小説掲示板3Ldkの城の過去ログスレッド詳細|夜遊びweb関西版

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3Ldkの城

  • 1:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「相談‥したいことあるねん」
    それは、お天気ニュースも絶賛する晴れの日だった。親友の美香は、きまずそうな表情で見上げてくる。あたしは、テーブルに並んだ朝食を食べながら‥耳を傾ける。
    「健二とな‥」
    意を決したかのように、美香は口を開いた。真っ白になる頭、もはや‥それは相談ではなく告知。あたしは、驚きすぎて声が出せなかった。目が点になったまま、ポリポリと漬け物を噛んでいた。

    IP強制表示中:222.7.56.16
    2005-11-26 15:48:00
  • 2:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「女の友情って‥もろいよなぁ」
    数時間後、あたしは車の中でプカプカ煙草を吸っていた。
    「で、期限はいつまでなん?」
    幼なじみの陽平は、苦笑いながら聞いてくる。
    「‥今月末」
    あたしは、ため息まじりに答えた。

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-11-26 15:59:00
  • 3:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    “健二がな、一緒に住みたいっていうねん”
    それは、突然の告知だった。気まずそうに、美香は苦笑う。ただの世間話かと思った。でも、彼女が前ぶりにいった「相談」という言葉が‥引っかかる。そして、何よりも彼女の瞳が決定打だった。
    ‥訴えかけてくるかのような目で、あたしの返事を待っている。

    IP強制表示中:222.7.56.20
    2005-11-26 16:08:00
  • 4:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「今月末!?」
    陽平は、あたしの返事に驚いた。
    驚くのも当たり前。だって‥あと4日しかないんやから。
    松浦花、21歳のフリーター。今あたしは、絶体絶命の危機に立っている。

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-11-26 16:12:00
  • 5:

    天満?

    スレタイに、主さんの、センスを、感じ、ました(ΘvΘ)/頑張って、下さい(ΘvΘ)/

    IP強制表示中:210.136.161.136
    2005-11-26 16:17:00
  • 6:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    天満さん、ありがとうございます。がんばりますので、よろしくです(*^_^*)

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-11-26 16:22:00
  • 7:

    天満?

    最後まで、見ます(ΘvΘ)/頑張れ、頑張れ(ΘvΘ)/

    IP強制表示中:210.136.161.133
    2005-11-26 16:24:00
  • 8:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    単純なあたしは“あたしが守ってあげなきゃ”と、住んでいた部屋を出て‥美香が住む2DKの部屋に住み込んだ。
    女同士の同居に、二人は楽しく過ごしていたはず。一緒に料理をしたり‥朝方まで飲み明かしたり。だけど、美香には新しい彼氏ができて‥今朝はこの様。
    どうせ、女の友情なんて‥こんなもん。

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-11-26 16:29:00
  • 9:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    天満さん、ありがとう(*^_^*)最後までがんばります!

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-11-26 16:30:00
  • 10:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「どうすんの?お前、実家戻られへんやろ?」
    信号まちに、陽平は心配そうな顔で振り返る。
    そう、その通り。
    実家では、妹夫婦とその子供が居座っていて‥あたしのいる場所がない。

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-11-26 16:33:00
  • 11:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「貯金‥あるんか?」
    彼の問いかけは、あたしの表情をさらに暗くする。
    「どないすんなよ〜?」
    陽平は「はぁっ」と大きな息を吐いた。

    IP強制表示中:222.7.56.19
    2005-11-26 16:37:00
  • 12:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    あたしは、ちろりと彼の顔を見上げた。
    陽平は、あたしの視線にギクリとした表情をする。
    捨てられた子犬のような目で、彼を追い込んでいく。
    「‥あんた、毎日コンビニ弁当なんやろ?‥あたし、料理‥得意やで」

    IP強制表示中:222.7.56.26
    2005-11-26 16:42:00
  • 13:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    あたしの発言に、陽平の顔はひきつっていく。
    「あんたも、嫁さんと子供おらんなって‥寂しいやろ?」
    あたしは、さらに彼を追いつめた。陽平は、ひきつった顔を急いで横に振る。

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-11-26 16:45:00
  • 14:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    同い年の陽平は、去年‥離婚した。
    出来ちゃった結婚の生活に追われ‥必死で働いてたのに、その間嫁さんは浮気をしていたらしい。
    あたしは、今も彼が住む3LDKの府営住宅の団地に目を付けていた。家賃は約2万、お金を貯めるには‥ちょうどいい。

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-11-26 16:50:00
  • 15:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「お前、それで‥今日俺を呼んだん?」
    陽平は、ヒクヒクと口元を震わせた。
    「あんた、あたしを見捨てる気!?美香んち出たら、あたし‥どうしたらいいんよ?」
    あたしは身を乗り出して、彼に訴えかける。

    IP強制表示中:222.7.56.19
    2005-11-26 16:56:00
  • 16:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    顔を両手で覆い、ワンワン叫ぶ。
    ‥昔っから、陽平は‥あたしの泣く姿(正確には泣き真似)に弱い。
    すると、彼は車をコンビニの前でUターンをして‥ため息をついた。
    「わかったよ‥」

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-11-26 17:01:00
  • 17:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    そう言って、車は百円ショップに向かった。生活に必要なものだけをカゴに入れて‥買ってくれる。
    「‥4日後に迎えにいくから。荷物まとめとけよ?」
    車の後部座席に荷物を置いて、彼はため息まじりに囁いた。

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-11-26 17:06:00
  • 18:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「え‥住んでいいの?」
    あたしは、わざとらしく‥ニカニカと笑いかけた。
    「ほんまっ、調子ええやつ!」
    陽平は、口を膨らませて眉を下げた。

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-11-26 17:09:00
  • 19:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「やられた」と言うかのような表情で、ハンドルを握る彼。あたしは、ケラケラと笑いながら‥満面の笑みを浮かべた。
    ‥ほんまに助かった。正直、今朝から「どうしたらいいん!?」と胸は不安でいっぱいだったから。
    困った時に浮かんだのは、昔から何かあると助けてくれた‥幼なじみの顔。
    「‥陽平なら助けてくれる」と信じて、彼を呼んだのだ。

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-11-26 17:14:00
  • 20:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥花、ごめんなぁ」
    ‥その夜、美香は再度謝ってきた。文句を言いたいとも思ったが、何も言わず‥行き先が決まったことを報告した。
    女同士の生活は、何もかも共同で使っていた。だから、荷物はダンボール4つ分。
    4日後、あたしは陽平のお荷物になる。

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-11-26 17:22:00
  • 21:

    名無しさん

    おもろぃ(*´ω`*)

    IP強制表示中:222.7.56.147
    2005-11-26 18:28:00
  • 22:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    名無しさん、ありがとうございます。
    がんばりますので、よろしくです(*^_^*)

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-11-26 23:35:00
  • 23:

    ?アユコ? ◆vlwsLLt5WQ

    おもしろいです!!頑張って完結させて下さい♪♪
    ☆★??サイアユコより★☆

    IP強制表示中:210.136.161.37
    2005-11-26 23:42:00
  • 24:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「階段、気をつけろよ」
    引っ越しの日、陽平は朝早く迎えにきてくれた。細いコンクリートの階段を、恐る恐る登っていく。荷物を詰めたダンボールが、視界を塞いでいる。
    「はぁ、疲れたっ」
    2人は、ドアの前に荷物を置いて‥伸びをする。

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-11-26 23:49:00
  • 25:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    アユコさん、ありがとう(*^_^*)嬉しいです。これからもよろしくです。

    IP強制表示中:222.7.56.19
    2005-11-26 23:50:00
  • 26:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ━ガタ‥ン。
    5階建て団地の4階、406号室。陽平は、ドアをゆっくりと開けた。中は薄暗く‥“独り者の家”という雰囲気を醸し出している。
    「どーぞ」
    彼は、ドア際にある電気をパチッとつけて‥あたしを導いた。

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-11-26 23:57:00
  • 27:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「おー。結構綺麗やん!」
    部屋の中は、すっきりと片付けられている。
    「ん。おまえが来るから、掃除した」
    陽平は、奥の部屋に向かって暖房をつけている。

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-11-27 00:03:00
  • 28:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    “おまえが来るから”
    その言葉に、口元が緩んでくる。
    ‥陽平のそういうところが、心地いい。あたしの居場所を、自然と作ってくれるから。

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-11-27 00:07:00
  • 29:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「寒いやろ。こたつ入っとけよ。部屋に、荷物いれとくから」
    そう言って、陽平はこたつ布団をヒョイと上げた。あたしは、にんまりと微笑んで‥こたつに身を隠す。
    向こうで荷物を運ぶ彼を眺めながら、ふと目についたのは‥テレビの上。

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-11-27 00:12:00
  • 30:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    写真たてに飾られた、元嫁さんと子供の笑顔。
    それを手に取り、ぼーっと眺める。
    ‥未練あるのか?

    IP強制表示中:222.7.56.19
    2005-11-27 00:48:00
  • 31:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「見んな」
    突然、後ろから手が伸びてくる。陽平は、あたしの手から写真たてを奪い取った。振り返ると、彼はタンスの中にそれを直している。
    ‥踏み込んではいけないところ。
    二人の間に、静かな沈黙が流れていく。

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-11-27 00:52:00
  • 32:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥そっけない。
    こたつの中に戻り、テレビのリモコンを手に取る。
    「夕方までに、荷物片付けとけよ」
    テレビを眺めていると、背後から冷たい言葉がふりかかる。

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-11-27 00:56:00
  • 33:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥なんなんよ。
    あたしは、スクッと立ち上がり‥一番奥の部屋に入った。
    ‥触れられたくはなかったんやろうけど、態度変わりすぎやん。
    イライラとした表情で、ダンボールを軽く蹴る。

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-11-27 00:58:00
  • 34:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    5畳か6畳くらいの部屋には、この間買った荷物と‥4つのダンボールが置いてあった。それを、1つ1つ開き‥部屋にある棚に閉まっていく。
    昼を過ぎた頃には、荷物は片付けられていた。あたしは、中央にあるテーブルの前に座った。
    ‥シーン。

    IP強制表示中:222.7.56.19
    2005-11-27 01:34:00
  • 35:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    何もすることがなく、スクッと立って‥ドアを開ける。
    リビングから聞こえてくる、テレビの音。‥行きづらい。
    さっきの冷たい言葉が、胸に引っかかる。あんな態度‥今までに見たことがない。
    ‥そんなに、見られたくなかったんかな。‥それならそれで、掃除のとき‥隠しとけばええのに。

    IP強制表示中:222.7.56.26
    2005-11-27 01:39:00
  • 36:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    再度ドアを閉め、テーブルの前に戻る。
    あーあ、暇ぁ。
    天井をぼんやりと眺め、ため息を吐く。なんか‥陽平んとこに来たら、楽しい生活になると思ってた。でも実際は、初日から気まずい状態になり‥先が不安で。
    なんか、自分の居場所がない。

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-11-27 02:23:00
  • 37:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    数時間後、あたしは目を開けた。時計を見上げると、夕方になっている。
    部屋を出てリビングに向かうと、陽平の姿はなかった。
    「‥陽平?」
    辺りを見渡して、声をかけてみる。でも、返事はない。

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-11-27 02:27:00
  • 38:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    電気を消した‥薄暗い部屋は、完全に彼がいないことを証明していた。
    蘇る‥過去の記憶。
    あたしの居場所は、どこにもない。昔から、どこに行っても‥お邪魔虫。
    立ち尽くす花の瞳に、うっすらと涙が浮かび上がる。

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-11-27 02:31:00
  • 39:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    その場にしゃがみ込み‥涙を流す。誰もいないだけに、声が出てしまう。
    すると、玄関の方で鍵を開ける音が聞こえてきた。
    「‥花?」
    振り返ると、靴を脱ぐ‥陽平の姿。彼を見あげたとき、頬に涙が線を描いた。

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-11-27 02:38:00
  • 40:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    陽平は、手にしていたナイロン袋を玄関に置いて‥駆け寄ってきた。
    「どないしたん!?」
    その言葉は、余計に涙を誘った。声を出して泣き崩れる顔を見て、陽平は慌て出す。

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-11-27 02:41:00
  • 41:

    天満?

    俺、俺、詐欺(ΘvΘ)/
    頑張っとるか(ΘvΘ)/

    IP強制表示中:210.136.161.130
    2005-11-27 02:46:00
  • 42:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥写真見て、ごめん。もう見たりせぇへんから、独りに‥せんといてっ」
    過去の記憶に怯えながら、花は泣き叫んだ。困り果てていた彼は、その言葉を耳にし‥表情を変えた。陽平の脳裏に、昔の花が浮かび上がる。
    「ごめん。‥花、お前は独りちゃうで」
    そう言って、陽平はあたしの髪の毛を優しく撫でた。

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-11-27 02:46:00
  • 43:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    あ、天満さん(*^_^*)頑張ってますよぉ

    IP強制表示中:222.7.56.20
    2005-11-27 02:47:00
  • 44:

    天満?

    あ、邪魔、かな(ΘvΘ)/
    スマソ(ΘvΘ)/
    って、この、カキコ、も、邪魔やっちゅーねん(ΘvΘ)/
    消えろ、俺(ΘvΘ)/

    IP強制表示中:210.136.161.135
    2005-11-27 02:51:00
  • 45:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「さっきは‥ごめんな。きつく言い過ぎた」
    陽平は、クシャっと表情を崩し‥微笑んだ。‥幼い頃と同じ笑顔で。
    花の中で、もやもやとした感情が‥スーッと消えていく。
    昔っから、孤独なあたしを‥陽平は助けてくれる。花は、肌に涙を残したまま‥笑顔を作った。

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-11-27 02:53:00
  • 46:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    いやいや、うれしいですよ。読んでくれてる人がいるんだぁって(*^_^*)

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-11-27 02:54:00
  • 47:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「お前、片付けた?部屋っ」
    花の笑顔を前に、陽平は安心したかのように声をかける。花は、明るく「うん」と答えた。
    「じゃ、早く用意しろ。そんな格好で、外に出るんか?」
    陽平は、ジャージにお団子頭の花を見て‥クスクスと笑う。

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-11-27 03:00:00
  • 48:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    あたしは、へっ?とした顔で彼を見上げた。
    「“夕方まで用意しろ”って言うたやろ?夕飯は、引っ越しそば食いに行こうと思ってなっ!」
    陽平は、玄関に置いていたナイロン袋から‥ペットボトルを出して、冷蔵庫に直していく。

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-11-27 03:03:00
  • 49:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    “引っ越しそば”
    その言葉に、あたしの頬は力を失っていく。
    「‥さっさと用意しろって」
    ちょこんと座ったままの彼女を見下ろし、彼は呆れた顔をする。
    あたしは、満面の笑みで部屋に戻り‥支度をした。

    IP強制表示中:222.7.56.26
    2005-11-27 03:06:00
  • 50:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    あたしの存在を受け入れてくれる‥数少ない笑顔。
    「もちろんオゴリやろ?」
    コートを羽織りながら問いかける。
    「ちゃっかりし過ぎやろっ」

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-11-27 03:10:00
  • 51:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    陽平は、玄関際で‥ドアを開けながら振り返る。
    ‥陽平、ありがと。
    花は、笑顔で彼の元に駆け寄った。
    【つづく】

    IP強制表示中:222.7.56.16
    2005-11-27 03:13:00
  • 52:

    名無しさん

    ぁレナ″

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-11-27 11:20:00
  • 53:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    “なに、人の顔ジロジロ見てんよっ”
    その女の声は、今でもあたしの胸に‥傷をつけたまま。
    “花、もっと‥ちゃんとしろ”
    これは、裏切り者の言葉。

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-11-27 14:56:00
  • 54:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    あいつらの笑い声が、今でも喉をしめつける。
    ‥足下に引かれた、一本の境界線。
    目の前では‥絵に描いたかのような幸せな家庭、耳にこびりつくのは‥ドアの向こうで囁かれていた“あたしの話”。
    何もかもが嫌でしかたなかった。何もかもを‥憎んでた。

    IP強制表示中:222.7.56.20
    2005-11-27 15:02:00
  • 55:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「今‥何時?」
    目が覚めて、視界に映るのは‥薄暗い部屋。花は、眠たい目を擦りながら‥壁にかかっている時計を見上げた。
    ‥朝の10時半。
    辺りを見渡すと、テーブルの上には‥飲み残しのビール缶と灰皿。

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-11-27 15:06:00
  • 56:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥水飲も」
    軽くあくびをして、部屋を出る。‥キッチンに向かうと、テーブルの上に目を向けた。
    “たまには早く起きろ”と書かれた‥陽平からのメッセージ。
    「あぁ、もう仕事行ってるんや‥」

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-11-27 15:11:00
  • 57:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    食器棚から取ったコップに水を注ぎ、口に持っていく。
    飲みながら、思い出すのは‥起きる前まで見ていた過去の夢。
    ‥目覚め悪。

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-11-27 15:14:00
  • 58:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花は、暗い表情を無理やり消して‥洗面所へ向かった。
    思い出さないように、もみ消すように、冷たい水でパシャパシャと顔を洗い流す。
    ‥もう数日、こんな調子で朝を迎えている。引っ越しの時、独りぼっちになったことで‥振り返ってしまった昔の自分。
    寝れなくて、毎晩ビールを飲んだりして‥ほんまだらけた生活や。

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-11-27 15:19:00
  • 59:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「それって、やばくない?」
    その日の夕方、花は駅前のカフェにいた。バイト仲間の千恵との‥よくある世間話。千恵は、心配そうに問いかけてくる。
    「なにが?」
    花は、きょとんとした顔で言い返す。

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-11-27 15:24:00
  • 60:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「なにが?って、男と女が一つ屋根の下って‥やばいやろ」
    「幼なじみやん。そんな色のある関係ではないし‥」
    千恵が心配しているのは、いわゆる‥陽平との肉体関係。
    でも、実際はそんな‥少女漫画な世界ではない。

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-11-27 15:28:00
  • 61:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    てか、陽平がSEXしてるとこなんて‥気持ちが悪くて考えたくもない。昔から、あいつは‥唯一の理解者。男という目で見たことは、一度もない。
    「わからんでぇ。男と女なんて、なにが起こるかわからんし」
    千恵は、ニヤニヤとした表情で期待を膨らませている。花は「ないないっ」と、軽く笑ってみせた。

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-11-27 15:32:00
  • 62:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「で、何それ?」
    会話が一段落つくと、千恵は花の手にある紙を指さす。
    「ん?あぁ、求人広告」
    花は、ひらひらと紙をふりながら答えた。

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-11-27 15:35:00
  • 63:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    陽平の家は、府営住宅。なんか‥新婚の時に手に入れた団地らしい。国の制度とかは詳しくないけど、安く住めることになり‥家賃は二万くらい。
    あたしは、半分の一万を払うことを約束し‥あそこに入り込んだ。
    今の居酒屋のバイトは‥週四回。普通に、給料は十万前後。
    別にバイト先を変えなくても‥平気やけど、できることなら早く自分のマンションを借りたい。

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-11-27 15:40:00
  • 64:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「えー、じゃあ辞めんのぉ?居酒屋」
    同じ職場の千恵は、寂しそうに口をとがらせた。花は、軽く笑い飛ばし‥再度広告を眺める。
    別に、千恵のことは嫌いじゃない。でも、あたしは‥心のどこかで壁を作っている。
    人なんて、いつ気持ちが変わるかわからない。職場を離れれば‥関係なんか変わってしまう。‥人なんて、そんなもん。

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-11-27 15:44:00
  • 65:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    親友だと思っていた美香だって‥そう。失恋話がきっかけで、本物を見つけたと思ってた。でも、結局‥環境が変われば変化する。
    それは、あの裏切り者に‥教えられたこと。
    信じれば、きっと裏切られる。だから、誰も信じない。

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-11-27 15:47:00
  • 66:

    名無しさん

    なかなかおもろい?花の過去気になるし、これから先どーなるんやろ?主さん頑張って書いてなぁ?

