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私って奴。

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  • 1:

    ナナコ

    また夜が来る。
    止まない雨はないって誰かが言ってたっけ。

    そして私は切る。

    2009-09-03 22:16:00
  • 2:

    ナナコ

    好きだったんだよ。
    純粋にただそれだけで。やっぱりあなたは変わらなくて。


    苛立ちだけが募っていった。

    2009-09-03 22:19:00
  • 3:

    ナナコ

    どうして?とか、
    なんで?とか。
    だから。とか、
    そうじゃなくて。とか。

    2009-09-03 22:21:00
  • 4:

    ナナコ

    自分を犠牲にする言葉

    言っちゃダメだ。
    言っちゃダメだ。

    『帰らないで。』

    2009-09-03 22:23:00
  • 5:

    ナナコ

    『 また来るよ。』

    ごめんなさい。
    また困らせちゃった。

    2009-09-03 22:26:00
  • 6:

    ナナコ

    あなたを困らせたくなかったんだよ。
    会いたい。
    ずっと傍にいて。

    2009-09-03 22:27:00
  • 7:

    ナナコ

    ドラマみたいな展開。
    誰も期待しちゃいなかった。

    2009-09-03 22:30:00
  • 8:

    ナナコ

    でもどこかで期待してる私がいて。
    『人様のものに手を出してはいけません。』
    厳しかった母の顔が浮かぶ。

    2009-09-03 22:32:00
  • 9:

    ナナコ

    一世一代の恋だった。
    ありきたりな言葉だけどあなたが居れば何にもいらなかった。
    心の底からほしいと願った。

    2009-09-03 22:35:00
  • 10:

    ナナコ

    消えない傷を負わせたのは私で。
    ただ好きっていう感情で私を傍に置いていたのは
    あなたで。
    神様。私はどんな罰でもうけます
    だから・・・

    2009-10-04 00:21:00
  • 11:

    ナナコ

    当時付き合っていた彼氏と別れ、
    出会いなんかあってりして。なんて理由で
    夜の世界に飛び込んだ。

    2009-10-04 00:24:00
  • 12:

    ナナコ

    ほんとはね。
    一人で夜が越せなかったんだ。
    いつまでも私は弱いままで。
    弱いくせに意地っ張りで、そんな性格で
    いつまでも私は成長しなかった。

    2009-10-04 00:27:00
  • 13:

    ナナコ

    いつものように、おじさん達とワイワイしていると、
    あなたは現れた。
    ドロドロの作業服で頭にタオル巻いて。
    「絶対席に着きたくない」
    店にいる女の子全員思った。

    2009-10-05 15:53:00
  • 14:

    ナナコ

    私の働いていた店は、どちらかというと、おとなしい
    サラリーマンがメインだったので、ホントに場違いの人達だった。
    嫌でも仕事しないとと、私が席に着いた。
    って真面目ぶったけど、女の子でじゃんけんして私が負けたのだった。

    2009-10-05 15:58:00
  • 15:

    ナナコ

    「いらっしゃいませ」
    すごい威圧感、、、。
    4〜5人席で6人の場違いな人たち。
    「おー!!取り合えず生6つ!!」
    「姉ちゃん横座りや」
    「おしぼり冷たいのない?」
    一気に喋られても。
    イラっとした。

    2009-10-05 16:02:00
  • 16:

    ナナコ

    そうこうしているううちに女の子が二人来てなんとか収まった。
    6人の中でも一番若そうな人の横に私は座った。
    「はじめまして。ナナコです」
    「はじめまして。誠也です。」

    2009-10-05 16:08:00
  • 17:

    ナナコ

    そこから会話が弾むこともなく、どうしようと思っていると
    馴染みの客来店。
    逃げるように席をはずれた。
    カウンターから見ていても、ほんとに場違い。
    うるさくて、他の客が帰ったほど。
    「ナナコちゃん。今日はゆっくり話ができひんから帰るよ」
    ええー!!
    あなたが帰ったらまた私あの席に逆戻りですやん。。。

    2009-10-05 16:15:00
  • 18:

    ナナコ

    カウンター席滞在時間20分。
    私は舞い戻った。
    「おかえりナナコちゃん」
    「、、、ただいま。」
    もう飲んでまえ!!!
    私はウーロンハイのアルコール抜きに焼酎を足したのだった。

    2009-10-05 16:18:00
  • 19:

    ナナコ

    宴も終わりに近づいた頃、私はいい気分になっていた。
    会計を終わらせて、送りででた。
    エレベーターまえであり得ない人口密度。
    「早くエレベータ来い。はよ帰りたい」
    と思っていたら
    「ナナコちゃん。こんど遊ぼうや。」
    「うん。そやねー。何歳なん?」
    「、、、26。」
    「じゃうちの一個上やね。また遊びにきてな。」

