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僕等がいた。

スレッド内検索:
  • 1:

    奈津美

    まだ17才だったあの頃
    そこには確かに
    僕等がいた。

    2005-05-17 15:34:00
  • 2:

    奈津美

    掲示板の周りにはたくさんの人が騒いでた。
    由美子「同じクラスになれたやぁん!めっちゃうれちぃわぁ」
    奈津美「そうやなぁ(o^_^o)あたしも嬉しいわぁ」
    二人で手を取り合って喜んでた時。

    2005-05-17 15:42:00
  • 3:

    奈津美

    「うるせぇ・・・」あたしに向かってぽつりと毒を吐いた。

    それが海だった。

    2005-05-17 15:45:00
  • 4:

    奈津美

    「冬月ってかっこいいなぁ」「彼女おるんかなぁ」「冬月見てたら他の男子が汚く見えるし」「あははは!分かるそれぇ」
    更衣室での女子達の話題。
    冬月海と私は同じクラスになって一ヶ月が経った。海は女子からかなり人気がある。由美子もメロメロ・・・。あたしには分からない。あんな冷たい感じの男子なんか興味ない。

    2005-05-17 17:59:00
  • 5:

    奈津美

    「冬月ってさぁ、めっちゃクールやんかぁ。あれが魅力やなぁ」「けど東京からこっちに来てまだ二年らしくてさぁ向こうに彼女がいるかも」
    女子達がまだ騒いでる?
    制服に着替え終わった由美子が
    由美子「奈津美ぃ、今日部活のとき話あるんだぁ」

    2005-05-17 18:03:00
  • 6:

    奈津美

    第1話「はじまり」

    2005-05-17 20:48:00
  • 7:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 8:

    奈津美

    部活の時間、部員7人しかいない美術部の美術室で由美子が海の話をしだした。毎日聞かされてる私の身にもなってよ?

    由美子「冬月君に告白しようと思うんだ」由美子は真っ直ぐな目で私を見た。
    奈津美「話した事ないのに?・・・あんな奴のどこがいいの?みんなおかしいよ」

    2005-05-17 21:02:00
  • 9:

    奈津美

    海は、物静かで女に興味なんてなさげな感じがしていた。男子とは仲良しみたいだけど女子と話したりするところを見た事がなかった。ミーハーな女子が話かけても冷たい答えしかしない。そんな奴で、それでも人気がある意味が私には本当にわからなかった

    2005-05-17 21:05:00
  • 10:

    奈津美

    由美子「明日告白してみようと思って・・・。でね、冬月君と席が近い奈津美にこれを明日渡してもらいたいねん」
    由美子はポケットから手紙を出して私に差し出した。私は手紙を受けとらず自分で渡せと言った。由美子「お願い!」
    由美子は諦めなかった。30分くらいねばられてしまい、私は仕方なく受け取った

    2005-05-17 21:10:00
  • 11:

    奈津美

    次の日朝から気が重かった・・・。
    由美子「おっはよ?」元気よく教室で由美子がお出迎え。奈津美「はよぉ。元気やねぇ」
    教室には、もうみんな来てわいわい話してる。海も男子と仲良く話してる。はぁ・・。由美子は耳元で《御礼はするから?よろしくな?》と言った。この教室でいつ渡せばいいんだろう。女子の視線は海に集中してんのに。

    2005-05-17 22:20:00
  • 12:

    奈津美

    授業は全く頭に入らずずっとタイミングをうかがっていたが結局五時間目になってしまった。由美子は不安そうにしてるし・・・はぁ。海と私は一番後ろの席でしかも隣。よし!教科書を落としてその時に渡そう!
    先生が黒板に書いてる時に私は教科書を落とした。

    2005-05-17 22:24:00
  • 13:

    奈津美

    ばさっ!
    みんなが注目?奈津美「すいませんっ・・・」
    先生が一つ咳をしてみんなが前を見た。教科書を取ろうとした時、「はい」海が私の教科書を取ってくれた。
    海と目が合う。
    奈津美「ありがとう・・・」

    2005-05-17 23:07:00
  • 14:

    奈津美

    後ろを見ると

    海が立っていた。

    由美子「冬月君・・・」そう言いかけた時すごい勢いで海が由美子に向かって歩いてきた。私はただ呆然とした・・・。由美子「ごめん。奈津美。私が呼び出したんだぁ・・・教室で待ってて」

    2005-05-17 23:16:00
  • 15:

    続き気になるから早くはいてなぁ???まってまぁす?