    IP強制表示中:210.136.161.39
    2005-11-27 15:48:00
  • 67:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    名無しさん、ありがとう。初心者なんで、読みづらいと思いますが‥頑張るんで(*^_^*)暖かく見守ってください。

    IP強制表示中:222.7.56.16
    2005-11-27 15:51:00
  • 68:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    陽平のことは信じている。でも、あまり執着はしたくない。だから、早く出なきゃと思っている。
    千恵の言うとおり、男と女の関係になれば‥必ずややこしくなる。
    同居を続けていれば、嫌なとこも見てしまうやろうし‥いつかはシコリが出きるかもしれへん。
    陽平だけは手放したくない。だから、出来る限り‥距離を置かなければならない。

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-11-27 15:56:00
  • 69:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥でも、あたしって矛盾してる。
    「遅い‥」
    夜、食卓に料理を並べ‥ひじをつく。
    帰りにスーパーに寄って、陽平のために夕飯を作ってみた。

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-11-27 16:00:00
  • 70:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    すると、側にある携帯が光り出す。同時に着信音が流れ、花は画面を見た。
    「遅ぉーい!何してん?」
    でるなり、大きな声を彼に浴びせる。
    『すまんすまん!会社の奴らと飯食ってたねん。今帰るとこなんやけど、何か食った?食ってなかったら、弁当でも買って帰るけど‥』

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-11-27 16:04:00
  • 71:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    陽平は、すまなさそうに謝ってくる。花は、彼の声を耳に‥食卓を眺めた。
    ‥食べてきたんや。
    『花‥?』
    沈黙が流れ、陽平は不思議そうに声をかけてくる。

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-11-27 16:06:00
  • 72:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「あ‥、うん。食べてきたよ、友達と。気ぃつけて帰っといでやぁ!」
    モヤモヤした気持ちを押し殺し、笑いかける。
    花は電話を切った後、料理をゴミ箱に捨てた。最後の皿を手に、つまみ食いをする。
    ‥冷めてはいるけど、普通に‥うまい。

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-11-27 16:10:00
  • 73:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    陽平が帰ってくるまでに、食卓の上を片づけて‥皿は洗っておいた。‥何もしていなかったかのように。
    陽平には、ばれたくない。執着しすぎると‥馬鹿を見るから。
    なのに、なのに‥なんでか陽平には執着してしまう。なんでやろ‥。

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-11-27 16:17:00
  • 74:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「ただいまっ」
    30分後、陽平は花の部屋に顔を出す。花は、フイッと後ろを振り返った。
    「‥おかえりー」
    その言葉をおいて、再度視界をテレビに戻す。彼は、彼女の態度に異変を感じ‥笑顔を失った。
    「‥‥‥なんかあったんかぁ?」

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-11-27 16:22:00
  • 75:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「また酒なんか飲んで‥。ほんま好きやなぁ」
    返事を返さない花に、スタスタと近づいてくる。
    「あ、そや!お前にお土産あんねんっ」
    陽平は、彼女の機嫌をとるかのように明るく声をかけていく。

    IP強制表示中:222.7.56.26
    2005-11-27 16:25:00
  • 76:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花の表情は、段々と歪んでいく。
    ‥放っといて。
    機嫌をとられていることに、イライラが増していく。花は口を開いた。
    「ごめんやけど、今‥職探しのこと考えてるから、後にして」

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-11-27 16:28:00
  • 77:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    冷たく言い放たれた彼は、テーブルの下にある紙に目を向ける。
    「なんで?今のバイトでも金は貯めれるや‥」
    「うっさいなっ!早く出ていきたいから、探してんの!!」
    花は、彼の言葉を覆い‥怒鳴り上げた。

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-11-27 16:31:00
  • 78:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    二人の間に‥気まずい沈黙が流れていく。彼は、何も言わず‥ため息をついて部屋を出た。
    ‥ぱたん。
    ドアを閉める音と同時に、花は髪の毛をクシャッと掴んだ。

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-11-27 16:34:00
  • 79:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    完全に八つ当たりだった。せっかくの料理を、捨てなきゃならなかったことへの‥苛立ち。
    執着はしないと決めていても、相手にされないと‥寂しくなる。
    花は、何度も深くため息をついて‥気持ちを落ち着かせた。

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-11-27 16:36:00
  • 80:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    一方、部屋を出た陽平は‥ポケットから土産を取り出し眺める。そして、食器乾燥機に目を向けた。そこには、何枚もの皿が乾かされている。
    陽平の目の色は一瞬で変わる。そして、嫌な予感と共に‥ゴミ箱を開けた。
    そして、機嫌が悪い原因を知る。
    あちゃあと言うかのような表情でため息をつき、陽平は再度彼女の部屋を見つめた。

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-11-27 16:42:00
  • 81:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    昨夜から、花は全く眠れずに時計を眺めている。気がつけば、もう昼前。花は、そっと部屋を出て‥トイレへと向かおうとした。
    「おそよう」
    リビングから聞こえた声。花は、ビクッと肩を上げ‥視線を向けた。
    「え‥、なんで?仕事は‥?」

    IP強制表示中:222.7.56.16
    2005-11-27 16:46:00
  • 82:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    てっきり‥仕事にいってると思ってたのに。
    花は、昨日八つ当たりしたことを‥気まずそうに声をかけた。
    「あほう。今日は日曜!ほんま、これやから‥だらけた生活してる奴はあかんなぁ」
    呆れた口調の彼は、昨日のことなど忘れたかのように‥平然と笑いかけてくる。

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-11-27 16:51:00
  • 83:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花は、トイレに行きたいのを我慢して‥彼の横顔をチラッと眺める。
    「ん?」
    視線に気がつき、彼は顔を傾けた。
    「あ、あの‥ゆうべはごめんなっ」

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-11-27 16:53:00
  • 84:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    一晩中、後悔していた。きつく言ってしまった言葉や‥態度。花は、しょんぼりとした顔をうつむかせる。
    「いや、許さん」
    陽平は、冷たく返事を返す。花は、眉を下げて彼を見た。
    すると、目の前の彼はツーンとした顔で新聞を眺めている。

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-11-27 16:57:00
  • 85:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    落ち込む‥花。
    「じゃあ、今日夕飯作ってくれたら許したる。そやなぁ、俺‥餃子と麻婆豆腐が食いたい」
    沈んだ彼女の顔を見て、陽平は淡々と要望を告げていく。
    花は、目をパチッと開いた。

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-11-27 17:01:00
  • 86:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥そのメニュー。
    それは、昨日‥ゴミ箱に捨てたものだった。
    彼は、新聞から‥ひらりと顔を覗かせた。
    「それ作ってくれたら、土産やってもえーで」

    IP強制表示中:222.7.56.20
    2005-11-27 17:05:00
  • 87:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ニヤっと笑いかけて、憎たらしい口調で囁いてくる。
    花は、ケラケラと笑いだした。

    その夜、花は昨日と同じ夕飯を作った。

    IP強制表示中:222.7.56.26
    2005-11-27 17:07:00
  • 88:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「結構うまいやんっ」と、満面の笑みを見せる陽平。花は、空になった皿を‥嬉しそうに洗った。
    「じゃあ褒美に、昨日の土産やるっ」
    そう言って、彼が差し出したのは‥赤いリボンを通した一つの鍵。

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-11-27 17:11:00
  • 89:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花は、驚いて彼を見た。
    「合い鍵‥?」
    問いかけると、彼は食卓の椅子に揺れながら‥ニンマリと微笑んだ。
    鍵を持つ‥陽平の笑顔。

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-11-27 17:14:00
  • 90:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥今わかった。
    あたしが、陽平に‥執着してしまう理由。それは、受け入れてくれるから。こんなあたしに、陽平は‥笑顔を見せてくれるから。
    その夜、花はビールも飲まずに眠りについた。枕元に置いた目覚まし時計には、陽平が出かける前の時間をセットしている。たった一言、「おはよう」を言われたいから。
    【つづく】

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-11-27 17:19:00
  • 91:

    名無しさん

    ぉもろぃ?頑張ってね?ころゎ実話ですか??

    IP強制表示中:210.136.161.38
    2005-11-27 17:34:00
  • 92:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    名無しさん(*^_^*)ありがとぉ!ほんまに書き込みがあると嬉しいですぅ(/_;)
    これはフィクションです。ただし、少し私の経験などを元に書いているところもます。でも作り話ですよ(^-^)また読んでもらえると嬉しいです!

    IP強制表示中:222.7.56.19
    2005-11-27 17:52:00
  • 93:

    名無しさん

    >>20ー100

    IP強制表示中:210.136.161.42
    2005-11-27 20:50:00
  • 94:

    名無しさん

    >>20-100

    IP強制表示中:210.136.161.34
    2005-11-27 20:51:00
  • 95:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「え、それ‥ネタ?」
    早朝‥殺到する人ごみの中、スーツ姿の陽平は引きつった顔で問いかけてくる。
    花は、気まずそうな表情でうつむいた。

    IP強制表示中:222.7.56.16
    2005-11-27 22:36:00
  • 96:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥昨夜。
    「明日から?」
    「うん、派遣やけどな!結構な、給料が良いねんっ」
    居酒屋のバイトを辞めてから、一週間。慌ててハローワークまで行ったお陰で、職はすぐに見つかった(^_^)v

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-11-27 22:41:00
  • 97:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花は、さっそく仕事帰りの陽平に報告する。
    「ふーん。で、なんの仕事なん?」
    「それは明日行ったとき、教えてもらうねん!」
    黒いコートを脱ぎながら話を聞く彼に、花は嬉しそうに飛び跳ねていた。

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-11-27 22:45:00
  • 98:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    そして今日の朝、まだ用意をしている彼を置いて‥先に家を出た。
    働く気は満々にある。バリバリ働いて、だらけた生活から一変したい!!
    んで、陽平に「頑張ってるやん」と思ってほしい。
    花は、会社までの道のりを軽快に歩いていた。

    IP強制表示中:222.7.56.16
    2005-11-27 22:49:00
  • 99:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「ネタのつもりは‥ないねんけど」
    会社から与えられた仕事、それは駅の清掃員だった。青い作業着に‥一本のモップ、地味な位置に彼女は立っていた。
    周囲は、様々な年齢層の人々が忙しそうに歩いている。花は、もくもくと地面にモップをかけていく。
    すると、背後から声をかけられた。振り返ると、同居人の姿。‥そして「ネタ?」という台詞を浴びたのである。

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-11-27 23:00:00
  • 100:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    頭の中での妄想は、“バリバリ働くキャリアウーマン”までは行かなくても‥それなりにかっこいい仕事だった。でも実際は、ビジネスマンを眺めながらの‥地味な仕事。花は、落ち込んだ表情で‥言葉を詰まらせていた。
    そんな彼女を見て、陽平はプッと笑いだした。花の顔は、恥ずかしさで赤面していく。すると、フワッと頭を触られた。
    「がんばれよぉ」
    見上げると、クシャッと顔にしわを作った笑顔。

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-11-27 23:09:00
  • 101:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    胸が、じんわりと熱くなっていく。
    ‥やっぱ陽平は、ばかにしたりせぇへん奴やぁ。
    花は、ホームに向かう彼を笑顔で見送り‥仕事に戻った。
    気分はシンデレラ♪なんちゃって(笑)

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-11-27 23:12:00
  • 102:

    名無しさん

    >>1-110

    IP強制表示中:210.136.161.129
    2005-11-27 23:13:00
  • 103:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花は、満面の笑みで地面を拭いていた。今まで何気に踏んでいた駅のタイルは、よく見ると‥結構汚れている。汚れを気にしだしたら、夢中になっていく。花は、知らない間に必死になっていた。
    ‥ジャー。
    突然、耳に入る‥音。ずっとうつむいていた花は、フイッと頭を上げた。
    すると、思わぬ光景が目に映る。

    IP強制表示中:222.7.56.16
    2005-11-27 23:23:00
  • 104:

    ?アユコ? ◆vlwsLLt5WQ

    やっぱりおもろい!!その場面場面の人の表情が頭の中でひろがり、すごく読みやすい小説です♪♪これからも頑張ってください☆

    IP強制表示中:210.136.161.35
    2005-11-27 23:30:00
  • 105:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥あ」
    入り口の前に立って、振り返るスーツ姿の男の子。花は慌てて、今行る場所を確認した。
    その入り口の側にある看板は、トイレのマーク。花は、いつの間にか‥男子トイレの前を拭いていたのだった。
    唖然と立ち尽くす花の視線は、その男の子の視線とずっと重なったまま。ハッと我に返り、花は赤面して‥その場から逃げた。

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-11-27 23:31:00
  • 106:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    あ(o^^o)アユコさん!こんばんは、昨日ぶりですね!いつもありがとうございます。がんばります!

