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〜記憶〜

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  • 1:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    『キーーーッ』       『ガガガガガー』    『誰か〜救急車〜……』 〜〜〜〜〜〜〜〜  

    2011-11-28 06:30:00
  • 2:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    『奥野さ〜ん…奥野奈央子さ〜ん』       『あっハイ!』
    私は風邪をひいてしまい病院に来ている。今週末2週間ぶりに彼に会えるとゆうのに…とにかく早く治さないと。。。

    2011-11-28 06:44:00
  • 3:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    私(奥野奈央子23歳)と彼(大野勇樹26歳)は付き合って3年。1年前から私の仕事の都合で遠距離になってしまったけど付き合いは順調。前回デートした時に来年の春に結婚をしようと言われ私は凄く嬉しくて泣きながらOKした!

    2011-11-28 07:04:00
  • 4:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    次のデートの時に両親への挨拶の日程等を決めようと約束をした。
    私はとりあえず母親にだけ会って欲しい人がいるとゆう事、結婚をしようと思ってる事を伝えた。
    勇ちゃんも両親に会って欲しい人がいるとだけ伝えたと言っていた。
    私は段々リアルになっていく結婚に心がウキウキと幸せに満たされて行くのが分かった!!

    2011-11-28 07:14:00
  • 5:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    週末まであと2日。こんなに待ち遠しいのは遠距離して初めてのデート以来かも!!熱も下がってきたしこの分だとデートまでには完璧に治ってるよね!
    私はニヤニヤしながら眠りについた。

    2011-11-28 07:22:00
  • 6:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    凄く早く2日は過ぎた。いよいよ明日は会えるんだ!私は夜勇ちゃんに電話をした。明日会えるとゆうのに凄く甘えた!『奈央〜ご機嫌だね!俺も早く会いたいよ』と勇ちゃんは言った!
    そんな勇ちゃんの言葉に心満たされた私は『幸せ過ぎて怖いよ(笑)』と言ったら『俺も!』と言ってくれた!もやはバカップル!!!

    2011-11-28 07:37:00
  • 7:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    勇ちゃんの愛に心満たされ幸せの絶頂にいる私が数日後に暗闇に落とされ勇ちゃんに満たされていた心が空っぽになる事をこの時誰も知らない。。。

    2011-11-28 07:52:00
  • 8:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    ーデート当日ー
    勇ちゃんの住んでいる所から私の住んでいる所までは新幹線で3時間。
    私は待ち合わせ時間の正午の10分前に駅に着いた!
    まだかな〜、まだかな〜と何度呟いただろう。
    時間が過ぎても勇ちゃんは現れない。。もしかして時間間違えたかな?電話をしてみたけど繋がらない。新幹線の中だからきっと電源切ってるんだね!
    私は二人のこれからの生活や結婚式はあ〜したい、こ〜したいと考えながら待っていた。

    2011-11-28 08:04:00
  • 9:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    ー三年前ー
    私は短大生。友達の紗江と加奈は彼氏を作る為に合コンに明け暮れていた。そんな中私は就活に力を入れていた。彼氏はその後と思っていたから合コンに誘われても全て断っていた。
    ある日、加奈が『どうしても人数が足りなくて困ってるんだ〜。奈央子…来てくれないかなぁ…一生のお願い!!!』といつにも増してお願いしてくる加奈。私は乗り気じゃないけど合コンに参加した。

    2011-11-28 08:20:00
  • 10:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    乗り気じゃないから服も適当、髪も適当で合コンに参加した。オシャレしなかったら誰も私に喋りかけないと思ったから。だが、私の考えに反してやたらと気遣って来る人がいた!その人も私と同じで合コンを拒否していたが無理矢理連れて来たと紗江のお気に入りさんが言っていた!

    2011-11-28 08:30:00
  • 11:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    私は、この人といたら他の誰からも喋りかけられないだろう、この人も私と同じ考えなんだとホッとしていた!
    『奥野さん飲み物何がいい?』とその人は言った。あれっ、そう言えばこの人の名前何だっけ?上の空で自己紹介を聞いていた私は失礼とは思ったけど『名前…何でしたっけ?』と聞くと『え〜っ(爆笑)』。

    2011-11-28 08:43:00
  • 12:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    『大野勇樹です!』と半笑いで名刺を出してきた。私は名刺を受け取り自分の失礼さに恥ずかしくなりうつ向いてしまった。
    勇ちゃんは『あっ、ごめんごめん!変な意味で笑ったんじゃなくて』
    そう言ってからやたらと私に色んな話をしてきた。

    2011-11-28 08:52:00
  • 13:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    私も少しずつ笑顔になり気がついたら勇ちゃんに対して、前から知り合いだったかのように喋っていた!
    かんだか感じのいい人だな!!もっと一緒ににいたいなって思っている自分に気付いた!私は自分からメルアド交換をお願いした!
    合コンから3日後勇ちゃんからご飯のお誘いメールが届いた!

