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Strange occurrence

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  • 1:

    岬 ◆rYagzMs.go

    「計画は、順調に進んでいるかね」

    一人の男の声がホールに響いた。

    「はい、順調であります。」

    その声を聞いて、男は満足した。

    「そうか。ご苦労。」

    「失礼しました。」

    もう一人の男は、ホールから立ち去った。

    「もう少しだ…。もう少しで、あいつがわがものになる。」

    不気味な笑い声が、ホールに響いていった。が、突然服の中から黒いペンダントを取り出した。

    「何もしないってもな。こいつで、少し楽しませてもらうとするか。」

    男は、ペンダントに向かって「行ってこい」と言った。

    すると、ペンダントは空中に浮かび、続いて小さなブラックホールのような穴に吸い込まれていった。

    2006-05-08 16:12:00
  • 2:

    岬 ◆rYagzMs.go

    ピピピッピピピッピピピッ「あと15秒以内に起きなければ攻撃を開始ます」

    単調な機械的な声が、目覚し時計から出たのである。

    「…えっ?攻撃?…ちょっちょっとタンマ!中から何出してるの!?」

    もちろん、何せ相手は機械。そんなことを言っても無駄である。

    「目覚し時計ごときに負けてたまるかぁぁぁ!!」

    なんだか壊しそうな勢いである。

    結局、機械との数分の格闘の末、翔は目覚し時計の電池を抜くことに成功した。

    つまり、壊さなかったのである。否、壊せなかったのである。

    「危なかった…。というか、目覚し時計が電気で痺れさせようとすることはありなのか?」

    一人で呟いた翔は、朝食を済ませた後、すぐに着替え学校へ向かった。

    翔にとって退屈な授業を終え、昼休みへとあっという間に突入。

    2006-05-08 16:15:00
  • 3:

    岬 ◆rYagzMs.go

    「俺にくれた時計のことなんだけどさ」

    「昨日渡した目覚し時計のこと?」

    「いくらなんでも起こすのに武器使うのは無しじゃねぇか?」

    「それぐらいしないと、翔は起きないでしょ」

    「もう少しで、欠席になるところだったんだぞ!」

    翔は、懋に訴えたかったことを思いっ切り言った。

    「じゃあ、遅刻しても良いと」

    まったくもって正しい意見である。

    「卑怯だぞ!いきなり、その話に戻すなんて」

    懋は、ため息をついた。

    2006-05-08 16:18:00
  • 4:

    岬 ◆rYagzMs.go

    「そういえば、休み時間なのに珍しく守は来ないね」

    と、廊下を見渡しながら懋は言った。

    「ん?そういや、そうだな。いつもうっとうしいくらいに騒いでるのにな。宿題でもやってる─ブッ」

    「誰が宿題をやっているって?翔じゃあるまいし」

    「今殴った力の2倍以上で、かえそうか?」

    翔を怒らせたのは、佐々岡守(ささおかまもる)。

    2006-05-08 16:21:00
  • 5:

    岬 ◆rYagzMs.go

    翔と守の言い争いは昼休みが終了しても、続けようとしたので、懋が止めたのであった。何で止めたかは、言えたものではなかった。

    ただ、止めた後2人は痺れていた─と言っておこう。懋の2人を止めている光景を見た人は、「懋がいなくなったら学校崩壊しかねないな」と思っていた。もちろん、一部の人ではなく全員である。

    2006-05-08 16:23:00
  • 6:

    岬 ◆rYagzMs.go

    ─放課後─

    翔と守は、昼休みの戦いを再開すべく外に出ていた。といっても、帰る途中なのだが。

    しかし、すぐに一人の少女によって遮られた。どうやら、外で待ち伏せてたらしい。

    「翔!一緒に帰ろう♪」

    と翔に言ったのは、佐藤恵美(さとうえみ)。

    翔の幼馴染で、家は翔の家のすぐ隣である。

    身長は、159cmで髪は肩にかかるぐらいの長さである。

    大抵の人は、恵美をかわいいと思う、そういう顔立ちだった。

    中学のころは、陸上部に所属していた。そのことだけあって走る速さは尋常ではない。現在は、部活には所属していない。

    2006-05-08 16:24:00
  • 7:

    岬 ◆rYagzMs.go

    ある出来事が起きてから、翔と一緒に帰ろうとしたりする。翔にとっては、ただの迷惑にすぎないが。

    「守、今日のところはひとまず休戦ってことで」

    「は?俺の勝ちで決まり─行っちまった」

    「逃げても無駄だと思うんだけどね…」

    懋は、恵美のとんでもない速さで走る姿を見てそう言った。

    2006-05-08 16:25:00
  • 8:

    岬 ◆rYagzMs.go

    翔は、肩で息をしていた。そうとう走ったようである。


    「こ、ここまで、き、きたらさすがに─」

    「じゃあ、ここからでもいいから一緒に帰ろうっか」

    まったく疲れてないように見えるその姿は、なぜか翔は怖かった。

    「!?っていうか速っ!…また、一緒に帰るのかよ」

    「あの時のことは、忘れてないんだから!」

    「それは、もういいって。いちいち過去のことにこだわるなよ」

    「命を救われたのよ。だから──」

    「それって、恩返しってことだろ?別に俺は、恩返しなんか望んでないから─わかった、わかった。そんな目するなって」

    翔は、空を見上げた。

    「信じられないことってあるもんだよな…。」

    2006-05-08 16:26:00
  • 9:

    岬 ◆rYagzMs.go

    「あの時」か…。
    中2のちょうど今頃だった。

    俺は、その日一人で帰っていた。でも、何だか気持ちが落ち着かなかった。

    帰り道の途中には、踏み切りがある。その踏み切りに、今すぐにでも行かなければいけない気がしたからだ。

    根拠なんてないが、俺は走った。

    行って、何でも無かったら家に帰る時間が早くなった、とでも思っておこうと考えた。

    道を左に曲がって、踏み切りを見た。

    そこには、踏み切りを渡ろうとしている恵美がいた。

    やっぱ何でも無かったか。そう思った。

    ふと、腕時計を見た。その時間を見て、俺は走りだすしかなかった。

    電車が、毎日決まってあの踏み切りを通る時間だからだ。

    踏み切りが閉じていない─壊れている。

    突然、壊れるなんて事は無いとは俺でも思った。
    だが、定期的に通るあの電車が迫ってくる音を聞いて俺はもっと走る速さをあげた。

    2006-05-08 16:27:00
  • 10:

    岬 ◆rYagzMs.go

    恵美は、電車に気がついて恐怖で動けなくなっている。

    ─間に合わない。このまま行けば、確実に死ぬ。

    でも、それだけは避けたかった。

    何がなんでも助けたかった。



    ------何かが起きた------

    目の前が、真っ白になったと思ったらいつの間にか、線路の向こう側に立っている。恵美を抱えて。

    助かった。それしか、頭に浮かばなかった。

    これが、安堵感というものなのだろうか。

    だが、一つ気になることがあとあと出てきた。

    2006-05-08 16:29:00
  • 11:

    岬 ◆rYagzMs.go

    「自分が助けた」という決定的なところが記憶に無いことだ。

    人間は、誰しも大きすぎる安堵感に浸るとそうなるのだろうか。

    …ともかく、それ以来恵美は俺と一緒に帰ろうとする。

    もう二度とあんな事は、起きないと思うんだが。




    だが、翔は一つ気づいてなかった事がある。

    不思議な点は、もう一つあったということに。

    そして、翔の平凡的な生活にも終わりが近づいてきているのだった。

    それは、これから翔の学校に転校する少女によってもたらされることになるである。

    2006-05-08 16:30:00
  • 12:

    岬 ◆rYagzMs.go

    はじめまして。小説を本格的に書いたのは初めてなので、読みづらいところなどあると思いますが、楽しんで読めたもらえたら嬉しいです。

    2006-05-08 16:31:00
  • 13:

    岬 ◆rYagzMs.go

    「"ルーイン"」

    低く冷たいその声を聞いた少女は、素早く数メートル後ろに移動した。

    ”声”の後に何が起きるか分かっていたのである。

    ”声”を発した男の右手の先から、無数の黒い矢の光が出ることを。

    目に見えない速度で、光は放たれ、少女を追った。

    その攻撃の正確さは、少女の予想を上回っていたらしく、完全には避けきれず、宙を舞った―

    2006-05-08 16:32:00
  • 14:

    岬 ◆rYagzMs.go

    ガバッと布団から勢いよく翔は体を起こした。

    翔の着ている服と、翔の髪は汗でびっしょりとぬれていて、何キロも走ったかのように、肩で息をしていた。

    「…し、死ぬかと思った…」

    翔は、さっきまで見ていた夢を思い出していた。

    見覚えの無い男、無数の黒い光、そして鋭い痛み―

    妙にリアルだった夢を、翔は早く忘れることにした。翔は、嫌なことを早く忘れようとするタイプなのだ。

    「さて、朝食でも食べるとするか…」

    そう呟いた翔は、立ち上がろうと膝に手をついた―

    「イッ!いつつ…。この痛み…夢と一緒だ…」

    翔は、全身に苦痛があるものの、何とか気合で立ち上がることにした。

    どれだけ体に痛みや疲れがあっても、周りの人には全然何ともないと振舞うのが翔のモットーでもあるのだ。

    2006-05-08 16:34:00
  • 15:

    岬 ◆rYagzMs.go

    それは、翔にとって同時にプライドでもあった。

    なので、翔はたった一度も授業を休まなかった。

    また、翔には特異体質と言うべきものがあった。

    異常なほど、人より何倍も傷や痛みの治りが早いことだ。

    例えば、翔は5歳の頃、右腕を骨折するという大怪我をしたが、次の日には完治したのだ。

    これには医者も、頭を抱えるばかりだった。

    普通─いや、人ではありえない力を、翔は持っていたのだ。

    そして、翔は気づいていない。宙を舞い、ダメージを受けたのは少女。痛みを感じたのは翔。この2つの関連性に。

    2006-05-08 16:35:00
  • 16:

    岬 ◆rYagzMs.go

    テレビから、最新のニュースを伝えるべく、アナウンサーが現場の近くで早口で内容を話している声が流れた。

    「―今日6時50分に発生したと思われる火災が今ちょうど消しとめられました。現在遺体は、親とみられる2体が発見されています。まだ、子供は発見されておらず捜索中です。引き続き―」

    翔は、毎朝こうしてニュースを聞きながら朝食を一人で食べている。

    別に一人暮らしを好んでしているわけではない。

    母親は、翔が中2の時原因不明の病で亡くなっていて、父親は、海外で働いているので帰ってこないのだ。

    生活は、定期的に銀行に振り込まれるお金で生活をしている。

    2006-05-08 16:36:00
  • 17:

    岬 ◆rYagzMs.go

    「父さん、元気にしてるかな…」

    素早く出かける準備をし、玄関で翔は、振り返った。

    「母さん…行ってきます。」

    その声は、孤独に暮らしてきた翔の辛さが語られていた。

    2006-05-08 16:37:00
  • 18:

    岬 ◆rYagzMs.go

    30分程で学校到着。
    「なぁ、翔。今日、転校生来るって知ってるか?」
    守が翔に会ってそうそう話をしてきたのである。

    翔と話したくてしょうがない様子だった。

    まず友人に話しかけることから、朝が始まると守は考えていた。

    「知るわけないだろ。というか、そういう情報を手にいれるのは速いよな」

    「まぁこの俺様にかかれば調べられないものなんてないぜ」

    「で、そんな自慢話するために話かけたのか?」

    「まぁそんなところだ─嘘だよ。嘘だって嘘だからー!その手をこちらに向けないで―ブッ」

    「ったく、朝っぱらから俺に殴らせるなよ…」

    「…まるで殴ったのはしかたがなかったっていうふうに聞こえるのですが」
    守の言葉など無視し、翔は腕時計に記されている時間を読み取った。
    もともと、翔は守の話に興味は無いのである。

    「そんなことより、もうホームルーム始まるぞ」

    「ちぇっ、今回のことは覚えとけよ!」
    よくあるセリフを残し、守は自分のクラスへと戻って行き、入れ替わりに翔のクラスの担任が入ってきた。

    2006-05-08 16:39:00
  • 19:

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    あぼ~ん
  • 20:

    岬 ◆rYagzMs.go

    放課後になると速攻で、翔は学校から出て普段使われて無い道に行った。

    どうしても、恵美から逃げたかったのだ。

    「今日は何とか一人で帰れた…わざわざ森の中の道を選んだかいがあったなー。」

    (でも、毎日こうやって回り道するわけにもいかねぇしな。

    他の策を練ってく必要があるか。

    だいたい、俺が頼んでも無いのに恵美が一緒に帰ろうとするからこういうことになるんだよな…。

    そういえば、最近この道使ってないから家までどれくらい時間かかるかわからねぇな。

    こんなことなら、守でも無理矢理連れてくれば良かったな。退屈しのぎにはなりそうだし。)

