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過ち◇◆

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  • 1:

    めぐみ

    あの日あなたに声をかけられたこと。

    あなたにとっては、いつものことで、ただかける相手が違っただけ。

    でもそれがきっかけでこんなにも優しい心が私に芽生えるなんて、思ってもみなかったよ。

    2009-12-16 15:14:00
  • 2:

    めぐみ

    今年で大学も卒業かぁ。。『これまでのニート生活にも終止符を打たなあかんな』
    大学入って、適度に授業も受けて、あとはほとんどバイトして遊んで。。。
    これと言って楽しい事なんてなかったけど、不満もなかった。

    2009-12-16 15:28:00
  • 3:

    めぐみ

    大学入学と同時に一人暮らしも始め、手っ取り早く稼げると思い、元々興味があったキャバクラでバイトを始めた。そのバイトもついに4年目。そろそろ夜の汚い社会にも飽きてきたし、大学卒業と同時にきっぱり足を洗おう。

    そんな風に思ってた大学4回生の夏を過ぎた頃だった。

    2009-12-16 15:38:00
  • 4:

    めぐみ

    『めぐーきょう飲み会あんねんけど、来ーひん?』
    授業終わりの帰り道、仲良しの瞳からのお声かけ。


    ん―--(。_。)

    今は彼氏も気になる人もいないし、出会いはほしいけど。。。基本飲むのは好きだし、みんなでわいわいするのも好きだけど。。。

    2009-12-16 15:49:00
  • 5:

    名無しさん

    『なんでそんな真剣に悩むねんっ?』


    う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん

    実は瞳の飲み会ってどうも私のタイプの人がいた試しがない。とゆうか、むしろあんまり頂けない人の方が多い。

    2009-12-16 15:52:00
  • 6:

    名無しさん

    うむ、バイトのシフトも入れてるし、瞳には悪いけど飲み会はなしやな。

    『ごめん、きょうの予定思い出しててんけど、バイト入ってたわ(・∀・)』

    2009-12-16 15:56:00
  • 7:

    名無しさん

    『なんやそれ(´Д`;)んなまた誘うわな。』

    『おん、また話聞かせてなあ〜』

    そういえば、もう彼氏がいなくなって1年くらいたつな。。。瞳とバイバイしてからの帰り道、ふと思った。

    2009-12-16 16:06:00
  • 8:

    めぐみ

    家に着いてから、バイトに出るまでの少しの時間、私は勉強するようにしている。来年の4月からは社会人。そのためにも少しでも知識をつけておかないとと思い、始めた事である。

    そろそろ好きな人、ほしいなあ。。
    参考書を開いたまま、ぼんやりと考える。
    元彼とは半年くらいつきあい、去年の今頃終わってしまった。理由は私のバイトが嫌だという彼の気持ちを、私が理解できなかったから。

    2009-12-16 16:20:00
  • 9:

    めぐみ

    別れる寸前は毎日バイトのことで喧嘩していた。必死で私をやめさせようとする彼に対して、私も意地になっていた。彼に嘘をついてまでバイトに行っていた。今はわかる。彼が私を想って言ってくれた事。

    2009-12-16 21:30:00
  • 10:

    めぐみ

    でも後悔はない。今まで誰かをそこまで必要としたことなんてないし、必要とされたことだってない。元彼だってそう。その時が楽しかったらいい。今だってそう。

    ――やっば、もう18時すぎやー!

    2009-12-16 21:37:00
  • 11:

    めぐみ

    気がつくと家を出なければいけない時間を過ぎている。全く勉強しないまま慌てて準備をし、バイト先に向かう。

    2009-12-16 21:41:00
  • 12:

    名無しさん

    不景気のせいで新地は最近人通りが少ない。ちょっと前まではもっとにぎわってたのに、最近は外に立っているお店側の人が目立つ。
    キャバクラの女の子、クラブのオネーサン、ラウンジのママ、、いろんな人がいるけど、ボーイさんが立ってる前って、なんか通りづらい。

    2009-12-17 13:03:00
  • 13:

    めぐみ

    ここの店の前っていつも何人かボーイさんいるし、なんか雰囲気怖いんよなぁ。。

    自分もキャバクラ勤務とは言え、やっぱり夜の男ってどうしても別視してしまう。見た目はチャラチャラしてるのに、スーツでピシッとしてる所が変に威圧感を感じる。
    ―あ、やっぱりきょうも2人いる。。

