-
夜遊び夜遊び
-
お水お水
-
ホストホスト
-
風俗風俗
-
ビューティビューティ
-
ファッションファッション
-
悩み相談悩み相談
-
モデルモデル
-
芸能芸能
-
雑談雑談
-
食べ物・グルメグルメ
-
生活生活
-
恋恋
-
インターネット・ゲームネット・ゲーム
-
ギャンブルギャンブル
-
過去ログ倉庫過去ログ倉庫
-
運営運営
『あの夏を もう一度』
-
1:
◆/fmXna4sZY
耳をすませば 今も聞こえてくる
あの日の 波の音
指の隙間から 零れ落ちる砂のように…
いつか、消えてしまうの?2006-05-22 04:35:00 -
141:
◆/fmXna4sZY
『ごめん…今日は帰るね。テーブルの上に薬置いてあるから!お大事に。』 「…おい!……いづみ!」
圭吾の呼び掛けも聞こえないフリをして、あたしは玄関のドアを閉めた。懐かしいマンションからの景色…一ヵ月前には、此処から同じ景色を見ていたんだね。
もう、引き戻せないんだよ。…2006-06-28 02:39:00 -
142:
◆/fmXna4sZY
ザザン…ザザン…
「いづみ、やっぱり来たんだ?」
『うん。あたしの居場所…ここしかないから。』 「……何かあった?」
ザザン…ザザン…
海に来ると、柊二は必ずいつも同じ場所にいた。あたしも、なんとなく昔からその場所が気に入っていて、その場所から見る海が一番好きだった。2006-06-28 02:47:00 -
143:
◆/fmXna4sZY
「また…忘れたい事?あ、忘れたくない事だったか…?ま、どっちでもいいか」
二人揃って、ただ地平線を眺めていた。夕日が沈むその瞬間―― 瞬きをするのさえ、もったいなく感じる。
『……生きるって何?』
2006-06-28 02:57:00 -
144:
◆/fmXna4sZY
「……え?」
『生きる…って、何なの?誰かの為?自分の為?』
そんなに大事なこと?
「………」
『柊二…?聞いてる…?』2006-06-28 03:01:00 -
145:
◆/fmXna4sZY
「…泉は、生きたくないの?生きてるってつまんない?」
『つまんなくはないよ…。ただ、何の為にみんな悲しい想いをしたりツライ想いをしたり…人なんて、傷つけ合うだけでしょ?』
傷つけ合っては、互いの傷を慰め合う― そんなシーンいくらでも見てきた。
「だけど、支え合えるのも人同士だよ。一人じゃ、誰も生きてけないんだよ。」2006-06-28 03:08:00 -
146:
◆/fmXna4sZY
「泉だって、みんなから愛されて見守られてるから、支えられてるからこそ、今ここに立って今日のこの景色が見れるんだよ。」
そう言って、柊二は笑った。だけど、その笑顔の裏にある悲しみを…
あたしは、気付いてあげる事が出来なかった。2006-06-28 03:17:00 -
148:
名無しさん
????
2006-06-28 11:22:00 -
149:
◆/fmXna4sZY
『……明日はうまく笑えるかな?』
「笑ってたら、いい事あるよ。」
あたしの視界に映る景色は、流れてくる涙で滲んで、空と海が、交ざり合っているみたいだった――
……そっか。あたし、まだ割り切れてなんかいない。圭吾の事が、まだ好きだったんだね……2006-06-28 12:15:00 -
150:
◆/fmXna4sZY
『柊二…あたしも……見てみたい。』
「え…?」
『恋愛より気持ちいい、生きるか死ぬかの狭間だっけ?波が来る瞬間の感覚…』「……」
どっちでもいー気がするから。今なら… きっとあたし、柊二と同じ景色が見れる気がする。
「…無理だな。今の泉には見れないよ。」2006-06-28 12:23:00