-
夜遊び夜遊び
-
お水お水
-
ホストホスト
-
風俗風俗
-
ビューティビューティ
-
ファッションファッション
-
悩み相談悩み相談
-
モデルモデル
-
芸能芸能
-
雑談雑談
-
食べ物・グルメグルメ
-
生活生活
-
恋恋
-
インターネット・ゲームネット・ゲーム
-
ギャンブルギャンブル
-
過去ログ倉庫過去ログ倉庫
-
運営運営
シャナイ、レンアイ
-
1:
名無しさん
名前しか、知らない。
けど、好きかもしんない。2010-11-22 23:40:00 -
2:
名無しさん
長かった元カレと別れて、季節が一周回った。そこでやっと、元カレの浮いた噂を聞いた。
安心したような、寂しいような。あたしじゃなきゃダメな癖に、でも、あたし達はもう無理だって、うん、そんな感じ。2010-11-22 23:43:00 -
3:
名無しさん
プルル…「はい、企画広報山田です。」ため息まじりの強気な声で内線に出る。2コール目。オフィスの端に見えた同僚は、電話をちらりとも見なかった。あの子の中では、あたしが電話番みたいだ。あたしだって忙しいのに、むかつく。
2010-11-22 23:48:00 -
4:
名無しさん
『桃井チーフお願いします』『はい、少々お待ち下さい』内線番号を押して、電話終了。あぁ、今日の残り一日、これで頑張れる。
2010-11-23 18:47:00 -
5:
名無しさん
あたし、山田唯、24歳。世間では中の下くらいに位置する商社に勤めてる、至って普通のOLです。同期は同じ課で9人いたけど、もう半分が辞めました。結婚だったり、それを上辺の理由にした上司との人間関係だったり、色々です。
2010-11-23 18:54:00 -
6:
名無しさん
恋愛はそれなりにしてきたけれど、彼氏いない歴の記録は更新中。元カレが長かった分、最近は『恋愛って何だっけ?』って、口を開けばそんなことばっか。本当、恋愛って、何だっけ?
2010-11-23 19:00:00 -
7:
名無しさん
でも、ドキドキする。声を聞くだけでテンションが上がったり、片思いの歌を聞いて共感したり、寝る前に、顔を思い出して見たり。
あたし、もう24なのに、何だろう?この中学生ノリ。(笑)を付けながら、自分で自分にちょっと引く。恋に恋した24歳。違う、これは多分、欲求不満。2010-11-23 20:23:00 -
8:
名無しさん
あぁ、会いたいなー。
ぐっとイスに背伸びして腕を伸ばすと、自然と見えた天井から、不自然に同期が顔をだした。
『おい、飯食いいこ。』
…鼻毛が出てるよ?2010-11-23 20:25:00 -
9:
名無しさん
今度ははっきり口にだす。『あぁ、会いたいなー。』
なかなか噛み切れない海鮮丼のイカをぐっと飲み込みながら、呆れた顔であたしを見るのは、同期の日向。一番気兼ねなく話せる、たった一人の社内の「トモダチ」。ちなみに今年入社の新卒で、あたしの直属の部下。2010-11-23 20:30:00 -
10:
名無しさん
ん?違うか?あたしは後輩なのか?いや、先輩だろ。ううん、同期か。
日向は、ちょっとややこしい。まだ22歳であたしの二つ年下だけど、大学時代からのバイト生だから、社歴はあたしより二年長い。で、今年めでたく大学卒業。で、正式入社。うん、よくわかんないから、同期みたいなもん。2010-11-23 20:37:00 -
11:
名無しさん
確かに男前かもしれない。ただし如何せん、ナルシストだ。そんなことを思いながら、あたしはぼーっとご飯だけになった海鮮丼を掻き込む日向を見る。『たかが甘い言葉を言われただけで落ちるなんて、軽い女。』いや、訂正。こんなやつ、イカを詰まらせて苦しめばいい。
2010-11-23 21:08:00 -
12:
名無しさん
『かっこ笑い』。2010-11-23 21:16:00 -