    2011-11-28 08:59:00
  • 14:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    3回目のデートでお付き合いスタート!
    5回目のデートで初キス!後で聞いた話によると、乗り気じゃなかった合コンなのに勇ちゃんも私に好意を持っていてくれてたみたいでメルアドを交換したくて、タイミングを探してたんだって!!!間違いなく運命だと思った!

    2011-11-28 09:18:00
  • 15:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    新幹線の音を聞きながら色んな事を考えていた私はハッと我に返り時計をみた。1時半…。『勇ちゃん…遅いよ…まだ?』と呟いた。ほんの少しの不安と勇ちゃんが来て『ごめんごめん』って言っている姿を思い浮かべひたすら待った。

    2011-11-28 09:31:00
  • 16:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    夏も終わり夜になると少し肌寒くなってきていた。私は少し薄着だったから小刻みに震えていた。そして時計は午後7時をまわっていた…。
    震えた腕を擦りながら繋がらない携帯にかけ続けていた私はスーッと流れる涙を感じた。

    2011-11-28 09:40:00
  • 17:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    風邪が治ったばかりの私にはちょっとキツイ寒さだったのか、朦朧とする中ただただ勇ちゃんが来る事を信じて立っていた私はいつの間にか気を失っていた。

    2011-11-28 09:45:00
  • 18:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    気が付くと暖かくて白い壁が目に入った。
    『勇ちゃん?』
    私は飛び起きた。
    目の前に白衣を着た女の人が立っていた。
    頭が痛い。体か重い。白衣の女の人が何か言っている。私は駅前で倒れ近くにいた人に助けられ病院に来たらしい。

    2011-11-28 09:52:00
  • 19:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    私は記憶を辿り勇ちゃんを待っていた事を思い出した。急いで携帯を開くと画面が真っ暗。勇ちゃんに何度もかけ続け、メールも送り続けたからバッテリー切れになっちゃったんだ。。
    何だか疲れたよ。熱があったせいか点滴を打ちながらまた眠りに着いてしまった。翌日病院を後にし歩きながら心の中は『勇ちゃん』と叫び続けていた。タクシーに乗り家に着くまでの記憶がない。すぐに携帯を充電し電源をつけた。

    2011-11-28 10:03:00
  • 20:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    携帯の電源をつけたらメロディがなった。不在着信と数通のメールが来ていた。メールと着信相手は友達の紗江。メールを開いてみる。
    ………私は体かのちからが抜け膝を着いた…その直後今までにないくらいの震えが襲ってきた…

    2011-11-28 10:09:00
  • 21:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    『件名:大至急、本文:奈央子、なんで繋がらないの?大至急連絡ちょうだい。勇樹君が事故にあった。早く連絡ちょうだい。 紗江』
    頭が真っ白になるってこうゆう事なんだ。何も思い浮かばない。紗江の顔も勇ちゃんの顔も、何も浮かばない。

    2011-11-28 10:15:00
  • 22:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    紗江に連絡もせず鞄だけ持ち勇ちゃんの元に急いだ。3時間後、着いたものの何処の病院か分からない…すぐに紗江に電話をした。『奈央子っ』紗江が電話に出た瞬間、何かに押さえられていた涙が溢れ出し言葉にならない言葉を言っていた。
    紗江が『奈央子っ、今何処?落ち着いて…ゆっくり息吸って…』紗江は私が落ち着くまで勇ちゃんの事は言わなかった。

    2011-11-28 10:42:00
  • 23:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    『ゆ…うっ…勇ちゃん…うっく…勇ちゃん…何処?…うっく』
    『奈央子今何処なの?こっちに来てるの?』
    私は頑張って声を出し
    『○○駅…うっ…勇ちゃん…病院は?…うっく』紗江は私に病院の場所を言い『私も今から健次と行くから』と電話を切った。健次は私と勇ちゃんが出会った合コンにいた勇ちゃんの同僚であり友達で紗江の彼氏。

