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1:
名無しさん
今私は何処に居る
何処に向かってる
何を探して
何を求めてる
足がぬかるみにはまって
動けないでいる?
沈んで溺れられれば
それはそれで
幸せなのにね。
2012-11-14 21:46:00 -
2:
名無しさん
無感覚のはずが
痛いんだよ
叫び出せば開放される?
最初から諦めている
そんな事無駄だって
ずっと前から
知ってるの。
2012-11-14 21:53:00 -
3:
名無しさん
また一つ
嘘をついた
私から嘘を取り上げれば
残酷な現実だけが残るだろう
だからね、せめてもの慰めとして
神様が与えて下さったの
嘘という優しくて悲しい幸せ
君だって
本当は、期待なんて出来ないくせに
ニコニコ笑うその顔は
ピエロさながら、滑稽な仮面
私が見たいのは、いつだって
その内側なのに。
2012-11-14 22:04:00 -
4:
名無しさん
いっそ壊れればいいのに。
壊してしまう
その前に。
2012-11-14 22:09:00 -
5:
名無しさん
第一章
体
PM22:12
湯船の中じっくりと汗を流す
うとうとしながらも汗が
顔や体を伝う感触が心地よい
私はさっきまで一緒に居た男の事を
ぼんやりと考えていた2012-11-14 22:16:00 -
6:
名無しさん
言葉って何であるんだろう
都合良く言い訳をつくろうためでは
ないはずなのに
だったら何も喋らないでいい
笑わなくていい
何も感じられない程
無口で無表情でいいから
残酷なまでにありのままでいい。
ねえ、苦しいんだよ。
気付いて。
2012-11-14 22:22:00 -
7:
名無しさん
飛行機は好き?
別に。でも飛び立つ瞬間を見るのが好き。
夕暮れは好き?
一番好きな時間帯。
他愛もない会話
寒い中飲むのはいつも紅茶かココア
君はいつも珈琲
私が迷った時にだけ紅茶かココアを頼む君
2012-11-14 22:29:00 -
8:
名無しさん
哲学って人間以外もするの〜?繁殖以外に無駄な事考えるのって人間だけ〜?
2012-11-21 03:04:00 -
9:
名無しさん
夕日が眩しくてココアは暖かくて、
言葉のない瞬間が、一番の真実を
与えてくれる気がするの
夕暮れの空港は寒くて暖かくて
甘くて、私の内側を掻き毟る
歯がゆくて儚い時間を
ありのままに突き付けてくる
欲望は尽きる事なく溢れてくる
何が欲しいかも、わからないくせに
手に入れば色褪せるくせに
なんて
残酷なんだろう2012-11-23 15:59:00 -
10:
名無しさん
髪を洗い流している間、さっきまでの
光景が脳内を巡りだす
ロキシタンのボディソープはローズの
キツイ香りがしてバスルームが
その香り一杯満たされていく
君の香水、君の匂いをすべて洗い流す様に
2012-11-23 16:09:00 -
11:
名無しさん
羽間 夏之助(Twitter ID → 08_nh)
近畿大学附属中高出身 現 近畿大学 経営学部
自転車を窃盗したことをTwitterでつぶやく2012-11-24 17:27:00 -
12:
名無しさん
ほら、もう大丈夫。
君の気配はいとも簡単に
私の側から居なくなる。
ううん、それは君だけじゃない。
皆同じ。
2012-11-25 00:42:00 -
13:
名無しさん
長く癖のない艶のある髪
白く柔らかな肌
細く華奢な身体
君が褒めた私の体
私が時折見せる切なそうな顔を
触れたら壊れてしまう薔薇のガラス細工の様だと
君は言ってくれた
なぜそんなに切なそうな顔をするの?
そう聞く君に私は困った笑顔を返すしかない
私は私が一番よくわからない
手を延ばしている先は
何となく人が欲しがっているもの
価値をわからぬ者が手にしても
結局は持て余すだけだ
私は君が欲しい?