    IP強制表示中:222.7.56.19
    2005-11-27 23:34:00
  • 107:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    どうしたらいいのかわからず‥混乱した脳裏のまま、花はトイレから離れた場所で‥足をバタバタとさせた。
    最悪、最悪っ!あたし、覗き魔やん!
    同年代の男の子と目が合い、花の胸は恥ずかしさの頂点に達していた。
    チラッとトイレの方を見ると、さっきの男の子が出てきた様子。そして、ジッと花を見ながら‥歩いてくる。

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-11-27 23:41:00
  • 108:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥げっっ」
    ‥なんで、こっち来るんよ!?あっ‥あたし、もしかして痴漢扱いで通報されるん!?
    花は慌てふためき、逃げ場を探した。だが‥どこを探しても、逃げ場なんて見当たらない。
    じたばたする彼女の陰は、背後からの陰に覆われた。

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-11-27 23:47:00
  • 109:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    モップを持つ手に、じんわりと汗がにじんでいく。花は、恐る恐ると振り返った。‥やっぱり後ろには、彼がいた。
    「あっ、ちがうねん!覗くつもりはなかってん!」
    必死に無実を証明しようとする花。すると、その彼は花の耳元で‥そっと囁く。その言葉に、花の体は凍り付いた。

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-11-27 23:52:00
  • 110:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    にやにやとした表情で、彼はひらひらと手を振り‥去っていった。花は、その姿を眺め‥立ち尽くす。口はポカンと開いたまま、顔はひきつっている。
    ‥囁かれた言葉。
    “エッチっ”
    ボソッと耳元でつぶやかれ、その瞬間‥体はゾクッと寒気がした。

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-11-27 23:58:00
  • 111:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    『お前、今家におるん?俺な、今‥会社出たとこなんやけど』
    電話に出ると、陽平は『同僚を家に連れていきたいんやけど』と言うてきた。
    元々は自分の家なのに‥一応断りを入れてくるとは、ほんまに律儀な男。
    花は、お団子にしていた髪の毛をクシでとき‥それなりに部屋を片づけた。

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-11-28 00:11:00
  • 112:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    数十分後、玄関からカチャカチャという音が聞こえてくる。花はスタスタと歩き、陽平が開ける前にドアを開けた。
    「おー、すまんな!今日、同僚がな“相談ある”って言うから連れてきた。‥おい、入っていいでぇ」
    帰りを迎える花に、陽平は明るく登場する。そして、後ろで待つ同僚に声をかけた。

    IP強制表示中:222.7.56.19
    2005-11-28 00:18:00
  • 113:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「すんません、急に押しかけて‥」
    「いえいえ‥」
    靴を脱ぐ陽平を挟んで、頭を下げ合う2人。
    居候にまで律儀に挨拶する同僚。花は、下げていた頭を上げて‥彼を笑顔で迎えようとした。

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-11-28 00:25:00
  • 114:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    だが、次の瞬間‥花の笑顔は凍りついた。
    なぜならば、目の前に立っている男の子は‥
    「あーっ!今朝の‥」
    花を見て、彼は指をさす。

    IP強制表示中:222.7.56.26
    2005-11-28 00:29:00
  • 115:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    指を差され、花の顔は真っ青になっていく。
    「何?お前ら‥知り合いなん?」
    意外な2人の反応に、陽平はキョロキョロとしている。
    「今朝のエッチな子やっ!」

    IP強制表示中:222.7.56.20
    2005-11-28 00:32:00
  • 116:

    名無しさん

    >>1-150

    IP強制表示中:210.136.161.43
    2005-11-28 00:33:00
  • 117:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    彼は、玄関先で大きな声を吐いた。花は、その発言に慌て出す。
    「はぁ!?エッ、エッチって‥ちがうしっ!!」
    猿かのような真っ赤な顔で、花の声は裏返った。その反応に、同僚の彼はクスクスと笑いだす。陽平は、2人の顔を不思議そうに見比べていた。

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-11-28 00:38:00
  • 118:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥って訳やったの!だから、覗く気は全く無かってん」

    “とりあえず部屋で話そうや”という陽平の言葉で、花たちはリビングへと向かった。
    クスクス笑う同僚と‥ムキになって口をパクパクさせる彼女に、意味が解らない陽平は事情を聞き出した。

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-11-28 00:43:00
  • 119:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥なるほど。覗く気無かったけど‥こいつのん見てしまったんか」
    陽平は、深々と頷いた。彼の解釈に、再度花は慌てだす。
    「いやいやいやいやっ!見てないから!おしっこの音しか聞いてないし、見たのは顔だけやからっ!!」
    必死に身を乗り出す彼女に、2人はゲラゲラと笑い転げる。からかわれていたことに気づき、花は口を膨らませた。

    IP強制表示中:222.7.56.26
    2005-11-28 00:50:00
  • 120:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「はははっ!ごめんごめんっ、冗談やから。こいつも解ってるよ」
    ププッと笑いながら、陽平はスネる彼女をなだめ出す。
    「花ちゃん‥やったっけ?今朝はごめんなっ。陽平の幼なじみなんやろ?俺、千草!よろぴくっ」
    千草は、ニカッと微笑み‥片手を差し出してくる。

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-11-28 00:57:00
  • 121:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    出された手を見て、花は渋々手のひらを重ねた。
    すると、ぶんぶんと振られていた手は‥グイッと持ち上げられる。
    思わず、テーブルに置いたヒジに重心がかかってしまう。
    千草は、花の手の甲に軽くキスをした。

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-11-28 01:03:00
  • 122:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「あの姿、シンデレラみたいで可愛いかったよ?花ちゃんっ」
    からかうかのように、彼はわざと目をキラキラさせて‥気取った口調で囁いた。
    胸の中で、みるみるとイライラがたまっていく。
    ふと隣を見れば、畳をバンバンと叩きながら‥笑い転げる陽平の姿。

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-11-28 01:08:00
  • 123:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    なんなん、このコンビは!!?
    花は、キーッとした顔で彼らを見た。
    数分後、たわいもない会話を繰り返す3人。
    「で、相談って?」

    IP強制表示中:222.7.56.26
    2005-11-28 01:12:00
  • 124:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    一息ついたところで、陽平は千草に本題を問いかける。
    真剣な話になると察した花は、スクッと立ち上がり‥部屋を出ようとした。
    ドアに手を伸ばしたとき、千草が簡潔に答えた。
    「‥ちょっとの間、居候さして!頼むわ、陽平っ」

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-11-28 01:17:00
  • 125:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花は、思わずギョッとした顔で振り返った。そして、陽平をみる。
    陽平は、ポカンと口を開けたまま‥彼を眺めていた。
    「俺さぁ、女んちで住んでたねんけど。こないだ‥浮気バレてなぁ。‥追い出されてん」
    テヘッと笑いながら、愛嬌を振りまく千草。2人は、同時にため息をついた。

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-11-28 01:24:00
  • 126:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「実家に帰ればえーやん」
    陽平は呆れた顔で答えた。
    「昔‥女がらみで迷惑かけすぎて、縁切られてん」
    頭をポリポリとかいて‥平然と答える千草。2人の表情は、みるみると沈んでいく。

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-11-28 01:32:00
  • 127:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「はぁあ‥。俺の周りって、こんなんばっかやなぁ‥」
    ガクッと頭を下げて、ため息をつく陽平。花は、小声でポツリと謝った。
    「頼むわっ」
    両手を合わせ、千草は頭を深く下げた。陽平は、チラッと花をみる。

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-11-28 01:36:00
  • 128:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「お前は、どう思う?」
    「あ、あたしは‥居候の身なんで」
    陽平は、女の子の花を気遣い‥意見を求めた。でも彼女は、両手をぶんぶんと振り‥何も言わなかった。
    千草は‥ずっと頭をさげたまま。

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-11-28 01:39:00
  • 129:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「しゃあないなぁ‥。わかったよ」
    陽平は、情けない表情でため息をついた。
    パァァッと、明るい笑顔を向けてくる千草。
    全く花と同じ反応の彼を見て、陽平はヒクヒクと口元を震わせた。

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-11-28 01:44:00
  • 130:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    こうして、平和な同居生活に‥新しいメンバーが追加された。
    ガラガラだった3LDKの部屋は、一気に活気立つ。押しに弱い主人‥陽平と、自称「シンデレラ」の掃除婦‥花。そして、見た目も中身も風船のように軽い男‥千草。
    不安を感じ、花は密かにため息をついていた。
    【つづく】

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-11-28 01:56:00
  • 131:

    名無しさん

    >>1-50
    >>51-100
    >>101-150

    IP強制表示中:219.125.148.179
    2005-11-28 06:04:00
  • 132:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    子供の部屋かのようにリビングは飾られ、3人は派手にクラッカーをに鳴らした。頭には‥キラキラのトンガリ帽子。お金を出し合って買ったケーキや‥奮発した料理を、嬉しそうに頬張っていく。
    「俺らってむなしいなぁ、離婚したり‥女に捨てられりしてさぁ。クリスマスを一緒に過ごすのは、ジャージ姿にお団子頭の清掃婦‥」
    缶ビールとケーキにむしゃぶりつく花を見て、千草はがっかりしたかのような顔で‥陽平になだれ込む。

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-11-28 09:07:00
  • 133:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「そこっ、うるさい」
    花は、皿から七面鳥を掴み‥ビシッと千草に向けた。
    「だぁーってぇ、クリスマスやで?もっと‥こぉ、可愛いくさぁ〜っ!花ちゃん、ミニスカとか履こうよぉ」
    テーブルの向こうで、ジタバタとゴネる千草。隣にいた陽平は、2人を無視して‥子供用のシャンパンを味わっている。

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-11-28 09:13:00
  • 134:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「履くわけないやん、ミニスカとか持ってないし‥」
    「え゛ーっ!それでも女の子ぉ!?」
    「‥あ、これ美味い」
    花と千草が言い合う側で、陽平は淡々と料理を食していく。

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-11-28 09:19:00
  • 135:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「あ、そや。花、お前‥正月どうする?今年も、うち来るか?」
    ケーキをホォークにさしたまま、思い出したかのように‥陽平が話しかけてくる。
    花は、数秒考えて‥首を横に振った。
    「ほんまか。俺、1日だけ実家行くわな」

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-11-28 09:23:00
  • 136:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    陽平が結婚している間‥全然遊びに行ってなかったし、ちょっと‥陽平の実家には行きづらい。
    花は、明るく「うん」と答えた。
    2人の会話を聞いて、千草は花をジィーッと見つめる。

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-11-28 09:27:00
  • 137:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    その夜、3人は飲み明かした。
    花は、妙に嬉しかった。いつも‥眺めていた光景の中に、自分はいる。
    なんやかんや言うても、今この空間が‥すごく心地良い。
    ケラケラと笑いながら、花は程良くビールに酔っていた。

    IP強制表示中:222.7.56.16
    2005-11-28 09:34:00
  • 138:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    元旦の日。
    「じゃあ、行ってくるわなっ」
    「おう!おばちゃんらに“よろしく”言うといてなぁ」
    「いってらぁ」

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-11-28 09:37:00
  • 139:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    暖かい格好をして、冷えきった玄関のドアノブに手を伸ばす陽平。留守番の2人は、手をひらひらと振りながら‥彼を見送った。
    「やっと‥2人っきりやな」
    雑煮をお碗に注いでいると、背後から千草が抱きついてくる。
    毎度の行動に慣れてしまった花は、眉間にしわを寄せ‥ヒジで彼の腹をついた。

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-11-28 09:42:00
  • 140:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「い‥ったぁ」
    目尻に涙を浮かべ、「そっけないなぁ」と口を尖らす千草。
    花は、何も答えず‥彼に雑煮を差し出した。
    キッチンの食卓で、2人はズズズと音を立てながら‥それを飲んでいく。

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-11-28 09:47:00
  • 141:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「花ちゃんは‥実家に帰らんの?」
    お碗から口を放し‥ハァっと息を漏らす花に、千草は飲みながら問いかける。
    一瞬‥返事に迷ったが、花は平然を装い「いけへんよ」と答えた。

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-11-28 09:53:00
  • 142:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「ふーん。‥なんで?昨日も“昔っから、アイツんちで過ごしてた”みたいな口振りやったし」
    千草は、食卓にヒジをついた。真顔になる花。
    ‥重い沈黙が流れていく。
    見透かすかのような千草の視線が、少し‥怖くなる。

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-11-28 09:58:00
  • 143:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「べっ‥別に普通やん。あたしと陽平は、同い年で幼なじみなんやから」
    視線から逃れるかのように、その場を立って‥再度雑煮を注ぐ。
    「我ながら‥美味い!ええ嫁さんになるわ、これっ」
    返事もせず‥射抜くかのような視線を送ってくる彼に、花は妙に明るく振る舞い続ける。

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-11-28 10:04:00
  • 144:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥何よ、ジッと見て」
    視線に耐えられず、花はぎこちない声を彼にかけた。千草は、その言葉を耳にして‥彼女から視線をはずした。
    そして、ニコッと笑い出す。
    「じゃあ、俺の嫁さんなる?」

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-11-28 10:08:00
  • 145:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    突然の話題転換に、花は「はぁ?」と言うかのような表情を作った。
    「冗談冗談っ。俺の嫁さんになるには、まずミニスカを所持せなあかんわぁ」
    張り詰めていた空気は無くなり、千草はいつもと同じ‥チャラけたことばかり囁きだす。

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-11-28 10:12:00
  • 146:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「家におるのも‥なんやし、出かけようか」と千草に誘われ、花は用意をする。
    部屋に入り‥ジャージを脱ぐ。そのとき、昔の光景が蘇る。

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-11-28 10:17:00
  • 147:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    正月、起きると‥家には誰もいなかった。
    食卓には、祝いを済ませた跡が残されている。
    ‥誰もいない家。

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-11-28 10:19:00
  • 148:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「花、初詣行こっ」
    陽平は毎年‥正月になると、あったかそうなコートを羽織って現れる。

    ‥それが、あたしの正月。

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-11-28 10:23:00
  • 149:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥我に返り、脱ぎかけの服を腕から放していく。そして、暖かい格好に身を包み‥明るく部屋を出た。
    「初詣でも行こか」
    先に用意を済ませていた千草は、すでに靴を履いた冗談で待っていた。花は、赤いリボンをつけた鍵を手に‥彼と家を出た。
    【つづく】

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-11-28 10:27:00
  • 150:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ※151の「冗談」は「状態」の間違いですm(_ _)m

    IP強制表示中:222.7.56.26
    2005-11-28 10:38:00
  • 151:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    外は、色に例えると白。木々は葉を失い‥寒そうに立っている。
    ちらほらと晴れ着を着て歩く女の子たちを横目に、花と千草は近所の神社にむかった。
    商店街の中は、年明け予定を張り紙で知らせる店ばかり。
    殺風景な町並みを眺め、2人はたわいない会話を交わしていた。

    IP強制表示中:222.7.56.26
    2005-11-28 13:09:00
  • 152:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥ガランガランガラン。
    お賽銭を投げて、手を合わす。別にこれと言って‥願うこともないが、花は数秒目を瞑っていた。
    「何をお願いしたん?」
    人ごみに疲れ、とりあえずジュースを買い‥隅っこで腰を下ろす。千草は、ジュースを飲む花に問いかけてきた。

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-11-28 13:14:00
  • 153:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「何も。特に何も考えてなかった」
    きょとんとした顔で答える花に、彼は「えー、冷めてんなぁ」と笑いだした。
    しばらくして‥その場を立ち、お守りを買ったり‥おみくじを引いた。
    千草は、いわゆる‥おちゃらけキャラっていうやつで。彼の発言は、半分以上が冗談なんやと思う。

    IP強制表示中:222.7.56.16
    2005-11-28 13:20:00
  • 154:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    別に、それが嫌やとは‥思えへん。むしろ、その方が‥楽。
    どっちかと言えば、人と向き合わずに過ごしていきたい。‥人に、心の中を探られたくはない。
    多分‥千草も同じなんかもしれへん。だからかな、憎まれへんのは。
    すれ違った女の子に振り返る彼を、花はぼんやりと眺めていた。

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-11-28 13:24:00
  • 155:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「なに?」
    突然、千草は花に振り返る。花は、ハッと我に返った。
    「いや、別に」
    花は、見ていたことを恥じり‥目線を背ける。

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-11-28 13:29:00
  • 156:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「あー、俺に見とれてたやろっ」
    「見とれてないしっ」
    赤くなる彼女を、彼はいつもの調子でからかいだした。
    すると千草は、ムキになる彼女の腕をグイッと引っ張った。

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-11-28 13:31:00
  • 157:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「陽平と‥ヤッた?」
    目と鼻の数センチ先には、千草の顔がある。彼は、ニンマリと笑いながら‥問いかける。その発言に、花はムッとした表情を作った。
    「あほかっ、陽平とはそんな関係ちゃうし」
    陽平は、あたしにとって大切な存在。そんな言い方は‥されたくない。

    IP強制表示中:222.7.56.19
    2005-11-28 13:35:00
  • 158:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    千草は、怒り出す彼女を眺め‥クスっと微笑んだ。
    そして次の瞬間、彼は腕を握ったまま‥顔を近づけた。
    花は目が点になる。
    「俺がこんなことしたの知ったら、陽平‥なんて言うやろな」

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-11-28 13:39:00
  • 159:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    そう言って、彼は腕を放し‥先を歩いていく。花は、体が凍り付いて歩けない。
    キスをされた頬に手を重ね、冷や汗をかく。同時に浮かんだのは、千草の言うとおり‥陽平の顔だった。
    波乱の予感を感じながら、花は「帰ろ」と振り返る彼を‥呆然と眺めていた。
    【つづく】

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-11-28 13:44:00
  • 160:

    名無しさん

    ?

    IP強制表示中:210.136.161.131
    2005-11-28 14:33:00
  • 161:

    名無しさん

    あ?親切な方あげてくれてほんとにありがとうございますm(__)m感謝

    IP強制表示中:210.136.161.138
    2005-11-28 14:40:00
  • 162:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    タイトルに半角文字を使っていたので、見つけにくかったんですね(>_

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-11-28 15:27:00
  • 163:

    この話しホンマ好きゃ〜(o>ω

    IP強制表示中:210.146.60.200
    2005-11-28 17:16:00
  • 164:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    りなさん、ありがとぅm(_ _)mまた夜に更新しようかと考えてますので、よかったら楽しみにしてください(^ー^)

    IP強制表示中:222.7.56.20
    2005-11-28 17:39:00
  • 165:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    その夜。
    てっきり実家に泊まると思っていた陽平は、一つのタッパーを持って帰ってきた。
    「やっぱ美味いなぁ、おばちゃんの料理ぃ」
    食卓に並んだ料理の中、タッパーに詰まったお煮しめを食べる花。

    IP強制表示中:222.7.56.26
    2005-11-28 18:15:00
  • 166:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「花、それ好きやろ?だから持って帰ってきてん」
    陽平は、満足げに微笑んでくる。花は、その笑顔を直視できなかった。「へへっ」と軽く笑いながら、ごまかすかのように夢中で食べている。
    そして、チラッと千草の顔を見上げた。千草は、何もなかったかのように平然としている。

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-11-28 18:20:00
  • 167:

    名無しさん

    ほんま文章うまいわ?読みやすいし?この話し大好き?

