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また明日
-
1:
(´・ω・`)◆Xwl1CJjZiA
また明日。
また明日頑張ろう…。2008-11-17 02:25:00 -
2:
(´・ω・`)◆Xwl1CJjZiA
明日はあるんだろーか。
呼吸して、気付けば日が暮れていて。日が落ちたら終了なんて誰が決めたんだろう。2008-11-17 16:56:00 -
3:
(´・ω・`)◆Xwl1CJjZiA
いつもと同じ―
違いがあるのなら、平凡な幸せだった毎日が全て嘘だったんだ、と知ったこと…
積み上げた積み木が崩された。そんな感じだろう。2008-11-17 17:04:00 -
4:
(´・ω・`)◆Xwl1CJjZiA
―8月―
私のたんじょうびはあと少し後。同棲してる彼氏も居るし、そこそこ幸せな日々でした。
―22日―
『職場の人とご飯行って来るわ』嘘はここから始まった。ここから?本当は最初から嘘だったのかもしれないね。その方がマシ。2008-11-17 17:10:00 -
5:
(´・ω・`)◆Xwl1CJjZiA
―26日
『0時に間に合わんかも。ごめんな。でも渡すもんあるから』そして貴方は0時過ぎた帰宅をし、手のひら程の箱を差し出した。ネックレスでした。可愛いかった。嬉しかったよ。本当に2008-11-17 17:13:00 -
6:
『明日はケーキ食べような』と言って頭を撫でながらいつも通り寝たね。
26日から27日に日付が変わる頃、貴方の携帯が忙しく鳴りました。私は何とも感じませんでした。
―信じてましたから―" " "08/11/17 17:172008-11-17 17:17:00 -
7:
◆Xwl1CJjZiA
『職場の人から電話やわ』慌てて外に出る貴方。
―なんで家の中でかけられないのかな?大事な仕事の話なのかな。2008-11-18 11:18:00 -
8:
◆Xwl1CJjZiA
誕生日の締めくくり。なのに、日付が変わっちゃったよ―――
一時間経っても帰って来なかった。
バタバタと階段を上がる足音が聞こえた頃には夢現になってました。さすがに待ってらんない。年に一度のことなのに。後回しにされた妬きもち。2008-11-18 11:21:00 -
9:
◆Xwl1CJjZiA
『ごめん、長くなって…』謝る貴方が可笑しくて、もう良いよってそのまま寝ちゃった。
また明日もいつも通りの幸せが待ってると思ってたから。2008-11-18 11:25:00 -
10:
◆Xwl1CJjZiA
思い返せばその時からかな。
休みの日も仕事だと言って家を空けるようになった。帰りが遅くなった。連絡が曖昧になった。言い訳が多くなった。そうすればそうする程、問い詰めたくなった。真実が知りたくなった。
―彼女は誰なんですか?―安心なんて簡単に崩れた。2008-11-18 11:33:00 -
11:
◆Xwl1CJjZiA
だけど、そんなわけないって思いたい自分が居て―
ことごとく裏切られる結果が待ってるなんて信じたくなかった。2008-11-18 13:29:00 -
12:
◆Xwl1CJjZiA
珍しく携帯放置したまんま寝ちゃってた貴方。
私はチャンスだと思ってしまった。いやらしいね。開く時に心臓がバクバクして、指が震えた。なんでだろう?確信したいと思ってたのに、いざその場面になると傷付きたくない自分が辞めときなよって言うんだよね。2008-11-18 13:36:00 -
13:
ボタンを押して、フォルダを開いたら吐き気がした。知らない女の子と、キスしてる貴方。チューなんて書かれてるプリクラ画像。頭が真っ白になった。めまいがした。もうすぐ一ヶ月と書かれた文字。一ヶ月近くも騙されてた?帰って来てたのに平気な顔してた?
