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二羽の鴉と屍
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1:
名無しさん
六月に入り紫陽花が花を広げ始めた頃、公園の地面には所々水溜まりができ、灰色の仄暗い空を映し出していた。六月と半ば中途半端な時期ではあるが、ジメジメと湿った初夏の風が何度も首筋を撫で去って行った。
2010-11-14 03:30:00 -
2:
名無しさん
『あ、蝶々』
何処の公園にもありそうな蛸の滑り台の下、円形に掘られたトンネルの中から少年は群れる紫陽花の方を指差し、そう言葉を洩らした。『雨だ。蝶はそう飛ばん』『でもいたんだってよ』 無邪気に目を輝かせる少年に向かって隣で新聞を読んでいた少年はぶっきらぼうな返事を返した。 『兄ちゃはんなもん読んでっから見れんのだって』 『外眺めて何が楽しいよ』表情の無い顔でつれない言葉を口にする兄の横顔に面白く無さそうに眉を下げたものの、確かにここ数日はずっと雨が降り続いており、此処から覗く景色に何ら変わりは見られなかった。2010-11-14 03:46:00