    IP強制表示中:210.136.161.38
    2005-11-28 18:21:00
  • 168:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「明日、初詣行こっか!3人で」
    食事が終わった後、陽平はリビングから声をかけてきた。キッチンで洗い物をしていた花は、ピタリと動きが固まる。
    「あー、今日2人で行ってきた」
    何も答えない彼女を見て、不思議そうに返事を待つ陽平。すると千草が、ポツリと呟いた。

    IP強制表示中:222.7.56.20
    2005-11-28 18:26:00
  • 169:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    名無しさん(^-^)ありがとうございます!!でも、全然うまくはないので期待はしないでください苦笑。精一杯がんばるので、これからも宜しくですm(_ _)m

    IP強制表示中:222.7.56.20
    2005-11-28 18:28:00
  • 170:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「え‥、行ってきたん?」
    寂しそうに、陽平は花を見上げる。
    「え、あ‥うん」
    花は、内心ドキドキとしながら頷いた。頭の中で渦巻くのは、あの‥頬へのキス。

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-11-28 18:31:00
  • 171:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    千草は、彼女の態度を密かに黙って眺めている。
    「そっか‥」
    がっかりした表情を見せて、陽平はごろんと寝転んだ。
    ‥あ。

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-11-28 18:35:00
  • 172:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    寝転がる彼の後ろ姿を見て、花はハッと気がつく。
    頭に浮かぶのは、毎年初詣に誘いにきていた‥陽平の姿。
    ‥陽平のやつ。
    彼の気持ちに気がつき、胸の中に罪悪感が生まれだす。

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-11-28 18:38:00
  • 173:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「もう1回行く!おみくじ‥小吉やったから、大吉引きたいし!」
    花は、濡れた手をタオルで拭いて‥彼に駆け寄った。
    「‥ええよ、2回も」
    「行くったら行きたいの!!」

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-11-28 18:42:00
  • 174:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花は、遠慮する陽平の言葉を押し切り‥初詣に誘った。陽平は、嬉しそうに体を起こして‥照れ笑う。
    すると、2人の側で千草がクスクスと笑いだす。
    「俺との初詣は、後味悪かったもんなぁ」
    千草は、テレビを眺めながら‥ポツリと一言吐いた。

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-11-28 18:48:00
  • 175:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    その言葉で、花は今日のことを再度思い出す。
    「ん?後味って?」
    陽平は、2人の姿に何度も目を向ける。千草は、それ以上何も言わず‥ボーっとテレビを眺めたまま。
    花は、居ても立ってもいられず‥黙って自分の部屋に向かった。

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-11-28 18:54:00
  • 176:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「あ、花っ?」
    去っていく彼女に、陽平は慌てて声をかける。
    だが、花は「寝る!」と‥向こうを向いたまま答えるだけだった。

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-11-28 18:58:00
  • 177:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥まだ8時半やで?」
    奇怪な彼女の行動に、何が何だか解らない陽平は‥不思議そうに呟く。
    「‥くくく」
    そんな彼の隣で、千草は声を出さず‥笑いをこらえている。

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-11-28 19:03:00
  • 178:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「お前、なんかした?」
    陽平は、千草をジィーッと眺め‥問いかけた。
    「なーんもしてないよっ♪」
    千草は、にっこりと笑顔を見せてくる。

    IP強制表示中:222.7.56.26
    2005-11-28 19:06:00
  • 179:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「てかさぁ、お前らって‥ほんま仲いいよなぁ。ずっと、あんな感じ?」
    千草は、ケラケラと笑いながら‥質問をした。
    その問いかけで、陽平の笑顔は乾いていく。

    IP強制表示中:222.7.56.19
    2005-11-28 19:11:00
  • 180:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「いや、中2から2年間は‥からんでない」
    陽平の脳裏には、自分のせいで泣いている‥セーラー服姿の花。
    「‥ふーん」
    急にテンションが下がる彼を見て、千草はそれ以上‥何も聞かなかった。

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-11-28 19:16:00
  • 181:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    コンタクト屋さんについたので、いったん中断します(^-^)

    IP強制表示中:222.7.56.19
    2005-11-28 19:32:00
  • 182:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    翌朝。
    「じゃあ俺の鍵おいとくから、出かけるときは頼んどくで」
    花と陽平は、せかせかと用意を済まし‥玄関から声をかけてくる。
    千草は、頭をポリポリとかいて‥彼らを見送った。

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-11-28 21:05:00
  • 183:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    肩を並べて‥楽しそうに出ていく姿。
    2人が残した余韻に、千草はため息をついた。
    「‥クソだるい奴ら」
    思い出すのは、純粋だった思い出と‥自分がした消すことなど出来ない過ち。

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-11-28 21:16:00
  • 184:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    千草は、ポケットから携帯電話を取り出し‥親指を動かした。
    「‥あ、ゆみちゃん?おれおれっ、千草!あのさぁ、今から会える?」
    “信頼関係”か何か知らんけど、んなもん‥ある訳ない。
    パタンと画面を閉じて、千草は淡々と用意した。

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-11-28 21:24:00
  • 185:

    あぃか ◆IzbMcnjBBo

    今初めて読んで、一気に読んでしまぃましたぁ?笑
    めちゃ文章上手ゃし、おもしろぃっっ☆ぁたしも見習ぉっ♪これからも読ませて頂きます(*^ ・^)ノ⌒☆頑張ってねぇぇ?

    IP強制表示中:210.136.161.130
    2005-11-28 21:31:00
  • 186:

    アユコ ◆vlwsLLt5WQ

    毎日この小説を見るのが日課になってますぅ☆★これからは読んでるみなさんが読みにくくなっちゃったら嫌なので、感想はひかえさせてもらいますね♪♪でもアユコが応援してる事忘れないで下さい★★頑張って下さい♪

    IP強制表示中:210.136.161.135
    2005-11-28 21:37:00
  • 187:

    名無しさん

    >>1-200

    IP強制表示中:210.136.161.39
    2005-11-29 00:52:00
  • 188:

    天満?

    おもしろい、やんけ(ΘvΘ)/

    IP強制表示中:210.136.161.135
    2005-11-29 00:58:00
  • 189:

    名無しさん

    ♪あぃかさん、一気に読んでくださるなんて‥ありがとうございます(*^_^*)これからもよろしくです!
    ♪アユコさん、いつもいつもありがとうp(^-^)qすごい励まされてます。感想がある度‥読んでもらえてるんだなぁって(*^_^*)書き込みがないのは寂しいですが、忘れませんよ!ありがとう(^-^)
    ♪189さん、読んでくれてありがとうございますm(_ _)m
    ♪天満さん、こんばんは(*^_^*)いつもありがとうございます!めちゃ嬉しいですp(^-^)q

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-11-29 01:28:00
  • 190:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    文字見ていたら寝てしまってました。
    今から書きますp(^-^)q

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-11-29 01:29:00
  • 191:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥数時間後。
    町中に‥ひっそりと建つラブホテル。
    千草は、甘えてくる女の髪を撫でながら‥煙草をくわえた。

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-11-29 01:34:00
  • 192:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥千草ぁ、もう1回しよ?」
    女は、千草の腕にしがみつき‥上目遣いで見つめてくる。千草は、彼女の手から腕を引き抜いた。そして、優しく笑いかける。
    「ゆみちゃん、俺‥もう体力ないわぁ。後は、彼氏にしてもらってよ」
    そう言って、彼女に軽くキスをする。

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-11-29 01:40:00
  • 193:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    女は、物足りなさそうに口を膨らませる。
    「だって千草‥他の子とも遊んでるし、連絡待ってても‥あんましてきてくれへんやんっ」
    裸体のまま、千草にすり寄る彼女。
    千草は、呆れた目で彼女を見下ろした。

    IP強制表示中:222.7.56.26
    2005-11-29 01:44:00
  • 194:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥お前も彼氏おるやろが。
    こういうところが、胸の奥にある穴を広げていく。
    千草は、彼女に愛想を振りまきながら‥その場をすり抜けた。
    結局、男と女なんか‥そんなもんや。テレビや映画みたいに、くさい仲なんか‥ない。見えないとこなら‥何でもする。所詮、そんなもん。

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-11-29 01:49:00
  • 195:

    名無しさん

    >>130-190

    IP強制表示中:219.125.148.201
    2005-11-29 01:50:00
  • 196:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    一方、花は陽平とおみくじ売り場に並んでいた。
    「え‥凶?」
    「‥余計悪なってるやん」
    花が持つくじを見下ろし、2人は沈黙を流していく。彼女は、ズーンと暗い表情で‥木にくじを結んでいく。陽平は、彼女の横顔を見て‥口を開けた。

    IP強制表示中:222.7.56.26
    2005-11-29 01:58:00
  • 197:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥あいつに何かされた?」
    ‥昨日の2人の様子は、どう考えても‥おかしい。
    陽平は、昨夜から考えていた疑問を彼女にぶつけた。
    その言葉を耳に、花は慌てだす。そして、思わず結んでいたくじを破いてしまった。

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-11-29 02:03:00
  • 198:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「あ゛ぁ゛ぁぁぁぁっ!!」
    花は、ちぎれたくじを見て‥大声を出した。
    ありえへん!!凶をちぎるとか、絶対呪われるっ!!
    花は目尻に涙を浮かべ、冗談でも“可愛い”とは言えない顔をした。

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-11-29 02:08:00
  • 199:

    ぁぃ☆

    今一気に読みましたぁ(^^)v☆すごい読みやすいし、オモロイです☆

    IP強制表示中:210.136.161.44
    2005-11-29 07:22:00
  • 200:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ぁぃさんp(^-^)q一気に読んでくれてありがとぉ♪これからもよろしくです!

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-11-29 09:20:00
  • 201:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    すると陽平は、花に近づき‥破れたくじを手に取った。
    「あ〜あ、派手に破ったなぁ」
    と笑いながら、花のくじを自分のくじと重ね‥まとめて折っていく。
    「吉のくじと重ねたし‥木にも結べたし、一石二鳥やろっ」

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-11-29 09:27:00
  • 202:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    昔から‥笑う度に、陽平の目の下は‥クシャっとシワが出来る。
    花は、自分に向けられている‥彼の笑顔をボーっと眺めていた。
    花の真っ直ぐな視線に、陽平の笑顔は乾いていく。そして、真顔で彼女を見つめた。
    「昨日、なんか‥あったんか?」

    IP強制表示中:222.7.56.16
    2005-11-29 09:32:00
  • 203:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    その質問で、花はハッと我に返る。そして、千草にからかわれたことを思いだす。そして、彼に言われた台詞‥。
    “陽平‥なんて言うやろな”
    花は、陽平の顔をジッと見あげた。
    陽平は、あたしが千草にチューされたこと(ホッペタにやけど)聞いたら、どんな顔‥するんやろ?

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-11-29 09:41:00
  • 204:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    怒ったりする?
    それとも、ヤキモチとか‥妬いたりするんかな?
    あ、でも普通に「そうなんや」だけで終わりそうな気も‥する。
    ‥‥どんな顔するんやろ。

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-11-29 09:44:00
  • 205:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「ああ、昨日?大したことないよ。ホッペタにチュウされただけっ」
    花は、にこやかに微笑んで‥軽い口調で告げた。
    「え‥」
    平然な態度で“チュウされた”と言う花に、陽平は言葉を詰まらせる。

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-11-29 09:58:00
  • 206:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥勘違いするな、花。その顔は、幼なじみとして‥心配してるだけなんやから。
    花は、チラッと彼の表情を盗み見て‥自分に言い聞かせる。
    「ホッペタやで、ホッペタ。幼稚園児がするようなもんやし」
    花は、気にしてないというかのように‥明るくケラケラと笑い飛ばす。陽平は、そんな彼女を見て‥苦笑いを見せた。

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-11-29 10:03:00
  • 207:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「ホッペタやったら‥平気なん?」
    ジュースの自動販売機に向かおうとする彼女。陽平は、その後ろ姿に問いかけた。
    花は、足を止めて振り返る。目の前に立つ彼は、眉間を寄せて‥軽蔑した目で見つめてくる。
    「ホッペタやろ?そんなん平気やよ」

    IP強制表示中:222.7.56.19
    2005-11-29 10:08:00
  • 208:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥そんな瞳で、あたしを見んといて。
    「なんやったら、陽平にもしたろか?別に、ホッペタやったら平気やろっ」
    ‥何言うてんやろ、あたし‥口が勝手に‥。
    花は、思ってもいないことを‥ベラベラと口にした。

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-11-29 10:11:00
  • 209:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥止まらへん。
    花は、彼に近づき‥頬にキスをしようとした。
    グイッ‥
    急に停められる体。

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-11-29 10:13:00
  • 210:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「ふざけんなって」
    陽平は、花の体を片手で拒否し‥冷たくつぶやいた。花は、我に返り‥視線を落とす。
    ‥ほらね。
    そして、昔‥陽平に言われた言葉を‥振り返る。

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-11-29 10:18:00
  • 211:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    “俺らは、ずっと幼なじみやん”

    ‥幼なじみ。
    あたしと陽平は、ホッペタにキスなんか‥できない関係。

    IP強制表示中:222.7.56.19
    2005-11-29 10:21:00
  • 212:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    あたしは、昔‥陽平のことが好きだった。
    物心ついたときから、異性として‥意識してた。
    何かある度に、助けてくれる‥。それが凄く嬉しくて、頼りきってたと思う。
    次第に、それは‥期待へと変わっていった。

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-11-29 10:27:00
  • 213:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    中学2年のとき、あたしは‥1つの噂を耳にする。
    “陽平くんって、アカリちゃんと両思いらしいで”
    ‥頭の中が、真っ白になった。
    あたしは、陽平が「似合う」と言った‥ショートヘアをしていた。でも、そのアカリちゃんは“ロング”。

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-11-29 10:34:00
  • 214:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    何もかもに、腹が立った。
    「好きなん?アカリちゃんのこと」
    その日の夜、あたしは近所の公園に陽平を呼び出した。
    陽平は、少し間を置いて‥コクリと頷いた。

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-11-29 10:36:00
  • 215:

    名無しさん

    >>1-100
    >>101-200

    IP強制表示中:210.136.161.132
    2005-11-29 10:38:00
  • 216:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    あたしは、思わず目に涙をためた。
    そして、告げようとした。アカリちゃんに‥取られたくなかったから。
    「あたし、陽平のこと‥」
    それは、涙に濡れた‥1つの決心。

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-11-29 10:38:00
  • 217:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    でも、陽平は‥あたしの告白を聞いてはくれなかった。
    「‥幼なじみやろ」
    その言葉に、あたしは顔を上げる。
    「‥俺らは、ずっと幼なじみやろ」

    IP強制表示中:222.7.56.19
    2005-11-29 10:41:00
  • 218:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    そのとき、解った。
    “陽平は、あたしの気持ちを知っている”
    余計に止められなくなったあたしは、何が何でも伝えようとした。
    「陽平っ‥」

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-11-29 10:44:00
  • 219:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    あたしの声に、ずっとうつむいていた彼は‥スッと顔を上げた。
    そして、優しく微笑みかけてくる。
    「俺に彼女が出来ても、俺らの関係は絶対に崩れへんから。俺らは、ずっと幼なじみやん。これからも、ずっと‥」
    何度も同じ言葉を繰り返し、彼はあたしを説得させた。

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-11-29 10:48:00
  • 220:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    それは、あまりにも‥酷な言葉。
    その説得は、いかにも邪魔者を消すかのようで‥。
    あたしは、その日から‥陽平を避けた。
    そして、言われたとおり‥“幼なじみ”という目で見ることを決意した。

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-11-29 10:52:00
  • 221:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「あ、ベビーカステラやっ」
    花は、緊迫した空気を変えるかのように‥陽平から視線を動かした。
    陽平は、花のテンションにつられて‥次第に明るさを取り戻していく。
    2人はベビーカステラを頬張りながら、帰宅した。

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-11-29 10:57:00
  • 222:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    その夜、花たち3人の食卓は‥いつもより賑やかだった。
    「じゃあ先に、風呂入らせてもらうなぁ」
    食器を洗い終えると、花はリビングにいる2人に声をかけ‥バスルームへと歩いていった。
    「なんか‥妙に明るいな、花ちゃん。よっぽど‥陽平と出かけれて、嬉しかったんやろなっ」

    IP強制表示中:222.7.56.20
    2005-11-29 11:02:00
  • 223:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    鼻歌を口ずさんでいた彼女に、千草はクスクスと笑いながら囁いた。
    陽平は、吸っていた煙草をグリグリと灰皿に叩きつける。
    「‥花に手を出すなや」
    そう言って、彼は千草の顔を睨みつけた。

    IP強制表示中:222.7.56.26
    2005-11-29 11:05:00
  • 224:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    2人を包む空気が、瞬時に冷たくなっていく。
    睨まれたことで、千草の表情は‥真顔に変わっていく。
    陽平は、視線をそらすことなく‥彼を捕らえ続ける。

    IP強制表示中:222.7.56.19
    2005-11-29 11:08:00
  • 225:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「なぁんや、花ちゃん言うたんかぁ。喋りやなぁ〜」
    突然、千草は明るく振る舞いだす。
    「ふざけんな。花は、俺の‥」
    「俺の何?“幼なじみ”や言うてるけど、ほんまは好きなんやろ?どーせ」

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-11-29 11:12:00
  • 226:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    千草は、鋭い口調で彼の言葉を抑えた。
    「“俺の女に、手ぇ出さんといて”って言うなら、出せへんけど?」
    千草は、からかうかのように‥ニヤニヤと笑っている。
    陽平は、言葉を詰まらせた。

    IP強制表示中:222.7.56.16
    2005-11-29 11:16:00
  • 227:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「ただの幼なじみなら、口挟む権利はないはずや」
    黙り込む彼に、千草は冷たい言葉を吐いた。
    陽平は、ガビョウで貼り付けられた蝶のように‥きつく唇を噛んでいた。
    【つづく】

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-11-29 11:20:00
  • 228:

    めちゃぉもろぃ?主サン頑張ってね?

    IP強制表示中:210.136.161.196
    2005-11-29 12:23:00
  • 229:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    凛サン、ありがとうございますp(^-^)q頑張っちゃいます!!

