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1:
◆GZ.ZhVZDIs
田舎育ちハルナ、18歳で覚えたホスト・風俗・裏切り・金・・・狂った人生
登場人物や店名は仮名とさせて頂きますが全て実話です。
馬鹿やな、あほやなと思うかもしれませんが最後まで読んでくれたら嬉しいです。
2008-11-19 06:49:00 -
2:
◆GZ.ZhVZDIs
大阪…この街で私はたくさんのことを知った。
兎我野町・・・この場所で私はたくさん泣いた。
Bean・・・結果、私はこの店にたくさんのお金を捨てた。
レイくん・・・私はこの時本当に馬鹿だったよ。もし私がもっと強かったならこんなことにはなってなかったよね・・・2008-11-19 06:55:00 -
3:
◆GZ.ZhVZDIs
━大学一回生・夏━
今日から夏休みだ♪
大学生の夏休みといえば2ヶ月もある・・・
田舎から大学の為上京する時、家族や親戚からもらったお祝い、そしてお年玉やお小遣いなどお母さんが貯めていたくれたお金があった為、私はバイトしなくても生活はできていたし服なども普通に不自由なく買えた。お金持ちではないが、普通に裕福だったと思う。本当に普通に・・・平凡な毎日・・・平凡な人生のはずだった・・・2008-11-19 07:01:00 -
4:
◆GZ.ZhVZDIs
━ある日の東通り━
友達と別れて帰るため私は1人阪急にむかって歩いていた。大阪に出てきてまだ4ヶ月経っていない頃だったかな・・・?
田舎者の私は人の多さに圧倒されてたのと何より!ホストやスカウトのキャッチを避けるために自然と早足になっていた。
そしてファーストキッチンが見えた時・・・2008-11-19 07:06:00 -
5:
◆GZ.ZhVZDIs
“げっ!なんかすごいいっぱいホストおる・・・”私は見ないようにしていたがファッキンの前を早歩きしながらホストからの視線は感じていた。
そして誰か1人こっちに歩いてくる。
“来た・・・!”
2008-11-19 07:09:00 -
6:
◆GZ.ZhVZDIs
・・・…・・・。
・・・・・・・・?
あれ・・・?
後ろに確実いるけど話しかけてはこなかった。商店街が終わる・・・
━━その時だった━━2008-11-19 11:16:00 -
7:
◆GZ.ZhVZDIs
「帰るん?1人やんなぁ?」
私はドキっとしたが声のする方が見た。
第一印象・・・うわっ、遊び人っぽい・・・。なんか顔長い・・・?笑
「ちょっと座ろうや」2008-11-19 11:18:00 -
8:
◆GZ.ZhVZDIs
慣れたようにその人は次から次へと言葉を並べた。
私は聞いてるか聞いてないかよく分からないくらいその人にみとれてしまった。よく見たらすごく綺麗な顔だったから・・・
なんでさっきは顔長く見えたんだろう・・・笑2008-11-19 11:23:00 -
9:
◆GZ.ZhVZDIs
━━どうして私はこの時立ち止まったんだろう・・・
どうしてこの時あなたについて行ったんだろう・・・
どうして・・・好きになったんだろう・・・━━
2008-11-19 11:25:00 -
10:
◆GZ.ZhVZDIs
私はそれまでスカウトやホストにキャッチされてもついて行くことはなかった。むしろありえないくらいに思っていた…
それがこの時、私のちょっとした好奇心からこの先平凡な人生をくつがえすことになるなんて思いもしなかったよ・・・
2008-11-19 11:47:00 -
11:
◆GZ.ZhVZDIs
「初回やっすいねん!」
「三千でフリータイムやで」
ホストクラブ・・・ましてや遊びを全く知らなかった私には聞きなれない言葉・・・
「初回だしたるわ。なんなら今渡しとこか?」2008-11-19 11:49:00 -
12:
◆GZ.ZhVZDIs
そういって財布をとりだしたよね。
この時はブランドなんて全く分からなかったけどBVLGARIの財布・・・
見せびらかすかのように50万くらい入ってる財布を開いた…
2008-11-19 11:51:00 -
13:
◆GZ.ZhVZDIs
“うわ!すごい・・・”
この人男前だしきっと売れっ子なんだろうな・・・そんな風に思った。
今まで接したことない人・・・ホスト・・・
私の好奇心はこの時どんどん膨らんでたよ。2008-11-19 12:01:00 -
14:
◆GZ.ZhVZDIs
「いこか!!」
あなたは勢いよく立ち上がった
通ったことない道・・・
私はあなたについて行きながら内心すごくドキドキしてたんだよ。2008-11-19 12:07:00 -
15:
◆GZ.ZhVZDIs
自信に満ちた歩き方・・・
この時あなたはこの先起こることなんて想像してなかったよね。
私も同じだよ。
この先の事なんて考えてもなかったんだから・・・2008-11-19 12:12:00 -
16:
◆GZ.ZhVZDIs
「学生?パッと見、ミテコかと思ったんやけど!俺同○社やねん〜〜」
店に向かって歩きながらひたすら自分の魅力をアピールしてたよね。
今なら自慢かよ・・・って思うのにこの時の私はまんまとあなたの魅力にとりつかれてしまってたんだ・・・
2008-11-19 12:36:00 -
17:
◆GZ.ZhVZDIs
「はい!俺の学生証!」
そこに写ってるあなたの写真までもがすごく輝いて見えたよ・・・
私とあなた、“住む世界が違う"
こんな言葉を実感する人に会ってしまったんだね、私。2008-11-19 12:39:00 -
18:
◆GZ.ZhVZDIs
ホストクラブってこんなに広いんだ・・・
すごぉ〜私、場違いじゃないかな?
