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『あの夏を もう一度』
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1:
◆/fmXna4sZY
耳をすませば 今も聞こえてくる
あの日の 波の音
指の隙間から 零れ落ちる砂のように…
いつか、消えてしまうの?2006-05-22 04:35:00 -
131:
◆/fmXna4sZY
あれから一週間後、あたしは今まで通り何事もなく過ごしていた。今日は仕事も休みで…家でボーっとしていた昼下がりのこと
♪♪着信 圭吾♪♪
ん… 圭吾? 突然鳴りだした携帯電話。別れてから電話がかかってくるのは初めてだったから… 少し、驚いた。
ピッ―『…もしもし?』2006-06-27 20:24:00 -
132:
◆/fmXna4sZY
上げて下さった方々…、ありがとうございました★★
2006-06-27 20:27:00 -
133:
◆/fmXna4sZY
《………づ……み……》 『え?もしもし…?』 《………》
『もしもし?圭吾…??』《…や…ば……俺死ぬ…かも……》
『!?圭吾…!?アンタ今何処!?』
すぐに電話を切り、慌てて彼の家へと急ぐ。あたしの家から圭吾の家へは、車を飛ばして20分くらい…2006-06-27 20:53:00 -
134:
◆/fmXna4sZY
ガチャッ――『ハァッ…圭吾っ……!?』
《……づ…み……おぅ、来てくれた…んだな…》 『どうしたの…?ちょっ…大丈夫っ……!?』
ベッドの上からこっちを見て、苦しそうに呟く圭吾。あたしは、乱暴に靴を放り脱ぎ部屋へと上がる…
『アンタ……すごい熱…』彼の額に手を当てると、その熱があたしの体にも伝わってきた。2006-06-27 23:29:00 -
135:
◆/fmXna4sZY
『……薬は?…飲んだ?』「飲んで……ねぇ。ってか薬とか…ないし……」 『…なんか食べたっ!?』「……まったく食欲ねぇ」
『ちょっと待っててね…薬局ですぐ薬買ってくるから。それから食べ物も。』 ――あたしは、置いたカバンから財布を取出し立ち上がった。
「いづ……み…待っ……」『え…何?』
「…わりぃ…な…マジ…」
そんな顔しないでよ……2006-06-27 23:40:00 -
136:
◆/fmXna4sZY
『何…言ってんの!?友達じゃん。当たり前!!おとなしくしといてよ。』 「……おう。…サンキュ」
―――“友達”なら、当たり前でしょ?
一通り買い物を終えて、圭吾の元へと戻る。薬を飲む前に、簡単にお粥を作ってあげた。…って言っても、チンするだけだけどね。2006-06-27 23:46:00 -
137:
◆/fmXna4sZY
「いや…ほんと助かった。だいぶ楽になったし……」『まだ、安静にしてなきゃダメだよ。寝なきゃ治らないし寝てていーよ…』 「…おう、そうする。……いづみは?」
突然、圭吾と目が合った。『え、何?』
「いづみは…?帰んの?」
『……帰るよ。あたしがいたら寝れないだろうし。』「………いてよ」
ギュッ――― 掴みかけたバッグを思わず、落としかけた。圭吾に掴まれたままのこの腕が、彼の熱を、一気に吸収している。2006-06-27 23:58:00 -
138:
◆/fmXna4sZY
『圭…吾……?』
ねぇ、どうして? 「いづみ…俺やっぱり…」
どうして―――――…?
圭吾の唇が、あたしの唇にそっと 触れる。
『…な…して…離して!』2006-06-28 02:06:00 -
139:
◆/fmXna4sZY
バッ――― 勢い良く、熱い彼の腕を振り払った。 「………いづみ…ごめ…」薄暗い部屋の中――
「え……?いづ……み……?」
あたしのレッテルは、見事に破られてしまった
見せた事のなかった涙が、無意識に頬を伝う… 。2006-06-28 02:20:00 -
140:
◆/fmXna4sZY
どうしてあたしを呼んだの?どうして、“あの子”じゃなくてあたしに電話をかけてきたの?
……“あの子”が、来れなかったから?
聞きたい事は、山程あるんだ。滑稽でくだらない質問ばかりが、滑稽でくだらないあたしの頭の中でグルグル回っている…
もう、割り切っているはずなのに。2006-06-28 02:32:00