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この物語ゎフィクションです
-
1:
ぬし
完結できるとい〜な♪
―娼婦と売り専―
2010-05-11 04:22:00 -
2:
ぬし
アタシがこの仕事をしてもう3年がたった
初めて体を売ってからもう9年がたった頃アタシは零太と出会った
―ねぇ、雨振ってる―
今思えば見えてた未来だった気がする
零太…?今幸せ?零太がいなくなってもう2年がたつね
2010-05-11 04:23:00 -
3:
ぬし
「アキ、今から家に来て」
「向かってる」
「今日いくら?」
「6万」
「いつもと一緒か」
「うん。ついた」
ガチャ
ドアをひらくなり玄関にちょこんと座ってる
「一万ちょーだい!」
待ってました!みたいな威勢のいい声で言われた
「今から仕事?」
束から一万を抜きとって渡した
「うん。お母さんもういくから適当に帰ってね」
そう言うとアタシの返事も聞かず仕事に行ってしまった
時計を見ると8時だった
「まだもう一本いこうかな。」
けどやっぱりやめた
洗濯をしてゴミをだして
部屋のかたずけをして家をでた2010-05-11 04:33:00 -
4:
ぬし
「おかえり」「うん。」
「ご飯はいいんか?」「うん。」
「もう寝るから」「うん。」
アタシが6歳の頃に離婚してアタシはお父さんと住んでいる
思春期になってきたからか最近は父との間にも会話はほとんどない
お母さんは隣の市に住んでいて電車だと30分ぐらいで着くけどお父さんにはお母さんに会ってる事は内緒
お母さんは今スナックで働いてるお父さんは元からアタシに興味なんかなかった
責任だけで育ててた
16の時家をだされた
始めはやる気でも結局いくとこなくて帰ってきた
「18になったら自立します」
お父さんは黙ってアタシを家に入れた2010-05-11 04:40:00 -
5:
ぬし
友達は上辺だけ
金があるからついてくる
でももういない
もうアタシが金をださないと知ったから
「後10ぐらい。二日でいける」
早くここから出たい
早く出たい
アタシはこの春からここをでる
父も母もいない
誰もアタシを知らないとこにいく
誰もアタシを知らないとこに…2010-05-11 04:48:00 -
7:
ぬし
「雨、振ってるよ」
2010-05-11 12:40:00 -
8:
ぬし
いきなり雨がやんだのかと思った上をむくと傘をさした一人の男がたっていた
見た目サングラスをしていて顔はわからないけど若そうだった
始めホストかな?って思ってたけど格好的に違うかった
「ぬれてるよ」
「知ってるよ」
「何してんの?」
「…雨を見てんの」2010-05-11 12:42:00 -
9:
ぬし
今日仕事の帰り電話が会った
どうやって番号知ったんだろ?って思ったけど聞かなかった
「彩が死んだ」
お父さんからだった
その声は例えば"肉を買ってきた"ってみたいに、情なんかなかった2010-05-11 12:44:00 -
10:
ぬし
「葬式とか呼ばれてないから。お前もいかないだろ?とりあえず伝えただけだから」
「あの人に葬式とかないでしょ?」「店の人がするらしい」
「…なんで死んだの?」
「事故だ。飲酒運転で」
「かわいそうな、人生だったね」
「…」
「次連絡する時は?」
「…俺が死んだ時ぐらい」2010-05-11 12:47:00 -
11:
ぬし
ツ-ツ-ツ-
かわいそうな人だった
18年間施設生活で施設を出てお父さんと出会ってアタシが生まれて結婚してその6年後は離婚してその12年後あっけなく死んだ。まだ…32歳だったのにね…2010-05-11 12:51:00 -
12:
ぬし
「雨やだね〜」「アキは雨が嫌い?」「嫌いだよ。お母さんは好き?」「好きよ」
「え〜!なんで?」「詰まってるものが流される感じがするからかな」
「ふーん」
2010-05-11 12:53:00 -
13:
ぬし
昔は若くて綺麗で優しくて自慢のお母さんだった
「アキちゃんのママ綺麗だね」
そう言われるのが嬉しかった
でも評判は悪かった
「エミちゃんが遊んでくれない。アキのお母さんがダメだからって言われた。ねぇお母さんなんでダメなの?」
お母さんは一瞬ものすごくビックリしてそして泣いた
アタシは意味がわからなく戸惑った
そしたらお母さんが泣きながらすごい真面目な顔をしていった
「…ごめんね。アキ…」2010-05-11 12:58:00 -
14:
ぬし
その時は知らなかったお母さんが風俗嬢だなんて
噂はすぐにお父さんの耳に入り離婚した
お父さんに理由を聞いても答えてくれなかった
ただ「ごめんな…」悔しそうにそう言ってアタシの手を引きあの家を出ていった2010-05-11 13:03:00 -
15:
ぬし
中学に入る前と生理がきた
お父さんには恥ずかしくて言えなかった
その時、お母さんに連絡した
それがアタシの人生を狂わしたのかもしれない
2010-05-11 13:04:00 -
16:
ぬし
中学に入ってお母さんが体を売ることを教えてくれた
始めは学校の帰りにおじさんにドライブに連れてって何千円かもらったのが始まりだった
そのことをお母さんにいったら「体売ればはやいのに」そういった
そしてアタシは処女を10で売った2010-05-11 13:09:00 -
17:
ぬし
お母さん、産んでくれてありがとうなんてアタシは言えないけど確かにアタシは昔愛されてたよね
一緒にクッキー作ったり
