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JOKERTRAP

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  • 1:

    届かない愛

    けれど逃げ切れない。

    2009-05-14 17:32:00
  • 2:

    名無しさん

    彼と出会ったのは
    夏の終わりのこと。

    これが運命だなんて
    今だって思ったりしないよ。

    2009-05-14 17:35:00
  • 3:

    名無しさん

    スレタイの英語読めませんすんません。

    2009-05-14 17:43:00
  • 4:

    「はい、友達が村井さんと知り合いで・・・」
    彼の言う"村井さん"はこのカジノの店長。
    水商売をしている友達のリナに村井を紹介され、気に入られて即採用だった。
    「俺村井さんの弟分やから困ったら助けるようい言われてるから気使わんと言うてや!」
    彼は笑顔を作りながら私に話した。

    2009-05-14 18:34:00
  • 5:

    私は17歳からこの業界で仕事をしている。
    安定のない職業だけれど、この仕事が一番私に向いている。
    一時はディーラーとしてもやっていたし、仕事にはそこそこ自信もあった。

    2009-05-14 18:44:00
  • 6:

    私は6年間付き合い続けた男と結婚間際で別れたばかりだった。当分彼氏なんて存在は必要ない。
    何より今もその彼を愛している。だからほかの男なんて興味の対象にもならなかった。

    2009-05-14 20:00:00
  • 7:

    博打場なんて所はとにかく軽い男が多い。 ある程度自由になるお金がなければ到底博打はできないし、カジノは特に動く金額がパチンコや競馬とは比べ物にならない。
    お金をもてあました男はたいてい、酒、女、ギャンブルを好むようになる。
    私はそんな男たちを嫌と言うほど見てきているから、博打をする男はなおさら興味の対象にならなかった。

    2009-05-14 20:03:00
  • 8:

    《今日ゆか初出勤やろ?どうやった?》
    帰り際元彼のシンゴからメールが届いた。
    《久々の仕事やから超疲れたよ。今から帰るね。》
    シンゴとは2ヶ月前に終わった。結婚目前で博打に狂ったシンゴ。結婚資金の全てをバカラでスラれたのが原因で仲がこじれ、そのまま別れてしまった。

    2009-05-14 21:37:00
  • 9:

    シンゴとは付き合って3年目から私の実家で同棲していた。今考えても本当に息の合ったカップルだったと思う。
    けれど結婚を前提に実家を父に空けてもらい同棲を始めたものだから、婚約が破棄になった時点で、私の父は大激怒。
    『一度そういう本質が見えてしまった男に娘はやれない』と言われ、両親からも反対されて終わりを取る形になった。

    2009-05-14 21:41:00
  • 10:

    一度終わらせてシンゴは家を出たものの、週末はほぼ毎週私の家に来ていた。
    若い私達にとって6年の交際は大きい。青春時代の全てを捧げてしまったからなかなか離れたくても離れられない関係になってしまっていた。
    金銭面のトラブル以外は、シンゴに対して文句のつけどころもなかったから、家にやってくるシンゴをすんなり受け入れられた。

    2009-05-14 21:43:00
  • 11:

    『そっか・・今日土曜日だっけ』
    電車に揺られながらぼんやり考えていた。
    相変わらずシンゴに合鍵は預けてあるし、家に帰ればいつものように居座ってTVでも見ているのだろう。
    形は別れてしまっているけれど、週末となればやっている事はこれまでとまったく変わらない。

    2009-05-14 21:46:00
  • 12:

    帰り道スーパーで食材を買い込む。時々同い年くらいの夫婦が仲よさげに買い物カートを押しているのを見るとなんだかやり切れない気持ちになる。
    『あんなことが無ければ、私達も今頃あぁしていたのかな』なんて思ったりもする。
    けれど過ぎてしまったこと、何度も話し合って出した結果だから今更ヨリなんて戻せるわけがない。
    今は特定の相手もお互いにいないからダラダラとしてしまっているけれど気持ち自体はとっくに離れてしまっているのだから。

    2009-05-14 21:53:00
  • 13:

    「ただいま。」玄関を入るとやっぱりシンゴはいた。
    「ゆーちゃんおかえりぃ〜おなかすいたぁ〜」シンゴは甘い声を出しながら私の元へ寄ってくる。
    シンゴは本当に寂しがり屋で、甘え上手だ。始めは年上だしクールにしていたけれど、そんな化けの皮はすぐにはがれた。
    今となってはどちらが年上なのか分からない。

    2009-05-14 21:56:00
  • 14:

    「わかったからご飯作るから。それよりアンタ今日仕事なかったの?」シンゴの手を払い除けてキッチンに荷物を下ろした。
    シンゴはすぐ私に触れたがる。いや、私でなくても女なら誰でも触れたいタチの人間だ。
    触れることによって『自分は一人じゃないんだ』と思えるらしい。まるで子供だ。
    「最近暇やねんもーん。休みやから早めに来たのにゆーちゃん家おらんしぃ。」甘えた声を出しながら私の背中に張り付いてくる。

    2009-05-14 21:59:00
  • 15:

    「あっそ。邪魔やからTVでも見とき。」くっついてくるシンゴを押し退けて食事の支度を始める。
    「相変わらず冷たいな。まぁいいや。」少し拗ねたような言い方をしてシンゴは部屋に入って行った。
    私だって嫌いで別れたわけじゃない。シンゴは『もう家族同然やん』なんて言うけれど、私は家族としてではなく、ずっと1人の男として見てきたから、そう簡単に気持ちの全ては冷めない。

    2009-05-14 22:11:00
  • 16:

    悔しいけれどシンゴにとって今の私は都合のいい女だ。心は許しているものの、恋愛感情なんてアイツはとっくになくなっている。
    けれど私は触れらるたりすると気持ちが揺らいでしまう。
    だから何のためらいもなく触れてくるシンゴに時折無性に腹が立つ。

    2009-05-14 22:18:00
  • 17:

    私も本質的には寂しがり屋で恋愛体質だから、いざシンゴと接点がなくなれば、それはそれで寂しくなることは自覚していた。
    だから家にあげる。
    ある意味お互い様とも言える。

    2009-05-14 22:23:00
  • 18:

    「シンゴーもうすぐ出来るから、テーブル片付けて用意して。」
    私達の昔からのルールのひとつ。食事の支度と後片付けは手伝う。
    シンゴは家事を手伝うことを嫌がらない。むしろ自ら進んでやってくれる。
    ウンウンと頷いて部屋から出てきてはささっと食事の支度を始めた。

    2009-05-14 22:29:00
  • 19:

    「んー。ゆーちゃんのご飯はやっぱりうまいー。」
    満足気な顔をしながら出された物をパクパク平らげていく。
    やっぱり自分の作った物を美味しそうに食べてくれるのは嬉しい。
    シンゴとの生活におけるスタイルは本当に絶妙に合っている。

    2009-05-14 22:38:00
  • 20:

    シンゴは食事を終えると、てきぱきと食器を片付け始めた。いつもの見慣れた光景。
    「なぁシンゴ。アンタ彼女とかそれっぽい子おらんの?」
    買って来たファッション誌に目を通しながら何気なしに聞いた。
    「彼女〜?100人ぐらいおるわぁ。」

    2009-05-15 01:31:00
  • 21:

    洗い物をしながら振り向かずに答えた。
    「あほちゃう」呆れた声で返す。
    この男、分かりやすいもので、実際に他に女がいると必要以上に声を荒げて全力で否定してくる。
    冗談混じりで「いる」と答えている間は反対にいないのだ。

    2009-05-15 01:34:00
  • 22:

    そんなシンゴの反応に少し安心してみたり、そうでもなかったり。複雑な感情だ。
    「それよりゆーちゃん、久々の仕事はいかがでしたか?」
    洗い物を終えたシンゴは冷蔵庫から缶ビールを取り出してテーブルに座った。
    これもまた、いつもの光景。

    2009-05-15 01:38:00
  • 23:

    「別に。職種前と同じやしどーってことないよ。特に問題もなさそうやし。」
    「あらあらゆかさん、余裕ですわね。」
    シンゴは何故か私が仕事の話をすると機嫌が良くなる。
    そう言えば付き合い始めた頃、『ゆかの頑張り屋さんな所が好き』とかなんとか言ってたっけ。

    2009-05-15 01:43:00
  • 24:

    「じゃあゆかちゃんの社会復帰に祝して、今日は飲みますか。」そう言って私にビールを差し出した。


    乾杯。

    2009-05-15 01:46:00
  • 25:

    シンゴと同棲し始めてすぐ、私はディーラーの仕事を辞めた。
    どこまでいっても法律ギリギリの世界。ガサが入ってあちこちの店が潰れだして、『ゆかが逮捕されるなんてことになるといけないから』と仕事を上がった。
    それからは大したバイトもせずシンゴの給料でほぼ生活してきたから、今回3年ぶりにまともに仕事をすることになった。

    2009-05-15 01:50:00
  • 26:

    ダラダラと酒を飲んでいると知らぬ間にシンゴは眠ってしまっていた。ソファーで横になるシンゴに毛布を掛け、私は寝室に入った。
    シンゴは別れてから週末は泊まりに来るものの、絶対にベッドで一緒に寝ることは無かった。
    彼なりのけじめと言った所だろうか。もちろんSEXもしない。最初は何しに来たんだと思ったけれどすぐにこの距離感にも慣れてしまった。

    2009-05-15 12:56:00
  • 27:

    《仕事行ってくるから、出かけるなら戸締りしといてね。》
    朝っぱらから慌しい出勤途中の電車 シンゴにメールを送った。
    しばらくの間は店に慣れるために休みなしに出勤することになっている。
    きっと今日はシンゴも自宅に帰るだろう。たまに会うくらいが丁度いい。早くこの想いを断ち切らないと。

    2009-05-15 13:00:00
  • 28:

    「おはようございま〜す。」 

    店に入ってから今日で2ヶ月が過ぎた。客もほぼ把握できたし、他の従業員ともそこそこに仲良くやっている。
    なんの問題も無く順調にここまできた。

    シンゴとも相変わらず週末だけ会う関係は続いていた。

    2009-05-15 13:03:00
  • 29:

    「ゆかちゃ〜ん。今日も可愛いなぁ〜。早く付き合ってよぉ〜。」
    顔を見るなり口説いてくるのは宮本だ。 彼はこの2ヶ月毎日のように店に通っていた。
    負けもそこそこなのに、どこからお金を調達しているのだろうか・・。疑問に思うけれどそんな質問はしない。
    この業界、カモがいなければ成り立たないから余計な同情は必要ない。

    2009-05-15 13:06:00
  • 30:

    「宮本さん、そんなこと言ってたらサヤカちゃんに怒られますよっ」
    "サヤカちゃん"という女は宮本の彼女で、かれこれ5年の付き合いになるらしい。
    宮本は大の女好きだ。彼女がいることを公表しながらも、店では「ゆかちゃん命」なんて馬鹿なことを言っている。
    私の何がいいのか分からないけれど、2ヶ月接するうちにえらく気に入られてしまった。

    2009-05-15 13:10:00
  • 31:

    「宮本、ゆかに近寄るなって。ゆかは俺のもんやぞ。」宮本を冗談交じりで叩きながら現れた男は坂本。
    彼はよそのカジノでオーナーをしている、同業者だ。村井と仲がいいのでしょっちゅうこの店に入り浸っている。
    「坂本兄さん、ゆかちゃんだけはダメですよ。僕ほんまに真剣なんっすよ。」言いながら私の手を握る宮本。
    「おい宮本。サヤカちゃんと別れてからにせーよ。まぁゆかはみんなのアイドルやからお前のモンになんかならんけどな。」坂本は笑いながら言った。

    2009-05-15 13:17:00
  • 32:

    別に私は特別可愛いわけでもなければ、スタイルがいいわけでもない。
    たまたまうちの店に女の子のスタッフが私しかいないから、貴重な人材として可愛がられているうちに、こんなわけの分からないアイドルスタイルが定着してしまった。
    たまに面倒だけれど、このスタイルである間は色々と立場的に楽だから私もそのお遊びに乗っかっている。


    2009-05-15 13:23:00
  • 33:

    「はいはい。2人ともはよ座ってください。やりますよ。」馬鹿な会話を遮ってきたのは鈴木。通称オカメ。
    彼はこの店のディーラーで、私とは別のカジノで以前から面識がある。オカメ納豆のパッケージのキャラにそっくりだからオカメと呼ばれている。
    「オカメはゆかの良さが分からんのか。アホな男やなぁ。」坂本が席に座ってタバコに火をつけながら言った。
    「みんなゆかのこと持て囃しすぎですよ。どこでもいてますやん。こんなレベル。」馬鹿にしたような言い方で私の方を指差す。

    2009-05-15 13:28:00
  • 34:

    「確かにジョーカーはゆかを落としたい奴の集まりやな。ゆかも一回来たらええのに。」笑いながら坂本が言う。
    行きたくないから余計なこと言わなくていいのに。この坂本の言葉が地雷となって、宮本がしつこく「一緒にジョーカー行こう」と誘ってきた。
    「今度行きますよ、今度ね。」軽く交わすけれど宮本は言い出したら聞かない。
    オカメに目線で『早くゲーム始めてくれ』と訴えて、何とかその場を逃れた。

    2009-05-15 13:44:00
  • 35:

    ゲームが始まり、客が入れ替わり立ち代りはいってくる。 大負けしたらしい宮本は珍しく拗ねてさっさと帰っていった。
    今日はひどく客が多くて、夕方すぎには体がバテていた。椅子に座りながら集計をしていると「おっゆか今日も頑張ってるか〜。」とご機嫌な様子で声をかけてきたのは村井だった。
    「おはようございます。今日もうめっちゃ忙しいですよ〜。村井さんもテーブル入ってくださいよ。」村井は絶対お金主義者の人間なので売上があると上機嫌になり店へ顔を出す。
    売上が悪い日や、警察に動きがある日はまず店には顔を出さない。

    2009-05-15 14:21:00
  • 36:

    のあ

    しおり

    2009-05-17 09:12:00
  • 37:

    「ゆか、今日はお前も強制参加やからな。もう店閉めるし、閉店作業終わったら言いに来てくれ。」
    嫌な予感がしていたけれど、案の定有無を言わせず強制参加となってしまった。 閉店作業を進めるけれどいつになく体が重い。
    村井は他の客にも声をかけてまわっていた。準備が整った頃にはすでにゲームも終了していた。

    2009-05-18 16:08:00
  • 38:

    店内は白・赤・黒のタイルが敷き詰められていて、壁にはトランプが綺麗に並べて貼られていた。
    天井には店の名前のジョーカーの絵が描いてあった。店内全てがトランプをモチーフとした内装でかなり凝っている。
    ボックス席にVIPの客を案内し、私はひとまずカウンターに座った。

    2009-05-18 16:22:00
  • 39:

    のあ

    しおり

    2009-05-19 18:41:00
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