そんなことを色々考えていると
「何飲む?俺コーラ飲んでいい?」何を飲んでいいのか全く分からない私はただオドオドするばかりだった。2008-11-19 21:55:00 -
19:
◆GZ.ZhVZDIs
「ミルクティでいい?」
緊張し過ぎて私は言われるがままになっていた・・・
しかし頭の中は、お金本当に三千で足りるのかな・・・TAXが30%とか言ってたけど消費税みたいなものかな?30%って・・・・・・いくら?笑
2008-11-19 21:58:00 -
20:
◆GZ.ZhVZDIs
「ミルクティでいい?」
緊張し過ぎて私は言われるがままになっていた・・・
しかし頭の中は、お金本当に三千で足りるのかな・・・TAXが30%とか言ってたけど消費税みたいなものかな?30%って・・・・・・いくら?笑
2008-11-19 21:59:00 -
21:
◆GZ.ZhVZDIs
私の頭の中はパニックだった。
心臓もドキドキが止まらないくらい・・・
だけど不思議と帰りたいとは思わなかった。
「改めて・・・はい!」2008-11-19 22:03:00 -
22:
◆GZ.ZhVZDIs
━“神崎零”━
生まれて初めてもらった名刺・・・
あ〜いかにもホストって感じの名前・・・それが私の心の中の声だった。2008-11-19 22:05:00 -
23:
名無しさん
アクアかな?
何か私と似てる?
更新楽しみにしてます?2008-11-20 00:04:00 -
25:
◆GZ.ZhVZDIs
「俺、先月No.8やってん!」
8番・・・
それってすごいのかな?
No.1とか2ならすごいんだろうけど…
何も知らない私にはNo.8がすごいとは正直思わず「へぇ〜」と聞いているだけだった。2008-11-20 00:49:00 -
26:
◆GZ.ZhVZDIs
「この店、人数めっちゃおんねんで!しかも俺入って2ヶ月。すごない?!」
うれしそうに話すレイ君を見て“あ〜すごいことなんだろうな”と少しだけ思った。
2008-11-20 00:52:00 -
27:
◆GZ.ZhVZDIs
本当に自慢話の多い彼だったけど、
見るもの全てが新鮮で
私はどんどん彼に・・・
そしてホストクラブに・・・興味を持ってしまった。2008-11-20 01:15:00 -
28:
◆GZ.ZhVZDIs
「俺タバコ吸われへんねん」
・・・えっ?今吸ってるじゃん・・・
実際彼はタバコを吸いながら私にそう言ってきた。
「うん、だからほんまは吸われへんねん。ただこのライター使いたいから吸ってるだけやねん。」2008-11-20 01:19:00 -
29:
◆GZ.ZhVZDIs
━店がざわついてきた━
見るとカメラマンが・・・
テレビの取材らしい。カメラを店内のあちこちにむけている・・・
“私、映ったりしないかな?"2008-11-20 03:00:00 -
30:
◆GZ.ZhVZDIs
もし移って田舎の両親や友達にホスト行ったなんてバレたら・・・
そんな心配をしていた。
だけど彼の「モザイクかかるから大丈夫やで〜」
その一言で安心したのを覚えてる。2008-11-20 03:03:00 -
31:
◆GZ.ZhVZDIs
すごいなぁ・・・
「なんかドキュメントみたいな番組なの?」
私は決して夜の世界で働きたかったわけじゃないが、たまにあるホストやキャバ嬢の特集番組が好きだったから何気なく質問してみた。2008-11-20 03:07:00 -
32:
◆GZ.ZhVZDIs
すると・・・
「いや、ちゃうで!○○○って番組!」
びっくりした。有名な番組だし、そんな有名な番組に出る店に来てる自分がすごいなんてアホな勘違いに陥ってしまった。
2008-11-20 03:10:00 -
33:
名無しさん
それから何時間喋っただろう・・・
気づけば8時になっていた
お店は満席・・・こんなに広いのに。