―なんなの?誰なの?何してるの…―" " "08/11/18 13:402008-11-18 13:40:00 -
14:
名無しさん
楽しみ♪
2008-11-18 15:48:00 -
15:
すやすや何も知らないで熟睡してる貴方を見て、愛しさが憎しみに変わった。体内の血液が逆流する。心臓がフル回転してる。
―真実は貴方しか知らない―" " "08/11/19 11:212008-11-19 11:21:00 -
16:
◆Xwl1CJjZiA
『おはよう。起きて。』
ゆさゆさと揺さぶり、寝惚け眼の貴方はノンキに寝返りなんか打って。
『おはよう。もうそんな時間?』
ここまではいつもと変わらない朝。変わるのはここから。何が起きるのか、貴方は知りもしないんだろうけど―――待ってるのは修羅場だろうね。自分の中の黒い私が、行け行けとまくし立ててる。もちろん行くよ。とことん詰めるよ。知らない方が幸せだったかもしれない。蓋を開けたのは私だ。ガソリンを注いだのは貴方だよ。2008-11-19 11:26:00 -
17:
◆Xwl1CJjZiA
携帯の画面を貴方に向けて。
『誰?ミサキって何よ?』凍ったみたいな冷たい視線を貴方に向ける。冷たい視線とは裏腹に私の中は真っ赤に燃えてた。憎悪って言うのかな。同棲してるのによくもノウノウと…。私には家政婦扱いで、先方様は彼女ですか、そうですか…。頭の中はグルグルしてるんだけど、冷静に考える私もそこに居て。2008-11-19 11:31:00 -
18:
◆Xwl1CJjZiA
『えっ…。』
ヤバいと思ったんだろう。貴方は見開いた。貴方の目に写る私はどう見えたかな。鬼みたいな顔してたかな。だって私はその場で刺してやりたいと願ったもの。怖かった?
―私は痛かった。胸が締め付けられていたよ…。2008-11-19 11:35:00 -
19:
◆Xwl1CJjZiA
―私の誕生日から一ヶ月弱が過ぎていた―
遡ってみた。喧嘩して一週間、私は家出した。貴方は出張だとか言っていた。出張?仕事と言う名の火遊びでしょ。浮気してたんでしょ。
―死ねよ…。2008-11-19 11:38:00 -
20:
◆Xwl1CJjZiA
どうやら、仕事場の仲間に紹介してもらったらしい。年下の同じような仕事内容の娘、だってさ…。
『喧嘩してたから。ゴメン』
喧嘩してたら何しても良いなんて、誰が決めたんですか。ゴメンで済んだら警察要りませんけど?
『兄ちゃん、腹割って話しようか』2008-11-19 11:41:00 -
21:
◆Xwl1CJjZiA
片膝立てて、攻撃体制に入る私。キョドる貴方。これは?あれは?とマシンガンに尋問する。
逆ギれして話すアンタに苛々してきた。掴みかかる私。腕力では勝てるわけ無いのに。思い出したら笑えるね。浮気して逆ギれする男に飛び付く嫉妬に燃える女。これぞ修羅場。2008-11-19 11:45:00 -
22:
◆Xwl1CJjZiA
盛り上がって参りました。ここが決め場かなと思って携帯へし折ってみた。
―気持ち良いやん…。
ミサキの画面が消えてスッキリした。更に逆上してるアンタ。え?切れる立場じゃないでしょ。妙に可笑しくなって、吹き出しちゃった。ケラケラ笑ってたら更にヒートアップ?なんか叫んでる。バカじゃねーの。落ち着けよ、兄ちゃん。
落ち着けるわけ無いか。唯一の秘密の花園がアンタにとっちゃ携帯だったからね。2008-11-19 11:48:00 -
23:
◆Xwl1CJjZiA
修羅場の幕開け。
福屋工務店並に仕事が早い私はミサキとやらのアドレスを赤外線でゲット済み。テンパってる貴方を突き放し、外に出た。
―とりあえず、アポイント2008-11-27 09:11:00 -
24:
◆Xwl1CJjZiA
速攻返信が来た。
『はぁ?どーゆーつもり?男に聞けば?』
…なんだ。このアホそうな文面は。穴さえ有れば何でも良いのか、うちのバカ彼氏は。ちょっと呆れたのと、口の聞き方を知らないバカ女と分かって尚更ヒートアップしてしまう。
『聞きました。二股みたいだよ。あなたが浮気相手だけどね』2008-11-27 09:21:00 -
25:
◆Xwl1CJjZiA
『もう面倒くさいから別れてくれていーけど? 信用できんし。 克ちゃんにだけ詫び入れときな』
克ちゃん?誰だ。それ?まだ何かキャラクターが居るんか?