お父さんの誕生日にはケーキを作ってお父さんをびっくりさせたっけ
いつも笑顔のお母さん無口だけど優しいお父さん
そしてアタシ 普通だけどその普通がたまらなく幸せだった…2010-05-11 13:14:00 -
18:
ぬし
アタシの5歳の誕生日お母さんは泣いてたよね
「なんで泣いてるの?」ってきいたら
「家族ができてね…嬉しいの…」
そういってたね。
アタシも、嬉しかったよ…2010-05-11 13:17:00 -
19:
ぬし
「雨好きなの?」
男は傘を差しながらアタシの隣に座る
「好きだよ」
いつの間に雨が好きになったんだろう
「なんで好きなの?」
?が多い男だな
「なんかさ、詰まってるもんが流されてく感じがするから」
少し沈黙が続いた
男はアタシの肩に傘をかけると
煙草を取りだしゆっくりとたって雨に打たれながら
「ふーん」そう言ってそのまま男はどこかへいなくなった
それがアタシと零太の最初の出会いだった
2010-05-11 13:21:00 -
20:
名無しさん
略読みずらい
2010-05-12 11:13:00 -
22:
ぬし
「アキちゃん、今からいける?」
「大丈夫でーす」
「翔が下にいるから」
「はーい」2010-05-12 11:48:00 -
23:
ぬし
「お願ーい」「んー」
駐車場から車がでた
「翔ちゃん」「んー?」
「今日、雨だね」「あー」
「暇だよ」「おー」
それまで何やら必死でボタンを操作してる翔ちゃんの携帯を奪った
「おまっ何すんねん!!」
「客はもういいよ。他の子も今日はうまってるし、アタシも今日はこれで最後にする。さっきの人しつこくて疲れた」
「ちゃうわっゲームやゲームめっちゃいいとこやったんやぞ!!」
携帯画面を見ると
-GAMEOVER-とかかれた画面
「負けてんじゃん」「たまたま!!」
そう言ってアタシから携帯を取り上げる2010-05-12 11:51:00 -
24:
ぬし
「今日早くあがってどっかいくん?」「別に。ただ疲れたから」
「俺待っとく?」「無理でしょ。何時間待てっていうの?」
「状態じゃハゲ」
笑いながらアタシの頭をくしゃくしゃする
「寄り道したあかんで〜」「するとこないもん」
「そらそうか(笑)」2010-05-12 11:53:00 -
25:
ぬし
何分かたって指定のホテルに着いた
客がお金を翔ちゃんに渡してアタシが翔ちゃんの手から客に渡される
「ごゆっくりお楽しみ下さい」
さっきまでの顔とは違う
似合わない顔になって翔ちゃんは軽く頭を下げ車に向かっていった2010-05-12 11:54:00 -
26:
ぬし
「アキちゃん、よろしくね。今日はまだお客さんついてなかったの?」
「はい。今日始めてです。よろしくね♪」
アタシは笑顔を作り客の腕をとって客とホテルに入って行った2010-05-12 11:56:00 -
27:
ぬし
それから2時間ぐらいたってまた翔ちゃんが迎えにきた
客に挨拶をしてアタシ達は車に乗って事務所に戻った2010-05-12 12:00:00 -
28:
ぬし
翔ちゃんと出会ったのはアタシが家をでて大阪に来てすぐだった
千葉から何も知らずに関西にやってきて大阪に家を借りて住んだ2010-05-12 12:04:00 -
29:
ぬし
仕事はもちろん夜だった
スカウトされて始めたキャバクラ
アタシには向いてなかった
元々人見知りもするし喋るのも苦手だった
一週間ほどでやめた2010-05-12 12:05:00 -
30:
ぬし
そして翔ちゃんに声をかけられた
―お仕事探してませんか?―
2010-05-12 12:07:00 -
31:
ぬし
始め話を聞きにカフェに入りその日に仕事を始めた
それは体を売る仕事だった
別に抵抗はなかった
翔ちゃんも話てる途中からなんとなくアタシが体を売った経験あるってわかったみたいだった2010-05-12 12:11:00 -
32:
ぬし
「え〜と〜身分わかるもんある?」「保険証…」
始め、え?18?見えへんね。って言われただけで
「うん。オッケーオッケー」
パッと見ただけだった
「俺翔やから。えーと磯村愛希ちゃん?働くに当たっての名前とか…どーする?」
「そのまま、アキでいい」
「そのままでいいん?わかったでアキな。」2010-05-12 12:15:00 -
33:
ぬし
携帯電話を片手に写真を見せてきた
それは40代ぐらいのきもくはない普通な感じのおじさんだった
「今日この人でいい?」
「…はい」
それがアタシが娼婦としての始めての仕事だった2010-05-12 12:17:00 -
34:
ぬし
「お疲れーはいアキちゃん今日の分やで〜」
「ありがとうございます〜ごめんなさい早く上がっちゃて…」
「ああ、いいで〜☆こっちこそあのおっさんネチコイみたいやってごめんな〜(笑)」
「あはは、大丈夫です、明日またお願いします」
「はいはーい☆ゆっくり休んでな〜あ、翔、アキちゃん送ったって!!」
「あー」
「あんたゲームばっか…仕事せー仕事!!」
バシッ
「っうゎ、うっざ風華も前通販ばっか見とったくせにお前は…「またねアキちゃ〜ん♪いってらっしゃい翔くん!」
「帰ったらしばく…」2010-05-12 23:09:00 -
35:
ぬし
「んまあいつないわ〜」
「風華さんと翔ちゃん本当面白いね(笑)」
他愛もない話をしながら家についた
「ありがとう」
「ほいお疲れっ。明日もよろしくな」
「うん。ばいばい。」
もうすっかり雨はやんでいて
傘はやっぱり必要なかった
「あ〜アキ、これやる。」
ん?
