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  • 1:

    「私?私もそれ知ってるよ」
    「私?お母さんと仲良しだよ?」

    ………………私?……………私は嘘つき。

    2009-01-23 13:16:00
  • 2:

    あぁ。また嘘ついちゃった。なんで嘘つくの?
    そんなの私にも分からないよ。
    口から勝手に出てくるんだ…………
    嘘がね。

    2009-01-23 13:19:00
  • 3:

    昔はね、素直だったんだよ。でもね、親が再婚してから嘘ばっりつくようになったんだ。
    私の最大の嘘の始まり。
    お父さんからの一言。

    2009-01-23 13:21:00
  • 4:

    『………純。お母さんほしい?』
    その一言。知ってた。お父さんに恋人できたこと。お父さんがその人のこと大好きなこと。
    「純、新しいお母さんほしいなぁ〜♪♪」
    初めてついた嘘。私の最大の嘘の始まり、始まり。

    2009-01-23 13:25:00
  • 5:

    間もなくして、その恋人がお母さんになった。

    ‐いい子にしなくっちゃ‐
    お母さんの作った料理、食べたくない、これ嫌い、でも言っちゃダメ。お母さんが用意してくれた服、これ着たくない、この服嫌い、でも言っちゃダメ。

    2009-01-23 13:28:00
  • 6:

    だめなんだよ。自分の思ってることあんまり言い過ぎるとお母さんが怒るんだよ。
    「やっぱり自分のこどもぢゃないからっ!」って言って殴るから。
    全てに同意しないと…………

    2009-01-23 13:30:00
  • 7:

    小学校になったんだ。お友達たくさんできて、家にお友達呼んだんだ。
    そしたら皆が「純ちゃんのお母さん若くて綺麗で羨ましいなぁ」言うんだ。
    なんだかちょっと、嬉しくなったりした。

    2009-01-23 13:34:00
  • 8:

    1人のお友達の、ゆきチャンのお母さんが、私の家まで、ゆきチャンを迎えに来たんだ。お母さんと初めて顔を合わせた、ゆきチャンのお母さんは、「わぁ〜若いですねぇ。おいくつなんですか?」そう聞かれたお母さんは正直に年を答えたんだ。

    「ぢゃぁ17の時の子?」

    2009-01-23 13:38:00
  • 9:

    そしたらお母さんは「そぅなんですよ。17の時に産んだんです」
    そう言ったんだ。
    だからね、皆にはお母さんと血の繋がりがないことは言っちゃダメだって分かった。

    2009-01-23 13:40:00
  • 10:

    これからは毎日嘘ばっかり。嘘に嘘をかさねる。
    ええっと、皆に何て言ったっけ?
    そうだ、そうだ。これ言って、…………あ、あれも言ったな。ついた嘘ちゃんと覚えとかないと。嘘だってバレちゃう。

    2009-01-23 13:43:00
  • 11:

    次第に嘘つくのが日課になってきた。
    罪悪感…………?
    そんなものとっくにないよ。
    でも心のどこかで、もう1人の自分が叫んでるんだ。「もう嫌だ」って…………

    2009-01-23 13:46:00
  • 12:

    皮肉にも、私の名前は、純………。
    でも実際の私は、嘘つき。

    storytelley....

    2009-01-23 13:48:00
  • 13:



    嘘つきな私のお話の幕開け
    ……………

    2009-01-23 13:49:00
  • 14:

    中学生になった。
    まだまだ嘘つきの私は健在。
    このころは本当に嘘ばっかり。私の話は半分以上、嘘。
    自分をよく見せたい嘘ばっりつくようになってきた。

    2009-01-23 13:53:00
  • 15:

    仲のいい友達。さりな。気さくな子。可愛い。
    ちいこ。気が強い子。スタイルがいい。
    あと同じ部活の子。ほとんど仲良し。

    2009-01-23 13:56:00
  • 16:

    皆、上辺だけの友達。
    本当のこと話せる友達なんて1人もいない。
    誰かと、本当のこといっぱい喋りたい。私の本当の気持ち聞いてほしい。本当の気持ち、さらけ出してみたい。

    2009-01-23 13:58:00
  • 17:

    「純!目の上のタンコブどうしたん?」
    「家の階段から滑って打ったぁ」
    「ホンマドジやなぁ」さりなが笑いながら言う。

    2009-01-23 14:05:00
  • 18:

    また嘘ついちゃった……。これ実は、お母さんに殴られたんだ。
    掃除機の棒で。何で殴られたんだったっけな。
    …………あ。そうだ。お母さん機嫌悪かって、喋りかけなかったら、‐暗いこどもや‐って言って殴られたんだ。

    2009-01-23 14:08:00
  • 19:

    なにもかもが、まだ順調。皆には私の家庭の事情もバレてないし、私の嘘もボロが出てない。
    まだ大丈夫…………
    まだ大丈夫…………

    2009-01-23 14:10:00
  • 20:

    最近、笑うのが辛い。私の性格ってなに?皆の本当の性格ってどんなの?
    皆、私みたいに嘘ついたりする………?
    こんなに嘘つくのって私だけ?