    2005-05-17 23:52:00
  • 16:

    奈津美

    わぁぁヽ(∇⌒ヽ)(ノ⌒∇)ノめっさ嬉しいねんけど??ありがとう読んでくれて?感謝感謝やわぁ??

    2005-05-17 23:59:00
  • 17:

    奈津美

    奈津美「うっ・・・うん分かったぁ」そう言って速足で屋上から校舎内に行った。
    手紙には・・・屋上に来てって書いてあったんやぁ・・・。頑張れぇ由美子!教室には誰もいなかった。夕日が教室をオレンジに染める。グラウンドでは野球部が練習してる。窓際の席から窓を開けてただグラウンドを眺めてた

    2005-05-18 00:03:00
  • 18:

    奈津美

    教室のカーテンが風で揺れる。
    由美子どうなったのかなぁ・・まだかなぁ・・もう10分くらい待ってるんだけどなぁ・・・。
    そう考えながらもただグラウンドをぼぉっと見ていた。由美子は私と違ってかわいいから絶対大丈夫だろなぁ・・・。昔からモテたもんなぁ・・・由美子はぁ。

    2005-05-18 00:07:00
  • 19:

    奈津美

    ガラッ
    教室のドアが勢いよく開いた。慌ててドアを見ると

    海がいた。

    ピシャン!海は勢いよく扉をしめてこっちに向かって歩いてきた。私はびっくりして黙って見ていた。

    2005-05-18 00:10:00
  • 20:

    奈津美

    海は私の座ってる席の一つ前に座ってため息を着きながら外を見た。
    海の背中は寂しそうだった。
    何故だかそう思った。
    沈黙が少し続いた。変な空間だった。野球部の声とバットがボールに当たる音だけが教室に聞こえる。

    2005-05-18 00:14:00
  • 21:

    奈津美

    奈津美「冬月・・・由美子は・・・?」
    海「夜電話するからって伝えてくれって言われた・・・先帰るって・・・」低い声で海はそう言った。
    奈津美「・・・っ・・・」何か言おうとしたけどそれ以上は言えなかった。というか聞けなかった。海「あんたさぁ・・・」そう言いながら海は後ろを向いて私の瞳をじっと見た。
    海「・・・」奈津美「・・・」

    2005-05-18 00:21:00
  • 22:

    奈津美

    海「・・・じゃあな」海はそれ以上何も言わず席を立って教室を出た。
    私も少ししてから教室を出て、家に帰った。
    由美子に電話しても結局由美子はその晩は一度も出なかった。

    2005-05-18 00:25:00
  • 23:

    奈津美

    次の日由美子は元気だった。いつもの由美子だった。海もいつもの海だった。放課後由美子がカラオケに私を誘ったから二人で言った。そして由美子はカラオケ歌いながら泣き出した。
    奈津美「・・・由美子・・・」
    由美子「・・・だめやった・・・好きな人がおるねんて・・・」小さな声でそう言った。私は由美子の隣に座り、由美子の頭を撫でながら、「元気を出して」をアカペラでマイクなしで歌った。由美子は私の腕の中で泣いた。

    2005-05-18 00:32:00
  • 24:

    奈津美

    奈津美「由美子・・・泣かんとってやぁ・・・あたしまで泣けてくるやん・・・」由美子「・・奈津美ぃ・・あたし諦めへん・・これからはいっぱい冬月に話し掛ける・・だってなぁ・・好きやもん・・」奈津美「・・うんっ・・あたしも応援する・・!」
    二人で泣いた。勇気づけあった。友達ってええやんなぁ!二人でカラオケ歌いまくりはしゃぎまくった。頑張れ!由美子!

    2005-05-18 00:46:00
  • 25:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 26:

    奈津美

    2話「君が笑った」

    2005-05-18 00:52:00
  • 27:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 28:

    奈津美

    梅雨の季節になった。毎日毎日雨雨雨!本間うざいにも程があるわっ

    由美子はフラれた日から海に少しずつ話し掛けるようになった。海は不器用に返事をするだけ。それでも由美子はめげずに話し掛ける。
    女子達は何人も海に告白してフラれてその頃には海の話題はなくなりかけていた。

    2005-05-18 00:59:00
  • 29:

    みぃ

    こうゆうの好きです?? 頑張ってください?

