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縛・奏-jyu・kanade-

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  • 1:

    ぱぴよん三木◆UZrHzv44gM

    ―草木が茂る夏。薄ピンク色の半袖から、真っ白な二の腕が上に伸びる。
    「今日は早起き出来た。」そう言って、着替えながら奏は下だけショーツのまま部屋をうろついた。

    2009-04-24 09:10:00
  • 2:

    スペルミスしちゃったよ三木◆UZrHzv44gM

    「クーラーのリモコンどこかな?暑い…。」
    部屋の中は、外の気温の暑さでもんやりしている。
    階段を軽快にあがってくる音が聞こえた。
    「こらっ!あんた女の子がそんな格好で部屋をウロウロしないの。で、今日は裕一君、家に来るの?」

    2009-04-24 09:17:00
  • 3:

    ぱぴよん三木◆UZrHzv44gM

    奏は、気だるそうに無言になった。裕一とは、昨日別れた 彼のことだ。好きは好きだったが、重苦しい彼に疲れて 別れを告げてしまったのだ。
    「…来ないよ。」

    2009-04-24 09:22:00
  • 4:

    ぱぴよん三木◆UZrHzv44gM

    縛られるなんて…もうまっぴら。そう思いながら、スカートを履いた。
    「早くドア閉めてよ。っていうか、勝手に入ってこないでよね。何度も言ってるじゃん。ノック、ノックだからね!」
    「朝ご飯できてるからねぇ。」
    話が噛み合わない。いつものこと。

    2009-04-24 09:28:00
  • 5:

    ぱぴよん三木◆UZrHzv44gM

    本気になれなかった。これもいつものことだ。

    正直、なにも傷ついてはいない。裕一とのペアリングをごみ箱に捨てた。

    そして、支度を全て済ませ 階段をゆっくり降りた。

    2009-04-24 09:35:00
  • 6:

    ぱぴよん三木◆UZrHzv44gM

    席についてご飯を食べた。まだ眠くてぼーっとしている。

    「奏、上のシャツ裏表反対じゃないのか?」
    「はっ!?本当だ、…っていうかお父さん そんなこと言わなくてもわかってるよ、うるさいなもう…。行って来るから!」
    裕一のことは気にしていないにしても、あれから何通もメールが来ている。単に、少しイライラしていたのだ。

    2009-04-24 09:48:00
  • 7:

    ぱぴよん三木◆UZrHzv44gM

    「こら、お父さんもいるのにこんなとこで着替えないの!って…奏!」
    ―行ってきます。心の中でそう言って家を出た。

    2009-04-24 09:51:00
  • 8:

    ぱぴよん三木◆UZrHzv44gM

    電車に揺られて1時間。いつもの変わらない学校。いつもの変わらない仲間。
    唯一、変わったと言えば、3つ年上の美希だ。
    「美希!どうしたの。」
    「おっはよ。どうしたって、何がぁ?」
    ふふんと言わんばかりに、ニッコリ笑った。

    美希と言えば、唯一スタイルはいいけれど地味で眼鏡で、なんだか冴えなかった。
    「コンタクトにしたんだ!すっごくあか抜けたね。可愛い!」

    2009-04-24 10:02:00
  • 9:

    ぱぴよん三木◆UZrHzv44gM

    私は、新鮮な美希の姿に目を真ん丸くした。
    「ありがとう!もうすぐ夏休みだしね。そろそろ私だって彼氏ほしいじゃん?雑誌見て研究したんだぁ。」
    美希は今まで見せなかったような笑顔で嬉しそうに言った。

    2009-04-24 10:07:00
  • 10:

    ぱぴよん三木◆UZrHzv44gM

    服装も清楚になって、髪も染めて、化粧だって…すっかり美人になった美希と歩くのは、なんだか恐縮した。男子生徒もみんな振り返っている。

    そんなとき、元気に向こうから走ってくる人が居た。有佳里だ。

    2009-04-24 10:13:00
  • 11:

    ぱぴよん三木◆UZrHzv44gM

    「有佳里!」
    有佳里は名前の通り、とっても明るい女の子だ。
    「おはよ!あれっ…美希!すごいじゃーん!」
    美希はえへへ、と笑って経緯を説明した。

    「でも、なんだか驚かせちゃったみたいだね。褒めてもらえたことなんてなかったから、嬉しい。奏は、裕一くんとどうなの?」

    2009-04-24 10:19:00
  • 12:

    ぱぴよん三木◆UZrHzv44gM

    なんだか言いづらかった。
    「うん…まぁね、普通だよ。」

    「とか言ってラブラブのくせにぃ」有佳里はいつものようにからかってきた。

    2009-04-24 10:26:00
  • 13:

    ぱぴよん三木◆UZrHzv44gM

    付き合ったばかりだった為に、裕一とのことは別れたなんて とても言えなかったのだ。

    「ち、違うよ〜!もう。」
    その時、美希がなにか言いたげにモジモジしていた。

    2009-04-24 10:30:00
  • 14:

    ちょっと休憩だよ三木◆UZrHzv44gM

    モジモジしていると言っても、なんだか照れたような表情だ。
    「…あのね。私、2人だけに教えたいことがあるんだ。恥ずかしいから、みんなには内緒にしてくれる?」
    私も有佳里も、美希に注目した。「どしたの?」

    2009-04-24 10:35:00
  • 15:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 16:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 17:

    名無しさん

    どしたの?

    2009-04-26 04:52:00
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