君は私が欲しい?2012-11-25 01:03:00 -
14:
名無しさん
お風呂から上がるとケータイが鳴った。
「今日は慌ただしくてごめんね。
また会える日はゆっくりしようね?」
Hからのメールだ。
けだるい体をバスタオルでくるみ
ドレッサーの椅子に腰掛けた。
濡れた髪を束ねた。
2012-11-25 01:11:00 -
15:
名無しさん
長い爪では打ちにくいタッチパネルで
返信メールを作成した。
「全然気にしてないよ。大丈夫。
また会える日楽しみにしとく。」
それだけ打って返信した。
心の声を押し殺して。
2012-11-25 22:47:00 -
16:
名無しさん
もう
言葉だけではお腹はふくれないよ
飢餓感がずっと拭えない
2012-11-25 22:58:00 -
17:
名無しさん
長い髪を最近買ったばかりの
ヘアオイルを塗りながら乾かした。
ケラスターゼのシャネルの香水が
香るヘアオイルで今度は部屋中に
甘ったるい香りが充満した。
そういえば君もシャネルの香水だったな。
せっかく洗い流したのに
また蘇ってくる。
痛みと共に。
2012-11-26 01:01:00 -
18:
名無しさん
長い髪を最近買ったばかりの
ヘアオイルを塗りながら乾かした。
ケラスターゼのシャネルの香水が
香るヘアオイルで今度は部屋中に
甘ったるい香りが充満した。
そういえば君もシャネルの香水だったな。
せっかく洗い流したのに
また蘇ってくる。
痛みと共に。
2012-11-26 22:49:00 -
19:
名無しさん
男は滑稽な生き物だ。
いや、男だけじゃない。
女も。
私も、
人間全て。
2012-12-02 23:50:00 -
20:
名無しさん
「おはようございます。」
いつも通りの時間に
いつも通りのスーツに身を包み出勤する。
「おはようございます!昨日のお休みは
満喫できましたか?」
林さんだ。
「満喫しましたよ♪」
最近入ってきた後輩の林さんは
私よりも一つ年上。
話す時はこうしてお互い敬語で話す。
「いいなぁ〜三谷さんは彼がいて!
私も早く見つけないとヤバイです。
Xmasなんて来なくていいわ!」
「いやいや、私もXmasは彼とは
一緒に過ごせないですよ(笑)」
「あ〜やっぱり同じ仕事ですか?
でも運良く休みかもしれないですよ!
そしたら夜だけでも会えるのに。」
「あはは。Xmasなんて別に普通の日と
同じですよ!」2012-12-07 00:36:00 -
21:
名無しさん
続き読みたいっす(。・_・。)ノ
2012-12-15 17:51:00 -
22:
名無しさん
私は神様からはきっと祝福されないだろう
自覚がありながらも犯す罪は尚
罪深い
聖なる夜に
また罪を犯すより健全でしょう
言い訳ばかりが上手になるよ
君は隣にすら居ないのに
誰も聞きやしない言い訳は
ただの独り言になっていく
2012-12-16 23:17:00 -
23:
名無しさん
「年末は付き合いとかで忙しいみたいだし。」
私はロッカールームで上着とマフラーを
ハンガーにかけタイムカードを押した。
「会社経営は何かと
付き合いとか大変そうですもんね。」
「そうだね!うちらも仕事しますか♪」
期待はただ、いつも私を傷つけるだけだから
2012-12-16 23:26:00 -
24:
名無しさん
24日の日、やっぱり君は
私の側にはいなかった
代わりに見え透いた言い訳を並べる君に
私はただ、たんたんと言葉を返しただけだった。
ほら、これで良かった
心の傷は痛まなかった
あらかじめ用意しておいた諦めという
気持ちに、また今日も救われた。
奥深くに押し込めた期待の気持ちは
もう、あまりに奥にしまい込みすぎて
最初からまるで無かったものと同じように
何の気配も示さなかった
2012-12-24 23:57:00 -
25:
名無しさん
そんな自分にただ少しだけ傷が疼いた
通帳を見ると毎月お決まりの「謝礼金」が振り込まれていた
これは君からの
お礼なのか、謝罪なのか、
はたまた私の価値そのものの値段なのか
何でもいい
2012-12-25 00:10:00 -
26:
名無しさん
知りたくもないんだよ
2012-12-25 00:16:00 -
27:
名無しさん
「お疲れ様でしたぁ!今日はまた
飲み会ですかぁ?」
「林さんお疲れ様です♪今日は友達と
Xmasパーティ!今週は連日連夜飲み会で
遊びすぎだわ!かなり充実してるけど(笑)」
仕事終わり他愛もない会話をしながら
携帯をチェックすると彼からメールが入っていた。
2012-12-26 02:49:00 -
28:
名無しさん
[少しだけ会えないか?数分でいいから。
いつもの場所で待ってる]
2012-12-26 03:24:00 -
29:
名無しさん
ポエマーやな。
2012-12-30 14:37:00 -
30:
名無しさん
Hからのメール。
私は返信する事なく職場を後にした。
冷たい風から頬をかばう様にマフラーに顔を埋めた。
風が止んでふと顔をあげると、見覚えのあるロングコートに身を包んだHの後姿があった。
足早に近づくとHは振り返った。
「お疲れ様。」
「お疲れ様。どうしたの?」
今日は25日のクリスマス当日。
きっと昨日の謝罪か埋め合わせのつもりか。
「うん、ちょっと顔見たくなってさ。」
「そうなんだ。でも私これから飲み会だから早く向かわないと…。」
2013-04-19 01:05:00 -
31:
名無しさん
「あ、ごめん。」
「ううん、こっちこそごめん。じゃあせっかく来てくれて悪いんだけど待たせても悪いし行くね。」
「待って!後少しだけ。目つむって?」
「え…うん。」
言われるがまま目を閉じ、しばらくするとHは言った。
「目…開けて?」
2013-04-19 01:10:00 -
32:
名無しさん
これは…
目の前にはカルティエの小箱があった。
「サンタさん来たでしょ?」
笑いながら、そう言った君。
今でも忘れられないんだ。
あの時の悲しい様な寂しいような、君のあの笑顔を。
2013-04-24 22:02:00 -
33:
名無しさん
「本当だ…。」
私は無理に笑って答えた。
その顔は泣きたいのに笑う事しかできないピエロさながら、さっきの君ときっと同じ様な歪んだ笑顔だったに違いない。
確信をつけばきっと壊れてしまうから。
いつか、君は私を触れれば壊れてしまう薔薇のガラスの様だと言った。
それはきっと私の存在だけではない。
それはきっと…
私たちのすごす時間そのもの
2013-04-24 22:09:00 -
34:
名無しさん
「ありがとう。」
「はめてみて?」
サイズはピッタリだった。
ねぇ、何でこんなものを私に渡すのか。
これをはめる事ができるのは、君の前でだけ。
高価なものが欲しいわけじゃなかった。
それは君が感じる不安を和らげるためだけの贈り物。
だから私は気付かないふりをする。笑い喜んだ顔をする。
どこへも行かないよ。だけどきっといつか壊れてしまう事だけはわかってるんだ。心のどこかだけは極めて冷静で現実的なのに、また自分の声にまで気付かないふりをする。
傷口は広がるばかり。でもそれを癒せるのも君だけなんだ。
まるで底なし沼ー。
そう、どこまでも落ちていければいいのに。終わりなんて見たくない。
2013-05-06 01:54:00 -
35:
名無しさん
「ピッタリだね。さすが。」
「でしょ?似合ってるよ。」
そんな会話をしながら私とHはタクシーに乗り、私を飲み会の店で降ろし走り去って行った。
店に着く前に指輪を外す。
誰にも内緒の関係だから。
Hは既婚者だ。
私は不倫相手。
夫婦関係はだいぶ前から破綻していて、奥様は自分が相手をするくらいなら他の女に相手をさせた方がマシだとHに言い放ったらしい。
彼は幼少期は虐待も受けていたと私に話した。
今でも金をせびってくるけども親の事を恨んではいないとも話した。
ただ彼に愛情を与えたくなった。
だって、そんな彼の話には彼を支えてあげられているであろう人物が誰一人として居なかったから。
2013-05-06 02:08:00 -
36:
名無しさん
彼を頼る周りの人間は何人も居た。
だけど彼が頼る人物は見た事がなかった。
2013-05-06 02:12:00 -
37:
名無しさん
あ
2013-05-08 17:50:00 -
38:
名無しさん
だけど世の中は非情だ。
彼の周りに居る人間は皆、彼が生み出す金だけでの繋がりだ。
会社関係者、妻や親でさえも。
彼が私に振り込み続ける謝礼金とやらも、嫌と言う程彼に染み付いた自分の所へ引き止めるための彼なりの術。
何て悲しいんだろう。
それはきっと諦めにも似た安心感を手に入れるための術。
2013-05-08 23:47:00 -
39:
名無しさん
「お疲れ様ー!!」
店に入ると飲み会は既に一時間程前から始まっていて、皆軽くできあがっていた。
「遅くまでお疲れ様。」
会計士事務所経営のいつもやたらとテンションが高い宮本が話しかけてきた。
「いつもこんな時間だよ。」
宮本に何故か気に入られている私は毎回宮本主催の飲み会には呼ばれていた。
心の隙間を埋めるのにはちょうど良く、声がかかればいつも参加していた。
2013-05-08 23:53:00