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あの頃。

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  • 1:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    携帯の受信フォルダを開く。あの人からの嬉しいメールは全部保護してある。それを見るたび涙が溢れる。あの人からの指定着信音はもう鳴らない。
    失って初めて気付いた事。
    幸せやった。

    2005-12-21 02:45:00
  • 33:

    名無しさん

    オモろいからアゲ

    2005-12-22 02:28:00
  • 34:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    一気に喋ったあいつの目線は下をむいたまま。私は何から切り出せばいいかわからんかった。こいつは現役ホスト。口では何でもゆえる。絶対信じるか。信じるのは自分とお金だけ。大丈夫。今の私は大丈夫。だからこそ本音を言おう。  「私なけじめをつけに来てん。ミズキがうちの店来てからな、ううん、雑誌であんたのグラビア見た時からやわ、あんたを思い出すようになってん。そのたびにな、あんたと離れて築きあげた偽りの自分になって忘れようとしてん。忘れようとすればする程、自分を偽るねん。風俗嬢〇〇がどんどん完璧になっていくねん。指名はのびる一方やわな、お金にも困らんわ、やけど淋しいねん、心が。あん時必死やったからな、偽るなんて事知らんかってん。ありのままの私でぶつかってたやん。今はありのままの自分がわからんなってん。偽りすぎてな。それでよかってん。やからこそ、今の私をあんたに見せて過去を消し去ろうとして会いにきてん。過去を忘れれば今の私は偽りじゃなくなるやろ?やけどな今やっとわかった。あんたの話聞いてやっと気付いた。あん時があるから今があんねんな。あん時の私も輝いてたも

    2005-12-22 02:36:00
  • 35:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 36:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    私はすっとした。すっきりした。あいつに嘘も偽りもなく本音がゆえたから。過去の自分を認め、受け入れたこの日、私の人生は変わった。

    2005-12-22 03:16:00
  • 37:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    「帰るわ。チエックして。来てよかったわ。ありがとう。あんた頑張りね!お互い引退までナンバー1やで!」リズムにのって言った私にあいつが一言。「俺も帰るわ。」「はぁ?何ゆってんな?お客さんおるやろ?」「今、接客できる精神状態ちゃうねん。俺かなり動揺してるねん。お前が遠いねん。あんなに俺に惚れ込んでたお前がごっつい遠いねん。この1年、お前への後悔とお前からの愛にすがって頑張ってきたのに、突然現れて、あっさり楽なったわってふっきられて、俺明日から何を支えに頑張るねん?めっちゃ頭うったやんけ。お前泣かせた罰やな。お金はいらんわ。こんぐらい安いもんやわ。あと携帯教えてや。」「今は別々の人生やろ?電話とかいらんよ。送り出しもいらんで。さて明日からはもっと指名とれそやわぁ」私は席を立ってドアに向かった。一緒に出てきたあいつにここでいいって手で合図してエレベーターのボタンを押す。

    2005-12-22 03:30:00
  • 38:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    ドアがあいてのった瞬間あいつも乗り込んできた。 「びっくりした!いいよ。お客さんとこ戻りって」「今やっと昔のお前の顔したわ。今もきれいやけど俺は昔の顔が好きやな。」
    涙が出そうになった。あいつが、見苦しい私を見てきたあいつが過去の私を誉めた。消し去ろうとしていた過去の私の方がいいって言ってくれた。顔の事だけかもしれない。だけど私は嬉しかった。大好きだったあいつに大嫌いだった自分を誉められた事が。

    2005-12-22 03:37:00
  • 39:

    りん?

    ぉまめ?トコのスレ見て飛んで来たょ??
    おもしろいし、頑張って完結してね??応援してます??又?来るね???

    2005-12-22 05:33:00
  • 40:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    りん?ちゃん?ありがとね?長くなりそうやけどお付き合いお願いします?

    2005-12-22 05:38:00
  • 41:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    サングラスかけててよかった。本当の涙は誰にも見せない。あいつと離れた時に決めた事。あいつが手を握った。忘れてはない、体が覚えていたぬくもりと感触。完全に本当の自分に戻った気がした。だけど頭は素の私でいる事を許さなかった。「離して。私、タダじゃないねん。お金もらって触らせてる体やねん。商品やねん」体を売る事で、体をお金に変える事で存在価値を確認しすぎた私の口から勝手に出た言葉。あいつは悲しそうな顔をした。

    2005-12-22 05:50:00
  • 42:

    名無しさん

    めたぉもろぃ?はゃく読みたいな?頑張ってね?