手だしてみって言うから手をだしてなんかおいたと思ったら可愛い飴玉が二つ
「お前の命や思って食べや」
くしゃくしゃっとアタシの髪をいじって帰っていった
…家に帰る前にコンビニに行こう
お腹がすいた2010-05-12 23:12:00 -
36:
ぬし
ポツ、ポツ、
「雨じゃん」
傘はやっぱり持ってて正解だった
コンビニの帰り雨も急になってきて近くのビルで雨宿りさせてもらうことにした
通り雨かな??
空はもう暗くてアタシの家の近くは繁華街の近くだから夜になると二人以上でないとであるかないことにしていた2010-05-12 23:21:00 -
37:
ぬし
雨早くやんでくんないかな
ふっと近くの小さいホテルに目がいったすると中から中年の男がでてきた
中年の男の後ろには若い男がついていた
っえ?!ホモ?!
雨の中男二人一本の傘の中で体を寄せあってイチャイチャしながらでてきた二人はどーみてもホモにしか見えなかった
無意識のうちにアタシは隠れた2010-05-12 23:24:00 -
38:
ぬし
始めて見たし…
あんなもんなの??笑
ん…?話し声が近くなってる?
アタシが隠れてるビルにどんどん近づいてくる二人
「西さん今日はありがとう」
「送らなくて平気?」
「大丈夫だよ。タクシー呼ぶから」「そうか、また連絡するよ。これタクシー代だ」
「ありがとう。またね♪」2010-05-12 23:25:00 -
39:
ぬし
中年の親父らしき人が帰っていったもう雨もマシになってきていた
「ふぅ…疲れた〜」
若い男は何も知らず同じように雨宿りしようとビルに入ってきた
隠れていたアタシと目があった2010-05-12 23:28:00 -
40:
ぬし
「あ、…」
きまづ…
若い男は何か考えてるような感じで
「…え〜と〜見てました?」
よく見ると小柄。金に近い茶色を今風にセットした目の大きい子犬のような可愛い感じの男だった
こんな美形が…おっさんと…
考えただけで無理があるよ
「え、あ、うん。ごめんなさい」
すると男はニコッと笑うと
「なんであやまるの?(笑)お姉さんも雨宿り?」
笑った顔は涙袋がぷくっとしてさらに可愛いかった
「あ、うん」
「でもやんできたねー」
そういえばそうだ
「この時間帯じゃお姉さん一人危ないでしょ。一緒に帰ろうよ。僕も一人は怖いし」2010-05-12 23:31:00 -
41:
ぬし
人なつっこいな〜
嫌ない感じはしないけど
ま、言われてみればその方がありがたい
いくらホモでも周りからみれば普通に男だし
アタシはそうしてもらいたかった
「あ、うん。じゃあ…」
「やった♪」
2010-05-12 23:32:00 -
42:
ぬし
なんか変な感じ
さっき知り合ったホモくんとこうやって歩いてる
ホモくんは一人でずっと喋って何が面白いのかずっと笑ってる
変な子2010-05-12 23:36:00 -
43:
ぬし
「ねぇ、お姉さんは大阪の人じゃないの?」
あ、なんか違和感あると思ったらこの子関西弁じゃない
「あ、うん。千葉からきたの」
「え、俺も千葉だよ!超運命じゃん!」
目を見開いて漫画で表現できるなら
そう、目がキラキラしてた
「関西弁ってさ、ちょっときついとこあって俺怖いとこあんだ〜!でももうなんてったって違うのはおもしろさだね!あ、そういや前話しかけられてさ〜…」
その子はずっと喋ってた
アタシにしたらありがたかった
アタシはどちらかというと喋らない人だから
2010-05-12 23:43:00 -
44:
ぬし
「ね、ね、話の途中で悪いんだけどどこまでいくの?」
ふと気づいた
全く知らないとこにきていた
その子の話てる横顔があまりにも綺麗だから
つい目的地を通りすぎていた
「うわっごめんなさい!駅すぎちゃったね!ごめんね。つい俺んちまで向かっちゃった。駅まで戻ろ」
するとホモくんはスタスタと駅の方に向かっていった2010-05-12 23:45:00 -
45:
ぬし
おもしろくない男
そのまま帰すなんて
あ、そうかホモだからか
「名前、アキっていうの!!」
アタシはホモくんに向かって言った
「え?」
ホモくんは振り返った
「名前は?」
「ああ!れ、零太です…ケド…」
今まで喋らなかったアタシが急に大きい声で喋ったからかすごくビックリしたように零太はいった
「零太…上がっていい?家。」2010-05-12 23:50:00 -
46:
ぬし
「へぇ〜アキちゃん18歳なんだ〜大人っぽいよね」
ココアを作りながら零太はいった「まぁもう19だけどね」
「春なの?誕生日」
今は3月の終わり
もうさぶさもマシになってきて
だいぶ落ち着いた
「うん。4月」
「まじで!俺も4月だよ!!」
何日?ってきかれて
24だよっていうと
超おしいっ!26だ
って本当に悔しそうにでもケラケラ笑いながら何がそんなにおもしろいのか2010-05-12 23:57:00 -
47:
ぬし
「何歳?」「あ、俺?17歳!!」
「…え?」「ん?」
「1こ下?」「そうなるね♪」
「てかやばいじゃん」「何が?」
「17って未成年じゃん」
「アキちゃんもじゃん」
「ま、そうなんだけど…」
そう言う意味じゃなくて…2010-05-13 00:00:00 -
48:
ぬし
ビックリした17には見えないから
17であんなおじさんと…
あたしが戸惑ってると零太は静かに笑って言った
「俺さ、売り専やってんだ」
売り専…?2010-05-13 00:00:00 -
49:
ぬし
「今日見たでしょ?俺が男とホテルからでんの」
「…見た」
それまで見れなかった
零太の顔見上げた時
零太は零太じゃなかった
怖くて目はどこか遠くを見てる
表情が暗すぎる
でもそれが本当の零太で、
さっきまでのが偽物なのかな…2010-05-13 00:04:00 -
50:
ぬし
「…俺が16の時さ、歩いてたらいきなり声かけられたんだ」
"愛人になりませんか"って
すると零太はアタシが見てるのを気づくとしまったって感じの顔をして苦笑いを浮かべながら
男にね
って付け加えた2010-05-13 00:05:00 -
51:
名無しさん
見てます?
