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愛が痛い
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1:
◆VHdG8trr52
暇つぶし程度に読んでもらえたら嬉しいです。
2009-05-14 07:39:00 -
2:
◆VHdG8trr52
冬になりかけの秋。
私のなかでなにかが弾けて飛び散った。
それが最後の恋だと気づいたのはそれから半年経ったときだった。2009-05-14 07:42:00 -
3:
◆VHdG8trr52
、
、
、2009-05-14 07:43:00 -
4:
◆VHdG8trr52
黒いベッドに黒い絨毯、黒いカーテン。
生活感が全くないこの部屋に住みついて約2ヶ月。
いい加減見慣れすぎて飽きてきた。
隣には約3ヶ月関係が続いてる男。2009-05-14 07:48:00 -
5:
◆VHdG8trr52
今の私にぴったりな男。
自由気ままで抱きたいときに抱かれる。
恋愛感情なんてこれっぽっちもない。
ただいてくれるからいてる。
そんな上辺だけの関係が今の私にぴったりだ。2009-05-14 07:51:00 -
6:
◆VHdG8trr52
ただ最近、男の嫉妬が出てきてちょっとうざいとか思ってる今日この頃。
でも別に嫌いな訳じゃない。
許容範囲の嫉妬なので我慢できてる。
でも最近思う。2009-05-14 07:54:00 -
7:
◆VHdG8trr52
そろそろ潮時だな、と。
、2009-05-14 07:57:00 -
8:
◆VHdG8trr52
言わばセックスフレンドに束縛やらヤキモチが出てきたらうざいの一言だ。
最低な女。
そんなのわかってるよ。
でもダメなの。
あの日から私はおかしくなったんじゃないだろうか2009-05-14 08:05:00 -
9:
◆L8.5lWQhMI
、
、
、2009-05-20 11:07:00 -
10:
◆L8.5lWQhMI
誰かが言っていた。
「本当の愛を知れば人は変わる」
まだ「本当の愛」とやらを知らない時に聞いた台詞。2009-05-20 11:09:00 -
11:
◆L8.5lWQhMI
まだ若かった私には「本当の愛」という言葉が輝かしく、羨ましく感じた。
今となっては懐かしい記憶。2009-05-20 11:13:00 -
12:
◆L8.5lWQhMI
「本当の愛」からかけ離れた現実から見るその時の自分は、何だか疎ましい。
現実はそんなに甘くない。2009-05-20 11:17:00 -
13:
◆L8.5lWQhMI
、
「どうしたん?」
低い声が耳に響いて我に返った。2009-05-20 11:19:00 -
14:
◆L8.5lWQhMI
すぐ笑顔をつくり、振り返る。
『なんもないよ』
男はそれを聞いて笑顔で唇を重ねてきた。
我ながら隠すのはうまいなと、心の中で呟く。2009-05-20 11:24:00 -
15:
◆L8.5lWQhMI
『今日帰るは』
唇を重ねながら言うと男はピタリとそれをやめて寂しそうな顔をした。
「…わかった。」
するとさっきより激しく唇を重ねてきた。
男との最後のセックスが始まる。2009-05-21 03:25:00 -
16:
◆L8.5lWQhMI
『ッ…!ぁああっ!!』
男の舌が首もとを這い、右手は秘部を弄ぶ。
私の体にも、肩をもつ男の左手にも力が入る。2009-05-21 03:31:00 -
17:
◆L8.5lWQhMI
体は仰け反り、手はシーツを強く握る。
「イって……」
耳元で囁かれ、体はさらに熱く。さらに力が入る。
『ンぁあッ!!やっ……!!ゆ…うじぃっ!!』
男の腕を思いっきりつかみ、私は文字通り果てた。2009-05-21 03:43:00 -
18:
◆L8.5lWQhMI
.
