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俺の女

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  • 1:

    俺は悠久。二十歳。容姿は普通。女にもそこそこモテる。この二十年間やんちゃもしてきた。女遊びもしてきた。でも今まで理性を失う事は無かった。あの女と会うまでは―" " "05/08/12 04:55

    2007-08-25 07:12:00
  • 2:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    あの女と知り合ったのは、ちょうど一年前の事だった。連れとクラブに行ってナンパしてた俺は悪魔に会う事になる。
    「悠久!あの女いかん?」「あぁーあれか。すぐヤらしてくれそうやし、いいんちゃう?」
    「んじゃ、俺が声かけてくるわ!」

    2005-08-12 04:59:00
  • 3:

    名無しさん

    おぇっぷ

    2005-08-12 05:01:00
  • 4:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    俺はこの時、クラブに行ってはナンパの繰り返しで飽き飽きしていた。
    「暇やし、酒買いに行こ」独り言を言いながら、バーのカウンターまで歩く。
    するとある女が目についた。

    2005-08-12 05:01:00
  • 5:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「はぁ?なんでやねん!はよ来いや!」
    電話を片手にでかい声で話している女が目についた。いるいるこーゆーアホ女。と思いながら、目の前を通り過ぎようとした。

    2005-08-12 05:04:00
  • 6:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    すると、いきなり肩を叩かれた。
    「あんた、今あたしの事チラチラみとったやろ?」
    「はぁ?見てへんわ!」
    なんや、こいつ…と思って呆れ返ってしまった。
    「ええから、見とったんやろ?」
    「だから見てないから!」

    2005-08-12 05:06:00
  • 7:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    よく見ると…この女、目がイってる。薬中や…。
    そう思い、俺はさっさと逃げる事にした。
    「こらぁ!ちょっと待てや!」
    なんと女は俺を追っ掛けてきやがった。

    2005-08-12 05:10:00
  • 8:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    すると、いきなり胸ぐらを掴まれ、グーでどつかれた。
    「ったぁー!お前何すんねん!」
    女はなぜか黙り込んでいた。すると、いきなり俺の方へ倒れかかって来た。

    2005-08-12 05:12:00
  • 9:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    なんや、こいつ!と思い、女の顔を覗き込む。
    よく見たら、まあまあかわいい顔をしていた。笑
    女を壁にもたれさせて、女をよく見る。
    息してない……?やばい!そう思って、体を揺らす。

    2005-08-12 05:16:00
  • 10:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「おい!大丈夫か?」
    「んんっ?」
    女の目が開いた。よかった、生きているようだ。
    「誰ですか?」
    いやいやさっきと性格変わってるから…笑

    2005-08-12 05:18:00
  • 11:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    まぁ、そんなこんなでなぜか俺は番号を交換して、この女と連れになった。
    女の名前は―佐里。十九歳。クラブには毎週きてるらしい。見た目はオネギャルって感じで、気強そう、遊んでそうって感じ。
    こんな女ろくに居る。たいした女とは思わなかった。

    2005-08-12 05:27:00
  • 12:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    ナンパしていた俺の連れはというと…収穫無しだった。俺をかなり探したらしい、けどなかなか見当たらなくて、力尽きたらしい。
    さらに俺がちゃっかり女捕まえてる事で、その後はかなり説教された。笑

    2005-08-12 05:30:00
  • 13:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    携帯を見ると、昨日の女から、メールが来ていた。
    「昨日はごめんなさい…全く意識が無かったから、覚えてないけど、殴ったってほんま?」
    「本間や!俺おかげて痛いわ!」

    2005-08-12 05:34:00
  • 14:

    名無しさん

    ガンバってくだちゃい??

    2005-08-12 06:52:00
  • 15:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    すると電話が鳴った。
    着信―佐里。
    「はい!」
    「悠久くん?佐里やけど分かる?」
    「分かるで!」
    「あたし今から、悠久くんち行くわ!だから、家おってね!」

    2005-08-12 13:30:00
  • 16:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「はぁぁぁぁぁ!?」
    「んじゃ!」
    「ちょ…ちょっと、俺、今日はッ……」
    プー、プー、プー………
    こ、こいつ何て女や!呆れ返るわ…笑

    2005-08-12 13:34:00
  • 17:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    やっぱり佐里は俺の家にやってきた…。
    「おじゃまします!悠久くんちって綺麗やなぁ!」
    「その辺座っといて!」
    「はぁぁい!」

    2005-08-12 13:40:00
  • 18:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    人の家にずけずけ上がりこんで、なんてゆう女。佐里は佐里でのんびり人の家でくつろいでる。
    「悠久くん!」
    「なんや?」
    「これこの前のお詫び。」そう言って、佐里はある物を取り出した。