    2011-11-28 10:53:00
  • 24:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    私はタクシーに乗り病院名を言った。病院に着くまでの間、勇ちゃんの姿を思い浮かべた。早く会いたい。早く会いたい。ただそれだけ。また涙が溢れてきたけど頑張って堪えようとした。だって勇ちゃんに会った時、こんなぐしゃぐしゃな顔見られたくないもん。

    2011-11-28 11:02:00
  • 25:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    『お客さん、着きましたよ。』
    ハッとしてお金を払いお礼を言いタクシーを降りた。大きな病院を目の前にし何だか怖くなった。ここに来て初めて勇ちゃんの症状を思い浮かべた。勇ちゃんが事故にあったとしか聞いてなかった私は、大怪我なのかなぁ…勇ちゃん何て言うかなぁ…。ちょっとの間病院の前で立ったまま考えていた。

    2011-11-28 11:09:00
  • 26:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    少し落ち着きを取り戻した私は病院の中へ入った。看護士さんに勇ちゃんの名前を言い病室を聞こうとした時看護士さんが『あっ、大野さん、こちらの方が…』と私の後ろにいた女性に話しかけた。私は振り返りその女性が勇ちゃんのお母さんだと確信した。…目元がそっくりだったから。

    2011-11-28 11:16:00
  • 27:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    私はゆっくりとお辞儀をし『…奥野奈央子です。』と挨拶した。
    お母さんは『勇樹の母です。』とゆっくりお辞儀をし『勇樹のお友達ですか?わざわざ来て下さって有難うございます。』と言った。
    勇ちゃんはまだ私の名前を両親に言ってなかったんだ…。私はすぐに「お付き合いさせて頂いてます。」と言おうとするとお母さんが
    『まだ意識が戻らなくて…』とうっすらと涙を浮かべ言った。

    2011-11-28 11:25:00
  • 28:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    意識が戻らない…?…何?勇ちゃん…?
    放心状態で周りの患者さんや看護士さんの声すら聞こえなくなった… 。
    『…さん、…奥野さん、せっかく来て頂いたのにごめんなさい…まだ面会謝絶なんですよ。』とお母さんが申し訳なさそうに言った。
    お母さんはまたゆっくりお辞儀をしどこかへ行ってしまった。

    2011-11-28 11:34:00
  • 29:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    『…子…奈央子…奈央子大丈夫?』
    紗江が後ろから声をかけてきた。
    紗江の声を聞いた私は紗江に抱き着き声をあげて泣いた。
    紗江と健次くんは私が落ち着くまで背中を擦ってくれた。少し落ち着いた私はさっきお母さんに言われた事を紗江に伝えた。

    2011-11-28 11:40:00
  • 30:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    紗江も健次くんも言葉を失った。その時健次くんが紗江を少し離れた所に連れて行き『奈央子ちゃんと勇樹ってまだ付き合ってるの?』と紗江に聞いた。紗江は『ハ〜、何言ってんの?付き合ってるに決まってるじゃん』。
    私は聞こえていた。でもその時は健次くんの言葉は頭に留まらなかった。

    2011-11-28 11:48:00
  • 31:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    健次くんは看護士さんに勇ちゃんの病室を聞き『ちょっと詳しく聞いて来る』と言い行ってしまった。
    紗江『ちょっ…奈央子っ』私は健次くんを追いかけて病室に向かった。
    廊下を曲がると病室からお母さんが出て来て健次くんと話しだした。私は少し離れた所から見ていた。

    2011-11-28 11:54:00
  • 32:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    お母さん『健次くん有難う。ごめんね…まだ会えないのよ』
    健次『そんなに悪いんですか?どんな事故だったんですか?』
    お母さん『勇樹ね、土曜日の朝に急ぎの用事があるってバイクで出掛けたのよ。用事を済ませ急いで家に帰ろうとしてたみたいで信号無視した車を避けきれず…うっ…』

    2011-11-28 12:01:00
  • 33:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    健次くん『…』
    お母さん『あの子ね、少し前に会わせたい人がいるって言ってたのよ…その人へのプレゼントの指輪を買いに行ってたみたいなの…』
    健次くん『それで状態は?』
    お母さん『…うっ…お医者さんが…言うには意識が…戻らないかもしれないって…うっ…』

    2011-11-28 12:06:00
  • 34:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    …香織? 誰?指輪?付き添ってるって…私が勇ちゃんの傍にいなきゃいけないんだよ…

