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僕等がいた。

スレッド内検索:
  • 1:

    奈津美

    まだ17才だったあの頃
    そこには確かに
    僕等がいた。

    2005-05-17 15:34:00
  • 2:

    奈津美

    掲示板の周りにはたくさんの人が騒いでた。
    由美子「同じクラスになれたやぁん!めっちゃうれちぃわぁ」
    奈津美「そうやなぁ(o^_^o)あたしも嬉しいわぁ」
    二人で手を取り合って喜んでた時。

    2005-05-17 15:42:00
  • 3:

    奈津美

    「うるせぇ・・・」あたしに向かってぽつりと毒を吐いた。

    それが海だった。

    2005-05-17 15:45:00
  • 4:

    奈津美

    「冬月ってかっこいいなぁ」「彼女おるんかなぁ」「冬月見てたら他の男子が汚く見えるし」「あははは!分かるそれぇ」
    更衣室での女子達の話題。
    冬月海と私は同じクラスになって一ヶ月が経った。海は女子からかなり人気がある。由美子もメロメロ・・・。あたしには分からない。あんな冷たい感じの男子なんか興味ない。

    2005-05-17 17:59:00
  • 5:

    奈津美

    「冬月ってさぁ、めっちゃクールやんかぁ。あれが魅力やなぁ」「けど東京からこっちに来てまだ二年らしくてさぁ向こうに彼女がいるかも」
    女子達がまだ騒いでる?
    制服に着替え終わった由美子が
    由美子「奈津美ぃ、今日部活のとき話あるんだぁ」

    2005-05-17 18:03:00
  • 6:

    奈津美

    第1話「はじまり」

    2005-05-17 20:48:00
  • 7:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 8:

    奈津美

    部活の時間、部員7人しかいない美術部の美術室で由美子が海の話をしだした。毎日聞かされてる私の身にもなってよ?

    由美子「冬月君に告白しようと思うんだ」由美子は真っ直ぐな目で私を見た。
    奈津美「話した事ないのに?・・・あんな奴のどこがいいの?みんなおかしいよ」

    2005-05-17 21:02:00
  • 9:

    奈津美

    海は、物静かで女に興味なんてなさげな感じがしていた。男子とは仲良しみたいだけど女子と話したりするところを見た事がなかった。ミーハーな女子が話かけても冷たい答えしかしない。そんな奴で、それでも人気がある意味が私には本当にわからなかった

    2005-05-17 21:05:00
  • 10:

    奈津美

    由美子「明日告白してみようと思って・・・。でね、冬月君と席が近い奈津美にこれを明日渡してもらいたいねん」
    由美子はポケットから手紙を出して私に差し出した。私は手紙を受けとらず自分で渡せと言った。由美子「お願い!」
    由美子は諦めなかった。30分くらいねばられてしまい、私は仕方なく受け取った

    2005-05-17 21:10:00
  • 11:

    奈津美

    次の日朝から気が重かった・・・。
    由美子「おっはよ?」元気よく教室で由美子がお出迎え。奈津美「はよぉ。元気やねぇ」
    教室には、もうみんな来てわいわい話してる。海も男子と仲良く話してる。はぁ・・。由美子は耳元で《御礼はするから?よろしくな?》と言った。この教室でいつ渡せばいいんだろう。女子の視線は海に集中してんのに。

    2005-05-17 22:20:00
  • 12:

    奈津美

    授業は全く頭に入らずずっとタイミングをうかがっていたが結局五時間目になってしまった。由美子は不安そうにしてるし・・・はぁ。海と私は一番後ろの席でしかも隣。よし!教科書を落としてその時に渡そう!
    先生が黒板に書いてる時に私は教科書を落とした。

    2005-05-17 22:24:00
  • 13:

    奈津美

    ばさっ!
    みんなが注目?奈津美「すいませんっ・・・」
    先生が一つ咳をしてみんなが前を見た。教科書を取ろうとした時、「はい」海が私の教科書を取ってくれた。
    海と目が合う。
    奈津美「ありがとう・・・」

    2005-05-17 23:07:00
  • 14:

    奈津美

    後ろを見ると

    海が立っていた。

    由美子「冬月君・・・」そう言いかけた時すごい勢いで海が由美子に向かって歩いてきた。私はただ呆然とした・・・。由美子「ごめん。奈津美。私が呼び出したんだぁ・・・教室で待ってて」

    2005-05-17 23:16:00
  • 15:

    続き気になるから早くはいてなぁ???まってまぁす?

    2005-05-17 23:52:00
  • 16:

    奈津美

    わぁぁヽ(∇⌒ヽ)(ノ⌒∇)ノめっさ嬉しいねんけど??ありがとう読んでくれて?感謝感謝やわぁ??

    2005-05-17 23:59:00
  • 17:

    奈津美

    奈津美「うっ・・・うん分かったぁ」そう言って速足で屋上から校舎内に行った。
    手紙には・・・屋上に来てって書いてあったんやぁ・・・。頑張れぇ由美子!教室には誰もいなかった。夕日が教室をオレンジに染める。グラウンドでは野球部が練習してる。窓際の席から窓を開けてただグラウンドを眺めてた

    2005-05-18 00:03:00
  • 18:

    奈津美

    教室のカーテンが風で揺れる。
    由美子どうなったのかなぁ・・まだかなぁ・・もう10分くらい待ってるんだけどなぁ・・・。
    そう考えながらもただグラウンドをぼぉっと見ていた。由美子は私と違ってかわいいから絶対大丈夫だろなぁ・・・。昔からモテたもんなぁ・・・由美子はぁ。

    2005-05-18 00:07:00
  • 19:

    奈津美

    ガラッ
    教室のドアが勢いよく開いた。慌ててドアを見ると

    海がいた。

    ピシャン!海は勢いよく扉をしめてこっちに向かって歩いてきた。私はびっくりして黙って見ていた。

    2005-05-18 00:10:00
  • 20:

    奈津美

    海は私の座ってる席の一つ前に座ってため息を着きながら外を見た。
    海の背中は寂しそうだった。
    何故だかそう思った。
    沈黙が少し続いた。変な空間だった。野球部の声とバットがボールに当たる音だけが教室に聞こえる。

    2005-05-18 00:14:00
  • 21:

    奈津美

    奈津美「冬月・・・由美子は・・・?」
    海「夜電話するからって伝えてくれって言われた・・・先帰るって・・・」低い声で海はそう言った。
    奈津美「・・・っ・・・」何か言おうとしたけどそれ以上は言えなかった。というか聞けなかった。海「あんたさぁ・・・」そう言いながら海は後ろを向いて私の瞳をじっと見た。
    海「・・・」奈津美「・・・」

    2005-05-18 00:21:00
  • 22:

    奈津美

    海「・・・じゃあな」海はそれ以上何も言わず席を立って教室を出た。
    私も少ししてから教室を出て、家に帰った。
    由美子に電話しても結局由美子はその晩は一度も出なかった。

    2005-05-18 00:25:00
  • 23:

    奈津美

    次の日由美子は元気だった。いつもの由美子だった。海もいつもの海だった。放課後由美子がカラオケに私を誘ったから二人で言った。そして由美子はカラオケ歌いながら泣き出した。
    奈津美「・・・由美子・・・」
    由美子「・・・だめやった・・・好きな人がおるねんて・・・」小さな声でそう言った。私は由美子の隣に座り、由美子の頭を撫でながら、「元気を出して」をアカペラでマイクなしで歌った。由美子は私の腕の中で泣いた。

    2005-05-18 00:32:00
  • 24:

    奈津美

    奈津美「由美子・・・泣かんとってやぁ・・・あたしまで泣けてくるやん・・・」由美子「・・奈津美ぃ・・あたし諦めへん・・これからはいっぱい冬月に話し掛ける・・だってなぁ・・好きやもん・・」奈津美「・・うんっ・・あたしも応援する・・!」
    二人で泣いた。勇気づけあった。友達ってええやんなぁ!二人でカラオケ歌いまくりはしゃぎまくった。頑張れ!由美子!

    2005-05-18 00:46:00
  • 25:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 26:

    奈津美

    2話「君が笑った」

    2005-05-18 00:52:00
  • 27:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 28:

    奈津美

    梅雨の季節になった。毎日毎日雨雨雨!本間うざいにも程があるわっ

    由美子はフラれた日から海に少しずつ話し掛けるようになった。海は不器用に返事をするだけ。それでも由美子はめげずに話し掛ける。
    女子達は何人も海に告白してフラれてその頃には海の話題はなくなりかけていた。

    2005-05-18 00:59:00
  • 29:

    みぃ

    こうゆうの好きです?? 頑張ってください?

    2005-05-18 01:35:00
  • 30:

    かな

    しぉりぃ??