    2005-08-12 16:52:00
  • 19:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    俺は机の上に置かれた―お金に目を奪われた。
    「これ…何?」
    「これ昨日のお詫び!二十万あるから。好きに使って!」
    「こんなんいらんで!俺、病院行くような怪我したわけじゃないし」

    2005-08-12 17:03:00
  • 20:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「でもただで渡してる訳じゃないねん。お願いがある。」
    「何……?」
    「あたしと付き合って!お金はいくらでもあるから。」
    「でもそんなん………」
    「いいから!!」

    2005-08-12 17:06:00
  • 21:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    結局、佐里の勢いに負けてしまった俺は佐里と付き合う事になった。
    佐里と付き合う為の契約を交わした。月々契約金を貰い、週一でデート。でも付き合っているからといって、束縛は一切無し。ただ佐里といる時は女がらみは禁句。さらには佐里専用の携帯を渡された。

    2005-08-12 17:11:00
  • 22:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    正直おいしい話だと思ってしまった。お金が入り、しかも自分にとっては好都合な条件―金を貰えるだけ貰って逃げたらいい…そう思っていた。
    「じゃあね!悠久!」
    「おう!また連絡してや」佐里は家から出て行った。

    2005-08-12 17:18:00
  • 23:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    佐里が出て行った後―俺の中に一つの疑問が浮かんだ。
    あいつ…昨日初めて逢ったばっかりやのになんで俺の家知ってるんやろ?
    そんなことを考えていたが、その時は嬉しさでいっぱいで余程気にならなかった。

    2005-08-12 17:20:00
  • 24:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    俺はすぐ連れの圭に電話して、さっきあったばっかりの事を話した。
    「お前、すごいな!羨ましいわ!俺なんか女探すだけで必死やのに…」
    「でもなぁ…なんか怪しい気がするねんな。こんな上手い話ってあるんかな?」「てか俺、今から用事やから、また連絡するわ!」
    「分かった。」

    2005-08-12 17:27:00
  • 25:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    電話を切ると、佐里からメールが入っていた。
    「悠久があたしと付き合ってくれて、本間嬉しい!あたしいっぱい尽くすから!悠久、好き!」
    「俺も好きやで!俺もお前の事大切にするし、幸せになろな!」

    2005-08-12 17:36:00
  • 26:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    女なんて甘い言葉の一つもかけておけば、繋ぎ止めれると思った。
    俺は甘かったかもしれない…。

    2005-08-12 17:51:00
  • 27:

    (´ー`)

    ぉもろぃカモカモ??最後まで読むから頑張ってなぁぁ???

    2005-08-12 20:07:00
  • 28:

    名無しさん

    書いて???

    2005-08-12 21:16:00
  • 29:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    この二日間色んな事がありすぎて、すっかり忘れてたが、こう見えて俺はちゃんと仕事はしている。
    おとんの会社の手伝いをしている。おとんは社長だから、俺は次期社長って事になるが、会社といっても自営の小さい会社。収入もあまりよくはない。

    2005-08-12 21:19:00
  • 30:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    ここ何日かは仕事を休んでいた。おとんの会社って事で、少し休んだぐらいじゃ文句はゆわれないけど、給料はカット!笑。多少辛いところもあるけど、自業自得だと思った。
    俺は久々に出勤する事にした。
    「おはよーございます!」「こらぁ!悠久、お前どれだけ仕事休んどんねや!はよ働け!」

    2005-08-12 21:32:00
  • 31:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「お前今からここ掃除しろ!今回はサボり過ぎや!」社長―俺の親父に叱られてしまった。二十歳になってまで親に怒られるなんてちょっと恥ずかしかった。
    「あっ!あとお前そうじ終わったら、俺んとこ来いよ!」
    「分かった!!」

    2005-08-12 21:36:00
  • 32:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    俺はさっさとそうじを終わらせて、煙草でも吸おうと喫煙室へ行った。
    ポケットに入っていた携帯を見ると、佐里からのメールは一切無かった。寝てるのかなと思い、煙草を吸うとおとんのいる社長室へ行った。

    2005-08-12 21:42:00
  • 33:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    社長室の前まで来ると、おとんと誰か女の声が聞こえる。
    ドアをガラッっと開けると、一人の女が立っていた。「始めまして。荒木佐里です。」
    「えっ……?」
    俺は目を疑った。荒木……佐里…?
    「新人の佐里ちゃんや。かわいいやろ?仲良くしたりや!」

    2005-08-12 21:46:00
  • 34:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「仲良くして下さい!ちゃんと仕事頑張ります!」
    「あっ…ろしく、お願いします……」
    声が上擦る。なんで?なんでこいつが俺の仕事場に?全く状況が把握出来ない。なんでこいつがいるんだ!誰か教えてくれェェェェ!!笑