『あなたが別れてくれるのね?どうもありがと』2008-11-27 09:24:00 -
26:
◆Xwl1CJjZiA
『090うにゃうにゃうにゃ…』
番号が送信されてきた。思いっきり生電話かなぁ?張り切ってコールしてみる。
『もしもし』
ハスキーボイス?風邪ひいてはるんかな、って感じのフテコい女が出た。虫酸が走るわぁ…。2008-11-27 09:27:00 -
27:
名無しさん
読んでます?おもしろい!
2008-11-27 16:18:00 -
28:
◆Xwl1CJjZiA
『え、意味分からんのやけど。どないなってんの?』と私が問いかけた。
「彼女ですけど。まだ一ヶ月も経ってないし、言って来たのは向こうからだけど」
―あのカス。肝心な事は言わないくせに、いらない事は言えるんだな…。2008-11-28 16:08:00 -
29:
◆Xwl1CJjZiA
『はぁ?私一緒に住んでるんだけど。もう1年と半年かなぁ。別れた覚えはないんだけど?』
―キレちゃだめよ、私!冷静を装うんだ、と励ました。
「元カノと別れてから半年以上経ってるって話してたけど?今日も会う約束してるしね〜」
―この日、仕事は休みでした。休み返上で手伝いに行かないとならん、とぼやいてたのは演技だったな…。時間は午前11時。2008-11-28 16:11:00 -
30:
◆Xwl1CJjZiA
『携帯はへし折ったから、連絡着かないかもね。』
精一杯の抵抗発言だった。その後何話したか、記憶は曖昧。血管全開、いや全壊?してたのかな。輩的な発言したかもしれない。お前ん家行くぞ的な―――
顔合わせて、文句言いたい。そして真実も知りたい。私の知らない所で何が起こってるのか、怖いんだけど知りたい。捲りたい。2008-11-28 16:32:00 -
31:
◆Xwl1CJjZiA
そして、今日も会う約束をしているのを阻止したい。電話を切って、家に入った。
『彼女だとか、アンタから告って来たとか聞いたけど?大事にしてもらってるしって言われたわ。ホテル代も出した事無いしね〜、だってさ。』
彼は逆ギれ準備に入ってた。グダグダ言い争い、もみくちゃになった。どんなに暴れても男の力には敵わない。2008-11-28 16:42:00 -
32:
◆Xwl1CJjZiA
怒りのピークにまで達した私は、テーブルにあったグラスを叩き割った。
パリーン
グラスの破片で自分の手の甲を刺した。なんでそんな事したかは分からないけど、腹立たしくて悔しくて、でも悲しくて。何かに当たりたかった。2008-11-28 16:45:00 -
33:
◆Xwl1CJjZiA
彼は血を見て冷静になったのか、焦ったのか救急車を呼ぶと私の携帯を取った。
『もしもし!すぐ来て下さい!自殺しようとしてる人がいるんですけど!』
って、大袈裟な。自殺は考えてませんから。八つ当たりしたかっただけです…。浮気された事実に腹が立っただけです。2008-11-28 16:49:00 -
34:
◆Xwl1CJjZiA
運ばれるのは自分なのに、担架なんて大袈裟だなぁ。歩けますよ〜って思ってた。でも、ナゼだか分からないけど体に力が入らなかった。抱えられて担架に乗った。ドラマで見てた救急車に担ぎ込まれるシーンみたいに綺麗じゃなかった。
2008-11-28 16:52:00 -
35:
揉み合いになった時にかすったのか、頬が擦りむけていた。
壁に押さえ付けられた時か、背中や首やあちこちが痺れていた。名前は言えますか?意識はありますか?マニュアルらしき言葉に受け答えして、レントゲン撮ったりしている間、彼はまだ居た。内心ホッとした。行かないんだ、と思ったから
警官がなんでこんな事になったのか、痴話喧嘩で納めるか傷害にするかと尋問してきた。傷害にした方が良いのかな?分からんわ…。好きな相手を訴えるって経験した事が無いし、実感も無いから答えられなかった―――" " "08/11/28 16:572008-11-28 16:57:00 -
36:
◆Xwl1CJjZiA
時計を見たら、14時を回っていた。よし。このまま治療が終わって、家に帰って仲直りの流れになるかなと自分に都合の良い計画を立ててた。浮気は許してあげるよって言おうかな。
―でも、そこに彼の姿は無かった……。2008-11-28 17:00:00 -
37:
◆Xwl1CJjZiA
麻酔の痺れが残ったまま、携帯も持って行かれて。浮気女の所に彼は向かったんだ。
どうやって帰ったか、いまいち覚えて居ないけど、5キロほど離れた病院に搬送されたから、トボトボと歩いて帰った。家に帰っているのかもしれない。淡い期待をしていた。途中からトボトボから、忘れてた怒りが込み上げて来て足取り軽やかに帰宅した。
―居ませんでした。2008-11-28 17:04:00 -
38:
―◆地獄の14日間◆―
―明日が来たら、今日の事は過去になる。明日なんか来るのかな。一生眠って居たい。なら、何も考えなくて良いから幸せじゃん―" " "08/11/28 17:082008-11-28 17:08:00 -
39:
◆Xwl1CJjZiA
荒れ果てた部屋を片付けながら、へし折った彼の携帯からチップを取り出して他機種に差し替えてみた。
―使えるかな?