    私はお母さんと健次くんの会話が理解できなくて病室に行こうとした。
    健次くんが私に気付いて駆け寄ってきた。そのまま私を病室とは反対方向に連れて行った。

    2011-11-28 12:19:00
  • 35:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    健次『俺もビックリして勇樹に聞こうと思ってたんだけど部署が別々になってからなかなか時間が合わなくて、、紗江に聞こうとも思ってたんだけどいつも忘れてしまってて…』

    何がどうなってるの?
    私、勇ちゃんと結婚するんだよ…。嘘だよね。勇ちゃん…違うよね………

    2011-11-28 12:32:00
  • 36:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    正直、その時私は勇ちゃんの意識が戻らないかもとゆう事以上に香織の存在にパニックになっていた。
    紗江『嘘だよ(怒)勇樹くんは奈央子と結婚するんだよ(怒)』
    健次は何が何だか分からなくなり頭を抱えていた。
    紗江『えっっ奈央子?奈央子…』
    私の頭はパンク寸前だった。その場で気を失ってしまった。

    2011-11-28 12:39:00
  • 37:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    目が覚めた時私は病室にいた。隣に紗江もいた。紗江『奈央子、気分はどう?いきなり倒れたんだよ』
    そっかぁ、私また倒れちゃったんだ…何か色んな事がありすぎて一つ一つ思いだし整理しようとしたけど涙しか出ないよ。
    勇ちゃんに会いたい…
    勇ちゃん、会いたいよ…

    2011-11-28 12:55:00
  • 38:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    健次くんが病室に来て紗江を呼んだ。
    紗江『奈央子、ちょっと行ってくるからゆっくり寝ときなよ』
    そう言って紗江は健次くんの所へ行った。
    私はダルい身体を起こす事が出来ず横になったまま泣き続けていた。
    そしていつの間にか眠ってしまっていた。

    2011-11-28 13:02:00
  • 39:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    私は紗江達がそんな話をしているなんて知らずにただただ勇ちゃんの事だけを考えていた。
    目が覚めてまだ少し重い体を一生懸命動かし勇ちゃんの病室に向かった。廊下を曲がれば病室に着く。勇ちゃんに会いたいとゆう気持ちだけが私を歩かせた。廊下を曲がると病室の前に紗江と健次くんがいた。もう一人、髪の長い女性もいた。

    2011-11-28 13:24:00
  • 40:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    その女性は綺麗な巻き紙でスラッとした可愛らしい顔をしている。私は思わず隠れてしまった。紗江の声が聞こえる。
    紗江『勇樹くんと付き合ってるのは本当?』

    私はハッとした。香織?
    香織だ。

    紗江『黙ってちゃ分かんない…質問に答えて』

    2011-11-28 13:30:00
  • 41:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    香織『あの〜…ハイ。付き合ってます。』
    健次『いつから?』
    香織『1ヶ月前から…』
    紗江『確かなの?勇樹くんはあんたの事好きって一回でも言った事ある?』
    香織『…はい。言ってくれました…』
    紗江と健次は顔を見合わせた。

    2011-11-28 13:35:00
  • 42:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    私は廊下の壁に寄りかかり座り込んでしまった。
    勇ちゃん…起きてよ。起きてまた私に結婚しようって言ってよ〜…
    イヤだよ。こんなのイヤだよ〜。

    2011-11-28 13:39:00
  • 43:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    「バタバタバタ…ガチャ」
    紗江『奈央子?奈央子待って』
    私は無意識に勇ちゃんの病室へ向かって走っていた。ドアをあけた。
    『勇ちゃん〜勇ちゃん…奈央子だよ、勇ちゃん起きて、ねぇ起きて…勇ちゃん』
    香織はビックリした顔で『何するんですか〜、辞めて下さい。勇樹くんが〜』

    2011-11-28 13:47:00
  • 44:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    勇樹くん?何なの?あんた誰よ〜。
    私は勇ちゃんの肩を持ちずっと揺すっていた。
    紗江と健次くんに支えられ病室を出た。
    とりあえず紗江の家に泊まる事になり紗江の家に向かった。
    私は会社に休みの連絡を入れ隣に紗江がいる安心感からかすぐに眠れた。きっと泣きすぎて考え過ぎて疲れはてていたんだと思う。

    2011-11-28 13:55:00
  • 45:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    次の日紗江も仕事を休んで一緒にいてくれた。
    紗江、ありがとね。

    その日私の知らない所で新たな真実が明らかになりつつあった。

    2011-11-28 13:59:00
  • 46:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    ー勇樹の会社ー
    健次くんは紗江に頼まれて香織の事を探っていた。香織の一番仲の良い前田さんとゆう人に接近していた。紗江は健次くんに前田を食事に誘い聞き出せと言っていたらしい。健次くんは上手く誘い出し前田はまんまと騙され健次くんに香織と勇ちゃんの事を話したらしい。

