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『あの夏を もう一度』
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1:
◆/fmXna4sZY
耳をすませば 今も聞こえてくる
あの日の 波の音
指の隙間から 零れ落ちる砂のように…
いつか、消えてしまうの?2006-05-22 04:35:00 -
116:
◆/fmXna4sZY
「お前の事が、好きだったよ。三年前から…ずっと。泉が、好きだった。」
“やっと言えた――” そう言って笑った彼の表情は、二年前のあの頃より…一回りも二回りも、大人になっている気がした。あの頃、何も知らずに無邪気に圭吾の隣で笑っているあたしを見て… 伊織は、それでもあたしに笑いかけてくれてたんだね。
誰も裏切ってなんてなかったのに。ごめんね、伊織。
2006-06-11 19:49:00 -
117:
???
しおり?
2006-06-11 22:15:00 -
118:
◆/fmXna4sZY
そして、ありがとう…
圭吾と伊織と別れて、あたしは一人あの場所へ来ていた。何かあると来る、いつものあの場所へ―――… ザザン…
何かを忘れたい時…やっぱり潮の香りに、心洗われる気がするんだ。2006-06-12 02:28:00 -
119:
◆/fmXna4sZY
???サン、しおりありがとうございます!(*^_^*)
2006-06-12 02:49:00 -
120:
◆/fmXna4sZY
さっきまでの朝焼けは、照りつける太陽に代わり、青い海に反射する。もうすっかり“夏” と呼ばれる季節に突入したんだと実感して、前髪を掻き上げながら潮風を浴びた―――…
『気持ちいい…』
海が好き。昔から、此処に来ると落ち着く。海は、思い出の場所だから。家族三人で訪れた、最初で最後の思い出の場所――― ‥。
2006-06-12 02:59:00 -
121:
◆/fmXna4sZY
「いづみ……?」
突然の声に、思わずハッとしてしまう。後ろを振り返ると、ボードを片手に立つ見覚えのある男の姿… 『あ……えっと…』
「柊二だよ。自殺未遂を救った命の恩人っ」
焼けた肌から、白い歯をちらっと見せながら悪戯っぽく笑う柊二。
あ、思い出した…2006-06-12 03:09:00 -
122:
◆/fmXna4sZY
この人あの時の…
『……季節外れの…サーファー』
「は!?なんだそれ。笑」『だって… まだ水冷たかったのに。』
「あぁ、ウェットスーツ着たら冬でもサーフィンは出来んだよ。知ってた?」 『そうなんだ…… 知らなかった。』
だから、あの日あんなにも気持ち良さそうに――… 柊二は、風をきってたんだね。2006-06-12 03:19:00 -
123:
◆/fmXna4sZY
『ってか…… 自殺未遂って?何?』
「あれ?違うかった?だって、見えてるのに海に飛び込んできたんだろ?」 『違…う!別に、自殺しようとしたわけじゃ…』
「何?なんかまた忘れたい事でもあった?」
どうして、覚えていたの?ねぇ柊二… あたしが言った一言一言を、あなたは最後まで…覚えてくれていた。2006-06-12 03:26:00 -
124:
◆/fmXna4sZY
『忘れたいこと…か。ううん、ほんとは…さ。忘れたくない事を忘れない為に…来るのかも知れない。』 「忘れたくない事を、忘れない為?」
忘れようと思って此処に来ると、強く思うたび、薄れかけていた記憶が再び蘇るんだ。
そう、パパの事だって本当は…
2006-06-12 03:37:00 -
125:
◆/fmXna4sZY
ザパン…
そう言って、柊二はそのまま海に飛び込んだ―――。
それは、どんな世界だったの?
柊二… あたしはまだ、 柊二が話してくれたその景色が今だに見れずにいるよ。2006-06-12 04:28:00