    2009-01-23 14:12:00
  • 21:

    その為にはお金がいるよね。月5千円のお小遣。
    毎月、2千円貯金。
    私が家が出る日。楽しみ。誰も私を知らない所へ。

    2009-01-23 14:18:00
  • 22:

    最近寝れないんだ。
    少しの物音で目が覚める。寝てても、たまにお母さんが殴りに来たりするんだ。
    ちゃんと、寝ないと。明日はテストだから。また悪い点とったら、お母さんに殴られる。

    2009-01-23 14:20:00
  • 23:

    ペンが進まない。どうしよう。どうしよう。どうしよう。ちゃんと勉強したのに。ちゃんと勉強したのに…………。
    また殴られる。最近はお父さんが仕事で家に帰ってこない時は、ご飯もらえないし………昨日も何も食べてない………

    2009-01-23 14:23:00
  • 24:

    キーンコーンカーンコーン。
    時間終了。
    半分ぐらいしか書けなかった。
    もぅテスト返ってこなければいいのに………

    2009-01-23 14:28:00
  • 25:

    部活してる時は楽しいんだ。何もかも忘れれる。
    この時からは嘘から解放される。部活はバスケ部。
    ボールが跳ねる音が好き。

    2009-01-23 14:37:00
  • 26:

    お腹減ったよ。丸2日何も食べてない。水道水飲んでお腹いっぱいにしよう。
    そう思って、立ち上がったら、そのまま視界が真っ黒になった。

    2009-01-23 14:39:00
  • 27:

    目が覚めたら保健室だった。保健室の先生が顔を覗きこんで、ファンデーションを塗りたくった分厚い顔で「大丈夫?」って言った。それから付け加えるように、「体のアザはどうしたの?」そぅ表情も変えずに聞いてきた。

    2009-01-23 14:44:00
  • 28:

    「すぐにぶつけてまうねん」それだけ1つ嘘ついておいた。
    「とりあえずゆっくり寝なさい」そう言ってくれた。久しぶりにゆっくり寝た。ぽかぽか暖かくて、布団もふかふかで寝心地よかった。

    2009-01-23 14:48:00
  • 29:

    1週間もすればテストが次々に返ってきた。
    80点以上とらないとお母さんに怒られるのに…………
    全部50点前後だよ。どうしよう………

    2009-01-23 14:50:00
  • 30:

    夜中3時。やっと寝ることを許された。早く寝なきゃ。顔はボコボコだった。冷たいタオルで顔を冷やして眠った。
    ちょっとだけ眠った。

    2009-01-23 14:53:00
  • 31:

    浅い眠りから目が覚めた。朝起きて、犬の散歩行って、洗濯回して、ゴミ出して、お母さん達が食べ終わった朝ごはんの食器洗いしてからじゃないと、学校に行けないんだ。
    そうだ。最近、お母さんにこどもができたんだって。妹かな、弟かな。楽しみだな。

    2009-01-23 14:58:00
  • 32:

    それからはいつもどうりだった。相変わらず、私は嘘つき。
    私の設定。いいとこのお嬢様…風。
    あくまで、お嬢様風な女の子。ちょっとだけ、リッチな女の子の設定。

    2009-01-23 15:00:00
  • 33:

    実際は……別に貧乏でもないけど、めっちゃ裕福でもなかった。お母さんだけが、ブランドばっかり買っていた。だから、私は普通の子。

    2009-01-23 15:03:00
  • 34:

    嘘で隙間なく固めて、自分を作るんだ。
    強い、強い、自分を作るんだ。
    私、強いでしょ?素敵な家に産まれたでしょ?皆もっと私を見て。ぢゃないと………また大きな嘘をつかないといけなくなる。

    2009-01-23 15:06:00
  • 35:

    それからしばらく経って、妹が産まれた。すっごく可愛いんだよ。まだ全然しゃべれないけど、たまに私の顔みて、ニコって笑うんだ。これ、学校で習ったよ。何とか反射って言うんだよね。
    あれ………なんだったかな?またちゃんと覚えておかないと……テストにでも出て……また点数悪かったら……また殴られちゃう。

    2009-01-23 15:10:00
  • 36:

    妹は可愛くてすごい好きだけど、お母さんが妹の顔を見ることを禁止したんだ。それから、妹がいる部屋には入っちゃダメだって。
    なんでって………?私が妹と一緒の部屋にいてたら悪い菌が移るんだって。
    私は汚いんだって。

    2009-01-23 15:13:00
  • 37:

    そっか………。私は汚いか。そっか。そっか。なるほど。そっか。そっか…………………………。

    そっか。汚いか。そっか………。

    2009-01-23 15:15:00
  • 38:

    気持ちいい風。澄んだ風。何もかも忘れる。
    このまま私も風になりたい。自由に駆けたい。

    2009-01-23 15:31:00
  • 39:

    そんな中、同じバスケ部だった優等生の男の子に放課後呼び出された。
    この子にはどんなキャラで喋ってたっけ?ええーと、どんな嘘ついたかな。

    2009-01-23 15:34:00
  • 40:

    「俺、純ちゃんのこと好きやわ。付き合ってくれへんかな。」学年で、1、2を争うぐらい優等生で、バスケ部でキャプテンだった、よう君に告白された。
    びっくりした。
    なんで私なのっ?って思いが1番に頭に出てきた。

    2009-01-23 15:36:00
  • 41:

    「よう君、モテモテやのに何で私なん?」
    率直に聞いた。
    「なんでって……いつも明るくて、何でも一生懸命取り組んでるやんか。だから」

    2009-01-23 15:41:00
  • 42:

    私には無理かな。よう君と同じ学校行ってみたいな。いつかそう思うようになった。

    2009-01-23 15:47:00
  • 43:

    それから学校終わったら2人でマクド行って、一緒に勉強したりしたんだ。
    よう君は私に色んな話をしてくれた。
    でも私からは、よう君に自分の話は話さなかった。

    2009-01-23 15:51:00
  • 44:

    また私、嘘ついてしまうかもしれないから…。
    いつの間にか、よう君のこと大好きになってた。
    勉強も頑張った。勉強頑張ったら、お母さんも喜んでくれるでしょう?

    2009-01-23 15:54:00
  • 45:

    願書を出すの散々迷った。けど、実際よう君とは、頭のレベルが違いすぎたし、私はよう君と近くの別の学校を受験した。

    2009-01-23 15:57:00
  • 46:

    お母さんは相変わらず、妹とは顔も合わせてくれなかった。同じ家に住んでるのにな………
    妹と喋りたいな。遊びたいな。

    2009-01-23 15:59:00
  • 47:

    しばらくして受験が終わった。
    結果は、よう君と一緒に見に行った。
    学校が近いから、途中まで電車で一緒に向かった。

    2009-01-23 16:01:00
  • 48:

    私が先に電車から降りて、よう君と別れた。
    受験した学校に着いたら、結果はまだ出てなかった。しばらくして、結果が張り出された。

    2009-01-23 16:05:00
  • 49:

    ………0524
    ………0524
    ………0524…………

    2009-01-23 16:06:00
  • 50:

    あ。あった!あったよ!あった!あった!
    やった〜!

    2009-01-23 16:07:00
  • 51:

    よう君に電話しよう。
    プルルルル〜「もしもし?よう君。結果どうだった?」
    「受かったよっ!純ちゃんどうやった?」
    「受かったよ!やったね。」

    2009-01-23 16:09:00
  • 52:

    それから浮かれて地元に帰って、記念に初めて、よう君とプリクラ撮ったんだ。それから家に帰って、お母さんに報告したんだ。

    2009-01-23 16:12:00
  • 53:

    「お母さんっ!私、志望校受かったよ」
    そう言ったら、お母さんは私をチラっと見てこう言ったんだ。
    「…………そんなしょうもないことで一々、喋りかけてこんといて。あんたは別にいい学校行こうが、頭が良かろうが、おる存在が邪魔やから、」
    それからこっちをチラっと見て一言

    2009-01-23 16:19:00
  • 54:



    「………死ねばいいのに。」

    2009-01-23 16:19:00
  • 55:

    ボソッてつぶやいた。
    すごい冷たい目をしていた。妹に見せる顔は私には向けられないんだね。
    私は汚いもんね。汚い菌だもんね。

    2009-01-23 16:21:00
  • 56:

    その時ね、また誰かが喋りかけてきた。
    おかしいな。この部屋に今、私1人だけなのにな。

    2009-01-23 16:24:00
  • 57:



    ‐あんなヤツやっちまえよ‐

    2009-01-23 16:25:00
  • 58:

    やめろよ。誰やねん。私に喋りかけてくるやつ。
    うるさいな。いいんだよ。あの人は他人だから。
    ひつこいな。もうわかったよ。喋るな………喋るな…………

    2009-01-23 16:27:00
  • 59:



    ‐ぢゃあおまえも死んぢゃえば‐

    2009-01-23 16:28:00
  • 60:

    その時、私の中で何かが弾けたんだ。
    家を飛び出して、ものすごい勢いで走ってた。
    足がもつれて、うまく走れなかったけど、それでも走った。

    2009-01-23 16:30:00
  • 61:

    近くの団地まで。
    1番上の階まで。
    風にでもなったかと思った。

    2009-01-23 16:32:00
  • 62:

    1番上の階に上るまでに、よう君と会った。
    そういえば、この団地に友達が住んでるって言ってた。
    その友達と、よう君は一緒だった。

    2009-01-23 16:34:00
  • 63:

    よう君がびっくりしたような顔で私を見た。
    「どうしたの?そんなに息きらせて」
    ………………………。

    2009-01-23 16:35:00
  • 64:

    「…………学校受かったのが嬉しくて、この団地から見る景色が好きだから、走ってきちゃった!」
    『なんや。そうなんや。これからご飯食べに行くけど、一緒に行く?』
    「うん!一緒に行く!」

    2009-01-23 16:37:00
  • 65:

    ほらね。うまく嘘つけた。自分の気持ち隠す、自分を強く見せる嘘…………
    すごく得意なんだ。

    2009-01-23 16:39:00
  • 66:

    名無しさん

    切ない 見てます

    2009-02-03 01:27:00
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