2010-05-13 00:06:00 -
52:
ぬし
「そのおじさんは俺に仕事しないかっていってきた"売り専"の。君はセンスあるから売れるって。どんなセンスなんだよな」
アタシ黙ってきいていた
時々笑いながら時々悲しい顔をしながら零太は話してくれた
「始めはすげー痛かったし無理だと思った。でもさ苦痛の一日が終わった後手にあるのは何枚もの一万円だよ」2010-05-13 00:09:00 -
53:
ぬし
少し間をあけて
「…零太は、元からホモだったの?」
聞いていいのかわからなかった
でも言ってしまった
「まさか」
零太笑いながら言った
「今まで女の子と付き合ったこともあるしそうゆう行為もした事もあるよ。それこそ女相手の出張ホストとかなら話はわかるんだけどね」2010-05-13 00:10:00 -
54:
ぬし
「自分でもわからない。でも男とか女とかどーでもいいんだ。俺には」
それに…
零太が付け加える
「…わかりやすいじゃん。"売り"って」
そう話しながらココアおいしいねって笑いかける零太をその時始めてアタシはかわいそうな人だと思った
2010-05-13 00:11:00 -
56:
ぬし
…ポツポツと雨の音が聞こえる
目を開けると見慣れない部屋
あ、零太の部屋か…
…零太わ?
見渡してもいない
奥でなにかジュージュー言ってる「れ、いた?」
すると零太はひょこっと顔をだして笑いかけて
「おはよ」
すると零太はできたてのスクランブルエッグとソーセージとを皿にのせ
焼きたてのパンとあたたかいココアをもって
「零太くんの愛情朝ごはん☆食べて☆」
まるでしっぽをふる犬みたいに零太はアタシのところにかけよってきた
「あ、ありがとう。いつ起きたの?」
「1時間ぐらい前だよ」2010-05-13 00:21:00 -
57:
ぬし
昨日アタシは泣いてしまった
零太が笑うたびアタシは泣いた
零太は戸惑って訳もわからず
ごめん、ごめんって謝ってた
アタシは零太を抱きしめた
この人を守ってあげたいと思った
娼婦をしてるアタシが言うのは変だけどアタシがもし零太なら、誰かに守ってもらいたいから2010-05-13 00:24:00 -
58:
ぬし
そのままアタシ達はいつの間にか寝た
同じベットで手をつないで寝た
それ以上二人は何もしなかった
お互いそんなのを求めてはないから2010-05-13 00:27:00 -
59:
ぬし
「いいの?送ってくよ?」
「いいよ。タクシーきてるから」
じゃあ下まで送るよ
そう言って二人でエレベーターに乗った
その中で零太はアタシに携帯番号を書いた紙をくれた
また作ってあげるよ、朝ごはん。って少し照れながら言った
2010-05-13 00:31:00 -
60:
ぬし
「ありがとう」
「うん。気をつけてね」
タクシーに乗って家に帰って
シャワーをあび用意をした
気がつくともう昼前だった
急いで鍵を閉めて家をでた
その時アタシは決めた
"零太のために働こう"
昨日会ったばかりの零太をこんな風思うのは変だと自分でもわかってる
これが恋なのかはわからなかったけど
ただ零太を助けてあげたかったから2010-05-13 00:34:00 -
61:
ぬし
もし零太がお金目当てでアタシと連絡をとって金を巻き上げてお金がなくなったらポイってしても
むしろその方が楽だったかもしれない
あー騙されたーアタシって馬鹿だなって思える方がよかったのかもしれない
だってこれ以上の辛さは今までもこれからもきっとないから2010-05-13 00:37:00 -
62:
ぬし
「どーしたん今日、頑張ってたゃん」
その日はもう日が変わってた
今日は5人も相手した
「ありがとうございます」
渡された給料は15万弱だった
「ま、あんま無理しんとね。お疲れ様〜」
「お疲れ様です」
2010-05-13 00:44:00 -
63:
ぬし
幸いアタシはお客さんに恵まれてる
店とおさず会おうよ、お金二倍にするからさ。と、そういうお客さんがいっぱいいた
ダメな事なんだろうけど
アタシはそんな事もした
とにかくお金がほしかったから2010-05-13 00:46:00 -
64:
ぬし
そしてアタシは頑張れば頑張るほど売れて、店では金額をあげてくれた
「今、アキちゃんに辞められたらどうなるやろ〜ね〜♪」
風華さんは鼻歌まじりに言っていた2010-05-13 00:48:00 -
65:
ぬし
「お前なんかあった?」
零太とあったあの日を境にほぼ毎日出勤して
勤務時間も長くした
一日15万は稼がないと帰らないようなったアタシを翔ちゃんは疑問に思っていたのをアタシは知っていた
「別に…」
そう言って付け加えた
「買いたいものがあるの」
2010-05-13 00:57:00 -
66:
ぬし
それから時々仕事帰りに零太の家に行ったり休みの日は泊まったりした
