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あなたが好きでした。
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1:
千夏
離れてからどれくらい経つんだろう…
ただ過ぎていく想い。
甘くて苦い恋。2006-04-23 02:39:00 -
2:
千夏
『あいつ元気かなぁ…』
タバコを吸いながら携帯の一つのメモリを開きながら、テーブルに置き一人呟いた。
━━━━━…
「んでさぁー…てか、何一人の世界入ってるん?」笑いながら問い掛ける葉月の声で我に返った。
『ごめんごめん。なんかさぁ、懐かしくなって』
2006-04-23 02:51:00 -
3:
名無しさん
略
『ごめんごめん。なんか懐かしくなって』2006-04-23 02:52:00 -
4:
名無しさん
「ここミナミやもんな。思い出してしまうよな。昔のうちら」葉月も昔を思い出すように笑った。そして、葉月が千夏のテーブルの上に置いてる携帯に気付き
「千夏めっちゃあいつの事好きやったよな」と呟いた。
『ここに来たら懐かしくも感じるし、思い出してしまうねんな〜!』2006-04-23 02:59:00 -
5:
名無しさん
そう、私と葉月はミナミで働いていた。そして、私は焼けるような夏の暑い日に恋をした。
『勇ちゃん!!遅い!!ずっと待っててんから!』
「ごめんごめん!仕事片付かなくって」
2006-04-23 03:10:00 -
6:
名無しさん
勇ちゃん。彼はホスト。職業なんて関係なかった。ホストも人間。そう思ってたから。彼と出会った時は、ビビビってくるものなんてなかったし、好きな人もいたし、口座も違うかった。
でも、勇ちゃんといれば楽しかったし、嫌な事だって忘れれた。2006-04-23 03:15:00 -
7:
名無しさん
「千夏、口座勇さんに変えたら?」『えっ?!いいの??』「えーよ。仲良過ぎやん!それに好きなんちゃうの?」ニヤけながら、口座に言われると私の顔が赤くなるのが自分でもわかった。
「ほらなぁ〜。勇さんには俺から言っとくし」『本間にありがとう!!』2006-04-23 03:24:00 -
8:
名無しさん
なんかぉもろそぅ??頑張って?
2006-04-23 03:26:00 -
9:
名無しさん
口座が席から離れてしばらく立つと勇がきた「千夏っちゃ〜ん!!お前俺に変えるんやってな。やっと電話とか出来るやん!早く教えてや!」『わかったぁ!毎日メールしてな』
友達のお兄ちゃんでもある口座は私にとっても本当のお兄ちゃんみたいだった。2006-04-23 03:31:00 -
10:
名無しさん
よく相談相手にもなってもらってたし、勇が気になり始って店によく来てる事も気付かれてた。
一ヶ月後、彼は「勇さんと仲良くしろよ」と言い残しいきなりホストを辞めた。辞めた後もたまに連絡はとっていた。2006-04-23 04:30:00 -
12:
千夏
確かに勇の事は気になっていた。でも認めたくなかった。勇と出会った時好きなコがいた。やっぱりホスト…。
この時私は昼のコと出会いがなかった。いや、出会おうとしなかったのかもしれない。自分が風俗嬢だから。2006-04-23 04:44:00 -
13:
千夏
自分が選んだ仕事とはいえ、好きでもない男の人に身体をみせ、触られるのは嫌だった。昼職をしてた時は私も偏見を持っていた方だから、昼の子と出会おうとしなかったのかもしれない。
2006-04-23 04:52:00 -
14:
千夏
━━━━━━…
「そーいや、達哉とかも懐かしくない?!」『あー、そうやな。葉月よく覚えてるな』葉月の記憶に千夏は笑ってしまう。
『あいつの事もすんごい好きでよく店に行ってたわ。でも勇とは違う好きやな!今から思ったら』「そうやんな〜。勇と達哉完全に入れ替わったもんな!」2006-04-23 04:57:00 -
15:
千夏
達哉は、勇の前に好きな人。叶う事なんてとうていなかった。彼は色枕だったから。でも純粋に好きだった。一年弱想い続けてた。
こんなもんかー…ホストを好きになるって…疲れるわ…
懲り懲りしてるところで勇と出会った。2006-04-23 05:03:00 -
16:
千夏