    2005-05-18 01:35:00
  • 30:

    かな

    しぉりぃ??

    2005-05-18 01:36:00
  • 31:

    奈津美

    わぁぁ(*⌒▽⌒*)ありがとう??本間に本間にうれしいわぁ??

    2005-05-18 01:47:00
  • 32:

    名無しさん

    しぉり?

    2005-05-18 09:59:00
  • 33:

    奈津美

    神田「ここじゃちょっと話せないからさぁ、放課後時間作ってほしい」
    奈津美「わかった・・・」

    2005-05-18 10:24:00
  • 34:

    まお

    続き気になるΨ(`∀´)Ψ頑張ってくらはい??

    2005-05-18 11:05:00
  • 35:

    奈津美

    まおちゃんぁりがと??いっぱい書くからね??

    2005-05-18 13:19:00
  • 36:

    奈津美

    教室に戻ると由美子が私の腕をひっぱった。そして耳元で《ちょっとちょっと!神田と何話したん?!》とすごい興味ありげに興奮しながらそう言った。奈津美「なんか。修学旅行一緒の班になってって言われた」
    由美子《えっ?!まじで?!・・・って事は・・・冬月君も一緒って事やんなぁ?!ばりうれしい》奈津美「けど、まだ先やし、どうなるか分からんし・・・それに他の女子だって絶対狙ってるやろうしなぁ」

    2005-05-18 13:27:00
  • 37:

    奈津美

    ?キーンコーン カーンコーン
    チャイムが鳴った。奈津美「じゃあまた後で話すわ」由美子「わかった」

    2005-05-18 13:30:00
  • 38:

    奈津美

    神田「まじで?!やったぁ!山村ってかわいいからてっきりおるもんやと思ってた・・・じゃあな!ありがとう」
    そう言うと神田は教室から出て行った。教室に一人残って考えた。
    由美子は海が好き。海の仲良い神田は由美子が好き。海は神田の気持ち知ってるのかなぁ?知ってて由美子を振ったのかなぁ?どうなんだろぅ。

    2005-05-18 13:52:00
  • 39:

    奈津美

    部室で由美子にさんざん問い詰められたけど、曖昧な返事で何とか乗り切った。神田から言わないでと頼まれたから言えなかった。きっとこの事を由美子が知ったらと考えると言わないでおいた方がいいと思った。

    2005-05-18 13:55:00
  • 40:

    奈津美

    その日以来神田が由美子に視線を送っている事に気付き出した。女子も気付いていたが由美子は気付いていなかった。海は相変わらず冷静だった。
    由美子「はぁ。お腹すいたぁはやく弁当食べたいわぁ」由美子は気楽だった。最近女子達の間で自分が話題になってるなんて気付いてないようだ。奈津美「本間あんた気楽やなぁ」つい言ってしまった。
    由美子「えっ?何で?・・・あぁ試験が近いのに勉強もしてへんから?」

    2005-05-18 14:01:00
  • 41:

    奈津美

    気楽な子だなぁ・・・由美子は中学の時めっちゃモテて女子からはひそかに憧れられた存在で、由美子が持っている物はみんな真似していた。けど本人は全く気付いていなかった。
    普通気付く事でも由美子は気付かないのだ。

    2005-05-18 14:58:00
  • 42:

    奈津美

    その日は部活には行かないで久々に由美子と町へ制服のまま出た。夏祭りの浴衣をお揃いにしようと由美子が言い出したのだ。
    奈津美「あたし青にする!由美子は?」由美子「あたしピンク?」そして二人でお揃いをかった。店員さんに「お二人共とっても似合うと思いますよ!」と言われて二人で照れた。浴衣を買ってマクドで軽く食べて由美子は用事あるからと言って由美子とマクド前で別れた。

    2005-05-18 15:04:00
  • 43:

    奈津美

    振り向くと
    神田が目の前でこけた?神田「・・・いってぇ」
    神田が腰をさする。奈津美「・・・大丈夫?」思わず笑ってしまう。海もすぐ駆け寄ってきて笑い出した。それを見てすねる神田。その顔がやけに笑えてよけい笑った。海を見ると海が笑いながらこっちを見た。
    あたしが海の笑う顔をちゃんと見たのは初めてだった。

    2005-05-18 15:23:00
  • 44:

    奈津美

    目の前に映るものすべて信じて疑わなかったあの頃
    キラキラどれだけ僕等は輝いていただろう。

    2005-05-18 15:28:00
  • 45:

    名無しさん

    ????