盛り上がっている店内はまだまだ終わる気配はなかった。2008-11-20 03:55:00 -
34:
◆GZ.ZhVZDIs
「今日ほんまにありがとうなぁ!」
“こちらこそ。お金払ってもらったし・・・”
彼はわざわざ駅まで送ってくれた。
他のホストとお客さんはタクシーをひろっていたけど普通の大学生の私が電車が動いている時間帯にタクシーに乗るなんて発想はなかった。2008-11-20 03:58:00 -
35:
◆GZ.ZhVZDIs
環状線と京阪電車に揺られ私は家にたどり着いた。
“あ〜楽しかった!ホストとか・・・しかも1人ですごくない?!!私・・・!!”
帰っても興奮冷めやらぬといった感じだった。
そして私は既に彼のことが気になり、連絡を待っていたのだ。2008-11-20 04:02:00 -
36:
◆GZ.ZhVZDIs
その日携帯をマナーモードにして握りしめて寝た。
電話でもメールでもどっちでもいい・・・
どっちでもいいからとにかく連絡が来たらすぐに気付くようにと・・・
2008-11-20 04:05:00 -
37:
◆GZ.ZhVZDIs
━「おはよう!昨日ありがとう!めっちゃ楽しかったわ!今、何してるん?」━
たった3行のメールにこれでもか!とゆうくらい舞い上がっていた。
そして数日後、遊ぶ約束をし、当日までに服を買いに行って準備万端!!2008-11-20 04:08:00 -
38:
◆GZ.ZhVZDIs
━待ち合わせ場所、京橋━
駅のトイレで鏡チェック・・・髪型変じゃないよね?
ボサボサになってないよね?念入りにチェックしてトイレから出ると辺りを見回した。
“・・・いた!!・・・”2008-11-20 04:11:00 -
39:
名無しさん
リアル?
2008-11-20 04:12:00 -
40:
◆GZ.ZhVZDIs
初めて見た私服姿。
破れまくったジーパンにシャツとゆうラフな格好。
「久しぶり〜」
長めの髪をなびかせながらこっちに歩いてきた。2008-11-20 04:13:00 -
42:
◆GZ.ZhVZDIs
「俺、京橋引っ越してん!ラブホのネオン、ばり綺麗!!」
そうゆって10分以上歩いたと思う。
新築のマンションに着いた。10階・・・
初めて男の人のマンションに入った。2008-11-20 04:25:00 -
43:
◆GZ.ZhVZDIs
普通ならここでH、枕を想像するであろう・・・
しかし私は枕なんて知りもしないどころか18歳にしてまだHをしたことがなかった・・・。
だから、もしかしたら・・・なんて期待もなかったし想像もしていなかった。
2008-11-20 04:49:00 -
44:
◆GZ.ZhVZDIs
自分から告白なんてしたこともないし、
それまで何度か告白はされたもの、タイプじゃなかった為18歳のこの時、まだまともに付き合ったことがなかった。
しかし正確に言うと彼氏と言えるような存在は一人だけいたことがあった・・・2008-11-20 04:55:00 -
45:
◆GZ.ZhVZDIs
綺麗な部屋・・・!
いいなぁ〜
でもテレビない・・・
真っ黒のソファーとガラスのテーブルとコンポ・・・
敷き布団はあるのに掛け布団はない(笑)夏だし必要ないとのことだった。2008-11-20 05:07:00 -
46:
◆GZ.ZhVZDIs
部屋中に響き渡るトランス・・・
トランスとゆうジャンルさえ知らなかった私がトランスを好きになったのはレイくんの影響だった。
2008-11-20 05:27:00 -
47:
◆GZ.ZhVZDIs
あっ、そういえば・・・
いつもメールも電話もすぐ繋がるのに昨日は電話をかけても出なかったし、
かけ直してくるのが遅かったな・・・
起きてたはずなのに・・・
ふと昨日のことを思い出した。
2008-11-20 05:31:00 -
48:
名無しさん
まぁ、いっか!!
