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運営運営
16時16分。
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1:
作者
私が赤いランドセルを背負って桜の木の下で写真を撮る頃、お母さんとお父さんは別々に暮らし始めた。 ――――――――――――…………小学1年生の春。
2010-03-28 03:55:00 -
2:
作者
私は三人兄妹の末っ子。 上は12個離れてるお兄ちゃんが一人と10個離れてるお兄ちゃんが一人の普通の家族だった。 ―親が別々に暮らし始めた頃、お兄ちゃん二人はお父さんと、私はお母さんと一緒になった。 私はお兄ちゃん大好きっ子だったから寂しかったけど、自転車乗れば5分でつくような場所だったから今までと変わりないくらいお兄ちゃんにもお父さんにも会っていた。
2010-03-28 04:01:00 -
3:
作者
そう、小学校2年になる頃まではそれが普通だった。
ある日、別々に暮らしてから一度も家に来た事がなかったお父さんがいきなり家に来た。
お兄ちゃん2人を連れて……――――――――お母さんもびっくりしてたし私もびっくりしたけどお兄ちゃんに会えた事が嬉しくて、私は一人だけ笑っていた。
2010-03-28 04:03:00 -
4:
作者
だけどすぐに私は気が付いた。お兄ちゃん達が笑っていない。むしろ俯いたまま私を見ない。
「話がある」「入って」簡単な会話を済ました後、家族みんなでリビングに行った。
「愛実はお風呂に入ってなさい。」お父さんがそう言った。私はいつもと違う、家族の雰囲気に気が付き「はい。」と答えお風呂場に言った。
2010-03-28 04:07:00 -
5:
作者
お風呂から上がりリビングに戻るとお兄ちゃんが二人共、泣いていた。
「悲しい事があったの?」 ────…「ごめんね、お父さんとお母さんこれ以上は一緒に居れないの。お兄ちゃんはね、今まで通りお父さんと暮らすけど愛実はお母さんと暮らしてくれる?」お母さんは今にも泣きそうになりながら私に聞いた。
──…「私はお母さんと暮らすよ。」 バンッ「愛実!何言ってるんだ!お父さんと暮らしたら、お兄ちゃんとも離れなくて住むんだぞ!第一……………」お父さんが机を叩きつけた。
2010-03-28 04:13:00 -
6:
作者
「あなた、やめて!」と言うお母さんの言葉に耳を傾けることなくお父さんは続けた。
「第一、お母さんがお父さん以外の男と浮気したからいけないんだ!愛実、お父さんの所においで。」─そうお父さんは言った。私はお兄ちゃんが居たせいかませていて、浮気の意味なども知っていた。
「でも私はお母さんと暮らす。」
私の意志は変わらなかった。お母さんの浮気が原因だろうが、私はお父さんが嫌いだったからだ。2010-03-28 04:17:00 -
7:
作者
なぜなら、お父さんはお母さんに暴力を振るっていたからだ。 私はその度に泣いていた。
─────────────……運悪く、小学校2年 12月7日の7歳の誕生日プレゼントはお母さんと2人っきりの生活の始まりだった。 友達も居ない、道も分からない新しい場所で…お母さんと。
2010-03-28 13:02:00 -
8:
作者
この年から私は毎年、誕生日が嫌いになった。 何故お母さんが私の誕生日に引っ越ししたのかも分からないけど、7歳の誕生日は小さなケーキと新しい家がプレゼント。 ……………──「頑張ろうね」 「うん!お友達できるかな?」 「愛実は優しいからすぐできるよ」 「だったらいいなぁ。」
2010-03-28 13:05:00 -
9:
作者
その言葉の通り、私は明るく社交的だった為すぐに友達が出来た。 お兄ちゃんにも前に住んでいた場所の友達にも会えなくて寂しかったけど私なりに楽しく、お母さんとも仲良く暮らしていたと思う。 あの日までは。2010-03-28 13:07:00 -
10:
名無しさん
乳でしゃべってるんか(゚_゚)
2010-03-31 23:20:00 -
12:
名無しさん
わかる、一回離れたらすぐ別れる。記憶喪失かな。
2010-04-02 12:08:00 -
13:
名無しさん
続きが気になる?
2010-04-02 18:45:00 -
15:
作者
――――………――…ガシャンガシャン………―〜〜〜キャー――――………私は怒鳴り声と激しい物音で目が覚めた。
――隣で寝ているはずのお母さんが居ない。――
リビングからものすごい勢いで何かが割れる音や泣き声が聞こえた。2010-04-03 12:55:00 -
16:
作者
私は急いでリビングに行くとお父さんの姿があった。―――…なんで?
それよりも、荒れ果てたリビングと崩れ落ちるお母さんを見て私はびっくりした。
お母さんに駆け寄り、お父さんの止めに入った。 「「やめて!!!」」
2010-04-03 12:57:00 -
17:
作者
だけど私の声なんて、お父さんに聞こえてない。私は泣きながら何度も「やめて!やめて!」と叫んだけど、お父さんはお母さんを殴ろうとしている。
「やめ………「子供は黙ってろ!」お父さんはそう言い、私を突き飛ばした。小さい私はガラスの破片が散らばっている床へと転がった。2010-04-03 13:01:00 -
18:
作者
お母さんはそれを見るなり、私の手を引っ張って裸足で家を飛び出した。
桜の蕾が出来始めている季節の夜中はまだ寒い。不幸にもその日は雨が降っていた。
「ごめんね、ごめんね。愛実にまでこんな思いさせて。」寒さと恐怖で震える私を抱き寄せて泣いていた。お母さんも震えていた。2010-04-03 13:04:00 -
19:
作者
寒さをしのぐ為に私達は近くのマンションに入った。「寒い」「寒い」と私は呟いていた。
お母さんの話によると、夜に酔ったお父さんから電話が来ていきなり怒鳴られたらしい。
「でも、お父さんに私達の家教えてないのに何で分かったの?」 「お母さんとお父さんの共通の友達が言ったらしいの。」そうお母さんは答えた。2010-04-03 13:10:00