そんな所は妙に知恵が回る自分に笑ってしまいそうになる。使える事に気付いて、サーバーにアクセスして、彼がやりとりしてたメールを探るため。ここまで来たら、とことん捲って詰めたる。2008-11-28 17:14:00 -
40:
名無しさん
続き読みたいです(#^.^#)
2008-12-04 22:12:00 -
41:
どうやら、私の誕生日の4日前に飲み会で知り合った様子。
メールは鏡のように、本人の本音や全てが分かる。
―悲しいぐらいに―" " "08/12/13 01:272008-12-13 01:27:00 -
42:
◆Xwl1CJjZiA
『クソが…』
この一言しか出て来なかった。何も真実を知らない女は自分が彼女だと思ってる。
残念。私本命、あなた二号。クソアマに直接対決を申し入れてみよか。なら、彼のウワベの嘘も、汚い真実も全てが知れるだろう。真実を知ったから、どうのこうのと言いたいのよりも信じていた私の知ってる部分はどこまでが真実で、どこからが嘘なのか。ただそれだけが知りたくて仕方なかった。
『まさか私が』
浜村順の名言には、意味があるんだなぁって思った…2008-12-13 01:32:00 -
43:
◆Xwl1CJjZiA
その日の夜は帰って来なかった。
ぶちギレた私は、キレてる割には冷静に判断も出来て、とりあえず鍵を変えておこうと現実的な立ち回りをする。鍵屋に電話をかけまくり、朝一番に鍵を変えてもらっていた。
ら!彼が帰って来た。無言でその場を見つめ、黙ったまま鍵を投げて去って行った。とことんフテコい奴やな、と思ったのと。
『ここまでやると思って無かっただろうな』と一人で勝ち誇った気持ちになった。やられたらやり返す。しかも3倍返し、でね。2008-12-13 01:36:00 -
44:
◆Xwl1CJjZiA
あの時、私はキチガイと化していただろうと思う。好きな男が他の女に惚けた、ただそれだけの事が理解出来なくて。悲しいけど怒りも混ざり合って、真っ白な中に一つ、穴が空いた。大きくはない穴。ただ、覗き込んで見たら、底はどこなんだろう?ってぐらい見えない。見たくないから見えないだけだったのかもしれない。現実を受け止め切れないまま、一日を溶けたように眠り寝逃げした。夢の中の彼は変わりなく、優しい出会った頃のままでした。
2008-12-13 01:40:00 -
45:
◆Xwl1CJjZiA
彼との異変に気付いた身内が呼びもしないのに駆け付けた。
あった事を話す。
『浮気されてた。』この一言を吐き出したら、ザルのように涙が溢れて、大人気なく声をあげて泣いた。怒りより悲しみが勝ってた事に気付かないぐらい、弱ってた。たった24時間が経過しただけでも体はエネルギーを消費していて、動いてなくても疲れるんだって知った。体力的な疲れより精神的な疲れは人をダメにする。2008-12-13 01:45:00 -
46:
◆Xwl1CJjZiA
私の身内、義兄は一番発狂した。そこまで弱った私を見るのが初めてだったからだと思う。義兄が彼に電話する。と、言っても私の携帯だけど。彼のはへし折ったから私の携帯を持って彼は飛び出して行ったから。
別れるなら別れるで、きっちり話しようや、と。
彼は別れる気はない、一時の気の迷いです、と言い訳していた。
一時の迷いで、どうして私が傷つけられなきゃならないんだろう…。2008-12-13 01:49:00 -
47:
◆Xwl1CJjZiA
義兄が帰ってから、インターホンが鳴った。忘れ物でもしたのかな?と、受話器を取る。
『…ごめん。俺。ちゃんと話させて…』
彼じゃねーかっ!近くに潜んでたのか?のタイミング。やだっ。ストーキングしてたのかよっ。2008-12-13 01:52:00 -