忙しかったんだろう。
やましいことがあるから電話に出ないなんて思わなかった。
この時の私、不安なんて言葉知らなかったから・・・2008-11-20 05:35:00 -
49:
◆GZ.ZhVZDIs
何をするわけでもなく・・・ただ話しているだけでどんどん時間は過ぎていく・・・“ただ話している”
これが一番幸せ。
2ヶ月も経たないうちにこの小さな幸せがなくなるなんて思いもしなかった・・・
2008-11-20 05:39:00 -
50:
◆GZ.ZhVZDIs
ただひたすら話を聞いていた。ホストを始めたきっかけ・・・
従業員のこと・・・
枕の意味・・・
イロカノとゆう存在・・・
そして・・・2008-11-20 05:41:00 -
51:
◆GZ.ZhVZDIs
夜遊びWebのこと・・・。
そこにはありもしない事が書かれているということ。
あまり興味がなかったし、URLを聞いたわけじゃないから私が夜遊びを見ることになるのはもっと先のこととなる・・・2008-11-20 05:44:00 -
52:
◆GZ.ZhVZDIs
「なぁなぁ!ハルは俺の事信用できる?」
“うんっ!!!”何も考えず答えた。
「ほな今日からハルは俺のホンカノな!!」率直にうれしかった…
私と付き合ってくれる、私を好きになってくれたんだ・・・すごくすごくうれしかった。
━少しも離れたくない・・・━2008-11-20 05:47:00 -
53:
◆GZ.ZhVZDIs
本気で思った・・・
外がどんどん薄暗くなっていく・・・
21時までに出勤しないといけないレイくん。
どんどんその時間が近づいてくる・・・
━━寂しい・・・━━2008-11-20 05:52:00 -
54:
◆GZ.ZhVZDIs
だから・・・私は言った。
“今日一緒に店行く・・・"
「えっ・・・お金は・・・?」
“ある・・・・・・。"2008-11-20 05:55:00 -
55:
◆GZ.ZhVZDIs
8万円財布に入っていた。それ見て、
「店来る気満々やな!」
満面の笑みでそう言ったよね。
でもあれ、本当は家賃振り込む為におろしていたお金だったんだよ・・・2008-11-20 05:59:00 -
56:
◆GZ.ZhVZDIs
━2度めのお店━
「お久しぶりですね」
初回、ヘルプでついてくれたサクラさんだ・・・
話しやすくてレイくんが慕っている先輩。売り上げはレイくんが上だったけどこの店の古株でBeanのロゴもサクラさんがデザインしたものらしい。2008-11-20 08:42:00 -
57:
◆GZ.ZhVZDIs
そしてこの日、初めてついてくれたタカシ・・・
「一生遊んで暮らしたる!」
そう思い、この店Beanに入店したと言ってたのが印象的だった。
更にあの、人を見下した感じの喋り方と態度で初めて不快に思ったのがこのタカシである・・・。
2008-11-20 08:45:00 -
58:
◆GZ.ZhVZDIs
タカシはほんの数分ついてくれただけだったけど、
なんとなくレイくんとはあまり仲が良くないと直感した。
この根拠のない直感が、
また一つ私の人生を狂わすキーポイントとなる・・・2008-11-20 08:48:00 -
59:
◆GZ.ZhVZDIs
この日もシャンパンコールがあちこちで行われていた。
━━私に・・・もし私に断る勇気があったなら、
この先苦しまずに済んでいたのかもしれない・・・━━
「ハルナもシャンパンコールされたくない?」2008-11-20 08:53:00 -
60:
◆GZ.ZhVZDIs
“えっ・・・”
私は目立つことをするのが苦手・・・ましていくらお金かかるかも分からないのに・・・
「なぁ、やろうや!いいやんな?」
2008-11-20 18:55:00 -
61:
◆GZ.ZhVZDIs
「なぁ、やろうや!いいやんな?」
“う、うん・・・”
8万あるし大丈夫だよね?心の中で私は色んな事を考えていた。
気付けば私のテーブルにドライアイスに包まれたシャンパンが・・・
2008-11-20 18:59:00 -
62:
◆GZ.ZhVZDIs
店内の音楽が一気に変わり、たくさんのホストが私たちを囲んだ。
初めての経験に顔から火が出るんじゃないかってくらい恥ずかい気持ちでいっぱになった。
こんな田舎者が・・・
早く終われ・・・
何度思ったことか・・・2008-11-20 19:02:00 -
63:
◆GZ.ZhVZDIs
でもこれがホストクラフ゛の手なのかな。
単に自分がバカなせいか・・・
終わった後すっごく誇らしかった。
皆が自分に注目している、お金持ちになった気分だった。
初めて卸したシャンパンは覚えていないがたった二本で会計15万だったことはハッキリと記憶している。2008-11-20 19:12:00 -
64:
◆GZ.ZhVZDIs
“足りない・・・”
「未収でええで!伝票の裏に住所と名前書いて。とりあえず今日8万入金するから残りは今度で大丈夫やで」
未収・・・
意味なんか聞かなくても分かる。2008-11-20 19:15:00 -
65:
◆GZ.ZhVZDIs
あ〜私何やってるんだろ。
電車の中で少し虚しくなった・・・
だけどどこかで少し“私、今日あの場にいた皆にお金持ちって思われてるかな"なんて優越感もあったり・・・
複雑な気持ち・・・2008-11-20 19:20:00 -
66:
◆GZ.ZhVZDIs
この日、レイくんから連絡がなかった・・・
どうして?