    2005-05-18 15:47:00
  • 46:

    奈津美

    3話
    「花火」

    2005-05-18 16:51:00
  • 47:

    奈津美

    神田は立ち上がって走り出した。私と海は二人で立ち止まっていた。
    海「おぉい!神田ぁ!どこ行くんだよ!」神田に向かって海が叫んだ。神田は止まってこちらに向かって
    神田「お前らこっち来いって!早く!」そう言って走り出した。奈津美「えっ?!あたしも?!」海「まじ意味分かんねぇ・・・」そう言って海も走り出した。あたしは立ち止まってると海が振り向いて
    海「早く」と手招きした。仕方なく私も走った。

    2005-05-18 17:06:00
  • 48:

    奈津美

    やっと追い付いた時にはハーバーランドだった。モザイクの先の小さい遊園地に着いた。
    神田「あぁ疲れたぁ!お前ら遅いねん!」階段に神田が息切れしながら座る。あたしと海も息切れしながら座る。
    海「はぁはぁ・・・あっつぅ・・・お前意味不明だよなぁ」神田に向かってそう言った。
    奈津美「っていうか私関係ないやん・・・何でついて行かなあかんのよ・・・」

    2005-05-18 17:11:00
  • 49:

    奈津美

    神田「お前ら二人に発表しまっす!」神田が私と海の前に立って元気よく言った。
    神田「・・・明日・・俺、山村に告白します!」
    海と私は黙った。海「えっ?お前山村の事」神田「好きやで」

    2005-05-18 17:15:00
  • 50:

    なつ

    きになるぅ?しおり? がんばってくらはい??

    2005-05-18 17:28:00
  • 51:

    奈津美

    ?なつちゃん?ぁりがとにゃん(* ̄ε ̄*)めちゃんこぅれちいですぅ??頑張るにゃぁ!

    2005-05-18 17:39:00
  • 52:

    奈津美

    神田がトイレに行ってる間私と海は二人になった。奈津美「冬月さぁ由美子の事言ってないん?」 海「言う必要なくねぇ?」奈津美「でも神田が由美子の事好きって知らなかったの?」海は観覧車を眺めてた
    海「・・今知った・・・」そう言って私を見た。
    海「・・・出会ってすぐの人を好きになる意味が分からねぇよなぁ・・・」海はまた遠くを見た。夕日が海の横顔を照らす。奈津美「・・・何で?」海「何知らない奴を好きになる意味が分からん・・・みんな簡単に好きって言って無理ならすぐ諦める・・・そんなんなら最初からいらねぇ」

    2005-05-18 17:51:00
  • 53:

    奈津美

    奈津美「そこから始まるんやんかぁ!大体全部の人が諦める訳ちゃうし・・・勝手に決めたりしんときよ」私は由美子をばかにされた気がしてムカついた。海は冷静に空を見てた。海「興味ない・・・」奈津美「・・・」
    だめだ。あたしには海のどこがいいのか全く分からない。由美子には悪いけどやっぱ苦手。

    2005-05-18 17:55:00
  • 54:

    奈津美

    次の日―
    由美子「えぇっ?!奈津美昨日冬月と神田と一緒に遊んだの?!」その日も晴れてたので屋上でお弁当を食べてた。
    奈津美「だから、遊んだ訳じゃなく・・・」由美子「もしかして奈津美は冬月の事好きなんじゃ・・・」奈津美「それはありえない」

    2005-05-18 17:59:00
  • 55:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 56:

    奈津美

    由美子は断言する私に驚いた。奈津美「絶対にありえない」私はそう言った。由美子「ずっと思ってたんやけど、奈津美は恋してないの?」由美子は言った。
    奈津美「由美子知ってるやろ?あたしに恋はしばらくおとずれないねんから!」
    由美子「分かってるけどな、後藤先輩の事まだ忘れてないん?」由美子はちょっと真剣な顔で言った

    2005-05-18 22:36:00
  • 57:

    奈津美

    後藤先輩・・・。
    胸の奥深くに閉じ込めてた思い出が蘇る。。
    二重の大きな瞳、白いはだ、ちょっと低い声、優しい性格、私を何度もモデルにして先輩は絵を描いた

    2005-05-18 22:46:00
  • 58:

    奈津美

    中学に入学して間もなく美術部に入った。
    初めて部活に行った時一人美術室の隅でただひたすら真剣な顔で絵を描いてる人がいた。会話する事もなくただただ静かに描いていた。
    それが後藤先輩。部員は20人程でけっこうだらけた部活動で、みんな落書き程度しかしていない

    2005-05-18 22:56:00
  • 59:

    奈津美

    後藤先輩に近づく人はいなかった。近寄り難い雰囲気を出していたからというのもあった。
    同じ部員の由美子と仲良くなったのは入部して三か月くらいしてからだった。由美子は真面目な近寄り難い後藤先輩の事を苦手にしていた。私は興味をもっていたけど話しかける勇気はなかった。

    2005-05-18 23:00:00
  • 60:

    奈津美

    入部して半年くらいしてから後藤先輩が私を呼んだ。
    先輩「モデル頼んでもいい?」初めて先輩の正面からの顔と声を聞いた。その場にいた部員みんなが静まりかえって私に注目した。

    2005-05-18 23:02:00
  • 61:

    奈津美

    それから先輩は私をモデルにして何枚も絵を描いた。
    会話はあまりないけど、真剣に見つめる後藤先輩に少しずつ恋をしていった。
    後藤先輩の行動一つ一つが好きになっていき、どんどん知りたくなった。教室で授業を受けてる時グラウンドを見ると先輩の体育の授業の姿を目で追ったり、体育祭でひそかに応援したり。

    2005-05-18 23:08:00
  • 62:

    奈津美

    先輩は少しずつ私に話し掛けるようになった。
    そして笑ったりもした。そうやって先輩は三年になった。私は二年になった。
    先輩からモデルの御礼だと誕生日プレゼントにオルゴールをもらったりもした。写真も何枚か撮ったりした。先輩は決して目立つ人ではないけれど私にとっては一番ドキドキする人だった。

    卒業の一週間前私は先輩に呼び出されて久々に部室に行った。

    2005-05-18 23:13:00
  • 63:

    奈津美

    先輩「今までありがとうな。来週卒業式には出ないまま外国で絵の勉強しに行く。明日出発やから今日が最後なんや」
    あまりの突然の事で驚いた。由美子に相談して卒業式に告白する事が決まった矢先の事だった。
    胸の奥で鼓動が聞こえる。
    先輩「それだけ言いたかったから・・・」先輩はうつむいて少し微笑んだ。奈津美「先輩・・・いつ戻ってくるんですか?」
    先輩「さぁ、まだ分からないけど、五年後くらいかなぁ」
    奈津美「・・・待ってていいですか?」気付いたらそう言っていた。言わないでいるのは永遠の別れを意味する気がしたから。
    しばらく沈黙が続いて先輩は「もし待っててくれたら・・・」奈津美「・・・」
    先輩「その時は付き合ってほしい・・・」
    先輩はそういって私のほっぺたを触って私の涙をふいた。
    奈津美「私・・・待ってます・・・」先輩「うん・・・」

    それから今になる。

    2005-05-18 23:26:00
  • 64:

    奈津美



    由美子「もう忘れなさいよ・・・手紙も来なくなって一年たつやんかぁ」奈津美「分かってるよ・・・もう待ってへんし先輩も忘れたやろうし・・・」由美子は少し笑った。私も少し笑った。

    2005-05-18 23:32:00
  • 65:

    奈津美

    ガラッ
    教室のドアが開いた。振り向くと由美子だった。その後ろに神田の姿が見えた。由美子「ごめん奈津美、今日神田と帰る」 奈津美「えっ?」神田「付き合う事になったんだぁ悪いけど冬月と二人で帰って」はぁ?だって由美子は海の事が好きなんじゃ・・・
    奈津美「由美子?」由美子「じゃあね(o^_^o)」そう言って二人は帰ってしまった。
    海は冷静な顔をしていた。私は理解できなかった。海「行くぞ」海はそう言って教室を出た。

    2005-05-19 02:24:00
  • 66:

    奈津美

    第4話
    「別れ」

    2005-05-19 02:32:00
  • 67:

    奈津美

    二人で海岸近くのコンビニで花火とライターを買って海岸に行った。
    まだ空は明るい。奈津美「ねぇ、本間にするん?」海「暗くなるまで待つ?」奈津美「どうせするならそっちの方がよくない?」海「じゃあ待つ」
    海は海岸前に座った。私は訳が分からないけど隣に座った。
    奈津美「あのさぁ・・・」

    2005-05-19 02:42:00
  • 68:

    ギャル汚 ◆7W9NT64xD6

    気になるわぁ?かなり気になる?ワラ
    はよかいてな?まってます?あとガンバ???