    2005-12-22 06:00:00
  • 43:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    もう元の私には戻れない。過去を受け入れても、私は変わってしまった。だけど涙は溢れた。とめどなく溢れた。自分で自分がわからない。泣く事を忘れて生きてきた一年間。あいつの一言で、一瞬で泣いた。やのに体が拒否反応を起こす。あいつは私を抱き締めた。謝りながら強く抱き締めた。懐かしいにおいがした。私が好きだと言ってた香水のにおい。でも私は抱きつく事はしなかった。「今の私、そんなに安くないから。」腕を擦り抜けあいつから離れた。エレベーター止まったままや。1のボタンを押す。いつもの冷静な私に戻る。エレベーターが1階についた。「ちゃんとご飯食べるんよ!帰るな。堺筋でタク乗るからここでバイバイ!おやすみ!」完全に風俗嬢に戻っていた。作った笑顔。作った声。タクの中で考えた。出した答え。〈一生作られた今の自分で生きていこう。過去を認めても自分には戻れないってわかったんだから〉

    2005-12-22 06:07:00
  • 44:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    開き直ったら、なおさら楽になって爆睡した。目覚めは壮快。いつものようにシャワーを浴びて準備をする。今日も仕事頑張ろう。いつものように店に行く。予約の確認をする為にリストに入る。「今日は予約電話いつもより凄かったぞ。ラストまできっちり受付開始5分で埋まりましたよ!ナンバー1!」マネージャーが微笑む。こいつは女の子をおだてりゃいいと思ってるからたまにうざい。今日は金曜日。埋まって当たり前。「頑張るわ。」それだけ言って私の専用の部屋に行く。いつものようにセット完了してコールする。今日の1本目は誰やろ?作られた笑顔で客を待つ。私の前に、風俗嬢〇〇の前に現れたのはあいつだった。

    2005-12-22 06:18:00
  • 45:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    「きのう来てくれたから来た。めっちゃ電話したわ。一番に予約とれてよかった。俺、ちゃんとお金払ってる客やからな。」あいつは部屋に入るなり寝転んだ。「俺お前帰ってからすぐ早退してんやん。色々考えてんけどな、悩んでもしゃーないから、会いにきてん。」天井を見つめて言う。ここは店。あいつは今お客様。私はこの店のナンバー1。仕事。「ありがとう。でもミズキに見られたらどうするんよ?気をつけてよ。」言いながら寄り添う。

    2005-12-22 06:26:00
  • 46:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    「なぁ、腕まくらしながら抱き締めてや。お金払ってるからいいやろ?久しぶりに女に甘えたいねん。」そういや、よく腕まくらしたな。覚えてるんや。私は言われた通りする。きつくあいつを抱き締めた。きのうと同じにおいがする。ギャル男だったあいつもキレイ目と呼ばれる服装に変わってた。「相変わらずスーツしか似合わんな」おちょくる私にあいつはキスをした。何度も何度も唇を重ねた。

    2005-12-22 06:32:00
  • 47:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    私にとってキスはセックスより大事。今もずっと。エレチュウもうまく交わす。ホストとはセックスしてもキスはしない。私がキスの重みを知ったのがこの日。あいつとの一年ぶりのキス以来私は客とのキスをやめた。それで来なくなるならいい。絶対売らない物が二つになった。心とキス。キスをしない風俗嬢になった。

    2005-12-22 06:38:00
  • 48:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    あいつは次の日も店に来た。その次の日も。来ても脱がない。キスをして抱き合うだけ。離れてた時間をうめるかのように強く抱き合う。あいつが買った時間内だけ。あいつが帰ればキスをしない風俗嬢に戻る。あいつはいつも悲しい笑顔で帰る。

    2005-12-22 06:43:00
  • 49:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    5回目の来店であいつは私を貸し切った。7時間をお金で買った。今はいつでも家で帰りを待ってる私じゃない。呼ばれればすぐ行く私じゃない。あいつはそれをわかりきっていた。「俺めっちゃエースやん!お前の太客やん。何もしやんでいいし楽やろ?」「あんたがおらんくても指名でうまりますぅ!貸し切れただけありがたく思ってよ!やけど何がしたいん?私もうあんたの店いかんで?エースにはならんよ。」聞く私にあいつは「俺、信用ないなぁ。まだ疑うか?俺も一応ナンバー1やねん。ひとりの客の為にこんなに時間使うかぁ!俺はな、お前が他の男を接客すんの嫌やねん。お前の存在が今より遠くなりそうやねん。手の届かんとこにいくのが嫌やねん。これ以上自分作って風俗嬢になりきらせたくないねん。お前、よく笑うし笑顔かわいいけど、目、笑ってないやん。昔の笑顔と違うねん。お前のほんまの笑顔を奪ったんは俺やわ。やからお前をほんまに笑わすのも俺やねん。お前があん時みたいに笑うまで俺はここに来るから。」

    2005-12-22 06:56:00
  • 50:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    42さん?ありがとぉ?嬉しい?いっぱい書くから最後までよろしくね?

