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  • 1:

    ◆p49SjSsAGY

    フィクションで作成しています。

    2009-10-07 05:04:00
  • 2:

    ◆p49SjSsAGY

    私が生まれ育った場所は、【田舎】すぎる程でもなくてでも【街】と呼ぶには背伸びしすぎてる様なそんな場所。 夏と秋に近くの神社で小さなお祭りがあり、その時に人が集まるくらいで後は、やたらラブホテルとパチンコが無駄に敷地をしめてそびえ立っている。

    2009-10-07 05:09:00
  • 3:

    ◆p49SjSsAGY

    田んぼが並ぶ場所もあれば、最近できたデパートやらカラオケボックスに携帯ショップやファミリーレストランなどがある場所もあったり、ワンルームマンションが建ちはじめたりとかで昔からこの地に住んでる住人達が【反対】運動を日曜の朝っぱらからしていたり。

    2009-10-07 05:13:00
  • 4:

    ◆p49SjSsAGY

    ここ3年間でこの場所はある意味賑わっている事だけは確かだった。
    生まれてから20年間この場所に住んでる私にとって、別にこの場所が都会化していくのは反対どころか、むしろ大賛成だけどな…。
    正直車がないと不便なんだよ。まぁ子供を育てる環境にはもってこいの場所ではあるだろうけど。

    2009-10-07 05:17:00
  • 5:

    ◆p49SjSsAGY

    ブーン。携帯が枕元で振動した。見なくても相手が誰だか予想はできたから見ない。面倒くさいんだよね、休みの朝からのろけ話しを二時間くらい聞かされるのは。 振動を続ける携帯を開く事無く、寝返りをうち携帯に背を向けた。しばらく振動を続けた携帯はピタリと止まると、昔から壁にかかってある時計の秒針音が聞こえた。

    2009-10-07 05:22:00
  • 6:

    ◆p49SjSsAGY

    もう一度眠りつこうとしたが、カーテンの隙間から零れる強い日差しが顔にかかり、布団をかぶったが結局眠れずじまいで起きる事にした。 眉間にシワを寄せながら壁時計を見るとまだ朝6時過ぎ。枕元に置いたままの携帯を手に取って開き、着信を確認した。こんな朝っぱらに電話してくるなんて珍しいな…まぁ今から寝るのかそんなだろう。飲みにでもいったんだろな。
    電話の相手は学生時代からの友人。
    上杉 愛。だった。

    2009-10-07 06:06:00
  • 7:

    ◆p49SjSsAGY

    仕事の日でももう30分は寝てるのに、ほんといい迷惑だよな。まぁ昔からのろけ話しはよく聞かされたし、コロコロ男が変わるからまぁそれはそれで飽きなかったんだけど、こんな時間にかけてくるなよ。
    外から蝉の声が聞こえた。カーテンを開いて窓を全開にしてエアコンを止める。今日も暑くなりそうだ。

    2009-10-07 06:10:00
  • 8:

    ◆p49SjSsAGY

    「おはよう」一階のリビングに顔を出すと、母が珍しく起きていた。「おはよう。休みやのに早いね。父さんゴルフ?」テレビの前にあるソファーに腰をかける。「さっき嬉しそうな顔しながら接待は辛いって出かけたわ(笑)」母はダイニングテーブルの椅子に座り紅茶を一口飲んだ。

    2009-10-07 06:14:00
  • 9:

    ◆p49SjSsAGY

    「接待という名のなんちゃらやね(笑)」私が話すと母は苦笑い。「まぁ家でゴロゴロされるよりはいいわね…というか華は休日出勤なの?」母の問いかけは私がこの時間に起きている事に向けられた。休みは昼前まで寝ているからだろう。 「…今日は休みなんだけど…ほら、愛のいつもの電話」それを聞き母は何度かうなずいた。 「愛ちゃんは華と違って彼氏が絶えないからね。いいじゃないの話しくらい聞いたげなさい?でも、こんな時間にかけてくるなんて愛ちゃん早起きだわね」

    2009-10-07 11:03:00
  • 10:

    ◆p49SjSsAGY

    愛とは住んでる場所が学校があった駅からは真逆で、学生時代何度か家にやってきたくらいだが、愛は人見知りしないし愛想が良いので母はやたら愛を気に入った。
    愛が今のエステで働きだして一年にもならないうちに店長になったのもなんとなく理解ができた。
    それに比べて私
    田中 華。は
    彼氏もいなければ仕事は駅前にある本屋のアルバイト。いい加減ちゃんとした職につかなければ一生後悔しそうだ。

    2009-10-07 11:07:00
  • 11:

    ◆p49SjSsAGY

    兄は先月結婚したばかりでしかもあと半年で子供が生まれる。

    開けっ放しだった窓を閉めて冷房をつけた。ベッドに寝転び携帯を開き、特に目的もないのに操作した。別に眠くないし、かと言って予定もないし…何しよう。開いたままの携帯を胸の上に置いて、何をするわけでもなくぼぉっと天井を見ていた。