そこでも一切体の関係はなかったし
零太がアタシの胸の中で寝て
アタシが零太のさらさらの髪の毛に埋もれて寝る
それだけで十分だったから2010-05-13 01:00:00 -
67:
ぬし
零太と出会って半年近くたった時
ある日アタシは言った
「ねぇ、零太」
「何?」
零太は漫画を見ながら生返事をする
「アタシが零太を買ってあげるよ」
零太の表情は見えなかったけどそんな驚いた感じもせず笑いながら「本当に言ってんの?笑」って言った
アタシは間をおけて
「もし本当だったら?」
真剣に言った2010-05-13 01:05:00 -
68:
ぬし
その時零太はアタシの方を向いた
ビックリしながら振り返った
アタシが真剣なのを悟ったら
すぐまた漫画に目をむけた
ねぇ、って声をかけようとした時
「…買われないよ。アキちゃんには」
凄く悲しい声で言った
アタシはその時この人は馬鹿なんだなって思った
それと同時にアタシは本当に最低だと思った
ただ、零太を守ってあげたかった…
それだけだったのに…2010-05-13 01:07:00 -
69:
ぬし
それからしばくらく零太とは連絡をとらなくなった
と言うより零太から電話がきても何を言えばわからなかったから
その時すでに貯金は3000万を超えていた
このお金で零太が買えるわけでもないのにね…2010-05-13 01:14:00 -
70:
ぬし
季節はもう11月の終わりになった仕事帰りに街で偶然零太と会った
久々の零太は普通だった
「アキちゃん、なんで連絡くれなかったの?」
ちょっと怒った感じででも笑っててる零太はいままでと変わらなかった。
「零太、ごめんね」
それしかでてくる言葉がなかった
2010-05-13 04:09:00 -
71:
ぬし
零太の顔からさっきの笑顔が消えた
怒らしちゃったかな
そう思った時零太はおもいっきりアタシの腕をひいて街の中でアタシを抱きしめた
「逢いたかった…」
ビックリしたけど耳元で囁かれたその言葉にアタシは涙が出た
ねぇ零太、そういえば出会った頃よりすごく身長伸びたね…
体格も男の子になったね…
今までアタシの後をついてくる子犬の様な零太からそんな大人びた言葉がでてくるなんてね…
涙が頬を伝った
アタシはこの人を愛してる
2010-05-13 04:12:00 -
72:
ぬし
それからアタシと零太は手を繋いで街を歩いた
「もう、冬だね」
「そうだね」
「冬になったらまたココア入れてあげるね」
「ありがとう」2010-05-13 04:17:00 -
73:
ぬし
その日は零太の家に泊まった
仕事は休んだ。零太も休んだ
その夜始めて零太とキスをした
本当に触れただけのキスだった
零太とは多分キス以上はないと思った
だってそうだよね?
数時間前、アタシ達は二人共、違う誰かに抱かれてたんだから…2010-05-13 04:19:00 -
74:
ぬし
それから零太は骨が折れるくらい強く強くアタシをだきしめた
それから零太の腕枕で寝た
アタシは零太の胸の中で眠り
零太はアタシの髪の毛に埋もれて寝た
出会った時と逆だね…
2010-05-13 04:20:00 -
75:
ぬし
12月25日 [クリスマス]
今日も仕事は忙しかった
終わったのは夜中の3時前だった
昨日は泊まりで送ってもらったのが今日の朝だった
アタシは昨日一日で裏を合わせて80万近く稼いだ
2010-05-13 23:37:00 -
76:
ぬし
零太も多分そうだったんだろう
連絡はこなかったし
こっちもしなかった
なんの為にそんなに必死で働いてるの?って言われると答えられないけど、やっぱり心のどこかではいつか零太が困った時にって
たったそれだけの為に仕事をしてるんだと思う
そりゃ、自分の事にもいっぱい使うけどね2010-05-13 23:40:00 -
77:
ぬし
でも今日は昨日とは違った
零太からの着信がきていた
思わずにやけてしまった
「変態か」
翔ちゃんが話かけてきた
「てか、お前最近またタクシーで帰るん増えてきたな」
翔ちゃんはコーヒーを片手にそう言った2010-05-13 23:43:00 -
78:
ぬし
零太の家に行く日は必ずタクシーを使う
再会してまたそれが増えてきた
「うん。今日もタクシーで帰るよ、ありがとう」
翔ちゃんは何かいいたげだったけど
「そか」
そう言って机に戻った
「また明日☆お疲れ様」
「おぅ」
ドアを閉めようとした時
「あ、お前さ、ほらけっこー前に言ってた買いたいもん、もう買ったん?」
と翔ちゃんが言った
「…まだ、買えないんだ」
微笑を浮かべアタシはドアを閉めた
2010-05-13 23:48:00 -
79:
ぬし
「もしもし?」
「あ、アキちゃん?お疲れ様☆どこいんの?」
「今からタクシー乗るとこだよ。もう家?」
「うん!ついたら鍵、開けとくから入ってきて!」
お風呂にでも入るのかな?