    2011-11-28 14:10:00
  • 47:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    香織は嘘をついている。入社して勇ちゃんと同じ部署になり新人担当だった勇ちゃんに一目惚れした。何度か勇ちゃんにアピールしたが振り向いて貰えず1ヶ月前に告白をしたらしい。でも勇ちゃんは『結婚を考えている彼女がいる』と断った。香織は諦めきれずしつこくアピールをしていた。同期の子達に勇ちゃんと付き合ってると言いまわり会社中の噂にしてでも振り向かそうとしていた。そんな時勇ちゃんが事故に合ったと聞き、すぐに病室へ。

    2011-11-28 14:25:00
  • 48:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    勇ちゃんのお母さんは、血相を変えた香織を見てもしかして彼女?と勘違いし
    『もしかして勇樹の彼女?』
    香織『…はい。』
    香織は嘘をついた。そして指輪も受け取った。

    2011-11-28 14:31:00
  • 49:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    香織は前田に
    『このまま勇樹くんに付き添ってお母さんに気に入られたら、勇樹くんが目を覚ました時に必ず私を選んでくれる』
    と言っていたらしい。

    2011-11-28 14:37:00
  • 50:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    その話しを聞いた私は怒りと悔しさと悲しみでいっぱいになった。紗江は『香織んとこ行く。言って話しつけてくる』と言い部屋を出ていった。私は止める気力さえ失っていた。

    2011-11-28 14:42:00
  • 51:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    ー病室ー
    紗江は病室に乗り込んだ。相変わらず香織は懸命に付き添っていた。
    紗江『ちょっと話しあるから来て(怒)』
    お母さんはいない。
    香織『困ります。出ていって下さい。』
    紗江は無理矢理廊下に引っ張り香織の頬を叩いた。
    香織『きゃ、何すんのよ』
    紗江『あんた最低。あんたは勇樹くんに振られたんだよ。奈央子以上にはなれないんだよ。』

    2011-11-28 14:47:00
  • 52:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    香織『あんたに関係ない。それにあの人(奈央子)は付き添いに来ないじゃん。私を責める権利はないよ。』
    紗江『あんたのせいだよ。バカじゃないの。勇樹くんが目を覚ました時に一番会いたいのは奈央子なんだよ。』

    2011-11-28 14:51:00
  • 53:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    私は何をしてるんだろう。紗江や健次くんが私の為にこんなにしてくれてるのに。強くならなきゃ駄目だよね。勇ちゃんが目を覚ました時に隣にいてあげなきゃ。私は病室に向かった。

    2011-11-28 14:56:00
  • 54:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    病院に着いて勇ちゃんの病室に向かった。紗江と香織とお母さんが廊下に出て病室の中を心配そうに見ている。えっ?何?勇ちゃん?
    私は走った。勇ちゃんが目を開けていた。お医者さんが何かしている。紗江が私に言った。『奈央子〜目を覚ましたんだよ〜!』私は勇ちゃんの元へ行こうと病室に入ろうとした。と同じに香織が私をはね除け勇ちゃんにすがり泣き出した。お母さんが泣きながら香織に『良かった。香織さん有難う…本当に有難う』

    2011-11-28 15:04:00
  • 55:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    私は自分が場違いな所にいると錯覚した。何これ…何なの?
    その時勇ちゃんが私を見た。「勇ちゃん!奈央子だよ!」と心の中で叫んだ。勇ちゃんの目線は私から外れ母親に向かった。『か…母さん?』勇ちゃんが喋った。お母さんは泣き崩れた。

    2011-11-28 15:10:00
  • 56:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    勇ちゃんが私を見て何も言わない。そして香織を見ても何も言わない。そして紗江も。その時健次くんが息を切らしながら病室に入ってきた。『勇樹』勇ちゃんは健次くんをジーっと見て何か喋った。『け…健次?どうした?』勇ちゃんは今の状況を把握出来てないようだった。

    2011-11-28 15:16:00
  • 57:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    一旦廊下に出て医者の診断を待った。お医者さんの話しはこうだった。
    勇ちゃんは記憶障害を起こしている。大人になってからの記憶がない。健次くんは勇ちゃんの幼なじみだから覚えている。私や紗江、香織の記憶は失っている。