    2005-05-19 03:55:00
  • 69:

    奈津美

    ギャル汚ありがとう?がんばるね?
    ちなみに神田は小池徹平をイメージしてください。

    2005-05-19 06:57:00
  • 70:

    名無しさん

    読んでますぅ??頑張ってくらさいィ???しぉりッ?

    2005-05-19 07:51:00
  • 71:

    奈津美

    ありがとう(?_?)?? 頑張るなぁ!

    2005-05-19 10:35:00
  • 72:

    奈津美

    奈津美「だるいかぁ・・・まぁそんな事言わないで花火楽しもうなぁ」
    オレンジ色をした空が少しずつ青とうす紫色の空に変わり出した。

    2005-05-19 10:40:00
  • 73:

    奈津美

    海「・・・」海は少しずつ私に笑う顔を見せてくれるようになった。自分の話も少しずつだけど話すようになった。
    それでもいつも遠くを見ていた。

    奈津美「きれいやなぁ」
    二人で花火をたくさんした。花火の命は一瞬で消える。その美しさは心の中にずどんと何かを残してくれる程素晴らしい。最後の線香花火をしていた。
    海「あんたさぁ・・・いい奴かもな」線香花火の作り出すわずかな明かりが海を照らす。
    奈津美「いい奴かもじゃなくていい奴なんだよ。」

    2005-05-19 10:50:00
  • 74:

    奈津美

    私の線香花火の日玉がぽたりと地面に落ちた。
    奈津美「あぁ゛っ?あんたが言うから落ちたやんかぁ!」ほっぺを膨らました。すると海は少しふきだして
    海「ふぐみてぇだな。」と言った。
    ポタッ
    海の線香花火の日玉も地面に落ちた。海「あっ」海は眉間にしわをよせて唇をとがらせて変な声を出した。それが本間におかしくて私は笑い転げた。奈津美「あほやぁ!あはははははっ!お腹いたいやんかぁぁぁ!すねお!すねお!」海は恥ずかしそうにしていたけどそのうち笑い出した。

    2005-05-19 11:12:00
  • 75:

    奈津美

    次の日から学校でも海は私に少しずつ話し掛けるようになった。女子達は勝手に勘違いして噂をたてまくった。私と海ができてるだとかデートしていただとかでたらめばかり。由美子「奈津美さぁ、冬月の事好きなんじゃないん?あたしもう直人一筋やし別に構わんよ」
    奈津美「だから違うってばそんなんちゃうし・・・っていうか前から聞きたかったんやけど神田からの告白なんで受け入れたん?」由美子「だってさぁ、直人も結構実は気になってたから」
    奈津美「はぁ?まじで?軽いなぁあんた」
    由美子「だってぇやっぱ好きって言ってくれるほうが嬉しいもん」

    2005-05-19 11:20:00
  • 76:

    奈津美


    由美子は部活が終わると神田と帰った。
    由美子と神田に手を振ったあと海に
    奈津美「ごめん。待った?」海「いや、神田といたし。行こうか」
    海は歩き出した。海はいつもより真剣な顔をしていた。奈津美「冬月どないしたん?顔暗いで?」
    海「・・・そこの喫茶店入ろう」海はそう言って喫茶店に入った。

    2005-05-19 11:36:00
  • 77:

    奈津美

    「おまたせしました」
    テーブルの上に二つならんだミックスジュースとコーラ。
    奈津美「どないしたん?」海「恋人が出来たって言われた」
    奈津美「えっ・・・付き合って四年の彼女の人?」海はうなずいた。私は慌てて彼女をかばった。奈津美「そんな事ないって!彼女さびしかったから嘘付いたんやって!」海「俺が向こうで一番仲良かった奴と付き合う事になったからって」海は顔色ひとつ変えずそう言った。

    何故だか涙がこぼれた

    2005-05-19 11:43:00
  • 78:

    奈津美

    あの頃 全てを信じていたあの頃
    悲しみは僕等の全てであり 喜びは僕等の全てだと勝手に思い込んでいた。
    それは 空を目指し 届くことなく一瞬で舞散る花火のように きっと美しく純粋なものだっただろう。

    2005-05-19 11:47:00
  • 79:

    奈津美

    第5話
    「彼女の願い」

    2005-05-19 12:05:00
  • 80:

    奈津美

    奈津美「あんたさぁそれでいいんか?諦めるん?」涙をふきながら海に言った。
    海「あいつが決めた事なら構わない・・・遠距離はやっぱ無理だって事だろ」
    奈津美「あんたも簡単やん。あんただって同じやん軽いなぁ」海「・・・」奈津美「奪い返せばいいやんか・・・取られたなら取り返せばいいやんか!」

    2005-05-19 12:11:00
  • 81:

    奈津美

    海は笑った。海「そうだよな・・・やっぱ相談してよかった。ありがとう」奈津美「えっ?」海「土曜ちょっと行ってくる東京に」
    海はすっきりした顔でそう言った

    2005-05-19 12:16:00
  • 82:

    奈津美

    海って冷めてる奴かと思ったけどけっこう熱いとことかあるんやぁ・・・ちょっと見直した。

    由美子「えぇっ?!土曜冬月用事で祭行けないの?!」今日から授業は午前中で終わり。神田と海は用事で先に帰った。奈津美「仕方ないって?三人で祭行こうよ・・・それか神田と二人で行ってくる?」由美子「それはあかん!せっかく浴衣お揃いやし!けど用事ってなんなん?!」奈津美「さぁ・・・知らないけど」
    人に言わないでおいた方がいいと思った。海は私にしか言ってないと言っていた。神田にも言ってないらしい

    2005-05-19 12:52:00
  • 83:

    奈津美

    奈津美「そういえばさぁ由美子と二人で帰るの久々やんなぁ」由美子「本間やなぁ。ずっと直人と帰ってるし女同士もいいもんやなぁ」
    奈津美「あんたら仲良しやもんなぁ」由美子はでれでれしてる。すっかり神田色に染まった。

    2005-05-19 12:55:00
  • 84:

    奈津美

    土曜になった。お母さんに浴衣を着せてもらって、髪はアップにしてもらった。今日の私はかわいらしい!と自分をほめた。

    待ち合わせ場所に行くと神田と由美子がいた。由美子「奈津美めっちゃ可愛い!似合ってる!」奈津美「由美子もめっさ可愛い!」二人で褒めあった。神田はどっちも可愛いと言った

    2005-05-19 13:10:00
  • 85:

    奈津美

    三人で色々屋台の出店で楽しんだ。くじびきで変なキャラクターのキーホルダーが当たった。これ海にあげよう?そう思った。
    神田「もうすぐ花火あがるから場所移動しようや」神田がそう言ったので三人で近くのビルの屋上に行った。海今頃何してんかなぁ・・・海の事が気になった。

    ドォォォン!目の前に大きな花火が空を彩る。由美子「きれぇ!絶景やん!」神田「やろ?!冬月が見つけたねんで。特等席やろ?!」神田は自慢気に言った

    2005-05-19 13:18:00
  • 86:

    奈津美

    彼の願いと

    海「あいつが望んだ事だ」奈津美「・・・」

    彼女の願いと

    海「会えなすぎてさびしいときに俺は何もしてやれなかった」奈津美「・・・」

    すれ違う現実、届かない距離

    海「仕方ない」奈津美「・・・あんた・・・」

    それが現実だった。

    2005-05-19 14:01:00
  • 87:

    奈津美

    キラキラした青春時代と言われる年に僕等は直面していても、気付くこともないまま簡単にほおり出してはまた見失っていた。
    それに気付いた時にはもう大人になっていた。

    2005-05-19 14:04:00
  • 88:

    奈津美

    第6話
    「涙」

    2005-05-19 14:08:00
  • 89:

    名無しさん

    すごいおもしろいです!頑張って書いてください^^

    2005-05-19 14:12:00
  • 90:

    名無しさん

    読ませてもらってます♪♪メチャ面白ぃ!!!!続き楽しみにしてます★"

    2005-05-19 14:28:00
  • 91:

    奈津美

    ありがとうありがとうm(__)m本間その言葉しか浮かびません?本間おおきに!