2010-05-13 23:52:00 -
80:
ぬし
零太の家について鍵をあけると真っ暗だった
電気をつけたら
パーンッ!!!っとクラッカーがなった
テーブルにはチキンやケーキがおいてあった
「メリークリスマス!!超おいしそうでしょ?ケーキ、俺が作ったんだよ!」
零太はとびきりの笑顔でほほえんだ
「すごいね…ありがとう。凄い嬉しい!」
「俺もすげー嬉しい!」
なんでよって言うと
アキちゃんがいるから
と、そう言って嬉しそうにケーキを切る零太をアタシすごく愛しく思った
2010-05-13 23:55:00 -
81:
ぬし
「この後さ、外でたいんだ」
後かたずけをしてる時零太は言った
「でも…」
「この時間なら人少ないし大丈夫だよ!ね、いいでしょ?」
時計を見るともう4時を過ぎていた
それでも今は冬だから外は真っ暗だった
「うん。出よっか」
「やった!!」
零太は一気に笑顔になり超特急でお皿を洗い終わった2010-05-14 00:05:00 -
82:
ぬし
零太と手を繋いで街に出た
やっぱりクリスマスだからか
街はこの時間でもカップル達がいた
「ほら、あれだよ!」
零太が指を指した先に大きなクリスマスツリーがライトアップをして飾ってあった
言葉が出なかった
あまりにも綺麗だったから
2010-05-14 00:08:00 -
83:
ぬし
喋るたびに白い息がでてきてそれがツリーと重なって余計に綺麗に見えた
その周りには何組かのカップルが肩を寄せ合いながら皆幸せそうだった
ツリーを真下から見上げた時思わず
「綺麗…」
とつぶやいてしまった
2010-05-14 00:12:00 -
84:
ぬし
すると零太は
アキちゃん、 と呼んだ
その顔はなんだかもどかしくて
目をそらしながら零太は言った
「今日はクリスマスおめでとう!」
…?意味がわからなかった
「あ、だからね、その…年に一回のクリスマスは聖なる夜で…」
寒いせいか鼻の頭を真っ赤にさせながら
何かをいいたげで
でもよくわからなくて
2010-05-14 00:16:00 -
85:
ぬし
零太は必死で話てるけどアタシには意味がわからなくて
「零太?」
そう言った時
零太はチラッとアタシを見た
あ〜!!と変な声をだして頭をかきながら
「ツリーの上見てみてよ」
そう言われたからアタシはツリーを見上げた
その一瞬の時、零太がアタシの肩をもってアタシの口にキスをした
ドラマで言えばスローモーションに映されるみたいに
アタシはその時時間が止まったのかと思った
2010-05-14 00:19:00 -
86:
ぬし
なによりいきなりだったからビックリした
零太は数秒ほどたった時離れた
ドキドキが止まらない
あの夜以来のキスだった
「…俺は、アキちゃんが大好きなんだよ。」
零太が始めてアタシに好きだと言った
ドアップの零太はいつもより大人びて
ツリーの光が当たってるから余計かっこよかった
2010-05-14 00:26:00 -
87:
ぬし
すると零太はポケットから何かを取り出した
それはリボンがついた鍵だった
「俺とずっと一緒にいて下さい」
零太が真っすぐアタシを見てにいった
アタシはとりあえず嬉しすぎて呆然としていた
「答えゎ?」
本当に幸せだった
これでもかってぐらい、幸せだった
アタシの方が大好きだよ…
涙があふれる
「こちらこそお願いします。」
嬉しい涙ってこのことを言うんだね
2010-05-14 00:29:00 -
88:
ぬし
「や、やったー!!!!!!!!」
零太はアタシを抱きしめた
超緊張したよ!心臓バクバクだよ!そういいいながら零太は今までで1番の笑顔を見せた
マジ?!マジ?!
なんてずっと一人で言ってる零太アタシは本当に幸せ者だな…
「これから毎年今日が記念日だね」
そんな事を言う零太を見てアタシはこれから何年先もずっと零太といられるってそう信じてた
2010-05-14 00:34:00 -
89:
ぬし
「も〜いくつ寝ると〜♪お正月〜♪」
「もう今日が今年最後ですね」
「そうよーはいもんやったな〜!」
今日は店は休みで風華さんとその仕事仲間さんそして翔ちゃんとバーを貸し切りに大晦日パーティーに呼ばれた
なんだかんだで楽しかったけど零太は今日も仕事だって行ってた2010-05-14 00:45:00 -
90:
ぬし
零太と結ばたあの後零太は二人で住む新しい家を見せてくれた
綺麗なマンションだった
俺んち狭いから
そういって買ってくれたんだ
俺が買ったんだよ、俺が♪
何回も自慢げにそのセリフを言う零太は子供みたいだった
2010-05-14 00:49:00 -
91:
ぬし
その数日後アタシ達はその家に引っ越しをした
表札は[駿道零太・愛希]
「なんか結婚したみたいだね」
「そんぐらいの気持ちだよ、俺は」
零太は再会してから一段とかっこよくなったなって思う
そんな男らしい言葉、平気で言えちゃうんだからね
2010-05-14 00:54:00 -
92:
ぬし
「だーりんの元へ帰っていきました〜♪」
「お前飲みすぎ」
「れぇ、しょお、12時になるまでに帰らないとぉ、魔法がとけんねんな〜♪」
「はあ?何行ってんお前」
「でもぉ、靴、落としてへんよら〜♪」
「だるいわお前絡みが」
「あんた、いつまで馬鹿王子やってんの」
「…」
2010-05-14 01:08:00 -
93:
ぬし
「年越しそばですか?」
「はい」
「もう今年も終わりとなると早いもんちゃいます?」
「そうですね〜色んな事があったな…」
アタシには忘れられない一年になった
「ありがとうございます。お疲れ様です」
「はい!早いけどあけましておめでとうね!」
「おめでとうございます♪」
2010-05-15 00:34:00 -
94:
ぬし
「翔さぁ、あの子には手ださへんな〜」
「いや他の子全員に手だしてるみたいに言うなや」
カランッ…コップの氷がゆれる
「アキちゃん、めっちゃいい子やぁん」
「それはどうやろ」
ヘヘッと静かに笑いながら言う翔
「素直になったらいいのにぃ〜」
翔と出会ってもう何年たったんやろ
「…もう来年27なんやねんしさぁ、風華は、翔に、幸せになってほしぃねぇん…」
ガタンッ
椅子が倒れた
「ちょ、何やってんねん、あほか!」
間一髪倒れへんくてすんだ
翔が支えてくれた
「…翔は風華が倒れそうな時いっつも、助けてくれんねぇ」
「…ま、無駄に29年間幼なじみやってへんから(笑)」
「…」
「なんやねん落とすぞ!」
「はぁ〜?しばかれたいん?」
小さい頃からずっと変わらへんね
チ、チ、チ、カチッ
「…あ、」
「ん?」
「年が、開けた…」
あけおめ翔。今年も、よろしくね2010-05-15 00:38:00 -
95:
ぬし
ガチャ
「さぶさぶさぶすぎ!やっぱ家超あったかい☆ただいま〜」
しーん
「アキちゃん?」
「わぁ!!!!!!」
「うっわぁー!!!!!!」
あははははは!!