48:
◆Xwl1CJjZiA
本当は帰って来たのが嬉しかった。でも素直な自分では対応出来なかった。フテコい態度で、
『今更何の用ですか?』と精一杯自分なりの冷たい対応をした。家の中には入れたくない。荷物を引き上げに来たと言われたく無かったから…。外で話す事にした。2008-12-13 01:58:00 -
49:
◆Xwl1CJjZiA
もう9月も終わりのその日、日が上がっている間は温かでも日の消えた夜には気温も心も寒く感じる日でした。
車に移動して話す。なぜ浮気してしまったのか、なぜ浮気が捲れて怒りが暴力になったのか。相手に気持ちが全く無いわけではない、聞きたくもない事まで教えてくれた。
私はバカなのか?そんな事まで教えられても、まだ好きだと言う感情が捨て切れなかった。昨日は車で過ごしたと聞いて、可哀想だと思ってしまった。家に帰ろう、そう言って家に招き入れてしまった。2008-12-14 14:17:00 -
50:
◆Xwl1CJjZiA
あのクソ女にも突っ込んだ貴方の息子。汚い。自分以外の女に発情して射精した…汚い。
それでも感情は消えない。―好きだから―
私の中での賭け。ここんとこ、セックスレスだったよね。疲れてる、そんな気分にならへんねん、って貴方は言ったよね…。クソ女には発情しちゃうのにね。2008-12-16 02:57:00 -
51:
◆Xwl1CJjZiA
私から仕掛けた。ノッて来たんは貴方やで。そして私は勝ち誇った気分になれた。
それだけで満足出来た夜。ただ、いつも通り早かったのにビビった。いつも通り中で果てた。
クソ女にも、まさか中出ししたんかな?もしも出来たらどうするの?バカなの?男は本当に本能のままに生きてるだけなのかなと疑問に思った。浮気発覚してこれだけ揉めても行為は出来る。相手が変わっても出来る…。セックスに愛情ってあるのかな…。何のための行為なんだろう。2008-12-16 03:01:00 -
52:
◆Xwl1CJjZiA
疲れ果てて眠った貴方を眺めながら、私は行動する。裸で眠る貴方の写メをゲット…。浮気女にメールする。
『こっちに帰って来てやる事やって寝てるよ。あんただけじゃないよ。あんたが知り合うずっと前から一緒に生活してるし、浮気がバレても謝りに帰って来てエッチして寝てます。私らは出来たら結婚しようねって言ってるから、いつも生中出し。浮気する最悪な男やけど惚れてるから。あんたの大好きな彼はゴメンけど私が大好きなんだわ』
嫌みたっぷり、喧嘩売る気満々のメール。2008-12-16 03:05:00 -
53:
◆Xwl1CJjZiA
すごい惨め。元々私が先に付き合っていた。私が彼女だった。いつまで?私はずっと彼女だと思っていたのに…
浮気女も彼女だと思っているんだろう。私と違って自信があるから強気な態度なんだろう。愛されてるって自覚があるのだろう…。
正直羨ましく思った。私とは2年、一緒に暮らし出して新鮮さは薄くなり、当たり前が増えた。私にとっては些細な幸せも彼にとっては当たり前の日常で刺激と新鮮さを求めて浮気していた。男は女をなんだと思ってるんだろう。女は男を宝だと思っているのに…。こんな浮気するクズ、こっちから見捨ててやれば良い。カッコ良い女に私はなれなかった。2008-12-16 07:07:00 -
54:
名無しさん
(ノД`)
2009-02-10 02:21:00 -
55:
名無しさん
やばいおもろいやん
2009-02-10 02:50:00 -
56:
名無しさん
続き読みたいなぁ(*_*)
2009-02-10 03:01:00 -
57:
名無しさん
おもしろすぎ!