    2005-05-19 14:31:00
  • 92:

    奈津美

    奈津美「あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ」扇風機の前で声を出していた。
    「何やってんねん?ほら掃除するからそこどきなさい」お母さんが掃除機持って部屋に入って来た。奈津美「お母さん暑゛い゛よう?クーラーつけてもいい?」「あかんあかん!無理!今日は涼しい方やし、もうあんたちょっとは掃除手伝いなさいよ。」奈津美「あ゛づい゛あ゛づい゛あ゛づい゛」 「うるさいなぁ!あんたセミと変わらんわ!」
    ブーン
    お母さんそう言いながら掃除機をかけた。もう八月やで。暑いし夏休み暇過ぎて溶けてしまいそうやわ・・・

    2005-05-19 14:39:00
  • 93:

    奈津美

    一階に降りてリビングのソファの上で寝転がった。奈津美「あつぅあついあつい」由美子は毎日といっていい程神田と遊んでいた。あたしは彼氏もいないし毎日退屈だった。テレビはしょうもないし、する事もない。
    ピーンポーン
    家のチャイムがなった。奈津美「お母さぁん!誰か来たでぇ!」・・・・・・?・・・返答なし
    仕方なく私がドアを開けた。由美子「やっほぉ??」きゃぁぁぁ?由美子じゃないですかぁ??奈津美「久々やん!どないしたん?!」由美子「遊ぼうや!ちょっと入ってもいい?」奈津美「どうぞどうぞ」

    2005-05-19 14:46:00
  • 94:

    奈津美

    由美子「おばちゃんこんにちわあ」「まぁ?由美子ちゃんいらっしゃい?」 由美子はお母さんと仲良しだ。奈津美「お母さん部屋にジュース持ってきてなぁ?あとクーラーつけてええ?」
    「ええよ?由美子ちゃんゆっくりしてってなぁ」
    由美子「おばちゃん若いよなぁ」部屋に行くと由美子はそう言った。クーラー付けてあたしは天国だ?由美子「そうそう!明後日から二日間予定ない?」奈津美「まったくない」由美子は断言した私を見てふきだした。由美子「旅行行かへん?冬月も直人も行くねんけど」奈津美「どこに行くん?」
    由美子「淡路やで?一人一万で行けるねんで?直人の親戚の民宿でお金いらんし?一万は遊ぶお金」

    2005-05-19 14:58:00
  • 95:

    奈津美

    断る理由もなく、私は了解した。お母さんは助かるわぁと喜んだ。水着は去年のがあったし服もなんでもいいと思ったので適当に用意した。

    当日。天気快晴。みんなで駅で待ち合わせ。由美子「おはよぉ?奈津美荷物それだけ?!」奈津美「だって一泊やろ?これで充分やん由美子が多すぎやねん」由美子はでっかい旅行かばんで来ていた。奈津美「あいつらは?」由美子「トイレ行ったよ・・・あっ来た来た!」 振り向くと海と神田がいた。海の私服姿はじめてみたけど神田と海が二人でいるとまるで芸能人だ。

    2005-05-19 16:08:00
  • 96:

    奈津美

    舞子に着いた。そこからバスで明石大橋を渡った。由美子「きれぇだねぇ!こらっ直人寝るなよ!」神田「いていてっ!寝てへんわ?」後ろで二人が騒がしい。海は黙って隣でガム食べてる。奈津美「ねぇ、元気?」海「ん?」奈津美「あれから連絡あった?」海「あぁっ、全然ないしもう忘れてた」海は笑った。奈津美「忘れるわけないやん。。あんま無理せんときなぁ。」

    2005-05-19 16:22:00
  • 97:

    かず

    めっちゃおもろい??なんかかなりよんでてリアルやしつうか実はや思うけどなんかよんでて楽しい?がんばってな?

    2005-05-19 19:23:00
  • 98:

    奈津美

    海はにこっと微笑み何も言わなかった。それが妙に胸の奥で切なくなった。

    由美子「着いたぁぁ!すっごいなぁ!」確かにびっくりするくらい立派な旅館だった。神田「だろ?!遊び放題やで!」旅館に入るとすぐ女将さんが来てくれた。「まぁまぁいらっしゃい!直人君久しぶりやねぇ」

    2005-05-19 19:23:00
  • 99:

    奈津美

    かずちん?ありがちょ(o^_^o)っていうか実話じゃないです?けど読んでなぁ?

    2005-05-19 19:27:00
  • 100:

    奈津美

    読んでくれてるみなさんへ??
    この話は実話ではないですけどちゃんと意味はあります。最後には読んでてよかったって思えてもらえるように気持ち込めて書くんで実話ちゃうんやったら読むんやめるとか言わないで読んでください?

    2005-05-19 19:32:00
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