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俺の女

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  • 1:

    俺は悠久。二十歳。容姿は普通。女にもそこそこモテる。この二十年間やんちゃもしてきた。女遊びもしてきた。でも今まで理性を失う事は無かった。あの女と会うまでは―" " "05/08/12 04:55

    2007-08-25 07:12:00
  • 101:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    100取られた!笑

    2005-08-13 12:52:00
  • 102:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    そんな事を考え出してから、何日か経ったある日、おとんから預けられた佐里の給料を貰って、帰宅した。「おかえり!」
    「ただいまぁ!お前の給料持って帰ってきたで。」
    「本間?ありがとう。お父さんには怪しまれんかった?」
    「おう!でもいつかおとんにもお前の事は話さなあかんな。」

    2005-08-13 15:47:00
  • 103:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「そうやな。」
    「お前の親は俺等が付き合ってるんとか知ってるんか?」
    「……うん。まぁ…ね」
    佐里の表情が一変した。
    「そっか。俺もまた挨拶にでも行かなあかんしな」
    俺は平然な顔をした。何か隠されてる気はする。ただ佐里の顔を見ていると何も聞けなかった。

    2005-08-13 15:51:00
  • 104:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「あたし…」
    佐里が突然、口を開いた。「あたし実は片親やねん。父親しかおらへんし」
    「そうなんか…」
    「でもその父親には暴力振るわれて、今は一緒に住んでない。」

    2005-08-13 15:56:00
  • 105:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「じゃあ、お前俺とおらん時はどこで寝てんねん?」「従兄弟のとこ」
    「はっ?俺そんなん初めて聞いたし。」
    「隠す気は無かってんけど、なかなか言いづらくて…」
    「まぁ、ええねんけどな」

    2005-08-13 15:59:00
  • 106:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「それと…もう一つ話さなあかん事があるねん」
    「何?」
    「あたし、ずっと悠久にお金渡してたやん?でももうお金無いねん」
    「何や、そんな事か!それなら、俺が稼ぐから、心配はいらんで」

    2005-08-13 16:02:00
  • 107:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「ゴメン……」
    「お前が謝る事じゃないで?俺が迷惑かけててんから。俺がこれからお前を養ってたる!だから、心配すんな」
    「ありがとう。あたしってなんか悠久に迷惑かけてばっかりやな…」
    「ええねんで!気にすんなや!」

    2005-08-13 16:05:00
  • 108:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    俺は完璧に佐里にはまっているようだ…。今の俺には『道徳』なんて言葉すら無かった。佐里を幸せにしてあげたい。その一心だった。

    2005-08-13 16:09:00
  • 109:

    ?ニャア?

    読んでるょ?ぉもしろぃ?頑張ってネ?

    2005-08-13 16:51:00
  • 110:

    (-∀+)

    リアルタイム?で見+ニぁ?
    続き+ニの∪みに∪てる-?早く更新∪てネ???
    これからも頑張れッ?

    2005-08-13 17:36:00
  • 111:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    ニャアさん、(-∀+)さん、ありがとうこざいます☆彡また夜に書きます♪

    2005-08-13 17:55:00
  • 112:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    実はもうすぐ佐里の二十歳の誕生日が来る予定だった。佐里には何もしなくていいと言われたが、俺は佐里に何かしてあげたかった。佐里はこれが欲しいとかここに行きたいとかあまりワガママを言うタイプでは無かったから、何をしてあげたらいいのかかなり悩んだ。

    2005-08-13 21:03:00
  • 113:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    誕生日当日―俺は店の前で待ち合わせする事にした。いつもとは違って、少し大人っぽい格好で、髪形もビシィィィ!っと決めてやった!笑。香水はシャネルのエゴイストをつけた。我ながら、ナルシストな俺は鏡の中の自分に陶酔した。笑

    2005-08-13 21:13:00
  • 114:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    俺は待ち合わせの10分前に店で待つ事にした。
    それから、10分、20分、30分………なかなか佐里は来ない。俺は耐え切れず、佐里に電話する。何回かけても佐里はなかなか電話に出ない。
    俺は佐里に[いつまでも待つから、出来るだけ早く来てくれ!悠久]とだけメールを入れた。

    2005-08-13 21:19:00
  • 115:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    結局その日は佐里は現れなかった。俺は一人で家まで帰って、ベッドに潜り込んだ。一人でいるとなぜか涙が出てきた。佐里…佐里…俺は佐里が来なかった事より佐里が隣にいない不安に襲われた。

    2005-08-13 21:48:00
  • 116:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    次の日、パッと目が覚めると隣に佐里がいた。俺はベッドから起きると、佐里に抱き着いた。
    「悠久…?昨日ゴメンね。実はお父さんが事故で救急病院に運ばれて…」
    「そんな事いいねん…」
    俺は佐里の胸で泣いていた。声が震える…。
    「俺、佐里が心配で…何も考えられなくて…それで、俺……っ」