    2005-05-18 01:36:00
  • 31:

    奈津美

    わぁぁ(*⌒▽⌒*)ありがとう??本間に本間にうれしいわぁ??

    2005-05-18 01:47:00
  • 32:

    名無しさん

    しぉり?

    2005-05-18 09:59:00
  • 33:

    奈津美

    神田「ここじゃちょっと話せないからさぁ、放課後時間作ってほしい」
    奈津美「わかった・・・」

    2005-05-18 10:24:00
  • 34:

    まお

    続き気になるΨ(`∀´)Ψ頑張ってくらはい??

    2005-05-18 11:05:00
  • 35:

    奈津美

    まおちゃんぁりがと??いっぱい書くからね??

    2005-05-18 13:19:00
  • 36:

    奈津美

    教室に戻ると由美子が私の腕をひっぱった。そして耳元で《ちょっとちょっと!神田と何話したん?!》とすごい興味ありげに興奮しながらそう言った。奈津美「なんか。修学旅行一緒の班になってって言われた」
    由美子《えっ?!まじで?!・・・って事は・・・冬月君も一緒って事やんなぁ?!ばりうれしい》奈津美「けど、まだ先やし、どうなるか分からんし・・・それに他の女子だって絶対狙ってるやろうしなぁ」

    2005-05-18 13:27:00
  • 37:

    奈津美

    ?キーンコーン カーンコーン
    チャイムが鳴った。奈津美「じゃあまた後で話すわ」由美子「わかった」

    2005-05-18 13:30:00
  • 38:

    奈津美

    神田「まじで?!やったぁ!山村ってかわいいからてっきりおるもんやと思ってた・・・じゃあな!ありがとう」
    そう言うと神田は教室から出て行った。教室に一人残って考えた。
    由美子は海が好き。海の仲良い神田は由美子が好き。海は神田の気持ち知ってるのかなぁ?知ってて由美子を振ったのかなぁ?どうなんだろぅ。

    2005-05-18 13:52:00
  • 39:

    奈津美

    部室で由美子にさんざん問い詰められたけど、曖昧な返事で何とか乗り切った。神田から言わないでと頼まれたから言えなかった。きっとこの事を由美子が知ったらと考えると言わないでおいた方がいいと思った。

    2005-05-18 13:55:00
  • 40:

    奈津美

    その日以来神田が由美子に視線を送っている事に気付き出した。女子も気付いていたが由美子は気付いていなかった。海は相変わらず冷静だった。
    由美子「はぁ。お腹すいたぁはやく弁当食べたいわぁ」由美子は気楽だった。最近女子達の間で自分が話題になってるなんて気付いてないようだ。奈津美「本間あんた気楽やなぁ」つい言ってしまった。
    由美子「えっ?何で?・・・あぁ試験が近いのに勉強もしてへんから?」

    2005-05-18 14:01:00
  • 41:

    奈津美

    気楽な子だなぁ・・・由美子は中学の時めっちゃモテて女子からはひそかに憧れられた存在で、由美子が持っている物はみんな真似していた。けど本人は全く気付いていなかった。
    普通気付く事でも由美子は気付かないのだ。

    2005-05-18 14:58:00
  • 42:

    奈津美

    その日は部活には行かないで久々に由美子と町へ制服のまま出た。夏祭りの浴衣をお揃いにしようと由美子が言い出したのだ。
    奈津美「あたし青にする!由美子は?」由美子「あたしピンク?」そして二人でお揃いをかった。店員さんに「お二人共とっても似合うと思いますよ!」と言われて二人で照れた。浴衣を買ってマクドで軽く食べて由美子は用事あるからと言って由美子とマクド前で別れた。

    2005-05-18 15:04:00
  • 43:

    奈津美

    振り向くと
    神田が目の前でこけた?神田「・・・いってぇ」
    神田が腰をさする。奈津美「・・・大丈夫?」思わず笑ってしまう。海もすぐ駆け寄ってきて笑い出した。それを見てすねる神田。その顔がやけに笑えてよけい笑った。海を見ると海が笑いながらこっちを見た。
    あたしが海の笑う顔をちゃんと見たのは初めてだった。

    2005-05-18 15:23:00
  • 44:

    奈津美

    目の前に映るものすべて信じて疑わなかったあの頃
    キラキラどれだけ僕等は輝いていただろう。

    2005-05-18 15:28:00
  • 45:

    名無しさん

    ????

    2005-05-18 15:47:00
  • 46:

    奈津美

    3話
    「花火」

    2005-05-18 16:51:00
  • 47:

    奈津美

    神田は立ち上がって走り出した。私と海は二人で立ち止まっていた。
    海「おぉい!神田ぁ!どこ行くんだよ!」神田に向かって海が叫んだ。神田は止まってこちらに向かって
    神田「お前らこっち来いって!早く!」そう言って走り出した。奈津美「えっ?!あたしも?!」海「まじ意味分かんねぇ・・・」そう言って海も走り出した。あたしは立ち止まってると海が振り向いて
    海「早く」と手招きした。仕方なく私も走った。

    2005-05-18 17:06:00
  • 48:

    奈津美

    やっと追い付いた時にはハーバーランドだった。モザイクの先の小さい遊園地に着いた。
    神田「あぁ疲れたぁ!お前ら遅いねん!」階段に神田が息切れしながら座る。あたしと海も息切れしながら座る。
    海「はぁはぁ・・・あっつぅ・・・お前意味不明だよなぁ」神田に向かってそう言った。
    奈津美「っていうか私関係ないやん・・・何でついて行かなあかんのよ・・・」

    2005-05-18 17:11:00
  • 49:

    奈津美

    神田「お前ら二人に発表しまっす!」神田が私と海の前に立って元気よく言った。
    神田「・・・明日・・俺、山村に告白します!」
    海と私は黙った。海「えっ?お前山村の事」神田「好きやで」

    2005-05-18 17:15:00
  • 50:

    なつ

    きになるぅ?しおり? がんばってくらはい??

    2005-05-18 17:28:00
  • 51:

    奈津美

    ?なつちゃん?ぁりがとにゃん(* ̄ε ̄*)めちゃんこぅれちいですぅ??頑張るにゃぁ!

    2005-05-18 17:39:00
  • 52:

    奈津美

    神田がトイレに行ってる間私と海は二人になった。奈津美「冬月さぁ由美子の事言ってないん?」 海「言う必要なくねぇ?」奈津美「でも神田が由美子の事好きって知らなかったの?」海は観覧車を眺めてた
    海「・・今知った・・・」そう言って私を見た。
    海「・・・出会ってすぐの人を好きになる意味が分からねぇよなぁ・・・」海はまた遠くを見た。夕日が海の横顔を照らす。奈津美「・・・何で?」海「何知らない奴を好きになる意味が分からん・・・みんな簡単に好きって言って無理ならすぐ諦める・・・そんなんなら最初からいらねぇ」

    2005-05-18 17:51:00
  • 53:

    奈津美

    奈津美「そこから始まるんやんかぁ!大体全部の人が諦める訳ちゃうし・・・勝手に決めたりしんときよ」私は由美子をばかにされた気がしてムカついた。海は冷静に空を見てた。海「興味ない・・・」奈津美「・・・」
    だめだ。あたしには海のどこがいいのか全く分からない。由美子には悪いけどやっぱ苦手。

    2005-05-18 17:55:00
  • 54:

    奈津美

    次の日―
    由美子「えぇっ?!奈津美昨日冬月と神田と一緒に遊んだの?!」その日も晴れてたので屋上でお弁当を食べてた。
    奈津美「だから、遊んだ訳じゃなく・・・」由美子「もしかして奈津美は冬月の事好きなんじゃ・・・」奈津美「それはありえない」

    2005-05-18 17:59:00
  • 55:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 56:

    奈津美

    由美子は断言する私に驚いた。奈津美「絶対にありえない」私はそう言った。由美子「ずっと思ってたんやけど、奈津美は恋してないの?」由美子は言った。
    奈津美「由美子知ってるやろ?あたしに恋はしばらくおとずれないねんから!」
    由美子「分かってるけどな、後藤先輩の事まだ忘れてないん?」由美子はちょっと真剣な顔で言った

    2005-05-18 22:36:00
  • 57:

    奈津美

    後藤先輩・・・。
    胸の奥深くに閉じ込めてた思い出が蘇る。。
    二重の大きな瞳、白いはだ、ちょっと低い声、優しい性格、私を何度もモデルにして先輩は絵を描いた

    2005-05-18 22:46:00
  • 58:

    奈津美

    中学に入学して間もなく美術部に入った。
    初めて部活に行った時一人美術室の隅でただひたすら真剣な顔で絵を描いてる人がいた。会話する事もなくただただ静かに描いていた。
    それが後藤先輩。部員は20人程でけっこうだらけた部活動で、みんな落書き程度しかしていない

    2005-05-18 22:56:00
  • 59:

    奈津美

    後藤先輩に近づく人はいなかった。近寄り難い雰囲気を出していたからというのもあった。
    同じ部員の由美子と仲良くなったのは入部して三か月くらいしてからだった。由美子は真面目な近寄り難い後藤先輩の事を苦手にしていた。私は興味をもっていたけど話しかける勇気はなかった。

    2005-05-18 23:00:00
  • 60:

    奈津美

    入部して半年くらいしてから後藤先輩が私を呼んだ。
    先輩「モデル頼んでもいい?」初めて先輩の正面からの顔と声を聞いた。その場にいた部員みんなが静まりかえって私に注目した。

    2005-05-18 23:02:00
  • 61:

    奈津美

    それから先輩は私をモデルにして何枚も絵を描いた。
    会話はあまりないけど、真剣に見つめる後藤先輩に少しずつ恋をしていった。
    後藤先輩の行動一つ一つが好きになっていき、どんどん知りたくなった。教室で授業を受けてる時グラウンドを見ると先輩の体育の授業の姿を目で追ったり、体育祭でひそかに応援したり。

    2005-05-18 23:08:00
  • 62:

    奈津美

    先輩は少しずつ私に話し掛けるようになった。
    そして笑ったりもした。そうやって先輩は三年になった。私は二年になった。
    先輩からモデルの御礼だと誕生日プレゼントにオルゴールをもらったりもした。写真も何枚か撮ったりした。先輩は決して目立つ人ではないけれど私にとっては一番ドキドキする人だった。

    卒業の一週間前私は先輩に呼び出されて久々に部室に行った。

    2005-05-18 23:13:00
  • 63:

    奈津美

    先輩「今までありがとうな。来週卒業式には出ないまま外国で絵の勉強しに行く。明日出発やから今日が最後なんや」
    あまりの突然の事で驚いた。由美子に相談して卒業式に告白する事が決まった矢先の事だった。
    胸の奥で鼓動が聞こえる。
    先輩「それだけ言いたかったから・・・」先輩はうつむいて少し微笑んだ。奈津美「先輩・・・いつ戻ってくるんですか?」
    先輩「さぁ、まだ分からないけど、五年後くらいかなぁ」
    奈津美「・・・待ってていいですか?」気付いたらそう言っていた。言わないでいるのは永遠の別れを意味する気がしたから。
    しばらく沈黙が続いて先輩は「もし待っててくれたら・・・」奈津美「・・・」
    先輩「その時は付き合ってほしい・・・」
    先輩はそういって私のほっぺたを触って私の涙をふいた。
    奈津美「私・・・待ってます・・・」先輩「うん・・・」

    それから今になる。

    2005-05-18 23:26:00
  • 64:

    奈津美



    由美子「もう忘れなさいよ・・・手紙も来なくなって一年たつやんかぁ」奈津美「分かってるよ・・・もう待ってへんし先輩も忘れたやろうし・・・」由美子は少し笑った。私も少し笑った。

    2005-05-18 23:32:00
  • 65:

    奈津美

    ガラッ
    教室のドアが開いた。振り向くと由美子だった。その後ろに神田の姿が見えた。由美子「ごめん奈津美、今日神田と帰る」 奈津美「えっ?」神田「付き合う事になったんだぁ悪いけど冬月と二人で帰って」はぁ?だって由美子は海の事が好きなんじゃ・・・
    奈津美「由美子?」由美子「じゃあね(o^_^o)」そう言って二人は帰ってしまった。
    海は冷静な顔をしていた。私は理解できなかった。海「行くぞ」海はそう言って教室を出た。

    2005-05-19 02:24:00
  • 66:

    奈津美

    第4話
    「別れ」

    2005-05-19 02:32:00
  • 67:

    奈津美

    二人で海岸近くのコンビニで花火とライターを買って海岸に行った。
    まだ空は明るい。奈津美「ねぇ、本間にするん?」海「暗くなるまで待つ?」奈津美「どうせするならそっちの方がよくない?」海「じゃあ待つ」
    海は海岸前に座った。私は訳が分からないけど隣に座った。
    奈津美「あのさぁ・・・」

    2005-05-19 02:42:00
  • 68:

    ギャル汚 ◆7W9NT64xD6

    気になるわぁ?かなり気になる?ワラ
    はよかいてな?まってます?あとガンバ???

    2005-05-19 03:55:00
  • 69:

    奈津美

    ギャル汚ありがとう?がんばるね?
    ちなみに神田は小池徹平をイメージしてください。

    2005-05-19 06:57:00
  • 70:

    名無しさん

    読んでますぅ??頑張ってくらさいィ???しぉりッ?

    2005-05-19 07:51:00
  • 71:

    奈津美

    ありがとう(?_?)?? 頑張るなぁ!

    2005-05-19 10:35:00
  • 72:

    奈津美

    奈津美「だるいかぁ・・・まぁそんな事言わないで花火楽しもうなぁ」
    オレンジ色をした空が少しずつ青とうす紫色の空に変わり出した。

    2005-05-19 10:40:00
  • 73:

    奈津美

    海「・・・」海は少しずつ私に笑う顔を見せてくれるようになった。自分の話も少しずつだけど話すようになった。
    それでもいつも遠くを見ていた。

    奈津美「きれいやなぁ」
    二人で花火をたくさんした。花火の命は一瞬で消える。その美しさは心の中にずどんと何かを残してくれる程素晴らしい。最後の線香花火をしていた。
    海「あんたさぁ・・・いい奴かもな」線香花火の作り出すわずかな明かりが海を照らす。
    奈津美「いい奴かもじゃなくていい奴なんだよ。」

    2005-05-19 10:50:00
  • 74:

    奈津美

    私の線香花火の日玉がぽたりと地面に落ちた。
    奈津美「あぁ゛っ?あんたが言うから落ちたやんかぁ!」ほっぺを膨らました。すると海は少しふきだして
    海「ふぐみてぇだな。」と言った。
    ポタッ
    海の線香花火の日玉も地面に落ちた。海「あっ」海は眉間にしわをよせて唇をとがらせて変な声を出した。それが本間におかしくて私は笑い転げた。奈津美「あほやぁ!あはははははっ!お腹いたいやんかぁぁぁ!すねお!すねお!」海は恥ずかしそうにしていたけどそのうち笑い出した。

    2005-05-19 11:12:00
  • 75:

    奈津美

    次の日から学校でも海は私に少しずつ話し掛けるようになった。女子達は勝手に勘違いして噂をたてまくった。私と海ができてるだとかデートしていただとかでたらめばかり。由美子「奈津美さぁ、冬月の事好きなんじゃないん?あたしもう直人一筋やし別に構わんよ」
    奈津美「だから違うってばそんなんちゃうし・・・っていうか前から聞きたかったんやけど神田からの告白なんで受け入れたん?」由美子「だってさぁ、直人も結構実は気になってたから」
    奈津美「はぁ?まじで?軽いなぁあんた」
    由美子「だってぇやっぱ好きって言ってくれるほうが嬉しいもん」

    2005-05-19 11:20:00
  • 76:

    奈津美


    由美子は部活が終わると神田と帰った。
    由美子と神田に手を振ったあと海に
    奈津美「ごめん。待った?」海「いや、神田といたし。行こうか」
    海は歩き出した。海はいつもより真剣な顔をしていた。奈津美「冬月どないしたん?顔暗いで?」
    海「・・・そこの喫茶店入ろう」海はそう言って喫茶店に入った。

    2005-05-19 11:36:00
  • 77:

    奈津美

    「おまたせしました」
    テーブルの上に二つならんだミックスジュースとコーラ。
    奈津美「どないしたん?」海「恋人が出来たって言われた」
    奈津美「えっ・・・付き合って四年の彼女の人?」海はうなずいた。私は慌てて彼女をかばった。奈津美「そんな事ないって!彼女さびしかったから嘘付いたんやって!」海「俺が向こうで一番仲良かった奴と付き合う事になったからって」海は顔色ひとつ変えずそう言った。

    何故だか涙がこぼれた

    2005-05-19 11:43:00
  • 78:

    奈津美

    あの頃 全てを信じていたあの頃
    悲しみは僕等の全てであり 喜びは僕等の全てだと勝手に思い込んでいた。
    それは 空を目指し 届くことなく一瞬で舞散る花火のように きっと美しく純粋なものだっただろう。

    2005-05-19 11:47:00
  • 79:

    奈津美

    第5話
    「彼女の願い」

    2005-05-19 12:05:00
  • 80:

    奈津美

    奈津美「あんたさぁそれでいいんか?諦めるん?」涙をふきながら海に言った。
    海「あいつが決めた事なら構わない・・・遠距離はやっぱ無理だって事だろ」
    奈津美「あんたも簡単やん。あんただって同じやん軽いなぁ」海「・・・」奈津美「奪い返せばいいやんか・・・取られたなら取り返せばいいやんか!」