もうこんな時間・・・
絶対起きてるのに・・・
なんで連絡くれないの!!2008-11-20 19:56:00 -
67:
◆uUHUok.pyo
次の日、携帯電話を手放すことがなかった私。
数分おきに何度もセンターに問い合わせたり、
怖いくらいに依存していった。
テレビを見ていても音楽を聞いていても頭からレイくんが消えることは1分もないだろう・・・2008-11-20 19:59:00 -
68:
◆GZ.ZhVZDIs
「ごめ〜ん!熱出て仕事休んどってん。」
やっと連絡が来たのは夜中1時を過ぎた頃・・・
たった1日半・・・
たった36時間・・・
それが一週間くらいに思えたよ・・・2008-11-20 20:02:00 -
69:
◆GZ.ZhVZDIs
「明日家に未収持ってこれる?」
明日・・・また会える・・・。
朝から起き、いつでも出れるように準備していた。
お昼になり、
夕方になり・・・2008-11-20 20:29:00 -
70:
◆GZ.ZhVZDIs
こちらから電話しても出ない。ひたすら待った。
「ごめん、浜本ってゆう大学の友達おんねんけど勉強教えてもらっとった。」
“そうなんだぁ・・・”
電話に出なかった理由なんてどうでもいい。
早く会いたい・・・
2008-11-20 20:32:00 -
71:
◆GZ.ZhVZDIs
忙いで京橋に向かい、マンションについた。
会うなり、
「未収プリーズ」
残り7万円を渡すと目の前で数え始めたのがなんか無性に虚しかったな・・・2008-11-20 20:39:00 -
72:
◆GZ.ZhVZDIs
「話あんねん・・・」
なんだか嫌な予感・・・
でも・・・聞くしかない。2008-11-20 20:43:00 -
73:
◆GZ.ZhVZDIs
「俺、店辞めたいねん。でも店に借金あんねん。だから辞められへん。
入店当初掃除してる時ボトル割ってん・・・
三本くらい割れてんけど代表いい人やから250万でえ〜ゆうて少し安くしてくれてんか・・・
タカシっておったやん、あいつが押してきてん。絶対わざとやで。」2008-11-20 20:53:00 -
74:
◆GZ.ZhVZDIs
タカシ・・・
あ〜あの人か。
あの人ならやりかねん。
性格悪そうだし・・・
「来月いっぱいで全部返して辞める。そしたらハルナとももっと会えるしずっと一緒におれる。」2008-11-20 20:58:00 -
75:
◆GZ.ZhVZDIs
ずっと一緒・・・
ずっと一緒にいたいよ・・・
「ハルナ、50万なんとかならん?俺、計算してんけど今おる客だけやったらどうしても来月中に辞められへんねん。
もうあんな汚い世界ホンマに1日でも早く辞めたいねん!!」2008-11-20 21:01:00 -
76:
◆GZ.ZhVZDIs
私だって辞めて欲しいよ・・・
でも50万なんて。
レイくんとは一緒にいたい。だけどそんな大金・・・
レイくん・・・私は普通の学生だよ?
