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今思えば...

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  • 1:

    のん

    うちは二十歳の時から本番屋で働いています。彼氏が居ながらも内緒で働き続けたりしてきました。うちの今までの人生や出会ってきた人とか色々書いて行きたいと思うので読んで下さい。

    2006-04-28 02:47:00
  • 21:

    のん

    『お疲れお疲れ〜』

    りょうた君が、うちらに声をかけてきた。合流した所でカオリは、りょうた君と、うちはふみやと並んで歩いた。

    『仕事の後やのに疲れてない?』

    『ふみやに会うんやから疲れもなくなるって』

    私はふみやの腕に手をかけた。

    2006-04-28 18:31:00
  • 22:

    のん

    それ以来、週に3回仕事が終わってから、ふみやの店に行くようになった。会う度に、ふみやの魅力に夢中になっていったが不思議と彼氏にしたい、プライベートで会いたいなど思う事はなかった。店で会うなり同伴前に食事する程度で満足だったから。だから、ふみやも週に3回しか通わないけど扱いの楽な客だと思っていたはず。

    2006-04-28 20:55:00
  • 23:

    のん

    ふみやと知り合った2ヶ月後に、ふみやは店のナンバー3になっいた。その事は本人から電話で聞いた。

    『凄いやん、メッチャ頑張ってたもんな』

    『調子良かっただけで、まぐれやって』

    本人はそう言ったけど電話の声からは自信ありげな様子が伝わった。

    2006-04-29 00:04:00
  • 24:

    のん

    雑誌にも載り始めて、ふみや目当てで店を訪れる客も増えた。ふみやが席を離れる事で不機嫌になり、ふみやを困らせてる客を何人か見てるうちに、せめて自分の隣に居てる間は気を使わさずに居させてあげたくて私は何1つ文句を言う事もしなかった。

    2006-04-29 00:17:00
  • 25:

    のん

    客に酒を飲まされてフラフラで私の席に帰ってくる事もあった。倒れるように隣に座り私の体にもたれて耳元で、

    『さっきの席でな、もう信じられへん位に飲まされて本間辛いゎ』

    『今日はラストまで居てあげるから、うちの席では休憩しといら良いよ。休憩出来る場所欲しいやろ』

    2006-04-29 00:31:00
  • 26:

    のん

    私は、いつもそんな感じだった。せめて私と居る時間だけは気も使わずに、ふみやにとって居心地の良い空間であって欲しいと思っていたから。

    2006-04-29 00:35:00
  • 27:

    のん

    彼が酔い潰れた時は必ずラストまで居てあげた。酔わされて辛いと連絡あれば仕事が終わると店に行ってあげた。普段は俺様的な頼りがいのある態度をとる彼だったが酔いつぶれた日は逆に私の方が周りの目を気にする位にベッタリ甘えてきた。見送りのエレベーターの中では抱きついたりキスしてきたり。閉店なのに別れ際に何度も引き止めたり。それでも色恋の関係はなかった。

    2006-04-29 00:45:00
  • 28:

    のん

    案の定ふみやは毎回私の席で、

    『お前の席が1番好きやゎ。めちゃ居心地良いゎ』

    嘘とかなしに、そう言われて当たり前だと思う。だって不満や文句も言わないし、ふみやから連絡なくても自分から店には行ってたし、ふみやも神経つかって私に営業かける必要がないのを分かっていたと思うから。

    2006-04-29 00:53:00
  • 29:

    のん

    だから私も自分から進んで好きで店に行ってた。仕事が終わって疲れてても、ふみやに会うと癒されてる。ただのホストと客の関係だけど、ふみやとは、これからも友達感覚みたいな仲で居たかった。お互いの仕事の悩みやグチを言い合い、そして励まし合ったり甘え合ったり。なのに、ふみやの方が変わってしまい私のそんな思いは崩れてしまった。

    2006-04-29 02:45:00
  • 30:

    のん

    ふみやの客にヘルス嬢で毎日店に通いボトルを何本も卸し大金を使う1番の太客が居た。その客の売り上げでナンバー3を継続していたらしい。でも、その客が18歳未満とゆう事が判明、店側にも知られてしまい、ふみやは1番の太客を失ってしまった。これをキッカケに、ふみやは私にあからさまな営業をかけてきた。ふみやも散々考えたのだろう、私に今以上に貢献させる為に....。ふみやの出した答えは私に色を使う事だった。

    2006-04-29 02:57:00
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