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ベジータ物語(フリーザとの死闘の後、地球に戻ってきその後…)
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1:
名無しさん
「あんたも家に来たらー?どうせ宿賃もないんでしょー?」
…くっ!!下品な女だ…!!
ベジータは聞こえてないフリをした。
が、宇宙船を失ったベジータに行く当てはなかった。
ヤムチャと手をつなぎ飛行機に乗り込むブルマ。
他のメンバー達も続いて飛行機へ。
2009-11-30 20:29:00 -
2:
名無しさん
あれから3ヶ月。
「ベジータ今日も来てないんだ…。」
ブルマの家に住み着いたベジータは、ブリーフ博士に重力室を作らせ、ブルマに戦闘ジャケットを作らせた。
2009-11-30 20:31:00 -
3:
名無しさん
食事と睡眠以外はずっと重力室か家の外で過ごしている。
毎日夜遅くに家に帰ってきてシャワーを浴び、ベッドで寝る。
そんな生活が続いていた。
2009-11-30 20:33:00 -
4:
名無しさん
ブルマは夜中にベジータが帰って来るのを知っており、こっそりベジータの寝顔を覗くのを日課にしていた。
平和なため油断しているのか、夜中にブルマが部屋のドアを開けてもベジータは目を覚ますことは一度もなかった。
しかし、ここ最近ベジータが帰って来なくなった。
2009-11-30 20:35:00 -
5:
名無しさん
最初は気にしていなかったブルマであるが、何日も続くとだんだんと心配になってくる。
「アイツ…、どうしたんだろ急に…。もう帰って来ないのかしら…。」
2009-11-30 20:36:00 -
6:
名無しさん
ヤムチャとケンカで別れた今、ブルマは毎日家で寂しい思いをしていた。
ブルマはベジータの部屋に入り、誰もいないベッドに腰をかけ、布団をひざに乗せた。2009-11-30 20:38:00 -
7:
名無しさん
「男の人の匂いがする…。」
それはヤムチャとは違った、少し野生の匂いが混じったものであった。
2009-11-30 20:39:00 -
8:
名無しさん
ブルマはしばらくそのままベッドに横になり、ベジータのことを考えていた。
すると突然部屋の窓が開き、風が入ってきた。
窓に目をやるブルマ。2009-11-30 20:41:00 -
9:
名無しさん
「ベ、ベジータ!」
「……。」2009-11-30 20:42:00 -
10:
名無しさん
窓の外には、修行から帰ってきたベジータが立っていた。
ブルマは安心した。2009-11-30 20:44:00 -
11:
名無しさん
この男には独特の存在感がある。
口数が少ない分、ブルマの興味は日に日に増していく一方だった。
今までベジータと交わした会話といえば、重力室に穴が空いたので修理を頼まれたことや、シャワー室の場所を聞かれたことぐらいだった。だがブルマの興味は少しずつ、確実に、この男に向いていた。
それはブルマ本人も自覚していた。2009-11-30 20:46:00 -
12:
名無しさん
ベジータはブルマの方を一瞬見て、無言のまま窓から入ってきた。
タオルで汗を拭くベジータ。2009-11-30 20:47:00 -
13:
名無しさん
シュルシュル… ポトリ…
ボロボロになった手袋を脱ぐ。
2009-11-30 20:48:00 -
14:
名無しさん
ベジータと一緒の家に住みだしてからもう半年。
ブルマはベジータが不機嫌なことぐらい顔を見ただけですぐにわかった。2009-11-30 20:48:00 -
15:
名無しさん
今は話しかけない方がいい…。
ブルマは黙ってじっと見つめていた。2009-11-30 21:07:00 -
16:
名無しさん
シュポッ… ゴトン
シュポッ…
穴の空いたブーツを脱ぐ。2009-11-30 21:09:00 -
17:
名無しさん
私があれだけ研究して作ったブーツなのに…。きっと相当な修行をしてたんだわ…。
「なんだ。人の顔をジロジロと…。」2009-11-30 21:10:00 -
18:
名無しさん
「…え!? べ、別になにもないわよ!」
「ちっ。」2009-11-30 21:12:00 -
19:
名無しさん
ブルマに背を向け、ひび割れた戦闘ジャケットを脱ぐ。
グググッ… ゴトン
真夜中の静かな部屋の中に、ベジータの服を脱ぐ音だけが響いていた。2009-11-30 21:14:00 -
20:
名無しさん
シャツを脱ぎ、シャワーを浴びに行こうと部屋を出るベジータ。
「あ…っ!!」
ブルマは慌ててベジータに駆け寄った。2009-11-30 21:19:00 -
21:
名無しさん
「そんなに深くないわ。大丈夫。」