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-11-29 13:48:00
  • 230:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「明後日で正月休みも終わりかぁ‥」
    テレビの正月番組にも飽きが来る頃、花はこたつに身を潜め‥つぶやいた。
    「俺らは、明日から仕事やなっ」
    彼女の言葉に、千草は陽平に声をかける。陽平は、不服そうな表情で「‥あぁ」と答えた。

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-11-29 13:54:00
  • 231:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花は、機嫌が悪そうな彼を見て‥考える。
    この間の初詣から、陽平はずっと不機嫌そうにしている。帰りは、普通にベビーカステラを食べてたのに‥。
    やっぱり、ふざけたこと‥怒ってる?

    IP強制表示中:222.7.56.19
    2005-11-29 13:58:00
  • 232:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花は、思い切って‥彼に声をかける。
    「陽平っ、夕飯の材料買いに行くから‥車だしてやぁ」
    ‥明るく、いつも通りに。そうすれば、きっと‥陽平はいつもみたいに笑ってくれる。
    花は、こたつから抜けだし‥彼を誘う。

    IP強制表示中:222.7.56.19
    2005-11-29 14:04:00
  • 233:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    陽平は、顔を上げて‥微笑んだ。
    「しゃあなしやで」
    ひねくれた口調で、車のキーに手を伸ばす彼。
    花は、頬を緩めた。

    IP強制表示中:222.7.56.19
    2005-11-29 14:06:00
  • 234:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥ほら、笑ってくれる。いつも通り‥笑ってくれるやん。
    気まずさが消え、花は喜んだ。
    玄関に向かう彼女の後を追いながら、陽平はふと振り返る。
    視線の先には、寝転がりながら雑誌を読んでいる千草の背中。

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-11-29 14:10:00
  • 235:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥パタン。
    玄関のドアが閉まる音と同時に、千草は雑誌を閉じた。そして、起きあがる。
    「‥なにが“しゃあなしやで”な。嬉しいくせに‥」
    閉められたドアを睨み、千草はフンッと鼻で笑った。

    IP強制表示中:222.7.56.20
    2005-11-29 14:14:00
  • 236:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「あぁ‥千草っ」
    薄暗い部屋の中、シーツに揉まれながら‥甘い声を漏らす女。千草は、冷静な表情で彼女の中を貫いていく。
    頭の中では、微笑み合う陽平と花の顔。それに重なるのは、過去の自分と‥愛していた女。
    そして‥消えない過ちが、今も頭の中に渦を巻く。

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-11-29 14:19:00
  • 237:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    “いやぁぁぁっ‥やめてぇっ‥い‥やぁっ”
    俺の手は、嫌がるあの子を殴り‥乱暴した。
    腹立ち紛れの行動は、全てを失うものとなった。気がついたときには‥遅かった。
    そして、俺の元に残ったのは‥孤独だけ。

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-11-29 14:27:00
  • 238:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥千草?」
    3年前の出来事を思い出した千草は、女の中から自分を抜いた。
    「どうしたん?」
    途中でやめる彼に、女は問いかけてくる。

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-11-29 14:32:00
  • 239:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    女に背を向けて、うつむいていた千草はパッと笑顔を作った。
    「ごめん!帰るわぁ」
    「はぁ!?」
    身勝手な発言に、女は慌てだす。だが彼は「先出るな」と言って、女に金を渡した。

    IP強制表示中:222.7.56.16
    2005-11-29 14:37:00
  • 240:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ラブホテルを後にした千草は、スタスタと路地を歩いていく。
    「‥おもろいやん」
    “幼なじみ”という名の安全な関係。んなもん、あるわけないこと証明したるわ。
    千草は、不敵な笑みを浮かべていた。

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-11-29 14:41:00
  • 241:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    【つづく】

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-11-29 14:42:00
  • 242:

    ?ゅかり?

    しぉり

    IP強制表示中:222.7.56.149
    2005-11-29 15:33:00
  • 243:

    名無しさん

    ほんまにおもしろい?がんばれ?

    IP強制表示中:210.136.161.41
    2005-11-29 15:39:00
  • 244:

    名無しさん

    主さんおもろいわ、この小説?失礼やけど主さん何歳?

    IP強制表示中:210.136.161.36
    2005-11-29 16:23:00
  • 245:

    名無しさん

    【ヘンジ】
    ●ゆかりサン。しぉりありがとぅございますm(_ _)m
    ●246サン。解りづらいところも多いと思いますが頑張るので宜しくですm(_ _)m
    ●247サン。ありがとうです(*^_^*)芽衣は今年22の年です。

    IP強制表示中:222.7.56.16
    2005-11-29 17:14:00
  • 246:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    また晩に書けたら書きますp(^-^)q
    感想いつも嬉しいです。読んでくださる人がいるのって嬉しいですね。ありがとうですm(_ _)m

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-11-29 17:17:00
  • 247:

    ?ゅかり?

    すごくぉもしろくて一気に読んぢゃった?更新楽しみにしてます?

    IP強制表示中:222.7.56.138
    2005-11-29 17:18:00
  • 248:

    名無しさん

    >>1-100>>101-200>>201-300

    IP強制表示中:210.136.161.73
    2005-11-29 17:47:00
  • 249:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ゆかりサン(*^_^*)ありがとうです。思いつきで書き始めたものを「おもしろい」と言っていただけるとは(∋_∈)とても幸せです!
    時間が出来たので、今からちょくちょく書いてみます!

    IP強制表示中:222.7.56.16
    2005-11-29 17:49:00
  • 250:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥数日後。
    「はーなーぶぅ。そこ、汚れてんでぇ」
    早朝、ざわめく駅内で‥今日も千草は声をかけてくる。
    「うるさいなぁ。わかってるよ、後で拭くのっ」

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-11-29 17:54:00
  • 251:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    改札前のベンチから、タイルの汚れを指摘してくる彼。
    花は、「後で拭く」と言いつつも‥指摘されたところを拭いていく。
    「はーなーぶぅ!そこも汚い‥」
    「わかってるってばっ!」

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-11-29 17:57:00
  • 252:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    イライラしている彼女に、彼は満足げにクスクスと笑う。
    「お前‥今日も邪魔してんの?」
    ベンチに腰掛ける千草に、声がかかる。花は、手を止めて振り返る。

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-11-29 18:01:00
  • 253:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「邪魔してないし。はなぶぅがサボらんように、見張ってんの」
    振り返ると、スーツ姿の陽平が呆れた表情で立っていた。千草は、ネクタイを鞄から取り出し‥首にかけていく。
    「見張られらんでも、掃除くらい出来ますっ」
    花は、口を膨らました。

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-11-29 18:08:00
  • 254:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「ほら、行くでっ」
    陽平は、千草に声をかけ‥スタスタと改札をくぐっていく。
    「んじゃ、サボんなよ!はーなーぶぅ」
    千草は、ニカニカと歯を見せて笑いながら‥彼の後をついていく。

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-11-29 18:12:00
  • 255:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「はぁ、やっと落ち着いたぁ」
    花は、深いため息をつき‥仕事を再開させた。
    ‥最近、毎日千草はこうやって仕事の邪魔をしてくる。
    ほんま、早起きしたなら‥時間までゆっくりすればいいのに。

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-11-29 18:15:00
  • 256:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥そして夕方。
    「はーなーぶぅっ」
    ‥出た。
    ゴミ箱の袋を変えている花に、千草が駆け寄ってくる。

    IP強制表示中:222.7.56.19
    2005-11-29 18:17:00
  • 257:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花は、うっとうしそうな顔で彼をみた。
    「まだ仕事終わらんの?」
    千草は、指定席のベンチにドカッと腰掛けた。
    「うん。今日は遅番のおばちゃんが休みやから‥あと2時間くらいかな」

    IP強制表示中:222.7.56.26
    2005-11-29 18:21:00
  • 258:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    今日の昼休み、突然会社から連絡が入り‥残業を押しつけられた花。
    「まぢでぇ」と、彼はため息をついている。
    「おい!お前、電車ん中に鞄置いたまま‥急に走るなよ」
    雑談をこぼす2人の元に、陽平が走りよってくる。

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-11-29 18:25:00
  • 259:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「お疲れ様っ」
    花は、千草に鞄を手渡す彼に笑顔を向けた。
    「あれ?今日遅いん?」
    「うん、残業」

    IP強制表示中:222.7.56.19
    2005-11-29 18:32:00
  • 260:

    ?ゅかり?

    ャバィ?ハマってます?

    IP強制表示中:222.7.56.139
    2005-11-29 18:37:00
  • 261:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    いつもなら同じ時間に帰宅して、3人で買い物に行く時間。でも、花は残業でまだ帰れない。
    そんな彼女を気遣い、陽平は「買い出しは、俺が行ったる」と言い出した。
    遠慮しながらも、花は彼の行為に頼ることにした。

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-11-29 18:37:00
  • 262:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ありがとうですp(^-^)qがんばります!

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-11-29 18:39:00
  • 263:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「じゃあ、何買ったらいい?」
    「えっとね、玉ねぎと‥」
    「残業してんやから、簡単なもんでええからなっ」
    買い出すものを相談する2人。そんな彼らを眺め、千草は不機嫌な顔になっていく。

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-11-29 18:45:00
  • 264:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「じゃあ買っとくわ。お前は、先帰っとく?」
    花と話し終えた陽平は、千草に振り返った。
    「行かへん」
    千草は、ツーンと向こうを向いた。

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-11-29 18:51:00
  • 265:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「そっか。じゃあ、鍵‥」
    「いらん。俺、花と帰るから」
    先に家に到着する彼に鍵を渡そうと、陽平はポケットに手を突っ込んだ。だが千草は、彼の言葉を塞ぎ‥ニンマリと笑顔を見せた。
    「何言うてん!あと2時間もあるんやで?」

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-11-29 18:57:00
  • 266:

    名無しさん

    >>1-260

    IP強制表示中:210.136.161.36
    2005-11-29 18:59:00
  • 267:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    帰りを待とうとする千草に、花は帰るように説得する。
    結局‥千草は「一緒に帰る」の一点張りで、帰ろうとはしなかった。
    陽平は、彼の行動に不満を持ちながら‥買い出しに向かう。
    ベンチからの視線を浴びながら、花は後の2時間働くのだった。

    IP強制表示中:222.7.56.19
    2005-11-29 19:01:00
  • 268:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「お疲れぇ」
    更衣室から出ると、千草は缶コーヒーを放り投げてきた。
    「あ、ありがと」
    花は、あったかい缶を両手に‥微笑んだ。

    IP強制表示中:222.7.56.20
    2005-11-29 19:05:00
  • 269:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    隣で鼻歌を歌う彼をチラ見する。
    ‥なんで、待ってくれたんやろ?早く帰ったら、体暖まるのに。
    ‥なんか企んでるとか?
    花は、ジィーッと凝視していた。

    IP強制表示中:222.7.56.19
    2005-11-29 19:13:00
  • 270:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥あんま見つめんなって」
    彼女の視線に気づいた千草は、にやにやと笑顔を見せてきた。
    「えっ‥あっ、見つめてないから!」
    見ていたことを気づかれ、花は極端に向こうを向いた。

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-11-29 19:17:00
  • 271:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「うそつけぇ。俺が数えた限り、16秒は見つめてたで」
    「なに、その秒単位っ!?見つめてへんしっ」
    からかい続ける彼に、花はムキになる。

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-11-29 19:20:00
  • 272:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    すると彼は、花の首元で両腕を組んだ。
    「ちょ‥放してよっ」
    動きを捕らえられ、花はジタバタする。
    千草は、慌てふためく彼女を見て‥ゲラゲラ笑いだす。

    IP強制表示中:222.7.56.26
    2005-11-29 19:24:00
  • 273:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「もーっ!遊んでらんと、はよ帰ろうよ!陽平が待ってるやろぉ」
    近い位置で微笑む千草。花は、頬を赤らめ‥声を張り上げる。
    「‥んなよ、陽平陽平って。そんなに好きなん?あいつのこと」
    気に食わぬ名前を耳にし、千草はグイッと彼女に詰め寄った。

    IP強制表示中:222.7.56.26
    2005-11-29 19:29:00
  • 274:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥ち、近いっ!
    花は、すぐ側にある彼の顔から逃げるかのように‥顔を背けた。
    「だから、陽平と恋愛関係なんて‥ありえへんから!てか、近いってば!」
    花は、グググッと彼の胸を押す。

    IP強制表示中:222.7.56.26
    2005-11-29 19:33:00
  • 275:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    すると千草は、腕を彼女の首元から‥腰へと動かした。そして、ギュッと彼女を抱きしめる。
    突然抱きしめられ、花の目は丸くなる。
    ‥抵抗していた腕の力が、自然と緩んでいく。

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-11-29 19:40:00
  • 276:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥じゃあ、俺との恋愛関係は?」
    驚く彼女の耳元で、千草は小声で囁いた。
    くすぐってくるかのような彼の息に、花はブルッと身震いをした。
    「な‥何言うてん‥」

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-11-29 19:44:00
  • 277:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花は、途切れ途切れに言い返す。すると彼は、パッと彼女を解放した。
    「はなぶぅ、俺‥お前のこと好きやねん。付き合ってよ」
    白い吐息を吐きながら、満面の笑みで告げてくる。
    辺りは薄暗く、電灯がポツリポツリと立っているだけ。

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-11-29 19:50:00
  • 278:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥い、意味が解らん。
    なんで急に“好き”になるんよ?
    あ、でも朝とか‥さっきも待っててくれたりとか‥。
    でも‥、あー!解らんっ!

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-11-29 19:53:00
  • 279:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    頭の中が混乱し、何をどう考えたらいいのか‥解らない。
    「‥ぷっ」
    口をパクパクしながら‥困り果てる彼女を見て、千草は吹き出した。
    急に笑い出す彼を、花はムッとした顔で見上げた。

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-11-29 19:58:00
  • 280:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「からかってないから怒んなって。“困ってる姿が可愛いなぁ”って思っただけやん」
    睨んでくる彼女に、千草は両手を振って否定する。
    「‥まぁ、考えといてよ。俺、本気やし」
    大人しくなる彼女に、もう一度‥気持ちを告げる彼。

    IP強制表示中:222.7.56.19
    2005-11-29 20:03:00
  • 281:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    優しく笑いかけてくる彼を見て、花はコクリと頷いた。
    ‥なんか、気まずいし。
    「ゆっ、夕飯‥つくらなあかんから、先‥帰るわっ」
    その場に居ても立ってもいられず、花はぎこちない言葉を置いて走り出した。

    IP強制表示中:222.7.56.20
    2005-11-29 20:07:00
  • 282:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    照れて逃げ出す彼女を、千草はクスクスと笑いながら見送った。
    ‥小さくなっていく後ろ姿。
    千草は、ポケットから煙草を取り出し‥口にくわえた。
    そして、火をつける。

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-11-29 20:12:00
  • 283:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥ちょろいな」
    煙を吐き出して、一言つぶやく。
    ‥グチャグチャにしてやる。
    千草は、自分の過去と彼らを比べていた。

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-11-29 20:16:00
  • 284:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    お前らの“信頼ごっこ”を見てたら、吐き気がする。
    ‥俺と同じように、現実を見ればいい。お前らが信じてる“幼なじみ”ってやつは、俺がぶち壊したる。
    千草は、吸い殻を地面に落とし‥足で踏みつけた。
    【つづく】

    IP強制表示中:222.7.56.20
    2005-11-29 20:20:00
  • 285:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    【読んでくださっている読者サンへm(_ _)m】
    明日はチョット忙しいので、更新が出来ません(;_;)ゴメンナサイ。

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-11-29 20:31:00
  • 286:

    名無しさん

    >1-300

    IP強制表示中:210.136.161.139
    2005-11-29 22:17:00
  • 287:

    名無しさん

    >>1-300

    IP強制表示中:210.136.161.34
    2005-11-29 22:18:00
  • 288:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    めっきり寒くなった季節の風で、頬や鼻は痛いくらいに冷え切っていた。
    なんで‥こんなに走ってるんやろ。
    理由なんて‥解れへんけど、きっと自分を落ち着かせようとしてたんやと思う。
    弱さに負けて‥逃げかけている自分を消したい一心で、あたしは無我夢中に息を切らしてた。

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-11-30 00:03:00
  • 289:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    千草を置いて‥一人で帰ってきた花を、陽平は素っ気ない態度で迎えた。
    「‥遅かったな」
    そう言って、花を食卓へ呼ぶ。そこには、一皿のおかずがポツンと置かれていた。
    花は、彼の目を見て‥喜ぶことが出来なかった。

    IP強制表示中:222.7.56.20
    2005-11-30 00:08:00
  • 290:

    ?ゅかり?

