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白い悪魔
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1:
伊吹
初めて書くので読みにくい部分もあるかもしれませんが最後までがんばります☆
2006-04-24 20:37:00 -
2:
伊吹
「勇希がさぁ〜ホストになるって…」
私は奈々の言葉に固まってしまい、手にしていたピザを落としそうになってしまった。
勇希とは奈々の彼氏で中学の時からの付き合いだから、もう五年ー。
あの奈々一筋の勇希がホストなんて想像がつかない…。
固まったままの私に奈々はこう続けた。
「勇希、大学いきたかったみたいで…。学費を稼ぐんだって」
2006-04-24 20:42:00 -
3:
伊吹
略部分
「勇希、大学いきたかったみたいで…。学費を稼ぐんだって」
2006-04-24 20:43:00 -
4:
伊吹
そういえば建築士になりたいとか言ってたっけ。
そんなことを考えながら奈々に視線を戻すと涙目になっている。
「奈々はそれでいいの!?」
嫉妬深い奈々が許すなんて思えなかった。2006-04-24 20:44:00 -
5:
伊吹
「しょうがないよ。勇希の夢のためだし」
そう言って奈々はにっこり笑った。
私は少し驚いたけど奈々は勇希を信頼しているんだなぁくらいにしか思っていなかった。
その後、私達はお腹いっぱいイタリアンを食べて仕事の事や彼氏の事など話して、たくさん笑った。
2006-04-24 20:46:00 -
6:
伊吹
そしてプリクラを撮って早めに帰宅をした。
今思えば、この時撮ったプリクラのように思いっきり笑った奈々を見たのは、これが最後だった。2006-04-24 20:47:00 -
7:
伊吹
中学二年の時こっそり奈々が教えてくれた。
自分の家庭環境のことをー。
奈々は父親がおらず母親からの愛情も知らずに育ってきたらしい。
母親が家にいた記憶もほとんど無く、同居していた母方の祖母に育てられていたため、奈々はお婆ちゃんが大好きだった。
2006-04-24 20:49:00 -
8:
伊吹
そんな家庭環境からか人一倍寂しがりやで一人になるのを異常に嫌がった。
そして奈々は平凡でいいから温かい家庭を将来作りたいとよくいっていた。
でも平凡っていうのが一番身近にありそうで手に入りにくいものなのかもしれないねー2006-04-24 20:51:00 -
9:
伊吹
そして中学三年の始まりの頃。
奈々のお婆ちゃんが亡くなってしまった。
奈々はそれから精神状態が不安定になり一時期通院までしていた。
奈々の辛さや苦しみを考えると私も辛かった。
私は奈々が大好きだったから、どうにかして力になりたかったけど結局は何もできない自分の無力さが悔しかった。
そして、そんな奈々を支えて苦しみから救ったのは勇希だった。2006-04-24 20:53:00 -
10:
伊吹
略部分
そして、そんな奈々を支えて苦しみから救ったのは勇希だった。2006-04-24 20:54:00 -
11:
伊吹
私は勇希にはすごく感謝していたし信頼もしていた。
だから勇希がホストになったからといって勇希も奈々も二人の関係も大して変わることもないだろうと思っていた。
私は何もわかってなかったよね。2006-04-24 20:56:00 -
12:
名無しさん
タイトル黒い天使の逆バージョンやな
2006-04-24 20:58:00 -
13:
伊吹
そんな勝手な考えがあったこともあり私は奈々からの電話にでれなかったりメールの返信が遅れるようになったりしていた。
念願だったショップの店員になって五ヵ月。
やっと仕事も板につき顧客もできてきた頃で仕事に夢中だった。
奈々の不安な気持ちに気付いてあげられなかった。2006-04-24 21:39:00 -
14:
伊吹
色々な話で盛り上がっていると沙耶が思い出したように言った。
「そういえば奈々もキャバ嬢になったんだね〜!!びっくりしたよ〜。うちの系列の店で働いててさぁ〜…………」
すごく驚いた。沙耶が言ってることを理解するのに時間がかかって頭の中がぐるぐるしていた。
その後の沙耶の話はまったく頭に入ってこなかった。
勇希がホストになって二ヵ月目のことだった。
嫌な予感がした。2006-04-24 21:42:00 -
15:
伊吹
略部分
勇希がホストになって二ヵ月目のことだった。
嫌な予感がした。2006-04-24 21:43:00 -
16:
伊吹
次の日、奈々と会う約束をしていた。
いつも通り夜待ち合わせをしてイタリアンのお店に向かった。
私は沙耶から聞いた話を確かめたかった。
いつ話を切り出そう…とか色々考えている間に奈々は店員を呼んで適当に料理を注文していた。2006-04-24 21:45:00 -
17:
伊吹
「ねぇ!!奈々。」
店員が去ってすぐ、たまらず私は奈々に話を切り出してしまった。
「美月??」
奈々は少しびっくりした顔で私の顔を覗き込んでいる。
「昨日、偶然沙耶に会ったんだ…」
そこまで言うと私が何を言いたいのか察したらしく奈々は俯いている。2006-04-24 21:46:00 -
18:
伊吹
略部分
そこまで言うと私が何を言いたいのか察したらしく奈々は俯いている。2006-04-24 21:48:00 -
19:
伊吹
奈々は気まずい雰囲気の中笑って言った。
「ごめんね!秘密にしてて。勇希が夜いないから寂しくて…。私、働いてなかったし勇希と同じ時間帯に働きたかったんだ。美月に言ったら心配しそうで言えなくてさ!」
にっこり笑った奈々に心の奥のもやもやも薄れていった。
2006-04-24 21:50:00 -
20:
伊吹
15
なんか被ってますね?