    2005-12-22 07:01:00
  • 51:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    「バカじゃないん?私、笑ってるし。あんたが毎日来たら他のお客さん困るやん!だいたい何でそこまでするん?一年たてば人間は成長するねん。過去は気にせんとこよ。いい思い出やし。惚れたら負けやん、恋愛は。あんたは悪くないよ」「じゃあ、俺、今、負けやな」えっ?笑いながら言われてもわからんやん。「俺、お前が好きやわ。絶対に好き。愛してる。もう離したくない。失いたくない。俺にとってお前が運命の女やねん。やり直して欲しい。それから風俗やめて。お金ならなんぼでもやるわ。やから、もう体売るな。売る必要ないから。」

    2005-12-22 07:11:00
  • 52:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    かりにもあいつはナンバー1ホスト。不動のナンバー1。私が体を売って稼いだお金でその地位を維持していた事もある男。そのあいつが仕事を辞めてと言っている。私を好きだと言っている。負けず嫌いが負けを認めた。私は正直困った。私はあいつと別れてから頑張って今の私を築き上げた。ナンバー1の座。そんなに簡単に捨てたくない。プライドだってある。何よりこの仕事を辞めたら存在価値に認識する場所がなくなる。

    2005-12-22 07:29:00
  • 53:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    色んな思いが交錯して戸惑う私にあいつはとどめを刺す。「俺はお前が必要やねん。お前がこの世におる事の大切さは誰より知ってるわ。お前の客の誰より知ってるわ。俺は風俗嬢のお前も元のお前も知ってるねん。二人のお前を知ってる奴俺以外におるか?全部受け入れるから。お前の傷ついた心も笑い方忘れた目も、売り続けた体も、作られたお前も全部。もちろん昔の嫉妬に狂ってたお前もな。全部全部わかって好きやねん。お前を幸せにできるのは俺だけや。お前の言う事なら何でもきいたる。望む事は何でもしたる。やから、風俗あがってくれ。俺のとこ帰ってこい。俺を好きじゃなくていい。時間がかかってもいいから。だから、もう体を売るな。俺がお前を買う。」

    2005-12-22 09:00:00
  • 54:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    2年半の月日が流れた。
    何不自由ない生活。あいつは私を世間でゆう幸せな女にしてくれた。目が笑うようにもなった。作る必要もなかった。平凡な毎日が当たり前に過ぎていく。あいつは浮気なんかしない。仕事以外で女と関わる事もない。誰もが羨ましがる夫婦だった。不満なんかない。
    けど私は
    離婚した。

    2005-12-22 09:48:00
  • 55:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    離婚で人生の歯車が狂う事も気付かずに。
    不幸になる事も気付かずに。
    私はわからない。なぜ離婚したのか。今、よく考えてもわからない。あの時の自分に聞きたい。何で?
    あの時の自分に言いたい。アホやろ?

    2005-12-22 09:51:00
  • 56:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    離婚してしばらくは遊んだ。ホストもいっぱい行った。楽しくなかった。中身のない男を相手に喋るのは疲れる。あげくにルックスがいまいちだと叫びたくなる。やっぱり自分の存在価値が知りたくなった。戻るところはただひとつ。
    風俗。
    私はソープデビューした。雑誌に顔出しする事に決めた。失う物は何もない。売るのは自分。私は商品。ならおおいに宣伝しよう。同じ商品だ。完売する方が価値がある。私はソープでナンバー1になる。そう決めた。離婚で何かがふっきれた。あんなに断り続けた、本番行為を当たり前にする。だってソープだから。女の武器をあますとこなく使ってお金にするところ。それがソープ。

    2005-12-22 10:01:00
  • 57:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    店は私をかわいがる。大事にする。指名を取るから。稼ぎ頭だから。不景気な時代に毎日MAXの指名が取れるソープ嬢は本当に少ない。色んな意味でソープ業界での地位を作った。名前はあの時と同じ。私にはこの名前しかない。ぴったりだ。

    2005-12-22 10:19:00
  • 58:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    ソープは思っていた何倍も重労働だった。1日12時間働いた。マットに慣れるまで大変だった。今ではマットが売り、得意プレイはマットって言えるようになったけど相当努力した。ヘルスの頃、努力なんかした事なかった。ソープは努力なしじゃ生き残れない。心以外売った私は完璧なソープ嬢を目指した。そしてまた思う。
    〈誰にも負けない〉

    2005-12-22 10:25:00
  • 59:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    4ヵ月後にはだんとつナンバー1になった。不動のナンバー1を倍近い指名本数で蹴散らした。努力なんか縁のない私が努力したんだ。負けるわけにはいかない。だけど気持ちに体がついてこない。ガリガリに痩せた体は体力の限界だった。ピルが体に合わず副作用がすごい。吐き気、めまい、頭痛、たちくらみ。慢性睡眠不足。気力だけで働いた。お金に不自由なんかしてない。だけど何かに追われるように働いた。よく店の社長に借金か?男か?そう聞かれていた。

    2005-12-22 10:33:00
  • 60:

    ? ◆aNcczJY1pQ

    休みの日はひたすら寝る。だからお金を使う暇がない。銀行の常連。私の月収は3百万を越えていた。でも私は倒れた。過労、寝不足、栄養不足。2回目までは頑張れた。3回目で自分の限界に気付いた。このままじゃ死ぬ。復帰未定の長期休暇に入った。

    2005-12-22 10:38:00
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