小説掲示板覚醒せよのスレッド詳細｜夜遊びweb関西版

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覚醒せよ

• 1:

  あ

  一年前の冬の夜、私はあの男に出会った。
  それが悪夢の始まり。
  何故、出会ってしまったのか・・・
  何故、私達だったのか・・・

  2010-01-12 16:46:00
• 2:

  あ

  彼は眉毛が太く、顔立ちは真面目そうな印象だった。
  タイプじゃない。
  
  しかし、話がとても上手で面白かった。ギャグも私と笑いのツボが合うみたい。
  私と女友達の幸は、クラブ帰りに彼の自宅で酔い冷ましで3人で喋っていた。
  綺麗なマンション・・・
  
  一つだけ、メイク落としが気になった。4ヶ月前、同棲していた彼女が出ていったのだと。
  大して気にならなかった。好きになるなんて思わなかった。
  私と幸は朝帰った。

  2010-01-12 16:53:00
• 3:

  あ

  周りは1人で産む事を反対した。私も収入が落ちて自信がなかった。養育費ももらえない。
  
  ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
  何回謝っても謝りきれない。
  私は最低な事をした。
  
  あれだけ、結婚して、家庭を持つのが夢だったのに、こんな結果になってしまった。
  毎朝保育園の隣を通る度に涙が出る。
  こんな思いをするぐらいなら産めばいいのに、出来なかった。
  罰なのか、手術途中に麻酔が切れ目が覚めた。とてつもない子宮が吸われる痛み・・・麻酔はまだ効いてるようで、うまく叫べない。
  必死で、痛い、痛いと繰り返した。
  
  無事に終わりましたよ。
  その言葉で、赤ちゃんは！赤ちゃんは・・・
  パニックになりベッドの上でしばらく泣き続けた。

  2010-01-12 17:15:00
• 4:

  あ

  病院を出た廊下の待合室で、彼は下を向いて座っていた。
  無視して、ﾌﾗﾌﾗしながらエレベーターに乗ると後ろからついてきた。
  エレベーターを下りたら、また涙が出た。彼は私を強く抱きしめ家までタクシーで送った。
  必死で他愛もない会話をして、笑わせようとしていた。
  そんな彼が憎らしかった。
  彼は昼から会社に向かった。
  私は1人で泣き続けた。

  2010-01-12 17:20:00
• 5:

  あ

  手術から１週間。。。彼の連絡は減った。会いにもこなかった。
  電話がかかってきて、思わず借金は嘘だったんでしょ？
  と言ってしまった・・・彼は数ヶ月前に引っ越していて、新しい家には行った事がなかった。
  まさか、とは思っていたが・・・
  
  ごめんなさい、本当にごめん！家には妻と子供がいます・・・許されない事をした・・・嘘ついて騙しててごめん
  
  
  訳が分からなかった。心臓が止まりそうになったり、飛び出しそうになったり、自分が自分じゃなくなるぐらい泣き叫んでいた。
  
  友達が来てくれたがおさまらなかった。
  
  

  2010-01-12 17:25:00
• 6:

  名無しさん

  読んでます

  2010-01-13 00:35:00
• 7:

  名無しさん

  わかちこ

  2010-01-28 13:38:00
• 8:

  あ

  ↑わかちこわかちこ??

  2010-01-30 22:22:00
• 9:

  名無しさん

  続き気になるので書いて下さい

  2010-01-31 00:39:00
• 10:

  あ

  「謝らせてくれ！許してもらえないのは分かってるけど、会って話たい！｣
  
  電話越しに彼が叫ぶ。
  私は発狂し泣け叫ぶ。
  
  会ってはいけない、会えばまた、あの男は口八丁私を宥める、また騙す。丸めこまれる。
  
  部屋のチャイムが鳴る。
  切っても切っても電話が鳴る。
  頭が爆発しそうだ。
  
  
  「会ってくれるまで帰らない！｣
  
  ・・・つくづく自分の事しか考えない男。家の下で何時間粘るつもりなのか。
  
  きっと法的手段をとられる前に先手をうちたいのだろう。
  
  ・・・いや、彼にもそんな理性はなかった。
  追い詰められてパニックになっている

  2010-02-01 22:18:00
• 11:

  あ

  部屋のドアを叩く音。
  オートロックの意味なし。
  
  しかし、そこに立っていたのは彼じゃない。
  
  私が田舎から出てきて初めて仲良くなった、親友だった。
  
  「・・・大丈夫？じゃ、ないよね。私が追い払っといたから。奥さんの番号も聞いてきた。思わず殴ってしまったわ(笑)｣
  
  ますます涙が流れた。
  親友は温厚な性格。まさか人を殴るなんて・・・
  それほどに思われていたのが、嬉しかった。
  
  男からの電話は止んだ。
  
  しかし・・・夜中に、私は初めて、彼の妻らしき人と電話で会話をした。

  2010-02-01 22:24:00
• 12:

  あ

  彼は夜中に自宅に帰り、奥さんをお越し、自分から全て白状したのだ。
  私から訴えられるかもしれない・・・バレる前に、自分から言った。
  
  つくづく情けない男・・・
  嘘をついてきたのなら、死ぬまで突き通せよ。
  
  それが出来ない、弱い男。
  優しい男？
  
  悪いと思ってるからこれ以上嘘つけなくなった？
  
  何を考えてるの？パニックになってるだけ？
  
  答えなんて分かるはずもなく、明日、話し合いをする約束をして、私は親友の家に泊まった。
  
  ・・・かなりの量の酒を飲んでも、結局朝まで寝れず、仕事にも行けなかった。

  2010-02-01 22:37:00