感情の描写がリアル2009-02-10 03:19:00 -
58:
◆gKUQc7Iv9U
そして彼氏の携帯が鳴る。奴だろう。このメールを見て逆上してるんだろうな。バイブレータが響く。彼氏は起きない。私宛てに奴から着信が来た。
「はい」
『起こしてもらえますか』2009-03-04 17:57:00 -
59:
◆gKUQc7Iv9U
「寝たら起きないんだよね」
『良いから起こして下さい』
この子、日本語通じてるのかしら?起きないって言うてるやん…。彼氏を揺さぶる。
「浮気相手から電話やで。起こしてやって。あんた浮気するにももう少し頭ある子にしたら?」2009-03-04 18:01:00 -
60:
◆gKUQc7Iv9U
聞こえるようにイヤミなんて言ってみたりして。寝ぼけてる彼氏はそのまま携帯を持って、もしもし?と変わった。
はっきり聞こえないけど、エッチしたん?なんでよ!?って感じの会話だったと思う。私はタバコに火を付けてニヤ付きながら聞いていた。2009-03-04 18:05:00 -
61:
◆gKUQc7Iv9U
“えっ。何が?”慌ててる彼氏。焦ってるのがまた滑稽に見える。吹き出しそうになった。何言ってんの、昨夜は私を抱いたじゃない。ゴメン、一時の気の迷いでヤッてしまった、って謝ってたじゃない。ただ気持ちが無いわけじゃない。
その一言だけは、痛かったな…。卑怯です。どっちにも気持ちがあるから、なんて。2009-03-04 18:08:00 -
62:
◆gKUQc7Iv9U
“後で折り返す。”
そう言って彼氏は電話を切って私に逆上してきた。
“何してん?!何言うてん?!”
「メールしただけやけど?」送信メールを見せた。2009-03-04 18:12:00 -
63:
◆gKUQc7Iv9U
「あった事を教えてあげただけ。」
その瞬間、いきなり目の前の風景が変わった。天井しか見えない。彼氏に押さえ付けられて、首を絞められてた。
−好きな男に殺されたら幸せかも…。最後まで見えるのは貴方の顔だけだもん。神様、このまま忘れさせて下さい−
黙って目を閉じた。2009-03-04 18:16:00 -
64:
◆gKUQc7Iv9U
──付き合い出した頃の仲良しな二人が走馬灯みたいに流れてきた。おじいちゃん所に行けたら良いな……。
どれぐらい時間が経ったのかは分からない。ハッと意識が戻った時、彼氏が私の顔を覗き込んでいた。私は寝転んでいて、あれ?今何してたんだっけ…。思考回路がいまいち機能しない。脳に酸素が入っていないからだ。2009-03-04 18:19:00 -
65:
◆gKUQc7Iv9U
意識が戻った私を見て、彼氏は安堵の表情だった。殺っちゃった、って思ったんだろう。残念ながら逝ってませんでした。
痴話喧嘩の末の殺害、この方が幸せだったかも。浮気されてた現実を受け止める程の余裕は私には無かったから…。2009-03-04 18:22:00 -
66:
◆gKUQc7Iv9U
彼氏を突飛ばして、早く出て行って!と叫んだ。彼氏は台所に向かった。包丁を持って戻ってきた。今度は刺されるのか?と思ってた。
“ごめんな。もう嫌になったやろ”手を床に広げて、包丁を振り上げた。2009-03-04 18:26:00 -
67:
◆gKUQc7Iv9U
でも、広げた手に届く前に失速していたのが分かった。手には当たら無かった。ホッとしつつも、内心は男ってなんでこんなに根性無いんだろ…。
「刃物の使い方も分からないなら出して来ないで」そう言って包丁を取り上げた。「出刃はな、こうやって使うねん」同じように手を床に広げて見せた。2009-03-04 18:29:00 -
68:
◆ADlPTHUYTE
“辞めろって!”