    2009-12-17 13:10:00
  • 14:

    めぐみ

    ちょっと下向き加減で足早に通りすぎようとしたその時―

    『ちょっと待って!』

    来た〜〜

    女の子募集してはるんでしょ〜
    いつも通る割には今まで声をかけられたことなかったけど、やっぱりついにかけられてしまった(´Д`)

    2009-12-17 13:18:00
  • 15:

    めぐみ

    声をかけられちゃうとどうしても邪険に出来ないワタシ。そういう変な気を使うのが嫌だから、かけられまいと避けようとしてきたのに。。。

    『はい…』

    2009-12-17 13:21:00
  • 16:

    めぐみ

    返事をしながらも歩くのをやめない私。ボーイさんも隣について歩きながら言う。
    『あの…いつもここ通りますよね、これお願いします。』
    『ハァ…』
    『それじゃあ!』

    2009-12-17 13:26:00
  • 17:

    めぐみ

    ボーイさんは店の方に小走りで戻って行った。

    クラブ片峰 柴田 亮

    ふーん。あそこってクラブやったんやぁ…名刺を見て初めて知った。
    クラブはちょっと行くイメージつかめやんなぁ。。前ちょっとだけ行ったことあるけど、オネーサンも怖いし、知識や会話のセンスがないとやっていけそうにないと思った。

    2009-12-17 15:05:00
  • 18:

    めぐみ

    普通だったらそのまま無視しとけばいい話なんだけど、次のバイトの時にまた見かけるだろうし、直接断るのも気まずいから、あとから断りのメールでも入れとこうと思った。

    2009-12-17 20:10:00
  • 19:

    めぐみ

    『きょうも疲れたなぁ〜。』帰りの送りでのみんなとのトークは楽しい。
    『最後の団体の客むちゃだるかったし!』
    『やんなあ〜、あ、あのさー片峰ってクラブ知ってるー?』

    2009-12-17 20:16:00
  • 20:

    めぐみ

    『んー聞いたことはあるけどなんでなんー?』
    『いや、特になにもないねん。』

    そっか…
    ミイは新地の店に結構詳しいし、何か情報持ってるかと思ったけど…まあ、どうせ断るからいいねんけどな。

    2009-12-18 00:05:00
  • 21:

    めぐみ

    『きょう声かけられた者ですけど、今のバイト先気に入ってるんでごめんなさい。』
    ボーイさんにメールし終えたくらいに、ちょうど車は家についた。
    『おつかれさま〜!』『おつかれ〜』

    きょうも普通な1日が終わった。

    2009-12-18 00:09:00
  • 22:

    めぐみ

    次の日の朝、起きるとメールが1件入っている。

    知らないアドレス。。
    あ(ё)昨日の人からや?
    無視しといてくれたらいいのに(´Д`)

    『昨日はいきなりすみません。入店の件なんですが、ちょっとお話したいので1度お時間作ってもらえないですか?』

    2009-12-18 13:35:00
  • 23:

    めぐみ

    ちょっとおもしろかった。チャラチャラしてる人やのに、メールは意外としっかりしてるなぁ。普通だったら当たり前のことだけど、見た目とのギャップに一人で笑ってしまった。
    『わかりました。バイト前とかならいけますよー。』

    2009-12-18 13:43:00
  • 24:

    めぐみ

    特に入店するつもりはないけど、話聞いてみるのもいいなかと思った。バイト前なら時間あるし、単純に暇だったから。

    2009-12-18 17:25:00
  • 25:

    めぐみ

    お昼過ぎた頃、学校の近くで瞳とお茶してるとボーイさんからメールが入ってきた。
    『わかりました!次いつ来はります?今日とか大丈夫です?』

    なんか笑えるなあ(´Д`*)
    ちゃらちゃらしてても、仕事熱心な人やねんな。

    どんな人だったかなんてほとんど覚えてなかったけど。でも不思議とメールを返そうとする自分がいた。

    2009-12-19 09:50:00
  • 26:

    めぐみ

    瞳と別れて駅に向かう。バイト前の5時くらいにちょっとお茶しながら話し聞くくらいやと思ってたけど、ボーイさんに早めの3時で指定された。

    2009-12-19 10:00:00
  • 27:

    めぐみ

    どんな人だったのかちょっと不安になってきた。怪しい人じゃないやんな、とか、ぶちられたらどうしよう、とかいろいろな事が次々と頭を駆け巡った。

    『待たせてすんません。』

    2009-12-19 10:05:00
  • 28:

    めぐみ

    え−−。。

    こんな人やったっけ?
    なんか−−すごく笑顔が素敵な人。
    『柴田です。』
    スーツじゃないからかな、本当に普通の人だ。夜の人にはない、親近感がわく感じ。

    2009-12-19 21:34:00
  • 29:

    めぐみ

    『あっ、中谷です。』
    『ハハッ、なんか変な感じやんな、どっか行きたいとこある?』
    『いえ、どこでも。。』
    『んなカラオケ行こか!』

    2009-12-21 00:49:00
  • 30:

    めぐみ

    。。って、えっ?!
    バイトの話するんちゃうん?
    どゆこと?全く読めん(;´д`)
    頭の中をぐるぐるさせながらカラオケに行ったけど、
    普通にカラオケを楽しんでしまいました?笑

    2009-12-21 00:53:00
  • 31:

    めぐみ

    1時間くらい歌って、あとの1時間は普通にお互いの事について話した。
    自分の地元のこと、最近あったこと、今までの恋愛のこと。。。
    柴田さんは色々な話をしてくれた。

    2009-12-21 01:01:00
  • 32:

    めぐみ

    結局バイトについての話はないままカラオケの時間は過ぎた。
    そしてバイト先に向かう途中、柴田さんが口を開いた。『きょうはありがと、実はめぐちゃんに声かけたのはバイトのことじゃないねん。』

    2009-12-21 01:07:00
  • 33:

    めぐみ

    『何回かめぐちゃんが店の前通るの見て、なんかなんて言ったらいいんかわからんけど、俺と似てるかもなって。雰囲気とか、ちょっと冷めてるとことか。』
    私は柴田さんを見ながら黙って聞いた。

    2009-12-21 01:10:00
  • 34:

    めぐみ

    『んで実際どういう子なんやろって知りたくて声かけた。それで話したらほんまに考え方とか似ててびっくりしたわ!やし良かったらまた遊んでくれる?』

    2009-12-21 01:15:00
  • 35:

    めぐみ

    『うん、また遊ぼう。』
    本当のとこ柴田さんが考えてる事なんてわからなかったけど、楽しかったしまた会いたいと思った。
    ―それから2ヶ月間、柴田さんが誘ってくれて私はそのお誘いに乗って。。その繰り返しで週2回くらい遊ぶことが続いた。

    2009-12-22 15:50:00
  • 36:

    めぐみ

    バイトの前にボーリングに行ったり、お互い休みの日は水族館やUSJも行った。2人で出かけることにも慣れてきて、私の柴田さんに対する緊張感は徐々に少なくなっていった。

    2009-12-22 15:56:00
  • 37:

    めぐみ

    そんな12月の初め―。
    私は卒業論文に追われ出し、2週間バイトのお休みをもらうことにした。
    『めぐが休んだらミイ面白んないやん。』『たった2週間やんか〜今までも週2やったし変わらんやん』『柴田さんと進展あったらすぐ教えてなっ』

    2009-12-22 16:04:00
  • 38:

    めぐみ

    いつの間にかミイの中では私が柴田さんのことを好きだということになっている。そんなんじゃないのに。。。と思いながらも、12月になってから、まだ柴田さんからの連絡がないことを気にしていた。大体3日に1回は電話かメールがあるのに、、、

    2009-12-22 16:09:00
  • 39:

    めぐみ

    1週間が過ぎて、私は自分から連絡してみようと決意した。決意って、、そんな大げさやなあと瞳には笑われたけど、自分から連絡するくらい柴田さんに心を開いていることが何か複雑だったから。。。

    2009-12-22 16:14:00
  • 40:

    めぐみ

    柴田さんは電話にでなかった。夕方だったし、仕事終わりの1時くらいにはかけ直してくれるかな。
    でも1時を過ぎても、次の日の夜になっても電話はなかった。

    2009-12-22 16:18:00
  • 41:

    めぐみ

    なんで。。
    なんかすごく悲しい。なんでやろ、私柴田さんのこと好きになりかけてたんかな。でも3週間近く連絡ないなんて、無理やんな。。

    2009-12-23 16:33:00
  • 42:

    めぐみ

    翌日の夜、ミイから電話がなった。
    『ミイ〜聞いてやあ〜』『もーめぐへこんでるやろ〜いいお知らせやで。』『え…?』『今柴田さん店に来てんねん!携帯落としたらしくてめぐと連絡とられへんかったって。』

    2009-12-23 16:40:00
  • 43:

    めぐみ

    『ほんまに〜?私おととい思いきって電話してんけど、折り返しなかったからむっちゃ不安やってん。良かったよ〜!ミイありがとー!』『柴田さんから話聞いてそんなんなってると思ってん。めぐの連絡先もっかい教えとくな。』

    2009-12-23 16:46:00
  • 44:

    めぐみ

    良かった、良かった、ほんまに良かった。柴田さんわざわざ店まで来てくれたんや。
    それからすぐ柴田さんから電話がかかってきた。
    『久しぶり〜めぐちゃんごめんな〜電話もかけてくれたんやんな?』『全然大丈夫やでーどこで携帯落としたんー?』『それがわからへんねん。』

    2009-12-23 16:54:00
  • 45:

    めぐみ

    探しても見つからないし、交番にも届いてなかったから柴田さんは新しい携帯を買ったんだって。ほとんどの人は前の携帯にメモリーあったけど、私のはなかったからどうしようか焦ったらしい。

    2009-12-23 16:58:00
  • 46:

    めぐみ

    次の日の土曜日、私はまだバイト休みをもらっていたし、柴田さんも休みだったからお昼過ぎから遊びにでかけた。
    久しぶりに会う柴田さんは凄くかっこ良く見えたし、自分でも惹かれているのがわかる。

    2009-12-23 17:10:00
  • 47:

    めぐみ

    柴田さんは私のこと、ちょっとは意識してくれてるんかな。もう2人で遊ぶようになってけっこうたつけど、どう思ってるんやろ…?『ゴハン行く前にめぐちゃんに話あんねん。』
    えっ(゜o゜)もしかしてこの展開…どっきんちょ どっきんちょ

    2009-12-23 17:22:00
  • 48:

    めぐみ

    『めぐちゃんには言えんかったけど、俺今までけっこう女遊びもしてきてんやんか。実際めぐちゃんと遊びだした頃も、何人かとそんな感じやったし』

    2009-12-24 20:09:00
  • 49:

    めぐみ

    えっ(゜Д゜)))
    わざわざ自分から言う?!
    お主、かなりのやり手やな!!

    2009-12-24 20:11:00
  • 50:

    めぐみ

    『ただなんつーか…何回か会ううちに、いいなあと思って、ちゃんと落ち着かなあかんなって。俺と付き合ってほしい。』

    2009-12-24 20:24:00
  • 51:

    めぐみ

    複雑だった。嬉しいのは嬉しい。私は柴田さんに惹かれ始めてたし、この先つきあうとかになったらいいなあって。始めから心のどこかでは思ってたのかもしれないな。ただ、今こんなこと聞かされてそれでも付き合うって、自分からしんどくなりに行ってるようなもんちゃうん…

    2009-12-24 20:28:00
  • 52:

    めぐみ

    『めぐちゃんは俺のことどーなん?』
    『…この前柴田さんが携帯落とした時あったやんか。あの時連絡がなくてけっこうへこんでん。んで、きょう会ったら、なんか好きなんかなって思って…やから…けっこう好きかも。』

    2009-12-24 20:31:00
  • 53:

    めぐみ

    『マジでか、やった〜!んなこれからもよろしくな、大事にするな。』
    『うん、ありがと。』

    こうして12月のクリスマス前、私は柴田さんと付き合うことになった。今思えばその時からもう不安だった。嬉しい反面、この幸せが嘘のような気がして怖かった。

    2009-12-24 20:35:00
  • 54:

    めぐみ

    私は柴田さんのことを亮ちゃんって呼ぶようになった。学校が終わってからは、亮ちゃんの家に行くことが多くなった。
    亮ちゃんは優しくしてるし、いっしょにいる時間が楽しい。

    2009-12-25 21:31:00
  • 55:

    めぐみ

    お互いバイト終わったら一緒に帰って、ゴハン食べてテレビ見て。。
    亮ちゃんはゴハン食べるときに、うまい!って必ず言ってくれる。その時の笑顔が本当に好き。しょぼいものしか作れなくてごめんね。

    2009-12-26 20:40:00
  • 56:

    めぐみ

    私は卒業前で友達と遊ぶことも多かったけど、亮ちゃんは嫌な顔一つせず、いつも笑って送り出してくれた。帰りは迎えに来てくれた。
    たいした毎日じゃない普通の毎日が貴重だった。4月から私は就職するし、そしたら夜に働いてる亮ちゃんとは時間帯も合わなくなる。確実に会える日は減るだろう。それでも私は亮ちゃんのことを、亮ちゃんは私のことを想っていられるかな。。

    2009-12-27 17:46:00
  • 57:

    めぐみ

    1月の下旬、もう授業もなくなり、同時にバイトも卒業退店したから友達と遊ぶ日以外はほぼ亮ちゃんちにいた。
    毎日亮ちゃんがバイトに行くのを見送って、その間に勉強したり家事したり。。亮ちゃんが帰ってきたら、一緒にゴハン食べて、沢山おしゃべりして。。
    なんだか新婚生活を送ってるみたいで、もっともっと亮ちゃんのことを知れた気がして、私は今までこんな気持ちになったことがないくらいに幸せだった。

    2009-12-29 14:14:00
  • 58:

    めぐみ

    そんなある日、ミイと遊んで私が終電で亮ちゃんの家に帰ると、テーブルの上にパンフレットがあった。
    なんやろ…?

    「東京ディズニーリゾート2泊3日の旅」

    え…?

    パンフレットの上にはメモがあった。
    「めぐへ いつもありがとな!今週2人で東京いこ!面と向かっては照れるから、めぐがいない間に置いときました」

    2009-12-29 17:27:00
  • 59:

    めぐみ

    嬉しい…
    最近亮ちゃん、洋服代も飲み代も節約してたけど、このためのお金ためてたんやね。

    2009-12-29 17:30:00
  • 60:

    めぐみ

    早くありがとうって言いたい、キスしたい。もうすぐ亮ちゃん帰ってくる時間やし、ゴハン作っておこう。
    嬉しいし、こういう日は焼き肉やな★

    2009-12-29 17:35:00
  • 61:

    めぐみ

    でもその日朝になっても亮ちゃんは帰ってこなかった。
    今まで朝帰りの日には必ず連絡をくれてのに、昨日は連絡もなかった。

    ずっと起きてたから何回か連絡したけど、電話の呼び出し音がなるだけだった。

    2009-12-29 17:39:00
  • 62:

    めぐみ

    夕方になって、亮ちゃんはやっと帰ってきた。
    『おかえり〜!どーしたん?事故に合ったとかやと思ったけど良かったよ〜っ』そう言って亮ちゃんの顔を見ると、亮ちゃんは黙って下を向いた。
    『亮ちゃん…?』
    『ごめん、昨日仕事のあとたまたま元カノに会って…』
    私はすぐに悟った。

    2009-12-29 17:46:00
  • 63:

    めぐみ

    亮ちゃんは私と出会う前、女遊びが激しかった。
    本人から聞いていたこともあるし、なんとなく一緒にいてそんな雰囲気はあった。
    頻繁に着信があるにも関わらず、電話をとらなかったり、メールを無視していることが多かった。

    2009-12-29 17:50:00
  • 64:

    めぐみ

    でも唯一『なな』っていう女の子とは連絡をとっているのを知っていた。
    亮ちゃんの部屋のドアには、ふたつのチェーンがかかっていて、開け閉めするたびに『R』と『N』の文字が揺れる。それが何を意味するのかはわかっていたけど、私は知らないふりをしていた。

    2009-12-29 17:56:00
  • 65:

    めぐみ

    1年前に付き合ってた彼女にふられてから、その寂しさとやりきれなさからの勢いで、亮ちゃんは遊ぶようになったって言うのは亮ちゃんの友達から聞いていたし、ある程度は覚悟していたけど、チェーンを見る度に私の心は複雑だった。

    2009-12-29 18:02:00
  • 66:

    めぐみ

    …『それでもいーよ。私、亮ちゃんのこと好きやし、亮ちゃんが私だけ見てくれるように頑張るよ。』

    『ほんまごめん…元カノにも彼氏いんねんやん。めぐと出会って、俺変われると思ったし、今も好きやで。ちょっと考えさせて』

    2009-12-29 18:07:00
  • 67:

    めぐみ

    『わかった。んなきょうは帰るね。』

    亮ちゃんの家を出た後、我慢してた涙が一気に込み上げてきて、私は久しぶりに泣いた。
    ひとりでいるのが嫌ですぐにミイに電話した。ミイはすぐに近くの駅まで来てくれ、私の涙を見て『とりあえずどっか入ろか』と言って近くのカフェに連れていってくれた。

    2009-12-29 18:13:00
  • 68:

    めぐみ

    『もーそんな男やめとき!柴田さんめぐのことなめすぎやで?そんで許したらもっとつけあがるし、また同じことすんで?言い方悪いけど、元カノの代わりみたいやんか』
    『うん…』
    わかってるよ…ちょっと前からなんとなくわかってたけど、一緒にいたら好きになってもらえるかなって。亮ちゃんはいつも優しかったけど、でも結局一方通行だったんだよね。

    2009-12-29 18:18:00
  • 69:

    めぐみ

    いつも思ってた。ななちゃんってどんな子やったんやろって。ふられてからも、亮ちゃんはずっとななちゃんのこと好きなんやろうなって。だからドアのチェーンがずっとついているままなんやろうなって。

    2009-12-29 18:31:00
  • 70:

    めぐみ

    まだたった1か月しかつきあってないんだし、今のうちに別れた方が傷は化膿しないだろう。どう考えてもミイの言うことは正しいし、私の事を思ってくれている。
    でも好きすぎて、どうしても自分からその決断を出すことは出来なかった。

    2009-12-29 18:35:00
  • 71:

    めぐみ

    『まぁ恋愛は惚れたもん負けやからな、とりあえず柴田さんからの連絡待ってから決めたらいいんちゃう?』ミイは私が泣いているのを見て、それ以上何も言えなくなったんだろう。わざわざ来てもらって、結局4時間ぼーっと一緒にいてもらった。

    2009-12-29 18:41:00
  • 72:

    めぐみ

    『なんかごめんなぁ。。。』『全然いいって!私で良かったら話くらいいつでも聞くから。』『ミイありがとう。』

    久しぶりに帰った自分の家は、やけに広かった。心にぽっかりと穴が空いてしまったようで、そのままぼーっとベッドに倒れた。

    2009-12-30 22:41:00
  • 73:

    めぐみ

    亮ちゃんは、一生懸命ななちゃんを忘れようとして、ディズニーも予約してくれたのかな。私とつきあってる間、ずっと心にはななちゃんがいたのかな。
    考えるとまた涙が出てきたので、何も考えないように目を閉じた。

    2009-12-30 22:46:00
  • 74:

    めぐみ

    そのまま私は寝てしまい、目が覚めると朝だった。
    隣を見てもいつも横にいたはずの亮ちゃんがいなくて、やっぱり昨日の出来事は嘘じゃなかったのだと再確認した。

    2009-12-30 22:51:00
  • 75:

    めぐみ

    ある朝起きるとメールが届いていた。亮ちゃんからだった。
    『久しぶり。元気にしてるか?話があるので時間作ってもらえる?』
    もうそのまま終わると思っていたし、正直嬉しかった。それと同時になぜか同じくらい苦しかった。

    2009-12-30 23:16:00
  • 76:

    めぐみ

    それは最後に会った日から約2ヶ月が経った3月の下旬だった。
    すぐメールして、その日の夜近くのカフェで待ち合わせることになった。

    『久しぶり』『おう』
    亮ちゃんは茶色だった髪の毛を暗くしていて、ちょっと落ち着いた雰囲気になっていた。

    2009-12-31 18:32:00
  • 77:

    名無しさん

    『ホット一つと、とめぐはアイスミルクティー?』『あ、うん。』
    カフェに入ると、亮ちゃんは当たり前のように私の飲み物も頼んでくれた。亮ちゃんも私も、いつも頼むもの同じやったもんなあ。

    2009-12-31 19:54:00
  • 78:

    めぐみ

    『めぐもわかってると思うけど、俺ずっと元カノがやっぱ忘れられへんかってん。ほんまごめん。でも別れてからずっと連絡もとってなかったし、めぐと出会って惹かれたのもほんまや。ディズニーも一緒に行きたいと思ったからチケットとったし、めぐのこと好きやった。』

    2009-12-31 19:59:00
  • 79:

    めぐみ

    私は亮ちゃんの言葉一つ一つを聞き逃さないように、身動きもせず聞いた。
    『ただあの日ほんまに偶然元カノに会ってしまってん。元カノとはその日だけやし、連絡もとってへん。ただ2ヶ月一人で考えて、まじで自分勝手やけど今俺に必要なのはおまえやねん。』

    2009-12-31 20:05:00
  • 80:

    めぐみ

    『もう夜も辞めて今月から正社員で昼働き出したし、ちゃんと将来のことも考えてもらいたいと思ったから…俺にもっかいだけチャンスくれへんか?』

    2009-12-31 20:12:00
  • 81:

    めぐみ

    信じられなかった。またななちゃんとばったり出会ったら、また同じことの繰り返しやと思った。
    それでももう一度だけ向き合ってみようと思ったのは、純粋に亮ちゃんのことが好きだったから。

    2009-12-31 20:15:00
  • 82:

    めぐみ

    亮ちゃんにとっては都合のいい女だと思う。ミイに言われた通り、完璧なめられてると思う。
    でもこの2ヶ月間、何をしても亮ちゃんのことが頭から離れることはなかった。忘れようとすればするほど、他の人といればいるほど、亮ちゃんの事ばかり思い出してしまう自分がいた。

    2009-12-31 20:19:00
  • 83:

    めぐみ

    離れても苦しいなら、亮ちゃんと一緒にいたいよ。

    『次はもうないで。』
    『おう。』

    こうして私たちはもう1回やり直すことになった。

    2009-12-31 20:23:00
  • 84:

    めぐみ

    私は無事大学を卒業し、4月から働き出した。最初は今までの生活とのギャップになかなか慣れずにいたが、7月くらいには当たり前になっていた。以前みたいに毎日亮ちゃんの家に帰ることは出来なかったけど、平日1日と土日は泊まるくらい余裕があった。

    2009-12-31 22:11:00
  • 85:

    めぐみ

    亮ちゃんとは順調で、1月に行けなかったディズニーにも、8月の夏休みに行くことが出来た。亮ちゃんの友達とその彼女と、4人で旅行にも行った。

    ヨリを戻してからは亮ちゃんの部屋に彼女とのチェーンもなかったし、女の子からやと思われる着信は全くなくなった。もう不安なことはないはずなのに、ふとした瞬間に、以前亮ちゃんが帰って来なかった日の出来事が頭に浮かぶ。

    2009-12-31 22:22:00
  • 86:

    めぐみ



    ―それから1年が過ぎ、私は23歳、亮ちゃんが25歳の秋だった。出逢って2年目の秋、亮ちゃんと土日の休みで北海道に行った。

    2009-12-31 22:28:00
  • 87:

    めぐみ

    北海道は大阪に比べるとかなり寒くて、旅行中はずっと手をつないでいた。
    ホテルまでの帰り道、私は普段言えない言葉を口にした。いつもとは違う周りの景色がまるで別世界に来たようで、私を素直にさせてくれたみたい。『大好きやで。』『なんでこんな歩いてる時に言うねん』『だって言いたかってんもん。亮ちゃんも好き?』『こんなとこで言えるかあほ』

    2009-12-31 22:41:00
  • 88:

    めぐみ

    ホテルでの夜ゴハンはとっても豪華だった。デザートを食べ終え、ふと顔を上げると亮ちゃんと目が合った。
    とても真剣な眼差しだったので、一瞬にして私の周りを冷たい空気が覆った。

    2009-12-31 22:48:00
  • 89:

    めぐみ

    『これプレゼント』『え…?』
    何か嫌な予感がしていたのに、全く予想していなかった展開で焦る。
    『なんなんよー』
    と言いつつ、見た箱は小さなもので、すぐにアクセサリーだとわかった。
    『指輪…?』
    眩しいくらいに輝くダイヤの指輪だった。

    2009-12-31 22:53:00
  • 90:

    めぐみ

    『いろいろあったけど、俺と結婚してほしい。絶対幸せにする。返事は今すぐじゃなくていいから。』

    嬉し涙が出たのは生まれてこと時が初めてだった。

    2009-12-31 22:56:00
  • 91:

    めぐみ

    夜部屋に帰ると、亮ちゃんはなんだか照れていて可愛かった。
    『むっちゃ緊張したわ、俺顔がちがちやったやろ?』『そんなことないで、今までで一番カッコよかった。』

    2009-12-31 23:03:00
  • 92:

    めぐみ

    大阪に戻ってからも、亮ちゃんはいつも優しかった。たまに仕事が終わってから家に行くと、亮ちゃんがゴハンを作ってくれていることもあった。
    『共働きやしたまには俺がゴハン作らなあかんよな。』
    亮ちゃんは男らしくてしっかりしてて、ちょっと亭主関白やけど、思いやりもあるし、本当に好き。心から愛しい。
    亮ちゃんといつまでも一緒にいられたら私は幸せや。

    2009-12-31 23:09:00
  • 93:

    めぐみ

    『亮ちゃん、別れよう。』『え…どーしたん?』『私亮ちゃんとは結婚できへん、やから別れよう、ごめん。』『それがめぐが考えて出した結果なん?』『うん…』
    亮ちゃんは何も言わなかった。
    『指輪、返すね。今までありがと。』
    私はその時初めて男の人の涙を見た。
    『めぐ…ごめんな。』
    ちょうど亮ちゃんとつきあい始めた時と同じ、12月のクリスマス前だった。

    2009-12-31 23:21:00
  • 94:

    めぐみ

    ―亮ちゃんと別れて半年、私は今でも亮ちゃんが好き。
    亮ちゃんと付き合っている間、幸せな毎日だったけどなぜかいつも不安だった。常に疑ってしまう自分がいて、その自分も嫌いだった。

    2009-12-31 23:25:00
  • 95:

    めぐみ

    亮ちゃんがプロポーズをしようとする前でさえも心配した自分に、結婚を受け入れる資格はないと思ったし、この先も私が不安になることが続くのかと思うと亮ちゃんに申し訳なかった。

    2009-12-31 23:29:00
  • 96:

    めぐみ

    結局私は自分がいちばん大事だったんかな。

    でも、私は亮ちゃんのおかげで人を愛することの喜びを知ったよ。今となっては、初めて出会った日、亮ちゃんが本当に自分と似ているから私に声をかけたのかもわからない。

    2009-12-31 23:32:00
  • 97:

    めぐみ

    亮ちゃんと過ごした毎日、ずっと忘れないよ。

    亮ちゃんごめんね、ほんまにありがとう。

    終わり◇◆

    2009-12-31 23:43:00
  • 98:

    めぐみ

    口調が変わったり、読みづらいとことか多いと思います、ごめんなさい?
    自分の素直な気持ちを残したかったので書きました。
    もし読んでくれた方がいたら、ありがとうございました??

    2009-12-31 23:47:00
  • 99:

    名無しさん

    ごめんなさい?
    97と98の間にもうひとつあったんですが、消えてました?

    2009-12-31 23:57:00
  • 100:

    名無しさん

    間?

    それでも私は幸せだった。亮ちゃんのことを思うと心が温かくなるし、別れてから何度も会いたいと思った。
    ―もし、もっと大人になってから出逢っていたら、今とは違う結末になっていたのだろうか。

    2010-01-01 00:22:00
  • 101:

    名無しさん

    なんで別れたの??

    2010-01-01 01:24:00
  • 102:

    めぐみ

    一緒にいてもいつも不安で、結婚に踏み込む勇気がなかったからです…いつか元カノさんと戻るんじゃないかって思うと、先が見えなかったので別れを決めました。

    2010-01-01 16:44:00
  • 103:

    めぐみ

    もうこのまま孤独に生きていきますm(__)m

    〜完〜

    2010-01-01 17:56:00
  • 104:

    めぐみ

    104は主じゃないです?

    2010-01-01 19:39:00
  • 105:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 106:

    名無しさん

    タイトルなんて読むの??

    2010-02-11 19:44:00
  • 107:

    名無しさん

    あやまち

    2010-02-12 00:21:00
  • 108:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
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