一緒にいて楽しい。でもホストには恋はしない。自分でそう強く決めてた。だから好きではないって否定してた。でも、周りから言われると不思議なもので確信に変わっちゃう事なんて簡単なんだよね。それから気持ちが膨らむには時間がかからなかった。
2006-04-23 05:09:00 -
17:
千夏
その気持ちが膨らみと比例すように勇との仲もよくなる一方だった。
私がゴハン食べに行きたいと言えば連れて言ってくれたし、遊びに行きたいと言えば時間を作って遊びに連れてってくれたし、勇が付いてきてって言えば犬のように付いて行った。2006-04-23 05:14:00 -
18:
千夏
勇はしっぽを振るように付いていく私を本当に可愛がってくれたし、よしよししてくれる勇が好きだった。
━━━━━━…
『私さぁ、酔っ払って勇に告ったりもしたよな』千夏は苦笑い。2006-04-23 05:21:00 -
19:
千夏
手を叩き「そうそう!千夏が飲み過ぎて散々やって、勇も可哀相やっで!でも、ちょっと嬉しかったとか言うてたで」大笑いする葉月。
『本間に恥ずかしい!!』「でも、それはそれでよかったんちゃう〜?」2006-04-23 05:24:00 -
20:
千夏
昔の私はアルコール依存症に近いものがあった。いや、アルコール依存症だったかもしれない。仕事が終わればバーなり、ホスクラなりとお酒があるところに必ずって言い程行っていた。
忘れたかった。仕事の事を…嫌で嫌で仕方なかった。こうやってお酒に溺れれば忘れられると思ってた。2006-04-23 05:36:00 -
21:
千夏
忘れる事なんて一時期的なものとはわかっていたけれど止める事が出来なかった。酔ってる間は楽しいし、忘れる事が出来る。それだけでもよかった。
「千夏!!大丈夫かっ??」『う〜ん…』「水持ってきたから飲み」『いや〜…いややぁ…』泣き出した…2006-04-23 05:41:00 -
22:
千夏
泣き出したらなかなか止まらない…
シャンパンコールが始まり鳴りやまない。店の盛りは絶頂。勇ちゃんの客もシャンパン卸してるのに隙を見て勇ちゃんは私の様子を心配して見に来てくれる。2006-04-23 05:46:00 -
23:
千夏
「嫌って何が嫌なん?」『もう全部嫌やねん』私は酔いすぎて店に連れ出されてた。ビルの廊下で泣き叫ぶ。
店の中も心配なんかして「待っててな」と言い残し勇ちゃんは店と私を行ったり来たり…2006-04-23 05:51:00 -
24:
一人になるのは嫌だ…
酔いながらも冷静に思う。再び勇ちゃんが返ってくると同時に『千夏の事見捨てやんといて!!ちゃんとするから!お願い!!』って言いながら抱きついてたみたい。
それからの勇の態度は変わった。悪い事は悪い。頑張れば褒めてくれ、私に対して今まで以上に向き合ってくれた。2006-04-23 16:18:00 -
25:
私に真っ直ぐストレートにぶつかってくる勇ちゃん。好きな気持ちも大きくなってくると同時に期待や不安も出てくるようになった。
勇ちゃんは私の事どう思ってるんかな?他のお客さんにも同じような事をしてるのかな?踏み出す一歩、確かめる勇気がなかった。2006-04-23 16:23:00 -
26:
ううん。確かめたくなかった。今の関係が崩れるのが怖かったから。
━━━━━…
「本間千夏は妄想癖あるからなぁ!しかも暴走型!!本間におもしろいわ!!」『もぉっ!』千夏は恥ずかしながらほっぺを膨らます。2006-04-23 16:44:00 -
27:
『疑ってた自分が悪いなって思うよ。あの頃は特に冷静に考えたら仕事がない時は私とほとんど一緒やったし、一緒にいたら寝て起きひんかったからなぁ!!私の事がほっとかれへん言うてたもんな〜。愛されてたんかもな!』へへっと舌を出しながらしみじみと千夏は言う。
2006-04-23 16:48:00 -
28:
『ホストも人間。そう思ってたはずやのにやっぱりホストやから…って考えてしまうねんな』「それはそやろ!!ホストも人間やけど、ホストやねんから!!でも、何でもそれに理由付けてしまうのはよくないよな。本人の誠意でやった事がホストやんの一言でおわらされたらそっからもう客とホストでしかないやろ。本人にホストである事を感じさせへん事やな」葉月が真剣に語り始める。
2006-04-23 17:06:00