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氷‥

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  • 1:

    憂芽 ◆JE8BnO0L9c

    グラスの中にある氷が水に変わるように・・・

    いつか 私の想いも溶けてなくなる日が来るのカナ‥
    いつか・・・

    2006-04-24 04:41:00
  • 2:

    憂芽 ◆JE8BnO0L9c

    『今から会える?』
    一週間ぶりにやっと電話に出た彼に一言だけ言うと私はすぐに電話を切った。
    震える声がばれないように‥必死で平静を装った。 大好きな彼に会うのは 一ヵ月ぶり‥いつもなら気合いを入れて髪の毛を巻いたりネイルを気にしたり‥でも 今日は違う。

    2006-04-24 04:49:00
  • 3:

    憂芽 ◆JE8BnO0L9c

    約束の時間より30分も早く待ち合わせ場所に行き 一人カフェで時間を潰す。。コーヒーはいつもより 不味くてタバコも美味しくない。携帯に目をやる度 私の心臓は少しずつ早くなりタバコを持つ手も震えてくる。後 15分‥10分‥何度も時間を気にしては入り口に目をやる。

    2006-04-24 04:56:00
  • 4:

    憂芽 ◆JE8BnO0L9c

    『ごめん。待った?』
    首を横に振ると 偉斗は私の前に座った。いつもと変わらない笑顔で話する偉斗に対して私は真顔‥。『ゆめ、どしたん??』いつものように心配そうに私の機嫌を伺う彼。

    2006-04-24 05:05:00
  • 5:

    憂芽 ◆JE8BnO0L9c

    『話が・・あんねん。』
    いつになく真剣そうな私に気付いたのか偉斗は吸っていたタバコを灰皿に押しつけた。『どしたん?』
    『偉斗‥別れよう・・・』
    精一杯の言葉だった。

    2006-04-24 05:08:00
  • 6:

    憂芽 ◆JE8BnO0L9c

    『・・・分かった。』
    期待していたのは そんな言葉じゃない。これは私の中での賭け。少しの期待を掛け金にして 二つしかないカードを引いてみた。答えはジョーカー‥。
    『それだけ言いたかっただけやから。偉斗、幸せになってね。ありがとう』

    2006-04-24 05:13:00
  • 7:

    憂芽 ◆JE8BnO0L9c

    私は笑顔でその場を立ち去った。店から家までどうやって帰ったのかもわからない。気付くと涙が頬から溢れて 声にならない声で私は泣き叫んだ。本当は引き止めて欲しかった。。でも素直に言えない私‥泣いても泣いても涙が枯れる事は無かった。

    2006-04-24 05:20:00
  • 8:

    名無しさん

    『あっ‥!!』
    偉‥斗・・・じゃなかった。町で似た人を見るたび 私は目で追わずにはいられない。大好きだった彼と別れて二年も経つ。でも未だ私の心は二年前のまま‥
    『ユメ‥また?!そろそろ次の恋でもしてみたら?』友達の藍が呆れながら言う。分かってる‥もう無駄だと言う事くらい。分かってるけど頭が‥心が偉斗以外を受け付けない。あっけなく終わった三年の恋愛。何をするにも初めての相手だった。

    2006-04-24 07:54:00
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