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大好きな子

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  • 1:

    N

    あなたの小さな体を 何度も抱きしめてあげたいと思いました。
    あなたの涙を見て
    守ろうと誓いました。
    そんな自分に
    何度も苦しみました。

    2009-09-10 23:35:00
  • 2:

    N

    トイレに行くたび嫌になる
    風呂に入るたび悲しくなる
    たった一つの疑問…

    どうして女なんですか

    2009-09-10 23:38:00
  • 3:

    N

    きっと男に生まれるはずやった。
    でも生まれた物は女やった
    そんな簡単な言葉でしか説明できひんから

    2009-09-10 23:43:00
  • 4:

    N

    起きたら5時やった。 後10分遅かったら遅刻や…
    用意をすませてスーツに袖を通した。
    鏡にうつる自分はどぉ見ても男でほんまは女じゃないんちゃうか…と毎日思う

    2009-09-10 23:51:00
  • 5:

    N

    「おはよーナオ君!」
    「おはよーナオっぴ」
    むせ返る様な香水の匂いをさせて汚い女たちが出勤してきた。

    2009-09-10 23:56:00
  • 6:

    N

    リ「あっナオ君今日営業おわったら時間ある?」
    ナ「今日あかんねん!明日やったらいける。いける?」
    リ「えー浮気?今日何であかんかゆってー」
    今日は絶対行かなあかんとこがあんねん。

    2009-09-11 00:05:00
  • 7:

    N

    一番大切な人に逢えるから
    ナ「ごめんな!とりあえずはよ着替えて!もぉ宮下さん来てるから」
    リ「はーい」
    スネたフリをしてリオはロッカールームに行った。

    2009-09-11 00:08:00
  • 8:

    N

    体験の面接をすませて自分の仕事に戻る。
    指名回しをして1年たつ
    未だにキャストから不満を言われる
    「あの人に着きたかった」だの「あの人には着きたくない」だの。

    2009-09-11 00:18:00
  • 9:

    N

    まぁ苛々するけど
    それなりにやり甲斐もあって給料もいいとゆぅ理由で続けていた。
    長い長い営業が終わり今日来ていた客の悪口や彼氏の話、ホストの話をしてるキャストを見て店長とため息をついた。

    2009-09-11 00:26:00
  • 10:

    N

    一人キャストの中に客の悪口も男の話もせず足早に帰る子がいる。
    名前は千夏。
    店の女の子とも深く関わらず割り切って仕事をしてるんやなと思っていた

    2009-09-11 00:29:00
  • 11:

    N

    ナ「千夏お疲れ。何で家まで距離あんのにいつも送りいらんの?」
    千「あぁ寄るとこあるし」
    ナ「そぉ。俺も今日早く帰れるねんけど寄るとこあって時間まだやから乗っけて行ったろか?方向同じやし」

    2009-09-11 00:33:00
  • 12:

    N

    千「いや…でも」
    ナ「ええやん!乗っけたるから」
    千「えっうん」
    微妙な表情の千夏を駐車場まで連れてきた。

    2009-09-11 00:36:00
  • 13:

    N

    千「いい車乗ってるなー」
    ナ「いやローンすごいで!笑」千「…笑。」
    やっと千夏は笑った。
    ナ「で、寄るとこてどこ?」

    2009-09-11 00:38:00
  • 14:

    N

    千「…ナオ君には言うわ」
    ナ「えっ?何?」
    千「千夏子供おんねん…」
    だから割り切って仕事をしていたんだときずいた
    言われてみれば歳のわりに落ち着いた雰囲気やし子供が居てると言われても驚かへんかった

    2009-09-11 00:41:00
  • 15:

    N

    ナ「いいなぁー子供。じゃ託児所か?」
    千「うん…」
    ナ「何で暗い顔すんねん!悪い事ちゃうやんけ。ただ店の女の子には黙っとけよ。どっから話漏れるかわからんし。隠さなアカン事ちゃうけど職業柄な…わかるやろ?」

    2009-09-11 00:45:00
  • 16:

    N

    千「うん。ナオ君にゆってよかったわ!なんかすっきりした。」
    ナ「何でも言えよーそんな信用ないか?笑」
    千「そんな事ない!頼れる男の人おらんし…ナオ君居てよかった!!」

    2009-09-11 00:48:00
  • 17:

    N

    男の人って言われて嫌な気した事なかった。
    でも千夏に言われた時自分だけ騙してるような気になって嫌やった
    ナ「あんなー俺も秘密あんねん。笑」

    2009-09-11 00:51:00
  • 18:

    N

    千「なになにー気になる!まさかゲイ?」
    ナ「何でゲイやねん!笑」
    千「リオさんと付き合ってるとか?」
    ナ「ハズレ。実は女やねん」

    2009-09-11 00:53:00
  • 19:

    N

    千「何の話やねん!笑。おもんなー」
    ナ「いやほんまやから。」
    千「意味がわからん!怒るで」
    ナ「ほんま!そんなセンスない冗談ゆわんわ」

    2009-09-11 00:56:00
  • 20:

    N

    千「えっ…本気?」
    ナ「本気!あっ託児所ここ?」千「うん。」
    ナ「気まずそぉな顔すんな!二人の秘密なー」
    千「うん!またゆっくり話そ?今日は有難う」

    2009-09-11 01:00:00
  • 21:

    N

    千夏は煮え切らん顔して託児所の中に入っていった。この日千夏を車に乗せてなかったら、いきなりのカミングアウトせんかったら今の俺はないと思う。
    始めてできた女の大切な友達。

    2009-09-11 01:07:00
  • 22:

    N

    いつもの様に美咲のマンションに着いて電話をかけた。一番大切な人…
    美「はいよ。開いてるで」
    ナ「んー分かった」

    2009-09-11 01:10:00
  • 23:

    N

    美「今日は遅かったな?」
    毎週水曜美咲の家に来てたナ「あぁ仕事長引いて」
    美「何か食べたん?」
    ナ「まだ。何か適当にして」

    2009-09-11 01:12:00
  • 24:

    N

    何気なしに部屋の隅を見たら嫌な物を見つけた。
    ナ「なぁまたアイツきたん」
    美「うん…やっぱり会わなやってかれへんねん」

    2009-09-11 01:23:00
  • 25:

    N

    ナ「だから会うなってゆっ」
    美「ナオに言われたないねん!!ナオに何がわかるんよ…」
    ナ「金やったらちゃんとしたるし…ちゃんと…」
    美「ちゃんと何よ!ナオはいつもそれ以上ゆわん!」

    2009-09-11 01:27:00
  • 26:

    N

    美咲はまだ俺がバイトやった時No.1の子やった。
    可愛いくて明るくて
    でも誰よりも弱かった

    2009-09-11 01:30:00
  • 27:

    N

    色んな事があって仲良くなった。
    アイツとゆぅのは美咲のパトロンで俺も知ってる奴だった
    ナ「美咲…頼むからもぉ会うな」
    美「なぁナオ…こんな事言いたくないけど」

    2009-09-11 01:37:00
  • 28:

    N

    ナ「なんや」
    美「ナオと会ったら辛くなる…帰った後寂しくなる。でもナオは…ナオと私は一生このままなん?」
    ナ「…」
    美「な?黙るやろ。ナオはいつもそぉ。」
    ナ「…ごめん。帰るわ」

    2009-09-11 01:41:00
  • 29:

    N

    美「ナオは卑怯や!女やから何?見た目も声も中身も男やんか!ずっと美咲から逃げるん?」
    ナ「泣かんとって…ごめん」
    美「謝ってほしいんじゃないねん…」

    2009-09-11 01:45:00
  • 30:

    N

    最近会ってもいつも喧嘩して美咲が泣いて俺が泣き止ませて帰るの繰り返しだった。
    美「背中さするだけじゃなくてギュッってして…ナオ」
    ナ「なぁ美咲最近おかしいで…何かあったんか?」

    2009-09-11 01:50:00
  • 31:

    N

    美「もぉ疲れた…」
    その後美咲は俺の背中に顔をつけ泣きつづけた。
    声を殺してずっと…

    2009-09-11 01:53:00
  • 32:

    N

    気がついたら昼でソファにもたれかかって二人で寝てた。
    寝息たてて寝てる美咲をみたらやっぱり好きやって思う。
    ナ「かわいいなぁ…」
    ついでかめの一人ごとをゆってしまった。

    2009-09-11 02:01:00
  • 33:

    N

    寝てる間に帰ろ。
    車の鍵がない…
    ジャケットのポケットも机の下も…
    帰られへんやん。

    2009-09-11 02:04:00
  • 34:

    N

    すぐに美咲だと気ずいた。前にも携帯を隠され帰られへんかったから…
    寝てるし可哀相やけど起こそ…
    ナ「美咲…美咲起きて」
    美「んー?…なお」

    2009-09-12 15:19:00
  • 35:

    N

    ナ「美咲…鍵知らん?」
    美「あぁ…」
    ナ「笑…隠したやろー笑」
    美「ごめん。」

    2009-09-12 15:27:00
  • 36:

    N

    ナ「何も置いとかれへんかんけー笑。どこ?」
    美「起きた時おってほしくて…棚のなか」
    やっぱり美咲は可愛い。おればおるだけ好きになるんが自分でもわかった

    2009-09-12 15:35:00
  • 37:

    N

    鍵を返してもらって帰った。帰り道ホテル街を運転してたらNo.1のリオがよく見る客とででてきて俺の車を見るなり下を向いた。
    「バックミラーに写ってるって…」
    昨日話があるってゆってたな。今日御飯誘ってみるか

    2009-09-13 10:27:00
  • 38:

    N

    家に着いて風呂にはいりまた用意をした。
    今日は系列の合同ミーティングがあるからいつもり早く家をあとにした
    ♪〜着信〜♪(リオ)

    2009-09-13 10:31:00
  • 39:

    N

    ナ「はいはい。おはよーさん」リ「昼ナオ君見たー」
    ナ「あぁほんま。どこで?」わかってたけど聞いた。たぶんリオは嘘をつくから騙されてやろぉと思った
    リオ「んー堺筋」
    やっぱり…。

    2009-09-13 10:33:00
  • 40:

    N

    ナ「あぁ気づかんかったわ。」リ「そっかぁ!」
    声のトーンが上がった。
    ナ「今日出勤10時いけるやんな?待ってるで」
    リ「はぁーい。あっ今日営業おわってから」ナ「御飯いこか」
    リ「うん!じゃまた店でー」

    2009-09-13 10:37:00
  • 41:

    名無しさん

    2010-10-01 02:03:00
  • 42:

    名無しさん

    なんで?

    2010-10-02 21:40:00
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