アタシがビックリさすと
予想以上に零太はビックリしてくれた2010-05-15 00:42:00 -
96:
ぬし
「すんげービックリしたよ!!やべー」
「はっぴぃにゅーいやー☆」
零太が帰ってくる前に年は明けた
一人だったけど別に寂しくなかった
だって零太はどんなに遅れても
この家に帰ってくるから
2010-05-15 00:45:00 -
97:
ぬし
「うーわ、そばじゃん、これ年越しそばだよね?ありがとう」
零太にぎゅーってされた
結構長い時間てされてて
零太?って言うと
充電中ぅ☆なんて可愛いことを言ってくれる
「今ゆでるから待ってて」2010-05-15 00:49:00 -
98:
ぬし
「見てよ!俺大吉!アキちゃん!」
「…あ、アタシもだ…」
正月には二人共が仕事が休みだから
初詣でにに行った
「待人は…「「貴方の隣」」
二人共顔を合わせて
あたってるっ!!
って大声で言ってしまった2010-05-15 00:54:00 -
99:
ぬし
「あ〜ばり寒い…」
「本当だね。雪振らないかな?」
今日も寒い一日だった
翔ちゃんはアタシの手を握った
「お前さ、体温あったかすぎやろ」そして信号が青になると離した
「あ、そういえば翔ちゃんって甘いものいける?」
少し間が開いて答えた
「チョコ?」
明後日はバレンタインデーだから2010-05-15 00:59:00 -
100:
ぬし
「お前が作ったん本間にチョコの味する?」
「当たり前じゃん!!」
そうやってからかわれながら
家に着いた時翔ちゃんは
「失敗すんなよチョコ」
そう言って帰っていった2010-05-15 01:04:00 -
101:
ぬし
「うわ〜アキちゃんありがとう!めっちゃ好きやしチョコ!本間感謝やわ〜あ、これお返し〜☆」
「ありがとうございます!アタシも甘いもの好きですよ〜♪」
今日はバレンタインデーってのもあってお客様も多かった
「アキちゃんの手作り?」
「はい☆おいしくないかもしれないけど…」
「ありがとう凄く嬉しいよ。この年になってまた甘いものが好きになってね」
今はアタシは客を選ぶようになった
楽しくしたいし一人一人を大切にしたかった2010-05-15 02:08:00 -
102:
ぬし
帰りは朝方だったけどどうせ零太も朝帰りだからよかった
昨日は零太も一緒にチョコを作った
俺のは1番でかいやつにしてね!!そう言う零太は凄く可愛いかった2010-05-15 02:11:00 -
103:
ぬし
家の近くまで送ってもらって
翔ちゃんと別れた
零太、まだかな?電話してみよう
プルルルル…
「はい」
「あ、零太?もう終わったの?」
「…バレンタインデーは〜♪」
なんか声が二重に聞こえる気がした
「アキちゃんが食べたい!!!」
「うわぁっっ!!!」
いきなり後ろから抱きしめられた
「れ、れいた!!」
「超ビックリした?おどかしたくてぇ、15分前から待機なのっさ♪」
少しお酒が入ってるのか喋り方がハイテンションだった
ニコニコ笑う零太は相変わらず子犬見たいだった2010-05-15 02:16:00 -
104:
ぬし
それから一緒に部屋に入った
鍵を忘れてきてしまったけど零太がいてよかった
部屋に入るなり零太はチョコは?と聞いてきた
零太は甘いものが大好きらしい
「はい。チョコ」
「ありがとう!やった!大きいじゃん!」
大きい目を目がなくなるまで笑ってしまう零太の笑顔は本当に癒される
零太のは他のやつとは違うのにした
零太にばれないように一昨日に作ったんだ2010-05-15 02:19:00 -
105:
ぬし
零太はチョコを一口に割ってなぜかアタシの口に入れた
「え?何?」
アタシの首に零太の腕が回ってくる
「口移ししてよ…」
甘い声でそう言った
さっきまでのわんこ零太じゃなくなった
アタシは恥ずかしいし緊張してまらなくドキドキして首をブンブン横に振った
すると零太はアタシの頭を押さえて強引に自分からキスをしてきた
それは絡りあって口から漏れる息から甘い香りをさせた
すごくすごくドキドキした
超うまい。零太はそう言うと笑ってぎゅーってしてくれた2010-05-15 02:23:00 -
106:
名無しさん
略多すぎて読む気なくします?読むけど?なくしかたわからないなら短く書いていってください
2010-05-15 04:20:00 -
107:
名無しさん
本間に略読みずらいわ
せっかく文章おもろいのに2010-05-15 11:18:00 -
109:
ぬし
3月、アタシと零太が出会ってもう一年がたった
凄く早く感じるけど中身は濃く刻まれていた2010-05-16 15:19:00 -
110:
ぬし
そして4月のある日、零太は言った
"25日に二人のお祝いをしよう"
アタシが24日で零太が26日
20歳と19歳の誕生日を迎える2010-05-16 15:23:00 -
111:
ぬし
何をプレゼントしょうか
何がほしいのかな
凄く凄く迷ったあげくに
零太がいつも買ってる雑誌の人気モデルと同じネックレスをプレゼントしようと決めた2010-05-16 15:30:00 -
112:
ぬし
そしてその日は久々に仕事を休んで手料理を作ろうと決めた
2010-05-16 15:33:00 -
113:
名無しさん
主さん短くしてくれて読みやすいですm(__)m応援してます??