    2005-08-13 21:53:00
  • 117:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「なんで怒らんの?」
    佐里の一言に俺の涙は引っ込んだ。
    「はっ!?」
    「あたし昨日約束破ってんで?連絡の一つもいれてないし。なんで怒らんの?」「俺は怒ってもしゃあないって思うし…佐里には来れん事情があるやろ?」

    2005-08-13 21:57:00
  • 118:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「もういいわ!悠久なんか知らんし!」
    佐里は怒るだけ怒って、家を出て行った。
    俺ははっ???って感じだった。初めて佐里の気持ちが分からなくなった。これが女心なのか…?俺は何が何なのか本当に分からなくなった。

    2005-08-13 22:00:00
  • 119:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    それから、何日かずっと佐里からは一切、電話もメールも来なかった。俺は毎日メールを入れた。でも帰ってくる事は無かった。本当なら佐里の家を探して、佐里に問い詰めたかったが、俺はなぜかそこまでする気にはならなかった。佐里がいつか謝ってきてくれる…そう信じていたからだ。俺には変な自信があった。

    2005-08-13 22:05:00
  • 120:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    そんなある日、佐里からメールが来た。携帯を開きメールを見る。
    [あたし達、もう別れよう]俺は状況が飲み込めなかった。俺はすぐさま佐里に電話をした。なかなか出ない。
    [話がしたいから、電話に出てくれ]
    それだけメールを送った。

    2005-08-13 22:47:00
  • 121:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    俺はその日から、仕事に行かず、家でボーっとしていた。佐里に買った指輪を見ながら、いつか佐里から連絡があると信じて待っていた。
    すると、電話が鳴った。
    佐里だ!すぐ電話に出た。

    2005-08-13 22:49:00
  • 122:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「もしもし?佐里?」
    「話があるから、今からそっちに行ってもいい?」
    「いいで。迎えにいこか?」
    「いいわ。今から行くから、家におってな。」
    俺は佐里が気を取り直してくれたと思って、喜んだ。早く逢いたい。

    2005-08-13 22:52:00
  • 123:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    インターホンが鳴った。それを聞くと同時に、俺はドアを開けた。
    「佐里!お前…」
    よく見ると佐里の後ろには知らない男が立っていた。こいつ、誰や…?
    俺は嫌な予感がした。

    2005-08-13 22:54:00
  • 124:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「とりあえず、中入っていい?」
    佐里は前とは違った冷たい目付きと、冷たい口調で、俺に話し掛ける。
    男と一緒に俺の家に上がり込んできた。
    「お前が佐里の別れた男か?」
    男が俺に尋ねる。

    2005-08-13 22:58:00
  • 125:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「そうやけど…てか佐里こいつ誰なん?」
    「………」
    佐里は黙っている。
    「あたしの…旦那…」
    俺はあまりの衝撃に腑抜けをした。

    2005-08-13 22:59:00
  • 126:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「はっ?嘘やろ?冗談はもうええって!」
    佐里が俺をからかっているようにしか見えなかった。「本間やで…あたし16で結婚してん。子供も一人おるし」
    「………」
    俺は言葉を失った…。

    2005-08-13 23:04:00
  • 127:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「あたしが悠久と知り合った時、ちょうど旦那と喧嘩してて、誰でも良かってんけど、誰かに淋しさを埋めてほしくて…で、悠久にあんな風に声かけてん。じゃあ、悠久もそこまでまんざらでもない様子やったから、旦那の貯金から、お金盗んで悠久んとこ持ってきたり、悠久の会社にいきなり現れたりして、悠久の気を引こうとしててん」

    2005-08-13 23:10:00
  • 128:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「正直な話、悠久じゃなくてもよかってん。誰でもよかった。旦那に、愛してる人に相手にされんくて、誰かに愛されたかってん。だから、悠久を利用した…ごめんなさい。」
    俺はまだ佐里の言った事が理解出来ない。
    「じゃあ…レイプの話は?」

    2005-08-13 23:14:00
  • 129:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「あれは嘘ついた。エッチしたくなかったし、悠久の事愛してないから…」
    「じゃあ、俺の身の回りの世話とかしてくれたりしてたんは?」
    「あれは…自分の家におるんも嫌やったし、だからしてただけ」
    「じゃあ………」

    2005-08-13 23:17:00
  • 130:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「もう、ええやろ!」
    男が話しを止めた。
    「佐里、もう行くぞ。」
    「うん。あと、悠久…あたしがあげた携帯解約しとくからね」
    佐里と男が席を立つ。
    「ちょっ…まっ…」

    2005-08-13 23:19:00
  • 131:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「待って…く……」
    バタン!!
    ドアの閉まる音―
    俺は腰の力が抜けたて、ベッドにへたり込んだ。
    俺は―俺は―何をしてたんだ?今まで、間違っていたのかもしれない―。いや、違う。俺は一人の女を愛した。愛し通した。

    2005-08-13 23:24:00
  • 132:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    でもなぜか目から涙がでてきた。
    「…っ、佐里…っ」
    俺は一晩中、泣き明かした。どれだけ泣いても心が晴れる事は無かった―。