しゃがみ込んで濡れたタオルで血を拭くブルマ。
ベジータはただ黙ってそれを見つめていた。2009-11-30 21:20:00 -
22:
名無しさん
シュルシュル…
手際よく包帯を巻いていく。
ベジータは黙ってそれを見つめていた。
2009-11-30 22:45:00 -
23:
名無しさん
―――ちょうど1ヶ月前にも同じようなことがあったのである。―――
夜中に修行から帰ってきたベジータは、シャワーを浴び、自分の部屋に戻った。
ベジータが出た後のシャワー室にブルマが電気を消しに入ると、そこには血が落ちていた。2009-11-30 22:46:00 -
24:
名無しさん
ブルマは慌ててベジータの部屋に行った。
コンコンッ
「入るわよ!! ベジータ!」2009-11-30 22:52:00 -
25:
名無しさん
ガチャッ
「ベジータ!」
「なんだ…?」2009-11-30 22:53:00 -
26:
名無しさん
「アンタ怪我してるでしょ。」
ベジータの足もとで腰を下ろすブルマ。
「そうそう、アンタシャワー室を使うのはいいけど、電気ぐらいちゃんと消しなさいよ。」
包帯を巻き始める。2009-11-30 22:55:00 -
27:
名無しさん
「しかも今日は床に血が落ちてたのよ? まったく、サイヤ人ってどうしてみんなこんな…」
「余計なことをするな!」
ブルマはあまりのショックに怒ることもできず、その場に泣き崩れた。2009-11-30 22:56:00 -
28:
名無しさん
しかし、今日のベジータは黙って包帯が巻き終わるのを待っている。
コイツ…どうしたんだろ…。今日はおとなしいわ…。
「はいっ、できた!」2009-11-30 22:59:00 -
29:
名無しさん
「……。」
「なによ!アンタお礼ぐらい言いなさいよっ!せっかくこんな可愛いレディがしてあげたんだからね。」
「ブルマ…。」2009-11-30 23:00:00 -
30:
名無しさん
「えっ…!?」
ベジータがブルマの名を呼んだのはこれが初めてのことであった。
「…な、なによ…?」2009-11-30 23:02:00 -
31:
名無しさん
珍しくベジータがブルマの目をまっすぐに見つめている。
「まったく…。きさまのような平和ボケした奴にはヘドが出るぜ。」
「なっ…!! アンタせっかく手当てしてもらっといて言うセリフがそれなわけ!?」2009-11-30 23:04:00 -
32:
名無しさん
「…なに?」
「だから、『ありがとう』の一言ぐらい言ったらどうなのよって言ってんの!」
ブルマは気付いていた。2009-11-30 23:05:00 -
33:
名無しさん
ベジータはブルマの名を呼び、何かを言おうとしていたのだ。しかし、言う直前になって顔を赤らめたことを。
「まったく…。アンタそんなんだから地球の女の子にモテないのよ。孫くんはもっと優しいわよ。」
「カカロットはこの星の連中の影響を受けて育っている。オレとは根本から違うのだ。」2009-11-30 23:06:00 -
34:
名無しさん
孫くんの話を出すとすぐムキになるのね…。
「…ねぇ、アンタってさぁ、サイヤ人の星にいた時どういう生活してたの?王子だったんでしょ?サイヤ人の。」2009-11-30 23:09:00 -
35:
名無しさん
ベジータの過去についてブルマが尋ねたのもこれまた初めてのことであった。
普段は会話をする機会はほとんどなく、また、ベジータは決して自分から口を開くことはなかった。
2009-11-30 23:10:00 -
36:
名無しさん
しかし今日は、いつもとは違った雰囲気がこの二人には流れていた。
「正確にはあの星の王はオレの父親だったんだ。だが父親がフリーザに殺され、息子のオレが惑星ベジータの王となった。」
「へぇ〜。ならさぁ、あんたのお母さんは?まだ生きてるの?」2009-11-30 23:18:00 -
37:
名無しさん
「オレは母親の顔を知らない。」
「えっ?どうして?」
「物心がついた時にはすでに母親は殺されていた。」2009-11-30 23:20:00 -
38:
名無しさん
「そう…。フリーザって奴に?」
「そうだ。」
「アンタの家族は?他にはいないの?」2009-11-30 23:21:00 -
39:
名無しさん
「いない。オレは一人息子だった。星が破壊された今、残ったサイヤ人はオレとカカロットとカカロットの息子、この3人だけなんだ。」
「へぇ…そうなんだ。」
「ちっ…。くだらんことを喋らせやがって…。」2009-11-30 23:23:00 -
40:
名無しさん
「あっ、ちょっとまって…。」
「なんだ…。」
「アンタって…サイヤ人の星に大切な人とかいたの…?」2009-11-30 23:27:00 -
41:
名無しさん
「なに…?」
