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父と娘。
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1:
牡丹
リアルタイムで書きたいと思います。
更新はまばらになってしまいますが、あしからず2009-06-27 23:42:00 -
2:
牡丹
牡丹19歳。
約10年ぶりに離婚していた父親と住むようになって1年。
父は何を思い、何を考えていたんでしょう……2009-06-27 23:46:00 -
3:
牡丹
牡丹8歳(頃)━━━
両親の離婚が急に決まった。
記憶は曖昧だが、多分8歳頃だったと思う。2009-06-27 23:49:00 -
4:
牡丹
何故…?
そういう疑問を抱いたのかどうかさえ覚えていない。
「パパとお母さん、どっちと住みたい?」
母の問いに兄、姉2人は即答で母親について行くと言ったらしい。もちろん私も。2009-06-27 23:54:00 -
5:
牡丹
今覚えば、きっと私たち兄弟は父親が苦手だったんだろう。
私の記憶にある父親は、無口で怒ると怖い。
兄や姉はどうだったのかわからないが、きっと同じだったと思う。2009-06-27 23:58:00 -
6:
牡丹
牡丹10歳(頃)━━━
離婚して2年ほど経ったとき、母親に彼氏ができた。
それと同時期に引っ越すことになった。
引っ越しの理由は未だにわかっていない。2009-06-28 00:02:00 -
7:
牡丹
母曰わく「この場所が嫌いやから」らしい。
多分父親と生活してきた家を棄て、彼氏との新しい生活に夢見ていたんではないだろうか。
ただの憶測でしかないけど…2009-06-28 00:07:00 -
8:
牡丹
牡丹11歳(頃)━━━
新しい生活にも、母の彼氏にも慣れてきた頃。
父親と何ヶ月かに1回、会うようになっていた。2009-06-28 00:10:00 -
9:
牡丹
本当はもっと前から会っていたのかもしれない。
だけど記憶上この頃だったと思う。
私から見た父親はまるで他人だった。2009-06-28 00:12:00 -
10:
牡丹
この時期だったか、もっと前だったか、記憶はうろ覚えだが、母が鬱病と診断された。
鬱病。はっきり言うと当時の私には何のこっちゃわからなかった。
だけど、今思えばこの時に運命は決まっていたのかもしれない。2009-06-28 00:17:00 -
11:
名無しさん
それ家庭略奪した二号の話?
2009-06-28 00:17:00 -
13:
牡丹
母は彼氏とうまくいかず、金銭面的にも苦しくなり、現実から目を背け始めた。
私たち兄弟3人はなるべく母に無理をさせまいと、兄はバイトをがむしゃらに頑張り、私と姉は家事をしていた。2009-06-28 00:29:00 -
14:
?◆P/...nddbk
そんなとき、母が兄のバイト代を無断で使い果たした。
何に使ったかは忘れたが、兄は激怒し、母は泣きじゃくり謝っていた。
兄があんなに怒った顔は初めて見た。2009-06-28 00:46:00 -
15:
牡丹
休憩します。
2009-06-28 00:51:00 -
16:
牡丹
再開します
2009-06-28 05:39:00 -
17:
牡丹
父親からの愛を受けずに育った私達はまた父親の愛を与えることなく子供を育てて行くのでしょうか?
それは神のみぞ知るのでしょう…2009-06-28 05:42:00 -
18:
牡丹
彼氏を作った母親を恨むことは決してしない。
だって母親も女ですから…
父親では無い男性にだって抱かれてみたいはず2009-06-28 05:45:00 -
19:
牡丹
私は良く理解していた。
だって私も女ですから…
沢山の男性に抱かれる権利があるのだから…2009-06-28 05:47:00 -
20:
牡丹
休憩します
2009-06-28 05:48:00 -
22:
牡丹◆P/...nddbk
何が原因だったかは覚えていないが母と姉がケンカをした。
その腹いせか、母はその10万を使い果たしたのだ。
パチンコに。
兄姉は激怒していた。2009-06-28 13:13:00 -
23:
牡丹◆P/...nddbk
何を言っても母は屁理屈ばかり。
二言目には「これが病気やねん」
この時、鬱病がただの逃げ道にしか見えなかった。2009-06-28 13:29:00 -
24:
牡丹◆P/...nddbk
後から聞いた話だが、この時期父は母からやたらとお金をせがまれていたらしい。
2009-06-28 13:30:00 -
25:
牡丹◆P/...nddbk
牡丹13歳(頃)━━
兄は就職が決まり、家を出ていった。
その後すぐだっただろうか。
母はオーバードーズを繰り返すようになった。2009-06-28 13:36:00 -
26:
牡丹◆P/...nddbk
そして入院に。
入院先は精神科。
保護者がいなくなった私と姉は母が退院するまで施設に入ることになった。2009-06-28 13:38:00 -
27:
牡丹◆P/...nddbk
母のお見舞いはあんまり行ってなかったような気がする。
と、言うか行けなかったのが現状だった。
入った施設が悪かったのか、時期が悪かったのか。
施設は地獄以外何ものでもなかった。2009-06-28 13:42:00 -
28:
牡丹◆P/...nddbk
リーダーは自分が気にいらない事があると寮の中を荒らしまくり、小学生たちに無理矢理踊りを強要したり、意味のわからないルールを作ったりしていた。
いつ、どこで怒るかわからないリーダーに皆気をつかい異様な空気だった。2009-06-28 13:51:00 -
29:
牡丹◆P/...nddbk
私は嫌われたくない一心でリーダーの横を金魚のフンのようにくっついていた。
姉は冷めていたのか、全く気にせず小学生たちと仲良く暮らしていた。2009-06-28 13:54:00 -
30:
牡丹◆P/...nddbk
私と姉は仲が悪かった訳ではないが、施設の中では別の生き方をしていた。
ご飯はまずいのに、皆食い意地をはって取り合う。
中学生は強制的にソフトボールをしなければならない。2009-06-28 13:57:00 -
31:
牡丹◆P/...nddbk
リーダーやその周りに気をつかい、ご飯は食べず、ソフトボールをする。
私はみるみるうちに痩せていった。
心身共に疲れきっていた。2009-06-28 14:00:00 -
32:
牡丹◆P/...nddbk
その時の唯一の救いが週に一回の父親との外出だった。
父と。という事ではなく、ただ外に出られることが、美味しい料理が食べれるということが本当に嬉しかった。
大袈裟ではなく、この時に父がいなかったら私は間違いなく壊れていた。2009-06-28 14:03:00 -
33:
牡丹◆P/...nddbk
そして、意外にも早く施設から出れるようになった。
母が退院したのだ。
「病院が合わない」
母はそう言っていた。2009-06-28 14:10:00 -
34:
牡丹◆P/...nddbk
それもそのはず。
施設にいるとき、一度だけ父と姉とお見舞いに行ったことがある。
はっきりとは覚えていないが、薄暗く全ての窓に鉄格子があり、病院ではなく"収容所"のようだった。2009-06-28 14:12:00 -
35:
牡丹◆P/...nddbk
お見舞いの帰り、父は言っていた。
「こんな所で良くなるはずがない」
同感だった。2009-06-28 14:14:00 -
36:
牡丹◆P/...nddbk
休憩します。
2009-06-28 14:16:00