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闇人.

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  • 1:

    名無しさん

    暗く深い世界.     それは生か死か.                明るく広い世界.    それは光か闇か.                私が決める事は出来ない.

    2009-02-08 22:22:00
  • 2:

    名無しさん

    『眩し…ッ』      闇の世界にいるせいで、仕事でたまに現世にくる時には目が眩んで少しの間目を開ける事ができない.  時間がたっても本当にうっすらとしか目を開く事しか出来ないのだ.                 それ以上目を開けば私の目は無くなってしまうのだろう.          それこそ本当に何も見えなくなってしまう.    それはさすがに怖い.              だから昼の仕事は    とても苦手である.

    2009-02-08 22:32:00
  • 3:

    名無しさん

    『最近光ばっか』    眩しさで眩みきった目をパチパチとさせると闇の中に光の円が見えてくる.   『もって1時間ですね』 目の奥は握られているんじゃないかと言うくらいの痛みが走る.                   『おかえり凌』     真っ黒な世界.     勿論何も見える事は無い.だけど私達は目が見え無くても眼球のずーッと奥で物を見る事ができる.            『何がおかえりですか』 目の前からは楓さんの声がする.         ただ目を開けば光の円が見えるせいで目を開く事が出来なくて、楓さんの姿を見る事が出来ない.                『お仕事お疲れ様』   淡々と喋る楓さんの声はまだまだ若さの残る声だった『…はい』       楓さんは私よりも若く、とても幼い子供だ.

    2009-02-08 22:50:00
  • 4:

    名無しさん

    『まだ痛むか?』    楓さんの声がすぐそばで聞こえてきた.      『お陰様で』      目を瞑ったままうつむくと顔を無理矢理上へと向かされた.         『しょぼすぎやろ』   声の主は皐さん.    楓さんの世話役らしい. 皐さんは私の瞼の上に何か長い生地を巻き付けた. 『何ですかこれ』    『あ?これも知らんの』 無理矢理私の瞼に生地を力いっぱい巻き付けると私は突き飛ばされた.

    2009-02-08 22:57:00
  • 5:

    名無しさん

    『お前みたいな目の弱い闇人に使うねん.現世の光をそいつが吸い取ってくれるわけ.んな目ぇしてたら使い物にならんで?』   それだけ言うと皐さんは離れて行ってしまった.

    『千光装』       『センコウショウ?』     楓さんが静かに私を椅子に座らせてくれた.    『その布の名前』    『変わった名前ですね』             そんな会話をしている間もどんどんと目の奥の痛みは退いていく.      『痛みは?』      『かなりひきました』

    2009-02-08 23:09:00
  • 6:

    名無しさん

    スルスルと千光装が解かれていく感覚がした.     『終わり』       『早いんですね』    『使い過ぎると治癒力が無くなってしまうから…』             『開けて』       楓さんの声で目を開いてみる.一瞬ひるむもののさっきまでの光の円は無く、楓さんの顔がはっきり見えた『見えました!』    楓さんの目は瞳孔が開ききっていて全く輝きという物が無い目だった.                『んじゃ次の仕事…』  『まだですか!?』   『今度は闇だよ』    『はぁ….』                  毎日の忙しさに参ってしまいそうになるけれど闇の仕事なら何とかなりそうだった.

    2009-02-08 23:18:00
  • 7:

    名無しさん

    最近はずっと光の仕事が続いていたもので毎日目の痛みで休息すらとる事が出来なかった.       最初光を見た時は目の奥が焼かれてしまったんじゃないかという程の熱さと痛さに襲われた.                  最近では1時間程は我慢する事が出来る様になったけれど、闇に戻った時に目を開く事が出来なくなってしまうのが困りものだった.

    2009-02-09 16:40:00
  • 8:

    名無しさん

    『何を?』       楓さんは無言で黒い紙を渡してきた.        (闇人の滅却.)     『!?』        黒い紙に赤い字で書かれていたのは闇人の滅却.  私達と同じ仲間を滅却するとは聞いた事がなかった.            『これはもー使い物にならへん爺さんやねん.めちゃ有名な闇人やで.    お前はまだここ来てそんな経って無いから知らんのも当たり前やけ言うたるわ.闇人の滅却は当たり前の仕事やねんから驚くなよ.』            私達と同じ真っ黒な着物を着た皐さんが立っていた.            『正直そんな有名な爺さんをお前が滅却する事が気にいらんけど、決まった事は仕方ないから教えたる.』            皐さんは楓さんの前に足を立てて座り込み、片腕を楓さんに向けてあげた.  『……………』     チャリン.        楓さんは鈴の着いた大きな鍵を腰から取り出し皐さんの手の平に置いた.               『俺がついていく』   『そのつもり』     正直私の一番苦手な皐さんがついて来る事に一瞬焦ってしまったけれど今いるのはこの2人だけだし、神に近い存在の楓さんについてきていただく事は出来なかった.

    2009-02-09 16:57:00
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