「好きな人のことよ…。王子だったんでしょ…?あっちの星ではモテてたんじゃないの…?」
「好きな人のことよ…。王子だったんでしょ…?あっちの星ではモテてたんじゃないの…?」2009-11-30 23:28:00 -
42:
名無しさん
「…。」
ベジータの眉が一瞬動いたのをブルマは見逃さなかった。
「フンッ。」2009-11-30 23:30:00 -
43:
名無しさん
再びブルマに背を向ける。
「あっ! なによ!内緒なわけ?」
「ちっ。」2009-11-30 23:31:00 -
44:
削除削除されますた
あぼ~ん -
45:
名無しさん
ベジータはドアを開け、部屋を出た。
なによ…、アイツにしては珍しく困ったような顔を見せたじゃない…。何かあるのかしら…。
…絶対そうよ、恋愛をしない男の人なんて聞いたことないもん…。2009-11-30 23:36:00 -
46:
名無しさん
ブルマもドアを開け、慌てて後を追う。
これほどまでに長い会話をしたことが過去にあっただろうか。少しずつではあるが、ベジータが心を開きつつある。
だからこそ最後の質問の答えだけは絶対に聞いておきたかったのである。2009-11-30 23:37:00 -
47:
名無しさん
こんなチャンス二度とないわっ。
だいたいアイツ次はいつ帰ってくるかわかんないし。
廊下を少し走ると、すぐにベジータの背中に追いついた。2009-11-30 23:39:00 -
48:
名無しさん
「ちょっと、待ちなさいよ!ベジータ!」
呼びかけたブルマの顔は少し赤くなっていた。
さっきまでの会話で、すでに自分の気持ちにベジータが気付いてしまったのではないか、そう思うと急に恥ずかしくなってきたのである。2009-12-01 00:12:00 -
49:
名無しさん
しかしこのまま、中途半端なまま話を終わらすわけにはいかない。
その思いでベジータに再び呼びかけた。
「なんだ。」2009-12-01 00:14:00 -
50:
名無しさん
ベジータが振り返る。
さっきまでと違う……。 …怒ってる……。
眉間にシワをよせたベジータがこっちを見ていた。2009-12-01 00:16:00 -
51:
名無しさん
「え…、 いいえ…。 いいわ…。」
ブルマは立ちつくし、視線を落とした。
「フンッ。」2009-12-01 00:17:00 -
52:
名無しさん
ベジータは再び歩き始めた。
…そうね。コイツが私とこうして喋ってる事自体がそもそも奇跡なのよ…。
少し前までは目も合わせてくれなかったもの…。それをいきなりあんな質問されたら誰だって怒るわよ…。2009-12-01 00:18:00 -
53:
名無しさん
ブルマは下を向いたまま、その目にはうっすらと涙をためていた。
「おい。」2009-12-01 00:20:00 -
54:
名無しさん
…えっ!?
向こうを向いたまま、ベジータが話しかけてきた。
ブルマは驚き、顔を上げ、涙を拭いた。2009-12-01 00:21:00 -
55:
名無しさん
ベジータを見た。
「なに…?ベジータ…。」
「……。」2009-12-01 00:23:00 -
56:
名無しさん
ベジータは背を向けたまま黙っている。
「…え…? …べ…ベジータ…?」
呼びかけると、ベジータは無言のまま振り返った。2009-12-01 00:25:00 -
57:
名無しさん
「きさまはどうなんだ?」
「…え……!?」
涙が止った。
ブルマは驚いた。2009-12-01 00:26:00 -
58:
名無しさん
「…え…? …なに…?」
「…きさまはどうなんだと聞いてるんだ。」
「さ…、さっきの話…?」2009-12-01 00:28:00 -
59:
名無しさん
「そうだ。」
「好きな人の話…?」
「そうだ。」2009-12-01 00:29:00 -
60:
名無しさん
「…わ、…私は別に…」
「ちっ……。」
ベジータは少し目を細めてブルマの目を見た。2009-12-01 00:30:00 -
61:
名無しさん
「…きさまあの野郎とはどうなんだ…。」
「俺たちが一度ぶっ殺したあの野郎とはどうなんだ。」
……―! ヤムチャのことだ…。2009-12-01 00:31:00 -
62:
名無しさん
ベジータは奥歯を噛みしめている。
しかし目は真っ直ぐにブルマを見ていた。
その真剣な目がブルマを圧倒した。2009-12-01 00:33:00 -
63:
削除削除されますた
あぼ~ん -
64:
名無しさん
「ヤ…、ヤムチャのことね…? …、別れたわ…私たち。」
ブルマは素直に答えた。
「…そうか。」2009-12-01 00:39:00 -
65:
名無しさん
「……うん…。」
ブルマも顔を赤らめた。
恥ずかしさと緊張で目線を下へそらした。2009-12-01 00:40:00 -