    2005-05-19 12:11:00
  • 81:

    奈津美

    海は笑った。海「そうだよな・・・やっぱ相談してよかった。ありがとう」奈津美「えっ?」海「土曜ちょっと行ってくる東京に」
    海はすっきりした顔でそう言った

    2005-05-19 12:16:00
  • 82:

    奈津美

    海って冷めてる奴かと思ったけどけっこう熱いとことかあるんやぁ・・・ちょっと見直した。

    由美子「えぇっ?!土曜冬月用事で祭行けないの?!」今日から授業は午前中で終わり。神田と海は用事で先に帰った。奈津美「仕方ないって?三人で祭行こうよ・・・それか神田と二人で行ってくる?」由美子「それはあかん!せっかく浴衣お揃いやし!けど用事ってなんなん?!」奈津美「さぁ・・・知らないけど」
    人に言わないでおいた方がいいと思った。海は私にしか言ってないと言っていた。神田にも言ってないらしい

    2005-05-19 12:52:00
  • 83:

    奈津美

    奈津美「そういえばさぁ由美子と二人で帰るの久々やんなぁ」由美子「本間やなぁ。ずっと直人と帰ってるし女同士もいいもんやなぁ」
    奈津美「あんたら仲良しやもんなぁ」由美子はでれでれしてる。すっかり神田色に染まった。

    2005-05-19 12:55:00
  • 84:

    奈津美

    土曜になった。お母さんに浴衣を着せてもらって、髪はアップにしてもらった。今日の私はかわいらしい!と自分をほめた。

    待ち合わせ場所に行くと神田と由美子がいた。由美子「奈津美めっちゃ可愛い!似合ってる!」奈津美「由美子もめっさ可愛い!」二人で褒めあった。神田はどっちも可愛いと言った

    2005-05-19 13:10:00
  • 85:

    奈津美

    三人で色々屋台の出店で楽しんだ。くじびきで変なキャラクターのキーホルダーが当たった。これ海にあげよう?そう思った。
    神田「もうすぐ花火あがるから場所移動しようや」神田がそう言ったので三人で近くのビルの屋上に行った。海今頃何してんかなぁ・・・海の事が気になった。

    ドォォォン!目の前に大きな花火が空を彩る。由美子「きれぇ!絶景やん!」神田「やろ?!冬月が見つけたねんで。特等席やろ?!」神田は自慢気に言った

    2005-05-19 13:18:00
  • 86:

    奈津美

    彼の願いと

    海「あいつが望んだ事だ」奈津美「・・・」

    彼女の願いと

    海「会えなすぎてさびしいときに俺は何もしてやれなかった」奈津美「・・・」

    すれ違う現実、届かない距離

    海「仕方ない」奈津美「・・・あんた・・・」

    それが現実だった。

    2005-05-19 14:01:00
  • 87:

    奈津美

    キラキラした青春時代と言われる年に僕等は直面していても、気付くこともないまま簡単にほおり出してはまた見失っていた。
    それに気付いた時にはもう大人になっていた。

    2005-05-19 14:04:00
  • 88:

    奈津美

    第6話
    「涙」

    2005-05-19 14:08:00
  • 89:

    名無しさん

    すごいおもしろいです!頑張って書いてください^^

    2005-05-19 14:12:00
  • 90:

    名無しさん

    読ませてもらってます♪♪メチャ面白ぃ!!!!続き楽しみにしてます★"

    2005-05-19 14:28:00
  • 91:

    奈津美

    ありがとうありがとうm(__)m本間その言葉しか浮かびません?本間おおきに!

    2005-05-19 14:31:00
  • 92:

    奈津美

    奈津美「あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ」扇風機の前で声を出していた。
    「何やってんねん?ほら掃除するからそこどきなさい」お母さんが掃除機持って部屋に入って来た。奈津美「お母さん暑゛い゛よう?クーラーつけてもいい?」「あかんあかん!無理!今日は涼しい方やし、もうあんたちょっとは掃除手伝いなさいよ。」奈津美「あ゛づい゛あ゛づい゛あ゛づい゛」 「うるさいなぁ!あんたセミと変わらんわ!」
    ブーン
    お母さんそう言いながら掃除機をかけた。もう八月やで。暑いし夏休み暇過ぎて溶けてしまいそうやわ・・・

    2005-05-19 14:39:00
  • 93:

    奈津美

    一階に降りてリビングのソファの上で寝転がった。奈津美「あつぅあついあつい」由美子は毎日といっていい程神田と遊んでいた。あたしは彼氏もいないし毎日退屈だった。テレビはしょうもないし、する事もない。
    ピーンポーン
    家のチャイムがなった。奈津美「お母さぁん!誰か来たでぇ!」・・・・・・?・・・返答なし
    仕方なく私がドアを開けた。由美子「やっほぉ??」きゃぁぁぁ?由美子じゃないですかぁ??奈津美「久々やん!どないしたん?!」由美子「遊ぼうや!ちょっと入ってもいい?」奈津美「どうぞどうぞ」

    2005-05-19 14:46:00
  • 94:

    奈津美

    由美子「おばちゃんこんにちわあ」「まぁ?由美子ちゃんいらっしゃい?」 由美子はお母さんと仲良しだ。奈津美「お母さん部屋にジュース持ってきてなぁ?あとクーラーつけてええ?」
    「ええよ?由美子ちゃんゆっくりしてってなぁ」
    由美子「おばちゃん若いよなぁ」部屋に行くと由美子はそう言った。クーラー付けてあたしは天国だ?由美子「そうそう!明後日から二日間予定ない?」奈津美「まったくない」由美子は断言した私を見てふきだした。由美子「旅行行かへん?冬月も直人も行くねんけど」奈津美「どこに行くん?」
    由美子「淡路やで?一人一万で行けるねんで?直人の親戚の民宿でお金いらんし?一万は遊ぶお金」

    2005-05-19 14:58:00
  • 95:

    奈津美

    断る理由もなく、私は了解した。お母さんは助かるわぁと喜んだ。水着は去年のがあったし服もなんでもいいと思ったので適当に用意した。

    当日。天気快晴。みんなで駅で待ち合わせ。由美子「おはよぉ?奈津美荷物それだけ?!」奈津美「だって一泊やろ?これで充分やん由美子が多すぎやねん」由美子はでっかい旅行かばんで来ていた。奈津美「あいつらは?」由美子「トイレ行ったよ・・・あっ来た来た!」 振り向くと海と神田がいた。海の私服姿はじめてみたけど神田と海が二人でいるとまるで芸能人だ。

    2005-05-19 16:08:00
  • 96:

    奈津美

    舞子に着いた。そこからバスで明石大橋を渡った。由美子「きれぇだねぇ!こらっ直人寝るなよ!」神田「いていてっ!寝てへんわ?」後ろで二人が騒がしい。海は黙って隣でガム食べてる。奈津美「ねぇ、元気?」海「ん?」奈津美「あれから連絡あった?」海「あぁっ、全然ないしもう忘れてた」海は笑った。奈津美「忘れるわけないやん。。あんま無理せんときなぁ。」

    2005-05-19 16:22:00
  • 97:

    かず

    めっちゃおもろい??なんかかなりよんでてリアルやしつうか実はや思うけどなんかよんでて楽しい?がんばってな?

    2005-05-19 19:23:00
  • 98:

    奈津美

    海はにこっと微笑み何も言わなかった。それが妙に胸の奥で切なくなった。

    由美子「着いたぁぁ!すっごいなぁ!」確かにびっくりするくらい立派な旅館だった。神田「だろ?!遊び放題やで!」旅館に入るとすぐ女将さんが来てくれた。「まぁまぁいらっしゃい!直人君久しぶりやねぇ」

    2005-05-19 19:23:00
  • 99:

    奈津美

    かずちん?ありがちょ(o^_^o)っていうか実話じゃないです?けど読んでなぁ?

    2005-05-19 19:27:00
  • 100:

    奈津美

    読んでくれてるみなさんへ??
    この話は実話ではないですけどちゃんと意味はあります。最後には読んでてよかったって思えてもらえるように気持ち込めて書くんで実話ちゃうんやったら読むんやめるとか言わないで読んでください?