    2005-08-12 21:50:00
  • 35:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「お前、佐里ちゃんに仕事教えたれ!」
    「…かった」
    佐里と二人、社長室を出た。
    「お前なんでここおんねん!俺もう、びっくり…」
    「シーッ……お父さんに聞こえたらやばいやん。」
    「そーゆー問題ちゃうねん!はよ説明せえ!」
    「向こう行こ?いいから」

    2005-08-12 21:57:00
  • 36:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    喫煙室に着くなり、俺は佐里を問い詰めた。
    「なんで来てん?」
    「それはゆわれん…」
    「なんでや?」
    「だって笑われるもん…」「いいから、ゆえや!」
    「悠久とずっと一緒にいたかったから。」
    「んで、なんでここ分かってん!」

    2005-08-12 22:00:00
  • 37:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「実はあたし…」
    ゴクッ…俺は息を飲んだ。「前、悠久んち行った時、悠久の名刺を見つけて、それでそれこっそり持って帰ってん。」
    「なんやー。そんな理由か。それなら、そん時にゆーたらええやん」

    2005-08-12 22:04:00
  • 38:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「だって…悠久、そんなん絶対嫌がるやろ?」
    「まぁな。でもお前みたいにいきなり目の前に現れたりされた方が嫌やわ!これからはなんでもゆいや」
    「分かったっ。もう怒ってない?」
    「うん。」

    2005-08-12 22:07:00
  • 39:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    するといきなり佐里は俺に抱き着いてきた。
    「よかったぁ。悠久優しいねんなぁ」
    佐里の目が俺を見つめる。綺麗な目。肌も白くて綺麗だった。ドキドキする。

    2005-08-12 22:10:00
  • 40:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    俺も男だ…。佐里に触れたい………そう思った。
    少しずつ距離を近づける。佐里の目をじっと見つめながら、唇へと近づく――
    「…ってか、仕事しよ!お父さんに怒られるしっ!」「えっ…?」

    2005-08-12 22:26:00
  • 41:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    佐里はそんな事言いながら、すたすたと部屋を出て行った。
    俺…避けられた?今まで女に拒否られた事は無いし、どちらかといえば、女の方から誘ってくる事が多かった。だから、俺は初めての失態に相当なショックを受けた……。

    2005-08-12 22:29:00
  • 42:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    それからだ。俺が佐里に違和感を感じたのは―。手を繋ぐ事はあっても、エッチいやキスさえさせてもらえない。佐里はそれ以外は俺に尽くしてくれる。金の援助や身の回りの世話は全て佐里に任せていた。

    2005-08-12 22:34:00
  • 43:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    それから、何事も無く、一ヶ月が過ぎたある日―
    「今日はどっか行くん?」「どっか行きたいとこある?俺はどこでもいいで」
    「じゃあ、遊園地行きたい!」
    「分かった!ほな、行こか」

    2005-08-12 22:37:00
  • 44:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「やったぁ!めっちゃ嬉しい!じゃあ、あたし着替えてくるね」
    佐里は嬉しそうにお風呂場に走って行った。
    佐里のあの笑顔を見ると俺は幸せになる。いつしか佐里を好きになっていた…

    2005-08-12 22:48:00
  • 45:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    佐里が着替えに行ってから、もう10分経っていた。俺は佐里を覗きに行く事にした。
    「佐里?まだか?佐里?」ドアを少し開ける。返事が無い。
    「佐里……?」

    2005-08-12 22:50:00
  • 46:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    少し経つと、佐里は気がついた。
    「悠久…?」
    「やっと気がついたか。お前いきなり倒れてて…俺めっちゃ心配してんから!」俺は佐里を抱きしめた。佐里の体はまだ熱っぽくて、少し熱かった。

    2005-08-12 22:57:00
  • 47:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「悠久…?」
    俺は佐里に無理矢理キスした。強引なキス―
    「…っ、ゆう…ん」
    黙れというかのように俺は佐里の唇を塞いだ。
    少しずつ手探りで胸を探す。

    2005-08-12 23:00:00
  • 48:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    バコッ!!
    一瞬、何が怒ったか分からなかった。俺は腹を佐里に蹴り飛ばされたのだ。
    「止めて!あたしに触らんといて!」
    佐里の言葉が胸に突き刺さる。

    2005-08-12 23:02:00
  • 49:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「なんで?俺こんな…さりのこと…」
    「あたしは無理やねん!」「なんで…?」
    「昔、男にレイプされてん!」
    「えっ……?」

    2005-08-12 23:05:00
  • 50:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    佐里は俺に昔の話を話してくれた。夜中に歩いていたら、5人の男に車に乗せたら、抵抗したら、殴られ、5人の男にまわされたらしい。意識が飛んでいて、気づいたら、破れた服で山に捨てられたと言っていた。幸い近くにいた車に助けられたが、犯人は捕まっていないらしく、未だにそれを引きずっているらしい。

    2005-08-12 23:29:00
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