66:
名無しさん
ベジータがここまで気持ちを出してくれてる…。
…次は私が勇気を出す番…。
ブルマはわかっていながらも、あまりの突然の展開にどうしていいのかわからず、声を出せずにいた。2009-12-01 00:41:00 -
67:
名無しさん
緊張はすでに頂点に達している。
しかしもう後戻りは許されない。
2009-12-01 00:43:00 -
68:
名無しさん
そもそも初めにこの話を持ちかたのはブルマの方なのだ。
ベジータは目をそらさずに、ただじっとブルマを見つめている。
「ブルマ…。」2009-12-01 00:45:00 -
69:
名無しさん
「……なに…?」
「…俺は…今の生活が好きになってしまったんだ…。」
2009-12-01 00:46:00 -
70:
名無しさん
「…えっ…!?」
「…きさまらの家に住み、きさまらと生活を共にする今のこの生活がいつのまにか心地よくなってしまったんだ…。」
「……―!!」2009-12-01 00:47:00 -
71:
名無しさん
「…きさまがあの野郎と一緒に住むというなら俺は出ていく。もうきさまらの前には現れん。しかしそうでないなら…俺をここに泊めてくれ。…人造人間との戦いが終わったその後も…。」
「…ベジータ…。」
ずっとこらえていた涙が一気に流れた。2009-12-01 00:49:00 -
72:
名無しさん
心の底から喜んだ。
もうヤムチャのことなど頭にない。ただベジータと一緒にいたかった。この男と一緒に暮らしたかった。
「私も同じよ…。あなたにはずっとここにいてほしい…。ずっとここに住んでいてほしい…。」2009-12-01 00:51:00 -
73:
名無しさん
「そうか…。」
ベジータはわずかにほほえんだ。
今までに見たことのない、優しい表情だった。2009-12-01 00:52:00 -
74:
名無しさん
自分から気持ちを伝えようとしていたブルマ。
しかしベジータが自分よりも先に気持ちをはっきりと伝えてくれた。
ブルマは素直に喜んだ。2009-12-01 00:53:00 -
75:
名無しさん
「ありがとう…。ベジータ…。」
「あなたがこの家にいてくれないと寂しいの…。」
「……。」2009-12-01 00:54:00 -
76:
名無しさん
「……。」
「ふふ…。あっ…けどアンタ、いくら私が可愛いからって変なことしちゃダメよー?」
涙をふき、ベジータに歩み寄った。2009-12-01 00:55:00 -
77:
名無しさん
そのままベジータの肩に自分の頬を寄せ、腕をつかんだ。
「なっ…!!」
「いいじゃない。」2009-12-01 00:56:00 -
78:
名無しさん
振りほどこうとするベジータに強引にしがみつき、赤くなったベジータの顔に笑顔で答えた。
「ちっ!」2009-12-01 00:58:00 -
79:
名無しさん
二人はそのまま廊下を歩き、部屋へと入っていった。
完。2009-12-01 00:59:00 -
80:
名無しさん
めちゃいい!
2009-12-01 01:16:00 -
81:
名無しさん
素晴らしい??
2009-12-03 09:49:00 -
82:
名無しさん
サイコー?
2010-01-07 17:23:00 -
83:
名無しさん
めちゃ想像できるからのめり込んでしまった
2010-01-08 09:39:00 -
84:
名無しさん
第二弾いこかなおもてます。何編がいいですか?
2010-05-14 01:30:00 -
85:
名無しさん
クリリンと18号
2010-06-06 00:26:00 -
86:
名無しさん
ヤムチャさんの扱いがひどくないか(キリッ
2010-06-12 10:50:00 -
87:
名無しさん
もっとベジータとブルマの生活見たい?
ベジータのツンデレたまらんw2010-06-20 23:44:00 -
88:
名無しさん
だろっ
2011-02-17 22:29:00 -
89:
名無しさん
やむちゃ
2011-03-27 12:21:00 -
90:
名無しさん
サタンとヤジロベーってどっちが強いかな
2011-03-29 03:40:00 -
91:
さよなライオン
クリリンと18号が見たい
2011-04-02 13:07:00 -
92:
名無しさん
↑いいね?
2011-04-06 18:43:00 -
93:
名無しさん
見たいねん!!さっさ作れや!!
2011-04-08 01:12:00 -
94:
名無しさん
めっちゃ上から目線やんW
2011-04-15 18:08:00 -
95:
名無しさん
テンさん萌え
2011-04-23 19:00:00 -
96:
名無しさん
かめはめはぁ?
2012-02-28 00:00:00