神様・・・私は普通に幸せにはなれないの?2008-11-20 21:26:00 -
77:
◆GZ.ZhVZDIs
「てかな、俺の事信用できへんのやったらどっか行ってくれてかまわんから!」
そんな言い方しなくてもいいじゃん・・・
私だって、私なりに悩んでるのに・・・。
50万用意しないとレイくんとは終わりとゆうこと・・・
そんなの絶対いやだ!!!2008-11-20 21:54:00 -
78:
◆GZ.ZhVZDIs
次の日、駅裏のATMの前で私は考え込んでいた・・・
50万はある。
だけど、50万渡したら私の貯金全部なくなっちゃうよ・・・
信じても大丈夫・・・だよね??2008-11-20 21:58:00 -
79:
◆GZ.ZhVZDIs
“用意できたよ・・・”
「梅田出てきて!」
これでレイくんとずっと一緒にいれる・・・
この50万で、もう寂しい思いすることなんてなくなるんだ・・・
“はい、50万・・・”2008-11-20 22:01:00 -
80:
◆GZ.ZhVZDIs
「これ、今日代表に渡すから・・・」
“うん・・・”
私は本気でレイくんの事が好きなんだ。だからこれくらいして当たり前・・・
私はもうある意味自分自身を洗脳してしまっていたのかもしれない。2008-11-20 22:42:00 -
81:
◆GZ.ZhVZDIs
これで大丈夫。幸せになれる。
もう、店に行くことはなかったけどレイくんは毎日きちんと連絡してくれた。
早く会いたい・・・
一緒にいたい・・・
何百回、何千回思ったんだろう・・・2008-11-20 22:45:00 -
82:
◆GZ.ZhVZDIs
辞めるまでまだ日にちはあるし、仕事が忙しいと言いそんな頻繁には会えなかったけどそれなりに幸せを感じていた。
━なのに・・・━2008-11-20 22:50:00 -
83:
名無しさん
プルルル・・・
着信が鳴り画面を見ると見たこともない番号。
0*0―△▲▽▼―****
ゾロ目・・・
なんか怖い番号だなぁ・・・“はい・・・”2008-11-20 22:56:00 -
84:
◆GZ.ZhVZDIs
「もしもしハルナちゃん?こんばんわ!マサキですけど分かる?」
BeanのNo.1ホストマサキさんだった。
“分かりますけど・・・”
急になんだろう・・・?2008-11-20 23:28:00 -
85:
◆GZ.ZhVZDIs
「あんなぁ、レイにお金渡さんかった?」
なんで・・・なんで知ってるんだろう・・・
「レイの他のお客さんから店に電話あってん。騙されたって。ハルナちゃん、直引きって分かる?うちの店、お客さんにプレゼントもらうのも禁止やしお金もらったら、もらった金額の10倍の額を罰金として店に払わなあかんねん・・・」2008-11-20 23:31:00 -
86:
◆GZ.ZhVZDIs
頭の中が真っ白になり、聞こえるくらい心臓がドキドキいっていた。
私はとっさに・・・
“でもレイくんは今ある借金を返すために・・・"
最後まで聞かず話を折られた。
「ハルナちゃん未収あるやろ?」2008-11-21 00:56:00 -
87:
◆GZ.ZhVZDIs
“えっ・・・もうレイくんに渡しました・・・”
「ふ〜ん・・・それが入金されてへんねんけど。ちなみに電話番号、未収した時の伝票に書いてあるの見たよ。」
何がなんだか・・・
━━苦しいよ・・・━━
「まぁ、とりあえずこっちはこっちで動くから!」2008-11-21 00:59:00 -
88:
◆GZ.ZhVZDIs
そう言い残しほぼ一方的に電話は切られた。
私・・・騙された・・・?
そっこうレイくんに電話した。っが、案の定出ない。鬼電しまくった。
出て!お願いだから出て!いてもたってもいられず京橋のマンションへ急いだ。インターホンを押しても反応はない。2008-11-21 01:03:00 -
89:
◆GZ.ZhVZDIs
居留守?
本当にいないの?
もうこうなったら出てくるのを、或いは帰ってくるのを待つしかない!
そう決めてから20分もしないうちにレイくんは現れた。
こんな時だけなんて運がいいんだろう・・・2008-11-21 02:52:00 -
90:
◆GZ.ZhVZDIs
従業員の泉も一緒だ・・・
ちょっと気まずいかも・・・
レイくんはすぐ私に気づいたけど勝手に来たからか、鬼電したか、なんだか怒っているようで無愛想だった。
怖い・・・けどそんなん今はどうでもいい!2008-11-21 02:57:00 -
91:
◆GZ.ZhVZDIs
「シャワー浴びるから待っといて」
マンションには入れてくれたが部屋には入れてもらえず…
部屋の外で待っとくように言われた。
泉の「いれたりぃや!かわいそうやんか・・・」とゆう声が聞こえたがドアは閉まり、鍵をかける音が虚しく響いた。2008-11-21 14:38:00 -
92:
◆GZ.ZhVZDIs
“何この態度!絶対おかしい!やっぱり騙されてたんだ。ありえへん・・・お金渡したのに・・・どうしよー!!”