つい先程、首絞めて意識飛ばした男が何言ってんの?冷静な私はそのまま包丁を失速させる事なく振り下ろした。指と指の間にドスッと刺さった。「あ〜。畳に穴開いたやろなぁ…」私は畳の心配をしてた。ハッタリに決まってるじゃん。バカじゃねーの。私は微笑みながら、分かった?って可愛く首を傾げて見せた。可愛こぶっても仕方ないのにね。2009-03-04 18:33:00 -
69:
◆ADlPTHUYTE
そんなやり取りをしていたら、玄関から音がする。心配してた甥っこ(と、言っても小学生。彼氏になついてた。)が私達がどうなってるか見て来いと姉に偵察部隊として送り込んで来たんだろう。
彼氏が慌てて包丁を隠す。どこまでも外面だけは良いんだな、自分が一番可愛いんだろうな…。こいつは。2009-03-04 18:36:00 -
70:
◆ADlPTHUYTE
「おはよ。どしたん?」頑張って普通の対応をしてみたけど、空気を読んでしまったみたいで。気まずそうに苦笑いして、ゲームして良い?と精一杯、場の空気を変えようとしてくれた。小学5年生にこんな顔させて申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
2009-03-04 18:38:00 -
71:
◆ADlPTHUYTE
ゲームして良いよ、ってその場は収まった。私は仕事だったので、彼氏に家から出るように言った。私が居ない間に荷物だけ持ち出されては嫌だったから。そこまでされても、やっぱり好きな気持ちに変化は無くて、悔しいけどやり直す事しか考えて居なかった。
彼氏から鍵を取り上げて追い出す。甥っこには、来ても入れちゃダメだと命じる。2009-03-04 18:41:00 -
72:
◆ADlPTHUYTE
チャリで駅に向かいながら、泣いた。人目なんて気にならなかった。彼氏に首を絞められた、原因は浮気相手にセックスした事がバレたから。情けない。こんな男なのに…。なんで涙が出るんやろ?ショックやったから?浮気が、手を出された事が?どっちか分からないけど、ただ、ただ涙がドバドバ流れて止まらなかった。多分、怖かったんだ…。
2009-03-04 18:49:00 -
73:
◆ADlPTHUYTE
彼氏が心変わりして居なくなる事が?別れる事が?
──違う。
初めて見た、彼氏の般若のような顔。私に向けられた敵意が怖かったんだ…。そこまで浮気相手に気持ちが行ってしまった事。それが怖かったんだ。2009-03-04 18:56:00 -
74:
◆ADlPTHUYTE
仕事場は西成。大阪のスラム街。自慢にならないが違法賭博場が私の職場。
店に入り、姐さんが来る。おはようございますと挨拶するも、姐には私の落ち込みが分かったようで店も暇だし、今までの経緯を話す。姐は大人だ。
「それでも好きなら許す事も必要や。年下やから同じ目線で話すのも疲れるやろうけどなぁ。」姐の彼氏も年下で、一回り以上離れた女同士で恋話。少し癒された。
携帯がブルった。誰やろ?───奴だ。浮気女だ。2009-03-04 19:28:00 -
75:
名無しさん
続き楽しみo(^ω^)o
2009-03-05 19:24:00 -
76:
◆ADlPTHUYTE
取りたかった。通話ボタンを押して、なんじゃゴラーって叫びたかった。でも姐さんが居る。さすがにそんな失態はカッコ悪い…。
保留を押した。
1分間隔でかかって来る。なんだろう?彼氏は休みだし、きっと今一緒に居ますよって勝ち誇りたいんだろうな、って過った。彼氏にメールしてみる。−あんた、あの女の所行ってんの?−2009-03-17 06:59:00 -
77:
名無しさん
アゲ?
2009-03-24 05:47:00 -
78:
◆ADlPTHUYTE
彼氏の返信は……
−うん。自分でも何がしたいか分からんねん。でも別れたくないし、同棲してる彼女が居てるって話した。
話した?だから?どっち選ぶの?あんたに選ぶ権利なんかあると思ってんの?何様なわけ?2009-03-28 03:43:00 -
79:
◆ADlPTHUYTE
−今夜、もう一回ちゃんと話そう?
彼氏はメールで言った。
私は、話するって何を?浮気相手を切ったら終わるでしょう?それとも、また口裏合わせの打ち合わせして、あんたは逃げ場確保して私をバカにしに来るの?と送った。
バカ女からは相変わらず着信が入る。ウゼー。空気読めよ。一緒に居てるアピールウゼーよ。消えろ。今直ぐ記憶から消えてくれ。2009-03-28 03:48:00 -
80:
◆ADlPTHUYTE
−時間くれ。話させてくれ。終わらせたくない。俺一人でちゃんと帰るから…。
人が仕事の間には浮気相手と。浮気相手と離れた間には私と…。レンタル彼氏か?お前は。だいたい、誰の彼氏なのよ、あんたは?