    2009-10-07 12:10:00
  • 12:

    ◆p49SjSsAGY

    夏だというのに彼氏もいない…出会いがないんだよね…今のバイト先に同じ年の男がいるけど…無理だ。飲み会にはたまに友達から誘われるけど、いまいち先に繋がらずでかれこれ一年半くらい彼氏がいないよな… このまま出会いがなく秋になって冬がきたら…今年も淋しくクリスマス?年明けカウントダウンは家で?…

    2009-10-07 13:34:00
  • 13:

    ◆p49SjSsAGY

    がばっと起き上がって服を着替えて一階の洗面所で顔を洗う。
    予定がないまま家にいたって時間の無駄だ。とにかく、出かけよう…車でちょっと遠出してみよう…給料はいったばかりだし…うん。そうしよう!鏡に映った水に濡れた自分の顔を眺めた。 今日はメイクをばっちりしてお洒落して出かけてみよう。

    2009-10-07 13:37:00
  • 14:

    ◆p49SjSsAGY

    支度をしてリビングに顔を出した。母は朝食を食べながら新聞にはさまってある広告を広げている。
    「ちょっと出かけてくる」時間はまだ八時過ぎだっただけに母は驚いていた。「どこ行くの?」「ちょっとでかけてくる…夕食には帰るから…ってかパートナでもするの?」母が見ていたのが求人広告だと気付き問い掛ける。

    2009-10-07 15:15:00
  • 15:

    ◆p49SjSsAGY

    「ん?あぁ…違うわよ…華の仕事にね、何かいいのがないかなって…車で行くんでしょ?気を付けてね?」母の話しを聞きながらちらっと広告をみていると、とある部分で視線が止まった。たくさんパートやらアルバイト募集が並ぶ中で【正社員募集】の文字。

    2009-10-07 15:18:00
  • 16:

    ◆p49SjSsAGY

    「どこも不景気だからね…変に職場を変えるより今の本屋でバイト続けた方がいいのかしらね…続けてたら正社員とかなれないの?」母の話しがまるで遠くから聞こえてるようだった。 私は軽くうなずきながら、正社員と記載されてるところを見ている。「…ここって、家から近いビルだよね?」正社員募集されている住所を指差して問い掛けると母がうなずいた。

    2009-10-07 17:13:00
  • 17:

    ◆p49SjSsAGY

    母に言われて仕事内容や業種を見るが、営業とは記載されていない。それどころかたった一言こう記載されていた。

    【メッセージを届けてくださる方ならどなたでも】

    2009-10-07 19:07:00
  • 18:

    名無しさん

    読ませてもらってます?
    頑張ってください

    2009-10-08 06:54:00
  • 19:

    ◆p49SjSsAGY

    「何か…怪しくない?無茶苦茶怪しくない?」さっきまで広告を母から奪おうとしていた手が離れた。業種もよく分からないし、だいたいふざけてるような感じだし。「面接だけでも受けてみたらいいじゃないの?」母は乗り気だ。

    2009-10-08 07:21:00
  • 20:

    ◆p49SjSsAGY

    「…本気?」眉間にシワが寄る。母は私に広告を手渡しにっこりと微笑みを見せたが、私は広告をテーブルに置いてリビングを後にしようとした。「華?面接だけでも受けなさい「いらないわよそんな怪しい会社…何の業種かも書いてないし、大体給料よすぎるって…絶対怪しいもん。私は駅前の本屋で地道に頑張ります」

    2009-10-08 07:32:00
  • 21:

    ◆p49SjSsAGY

    母が玄関まで追い掛けてきて、何度か広告をカバンに入れようとしてきたが手で振り払っていた。というかしつこい。「華?いいから持っておくだけでも持ってなさい!いつまでもバイトなんてしてらんないのよ?」「分かってるよそんな事…とにかくそんな怪しい会社に面接なんて行かないからね?平日に休みとって職安でも行くから!じゃあ行ってきます!」

    2009-10-08 07:36:00
  • 22:

    ◆p49SjSsAGY

    結局広告は母の手に、私はそのまま無理やりに近い感じで家を出た。外はからっと暑く日差しの照り返しがやけに強くて、頭上に広がる空は雲1つなかった。昼過ぎから更に暑くなりそう…

    2009-10-08 07:39:00
  • 23:

    ◆p49SjSsAGY

    車を発進させてすぐ東に向かうか西に向かうか迷った。「んー西でいっかな」車内に流れる曲を聞きながら、適当に行き当たりばったりでいいかという答えがでたので西に向かう事にした。夕食に間に合うように帰宅すればいいし、今日はかなり遠出してみよう。

    2009-10-08 07:42:00
  • 24:

    ◆p49SjSsAGY



    正午過ぎ、とりあえず来た事がない田舎にやってきた。私がすんでいる所なんて、ここから比べたら都会だなと思う。築何十年だろう古い一戸建てが細い道路を挟むように建ち並んでる道を走り抜けると、田んぼが両側に広がりその向こうに山々が見え、民家がぽつんぽつんと建っているだけの道に出た。小さな川が日差しに反射してキラキラと輝いている。

    2009-10-09 15:27:00
  • 25:

    ◆p49SjSsAGY

    車も少なく、人が道を歩いていなくてなんだか絵はがきの中に飛び込んだような気分になったので車を適当に停めて下車した。ドアを開けると、むわっと暑くて蝉が鳴きわめいているのに何故か心地よくてその場で背伸びをした。右を見ても左を見ても車も人もいなく、ただ川の流れる音と蝉の声だけが響き渡っている。

    2009-10-09 15:31:00
  • 26:

    ◆p49SjSsAGY

    景色を見てるだけで別に落ち込むような事なんてないのに、なんか心が軽くなるような気分になっていく。空気がおいしいって…こういう事なんだろうな。住むと不便そうだけど、旅行とかなら来たい場所だなここは。

    2009-10-09 17:16:00
  • 27:

    ◆p49SjSsAGY

    ぼぉっと川の流れを見ていた。それが何分くらいかは分からないけれど川にまるで吸い込まれるように、私は時間を忘れ見入っていたが、背後から聞こえてきた草履を摺る音がして川から視線をそらした。

    2009-10-09 17:18:00
  • 28:

    ◆p49SjSsAGY

    「暑いねぇ…」にこりと微笑み私の隣に立ち止まったのは、小柄なお婆さんだった。両手を腰に回して川に視線を向けて頭を二回深くうなずかせた。「暑いですね」無視するわけにもいかず答えると、お婆さんは私の顔を見て微笑んだ。「旅行ですかな?」ゆっくりとした口調で話し掛けてくるお婆さんは、初対面にも関わらずどこか懐かしい感じもした。

    2009-10-09 17:23:00
  • 29:

    ◆p49SjSsAGY

    「いぇ、今日は仕事が休みだったので遠出しようと思って…」「そうですか…あなたみたいな若くて綺麗な人がこんな田舎にわざわざ」たまたま通りかかっただけで、別にここに来たくてきたわけではないなんて言えずにうなずいた。お婆さんはまた川に視線を向ける。

    2009-10-09 18:09:00
  • 30:

    ◆p49SjSsAGY

    「あの…お婆さんはこの近くにお住まいなんですか?」「へぇ。その道をずぅっと歩いた所にある小さな家に1人で住んでんよ」お婆さんは、道の先を指差したので私はそちらを見ると、小さく家が見えた。お婆さんの足だと10分はかかるだろう。

    2009-10-09 18:13:00
  • 31:

    ◆p49SjSsAGY

    「いつもここまで散歩されるのですか?」「家の中に居ても寂しいだけだろ?それに座ったままだと足がだめになってしまうからね…でも、この川はあまり見ないようにしてる」お婆さんは川を眺めながらふとそう話した。「なぜ?なぜ川を見ないようにしてるんですか?」

    2009-10-09 21:54:00
  • 32:

    ◆p49SjSsAGY

    お婆さんは意味深な表情を一瞬見せた。「…この川はね…」お婆さんが私に話してる時だった…頭上をものすごい数の大きな大きな鳥が飛んでいき、思わず肩をすくめてしまった。鳥の大群は遠くの山に向かって飛んでいき、やがて何事もなかったかのように蝉の鳴き声がまた響き渡っていた。

    2009-10-09 22:08:00
  • 33:

    ◆p49SjSsAGY

    少しの間、空を見ていた。昼過ぎにもなると更に太陽の日差しがきつい。「びっくりしましたね…」そう話ながら隣にいるお婆さんの方へゆっくりと視線を向けたが、そこにはお婆さんの姿がなく辺りを見回してもお婆さんの姿は見つけれなかった。「えっ?えっ?あれ?…お婆さん?」呼んでも返事はなくて、ただただ驚く事しかできないままとうとうお婆さんの姿を見つけれないままだった。ほんの一瞬だったのに…ほんの一瞬目をそらしただけで、あんな短時間に身を隠すなんてできるわけがない…

    2009-10-10 09:12:00
  • 34:

    ◆p49SjSsAGY

    ガサッガサッ。車に戻ろうと足を一歩前に進めた時、足元で何かにあたりこすれた音がして、驚いて足元を見てみるとさっきまでなかったはずのいくつかの花束が置かれている。慌ててそこからピョンと飛び越えわけも分からないまま花束を見ていると、喪服を着た老夫婦らしき2人が私の後ろを通り過ぎていった。

    2009-10-10 09:16:00
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