    翔の好きな透きとおっている空を見上げながら翔は、そんなことを思っていた。

    2006-05-08 16:42:00
  • 21:

    岬 ◆rYagzMs.go

    ─そのころ守は懋と帰っていた。帰り道は、ほとんど一緒なのだ。
    ちなみに、翔の家とは、反対方向にあるため翔と帰る時は、何かあった時だけである。

    「うっ…。すっげー寒気がする。」

    「風邪ひいたんじゃない?」

    「いや、そんなんじゃないぞ。この寒気はきっと俺に危険がせまってる感じだ。」

    なぜか守は、背を低くし辺りをキョロキョロ見ている。
    まるで、どこからか銃弾が飛んでくるかのように。

    「翔の…殺気?」

    「その確率は99%ありそうだな。こなったら、明日は全神経を使って生き延びるぞ!ウォー!やるぞー!」

    守は、山に向かって叫ぶようにしてそう叫んだ。
    目は、微妙に死んでいるが。

    「それって気合入れるところ?」

    「そうしねぇと、死にそうな気がするんだよ。」

    肩をおとす守を見た懋は、さすがに同情したくなってしまった。
    翔が守をオモチャ扱いした時のおぞましい光景は、口には出せないものなのだ。

    2006-05-08 16:43:00
  • 22:

    岬 ◆rYagzMs.go

    だが、[守の方についたら危ない]と自分にいいきかした。

    守側につくということは、翔が敵になるということだからだ。

    すると、そんな気持ちが顔に出たのか守は懋を見て叫んだ。

    目には、微妙に軽蔑と怒りが入り混じっていた。

    「やっぱり翔の味方だったのか…。翔の味方だったのかー!ウォー!やるぞー!」

    その結果その地区の住民からいかにも「迷惑だ」という視線が守に一斉に送られた。

    当の本人はきづいていないのだが。

    2006-05-08 16:45:00
  • 23:

    岬 ◆rYagzMs.go

    今度は、好奇心からではなく、恐怖心からでもあった。

    普通は、逃げるところ、翔は近づくのだ。

    (襲う気、か?は?この世に神社に祈ってる人を襲う奴がいるのか?)

    「目の前にいるか」と自分にツッコミをいれ、ようやく神社にたどり着き全力で"未確認生命"を通り越し、奈美の隣に立ち、振り返った。

    獣の体全体は黒っぽく、頭はゴギブリの気持ち悪さを2倍にしたようだった。

    しかも、ご丁寧に触覚が2本生えていた。

    (まともにこれ以上見てたら…吐きそうだな。っていうか、あんなのが存在するのってあり!?)

    奈美がようやく翔に気づいたのか、祈ることを中断した。

    2006-05-08 16:47:00
  • 24:

    岬 ◆rYagzMs.go

    奈美の顔は、いかにも寝起きの顔と言った感じで、ボーッとしていた。

    「え?えーっと…」

    「お、俺函崎翔。同じB組だよ、よ、よろしく。」(俺、何こんな時に自己紹介してんだよ…)

    「は、はい…」

    「な、なぁあいつって奈美さんの…知り合い?」

    それを聞いた瞬間、奈美の顔は何か不思議な物を見るような表情を見せた。

    「あ…ごめん。そうだよな、あんな奴が知り合いのわけ…ない、か。」

    "未確認生命体"は狂ったように体をうねらせて戦闘態勢に入っていた。

    まるで、暴れ牛のようである。

    2006-05-08 16:50:00
  • 25:

    岬 ◆rYagzMs.go

    「あれ…見えるん…ですか?」

    声までもボーッとしている奈美のその一言で、翔はこの現実から逃げ出したくなった。

    もちろん、翔も人間だ。

    現実にあり得ないことが起きればパニックになる。

    そして、心にこう誓った。

    (奴を狩って帰って、今日のことは寝て忘れる!)