    2005-05-19 19:32:00
  • 101:

    奈津美

    仲居さん二人が部屋を案内してくれた。由美子と神田は同じ部屋で私と海が隣になった。
    奈津美「あかんやろ?!」温泉につかりながら由美子に言った。由美子「何が?」奈津美「なんで冬月と同じ部屋なん?!ありえん無理!おかしいやろ!」由美子「初夜やねんから邪魔せんといて」はぁ?!何を言ってるんですか?!
    奈津美「あほちゃうか?!あんたら二人で来たらよかってん!冬月だって引いてたわ!」

    2005-05-19 20:49:00
  • 102:

    奈津美

    由美子「引いてない引いてない?あぁもううるさいなぁ」由美子はそう言って体を洗いに行った。??本間ありえん!
    奈津美「由美子のあほー?」

    2005-05-19 21:59:00
  • 103:

    奈津美

    温泉からあがって服着替えて四人で近くにあるという小さな遊園地に行く事になった。遊園地までは仲居さんが送ってくれた。まだ昼の二時なのだ。しかし暑い。。遊園地は結構同じ年くらいの人が多くてびっくりした。四人でジェットコースターに乗ったりして結構はしゃいだ。海も楽しそうだった。

    2005-05-19 22:04:00
  • 104:

    奈津美

    夕方近くになったので神田が旅館に電話すると仲居さんが迎えに来てくれて車で旅館まで帰った。はしゃぎすぎてかなりくたびれた?食事は由美子と神田の部屋で四人で仲良く食べた。その後またお風呂に入ったりして気付いたらもう10時をまわっていた。

    2005-05-19 22:07:00
  • 105:

    奈津美

    部屋に戻った。気が重い・・・。まだ海は戻ってきてなかった。そして布団が二つならんでいた。
    奈津美「無理無理!」布団と布団を引き離して左の布団の上から横になった・・・。冷たくて気持ちいいなぁ???・・・・・・・・・


    ぱちくり
    目が覚めた。あれ?ここどこだ?
    あぁっ!!とび起きた。窓際のところで海が外を見ていた。月明かりに照らされていた。奈津美「めっさ寝てた!」ねぼけたまま叫んでしまった

    2005-05-19 22:14:00
  • 106:

    奈津美

    海「・・・はだけてる」えっ?浴衣がはだけてブラジャーとパンツが丸見えだった。奈津美「きゃぁっ」あわててひもをむすびなおした

    2005-05-19 22:19:00
  • 107:

    奈津美

    奈津美「見た?」海「見てない」奈津美「見たやろ?」海「見てない見てない」奈津美「ちょっと見たやろ?」海「・・・」奈津美「見えたやろ?」海「白」
    奈津美「見てるんやんかぁ!」
    海「なんなんだよ?たちわるいなぁ寝起き最悪じゃん」

    2005-05-19 22:22:00
  • 108:

    名無しさん

    しぉりッ(??∪??)

    2005-05-20 00:00:00
  • 109:

    奈津美

    ありがとうヽ(∇⌒ヽ)(ノ⌒∇)ノ本間にありがとう??めっさ嬉しいよぅ???

    2005-05-20 00:34:00
  • 110:

    奈津美

    奈津美「最悪!変態!なすび!かぼちゃ!茶碗蒸し!」ねぼけると人は無敵になる。海「あ゛ぁ゛もう、お前なぁ本間にぃ」海はため息を付いた。
    奈津美「わぁ?きれいやなぁ」窓の向こうの景色はものすごく綺麗だった。こぼれそうな程か細い三日月に星がたくさん輝いて海の波がきらきらしていた。
    奈津美「冬月海ってさぁ」海「フルネームで呼ぶなよ」
    奈津美「いい名前だね」海の顔を見た。海はびっくりした顔で急に悲しそうな顔になった。奈津美「冬月?」海は答えないでただうつむいてる。
    奈津美「どうしたん?ふゆっ・・・」

    海の肩を触るとそこから伝わる震えが私の心を揺らいだ。月明かりが海の悲しみを誘いだした。

    2005-05-20 00:47:00
  • 111:

    奈津美

    海の涙はどんな意味をもっていたのかその時は全く分からないでいた。


    僕等は時に人を傷つけてしまう。それは今もあの頃も変わらない。
    人の痛みは自分のものにはできない事など分からないでただただわかったつもりでいたあの頃、それはただの同情だった。

    2005-05-20 00:51:00
  • 112:

    奈津美

    第7話
    「見え始めた過去」

    2005-05-20 01:37:00
  • 113:

    奈津美

    海「なんだよ・・お前・・・気安く呼ぶな・・・」奈津美「海・・・」海「・・・呼ぶなって」奈津美「海」
    海「・・・」

    ぎゅぅう・・・海は私の腕の中で泣いた。私は海の泣く声が聞こえないように歌を小さい声で歌った。海の涙が見えないように抱きしめ続けた。

    2005-05-20 01:51:00
  • 114:

    奈津美

    海「あんたさぁ、いい奴だな」海が私の腕からはなれて言った。奈津美「・・・今頃気付いたん?遅すぎんで」冗談ぽく言った。海は笑った。
    海「俺あんたの前だと自分が出せるんだよなぁ・・何でか分からないけど」奈津美「友達だから」海「え?」奈津美「冬月はどう想ってるかは知らない。けどあたしは冬月も神田も由美子も大事な友達やと想ってる」

    2005-05-20 02:08:00
  • 115:

    奈津美

    海は外を見ながら小さくうなづいて笑った。
    奈津美「げっ!もう二時やんか!明日海行くしもう寝よっ!」
    海「もうそんなじかん?寝よ寝よっ」離しすぎた布団を少しひっつけた。奈津美「おやすみ・・」海「おぅ」・・・・・・
    奈津美「おやすみ」海「・・おぅ」・・奈津美「おやすみ」海「・・・・・」奈津美「おぉぉやぁぁぁすぅぅぅみぃぃぃ」海「・・オヤスミ」奈津美「冬月ぃぃうぅぅみぃぃぃ」
    海「?うっせぇなぁ」奈津美「おやすみ?」海「・・・おやすみなさい」

    2005-05-20 02:20:00
  • 116:

    奈津美

    服を着替えてから由美子と神田と海と四人で朝ご飯を食べました。由美子「昨日夜何かあった?」海・奈津美「何もない」二人でハモってしまった。神田は笑っていた。由美子「アヤシイ・・・」
    奈津美「全くもって何もないよ?したくもない気持ち悪いわ」
    海「お前なぁ・・・こっちがお断りだよ?」奈津美「こっちのセリフやわ」神田が笑う。由美子「何かめっちゃ仲良くなってるやん!冬月君ってもっとクールかと想ってた」
    海が黙る。奈津美「クールだってさ。よかったね」海が睨む。神田「まぁまぁ!これ食べたら海行こうぜ!」

    2005-05-20 02:38:00
  • 117:

    奈津美

    海岸はものすごい人で、にぎわっていた。ここでも注目を浴びる。
    由美子「あの海の家にしよっ★」由美子と神田は手をつなぎながら走って行った。

    2005-05-20 02:49:00
  • 118:

    奈津美

    海の家に入って四人で座ってる所に海の家のお兄さんとお姉さん達が集まって来た。お兄さんa「なぁ!似てるやろ?!」お姉さんa「タッキーそっくりやなぁ!君は小池徹平!」お兄さんb「美男美女カップルやなぁ!」勝手に騒いでる。お兄さんb「ごめんなぁ急に。こいつらがさぁ騒いでるからさぁ気になって・・・」
    神田「いいっすよ?由美子海行こうぜ!」さっき水着に着替えたばかりやのに・・・。由美子達は二人で行ってしまった

    2005-05-20 03:02:00
  • 119:

    名無しさん

    しょーもね

    2005-05-20 04:44:00
  • 120:

    名無しさん

    めちゃ好きこの話?

    2005-05-20 05:41:00
  • 121:

    名無しさん

    しぉりッ(★^o^★)

    2005-05-20 07:40:00
  • 122:

    ぅんち

    しぉり?

    2005-05-20 08:21:00
  • 123:

    奈津美

    みんなみんな本間にありがとう??

