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1:
せい
なんのために生まれてきた?
なんのために生きてるんだろう。
なにもない。
なにも・・・。2008-12-13 13:56:00 -
2:
名無しさん
全く同じや、
めっちゃ分かる。
続き期待してます☆
頑張ってー(●^ω^●)♪2008-12-13 15:20:00 -
3:
せい
ありがとうございます(>_
2008-12-13 17:46:00 -
4:
せい
喜怒哀楽がないのか、自分を偽って感情を殺して生きていくうちに本当の自分がわからなくなった。
周りにあわせ、当たり障りなく善人でいようとしている。私のような人間を偽善者というのかもしれない。
「せいちゃん今度誕生日でしょ?なんか欲しいもんないの?」
客が言う。
私はキャバクラ嬢。2008-12-13 18:04:00 -
5:
せい
ただ単にスカウトされて時給が良かったし、周りの子もしてたから始めたキャバクラ。
多分周りが風俗してて風俗紹介されてたら風俗へ行ってたんだろうな。
偽りの自分が殖えるだけ・・・
ホシイモノ?
いっぱいあるよ。
でも特に欲しいわけじゃない。
自分で買えるし、そんなに必要ないし今の生活で満足してる。
だから欲しいものはない。
『気持ちだけでっていうか覚えててくれたことが嬉しいから』
嘘じゃない。
そんな私なんかの誰も覚えてないだろう、覚えている意味さえも価値さえもない。2008-12-13 21:25:00 -
6:
名無しさん
三歳くらいの私。
「おかあさん、今日せいたんじょうび」
掃除機をかける母に話し掛ける私。
「おかあさん」
こっちを見向きもせず掃除機をかけ続ける母。
聞こえていないのかと恐る恐る母の服のすそを引っ張りながらもう一度。
「・・・おかあさん」
次の瞬間母の手が私の頬に当たる。
じんわりと痛みが伝わってきて、涙が溢れてきた。
私が声をあげて泣くのと同時に母が罵声をあげる。
『掃除機かけてんのわからんの、あぁうるさい。みぃ-ちゃん起きたやんか』
母は妹二歳下の妹のところへとかけていく。
この時の私はまだ母親に対して期待していたし、まだなにもわかっていなかった。2008-12-13 23:27:00 -
7:
名無しさん
きっと大事に育てられてきたんだろう。
優しい人。
人柄は顔にでるって本当だと思う。
人の人生はよく花で現されるけど、私の花はきっと枯れちゃってるね。
デザートも食べ終わりそろそろ店に行こうかという雰囲気のなか田辺さんが私に小さな箱を差し出す。
「これ」
照れ臭そうにはにかむ田辺さん。
『プレゼント?あけてもいいの?』
コクンと頷き、私はその小さな箱をあけると鍵が入っていた。
キーケースが入っていた。
『・・車の鍵?』
「あぁ、こないだ免許もってるけど車がないって言ってたから」2008-12-15 10:28:00 -
8:
せい
田辺さんの言ってる意味がわからなかった。色をかけたわけでもない。特別扱いをした覚えもない。
なのに、どうして?
「店で知り合ったしただの客だってことはわかってる。せいちゃんは金じゃない僕を見てくれる気がしたんだ」
田辺さんの実家は会社を経営していて、いずれ自分がその会社をつがなければいけないこと、親の力は借りず自分自身を試したくて家をでたことを話してくれた。
でもそんなことを言われたところで私にはどうでも良かった。
はやく店に行かないとっと思うだけでそれ以外はなにも思わなかった。
「ごめんなさい、いきなりのことで頭が混乱しちゃってこの指輪は今は受け取れません。誕生日を覚えてくれてたことがうれしかったから」
「そうだよね、いきなりごめん。でも僕は真剣だから、また改めて言わせて。じゃぁ、そろそろ店にいこうか」
うまく切り抜けた。
店に行き花束がいくつか届いていたり、バースデーは成功だった。
私はひとつの花束を見て嬉しくなる。
私は店が終わると、誘いも送りも断りある店へと向かった。
【club asia美鈴】2008-12-20 12:45:00 -
9:
せい
【club asia 美鈴】
「いらっしゃいませー」
「せい!」
少し低い声。
「幹也!」
「ちょっとやめてよ、今は美鈴よ。カウンター座っときなさい、セバスちゃんこの子私の妹だからちょっと見てて」
カウンターのボーイさんに声をかけ幹也は元いた卓へと戻ってしまった。
なんだか寂しい気もしたけど、久しぶりに会えたこと忘れずに覚えていてくれた誕生日が嬉しくてにやけながらカウンターに座った。
「美鈴さんとは古い付き合いなんですか?」
ボーイの人が聞いてきた。どこかで聞いたことがある声。
顔を見て驚いた。
「伸ちゃん!」
にやっと笑い私の頭をクシャクシャと撫でた。
久しぶりに感じる大きな温かい手。2008-12-20 14:18:00