.2009-05-21 12:09:00 -
19:
◆L8.5lWQhMI
『ゴメンな、ありがと』
家近くの公園に車を停車し、しばらく沈黙が流れる。
なんとなく、降りるタイミングを逃してしまい降りにくい。
夜中の2時。もうすぐ夏を訪れる夜は静かだった。2009-05-21 12:20:00 -
20:
◆L8.5lWQhMI
『じゃ…また連絡するわ』
沈黙に耐えきれず、車を降りようとした。
「待ってるわ」
小さな声が耳に入ったが聞こえないフリをして車を降りた。2009-05-21 12:23:00 -
21:
◆L8.5lWQhMI
最後に小さく手をふり、振り向かずに足を家へと進ませた。
背中には嫌ってぐらい視線を感じる。
丁度見えなくなる位置に来たとき、車が走っていく音が聞こえた。2009-05-21 12:29:00 -
22:
◆L8.5lWQhMI
心地いい風が体を吹き抜け久しぶりに感じた感情を取り去っていくようだ。
振り返りもう小さい車に向かって届くようにと、言っている自分がいた。
『気をつけて…』2009-05-21 12:52:00 -
23:
◆L8.5lWQhMI
━━━━━━━━━ 。
.2009-05-21 12:56:00 -
24:
◆L8.5lWQhMI
久しぶりの自分の部屋。
重い体をソファに沈める。
目を閉じると小さく映る男の車が見えた。
何故か胸が苦しい。2009-05-21 13:00:00 -
25:
◆L8.5lWQhMI
でもわかってる。
これは恋愛感情じゃない。
そう、いつものことなんだ…2009-05-21 13:03:00 -
26:
◆L8.5lWQhMI
.
.2009-05-21 13:06:00 -
27:
◆L8.5lWQhMI
寝たかった。
眠りの森の美女のように、王子様のキスで目覚めるような、そんな甘ったるい眠りではなく。
深い深い睡眠に。2009-05-21 13:11:00 -
28:
◆L8.5lWQhMI
キスなんかしなくていい。
ただ待っていてくれれば自然と目を覚ますから。
だから……
それまで待っていて。2009-05-21 13:14:00 -
29:
◆L8.5lWQhMI
━━━━━━━━━ 。
目が覚めたそこは見覚えのある天井。
前にも見たことのある場所。2009-05-21 15:37:00 -
30:
名無しさん
読んでいます★
頑張って2009-05-22 06:02:00 -
32:
◆L8.5lWQhMI
あー…やってしまった。
そう思いながらまだ重たい瞼を閉じた。
「ゆり?……」
横から聞き覚えのある声が聞こえて瞼をゆっくり開いた。2009-05-25 03:53:00 -
33:
◆L8.5lWQhMI
目を声の方向に向けるとあの時、聞こえない願いを届けたあの男がいた。
いるはずがない―――。
だって、もう連絡しないって決めたんだから……。2009-05-25 04:00:00 -
34:
◆L8.5lWQhMI
「ゆり…わかるか?」
男は壊れ物を触るように私の頬に触れた。
その手は、震えていた。
『な…んで…?』
かすれた声を絞り出した。2009-05-25 04:04:00 -
35:
◆L8.5lWQhMI
男は質問の意味がわからないらしくただ私の手を強く握った。 目に映るその手を私の手だと認識するのに時間がかかった。
血で染められていたから――。
私は私を否定した。2009-05-25 04:08:00 -
36:
◆L8.5lWQhMI
『嘘や…嘘や…嘘や…』
目を左に移すと包帯がグルグルに巻かれていた。
『嘘や…嘘や…嘘や…嘘や…』
そして気付いた。
拘束されていることに――。2009-05-25 04:11:00 -
37:
◆L8.5lWQhMI
頭が真っ白になりながら周りを見渡した。
間違いなく病院。
そんなの分かってる。
でも違う…違う…違う違う違う違う……!!!!!2009-05-25 04:17:00 -
38:
◆L8.5lWQhMI
悲しくて信じれなくて、ただ泣き叫ぶことしかできなかった。
動かない体を無理矢理動かして、現実を否定した。
『違う違う違う違う違う違う!!!!』
周りがスローモーションのように映る。2009-05-25 04:21:00 -
39:
◆L8.5lWQhMI
男は必死に私を抑え、部屋の扉が開き、医者と看護婦が入ってくる。
看護婦は私の腕を抑えて医者が何か注射をうった。
男は泣きながら私の頬を撫でる。
何か言っていたけど、何も聞こえなくて私は泣きながら再び眠った。2009-05-25 04:27:00 -
40:
◆L8.5lWQhMI
━━━━━━━━━━。
違う…違う…治ったはず。
そう、治ったんだ。
その証拠に腕の傷は治っていたし、薬も飲んでいなかった。 なのに何で……?2009-05-25 04:30:00 -
41:
◆L8.5lWQhMI
ー会いたかった…ー
ーそういうトコ好きやけどなー ー本間に…信じて?ー
ー俺にはお前しか無理やねんー ――――――嘘だ。
全部嘘やったやんか。
全部全部…、知ってるんよそんぐらい。2009-05-25 04:35:00 -
42:
◆L8.5lWQhMI
あんたが私を好きじゃなかったことぐらい――――。
.2009-05-25 04:38:00 -
43:
◆L8.5lWQhMI
.