そうゆうつもりではなかったんですが、すみませんでした?2006-04-24 21:52:00 -
21:
伊吹
私は相変わらず仕事に夢中だった。
だけど奈々がやっぱり心配で、たまに一緒に御飯を食べに行ったりしていた。
そしてある日、沙耶からメールがきた。
『奈々って歌舞伎のスパイダーっていうホスクラのホストと付き合ってるってマジ??こないだそこの店で見たんだけど(;´д`)』2006-04-24 22:16:00 -
22:
伊吹
私は勇希が働いてる店の名前は知らなかったけど、沙耶の言っているホストは勇希だと思った。
すぐ沙耶に電話をかけた。沙耶も奈々を心配していた。
奈々は勇希の店にいってお金を落としているのだろうか。2006-04-24 22:17:00 -
23:
伊吹
すぐ奈々に電話をした。
遠回しに奈々に聞いてみると返ってきた答えはこうだった。
夜中、勇希がいなくて寂しがる奈々を勇希は自分が働く店に呼んでいた。
飲み代は勇希もち。
奈々は一円も出していないと言った。
私は電話ごしの奈々を信用し一人安心していた。
この時、奈々と直接会って話していたら何かに気付けたのかもしれない。2006-04-24 23:17:00 -
24:
伊吹
略部分
私は電話ごしの奈々を信用し一人安心していた。
この時、奈々と直接会って話していたら何かに気付けたのかもしれない。2006-04-24 23:18:00 -
25:
伊吹
それから奈々は
『勇希がナンバー入りした☆』とか
『今月は第五位☆』だとかいうメールをよく送ってきた。
私は仕事中、突然店長に呼ばれた。
『副店長として働いてみない?』
涙が出そうなほどうれしかった。
より一層仕事は忙しくなり、それでも頑張った。
2006-04-24 23:20:00 -
26:
伊吹
略部分
涙が出そうなほどうれしかった。
より一層仕事は忙しくなり、それでも頑張った。
2006-04-24 23:21:00 -
27:
伊吹
その日も仕事を終えた帰宅途中、勇希にあった。
外見は前と変わっていないはずなのに久しぶりに会った見慣れないスーツ姿の勇希は、どこか水商売っぽかった。
「じゃ俺急ぐから」
一言二言かわした所で勇希は行ってしまった。2006-04-24 23:23:00 -
28:
伊吹
私は、ぼーっと勇希の後ろ姿を見送っていた。
すると少し離れたところで勇希は誰かに手を振った。すると女が満面の笑みで勇希に駆け寄り腕に絡み付いた。
勇希は私の視線を少し気にしているようだったが、その女と夜の街に消えていった。
2006-04-24 23:25:00 -
29:
伊吹
同伴かー。
なんだか見ちゃいけない物を見てしまった気がした。奈々の顔が一瞬ちらつく。すごく後味が悪かった。
勇希がホストになって七ヵ月が過ぎた時の事だった。2006-04-24 23:26:00 -
30:
伊吹
その頃くらいだった。
奈々を御飯に誘っても、あんまり食欲がないようだった。
顔色もよくなかったし少し痩せた気がした。
けど何を聞いても
「大丈夫」
と笑っていた。
私は異変に気付きながらも奈々が言う「大丈夫」に甘えていた。
自分に言い聞かせていた。2006-04-24 23:28:00 -
31:
伊吹
略部分
と笑っていた。
私は異変に気付きながらも奈々が言う「大丈夫」に甘えていた。
自分に言い聞かせていた。2006-04-24 23:47:00