13:
名無しさん
全部知ってる。
だから好きなのに。2010-11-23 21:22:00 -
14:
名無しさん
海鮮丼の後は、コーヒー。余分に税金納めて貢献してるはずなのに、東京は喫煙者にやたら厳しい。会社から一番近いオンボロ日本料理屋のカウンター(もちろん禁煙)で海鮮丼を食べている時、視界の端にこの女が座った。『ヤマダさん』。特に話しかけもせず、見つけられもせず、そうそうに食べ終えて、今度は少し歩いてオンボロの純喫茶に入った。
2010-11-23 21:47:00 -
15:
名無しさん
唯一のオアシス。カウンター8席のくそ狭い店内では、仕事場の人にも会わない。タバコも吸える。マスターはコーヒーを出す『あいよ。』以外何も話さない。うん、このオフィス街にきてからの、唯一のオアシスだった場所。に、また「ヤマダさん」が来た。何で?とだけ思ったはずなのに、気付いたら小さく舌打ちしてたみたいで、「ヤマダさん」は、舌打ちしてんじゃねーよ、と俺の横に座った。潰れたら困るけど、何故潰れないのか不思議な狭くて汚い店内に、客は3人。早く来ても遅く来ても、いつもいるくたびれたサラリーマンと俺と「ヤマダさん」。それが始まり。
2010-11-23 21:56:00 -
16:
名無しさん
基本的には一人が好き。でも暇は嫌いだから、黙々とゲームするのが趣味。ウイイレとかモンハンとか、典型的な人気ゲームを神だと思ったのがきっかけで、ゲームクリエイターになりたかった。で、専門に行ったけど、『オカン』しか知らない俺は、申し訳なくて夜学にして、昼は適当にバイトして稼ぐことにした。徹夜でゲームはよくあったから、別に寝る暇がないことは苦じゃなかった。けど、ゲームする時間がなくなって、元もこもねーなとは思った。
2010-11-23 22:05:00 -
17:
名無しさん
『知りません。』それだけ返事して、消したばかりのタバコにまた火をつける。文句を垂れる唯さんの吐き出した煙りと、俺の一服目の煙りが絡まって、またこの店の壁紙を濃くした。
だって、本当に知らねーもん。2010-11-23 22:13:00 -
18:
名無しさん
『舌打ちしてんじゃねーよ』半笑いでそう言って俺の隣に座った唯さんは、かばんを探ったあと、少し困った顔をして、その後閃いた顔をして、俺に『ねぇ山田君、タバコちょうだい?』と笑顔で言った。大学上がりの気取った「お嬢様」のイメージがガラリと崩れた瞬間だった。
2010-11-23 22:25:00 -
19:
名無しさん
…あー、はいはい。2010-11-24 08:33:00 -
20:
名無しさん
全部知ってる。
だから嫌になった。2010-11-24 09:03:00 -
21:
名無しさん
『だから、何?』『こないだ依頼された光本さんとこのシステムの件…』
そしてサラッと仕事の話。これ以上引っ張っても私が怒るだけなのも、知ってる。なんだか悔しい気持ちになりつつ、それを小指の先も認めたくなくて、あたしもサラッと返事する。社内恋愛なんてするもんじゃない。だって、切ってもきれないとはこのことだ。2010-11-24 09:18:00 -
22:
名無しさん
書き方テクニックはあるみたいに感じるけど…
引っ張っていける物、中身が伴ってないように思います。
始めに笑いか、怒りでもいい、喜怒哀楽を入れたら、良いのではないでしょうか?
テクニックに偏ると自己満足だけになるかも…2010-11-24 11:52:00 -
23:
作者
36さん、アドバイスありがとうございます?というか、丁寧に読んでくださってありがとうございます!とりあえず今登場人物の自己紹介あたりなんで、気長に見守ってみて下さい。個人的に淡々と進む物語が好きなので、あんまり喜怒哀楽出てこないかもですけど、自己満足にならないよう気をつけますね?