    2011-11-28 15:22:00
  • 58:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    なんでこんな事になってしまったんだろう。勇ちゃんの中から私が消えた。私の中には勇ちゃんがいっぱいなのに…。私は先の見えない暗闇に迷い込んでしまった。紗江も泣いていた。私が可哀想だと。

    2011-11-28 15:27:00
  • 59:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    香織が勇ちゃんにしがみ付き『勇樹くん、私だよ。香織だよ。』
    勇ちゃんは困った顔をして何も言わない。お母さんも一緒に『勇樹、香織さんよ』とその時紗江が『お母さん、違う…』と同じに私はその場から逃げ出してしまった。

    2011-11-28 15:32:00
  • 60:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    紗江が追いかけてきた。『奈央子〜待って』。
    私は弱い。あの場に耐えられなかった。香織に負けたような気がした。今私と香織は勇ちゃんに対して同じ立場になっちゃったような気がしてけどそれは間違いだ。香織の方が一歩前に出てる。香織に押されて後ろへ後ろへ追いやられているような感じがした。

    2011-11-28 15:39:00
  • 61:

    名無しさん

    勇ちゃんが私にプレゼントしてくれるはずだった指輪…それを香織がはめている…。それを見て何も言えなかった私。何度も「勇ちゃんの彼女は私」と言いたくても言えなかった私。香織の堂々とした勇ちゃんへの想いに圧倒されて、心にブレーキが掛かってしまっていたのかもしれない…。

    2011-12-01 10:45:00
  • 62:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    私を追ってきた紗江が言った。『奈央子…家に帰ろう』私は紗江にしがみつき大声で泣いた。

    2011-12-01 11:05:00
  • 63:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    勇ちゃんが目覚めてから3日。私は紗江の家にいた。勇ちゃんに会うのが怖かった…香織に会うのが怖かった…外に出るのが怖かった。何かに怯え心を閉ざした私を見て紗江は何も言わなかった。正確には言えなかったんだと思う。

    2011-12-01 11:15:00
  • 64:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    私がこんな状態の間、香織は勇ちゃんに急接近していた。毎日病院に通い、嘘の記憶を刷り込んでいた。
    香織『勇樹はね、事故に合う前、私にプロポーズしてくれたんだよ!!』
    勇ちゃん『プロポーズ…?君は俺の恋人だったのか?』
    香織『そうだよ!だから早く良くなるように、私頑張るからね!』
    その時、勇樹は「俺はこの子と幸せになろうとしてたのか。この子を愛してたのか。何で何も思い出せないんだ。。」と自分を責めていた。

    2011-12-01 11:31:00
  • 65:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    そんな事になってるとは知るよしもない私は、相変わらず引きこもっていた。そんな中、ずっと忙しくてなかなかお見舞いに行けなかった健次くんが久々に勇ちゃんに会いに行ったらしい。

    2011-12-13 14:36:00
  • 66:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    ー病院ー
    「コンコン」
    健次『元気かぁ〜!!』 勇樹『おー、なかなかお見舞いに来ない健次〜(笑)!!』 健次『わり〜、めちゃめちゃ忙しくてさ〜!!ところで今日はおばさん居ないのか?』 勇樹『あぁ、最近は2日に一回ぐらいだな!香織ちゃんは毎日来てるけど…なぁ、記憶が無くなる前の俺と香織ちゃんの事、教えてくれないか…』

    2011-12-13 14:50:00
  • 67:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    健次『あ〜……』    勇樹『俺さ〜、香織ちゃんに申し訳なくて…今の俺には香織ちゃんに対して、好きとか愛してるってゆう感情が全然なくて……』         健次『…俺な、お前が混乱しないようにと思って何も言わなかったけど、そろそろ本当の事言った方がいいのかもな…』  勇樹『ん?本当の事って?』

    2011-12-13 14:59:00
  • 68:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    健次『お前には事故に合う前、プロポーズした女がいたんだ…』     勇樹『それは聞いたよ。香織ちゃんから全部…香織ちゃんと結婚しようと思ってたんだよな…俺』 健次『…違う……』   勇樹『え?何が??』  健次『プロポーズした相手がだよ…』

    2011-12-13 15:07:00
  • 69:

    ナオ◆3SY5uqK/6I

    健次は奈央子の事、そして香織との関係を全て話した。勇樹は香織が嘘をついているとゆう事が信じられず、健次の話しを理解出来ずにいた。   でも健次はそんな嘘をつく奴じゃないし、と益々何が何だか分からなくなり酷い頭痛に襲われた。

    2011-12-15 08:37:00
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