浮気が捲れてからの彼氏は男らしさの欠片も無く、的確に詰める自分が逞し過ぎて、こんな性格な自分を恨んだ。2009-03-28 03:53:00 -
81:
◆ADlPTHUYTE
だけど、女とは悲しい事に好きな男には甘い。そして弱い…。
もしかしたら、なんて確実とは言えない多少の期待にとてつもない期待を持ってしまうもの。恋は盲目。第三者の目で見たら、そんなクズ男、捨てちゃいなよ。もっと良い人が居るって!なんて綺麗事を言うんだろうね。浮気されて可哀想、ってゆう情けの感情からだろう。そんな情けは不必要。ただの偽善者だと思う。2009-03-28 03:57:00 -
82:
◆ADlPTHUYTE
今度こそ、期待に答えてくれるかな…。
分かった、仕事はいつも通りに終わるから。と返信して、携帯を閉じた。
ショックに打ちひしがれていた私は、気が滅入っていた。がっ!着信履歴を見ていたら無性に腹が立って来て、いやいや、彼女は私だし、先に付き合ってたんだから私が一号ですから、なんて自信を取り戻すためのムカムカが私を立ち直らせた。待て待て。私は悪くない。悪いのは何もかもに甘えた中途半端な彼氏だ。決めた!血祭りに晒し上げてやる。…必ず。2009-03-28 04:02:00 -
83:
◆ADlPTHUYTE
復讐心に火が付いた私は、イライラしてきた。客が言う。
「コーラちょうだ〜い」
イライラしていた私は、
「あぁ、冷蔵庫に入ってる。」なんてゆう逆ギレ。サービス精神無し(笑)客は空気を読んだのか、イラついてる私と目を合わさずに自分でコーラを注いでた。どないしてやろか…と考えると反対にテンション上がって来て(笑)怒ってたと思えばニヤニヤして、頭おかしい子になりかけてた。2009-03-28 04:10:00 -
84:
◆ADlPTHUYTE
──仕事終了。
いざ、出陣。これっきりでカタをつけよう。気持ちが無いなら別れる、中途半端な事はしない。気持ちの無い相手と情けだけで付き合って行くなんて惨めな事を私は選択しない。2009-03-28 04:14:00 -
85:
◆ADlPTHUYTE
☆レス☆
おそばせながら読んでくれている方達へ。ありがとうございます。当時を振り返りながら書いています。思い出して、再びイライラしてきたりしますw
チンケな回想日記小説ですが完結まで宜しくお付き合い願います。2009-03-28 04:21:00 -
86:
名無しさん
完結楽しみにしてま?す?
2009-04-09 17:02:00 -
87:
名無しさん
↑同じくv(o^▽^o)v
2009-04-10 01:41:00 -
88:
◆ADlPTHUYTE
帰宅してから、彼氏の帰りを待った。
仕事上がったよ、のメールをしたら彼氏も今帰ってる途中だと返信して来た。
かれこれ半日、浮気相手と何を話して何をしていたの?と考えていたら、嫉妬の炎で気が狂いそうだった。充分、気は狂っていたけれど……。2009-04-13 15:59:00 -
89:
◆ADlPTHUYTE
まさか、またホテルに行っていたの?またセックスしたの?キスしたの?…。嫌なくせに、しっかりと妄想は膨らんで発狂しそうだ。
浮気がバレてから、浮気相手を抱いた後に私を抱いた。同じ手で。同じ唇で。気持ちは同じだったのかな?浮気相手と私と、違う気持ちで抱いたの?違っていたとしたら、どんな気持ちなんだろう…。そう考えていたら、きっと彼氏を汚いモノを見る目で見てしまう。汚いモノに抱かれて、愛されてるなんて感じたのはまやかしなのかな…。偽善なのかな。2009-04-13 16:04:00 -
90:
◆ADlPTHUYTE
浮気されたら別れるわ!
って、昔は言っていた自分なのにいざそういう経験をしたら、踏ん切りがつかない。人間ってなんて矛盾している生き物なんだろう。2009-04-13 16:40:00 -
91:
◆ADlPTHUYTE
待ってる間が何時間にも感じて、数秒が何時間にも感じてきた。
玄関口で足音がする。彼氏が欲しいと言ったから、一目惚れで飼い出したチワワ。二人の子供と一緒やな、って可愛がってるワンコが足音に反応して耳を立てた。
−彼氏?
心臓がバクバク速くなった。入って来たのは、姉と義兄だった。 ○凹⌒ ズコ-ッ2009-04-13 16:45:00 -
92:
名無しさん
楽しみにしてます?
2009-04-18 13:45:00