2010-11-24 12:54:00 -
24:
名無しさん
私、桃井春美。今年30になるギリギリ29歳。元旦那に言われた通り、社内恋愛の後結婚、そしてバツイチになりました。唯一の救いと言えば、仕事の関係上、姓を変えなかったことと、子供が出来なかったこと。まぁ、別れた理由もそれでしたけど。
2010-11-25 00:05:00 -
25:
名無しさん
感慨にふける間もなく、また私宛てに内線が鳴る。もう一度ため息を着いてから、電話を取った。『あー、はいはい。桃井です。』
2010-11-25 00:10:00 -
26:
名無しさん
もう珍しくはない家庭環境上、自立したくてしたくて、男に頼る生活なんて、考えるだけで吐き気がして、仕事一本でやってきた。じゃぁ、まぁ中小企業のギリギリ中くらいの商社ではあるけれど、29歳にしてチーフ職に付けた。色々引かれて、手取りは40ないくらい。別に貯めようと思ってないけど、貯金はある。恋愛は、たった一度だけした。認めたくないけど、多分大恋愛だった。あたしの中でだけ。
2010-11-25 00:13:00 -
27:
名無しさん
振られた稟議書に頭を抱えながら、判を押そうかどうか迷ったけど、泣きそうな新人のが面倒だったので押してあげた。22歳。若いだけで、得ですね。
同時に、山田さんと山田君が帰ってきた。もう1時間も経ったのか。またもや何となく目で追い、あの二人は付き合ってるんだろうかとみんなが思ってることを思う。社内恋愛は辞めた方がいいよ、というのと、でも苗字が一緒ならまだマシかもね、というのと、まぁ、そんな感じ。それから、誰も見ない割には味にも彩りにも自信があるお弁当を持って、休憩ルームに向かった。2010-11-25 00:26:00 -
28:
名無しさん
喫煙室のガラス越しにマネージャーと目が合って会釈した。休憩ルームの向こうは、白い煙りを纏って、かなり臭そうだ。
タバコを辞めたら、案の定太った。でも元々『細すぎる』体型だったから、丁度よくなったとも思う。お肌の調子も良くなったし、服が『ヤニ臭く』なくなった。2010-11-25 00:47:00 -
29:
名無しさん
お昼を食べ終えて席に戻ると、デスクの上の3枚の伝言用紙と、4枚目のそれをもってこようとした山田くんが見えた。ありがとうと受け取ると、『桃井さん、なんかめっちゃ良い匂いしますね!』と、よく考えたら生まれて初めての言葉をもらった。
そう?とだけ答えて、一枚目の電話をかけ直した。少しだけ、年甲斐もなく機嫌が良くなった。2010-11-25 00:51:00 -
30:
名無しさん
『あっ、お疲れ様ですー。』2010-11-25 01:10:00 -
31:
名無しさん
名前以外知らないけど、
なんとなく、好きじゃない。2010-11-25 01:18:00 -
32:
名無しさん
ガチャンッ、と無駄に大きく切れた電話に、思わず笑ってしまった。元奥サンは最近、禁煙を始めたらしい。だけど、短気なのは元からだ。
最初は、なんて無愛想な女だと思った。でもそれから、何がきっかけだったか、甘い言葉にめっぽう弱いことに気付いて。見かけによらないそんな単純なとこを、好きになった。もう、四年も前の話。2010-11-25 01:22:00 -
33:
名無しさん
あれだけ憂鬱に思った大阪に来て、実際に嫌なことといえば道端でタバコを吸う人が東京よりか多いくらいだった。ここ最近はそれもマシになりつつあって、それはそれで憂鬱。『もういいか』なんて考えてしまう。これがこっちに来て二年経った慣れなのか、『桃井さん』への気持ちが薄れてきたからなのか、そんなことすらもうわからなくなったし、考えなくもなった。
社内恋愛だったあの頃は近すぎたのに、今は遠すぎる。2010-11-26 19:38:00 -
34:
名無しさん
日替わりランチを頼んだら、今日は寿司とうどんで当たりだった。これで700円。大阪のランチは安い。一番最初にイカの握りに箸を伸ばしながら、それでもあの彩りも味も良かった弁当を食べたいなと思う。これだけは、いつも思う。
2010-11-27 19:28:00 -
35:
名無しさん
未練はある。でもそれは、多分過去も未来もふくめて、人生で一番格好悪い言葉を吐いた自分への後悔だ。
『仕事辞めれば?』
あの時、いつもの「かっこ笑い」をつけていたら、今も一緒にいるんだろうか。2010-11-27 19:35:00 -
36:
名無しさん
オフィスに戻ると、ちょうど「桃井さん」から承認印を貰って返ってきた稟議書を片手に、てんやわんやしている部下が話しかけてくる。あー、やっぱりこの瞬間が嫌い。お前って本当頭からっぽだよな、という意味を含めて『いやいや、それは光本さんにまず報告してからでしょ』とかっこ笑いをつけて答えてやった。嘲笑もため息も苛立ちも、どうとも読めなくなるだろう便利な語尾(笑)。
2010-11-27 19:44:00