    しぉり

    IP強制表示中:222.7.56.146
    2005-11-30 00:09:00
  • 291:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    味は、本当にお世辞にも「美味しい」とは‥言えないもの。
    何も言わず‥モグモグと頬張る彼女に、彼は「お前が遅いからっ」と必死に言い訳をする。
    食べていると、千草が玄関のドアを開けた。
    「遅かったな」と彼に駆けつける陽平と、振り返らず‥食事をしながら「おかえり」と声をかける花。

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-11-30 00:14:00
  • 292:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ぁ、ゅかりちゃん(*^_^*)こんばんはぁ

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-11-30 00:15:00
  • 293:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    2人の微妙な空気は、きっと‥陽平にも伝わっている。
    なぁ、陽平‥。あたし、千草にどう接したらいいんやろ?
    ‥なんて、聞けるわけない。
    千草は、何もなかったかのように接してくる。‥陽平の目の前で。

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-11-30 00:19:00
  • 294:

    名無しさん

    >>1-300

    IP強制表示中:210.136.161.34
    2005-11-30 00:20:00
  • 295:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    翌朝。
    「寝癖‥」
    洗面所で、歯を磨く3人。
    眠い目を擦りながら歯を磨く花に、千草の手が伸びてくる。

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-11-30 00:23:00
  • 296:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    後頭部の髪の毛は、極端に跳ねていた。彼に触れられ、花は顔を赤らめた。
    「あ、後で直すっ」
    うつむきがちに返事をする彼女。千草は、小さく笑っていた。
    そんな2人を、陽平は黙って横目で眺めていた。

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-11-30 00:27:00
  • 297:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「俺、はなぶぅに告った」
    その言葉は、会社のエレベーター内で囁かれた。
    急な告白に、陽平はゴクリとツバをのんだ。
    そして、やっと納得する。

    IP強制表示中:222.7.56.16
    2005-11-30 00:34:00
  • 298:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥ここ数日、自分に対する花の態度は妙にぎこちなく、きっと‥2人の間に何か起こっていると感じていたこと。
    「手ぇ‥出すなって言うたよな?俺」
    陽平は、鋭い目で彼に振り返る。

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-11-30 00:39:00
  • 299:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「出さへんとは言うてへんでな?俺」
    彼の言葉に、千草は視線を流して答える。
    カッとなり、陽平は彼の胸ぐらを掴んだ。
    「‥開くで、ドア」

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-11-30 00:43:00
  • 300:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    千草はあごを突き出し、冷静に囁く。
    陽平は、チラッと横目で階を確かめた。そして、悔しそうに手の力を抜く。
    ‥ドアは、ゆっくりと両端へと開いた。
    「まぁ、暖かく見守っててや」

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-11-30 00:51:00
  • 301:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    開いたドアをすり抜けて、千草はニコッと軽快に微笑んだ。
    去っていく彼を眺めたまま、陽平はエレベーターから出ることを忘れていた。
    そして‥ドアが閉まると同時に、壁はガタン!!と拳で殴られたた。

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-11-30 00:57:00
  • 302:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    何かが、何かが‥崩れ始めている。
    あの初詣のときも、あの駅のときも、何もかもが‥変わり始めている。
    大事に‥大切に。
    もう1度やり直そうと、そっと大切に育ててきたものが‥奪われようとしている。

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-11-30 01:03:00
  • 303:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    陽平は、額に汗をかいた。

    ずっと‥後悔していることがある。
    身勝手な俺は、自分のことしか考えていなかった。

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-11-30 01:06:00
  • 304:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    中学時代、俺は‥花から離れようとしていた。
    元はと言えば、自分がまいた種。孤独な彼女に同情し、俺は中途半端な優しさを与えてた。
    好きな子が出来て、俺は‥自分になつく花がうざくなった。

    IP強制表示中:222.7.56.26
    2005-11-30 01:10:00
  • 305:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花の気持ちにも、正直‥気づいてた。
    だから、突き放した。“幼なじみ”という逃げ道を作って、彼女を傷つけた。
    罪悪感が生まれたのは、もう花との距離が完全に開いてからのこと。

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-11-30 01:14:00
  • 306:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    俺が好きな子と付き合ってから数日後、花は彼氏を作った。
    そして‥その子と別れると、花も彼氏と別れる。
    それが繰り返される度に、薄々と感じてくる‥彼女の俺への気持ち。

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-11-30 01:20:00
  • 307:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    当時は、それがうざくて仕方がなかった。
    そして、後悔する日が来る。
    それは、俺が童貞を捨てた‥数日後。

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-11-30 01:22:00
  • 308:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    学校の男子トイレで、俺はある話を耳にする。
    「シーツ、血まみれやってさぁ。最悪」
    それは、彼女の彼氏だった男の口から流れ出た言葉。
    俺は、後悔した。

    IP強制表示中:222.7.56.16
    2005-11-30 01:26:00
  • 309:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    育ててきた子犬を捨てるかのように、彼女を自分の都合で突き放したこと。
    俺は、知っていたはず。“花には、俺しかいない”ということを。
    なのに、彼女は突き放された後も‥俺に振り回されて。
    だから‥決めた。

    IP強制表示中:222.7.56.19
    2005-11-30 01:29:00
  • 310:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花と‥話す機会を手に入れたときに、胸に誓った。
    “幼なじみ”という壁で突き放したのなら、一生“幼なじみ”として‥彼女を守ろうと。

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-11-30 01:32:00
  • 311:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    なのに、崩れかけている。
    「‥くそっ」
    陽平は、エレベーターの中でしゃがみ込んだ。
    【つづく】

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-11-30 01:34:00
  • 312:

    名無しさん

    >>250-350

    IP強制表示中:219.125.148.180
    2005-11-30 08:21:00
  • 313:

    名無しさん

    >>2-250

    IP強制表示中:210.136.161.34
    2005-11-30 09:28:00
  • 314:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    315サン(*^_^*)ヨンデクレテ、アリガトウゴザイマス。
    【読んでくれてる方へm(_ _)m】
    今日は更新できないんですが、夜出来そうだったらしますねp(^-^)q出来なかったらごめんなさぃ。3Ldkのこと忘れないでくださぃ苦笑。

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-11-30 09:29:00
  • 315:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    316サンもアリガトウ(*^_^*)

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-11-30 09:30:00
  • 316:

    奈歩

    初めまひτ?夜中一気に読みま∪ナニ??めっちゃ続き気になるカラこの小説忘れる事なωかなLlょω??
    だから絶対完結∪τйё???


    応援∪τまフοッッ??

    IP強制表示中:210.136.161.35
    2005-11-30 09:51:00
  • 317:

    ?ゅかり?

    またまたしぉり〜

    IP強制表示中:222.7.56.141
    2005-11-30 10:30:00
  • 318:

    芽衣@移動中 ◆rd1jJ3btsE

    ●奈歩サン(*^_^*)アリガトウ!メッチャ嬉しいです★感想とかまたくださいねp(^-^)qちゃんと完結はしたいので頑張ります★

    ●ゅかりチャン(*^_^*)いつもいつもアリガトウm(_ _)m読んでくれる人がいて‥いつもホッとしてます。

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-11-30 13:23:00
  • 319:

    芽衣@移動中 ◆rd1jJ3btsE

    陽平を好きだった自分も、何もかも‥消すことを決意した。
    こうやって‥また話せるなら、また‥幼なじみに戻れるなら、何もいらない。もう‥1人にはなりたくない。

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-11-30 14:21:00
  • 320:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    だから、あたしはいつも‥こう言っている。
    「だから、ありえへんって!」
    「あたし、陽平のこと男としてみたことないし」
    「陽平は、ただの幼なじみ」

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-12-01 03:02:00
  • 321:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    表情が変わらないように‥動揺しないように。
    「ほんまぁ?」
    花の返事に、千草は眉を歪めて‥顔をのぞき込んでくる。
    「しつこい」

    IP強制表示中:222.7.56.16
    2005-12-01 03:07:00
  • 322:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花は、うんざりした様子でコンロの火を止めた。
    夕方、陽平が入浴している間に‥千草は花の気持ちを疑いだした。
    陽平との関係を疑われるのは、今が初めてじゃない。ほとんどの友人たちは、必ず一度は疑ってくる。
    花は、いつもと同様に平然を装っていた。

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-12-01 03:13:00
  • 323:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「ふーん‥」
    千草は、納得がいかないというかのように‥彼女を凝視する。相手にしないように、花は淡々と料理をテーブルに並べていた。
    「じゃあ、証拠みせてよ」
    千草は、テーブルにひじをつき‥微笑みかけてくる。

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-12-01 03:16:00
  • 324:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「証拠?」
    花は、ぴたりと体の動きを止めて‥彼を見る。
    「うん。アイツの前で、同じこと言うて」
    彼は、にんまりとした表情で‥囁いた。

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-12-01 03:20:00
  • 325:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥胸がざわめき出す。
    陽平に‥?
    それは、花にとって‥酷な試練。
    花は、返事に戸惑った。

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-12-01 03:23:00
  • 326:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥そんなん、急に言うたら‥変に思われるやん」
    「じゃあ俺、3人の時に‥それとなく話振るわ。それなら、言えるやろ?」
    遠まわしに断る台詞に、覆い被さる言葉。
    花は、ゴクリとつばを飲んだ。

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-12-01 03:26:00
  • 327:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「それ言うてくれたら、信じるわぁ」
    千草は、無邪気な笑顔で追い込んでくる。
    「やっぱり言われへん?」
    そして、沈黙を続ける彼女を見定める。

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-12-01 03:29:00
  • 328:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花は、密かにのどを潤わせた。そして‥コクリとうなずく。
    「‥わかった。言えばいいんやろ?」
    そう言って、彼に背を向け‥作業を続けた。
    彼女の背中を見て、千草の口元は‥いやらしく緩んでいく。

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-12-01 03:34:00
  • 329:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥陽平に、直接‥言わなあかん。
    胸は、苦しく締め付けられていく。
    別に‥大したことじゃない。言うたって、陽平は何も思わんはず‥。
    動揺する脳裏を、無理矢理落ち着かせる。

    IP強制表示中:222.7.56.20
    2005-12-01 03:38:00
  • 330:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花は、背後からの試すかのような視線に‥息苦しさを噛みしめていた。
    耳には、浴室のドアを閉める音。
    引き戻せない意地と共に、時は流れていく‥。
    【つづく】

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-12-01 03:44:00
  • 331:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    【読んでくれている方へm(_ _)m】
    今日もバタバタしてるので、更新が遅くなると思います。

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-12-01 08:44:00
  • 332:

    名無しさん

    >>1-350

    IP強制表示中:210.136.161.136
    2005-12-01 09:35:00
  • 333:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    336サン、読んでくださってありがとぅござぃますm(_ _)m

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-12-01 10:34:00
  • 334:

    ?ゅかり?

    しぉり(ノ*´―`*)ゞ

    IP強制表示中:222.7.56.145
    2005-12-01 11:25:00
  • 335:

    名無しさん

    やばい??はまった??

    IP強制表示中:210.136.161.137
    2005-12-01 20:10:00
  • 336:

    名無しさん

    >>276-350

    IP強制表示中:210.136.161.40
    2005-12-02 01:31:00
  • 337:

    名無しさん

    >>150-350

    IP強制表示中:210.136.161.135
    2005-12-02 04:25:00
  • 338:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ●ゅかりチャン(o^^o)シオリありがとぅ
    ●339サン(o^^o)はまってくれてありがとぅ
    ●340サン・341サン、読んでくれてありがとぅ(o^^o)

    IP強制表示中:222.7.56.26
    2005-12-02 08:33:00
  • 339:

    名無しさん

    >>1-100?>>101-200?>>201-300?>>301-400

    IP強制表示中:210.136.161.34
    2005-12-02 09:25:00
  • 340:

    あL1

    あげ?(ο・3・)ノ?

    IP強制表示中:210.136.161.199
    2005-12-02 14:13:00
  • 341:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    343サン、ありがとぅ(o^^o)あぃサンあげてくれて嬉しいです。

    ここ数日、仕事でバタバタしてました。そして、精神的にショックなことがあり、心の整理がついてなくて‥今混乱しています。今日更新しようと思ってたんですが、画面を見つめるだけで書けなかった。ごめんなさい、今日は書けません。

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-12-02 17:10:00
  • 342:

    落ち着いたらでぃぃからまた書いてください??待ってます??
    主さん何があったか解らないけど頑張ってね??

    IP強制表示中:210.136.161.44
    2005-12-02 20:56:00
  • 343:

    名無しさん

    ぁげ???

    IP強制表示中:222.7.56.142
    2005-12-03 10:27:00
  • 344:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ●346サン(o^^o)ありがとぅござぃます。精神的に不安定な時期でも、書きたい気持ちと読んでくれてる人がいるってことで、落ち込まずに書こうと思います。ありがとぅ。

    ●347サン(o^^o)あげてくれて嬉しいです。これからも読んでくださぃねm(_ _)m

    IP強制表示中:222.7.56.19
    2005-12-03 13:49:00
  • 345:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    明るい部屋では、テレビからの笑い声が3人を包んでいる。
    花は、会話のない食卓の空気を‥チラッと見渡した。
    黙々とご飯を頬張る陽平と、テレビを眺めながら‥お茶を飲む千草。
    花は、重い空気を変えることも出来ず‥うつむいた。

    IP強制表示中:222.7.56.20
    2005-12-03 13:59:00
  • 346:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    千草のやつ、いつ切り出すんやろ‥。
    花は、ソワソワした態度で彼を見つめていた。それに気がつき、千草はテレビから視線を外す。
    花は、冷や汗をかいた。
    なぜなら、千草は彼女の不安そうな表情を見て‥楽しむようにニッコリと笑いかけてきたから。

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-12-03 14:06:00
  • 347:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ガシャン。
    「‥ごちそうさま」
    突然、陽平は当たり散らすかのように箸を置き‥低い声で呟いた。
    え‥、なんか怒ってる?

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-12-03 14:09:00
  • 348:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    普段は物静かな彼が、荒々しく物音をたてている。花は、彼に異変を感じ‥顔色を伺っていた。
    すると陽平は、静かに口を開く。
    「‥俺、今日ツレんち泊まるわ」
    冷たい視線を2人に送る彼。

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-12-03 14:16:00
  • 349:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「えっ、なんで!?」
    花は、慌てて声を上げた。だが、陽平は自分の部屋からコートを持ち出し‥無言で羽織る。
    “何か‥怒らすようなことしてもうたんかな?”と思い、花はアワアワと焦り出す。
    すると、千草はクスクスと笑い声を流していく。

    IP強制表示中:222.7.56.19
    2005-12-03 14:21:00
  • 350:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「ヤキモチ妬いてんの?」
    千草は、持っていた箸を彼に向け‥ケラケラと笑い出した。その笑い声に、陽平は素の顔で振り返る。
    「‥はぁ?」
    陽平は、いつになく怖い目で彼を睨みつけた。

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-12-03 14:25:00
  • 351:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「はなぶぅと俺が親しくなるの、嫌なんやろ?」
    千草は、彼をからかうかのように‥笑い続けたまま。その状況に、花は胸が苦しくなっていく。
    「何いうてんねん」
    「でも2人っきりにしたら、俺‥手ぇだすで?」

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-12-03 14:30:00
  • 352:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    “くだらない”と言うかのように、陽平はサラッと答えた。でも千草は、彼を逃さず‥絡んでいく。
    陽平は、玄関に向かう足を止め‥振り返った。
    「‥お前らがどうなろうと、関係ないし」

    IP強制表示中:222.7.56.26
    2005-12-03 14:33:00
  • 353:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    そう言って、車のキーに手を伸ばす。
    その言葉で、花は視線を下に落とした。
    「ふーん。‥はなぶぅは?」
    千草は、約束通り‥話を振ってくる。

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-12-03 14:36:00
  • 354:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花は、何も言えず‥ゴクリとツバを飲む。
    「花?お前は、陽平のこと‥どう思ってんよ?」
    千草は、黙り込む彼女を追い込んだ。
    視界に入っている陽平の足は、動くことなく‥返事を待っている。

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-12-03 14:40:00
  • 355:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    “関係ないし”
    ‥‥やっぱり。
    やっぱり、あたしらは‥ずっと幼なじみ。
    もうそれは、一生崩れることのない‥絆。

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-12-03 14:42:00
  • 356:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    耳には、テレビのお笑い番組の声。
    ‥‥別に、戸惑う必要ないやん。
    花は、毅然とした顔を陽平に向けた。
    「あたしらは、幼なじみやんなぁ!お互い、そんな目で見たことないし。男と女やから‥色々冷やかされるけど、あたしらはそんな関係じゃないよ」

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-12-03 14:47:00
  • 357:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    冷めた瞳を、陽平から千草に向けて‥囁いていく。
    当たり前のことを、改めて確認した。
    “あたしらは、ただの幼なじみ”
    花は、ニッコリと笑顔を作る。

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-12-03 14:50:00
  • 358:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥‥そういうこと」
    陽平は、キーを握りしめ‥玄関へ向かった。
    「いってらぁ」
    ヒラヒラと彼を見送る千草。

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-12-03 14:52:00
  • 359:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花は、彼を見送ることなく‥黙々とご飯を食べていた。
    無理矢理、口に料理を詰め込んでいく。詰め込みすぎて、うまく噛めないほどに‥。
    「ちゃんと言うてくれたし、信じるわぁ。ありがとっ」
    千草は、彼女の背中に声をかけた。

    IP強制表示中:222.7.56.20
    2005-12-03 14:56:00
  • 360:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    だが、彼女は返事をしない。千草は、ニンマリと微笑んだ。
    「何?どうしたん?」
    ‥泣いてたりして。
    千草は、面白がるかのように顔をのぞき込んだ。

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-12-03 14:58:00
  • 361:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥そして、彼女に瞳を奪われる。
    「‥‥ん?」
    満面の笑みで、彼女はニッコリと笑いかけてくる。口の中に料理をいっぱい詰め込んで、何もなかったかのように‥。
    千草の喉は、息が詰まっていく。

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-12-03 15:02:00
  • 362:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥いや、何もない」
    彼は、彼女から視線を逸らし‥自分の部屋へと向かった。
    そして、真っ暗な部屋に腰を下ろし‥たばこを吸う。

    IP強制表示中:222.7.56.26
    2005-12-03 15:04:00
  • 363:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花の笑顔が、目に焼き付いて‥離れない。
    「なんちゅう目‥してんねん」
    笑顔に埋もれた‥悲しい瞳。
    それをもみ消すかのように、千草は凄い早さでタバコを吸っていた。

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-12-03 15:09:00
  • 364:

    名無しさん

    >>1-200

    IP強制表示中:210.136.161.34
    2005-12-03 15:12:00
  • 365:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    リビングに残された花は、静かにお茶を飲んでいた。
    「‥あつッ」
    熱湯に火傷した舌を、そっと指で触れていく。
    目に映るのは、芸人が賑わうテレビ番組。‥じんわりと、涙で歪んでいく。

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-12-03 15:14:00
  • 366:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「ははっ‥はははっ」
    花は、涙が流れぬように顔を上に向けた。そして、無理矢理笑い声を出す。
    「‥は」
    ‥息苦しくなる喉。声が出せなくなっていく。

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-12-03 15:17:00
  • 367:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花は、そっと瞳を閉じた。
    目尻から耳に‥線を描く粒。
    花は、鼻水を勢いよくすすり‥濡れた肌をガムシャラに拭いていく。
    そして、空元気を装い‥お茶に息をかけていた。

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-12-03 15:23:00
  • 368:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    【つづく】

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-12-03 15:24:00
  • 369:

    名無しさん

    >>341-370

    IP強制表示中:210.136.161.133
    2005-12-03 20:14:00
  • 370:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    一方、陽平は駐車場までツカツカと歩いていた。電灯が点々と並ぶ‥静かな夜道。冷たい風に吹かれ、苛立ちは余計に増していく。
    頭の中に渦巻くのは、さっきの光景。
    自分を邪魔者にしたかのような‥気まずい空間。視界を移すと、花は千草を見つめ‥千草は花に笑いかけていた。
    陽平は、車にたどり着くと‥深いため息をついた。

    IP強制表示中:222.7.56.20
    2005-12-03 20:23:00
  • 371:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    373サン(o^^o)いつも読んでくれてありがとぉ

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-12-03 20:24:00
  • 372:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花は、アイツのこと‥好きなんか?
    エンジンをかけて、暖房をつけた。まだ暖まりきらない風を感じながら、ハンドルに手を伸ばす。
    自分の元から離れ、千草と親密になる彼女に不満がたまっていく。
    そして、決定打は‥

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-12-03 20:30:00
  • 373:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    さっき‥彼女が言い切った台詞。
    正直、ゾッとした。
    彼女を突き放した時の‥自分を見ているかのような感覚。
    それは、自分が導いた‥仕方のない結果。

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-12-03 20:41:00
  • 374:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    今度は、自分が突き放されるなんて思ってもいなかった。
    ‥花は、俺とのことを‥なかったことにしていた。
    この数年、お互いに仮面をつけて接してきたという‥事実。
    陽平は、ハンドルを強く握り‥唇をきつく噛んだ。

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-12-03 20:49:00
  • 375:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    彼女に“裏切られた”なんて‥言える権利、俺には無い。
    “裏切った”のは、俺の方だから。
    そんなこと、とっくの昔に解っている。‥解ってはいるのに、何とも言えない悲しさが‥込み上げてくる。
    陽平は、どこにもぶつけることの出来ない思いに‥胸が締め付けられていく。

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-12-03 20:55:00
  • 376:

    名無しさん

    >>1-200

    IP強制表示中:210.136.161.136
    2005-12-03 20:58:00
  • 377:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥パタンッ。
    突然訪問できる友人の家も見つからず、陽平は仕方なく‥実家に帰ってきた。
    車のドアを閉め、キーをポケットに直していく。
    携帯の時間を見て、白い息を吐く。

    IP強制表示中:222.7.56.16
    2005-12-03 20:59:00
  • 378:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    380サン(o^^o)ありがとう。野ブタ見るんで、ちょっと中断しますm(_ _)m

    IP強制表示中:222.7.56.19
    2005-12-03 21:01:00
  • 379:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    今頃、アイツら‥何してんやろ。
    俺の知ってる千草は、女なら来るもの拒まずな奴で。常にとっかえひっかえ。
    “もしかしたら、ほんまに‥”なんて、恐くて‥考えたくもない。
    気を取り直すかのように、陽平は自分の頬を軽く叩いた。

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-12-03 21:24:00
  • 380:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥陽くん」
    家の門を開く彼に、呼びかけてくる男の声。陽平は、ピタリと足を止め‥振り返った。
    「久しぶりやな」
    近所付き合いというものは‥難しいもので、親しくなくても声をかけなきゃならないし‥愛想よくしなければならない。

    IP強制表示中:222.7.56.16
    2005-12-03 21:54:00
  • 381:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    男は、少し‥きまずそうに笑いかけてくる。
    「‥こんばんは」
    無視することも出来ず、陽平はペコリと頭を下げた。
    目の前に立つのは、仕事帰りの‥花の親父。

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-12-03 21:59:00
  • 382:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    【つづく】

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-12-03 22:00:00
  • 383:

    りω

    面白い!芽衣さん頑張ってね。
    あ、でも仕事忙しかったりしんどい時は無理しないように…
    応援してますage♪

    IP強制表示中:210.131.120.221
    2005-12-04 06:03:00
  • 384:

    名無しさん

    >>100-400

    IP強制表示中:210.136.161.132
    2005-12-04 07:45:00
  • 385:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    りんちゃん(;_;)ありがとう。書いていると「この話は‥どうなんだろう?」ってよく思います。だから書き込み読んで、かなり嬉しかった(o^^o)ありがとう。

    388サン(o^^o)読んでくださってありがとうございます。

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-12-04 10:52:00
  • 386:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    挨拶しか交わさない陽平に、父親の足は躊躇いつつも‥動き出す。そして、そっけなく接する背中を横目に‥通り過ぎた。
    陽平は、過ぎていく彼の姿を振り返らずに‥門の中に入った。そして家の鍵を手に、一点を見つめたまま‥考える。
    「花っ、俺と一緒に住んでるんで!」
    もう一度‥門の外へ飛び出し、声を張り上げる。

    IP強制表示中:222.7.56.16
    2005-12-04 11:00:00
  • 387:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    父親は、足を止め‥彼を見る。
    「あ‥俺、離婚して‥1人で住んでて。花、行くとこなくなって‥今俺んちにいるんです」
    陽平は、父親に花の居場所を知らせた。
    ‥きっと花のことやから、今どこにいるのかも教えてないはず。

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-12-04 11:04:00
  • 388:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    伝えるべきか、伝えない方がいいのか、迷った結果‥陽平は父親の後を追った。
    父親は、ジッと彼を見つめたまま‥何も答えない。
    「だから、なんかあったら‥俺んちにおるんで‥」
    沈黙から逃げるかのように、陽平は言葉を並べていく。すると、父親はゆっくり口元を動かした。

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-12-04 11:08:00
  • 389:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥そう」
    そう言って、父親はクルリと前を向き‥うちへと帰っていく。
    ポツンと取り残された陽平の胸に、むなしさが込み上げてくる。

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-12-04 11:10:00
  • 390:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥花は、ずっとこんな視線を浴びて‥生活してたんや。実の父親にも愛されず、ずっと1人で‥。
    陽平は、去っていく背中を睨みながら‥歯を食いしばった。
    体の芯まで冷たくなるような風に、鼻や頬は‥しびれを覚えていく。
    【つづく】

    IP強制表示中:222.7.56.26
    2005-12-04 11:15:00
  • 391:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「よろぴくお願いしまぁすっ」
    作業服とは不似合いの巻き髪や、ポケットにはジャラジャラとした携帯ストラップ。
    いかにも“ギャル”かと想定させる彼女は、元気よくペコリと頭を下げる。
    心境とは正反対の新キャラ登場に、花は呆気にとられていた。

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-12-04 21:23:00
  • 392:

    名無しさん

    ???

    IP強制表示中:210.136.161.203
    2005-12-05 00:58:00
  • 393:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    396サン(;_;)読んでくれてありがとぉ!励まされますぅ

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-12-05 01:23:00
  • 394:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥あ、どーも」
    “よろぴくってなんやねん”と思いつつ、花は引きつった笑顔を見せる。
    朝‥出勤すると、上の人から新人を紹介された。
    「年も1つ違いやから気が合うやろ」と言われたが、どう見ても‥合いそうにない。

    IP強制表示中:222.7.56.26
    2005-12-05 01:29:00
  • 395:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    素顔が全く判らないほどの‥濃いメイク、香水がプンプンして‥頭が痛くなる。
    「ここは指名じゃなく‥ゴミを取る仕事ですが、間違えてませんか?」と、思わず聞きたくなるような女の子。
    「松浦さんって男おるんですかぁ?」
    仕事内容を説明し‥モップを手渡す花に、彼女はギンギンとした瞳で問いかけてきた。

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-12-05 01:40:00
  • 396:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥おらんけど」
    ‥出たよ。こういうタイプは、絶対に恋愛の質問から入ってくる。
    花は、うんざりした顔で答える。
    「えぇー!おりそうやのにぃ」

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-12-05 01:48:00
  • 397:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    よくある当たり障りのない反応をしている彼女は、鈴木梅子。本人は「下の名前は嫌いなんで、鈴木の鈴を取って“リンリン”って呼んでくださいね♪」と言っている。
    「えっと‥あたしはこっち側するから、鈴木さんは‥」
    「リンリンですよ!リンリンっ」
    恋愛話を軽く流し‥仕事を進める花に、ギャルは人差し指を立てて呼び方を注意する。

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-12-05 01:57:00
  • 398:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥‥‥。じゃあ‥リンリンは、そっちをお願いします」
    ‥調子が狂う。
    花は、ドッと疲れたかのような顔で指示をした。
    「おっけー」と言って、リンリンはスキップしていく。

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-12-05 02:05:00
  • 399:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥これじゃ、悩みどころじゃないわぁ」
    次元の違う人種を見送り、花は深くため息をついた。
    昨夜‥陽平が出ていった。もしかしたら、遠分帰ってこないかもしれない。
    それを心配して、夜はあんまり眠れなかった。

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-12-05 02:11:00
  • 400:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「お・は・よっ」
    モップを手に一点を見つめたまま‥立ち尽くしていると、突然耳に息を吹きかけられる。
    ゾクッと、身震いをする花。
    振り返ると、スーツ姿の千草がニッコリと微笑んでいる。

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-12-05 02:18:00
  • 401:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「はい、鍵っ」
    しかめっ面で見上げてくる花に、千草は陽気に部屋の鍵を渡した。
    「なぁ、はなぶぅ。今日外で夕飯食おうやっ」
    彼は、いつものベンチに腰掛けると‥明るく誘いを持ちかけてくる。

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-12-05 02:23:00
  • 402:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花は、聞かないフリをして‥モップをバケツの水で洗っている。
    そして、しつこく誘い続ける彼に呆れた視線を送った。
    すると、向こうから歩いてくる陽平を発見する。
    花は、ゴクリとツバを飲み‥動きを止めた。

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-12-05 02:36:00
  • 403:

    記念カキコβαкα...φ(´゚Д゚` )

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-12-05 03:57:00
  • 404:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    446サン(o^^o)はじめまして♪記念カキコありがとぅ♪♪

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-12-05 09:44:00
  • 405:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥陽平」
    モップを持つ手に力が入る。
    千草は、自分を追い越して‥遠くを眺める彼女の視線を追った。
    そして、スタスタとこちらに向かって歩いてくる彼を見て‥微かに舌打ちをする。

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-12-05 09:49:00
  • 406:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「おはよう!陽平っ」
    下を向いて歩く彼に、千草は満面の笑みで笑いかけてくる。
    陽平はチラリと彼を見て、返事も返さず‥スタスタと歩いていく。
    自分たちを無視する彼に、花の胸は苦しくなってくる。

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-12-05 09:55:00
  • 407:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「陽平っ!!」
    花は、モップを投げ捨てて‥彼に走り寄った。
    グイッ!
    そして、スーツの袖を思いっきり引っ張る。

    IP強制表示中:222.7.56.16
    2005-12-05 09:57:00
  • 408:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥早く帰ってきてやっ!いつ帰ってきてくれるん!?」
    あかん、このままじゃ今日も帰ってけぇへんような‥気がする。
    花は、必死な顔で‥陽平を見上げた。
    彼は‥なかなか口を開かない。

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-12-05 10:02:00
  • 409:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「聞いてんの!?陽平っ」
    花はムキになり、彼の体をグラグラと揺らした。
    すると彼は、パシッと彼女の手を振り払う。
    「‥いつでもいいやん」

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-12-05 10:06:00
  • 410:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    陽平は、冷たい視線で花をみる。そして、傷ついた彼女を放って‥ホームへ向かった。
    「花っ、手ぇいけるか?」
    去っていく彼を見つめる彼女に、千草が駆け寄ってくる。そして、振り払われたとき‥爪でかかれた手の甲を、そっと撫でていく。
    「アイツ‥花のこと“大切な幼なじみ”とか言うといて、全然大切にしてないやん」

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-12-05 10:18:00
  • 411:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    赤くなった花の手をギュッと握りしめ、千草は呟いた。
    “大切な幼なじみ”
    その言葉を耳に、花はきつく唇を噛む。
    ‥千草の言うとおりや。なんで‥いきなり冷たくなるん?‥陽平が、なんか‥わからへん。

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-12-05 10:24:00
  • 412:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花は、陽平に対して‥ムカつき始めていた。
    そんな彼女を見て、千草の口元はクイッと上がっていく。
    「ミミズ腫れなってんやん!アイツ最低やな!花っ、そんな手で飯作らんでええで!マジで外で食べよっ」
    そう怒り出す千草の言葉で、花はふと振り払われた手を見た。そこには、赤い‥2本の線が浮き出ている。

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-12-05 10:33:00
  • 413:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    歯を食いしばる彼女。
    何を怒ってん?あたし‥なんかした?
    苛立つ感情をこらえ、花は千草にOKの返事を出した。
    「あ!」
    突然、2人の側で大声を出すリンリン。花は、その声に振り返った。

    IP強制表示中:222.7.56.19
    2005-12-05 10:37:00
  • 414:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「常盤千草っ!」
    リンリンは、驚いた表情で千草に指を指す。
    「‥知り合い?」
    花は、リンリンと千草を交互に眺め‥問いかける。

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-12-05 10:40:00
  • 415:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ※「指を差す」です

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-12-05 10:41:00
  • 416:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥さぁ。俺、遅刻するから‥行くわ。じゃあ、また‥夕方」
    千草は、リンリンから素早く目を逸らし‥逃げるかのように足早にホームへ向かった。
    「松浦さん!常盤千草とどういう関係ですか!?」
    彼が去った後、慌てて駆け寄ってくるリンリン。

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-12-05 10:45:00
  • 417:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「え‥同居人」
    深刻な表情で問いかけてくるリンリンに、花はきょとんとした顔で答えた。
    「えぇっ!?」
    リンリンは、動揺して‥両手で口を塞いだ。

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-12-05 10:49:00
  • 418:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    一方、ホームに立つ千草は焦っていた。
    「‥やばいな」
    冷や汗をかいて、一点を見つめる。
    下手をすれば、何もかもが‥パァになる。

    IP強制表示中:222.7.56.16
    2005-12-05 10:52:00
  • 419:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    せっかく‥思い通りに事が運んでいるのに。
    千草はその場にしゃがみ込み、「はぁっ」とため息をついて‥前髪をきつく掴んだ。
    消すことの出来ない過ちが、未だに自分の足を引っ張ってくる。
    【つづく】

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-12-05 10:56:00
  • 420:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「レイプ!?」
    昼の休憩時間、花は驚き‥大声をあげた。リンリンは、身なりとは不似合いな真剣な顔で頷いた。
    「‥冗談やろ?」
    あの千草がレイプ‥なんて信じられない。

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-12-05 11:00:00
  • 421:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花は、苦笑いを見せた。
    「ほんまですよ!常盤千草って、うちの地元で有名やもん!松浦さん、何もされてません!?」
    リンリンは、身を乗り出してムキになる。
    「‥何もされてないけど」

    IP強制表示中:222.7.56.16
    2005-12-05 11:03:00
  • 422:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    冗談っぽくからかってきたりは‥するけど。そんな‥襲うとかはない。
    でも‥リンリンが嘘をついているようにも見えない。
    花の脳裏は混乱しだす。
    「気をつけて下さいね!」

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-12-05 11:05:00
  • 423:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    リンリンは、真剣な顔で心配する。花は「‥うん」と答え、うつむいた。
    ‥あの千草がレイプ?‥嘘やろ?
    その時、ふと思い出す。

    IP強制表示中:222.7.56.20
    2005-12-05 11:08:00
  • 424:

    名無しさん

    “昔‥女絡みで迷惑かけすぎて、縁切られてん”
    前に言っていた‥千草の台詞。
    親に縁切られたのは、それが‥原因?
    そわそわとする胸騒ぎに、花は動揺していた。

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-12-05 11:13:00
  • 425:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    夕方。
    「はなぶぅ!」
    向こうから明るく駆け寄ってくる千草。
    私服姿で待っていた花は、何も知らないかのような態度で笑顔を見せた。

    IP強制表示中:222.7.56.19
    2005-12-05 11:14:00
  • 426:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「どこ食いに行く?」
    千草は、花の手荷物をヒョイと奪って‥先を歩いていく。
    ‥この千草が?
    花は、彼の後ろ姿を見上げ‥頭を混乱させていた。

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-12-05 11:18:00
  • 427:

    りω

    いっぱい更新されてる嬉しい☆芽衣さんの小説好きです。
    他の読者さんも真剣に読んでるから書き込みしないだけやと思います。
    りωもこれ以上邪魔しないように…最後までこっそり応援してますage♪

    IP強制表示中:220.219.69.179
    2005-12-05 11:21:00
  • 428:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「イタリアンでも‥」
    返事を返さない彼女に、千草は満面の笑顔で振り返った。そして、花の背後を見て‥真顔になる。
    ‥改札口で自分たちをジッと眺める‥陽平の姿。
    千草は、ニヤリと微笑んだ。