    2009-10-05 16:25:00
  • 20:

    ナナコ

    あたりさわりのない会話をして、アドレスも聞かれなかったから、
    私からも聞かなかった。
    「ま、もうけーへんやろ。」
    てか、来るなのほうが本音だった。

    2009-10-05 16:28:00
  • 21:

    ナナコ

    次の日、久しぶりのお酒が残っていたのか
    テンションがあがらず、
    ダルダルで出勤。
    しかも暇ときたもんで、カウンターでうなだれていた。
    すると店の電話が鳴った。
    従業員の中でも仲のいいサヤカが電話にでた。
    「ナナコ、電話やで。」
    「うち?誰や。」
    ほとんどの客は携帯で連絡を取っていたので、
    不信感を感じた。
    「お電話変わりました。ナナコです」
    「、、、、ナナコちゃん?誠也です。わかる?」
    考えること数秒。
    「ああ。はい。昨日はありがとうございました。」
    「あの、、、

    2009-10-05 16:39:00
  • 22:

    ナナコ

    「はい?」
    「キーケース落ちてませんでしたか?」
    今から来店なんか言われたらと思っていたから、
    少しホッとした。
    「ちょっと見当たらないですね。」
    「そっかー。わかりました。」
    「また遊びに来てくださいね。」
    「うん。是非。てか今度行ったら連絡先聞いていい?」
    「いいですよ(笑)じゃお待ちいています。」

    2009-10-05 16:45:00
  • 23:

    ナナコ

    電話を切ると、さやかがニヤニヤ。
    「なんじゃい。」
    「誠也くんやろ?ナナコの事気に入ってたみたいやで」
    「そうかいな。でもキーケース無くしたからその電話やったで。」
    「ならうちでもいいやーん。誠也君かっこええやん。そろそろ次いっとかな。」
    「・・・まあな。」

    2009-10-05 16:58:00
  • 24:

    ナナコ

    彼氏って何?
    付き合うって何?
    そういう形を取ってるだけやん。
    しょうもない。
    結婚したってお互いがお互いの物になんてならへん。

    傷つきたくない。

    2009-10-06 16:36:00
  • 25:

    ナナコ

    それから二日後、おなかの調子がよくなくてトイレにこもっていた。
    「いらっしゃいませー」
    あ・・誰か来た。「あ、ナナコ今うんこ中やわー」
    うんこ中て・・まあそうやけど。
    よっしゃ今日も頑張るか!!
    「あー!!!すっきりした。誰やー?」

    2009-10-06 16:43:00
  • 26:

    ナナコ

    「ナナコちゃーん。ようさん出たか?」
    しくった・・二回目でうんこネタいってもうた・・
    「さーやーかー怒」
    さやかは相変わらずニヤニヤ。
    「うっうん!!うち快便やねん」
    「連絡先聞きにきたでー♪」

    2009-10-06 16:47:00
  • 27:

    ナナコ

    よっしゃ。コイツつかめる。
    「赤外線しましょうか?」
    「てか敬語やめようやー笑」
    よっしゃ。コイツ楽♪
    赤外線を終えて、誠也君とそのお連れさんと三人で飲んでいた。
    お連れさんの名前は城田さん。
    「ナナコちゃん彼氏は?」
    ズキ。

    2009-10-06 16:55:00
  • 28:

    ナナコ

    忘れたと思ってたのに。
    なんかチクッときた。
    黙り込んでしまった。
    「ナナコ彼氏おらんでー誠也くん頑張りやー」
    さやかがグラスを持って席に着いた。
    ハッとする。

    2009-10-06 16:58:00
  • 29:

    ナナコ

    「男なんかおらんでー。一人が楽や☆」
    とあわてて返す。
    「ほんまっ!?」
    キラキラした目で身を乗り出す誠也君。
    「お・・おう。」
    「あんな・・次の連休どれか一日俺にちょうだい?」
    さやかニヤニヤ。城田さんヘラヘラ。

    2009-10-06 17:02:00
  • 30:

    ナナコ

    「さやかちゃんも俺と遊んでー」
    「いいよー♪さやかUSJ行きたい☆」
    あっちはあっちでいい感じになっていた。
    「あー城田さん、さやかのタイプの感じやなー。」
    「えっ、ナナコちゃんそれマジ!?」
    さやかはうらめしそううちを睨んだ。

    2009-10-06 17:06:00
  • 31:

    ナナコ

    「てかナナコちゃん!!!俺の返事は!?」
    さっきと同じ身を乗り出したままの誠也くんに城田さんが
    「おまえ必死か」
    みんなで爆笑した。
    その姿がなんか可愛くて私はokを出した。
    「やったー!!!」
    城田さんとハイタッチをする誠也君。
    「ハイタッチやんっ!!うちも混ぜてー」
    お調子もののさやかに
    「お前誰やねん!!」と城田さんのつっこみ。
    すごく楽しかった。

    2009-10-06 17:12:00
  • 32:

    ナナコ

    まっすぐな瞳はずっとかわらなかったね。
    今は私じゃない誰かにそのまっすぐな瞳を向けてるの?

    手首を流れる温かいぬくもりに、君のぬくもりを思い出し
    君の幻をみる。

    2009-10-07 15:52:00
  • 33:

    ナナコ

    失ってから気づくなんて、馬鹿らしい。って思ってた。
    私なら精一杯愛せるのに。
    あなたを失ってから私だけ前に進めない。時間はとまったまま。
    忘れようとすればするほど濃く鮮明に心に映し出される。
    誠也。今でもずっと。

    2009-10-07 15:57:00
  • 34:

    ナナコ

    営業が終わり、さやかと居酒屋に来ていた。
    「おつかれちゃーん」グラスをあわせる。
    さやかが思いつめ顔で
    「なー城田さんどう思う?」「ん?いいんちゃう?男前やし」
    やっぱり。さやかのタイプはジャニーズ系。城田さんは女の子みたいな顔をしていた
    「USJ行きたいなー。てことでよろしく!!!」「何を?」
    「Wデートけってーい」
    「はあー!?知らんがな。」
    と思いつつ、この4人なら楽しいかも。というのと、誠也君と2人で
    行くのも避けられる。なんておもった。

    2009-10-07 16:08:00
  • 35:

    ナナコ

    そこから、さやかの行動力は凄まじかった。あっという間に日取りも決まり、当日がやってきた。
    私たちは、先に二人で落ち合い、さやかの計画とやらを聞いていた。嬉しそうに話すさやかを見て、
    「うまくいけばいいなあ。」と思った。
    最寄り駅で待ち合わせ。誠也君と城田さんは既に待っていた。
    「おまたせー♪」私たちに気づかない、二人の背中をさやかがタッチした。

    2009-10-13 16:50:00
  • 36:

    ナナコ

    「おーっす。」俗にいうお兄系の格好で挨拶をしたのは城田さん。
    「ナナコちゃん☆」という、ダメージデニムに黒のタンクトップという無難な格好をしたのは誠也君。
    店で会う二人のあまりの違いに、私たちはびっくりしていた。
    さやかに至っては見とれていた。
    「ほな入ろうか!!」「あっ・・うん」といって先頭を切る城田さんの横にテテッとかけていくさやか。
    私と誠也君はその後ろをついて歩く。
    「ナナコちゃん私服も可愛いな」「ほんま?ありがとう。」
    その日の私の格好はTシャツにデニムにスニーカー。何が可愛いんだか・・・

    2009-10-13 17:04:00
  • 37:

    ナナコ

    4人でひたすら遊び、ベンチで休憩した。するとさやかは「城田くん!!さやかクレープ食べたい」「ん?んな買おか?」
    といい二人で買いに行った。「あの二人ほってても大丈夫そうやね。」「せやな」
    誠也君と話す。「なあナナコちゃん。今度は二人で遊ぼうや?」
    「・・・うん。飲みにでもいきましょか☆」「ほんま?約束な!!」

    2009-10-13 17:26:00
  • 38:

    ナナコ

    あっと言う間に時間はたち、アドレス交換をしてその日は解散した。 帰りの電車でさやかが サ「なぁ城田さん。本気かもしれん。」 ナ 「えぇやん。頑張りや−。てかもうくっつくのも時間の問題やろ」 サ「…ほんまにいけるかなぁ??あぁ素敵すぎるわ城田さん」 ナ「うちも誠也くんと2人で今度遊ぶねん」
    サ「ほんまに!?えぇやん。なんか嬉しいわ」 さやかは本当に嬉しそうに笑った。

    2010-01-07 01:14:00
  • 39:

    ナナコ

    次の日からは毎日メールをしていた。 起きたら、仕事いく前と終わった後、寝る前。 私のメールBOXは誠也くんだらけになった。 色々な話をした。 お互いの恋愛話、仕事の事、歌手は誰が好きとか、カラオケは苦手な事。週末ついにお誘いメールが来た。

    2010-01-07 01:18:00
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