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少年Aの物語

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  • 1:

    裕司

    裕司の家庭はごく平凡な家庭。理想的な家族だったろう。周りから見ても。そんな裕司がなぜ狂ってしまったのか?きっと誰にもわからないだろう。

    2009-10-11 02:33:00
  • 2:

    裕司

    そんな時、某ホストクラブの連中と喧嘩になった。瞬く間にホスト達が集まってきた。裕司はリンチにあった。まともに飯を食うこともできないぐらい徹底的なリンチだった。

    2009-10-11 02:45:00
  • 3:

    裕司

    当時16才の裕司には後先を考える余裕はなかった。怪我が治ると同時に裕司はセルフのカソスタでガソリンを買い、金属バットとナイフを持ってそのホストクラブに乗り込んだ。友人の健太と大輔もそれに付き合ってくれた。

    2009-10-11 02:49:00
  • 4:

    裕司

    大輔の手製の火炎瓶でホストクラブ潰しの幕がひらいた。裕司はS、アルコール、大量の眠剤を注入し、そのまま店に乗り込んだ。

    2009-10-11 02:51:00
  • 5:

    裕司

    店に入るなり炎の燃え盛る中、ガソリンをばらまいてジッポを投げつけた。想像以上の炎が店を包んだ。突然の事態に逃げ惑うホストたちの頭を裕司は金属バットで頭を割り続けた。リンチの首謀者にガソリンをぶっかけて火をつけてみた。火だるまになるそいつを見て裕司は声を出して笑い続けた。

    2009-10-11 02:55:00
  • 6:

    裕司

    そのホストクラブには尻持ちがいた。だが大輔の年上の組と比べるとたいした組ではなかった。裕司は狂っていた。相手が死ぬことなど何も考えていなかった。ナイフは刺すだけではなく刺した後は必ずえぐった。ほんの数ヶ月前までは優等生だった裕司だったがその日の裕司は確実に狂っていた。

    2009-10-11 03:01:00
  • 7:

    裕司

    それでも裕司に指名手配がかかることはなかった。きっと誰も訴えることはなかったのだろう。しかし人の噂は早いものだ。裕司はまたたく間に有名人となった。年上でさえ裕司には敬語だった。ヤンキーでもない。ヤクザでもない。そんな裕司だったが誰も裕司への報復は考えなかった。裕司は何事もなかったようにまた普通の生活に戻った。

    2009-10-11 03:05:00
  • 8:

    裕司

    当時の裕司は人身売買や薬物売買が主な仕事だった。グレーゾーンの仕事ばかりだったが金は途切れることなく入り続けた。人生の転機だった。裕司は実家を離れ、大阪のミナミで一人暮らしを始めた。

    2009-10-11 03:10:00
  • 9:

    裕司

    早く18になりたかった。夜の仕事がしたかった。暴走、喧嘩を繰り返しながら裕司は先のことを考えることもなく毎日必死に生きてきた。その頃には裕司の仕事はミテコを扱っている夜の店をめちゃくちゃに潰し、金を要求することだった。幼いころから様々な格闘技を経験してきた裕司の経験がそんな形で役に立つなんてその時は思いもしなかった。

    2009-10-11 03:14:00
  • 10:

    裕司

    きっと誰も想像はつかないだろう。もし裕司が捕まったらきっと元優等生がなぜこんなことになったのだろうとマスコミは食いつくだろう。だが裕司に言わせれば理由なんてないというのが最も正しい答えだろう。親のせいじゃない。家庭のせいじゃない。すべては裕司の意思なのだ。

    2009-10-11 03:18:00
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