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1:
◆1pKdxKNrNo
?は?http://bbs.yoasobiweb.com/test/mread.cgi/yomimono/1138919740/-52006-04-03 01:10:00 -
567:
◆1pKdxKNrNo
〈アカン…めさカッコいい。〉変わった彼の姿にみとれてしまった。もちろんの事、女の子達の視線も彼に釘付けだ。更に―…
『みんなぁ、マキちゃんは愛のやから取ったら嫌やで〜♪笑』とマキの腕を組む愛ちゃんにも釘付けだ。
『あ〜もううるさい?。』軽くあしらうマキ。
〈―……。〉ダメだ。負けれない…。。2006-06-18 06:00:00 -
568:
◆1pKdxKNrNo
あたしがREIに来た頃から愛ちゃんはいた。そこからでもこの店では不動の?1。
この時、あたしは初めて思った。
"抜きたい。勝ちたい―。"
REIにきて初めて湧き出た「やる気 」だった。2006-06-18 06:03:00 -
569:
◆1pKdxKNrNo
"絶対抜く━━!"
その日からあたしは毎日そう心の中で密かに野望を抱いて仕事に励んだ。
客電もかなり時間を費やした。一部の客だけに受ける自分の接客方法を見直したりもした。毎日グラフを見て、必死になっていた。
何か、この密かな勝負に勝てたら――…愛ちゃんを抜けたら―…。マキに見てもらえる。幼なじみってゆう壁さえぶち破って…見直してもらえたら。―"告白"出来るカモ…―そんな気がしていた。2006-06-18 06:10:00 -
570:
◆1pKdxKNrNo
――が、そう簡単にいくハズもなく、差は縮まるんだけどまだまだ届かず、気持ちだけがヤケに焦っていた。新規にも積極的に着いたりするあたし。昔からあたしの仕事のやる気のなさを知ってた店長は、
『お前偉い!俺ホンマにお前がそんなやる気みしてくれて嬉しい!』と褒めて、軽く感動までしてくれていた。彼はと言うと―…。2006-06-18 06:17:00 -
571:
◆1pKdxKNrNo
『マキ!あの人あたし付けてやぁ!絶対いけるわ!』『…行ってこい。ほどほどにな。笑』
褒める訳でもなく、ダメ出しする訳でもなく、ただ黙って見ていた。
〈今に見とけよぉ〜!〉そんな気持ちで一杯なあたしはマキと愛ちゃんの仲良さげな姿を見ても、自分を落ち込まさない様に出来た。〈もうちょい、もうちょい―…〉2006-06-18 06:22:00 -
572:
◆1pKdxKNrNo
あっという間に締日がきた。負けた。でも?2に昇格。〈しょうがない。前半サボってたんやし!〉それでも確実に差は縮まってきてる。
『綾最近スゴいわぁ〜!笑愛もうかうかしてられへん!』愛ちゃんもチラっとそう溢したケド、それを言葉に出来るあたりまだ余裕だろう。あたり前か。
?2になったと言っても、?1との差はかなりデカイ。そこが愛ちゃんのスゴいところだ。2006-06-18 06:26:00 -
573:
◆1pKdxKNrNo
店長が言っていた。
『愛のグラフは底抜けの努力の結果やから。やからこそそれを維持出来るアイツはホンマにスゴい。』と。
あたしは思う。"きっと妥協できない性格なんだろうな"と――。週6、オーラス、早上がりナシ。抜け目がない。だから、ふとした時考える。2006-06-18 06:30:00 -
574:
◆1pKdxKNrNo
そんな頑張り屋の愛ちゃんだから。〈もうマキと付き合ってたりして…〉とか、色々。でもそんな事考える暇あったら客電しよ!そんな気持ちで毎日過ごしていた。
――でもなかなか追い付けない。〈なんで…これ以上…いや、まだいけるハズ!〉そんな自分との葛藤だった時だ。2006-06-18 06:33:00 -
575:
◆1pKdxKNrNo
あたしの一番太い客が切れた。〈痛すぎ…。〉この人が居ないとなればかなり困る。追い付くどころか、更に差をつけられ、下手すると違う人に抜かれる。
それ位熱い人だった。
〈何でなん―…っ。〉久しぶりにヘコんだ。でも、その間にも愛ちゃんのグラフは登っていく。焦る…。。調子良かったのに今月…。抜けるなら今月やったのに――…2006-06-18 06:38:00 -
576:
◆1pKdxKNrNo
『客はいずれ切れる。よお引っ張った方や!次頑張ったらええねん!』店長はそう言ってくれたけど、そんなの気休めにならない。
あたしは愛ちゃんを抜きたかっただけ。
『…さいやく…。』待機中そうボソッと呟いたあたしを見てマキが言った。
『何焦ってんの?お前。』『別に……。』理由なんていえない。特に彼には…。2006-06-18 06:41:00