一時間近くまたされ、泉だけが先に部屋から出てきた。
「どしたん・・・?レイくんに聞いても別に・・・しか言わんからなんも聞いてへんけど・・・ごゆっくり。俺先行くから。」2008-11-21 14:42:00 -
93:
◆GZ.ZhVZDIs
「マンションの下でずっと待ってたん・・・?」
“うん・・・でもすぐ来たからそんな待ってないけど・・・”
レイくんは私にマサキさんから電話があったのは知らないだろうな・・・なんとなく言いづらい。渡したお金もどうなったのか聞けない・・・2008-11-21 15:26:00 -
94:
◆GZ.ZhVZDIs
店に行けば先輩ホストや代表からつめられるんじゃないか・・・
やっぱり前もって言った方がいいような気がする・・・
レイくんの世間話は上の空で私はずっとモヤモヤしていた。そして結局、何も言えず出勤時間に・・・。
「じゃ、また!」2008-11-21 15:29:00 -
95:
◆uUHUok.pyo
そう言ってレイくんはタクシーに、私は駅へと歩き出す。
“どうしよう・・・”
このまま何事もなく済む話じゃない。
なんとなく枚方に帰る気になれず京橋のcafeでボーっと過ごし、梅田へと向かった。
レイくんいるかな・・・?2008-11-21 15:32:00 -
96:
◆GZ.ZhVZDIs
ファッキン近くに行くとBeanのホストが何人もいたがレイくんの姿はない。
いつもこの時間、「今キャッチしてんねん」って電話あるのに・・・
私の方からかけてみたけど出ない。
“どうしたんだろ?お客さん来てるのかな・・・"
内心すごくドキドキしていた。すごく嫌な予感がしていたから・・・2008-11-21 15:36:00 -
97:
◆GZ.ZhVZDIs
「ハルちゃん!」
優しい声・・・サクラさんだ。「レイのとこ行くん?」“う〜ん・・・でも電話でんくて・・・”
「あっ!レイさん上のひと人に呼ばれて話してましたよ」サクラさんとの話を聞いていた後輩ホストがそう言った。
“やっぱり・・・”2008-11-21 22:34:00 -
98:
◆GZ.ZhVZDIs
絶対直引きの話だ・・・
罰金・・・大変なことになる・・・どうしよ!!涙が溢れ、どうしても止まらなかった。
レイくんの所に行きたい一心でBeanのある方へ動き出すとサクラさん含め数人のホストに止められた。
「今行っても話ややこしくするだけやで!!」2008-11-21 22:37:00 -
99:
名無しさん
主サンかいて〜?
2008-11-23 02:58:00 -
100:
名無しさん
(゚Д゚)
2008-11-23 06:48:00 -
101:
名無しさん
実話なんですよね・・・気になります?
2008-11-23 13:41:00 -
102:
◆GZ.ZhVZDIs
ありがとうございます?コメントがないともう誰も見てないかも・・・と思うのでやる気がでました?
続き書きますね?2008-11-23 15:11:00 -
103:
◆GZ.ZhVZDIs
それでも行きたかった。行ってどうするかなんて考えてなかったけど、
ただレイくんのところに行きたい・・・
横断歩道の手前でサクラさん達に道を塞がれていたが、うしろの方から
「来させていいって!」2008-11-23 15:14:00 -
104:
◆GZ.ZhVZDIs
携帯を持ったホストがこちらにむかって大声で言った。
どうやら店にいる先輩ホストか代表か分からないけど連絡したみたい。
サクラさん達はすぐに私の前からどき、道をあけ何も言わずただ横で私を見ていた。
信号が青に変わると私は一人、Beanに向かった。2008-11-23 15:17:00 -
105:
◆GZ.ZhVZDIs
そう遠くはない店までの道のり何を考えていたかはよく覚えてないけど、
泣き顔で入るのはさすがに恥ずかしいので鏡を見て目が赤くないか、泣いたとバレないか確認してから地下への階段をおりた。
勢いで来てしまった為、
いざ扉の前に立つと少しびびってしまったけどやっぱり私はレイくんが気になって仕方がなかった。2008-11-23 15:22:00 -
106:
名無しさん
読ましていただいてます
たのしみ?2008-11-23 19:47:00 -
107:
◆GZ.ZhVZDIs
本当にありがとうございます?嬉しいです?