.2009-05-25 04:40:00 -
44:
◆L8.5lWQhMI
そこには何故かいつもいた。
なんて事ない世間話をしながら、いつも笑顔で。
私の好きな花を飾ってくれて、たまに散歩にも連れてってくれた。
強い日差しに照らされた噴水を見ると不思議と落ち着いた。2009-05-25 04:45:00 -
45:
◆L8.5lWQhMI
好きな花……
そんな話、にしただろうか? それに私の着替えを持ってこれるのは何故?
好きな本も揃ってる。
そんな話、この男にした覚えない。2009-05-25 04:49:00 -
46:
◆L8.5lWQhMI
そんなの知ってるのは、合い鍵を持ってるのは1人しかいない。
そうやよ、こんなん知ってるのはアイツしかおらんの……
『ゆうじ……』2009-05-25 04:51:00 -
47:
◆L8.5lWQhMI
その時、花瓶が落ちて割れた。
「あっゴメン!!すぐ片付けるわ」
割れた花瓶を拾うその背中は間違いなくゆうじだった。2009-05-25 04:54:00 -
48:
◆L8.5lWQhMI
『ゆうじ…?』
しゃがんでる背中に呼びかけると、動きを止めゆっくりと立ち上がり、そして振り向いた。 私は涙が止まらなくてベッドから上半身を出して思いっきり抱き寄せた。
『ゆうじ……!!』
なぜ気づかなかったんだろう、ゆうじはずっとここにいたのに……2009-05-25 05:03:00 -
49:
◆L8.5lWQhMI
なんてバカなんだ、私は。
愛する人に気づかないなんて……『ゆうじゴメン…ゴメンな』
すると、ゆうじもゆっくり私を抱き返してくれた。
強く強く、抱きしめてくれた。
「いいねん、だから謝んな…」2009-05-25 05:07:00 -
50:
◆L8.5lWQhMI
ゆうじは泣き続ける私に何も言わず頭を撫でてくれた。
ゆうじはずっとここにいた…
変わらず私を心配してくれて、ずっと世話してくれてた。
ゆうじ…ゆうじ…ユウジ………2009-05-25 05:13:00 -
51:
◆L8.5lWQhMI
.
.2009-05-25 05:15:00 -
52:
◆L8.5lWQhMI
愛する人は裏切っていなかった
愛する人は傍にいてくれてた
愛する人は私を見てくれてた
愛する人はこれからもずっと一緒…2009-05-25 05:19:00 -
53:
◆L8.5lWQhMI
━━━━━━━━━。
『入院生活は辛いけど、ユウジが毎日来てくれるから頑張れる』
週に一度のカウンセリング。
医者はいつも笑顔で話を聞いてくれる。2009-05-25 05:23:00 -
54:
◆L8.5lWQhMI
「ユウジくんていつも来てくれてる人やんな?交際してどれぐらい?」
いつも変わらない優しい口調のこの医者は、病院内でも人気のある先生。
『冬で2年。でも半年ぐらい離れてたと思う。』
「思う?覚えてないの?」
『…でも春から一緒にいたから』2009-05-25 05:38:00