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「うちのコウタ」
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1:
アコ
小説初めて作りました。ヨカッタら最後まで読んでいただけたら嬉しいです。感想、アドバイスなんかも頂けたらら嬉しいです。
2006-05-05 11:10:00 -
2:
主
?「まるでピノキオ」
○「あらっ!?アナタね?今日からうちに来るって言ってたお姉チャンの親戚の息子さんの!え〜と、名前は?」
★「コウタです。宜しくお願いします。」
コウタは母に向かって頭を下げた。
どう言う訳かこんなコトはありえないコトだが、次の朝にはこんな展開になっており、これが普通だった。
○「まぁ〜お上がりなさい」コウタの荷物を手に取りリビングに案内する。
コウタはただ母の後をついていった。
○「雪乃!ちょっときなさ〜い」母が二階にいる雪乃に向かって叫んだ!
●「何!?朝っぱらから!休みなんだか、もぅ!」2006-05-05 11:42:00 -
3:
主
目をこすりながらリビングに降りてきた雪乃。
○「紹介するわ。今日からちょっとの間、うちでお預かりする、お姉チャンの親戚の息子さんでコウタ君よ!」
★「コウタです…。」恥ずかしげに頭を下げる。
●「はっ!?訳ワカラナイ!なんでうちで?」動揺を隠せない雪乃。
○「あちらの親戚の方がちょっとの間ご家族で外国に行くみたいで、コウタ君は日本に残りたいみたいで、春休みの間だけうちにいるのよ」
★「宜しくお願いします」小さな声で言った。
●「はい。よろしく。」
雪乃はあまり気が進まなかったのか愛想が悪かった。2006-05-05 11:53:00 -
4:
主
○「雪乃!いいじゃない!うちにはパパが単身赴任でいないから、部屋が調度余ってるんだし。それにね同い年よ!仲良くしなさい!」母は雪乃に強く言った。●「はいはい。わかりました!じゃーあたし着替えてコウタ(犬)を探しにいくから、後は勝手にどうぞ!」そう言って自分の部屋に戻った。
○「まったく!ごめんなさいね。ちょっと人見知りしちゃう子でね。でも本当はスゴクなつっこくて明るい子なのよ。気にしないでね?」母は優しくコウタに言った。
★「大丈夫です」そう言って軽く会釈した。
〜その晩〜
三人揃っての食卓。2006-05-05 12:01:00 -
5:
主
○「今日はちらし寿司よ!コウタ君いっぱい食べてね?」
★「あっはい…」
○「ねぇ?雪乃、コウタの手掛かりとかはとれたの?」
●「ううん(´_`)全然ダメだったょ」雪乃が残念そうな顔で言った。
○「そう…。仕方ないわね。でもきっと帰ってくるわょ!もぅ14歳だし。」
●「そうかな!?だったらいいんだけど…。」
コウタは悲しい顔をした。○「あぁ〜ダメ!ダメ!今日はコウタ君が来た日なんだから!さぁ!いただきましょ。いただきまーす」気を取り直して元気よく母が言った。
●「いただきます」2006-05-05 12:10:00 -
6:
主
●「あんた!なんで食べないの?」食事に手をつけないコウタに気付く。
○「もしかして、ちらし寿司嫌いだった?」心配そうに言った。
★「あのぉ…食べていいんですか?」
●「当たり前じゃん!いだきます。て言ったじゃない!変な子〜」呆れる雪乃。○「雪乃!変な子はないでしょ!コウタ君は遠慮してるのよね?」コウタにフォローを入れる母。
★「ゴメンなさい。いただきます。」慌てて手をつけようとした。
〜その時〜
♪雪乃の携帯が鳴った♪
●「はいは〜い!もしもし?タク!どうしたの〜?」嬉しそうに電話で話す雪乃o(^∀^)o2006-05-05 12:21:00 -
7:
主
○「雪乃!食事中よ!後でかけ直したらいいでしょ?」母が横から怒った。
●「ちょっと待って!」電話の相手タクに向かって言った。
その時、コウタが食事に手をつけようとしたが急に手をつけるのをやめた。
●「お母さんうるさい!今すっごく大切な話する所なの!」母に向かって小声で怒った。
○「後にしなさいっ!」
母は少しため息ついて言った。
やりとりをする二人の顔をちらちら見るだけのコウタだった。
●「わかった…」雪乃は諦めたように返事した。
●「あっもしもし?ゴメンネ…。タク!今御飯食べてるからまた後でかけるよ!」2006-05-05 14:14:00 -
8:
主
そう言って雪乃は愛想よく電話を切った。
雪乃は食卓に戻った。
○「いい加減にしなさいよ」母は呆れた。
●「はいはい」適当に返事をした。
そしたまた雪乃と母は食事に手をつけ始めた。
コウタがじっと雪乃をみつめた。
それに雪乃が気付き言った●「何っ!?なんか言いたいの?!てか早く御飯たべなよ!」
★「食べて…いいんですか?」よそよそしく聞いた。●「なんで、わざわざ私に聞く訳?勝手に食べればいいでしょ!イライラさせるわね!」
○「コウタ君!食べてよしよ!」母が優しく言った。2006-05-05 14:55:00 -
9:
主
その瞬間コウタが嬉しそうに箸を使わずにお皿に顔をつけて御飯を頬張った。
その姿を見た、雪乃と母は顔を見合わせて驚いた。
●「なんで…。箸は?!」雪乃はびっくりして言葉を詰まらせた。
○「コウタ君、お箸が苦手なのね…。そうだ!スプーンをかしてあげるわ」そう言って母はコウタにスプーンを渡した。
コウタは不思議そうにスプーンを見つめ、
スプーンを左手で握りしめて食べにくそうに食べた。
●「食べにくいなら、右手で食べたらいいじゃん(^_^;)」雪乃は不器用なコウタを見て少し笑った。2006-05-05 15:24:00 -
10:
主
昨日から雪乃はずっと不機嫌な顔をしてたのでそんな雪乃の顔を見てコウタは安心して、コウタもにっこり嬉しそうに笑った。
そんな二人を見て母もにっこり笑った。
●「ごちそうさま!さぁ電話!電話!」そう言って急いで部屋に戻った。
★「僕もごちそう様です」コウタも部屋に入った。
〜コウタの部屋〜
この部屋はもとは父の書斎だった。暗く静かな部屋にはとなりで明るく話す雪乃の声がよく聞こえた。
部屋の電気のスイッチをつけてため息ついた。
「やっとひとりになれた。まさか本当に人間になれるとは…。」2006-05-05 16:07:00