    2005-05-20 08:26:00
  • 124:

    奈津美

    奈津美「由美子と神田本間に仲良しやなぁずぅぅっと一緒やん」海「なぁせっかく海来たんだし四人でなんかして遊ぼうぜ」海はそう言ってこの店にあるバトミントンを四本買った。私はシャボン玉を買った。荷物はロッカーに預けて由美子達を海から呼び出して四人でバトミントンをする事になった。
    奈津美「めっちゃまぶしくて羽が見えへぇん!」なかなか風が強いのと陽射しが強いので続かなく、結局五分くらい経った時には海と神田だけ続けてた。私と由美子は少し後ろのパラソルの下からシャボン玉をしながらバトミントンの様子を見た。

    2005-05-20 08:45:00
  • 125:

    奈津美

    奈津美「すごい人やなぁ・・・あっ!羽が飛んで行った!」海達が探してる奈津美「あっちやで!神田ぁもっと後ろに行ったぁ」由美子「・・・昨日しちゃった・・・」神田から羽を見つけましたのサイン
    奈津美「何?何か言った?」由美子は照れながら由美子「昨日しちゃった」奈津美「初めてやん!痛かった?!どんなん?!どんなん?!」
    由美子「全然気持ちよくなかった・・・痛いし。入れるまでは気持ちよかったんやけど。なんか微妙奈津美は?本間に何もなし?」
    奈津美「ないない!話はけっこうしたけどな・・」

    2005-05-20 08:52:00
  • 126:

    奈津美

    奈津美「っていうかすごい由美子が急に大人びて見えるわぁ・・ついにしたんやなぁ・・あたしはいつになんやろなぁ・・・」神田と海は女の子に囲まれた。由美子「あっ?何なん?!あの娘ら囲んだ直人もでれでれしてるぅ?」海がこっちを指差すと女の子達はこっちを見てどっかに行った。

    2005-05-20 08:56:00
  • 127:

    奈津美

    由美子「直人が言ってたで」奈津美「なんて?」由美子「冬月って本間に女の子と会話とかしないみたいで直人と冬月って一年から仲良しらしいけど会話してるの自体が有り得ないって。」奈津美「そうなん?」
    由美子「冬月って自分の事は話さないらしいから分からないって。どんなに仲良くても男同士の話と女同士の話は違うから深く聞かないけどって」

    2005-05-20 09:01:00
  • 128:

    奈津美

    奈津美「冬月はけっこう冷めたようで冷めてへんと思うで」シャボン玉をいっぱい飛ばした風がきつくてすぐ遠くにいく。由美子「そうかもなぁ。けど私は直人と由美子と冬月と四人でいつまでも仲良くしてたい」
    海と神田はこっちに歩いてくる
    奈津美「そうやなぁ・・・」由美子「卒業しても、仲良くしてたい」
    シャボン玉を見て海が笑った。
    奈津美「そうやな」

    2005-05-20 09:07:00
  • 129:

    名無しさん

    ????

    2005-05-20 11:30:00
  • 130:

    奈津美

    お兄さんb「はいチクビ?」
    パシャッ。お姉さんc「記念写真この店に毎年飾ってるからまたみんなで見に来てね」奈津美「はい」
    海の家の人が私たちを撮ってくれた。あの時の写真は今でも飾られてるだろうか・・・。

    2005-05-20 11:51:00
  • 131:

    奈津美


    夏が足速に走り去った

    「今日から2学期やで!進路も決め始めなあかん、だらだらしとったらお前ら置いてかれんど!気合入れて取り組め」先生からの2学期初めての言葉。
    「2学期は体育祭、文化祭、そして修学旅行がある、その間にも試験がたくさんあるから遊んでる暇ないぞぉ」

    2005-05-20 11:57:00
  • 132:

    奈津美

    由美子「できたよ?写真」学校の帰りみんなでマクドに寄り道した。由美子がテーブルに並べ出す。神田「おぉっこれええやん!あっこっちも・・・由美子お前俺の寝顔」由美子「直人の寝顔は三枚ありまぁす?由美子と冬月君の帰りのバスでの寝顔は四枚?」奈津美「ぎゃあ?口開いてるやん!やめてよ?わぁ!冬月見んといて!神田も見るな!」笑いながら二人が見てる?
    写真は全部で80枚あった。由美子はふいに撮ったり隠れてとったりしたらしく、行きの電車で私と海がガムで風船つくった瞬間や神田と海の後ろ姿や海の家で話てる私と海や、遊園地でくたびれてる姿とかばかりだった。ちゃんとしたしゃしんもたくさんあるけど。

    2005-05-20 12:07:00
  • 133:

    奈津美

    由美子「焼き増しするから写真の裏に名前書いてな。今日出すから明日には渡せるわ一枚30円でいいよ」三人で写真の裏に名前を書いた。

    2005-05-20 12:11:00
  • 134:

    名無しさん

    めちゃ気になる!!

    2005-05-20 12:31:00
  • 135:

    奈津美

    あの頃の夢は。お嫁さんでも色んな職につく事でもなんでもなかった。

    本当に望んだ未来はただ僕等がつながっている未来。ただそれだけだった。 それはきっとどんなすごい仕事をする会社に入る事よりも難しい事だっただろう。

    2005-05-20 12:32:00
  • 136:

    奈津美

    第8話
    「叩き付けられた現実」

    2005-05-20 12:33:00
  • 137:

    奈津美

    乗るはずの電車が発車した。ホームに残ったままだった。
    奈津美「いつ?」海「まだ分からないんだ・・・こっちに残るかもしれないし、行くかもしれない」
    奈津美「家庭の事情で・・・?」海はうなずいた・・・。奈津美「そっかぁ!向こうに行くとなかなか会えないなぁ・・・。」海「まだ分からないし・・・」奈津美「向こうに帰れば彼女あんたのとこにもどってくる・・・」
    海「・・・かもな」奈津美「それが冬月幸せ?」海「・・・もうあいつの事は過去だよ。俺今楽しいしこっちの方がいい」奈津美「今考えても仕方なくない?親が決める事ならなおさらやん」

    2005-05-20 12:45:00
  • 138:

    奈津美

    九月はあっという間に終わった。試験は平均点ぎりぎりだったのでまぁ何とかといったかんじだった。今月は修学旅行がありクラスで班を決めた。男女で行動する時の班は私と由美子と神田と海とまぁまぁ仲良しの理香と海と神田の仲良しの山口になった。 寝る時の班は私と由美子と理香とめぐみと奈美。それで決まった。
    二泊三日の北海道。その後すぐ体育祭がある。体育祭の練習と修学旅行での話と授業で忙しくなった。

    2005-05-20 13:59:00
  • 139:

    奈津美

    「お土産はカニ!カニ!頼むでぇ!ちゃんと宅急便でな?」お母さんは毎日そればっかり口にする。奈津美「わかったって?うるさいなぁ!」「奈津美北海道の食べ物はおいしいからいっぱい食べてこいよ」お父さんはそればっか。
    何なんだうちの家族は・・・。「明日行くんやねぇ?忘れ物ないようにしなあかんで!うらやましいわぁ??なぁお父さん??」お父さんは苦笑いをした。新婚旅行に北海道に行った両親はやけに北海道の話になるともりあがる?

    2005-05-20 14:10:00
  • 140:

    名無しさん

    いつも楽しみにしてるんで頑張ってかいてね!

    2005-05-20 14:11:00
  • 141:

    奈津美

    ありがとう?(T-T)? がんばります?
    こういう感想とか見ると本間に頑張ろうって思う!

    2005-05-20 14:14:00
  • 142:

    名無しさん

    いつも楽しみに読んでます☆海好き-☆
    (ノω`*)ノキャァ?

    2005-05-20 14:16:00
  • 143:

    奈津美

    ?みなさんに御礼の文?
    みなさん本間にありがとうございます。
    みなさんは青春時代といわれた17才の事を思い出すと胸がきゅんとしませんか。
    この物語は大切なみなさんの想い出をよりいっそう大切に出来ればいいという想いだけで書いてます。力不足でわかりにくいところもあるかと思いますがどうか最後までお付き合いお願いします。作者より心を込めて。

    2005-05-20 14:22:00
  • 144:

    奈津美

    167さんありがとうヾ(@^▽^@)ノわーい
    海は私もお気に入りだよ??けど神田の方がいいかも(笑)どっちも男前すぎの設定なんでどっちでも嬉しいなぁ?

    2005-05-20 14:45:00
  • 145:

    奈津美

    北海道到着。
    クラスごとにバスに乗った。由美子「あんま寒くないなぁ!雪とかもう降ってるかと思ったけど」奈津美「キツネおるかなぁ」理香「ほっほっホタルぅ」北の国からですか?奈津美「あほやぁ!あはははは!」バスの中めっさうるさい?
    バスガイドさんの挨拶が始まった。

    2005-05-20 15:01:00
  • 146:

    奈津美

    ガイドさんは綺麗な人で優しい感じ。
    バスはずっと広い道を走る。北海道の景色の素晴らしさは言葉では表せない。行った人しか分からない程美しい。

    2005-05-20 15:54:00
  • 147:

    奈津美

    何時間もバスに乗りっぱなし。トイレ休憩だけバス降りる感じの長い長い移動が終わり、今日泊まるホテルに着いた。綺麗な大きいホテルだった。先生「はぁい!荷物部屋に置いたら二時間自由にしてよし!ただしホテルからは出ては駄目!ホテルの中なら自由にしていいぞ!」先生がそう言った。

    2005-05-20 16:01:00
  • 148:

    奈津美

    みんな散らばる。由美子「奈津美ぃ部屋行こう!」奈津美「めっちゃでかくない?!ホテルの中にお土産屋さんばり並んでるし!あそこメリーゴーランドある!何じゃここ!」本当にホテルというより遊園地の一角にいるような気分になるホテルだった。理香「こりゃ!あんたら勝手に動くな?部屋行くでぇめぐみぃ!奈美ぃ!行くで!」

    2005-05-20 16:35:00
  • 149:

    奈津美

    奈美「早く行きたぁい??あっ、お土産屋さん行こうよ?」みんなで行く事にした。奈津美「ぎゃぁぁ?」みんながあたしを見る。奈津美「あと三枚しか撮られへぇん?」理香「・・・雲と部屋ばっか撮るからやろ?お土産屋でカメラ買いや?」

    2005-05-20 17:05:00
  • 150:

    奈津美

    私はカメラとお父さんとお母さんに白い恋人とバター飴を買った。由美子「見て見て?これ綺麗ちゃう?!」由美子は雪の結晶のキーホルダーを見せた。奈津美「わぁぁ?めっちゃ綺麗!」あたしも買った。

    二時間はあっという間に終わった。

    2005-05-20 17:18:00
  • 151:

    名無しさん

    今一気に読んだ?頑張ってね?