    2005-08-13 23:26:00
  • 133:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    次の日―またその次の日も俺は家に引きこもった。
    もうあれから、二週間ほど仕事にも行って無ければ、誰とも会ってもいない。
    そんな時、ある電話がかかってきた。

    2005-08-13 23:28:00
  • 134:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「………は…い」
    「もしもし?悠久?俺」
    「だ…れ?」
    「圭や。お前が絶交やゆうた奴や」
    「あ…あぁ」
    「お前どないしてん?大丈夫か?」

    2005-08-13 23:31:00
  • 135:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「今からそっち行くから、待っとけ!」
    するとすぐ、圭は俺ん家に来た。鍵を開けると、圭はものすごい驚いた顔をしていた。
    「ゆう…お前…」
    「………」

    2005-08-13 23:33:00
  • 136:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「お前、なんかあったんやろ?話してみぃや」
    「……もない」
    「佐里の事か?」
    俺は久々にその名前を聞いた。
    「あいつの事か…前、俺がゆうた意味分かったか?」

    2005-08-13 23:36:00
  • 137:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「…う……ん」
    俺が頷くと、圭は一言俺に言った。
    「喧嘩した時、お前の気持ち分かってあげれんかってゴメン。許してくれるか?」
    「俺こそ…ゴメン」

    2005-08-13 23:39:00
  • 138:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「まぁ、泣きたい時は泣けや」
    俺は圭のその言葉に何かに解放されたかのように、涙が零れ落ちた。
    今まで自分が必死に保ってきた何かが一気に崩れると同時に安心感を覚えた。

    2005-08-13 23:42:00
  • 139:

    名無しさん

    続き早くみたぁぁぃo(≧∀≦)o

    2005-08-14 00:34:00
  • 140:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    141さん、ありがとう。

    2005-08-14 00:51:00
  • 141:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    じゃあ、続き書きます。
    ―――――
    その後、俺と圭はまた元の連れに戻ったのは、ゆうまでもない。
    少し落ち着いたところで、俺は佐里との今までの事を圭に話した。圭は大変だったな…とそれだけ言われた。俺はそれから、時間が経つと、少しずつではあるが、また連れと遊ぶ生活に戻っていった。

    2005-08-14 00:58:00
  • 142:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    ただ女だけは作らなかった。佐里の事があってから、俺は女不振になってしまっていた。それと同時に佐里への気持ちがなかなか薄らぐ事は無かった。
    あれから、2ヶ月後―俺は圭や連れ何人かと遊んでいた。

    2005-08-14 01:01:00
  • 143:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    すると、ある連れの一人がとんでもない事言い出した。
    「ホストやらん?」
    「はぁ??」
    正直、女不振の俺には向いてないという気持ちもあったが、バイト感覚でやってみようと思った。

    2005-08-14 01:05:00
  • 144:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    俺は家にあったスーツを掘り出し、着てみた。髪の毛もワックスで立てて、シルバーのアクセをつけ、香水をふった。いかにもホストって雰囲気ムンムンだった。ナルかと思うぐらいに鏡を見た。笑
    「悠久、お前決まってるやんけ!笑」
    「おう!男前やろ?笑」

    2005-08-14 01:11:00
  • 145:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    俺は圭と二人で、某ホストクラブへ向かった。
    ドアを開けると、開店前なのか静まり返っていた。
    「おっ!お前等、来たか」ホストを紹介してくれた連れの大輝だ。
    大輝はまだホストを初めて半年だが、ナンバー3だという。

    2005-08-14 01:15:00
  • 146:

    名無しさん

    ぉもろォ?ぃ(?^∀')?

    2005-08-14 01:16:00
  • 147:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「お前等、ホストらしいやんけ!笑」
    「バリバリ決めてきたわ!大輝もなかなか男前やがな!笑」
    「やっぱり?俺、ゆわれ過ぎて困るわー笑」
    等とたわいもない会話をしていた。
    「自分等、面接の子?」

    2005-08-14 01:18:00
  • 148:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    148さん、ありがとう!
    声が聞こえたと思ったら、とんでもなくすごいオーラの男の人が出てきた。
    25歳ぐらいだろうか?整った顔立ち、白い肌、色気のある大人の雰囲気。俺はその人に見とれてしまった。

    2005-08-14 01:21:00
  • 149:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「悠久、口開いてんぞ!笑。この人がここの代表、海斗さん。」
    「はぁ…」
    なぜか俺は言葉が出なかった。
    「とりあえず、こっちに座って」
    そう言われ、手前にあったテーブル席に腰をかけた。

    2005-08-14 01:26:00
  • 150:

    悠久 ◆wTxdvXN0vw

    「名前は?」
    「け、圭です!」「…ぁ、悠久です!」
    俺等は海斗さんに圧倒され、ガチガチに固まってしまってた。笑
    「まぁまぁ、そんな固くなるなや!笑」
    ニコッと笑う海斗さんはより一層、かっこよく見えた。

    2005-08-14 01:29:00
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