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ヘビースモーカー
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1:
◆pfd0nv5yS6
私はヘビースモーカーだ。2008-11-26 16:30:00 -
2:
◆pfd0nv5yS6
吸い出したのは中学一年の頃。
好奇心で吸い始めたのがきっかけ。
今思えばこの時からこうなるって決まってたのかもしれない。
………何の根拠もないけど。2008-11-26 16:34:00 -
3:
◆pfd0nv5yS6
吸い始めた時からヘビースモーカーだった。
1日で二箱なんて当たり前。
中学の時はまだ安かったのになあ…。2008-11-26 16:36:00 -
4:
◆pfd0nv5yS6
禁煙を試みた事は何回もある。
二十歳になったら止める!!!
なんて言い張ってた頃もあった。
普通逆だろって感じだが…2008-11-26 16:38:00 -
5:
◆pfd0nv5yS6
今となっては止めなくてよかったと思うが。
前置きはこの辺にして、本題に入ろう。
私は今入院している。2008-11-26 16:39:00 -
6:
◆pfd0nv5yS6
理由は習慣性扁桃炎。
簡単に言えば扁桃腺をとる(切る?)手術の為である。2008-11-26 16:41:00 -
7:
◆pfd0nv5yS6
入院は約二週間。
今は六日目だ。
手術は昨日無事終了した。2008-11-26 16:43:00 -
8:
◆pfd0nv5yS6
痛みもひいて、暇な生活を送っている。
唯一の楽しみがご飯と一服だ。
喉に負担をかけるな。
と看護師に言われているが、黙って吸いに行っている。2008-11-26 16:49:00 -
9:
◆pfd0nv5yS6
ここの病院は全館禁煙で外にしか喫煙所がない。
わざわざ13階から1階まで降り、外に出て煙草を吸う。
1階1階、喫煙所をつくってくれたらいいのに…。2008-11-26 16:52:00 -
10:
◆pfd0nv5yS6
煙草を吸うとやはり喉は痛い。
術後なので当たり前なのだが…
何故そこまでして吸いたいか、
それはニコチン中毒だから。
と、もう一つ。理由がある。2008-11-26 16:54:00 -
11:
◆pfd0nv5yS6
それは…
喫煙所でしか会えない人がいるからだ。
男性かって??
残念ながら女性だ。2008-11-26 16:56:00 -
12:
◆pfd0nv5yS6
出会ったのは六日前。
入院初日に喫煙所に行くと、一際キレイな女性がいた。
私は一瞬にして惹かれた。
先に言うておくが、レズビアンではない。2008-11-26 18:31:00 -
13:
◆pfd0nv5yS6
彼女は一人で隅の方で煙草を吸っていた。
腰まであるキレイな黒髪。
目は切れ長で、鼻は大きすぎず小さすぎず、口は薄くつんと尖っている。
煙草を持つ手は白く、ピアニストのような手。
まさしく私の理想像だった。2008-11-26 18:36:00 -
14:
◆pfd0nv5yS6
彼女は太陽の光に照らされ、大袈裟だが、女神のように私には見えた。
2008-11-26 18:41:00 -
15:
◆pfd0nv5yS6
私はヘビースモーカー。
一度喫煙所に来ればなかなか部屋に戻らない。
彼女も同様にヘビースモーカーらしく、一本消してしばらくするとまた一本吸う。
勝手な想いだがヘビースモーカーという共通点が嬉しかった。2008-11-26 19:00:00 -
16:
◆pfd0nv5yS6
その日のうち、私は5回ほど喫煙所に行き、5回とも彼女に会った。
何か話をしたいが、何も思いつかない。
同じヘビースモーカーというだけで他は何も知らない。2008-11-26 19:03:00 -
17:
◆pfd0nv5yS6
何かないかと、頭をぐるぐる動かしたがその日は全く出てこず、何も話せないまま終わってしまった。
2008-11-26 19:08:00 -
18:
◆pfd0nv5yS6
私はその日、寝付くまで彼女の事が頭から離れなかった。
いつも眠剤を飲んでぐっすりなのにその日だけは眠れなかった。
13階から見える夜景を見ながら彼女の事を考えていた。
何故これほどまでにも彼女が頭から離れないのか。2008-11-26 20:59:00 -
19:
◆pfd0nv5yS6
それはただ一つ。
彼女は微笑んでいたからだ。
喫煙所にいる皆を温かく皆を見守るかのように。
優しい笑顔だったから。
あんなに優しい笑顔は見たことがない。2008-11-26 21:04:00 -
20:
◆pfd0nv5yS6
何故笑っていたんだろう。
、2008-11-26 21:07:00 -
21:
◆pfd0nv5yS6
.
.
.
.2008-11-26 21:07:00 -
22:
◆pfd0nv5yS6
次の日━━━━━
味気ない朝食を食べて喫煙所に向かおうとエレベーターに乗ると彼女が乗っていた。
「あ……」
私の小さな声に気付いた彼女は優しく微笑みかけてくれた。2008-11-26 21:11:00 -
23:
◆pfd0nv5yS6
私もつられて笑顔になり、小さく会釈しながらエレベーターに乗り込んだ。
ちょっと嬉しかった。
話した訳ではないが、自分だけに笑いかけてくれたのが何とも言えない気持ち。2008-11-28 16:33:00 -
24:
◆pfd0nv5yS6
あ
2008-11-30 16:37:00 -
25:
◆pfd0nv5yS6
一階につき、私は「開」のボタンを押して彼女が出るのを待った。
「ありがとう」
また、あの笑顔で。2008-11-30 16:42:00 -
26:
◆pfd0nv5yS6
何故こんなにも彼女の笑顔に惹きつけられるのか。
自分でもわからない。
私はまた小さく会釈して自分も降りた。
「一緒に行こか」2008-11-30 18:34:00