    こう誓うのは、常人には理解できないのだが。

    「うぉぉぉぉ!!」

    もはや冷静ではいられなかった翔は行動に出てしまった。

    「翔さん、待って…」

    奈美の声もきかず、獣に飛びかかった。

    ありったけの力を拳にこめて。

    2006-05-08 16:51:00
  • 26:

    岬 ◆rYagzMs.go

    −「現実とは厳しいものだな。」翔はそう思った。そういう問題じゃないのだが。

    翔は、あの後獣攻撃をまともにくらい、5mくらいとばされていた。見事に宙をまった姿は、見られるものではなかった。

    (血が、見える。このままいけば…まぁ死ぬ、な。

    体に力が、入らない…。

    俺って…こんなに無力なのか…。

    守なら、簡単にぶっ飛ばせるんだけどな…)

    「最後までどんな時でも生き抜く。これを誓ってちょうだい。」

    (母の声だ。俺が最後に聞いた言葉でもある。

    そうだ。俺は、母さんに何もできなかった。

    絶対に忘れないと誓ったんだ。

    それが、俺にできる唯一のことだ!)

    2006-05-08 16:52:00
  • 27:

    岬 ◆rYagzMs.go

    その夜のニュースで取り上げられることになるほど、それは影響力があった。

    なぜなら、空から巨大な雷─いや、雷かどうかもわからない巨大なエネルギーが落ちたのを誰もが見たのだから。

    2006-05-08 16:54:00
  • 28:

    岬 ◆rYagzMs.go

    「…間違い無いのか」
    一人の老人と、髪が長い少女が向かい合って話していた。
    「間違いありません、おじい様」
    「そうか…皮肉なことじゃな…結局わし等はあやつに頼るしかないのか…」
    「…でも私…少しだけ嬉しいです」
    「ん?そうかお前は、あやつに戻って来てもらいたかったのか…」
    「…はい」
    「だが、あやつは…」
    「それでも!…それでも構いません…」
    「うむ…どちらにせよ──」
    扉は思い切り開けて、兵隊が入ってきたので、2人の会話は中断されることになった。
    「長老!何者かが結界を突破したようです!」
    「ご苦労。ついに奴等も動き出したようじゃな…後は頼んだぞ我が娘よ」

    2006-05-08 16:55:00
  • 29:

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    あぼ~ん
  • 30:

    岬 ◆rYagzMs.go

    略部分が多いので書き方変えました。ヨロシクお願いいたします。

    2006-05-08 16:58:00
  • 31:

    岬 ◆rYagzMs.go

    一方、佐々岡守はというと、暇を持て余し転がっていた。もちろん、守の部屋で。
    「あぁ〜暇だー!暇暇暇暇暇だ〜!!…そうだ!あいつなら暇だきっと!」
    近所迷惑という言葉を知らない守は、ポケットから携帯を素早く取り出し、メールをすごい──いや、超人並みの速さで打った。
    「これでよしっと。さぁ〜って出かけるとすっか〜!」
    メールの返事を待たずに、メールを送った相手の家とダッシュで向かうのだった。…相手の許可無しに遊びに行かなかった日は、もちろんこの性格上あり得ないのである。

    2006-05-08 16:59:00
  • 32:

    岬 ◆rYagzMs.go

    翔のお気に入りの曲が突如、携帯から鳴り出した。あの人からのメールである。
    「こんな大変なときに、誰だ…?えっと、あぁ守か…なになに? 「今から遊べるか〜?最新の格ゲーやろ〜ぜ〜」だって? あれか〜あれ面白いんだよな〜。」
    突然翔の思考が停止した。このメールが来たということは何を意味するのかと。
    「まさか…あいつ家に来ないよな?」
    翔は外を睨み、そして見つめた。
    「絶対来る…」
    (あいつならやりかねない…扉を開かなくてもこじ開けるとか、窓から入るとか、数々の犯罪をこなしてきたあいつなら…)
    今にもピンポーンと鳴りそうで翔は、怖くてしょうがなかった。
    翔の今には、死のチャイム以外に考えることができないのである。
    (どうしよ…今の体で守に会ったら…無理だ絶対ばれる…う〜…どうしよう〜…そうだ!!)
    翔の頭の上で「電球」が閃光を出したとき、死のチャイムが翔の家に鳴り響いた。

    2006-05-08 17:00:00
  • 33:

    岬 ◆rYagzMs.go

    「翔〜いるか〜返事しろよ〜。ってかそこにいるのはわかってるぞ〜」
    (翔のやつめ、居留守使う気だな…。よし…窓行くか…。翔の家は、すでに攻略済みだからな。ここの窓が一番入りやすい…っと。この前仕掛けといた、これを使って…と。
    よし、開いた開いたっと。)
    「おじゃましま〜す。翔〜!もう逃げも隠れもできねぇ〜ぞ」
    (ん?返事がねぇな…。翔のやつ、まだ抵抗する気か?1階は…いないな。じゃあ2階にいるのか?そういや、翔って掃除してねぇな…。階段ほこりだらけだぞ…。2階は、翔の部屋から探すか。いないな…。今日はまじでいないのか?いや…待てよ…。さっきまでこの部屋にいた感じがする…。この感じを辿ってくと…窓から逃げたな!)
    まるで、超能力者である。この後、パトカーのサイレンが翔の家まで迫ってきたことは言うまでもない。あれだけの不法侵入をしたのだから。

    2006-05-08 17:01:00
  • 34:

    岬 ◆rYagzMs.go

    「ハァッ、ハァッ、ま、まじびびった…」
    (何とか、翼を広げられて良かった…)
    あの「死のチャイム」直後、翔は迷わず部屋の窓を開け、体を外に出し、外を睨み、翼を広げる試みをしたのだった。
    幸い、誰もこの瞬間を見たものはいなかった。
    いたら、翔に消されてたが。
    「ってか、あれは夢じゃなかったんだな…。今翼で飛んでるし…とすると、この力は一体…」
    (そういえば、誰も俺に気づかないな…上空に誰か飛んでたら普通気づくのにな)
    試しに、翔は一気に急降下してみた。
    (気持ちいな〜空を飛ぶことって。…と、今はそれどころじゃない。)
    翔は、路地を歩いてる子供の少し上まで近づいた。が、子供は空を見ているにも関わらず、翔には全く気づいていない様子だった。
    (もしかして、この姿なら誰にも気づかれないのか?)
    「そこの君〜!俺見えないの〜?」
    子供の目には相変わらず、ただ青い空が写っているだけだった。
    「じゃあこのままでも誰にも気づかれないのか〜良かった〜…って良くない!いつ戻れるんだ!?」
    (う〜んこの姿になった時は、頭に血が上ってて全く

    2006-05-08 17:02:00
  • 35:

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    削除されますた

    あぼ~ん
  • 36:

    岬 ◆rYagzMs.go

    「魔法!?それってアニメとかマンガとかの世界じゃないの?」
    翔は、1秒に3度瞬きした。
    「完全にああいうのでは無いのですが…。大体は一緒ですね」
    白い肌、長い黄色い髪を持つ美少女──奈美は、翔に説明していた。
    「じゃあ、炎をどこからともなく出したり風を操ったりできるってこと?」
    「上級クラスに達してるマジシャンならできますね」
    「へぇ〜。…ってやっぱり納得いかないな…。と言いたいけど、今の俺の体の状況からして信じるしかないか…」
    「………」
    「どうかした?奈美さん」
    「い、いぇただ、懐かしいな…と…」
    「え?懐かしい?だって俺──」
    「す、すいません…そうですね神社前で会ったくらいですからね」
    「それより、俺の体いつもどるかな…」
    「それなら、今日ちゃんと寝れば治りますよ。翔さんの体は、ただ疲れてるだけですから。」
    「そ、そっか〜よかった〜」
    思わず翔の頬が緩み、笑顔が出た。以前の翔にはないこの笑顔は、見るものの心を奪いそうな力を持っていた。
    「しょ、翔さんが戦ったモンスターは、あれで終わりでは無いですよ」

    2006-05-08 17:03:00
  • 37:

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    削除されますた

    あぼ~ん
  • 38:

    岬 ◆rYagzMs.go

    「え?あぁあの変な怪物か。ゴキブリみたいな」
    「モンスターは、種類が様々で強さもそれぞれです」
    「じゃあドラゴンみたいなやつもいるのか?」
    「そうですね。上級系になればそれぐらいはいますね」
    「そっか〜ってもしかしてまた戦うことになる…とか」
    「戦闘は避けられないと思います。何しろ敵の狙いは翔さんなんですから」
    「…お、俺!?俺何かした?確かに守を顔が変形するぐらい遊んだり、指の骨折ってあげたりしたけど。」
    したんじゃん。
    「今、どっかから冷たい声がしたような…ってとにかく何で俺が狙われるの?」
    「力──ですよ。翔さんの強大な力です」
    「俺そんな力──
    「翔さん!後ろです!」
    「えっ?」
    後ろから、エネルギー弾が翔に飛んできていたのだ。翔は、左に飛んで避け、飛んできた方向を睨んだ。
    「うわっ!あぶねっ。何なんだ一体…」
    「モンスターですよ翔さん。先ほど言ったように、翔さんの力を狙ってるんです」
    翔の睨んだ上空から、緑色の「ドラゴン」が優雅に舞い降りてきた。
    興奮してるらしく、鼻からは、赤色を含んだ鼻息──とい

    2006-05-08 17:04:00
  • 39:

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    あぼ~ん
  • 40:

    岬 ◆rYagzMs.go

    「で、でか…」
    「ブルードラゴン…なぜこんなところに…翔さん気をつけてください」
    ブルードラゴンは、大きく口を開き空気を思い切り吸い始めだした。
    「なんだ?大きな欠伸だな…」
    「違います!ファイアブレス──炎の玉を吐こうとしてます!」
    「えぇ!?どうしよ…俺、魔法の使い方よくわからないし…」
    翔が救いを求めて奈美を見た時、奈美は目を瞑っていた。
    「…えぇ!?ここで死ぬ気?ちょちょっとまってこんなとこで死にたくないー!せめて守を盾にさせて〜!」
    この時、守は大きなくしゃみをした。
    「──凍りの刃よ。私の力となり、敵を滅せよ…アイスブレード!!」
    「え?」
    (な、何だ?奈美さんの少し上に…青い魔方陣?みたいなのが突然でてきて…氷柱?でかっ!ドラゴンの方につっこんでいったな…8本も)
    「ドラゴンもファイアブレスきた…ぶつかる!」
    翔は思わず目を瞑ってしまった。「ジューッ」と氷がとけるような音がした後、ドラゴンの叫び声らしき物が翔の耳に降り注いだ。
    「や、やったのか?」
    (ドラゴンがいない…。)
    「どうやら倒したみたい

    2006-05-08 17:05:00
  • 41:

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    あぼ~ん
  • 42:

    岬 ◆rYagzMs.go

    「ごめんな…何か突然涙が…」
    「こういうのを見るのが初めてだからだと思いますよ。」
    「そ、そうかな…こんなことで泣くような俺じゃないのに…」
    「これ…渡しときます」
    「ブレスレット…だなこれ」
    「これを付けといてください。天使化など色々制御できると思います」
    「せ、制御?俺暴走したりするのか?」
    「無いとは言えませんが…他にも理由があります」
    「理由って…何?」
    「…心が女性化することです…」
    翔は、しばらくの間身動きが取れなくなった。まるで、蛇に睨まれた蛙である。
    「えぇ〜!?」



    翔の試練は続く…

    2006-05-08 17:06:00
  • 43:

    岬 ◆rYagzMs.go

    休憩をかねて書きました。暇でしたら読んでみて下さい。
    http://bbs.yoasobiweb.com//test/read.cgi/yomimono/1147076923/

    2006-05-08 18:43:00
  • 44:

    名無しさん

    あげ

    2007-09-16 19:28:00
  • 45:

    名無しさん

    自殺屋が落ち着いたらこちらの続きも読みたいです。

    2007-09-16 21:30:00
  • 46:

    名無しさん

    頑張ってください?楽しみです

    2007-10-05 09:52:00
  • 47:

    名無しさん

    なんか所々途切れてますよね?続き気になるからちょっと読みにくい?

    2007-10-06 02:18:00
  • 48:

    名無しさん

    途切れてんじゃなくてそういう構成なんだよ?小説とか読まないんだろうね

    2007-10-06 12:09:00
  • 49:

    56

    でもタイトル?(名前をいれる所)に文章入ってません?それも構成ってゆうもんなんでしょうか?ちょっと気になります??

    2007-10-07 00:57:00
  • 50:

    名無しさん

    ねぇ、馬鹿?

    2007-10-07 01:30:00
  • 51:

    名無しさん

    ?

    2007-10-16 17:24:00
  • 52:

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    あぼ~ん
  • 53:

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    あぼ~ん
  • 55:

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    あぼ~ん
  • 56:

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    あぼ~ん
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