    2005-05-20 18:26:00
  • 152:

    ギャル汚 ◆/GaL/3/muU

    しおり?がんばれぇ?

    2005-05-20 18:49:00
  • 153:

    奈津美

    ぁぁ!ギャル汚やん?久々やなぁ?めったうれちい?あと180さん?ありがとさぁん?本間本間うれしすぎやわ???

    2005-05-20 19:02:00
  • 154:

    奈津美

    「いっただきまぁす!」二年全員で夕御飯が始まった。肉っ肉っ肉っ?
    海と神田と山口と理香とテーブルを囲む。羊デビュー?海「・・・」神田「うんめぇ!」奈津美「おいしぃ?」

    2005-05-20 20:06:00
  • 155:

    奈津美

    奈津美「やったぁ!みんな撮ろう!うつんでぇ!」みんなテーブルを囲む。カメラマン「はいチーズ」
    みんなでピース
    にぎやかな食事は無事に終わった。

    2005-05-20 20:16:00
  • 156:

    奈津美



    二日目
    ホテルの遊園地。神田達と一緒の班だ。二時間乗り放題!
    由美子「ぎやぁ!フリーホールやぁ!あれ乗りたい!」由美子がフリーホールに向かって猛ダッシュ。理香「わぁぁ?あたしも行く行く!」奈津美「やったぁ!」神田「まじかよぉ・・・俺ぱす」海「俺もパス」山口「俺もパス」奈津美「理香ぁ!男子がパスやって!」理香が振り向く理香「じゃああたしにじゃいけんで勝ったらいいで!」神田達は気合入れて挑む。理香「せえの最初はぁパア!」理香?神田?海?山口?
    神田「はぁ?!萩原おまえっΣ( ̄□ ̄|||)」
    海「最悪」山口「・・・」理香「誰が最初はグーなんて決めたんですかぁ?はいはぁい行くよ!」理香は走った。由美子がフリーホールの前で手招きする

    2005-05-20 20:30:00
  • 157:

    奈津美

    六人きれいにフリーホールに乗りこみ。神田、由美子、海、あたし、山口、理香という順番。由美子「じゃあしりとりしていこうよ!」フリーホールが少しずつ上昇して行く。神田「りんご」由美子「ごま」海「まり」奈津美「りす」山口「すいか」理香「カラス」フリーホールが一番上に近づく。神田「す・・・みれ」由美子「れんげ」フリーホールが! 海「げぇ(落下中)ぇぇぇぇ・(落下中)・・・・・・・・ぇぇぇ(落下完了。)」

    2005-05-20 20:38:00
  • 158:

    奈津美

    海はもういやだという顔。理香「早く!男子あんたら男やろ?!」男子達「絶対いや」理香「ほら!じゃいけんや!」また構える。理香「最初はぁグー!」理香?神田?山口?海?神田「あ゛あ゛っ?」

    ジェットコースター乗り込み完了。
    二人ずつ順番に並んだ。

    2005-05-20 20:50:00
  • 159:

    奈津美



    修学旅行は本当に楽しかった小樽のオルゴール館も行けたし。。カニももちろん買いました。
    写真はいっぱい撮った。

    修学旅行も無事終わり次は体育祭を控えていた。しかも来週だ。

    2005-05-20 21:22:00
  • 160:

    奈津美

    由美子が真っ青な顔で休み時間に私をトイレに連れてった。スカートのポケットからだしたのは、由美子「妊娠した・・・」

    2005-05-20 21:24:00
  • 161:

    奈津美

    幸せな時間は一瞬でしかなかった。近づき始める黒い闇が私たちを誘い出した。

    2005-05-20 22:40:00
  • 162:

    奈津美

    深い闇に閉じ込められたように手探りで探してみても悪夢は覚めない。覚めないのは、夢じゃなく現実だからだった。

    僕等はいつまでも永遠だよと・・・抱きしめ合うことでしか確認する事ができずにいた。
    不器用な手と指で守りぬこうとただ震えながら守ったつもりでいた・・・

    2005-05-21 01:52:00
  • 163:

    奈津美

    第9話
    「命」

    2005-05-21 01:53:00
  • 164:

    奈津美

    奈津美「神田には」由美子「言ってへん・・・奈津美・・どうしよ・・・」トイレの床にしゃがみ込んで由美子は頭を抱えた。奈津美「生むん?」由美子「どうしよう・・・怖い怖いよぉっ」由美子が私の腕を握った。私は由美子を抱きしめた。
    奈津美「とにかく考えなあかん!とにかくここでじたばたしてもしゃあない」由美子は震えながらもうなずいた。奈津美「とにかく教室もどろ」

    2005-05-21 01:58:00
  • 165:

    奈津美

    由美子「奈津美ぃ・・・あたし怖いよ・・・やだっやだっ・・・」由美子は泣き出した。奈津美「あたしそばにおるから!どんな時だってあんたの手はなさんから!」由美子「奈津美ぃ奈津美ぃ」

    2005-05-21 02:03:00
  • 166:

    奈津美

    教室に戻ると真っ青な顔色をしてる由美子に気付いたのは神田だった。由美子はただうつむいて席に着いた。私は体調が悪いからだと嘘を付いた。由美子は弁当を食べなかった。私もあまり食べる気がしなかった。由美子の事を考えると泣きそうになった・・・。

    2005-05-21 03:00:00
  • 167:

    奈津美

    神田は結局戻って来ないまま学校が終わった。海「何かあったのかなぁ?」私は何となくわかった。 奈津美「あたし、今日は帰るね」そう言って教室を出てそのまま由美子の家に行った。

    家に行くと誰も出てこなかった。奈津美「まさか・・・」走って近くの産婦人科に行った。
    産婦人科の前で由美子のおじさんともう一人おじさんがいた。奈津美「おじさん・・・」
    おじさん「奈津美ちゃん!」何も言わず走って病院に入った。患者さんは誰もいないしずかな所だった。スリッパに履き変えて中に入ると受付の看護婦さんが私に声をかけた。

    2005-05-21 03:17:00
  • 168:

    奈津美

    「奈津美ちゃん?」振り向くとトイレから由美子のおばさんが出てきた。目が真っ赤だった。奈津美「・・・由美子は?」おばさん「・・・知ってたの?・・・」奈津美「・・・はい・・・」おばさん「さっき終わったところで今麻酔で眠ってるわ・・・神田君が付き添ってるから・・・」
    ドクン・・ドクン・・
    頭が真っ白になった。
    おばさん「・・仕方がないもんねぇ・・おばさん分かってるねんけど・・神田君攻め過ぎてもて・・」おばさんは泣き出した。おばさん「ひたすら謝ってきてねぇ・・神田君だけが悪いわけじゃないのに・・・」
    涙がこみあげてきた。奈津美「おばさん泣かないで・・・」おばさんの肩をさすった。

    2005-05-21 03:26:00
  • 169:

    奈津美

    おばさんから今日は帰ってといわれ、私は産婦人科を出た。
    おじさんの姿は目にはいったが声をかけれなかった。

    2005-05-21 03:30:00
  • 170:

    奈津美

    奈津美「一緒にいるって・・約束したのに・・・由美子のそばに・・・いる事ができなかった・・・できなかった」海「何があったんだよ?!言えよ?!」奈津美「・・・あたしっ・・・あたし・・・」海「俺ら友達なんだろ?!痛み分け合って差さえ合っていかなきゃだめなんだろ?!お前が言ったんだよ!俺の痛みはお前の痛みでもあるって!」

    2005-05-21 03:49:00
  • 171:

    奈津美

    奈津美「由美子が・・・由美子が中絶したねん・・・あたしっあたしっ・・・」ぎゅぅぅぅ
    海の制服を握り締めた。海「もう何も言うな・・・もうわかったから・・・泣いていいよ・・・無理するな・・・」海は優しくそう言った。

    2005-05-21 03:57:00
  • 172:

    奈津美

    波の音だけが聞こえた。海はずっと私を抱きしめた。海の腕の中は温かかった。

    2005-05-21 04:00:00
  • 173:

    奈津美

    彼の涙 彼女の涙
    私の涙 あなたの涙
    全ていつか思い出となっていく。

    それがどんな困難であったとしても未来は残酷にもつながっているから。
    たとえそのさきに、僕等の姿はなかったとしても・・・。

    2005-05-21 04:15:00
  • 174:

    奈津美

    読んでくれてるみなさんへ
    私は月曜まで書くのお休みさせていただきますm(__)m時間があれば書くつもりですがちょっと難しいので・・・。良かったら感想とか聞かせてくださいm(__)m

    2005-05-21 04:44:00
  • 175:

    美彩

    読みやすぃ∪バリぉも∪ろぃ(゚∀゚)?続き気になるっτ????完結まで頑張っτ下さいね???