2008-11-23 22:22:00 -
108:
◆GZ.ZhVZDIs
━・・・あ゙ー緊張する・・・━
まだオープン直後・・・
お客さんも3、4組くらいでホストもほとんどキャッチに行っているのか店内は人がほとんどいなかった。
一卓に一人のホストがついているだけ・・・といった感じ。入ってすぐ、入り口近くで接客していた人と目があった。
“あっ・・・あの人・・・!”2008-11-23 23:14:00 -
109:
◆GZ.ZhVZDIs
写真でしか見たことなかったがこれが代表の拓真サンを生で初めて見た日だった。やっぱオーラあるな・・・
余計緊張する・・・
“しかもこっちくる!”
本当にこの日、この時間はホストがいなく私を案内できる人がいなかったので私に気づいた代表はついて席に「ちょっとごめんなさい」と一言いい席を立った。2008-11-23 23:21:00 -
110:
◆GZ.ZhVZDIs
「いらっしゃいませ・・・ご新規様でしょうか?」
“・・・いえ・・・レイくんいますか?”
代表は席に案内してくれ、「お待ち下さい」と言って事務所?バックへ入っていった。
どれくらい待っただろう…出てきたのはレイくんではなく泉だった。2008-11-23 23:33:00 -
111:
「あんなぁ・・・レイくん今おらんねん・・・」
“なんで?”
「ちょっと上の人と話してる時裏口から逃げてん・・・逃げたってゆうか・・・うん。俺全然何があったか聞いてないねんけどホンマもうどうしたん・・・」
―あったこと全てを話した―" " "08/11/23 23:382008-11-23 23:38:00 -
112:
◆GZ.ZhVZDIs
話しているとまた涙がでてきてしまう・・・。
「泣きなさんなや・・・レイくん絶対戻ってくるから」
“戻ってくるわけじゃない・・・!”
「くるよ。逃げられへんの分かってるから。絶対戻ってくる。」
そういやこないだ未収持って飛んだ従業員の話聞いたけどあの人どうなっちゃったんだろう・・・捕まったかな?私はなんとなく怖くなった。2008-11-23 23:43:00 -
113:
◆GZ.ZhVZDIs
「待ってようや」
泉の言葉を聞きながら、
“捕まったらどうなるんだろう・・・殴られたりするのかな・・・”
そんなことをずっと考えていた。
私はずっとうつむいたまま・・・。2008-11-23 23:56:00 -
114:
◆GZ.ZhVZDIs
誰が近づいてきて足だけが見えた。
顔をあげるとBeanに長くいる役職のセイラさんがすごく優しい笑顔で私を見ていた。
話したことはなかったけどレイくんからめっちゃいい人と聞いている。
「信じてあげなぁ・・・自分の口座やねんから・・・」そう言い、缶のままお茶をくれた。
「はい、プレゼント」と言って。2008-11-24 00:01:00 -
115:
◆GZ.ZhVZDIs
セイラさんが席を離れると泉がコップにそのお茶を注いでくれたけど私は一口さえ飲む気になれなかった。
喉も口の中も緊張となんやかんで乾燥していたのに、手を動かすことができないくらいに絶望感で私は固まっていたのだ。
“レイくん今どうしてるのかな・・・”2008-11-24 00:14:00 -
116:
名無しさん
ゴメンやけど本当アホやな〜って思う?
2008-11-24 11:15:00 -
117:
◆GZ.ZhVZDIs
自分でも思うので他人から見たらもっと思うの分かってます?あほ過ぎて苛々すると思いますがすいません?
2008-11-24 12:28:00 -
118:
◆GZ.ZhVZDIs
>>119続き
“どれくらい時間経ってるかなぁ・・・
座ったまんま動かずでお尻痛くなってきた・・・"
「あっ、おはようございます!」
泉が挨拶した人は店長である実さん。2008-11-24 12:51:00 -
119:
◆GZ.ZhVZDIs
“代表も店長もやっぱオーラあるなぁ・・・”
この人もこの日初めて喋ることになる。
「どうもどうも実です。ハルナちゃんやっけ?大変なことになってるやん笑」
2008-11-24 12:54:00 -
120:
名無しさん
書いて?
2008-12-05 00:22:00