2010-05-16 16:36:00 -
115:
ぬし
起きてから大変だった
挑戦したのは零太が大好きなカレーライス
もちろん甘党の零太に合わせた甘口で
簡単なサラダ、そしてケーキを作った2010-05-16 17:44:00 -
116:
ぬし
でも後から知った話、零太はカレーだけは辛党ならしい
それでも、おいしい、おいしいって食べてくれたね2010-05-16 17:47:00 -
117:
ぬし
部屋をかたずけて家にいるのにわざわざ美容院へ行きセットしてもらった
ちょっとでも綺麗でいたいから2010-05-16 17:51:00 -
118:
ぬし
昨日は早めに帰ってきた
お店にも本当の誕生日は言ってなかった
一人でお酒にひたりながらもう二十歳か…なんて考えてたころ
まだ11時半なのに零太が帰ってきた2010-05-16 17:55:00 -
119:
ぬし
ものすごい汗と息切れをしながら帰ってきたから
「何で…」っと言いかけた時
「これ」とアタシに箱を差し出した
間に合ってよかったとゼェゼェいいながら
「開けてよ」って言われた2010-05-16 17:58:00 -
120:
ぬし
中には蝶をモチーフにしたピアスが入っていた
街でね、見つけたんだよ。アキちゃんに似合いそうだったから
とそう言うと零太はやっと息を整えて付けて?と言った2010-05-16 18:01:00 -
121:
ぬし
アタシがピアスをつけると零太はアタシに「似合うじゃん」と言って耳にキスをしてくれた
すごく嬉しかったしずっと付けとこうと思った
そして彼はごめんねと言いながら仕事へ戻っていった2010-05-16 18:04:00 -
122:
ぬし
今日は昨日と違って零太は早く帰ってくる
零太が帰ってきてすぐ玄関へ飛んでいった2010-05-16 18:09:00 -
123:
ぬし
「おかえり」
ただいまー♪そう言ってアタシのを見るなり零太は
「すんげ、可愛い」そう言ってくれた
いつもと違うね、と照れながら言ってくれた2010-05-16 18:12:00 -
124:
ぬし
「うわ、すげー超うまそう!!」
アキちゃんでもご飯作れるんだねなんてからかいながら、超レア!写メ!写メ!っといいながら写メールをとる零太。あんまり自信ないんだけどね2010-05-16 18:15:00 -
125:
ぬし
ご飯を食べ終わった頃アタシは零太にプレゼントを渡した
「ちょっと早いけど…何がいいのかわからなかってそんなんだけど」2010-05-16 18:18:00 -
126:
ぬし
「うわ!〇〇くんとオソロじゃん!超嬉しい!見つけんの大変だったでしょ?」
なんて言いながら頑張ってつけようとする零太の手をとりアタシが付けてあげた
「毎日つけるよ。ありがとう」
そう笑顔で零太は言ってくれた2010-05-16 18:22:00 -
127:
ぬし
その夜二人でDVDを見ていたらいきなり零太が目を閉じてと言ってきた
意味もわからずにいると、早くっとせかす零太に言われるままに目を閉じた2010-05-16 18:26:00 -
128:
ぬし
零太の手がアタシの手に触れた
その瞬間アタシは目をつぶってるのに涙が溢れた
「お互い仕事の事とかあるしいつもつけられないと思うんだけど…」2010-05-16 18:29:00 -
129:
ぬし
そう零太は続けた
「付き合ってる証がね、ずっと前から欲しかったんだよ」
そしてアタシは目を開けた
アタシの左の薬指には指輪が光っていた2010-05-16 18:31:00 -
130:
ぬし
アキちゃんがお客さんからもらってた指輪、少し借りてあわせてきちゃった
そういいながら零太は大きさの違うアタシと同じ指輪を自分の薬指にもはつけた2010-05-16 18:35:00 -
131:
ぬし
目をあけてからもずっと、アタシは涙が止まらなかった
まさか、指輪なんて想像してなかった
そしてなにより"付き合ってる証"と言ってくれた言葉が嬉しかった2010-05-16 18:39:00 -
132:
ぬし
アタシの指輪の裏にはREITA、零太の指輪の裏にはAKIと彫られていた
「零太、だいすき」
アタシは泣きながら零太に言った
俺はその何倍も好きだよとそう言って零太は抱きしめてくれた2010-05-16 18:40:00 -
133:
名無しさん
待ってます?2010-05-18 21:19:00