    2005-05-21 06:37:00
  • 176:

    名無しさん

    すごいおもしろいですよ?頑張ってくださぁい?

    2005-05-21 10:32:00
  • 177:

    奈津美

    時間ができたぁ?今から書くね!

    2005-05-21 11:02:00
  • 178:

    奈津美

    第10話
    「愛情と友情」

    2005-05-21 11:05:00
  • 179:

    名無しさん

    やッた!!(ノω`*)ノキャァ?頑張って!!

    2005-05-21 11:10:00
  • 180:

    奈津美

    海が教室に来た。神田「冬月ちゃぁん??」海はびっくりしながら近寄ってきた。海「山村おはよ」由美子「心配かけたみたいで・・・ごめんなぁ」奈津美「冬月あのさぁ」海「ん?」海に耳打ちした
    奈津美《卒業したら結婚すんだって?》海はびっくりした顔。由美子と神田は照れてた。海「よかったなぁ!俺絶対式出るから!」

    2005-05-21 11:24:00
  • 181:

    奈津美

    暗闇から救い出してくれたのは、他でもない由美子の笑顔だった。


    体育祭が始まった。由美子はみんなの応援席で制服のままで見学。今日は快晴だ!由美子「なんかわくわくする!」奈津美「緊張するわぁ!」先生「お前らぁ!今日は気合入れてくれよ!」クラスみんなが先生の声で一気にテンションがあがる。

    2005-05-21 11:29:00
  • 182:

    奈津美

    クラスみんなでウルフルズの歌を歌った。他のクラスもかなり盛り上がってる。理香「あたし次ぎやでぇ・・・」奈美「理香ファイト!ファイト!」クラスのみんながどよめいた。山口の番だ!
    「ぐっさん!ぐっさん!ぐっさん!」みんなでぐっさんコール。由美子も笑顔でぐっさんコール。

    2005-05-21 11:35:00
  • 183:

    奈津美

    『いちについて!よーい・・・』
    パァァン
    みんなが総立ちした。山口が駆け抜ける。すごい声援が会場を包み込む。キャァァァ!
    山口は二着だった。
    一番始めのだっただけにすごい声援だった。
    神田の走りも理香の走りも奈美の走りもめぐみの走りも私の走りも終わった。「タッキー!タッキー!タッキー」クラスのみんなが叫び出した。海だ・・・。学校中の人がタッキーと叫び出した。海はグランドの真ん中で手をふった。みんな拍手しながら笑ってる。先生がマイクで『続きましてタッキー&翼の夢物語』と言った。すると三年生の翼に似てると有名な先輩が頭にはちまきまいてグランドの真ん中に来た。会場がヒートアップ

    2005-05-21 11:45:00
  • 184:

    奈津美

    由美子「何?!曲が始まったで?!」奈津美「えぇっ?!冬月何?なんで踊ってんの?!」冬月と三年生の翼に似た人が急遽用意されたグランドの真ん中のふたつのマイクスタンドの前で生徒側を向いて曲と共におどりだした。会場中さらにヒートアップ。

    2005-05-21 11:49:00
  • 185:

    奈津美

    海から後で聞いたところ赤組代表と白組代表で代表に選ばれてひそかに覚えさせられたらしい。

    2005-05-21 11:52:00
  • 186:

    奈津美

    にぎやかな楽しい体育祭は最後に生徒全員で色とりどりの風船を空に飛ばして閉会式がはじまる。由美子も参加した。これは平和でありますようにという意味がこもった競技らしい。生徒全員がグランドに風船を持って並ぶ。生徒全員で1800人。それは綺麗な光景だった。校長『平和でありますように』笛とともに1800個の風船が空に飛んだ。拍手と歓声が会場を包み込んだ。

    2005-05-21 12:35:00
  • 187:

    奈津美

    体育祭が終わって教室に戻るとき一年生の女子達から海は写真に一緒に写ってくださいと頼まれまくってまるでアイドルみたいだった。神田もそれは同じだった。由美子はヤキモチも焼かず先に私と教室に戻った。奈津美「体大丈夫?」由美子「うん?もう大丈夫やで。冬月やっぱかっこええなぁ・・・まぁ直人が一番やけどな」奈津美「かっこいいけど笑けたわ!あの冬月がめっさ歌って踊ってたやん!」理香「ちょっちょっ!冬月びっくりしたなぁ!」理香達が走りながら席まできた。奈美「冬月って何かおもろいなぁ!」理香「本間びっくりしたけど本物みたいで本間あらためてタッキーやなぁ」奈津美「声もそのままやし、関東弁やし」由美子「あぁっ!直人おかえりぃ!あれっ?冬月君は?」神田「まだつかまってる?あいつアイドルよりアイドルやで?疲れたぁ・・・みんな帰らんの?」理香「神田も人気やんかぁ!あんたもジャニーズ系やもんなぁ!」めぐみ「りぃかぁ!奈美ぃ帰るでぇ!」めぐみが呼んだ。理香達に手を振った。

    2005-05-21 12:59:00
  • 188:

    奈津美

    神田「冬月まだかかりそうやし、俺らも先かえろっか」由美子「そうやなぁ・・・奈津美帰ろっか?待っとく?」奈津美「疲れたし帰る★」三人で教室を出た。グランドのまわりで海の姿が見えたので三人で声かけて先に帰った。

    2005-05-21 13:03:00
  • 189:

    ?

    めちゃォモロィ???

    2005-05-21 13:14:00
  • 190:

    奈津美

    ?ちゃんありがと??体育祭のとことか自分で書きこみしながら笑ってしまった?

    2005-05-21 13:22:00
  • 191:

    ?

    ォモロかった?????ヮラ翼でてきたゃん??トカ思ったしぃ???ヮラ

    2005-05-21 13:28:00
  • 192:

    奈津美

    あと修学旅行の遊園地のとこは最初省略して小樽でのとこを力入れてかこうとしたんだけど、何か遊園地に力入れてしまいました(笑)フリーホールのとこがカキコミしながら笑けすぎた。

    2005-05-21 13:41:00
  • 193:

    ?

    ィンジャンのとこもォモロかったしぃ???頑張ッッてくださぁぃ?最新待ッてま⊃??

    2005-05-21 14:10:00
  • 194:

    奈津美

    あの頃・・・毎日が新しい事だらけだったあの頃・・・同じ月に四人が生まれた事くらいですごいはしゃいで笑えたあの頃・・・それは、まるで夢を見ているようだった


    僕等は、ささいな事で喜ぶ事も悲しむ事さえも器用なくらい敏感に反応してしまうことができていた。
    あの頃目にした物や景色を見ると今でも一瞬心はあの頃に戻ってしまうんだ

    君に会いたい・・・。

    2005-05-21 14:34:00
  • 195:

    奈津美

    第11話
    「君がいた」

    2005-05-21 20:46:00
  • 196:

    奈津美

    「奈津美ぃ」
    奈津美「ん?」真奈「もう!また奈津美の空想がはじまった?」奈津美「ごめんごめん?昨日残業やったから」真奈「はい、誕生日プレゼント」真奈がHERMESの小さな紙袋を渡した。
    今日私は24になった。

    2005-05-21 20:51:00
  • 197:

    名無しさん

    めっちゃおもしろぃケド漫画の方とかぶってる?

    2005-05-21 21:12:00
  • 198:

    奈津美

    えっ?漫画?何ですか?

    2005-05-21 22:12:00
  • 199:

    名無しさん

    僕等がいたって漫画ぁりますやん?確かに似てるワラ

    2005-05-21 22:14:00
  • 200:

    奈津美

    真奈「最近本間ぼぉっとしすぎ?」奈津美「そうかなぁ・・・仕事のせいちゃうかなぁ」
    真奈「もうすぐ寿退社やろ?!しっかりせな!まぁお誕生日おめでとう!」

    私たちは同じ月に生まれた
    「おめでとぅ!!」由美子「あたしおめでとう!」神田「俺おめでとう!」海「俺もおめでとう」奈津美「おめでと」

    2005-05-21 22:18:00
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