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-12-05 11:22:00
  • 429:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    りんちゃん(o^^o)書き込み嬉しい!こっそりですか?寂しいな‥(´・ω・`)たまには書き込みくださいね笑

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-12-05 11:24:00
  • 430:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「じゃあ、イタリアンにしよっか」
    そう言って、何も気づかず歩く花。
    千草は、陽平を見ながら花と会話を交わす。
    陽平は、傷ついた表情で立ち尽くしている。

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-12-05 11:27:00
  • 431:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「はなぶぅ、手ぇ冷たっ!」
    花の手を取り、千草はスッと自分のポケットに入れた。
    花は驚いて、声が出ない。
    赤面する彼女を見下ろし、千草は後ろにニヤッと笑みを見せる。

    IP強制表示中:222.7.56.20
    2005-12-05 11:30:00
  • 432:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    そして、花と千草は街へ繰り出した。
    千草は、本当に何もかも優しくて‥レイプなんかする奴とかは思われへん。
    花は、明るく振る舞う彼を眺め‥考えていた。

    IP強制表示中:222.7.56.26
    2005-12-05 11:34:00
  • 433:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥ただいま」
    一方、陽平は今日も実家に帰宅した。
    「何あんた、今朝“今日は自分ちに戻る”って言うてへんかった?」
    濡れた手をエプロンで拭きながら、母親は驚き‥駆け寄ってくる。

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-12-05 11:37:00
  • 434:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「うっさいな。予定が狂ったんやよ」
    陽平はうっとうしそうに答え、スタスタと階段を上っていく。
    頭の中では、今朝の花の言葉。
    帰りたくても、あんな言い方されたら‥帰りにくいやん。

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-12-05 11:40:00
  • 435:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    そして、さっきの千草の顔‥。
    陽平は、手にしていた鞄を強く地面に叩きつけた。
    そして、歯を食いしばる。
    ‥花も花や。完全にアイツのペースにのまれてるやん。

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-12-05 11:42:00
  • 436:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    陽平は、近づいていく2人の距離に‥不安と苛立ちを感じていた。

    「美味かったぁ」
    「割引券もらったし、また食いに行こうな!」

    IP強制表示中:222.7.56.20
    2005-12-05 11:46:00
  • 437:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花は、千草と家に帰宅し‥電気をつけた。
    そして、辺りを見渡す。
    でも‥やっぱり陽平はいない。
    “陽平の家やのに”と、追い出した形に罪悪感が込み上げてくる。

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-12-05 11:50:00
  • 438:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「はなぶぅ?」
    思い詰めた表情の彼女を、のぞき込む千草。
    「‥あ、ごめん」
    花は我に返り、リビングに向かって歩き出した。

    IP強制表示中:222.7.56.16
    2005-12-05 11:53:00
  • 439:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    すると、グイッと腕を引っ張られる。
    「痛っ」
    強い力に、花は足下をぐらつかせた。
    千草は、花を引き寄せ抱きしめた。

    IP強制表示中:222.7.56.20
    2005-12-05 11:56:00
  • 440:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「陽平のこと‥考えてんの?」
    耳元で囁かれる質問。花は、彼の体を押して‥逃れようとする。でも、力が強くて‥動けない。
    「‥‥花」
    千草は、彼女の首に唇を近づけた。

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-12-05 12:00:00
  • 441:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    12時なんで、ちょっと中断します。
    【つづく】

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-12-05 12:01:00
  • 442:

    みな

    最初っからずっと見ています??感想は読み手にとったら邪魔な方もいるので控えていました(人д≦`)〃頑張ってください??芽衣サンの文章めっちゃ読みやすいです??大好きです??毎日楽しみです(?・?-)?

    IP強制表示中:210.136.161.5
    2005-12-05 12:29:00
  • 443:

    玲?

    頑張ってくださいね?

    IP強制表示中:210.136.161.129
    2005-12-05 12:38:00
  • 444:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    みなサン、玲サン(;_;)
    ありがとぅ。気を遣ってくれてたんですね(/_;)でも書いてて思うのは「読んでくれる人がいるからこそ書ける」ということ。でも読み手からすると、読みにくいのかな(∋_∈)ウーン‥困った。でも不安になったときに、こうやって書き込みしてくださる人がいて、かなり幸せやなぁって思ってます。
    本当にいつもありがとぅ。皆さん大好きです(o^^o)

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-12-05 13:00:00
  • 445:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    首筋を通る唇に、ゾクリと体が痺れていく。
    「ちょ‥やめてっ、千草っ」
    花は、慌てて‥ジタバタと手足を動かした。
    だが、千草は彼女をかたく捕らえたまま‥止まらない。

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-12-05 13:07:00
  • 446:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    強引な彼の行動で、頭の中にリンリンの言葉が浮かび上がる。
    ‥怖い。
    千草の唇は、あごを通して‥花の唇に向かってくる。
    怖い‥怖い。

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-12-05 13:11:00
  • 447:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    “レイプ”
    その3文字が‥脳に刻み込まれたとき、花の瞳に一粒の恐怖が生まれた。
    「い‥いやぁぁぁ」
    大きな声を吐き出し、狂ったかのように身を隠す。

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-12-05 13:15:00
  • 448:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    自分の手の中から、スルスルと流れていく彼女の腕。
    千草は、彼女を掴む力を緩めた。
    しゃがみ込んだ彼女の足元に、ポトンと腕が落ちていく。

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-12-05 13:18:00
  • 449:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    千草は、彼女の顔を隠す髪の毛を‥静かに眺めた。
    震える肩が、過去の出来事を思い出させる。
    「なんか‥聞いた?」
    千草は、おびえる彼女に問いかけた。

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-12-05 13:22:00
  • 450:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    だが、彼女は黙ったまま‥。
    千草は、花の前から静かに離れた。
    髪の毛の隙間から‥消えていく千草の足。
    花は、地に手をついた。手と手の間に、ポタリポタリと涙がこぼれていく。

    IP強制表示中:222.7.56.20
    2005-12-05 13:29:00
  • 451:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    【つづく】

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-12-05 13:30:00
  • 452:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    【読んでくれている方へm(_ _)m】
    今日もう1回くらい更新しようと思ってたんですが、ちょっと時間が作れないので出来ません(>_

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-12-05 16:42:00
  • 453:

    アユコ ◆vlwsLLt5WQ

    お久しぶりです★覚えてますかぁ??最後のアユコのレスしてからもずっと毎日見てましたよぉ(≧▽≦)頑張ってくださいね☆★しんどい時は自分にワガママになっていっぱい泣いたりその分芽衣ちゃんがいっぱい元気になってくれたら読んでるみんなも嬉しいと想います☆★going my wayで頑張って下さい♪♪

    IP強制表示中:210.136.161.39
    2005-12-05 17:28:00
  • 454:

    名無しさん

    なんかはまってしまいましたあ?又かいてなぁ?この小説すきやし?

    IP強制表示中:210.136.161.39
    2005-12-05 18:44:00
  • 455:

    みな

    みなさんの邪魔にならない程度に【つづく】と出たあとにしますね??ホントこんなハマったの初だし?いっぱい更新してくれるので嬉しいです?? あたし的には幼なじみ?結婚?とか憧れなんで2人には頑張ってほしい???千草の過去も気になる?? ホント毎日暇さえあれば覗いてるので頑張ってください??応援してます??

    IP強制表示中:210.153.84.197
    2005-12-05 19:37:00
  • 456:

    名無しさん

    あたしも密かにずっと読んでたよ〜?面白いし更新早いしスキ??主さん頑張ってネ?

    IP強制表示中:210.136.161.130
    2005-12-05 20:06:00
  • 457:

    名無しさん

    >>376-450

    IP強制表示中:219.125.148.172
    2005-12-05 20:31:00
  • 458:

    うさみ

    芽衣さんうさみも読んでるよー!がんばってね!!

    IP強制表示中:210.136.161.38
    2005-12-05 20:44:00
  • 459:

    ????????????

    ????????????????????????????????????

    IP強制表示中:210.136.161.137
    2005-12-05 21:38:00
  • 460:

    名無しさん

    >>377-455

    IP強制表示中:222.7.56.144
    2005-12-05 23:19:00
  • 461:

    にゃ

    読んでます。私も迷惑かと思ってて? ハラハラドキドキ

    IP強制表示中:210.136.161.133
    2005-12-06 03:17:00
  • 462:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ●あゅこチャン(o^^o)覚えてるょぉ!!忘れる訳ないょ。また書き込みしてくれて嬉しいです。励ましてくれてありがと★
    ●459サン(o^^o)好きとか言うてくれてありがとぅ。ちゃんと完結を目指して頑張りまつ★★
    ●みなサン(o^^o)書き込んでくれてありがとぅ。しかも書き込むタイミングまで考えてくれて‥。やっぱりストーリーについて話してくれたら嬉しいです!ありがとう★
    ●461サン(o^^o)密かに読んでくれてたんだぁ!ありがとぅ。こうやって書いてくれて‥ほんま嬉しい★★

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-12-06 04:21:00
  • 463:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ●462サン465サン(o^^o)読んでくれてありがとぅ。これからもよろしくね!
    ●うさみサン(o^^o)ありがとう!こうやって「読んでるよ」って呼びかけてくれるのって、じーんときます(_

    IP強制表示中:222.7.56.22
    2005-12-06 04:28:00
  • 464:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    読み手の皆サンへ。
    感想で読みづらく感じさせてしまったなら、ごめんなさぃ。でも芽衣は今かなり嬉しいです(>д

    IP強制表示中:222.7.56.21
    2005-12-06 04:36:00
  • 465:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE


    レイプ[rape]
    暴力や脅迫などによって、強制的に婦女を犯すこと。暴行。

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-12-06 04:46:00
  • 466:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    千草は普段チャラチャラしてて、多分遊び人やと思う。“女の扱いが慣れるなぁ”って‥思うときあるし。
    でも、悪い奴じゃない。詳しくは知らんけど、優しいところもある奴やから。
    だから‥嘘であってほしい。千草は、レイプなんて‥する奴じゃない。そう信じてる。
    ‥なのに、あたしは矛盾した態度を‥彼に見せた。

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-12-06 04:57:00
  • 467:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    翌朝、花はカーテンから差し込む光で‥目を覚ました。
    時計を見上げながら、まぶたを擦る。
    すると、目尻がパリパリに固まっていた。
    昨夜、いつ寝たのかさえ解らない。きっと泣き疲れて、いつの間にか眠ってしまったんやと思う。

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-12-06 05:05:00
  • 468:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花は、ボサボサの前髪をゴムで結い‥鏡を見つめた。
    ‥ゆうべ、あたしは千草に最低な態度を取ってしまった。
    あの後、何度も自分を責めた。“あの噂が全くのデマやったら‥”と。
    もし‥そうなら、あたしは最低や。

    IP強制表示中:222.7.56.24
    2005-12-06 05:11:00
  • 469:

    名無しさん

    かさ#バカ

    IP強制表示中:210.136.161.34
    2005-12-06 09:31:00
  • 470:

    かさ ◆R.7nkEFNVA

    がんばれよぉ

    IP強制表示中:210.136.161.41
    2005-12-06 09:31:00
  • 471:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    かさサンm(_ _)mありがとぅ。知らない間に寝ちゃってました。今から書きます!

    IP強制表示中:222.7.56.18
    2005-12-06 10:03:00
  • 472:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    でも、どうしようもなかった。
    ただ‥‥怖くて。
    “レイプとかするような奴じゃない”
    そんな気持ちなんか‥一瞬で吹っ飛んだ。

    IP強制表示中:222.7.56.20
    2005-12-06 10:11:00
  • 473:

    名無しさん

    >>430-480

    IP強制表示中:210.136.161.136
    2005-12-06 10:14:00
  • 474:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥はぁ」
    花は深いため息をついた。そして、スクッと立ち上がる。
    ドアに手を伸ばし、深呼吸する。
    「よしっ」

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2005-12-06 10:16:00
  • 475:

    名無しさん

    >>380-480

    IP強制表示中:210.136.161.41
    2005-12-06 10:16:00
  • 476:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    478サン480サン(o^^o)ありがとぅ。

    IP強制表示中:219.125.148.205
    2005-12-06 10:17:00
  • 477:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花は、元気よく‥ドアを全開にあけた。
    「おはよう!」
    明るく接しよう。
    そう決めて、大声をだす。

    IP強制表示中:222.7.56.20
    2005-12-06 10:20:00
  • 478:

    名無しさん

    480です?
    頑張って下さい??

    IP強制表示中:210.136.161.34
    2005-12-06 10:21:00
  • 479:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥‥‥」
    だが、キッチンやリビングには‥千草の姿はなかった。
    ‥あれ?いつもなら、とっくに起きてる奴やのに。
    拍子抜けしたかのような表情で、家中をあちこち覗いていく。だが、千草の姿は見あたらなかった。

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-12-06 10:23:00
  • 480:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    480サン(o^^o)ありがと。かなり嬉しぃ。

    IP強制表示中:219.125.148.206
    2005-12-06 10:24:00
  • 481:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    陽気に作ったテンションは、もろく‥一気に崩れていく。
    花は、黙って‥歯を磨いた。そして、簡単な朝ご飯を作り、食卓に腰掛ける。
    電気もつけていない‥薄暗い部屋。耳に入るのは、自分が立てた物音だけ。

    IP強制表示中:219.125.148.212
    2005-12-06 10:31:00
  • 482:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    一点を見つめたまま、黙々と朝食をとっていく。
    トーストを千切っていた手が、ぴたりと動きを止めた。代わりに涙があふれてくる。
    「あはっ、あたし‥涙腺弱なったなぁ」
    誰も聞いていない独り言。涙が量を増していく。花は、ティッシュを一枚取り‥テキパキと涙を隠した。

    IP強制表示中:219.125.148.204
    2005-12-06 10:36:00
  • 483:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    陽平の次は、千草がでていった。
    「やっぱり、どこ行っても‥あたし独りやん」
    微笑を絡ませ‥つぶやいていく。
    花は、トーストを皿の上に置いた。

    IP強制表示中:219.125.148.200
    2005-12-06 10:40:00
  • 484:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    拭いても拭いても、涙は止まらない。
    パンの粉をつけた手で、顔を覆っていく。
    もう‥どうしたらいいのかなんて、頭に浮かんでこない。
    「出ていかんといてや‥」

    IP強制表示中:219.125.148.202
    2005-12-06 10:44:00
  • 485:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    広い部屋に、独りぼっち。
    花は、小さな子供のように‥声を出して泣き崩れた。
    ‥独りになりたくない。
    お願いやから、2人とも‥帰ってきて。

    IP強制表示中:219.125.148.207
    2005-12-06 10:47:00
  • 486:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥その日、いつもの駅に2人は現れなかった。
    きっと、違う駅から仕事に行ったんやと思う。
    自分を避ける2人。
    花の笑顔は、次第に枯れていく。

    IP強制表示中:219.125.148.207
    2005-12-06 10:51:00
  • 487:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「久しぶりに呼ばれたと思ったら、機嫌悪いし‥。どうしたんよ?」
    その日の夜、千草は適当な女を呼びだして‥時間を潰していた。
    「‥別に」
    事を済ませた後‥女に愛想を振りまくわけでもなく、千草はブスッとした顔でタバコをすっている。

    IP強制表示中:219.125.148.205
    2005-12-06 10:55:00
  • 488:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「ちょっと寝ようかな」
    そう言って、女は眠りについた。
    ラブホテルの一室で、千草は自分の手をジッと眺めていた。

    IP強制表示中:219.125.148.211
    2005-12-06 10:57:00
  • 489:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    その手のひらに、昨日の光景が蘇ってくる。
    震えた腕が、拒むかのように‥すり抜けていく。
    まるで、あの時と同じように。
    千草は、舌打ちをして‥グッと拳を作った。

    IP強制表示中:219.125.148.204
    2005-12-06 11:00:00
  • 490:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    翌朝、花は清掃服に着替え‥駅へと向かった。
    「松浦さん、見てくださいよ!エクステ取ったから、短くなったでしょ?」
    相変わらず、リンリンは陽気にはしゃいでいる。
    花は、彼女との会話を軽く流しながら‥歩いていく。

    IP強制表示中:219.125.148.205
    2005-12-06 11:09:00
  • 491:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    そして、ある姿を見つけ‥足を止めた。
    ベンチに腰掛けている男に、胸が締め付けられていく。
    「うわっ!常盤千草っ!!」
    花の視線の先を見て、リンリンが驚いた声を出す。

    IP強制表示中:219.125.148.200
    2005-12-06 11:13:00
  • 492:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥なんで座ってん!?
    花は、動揺して‥近づけなかった。
    すると、彼は視線に気づき‥振り返る。

    IP強制表示中:219.125.148.201
    2005-12-06 11:14:00
  • 493:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「はなぶぅ!おっはよぉ」
    クシャッと顔を崩して、微笑む彼。花は、口をパクパクさせた。
    「確か、地元一緒の子やったっけ?」
    千草は、リンリンに向かって‥明るく話しかけていく。

    IP強制表示中:219.125.148.202
    2005-12-06 11:19:00
  • 494:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「あ、うん!‥アユミ先輩と近所で」
    気まずそうに、リンリンも答えていく。
    「‥あ、そう」
    リンリンの返事に、千草は一瞬表情を暗くする。

    IP強制表示中:219.125.148.201
    2005-12-06 11:22:00
  • 495:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    そして彼は、フイッと花を見た。
    怯えた目で、自分を見つめてくる彼女。千草は、優しく微笑んだ。
    「‥今日、一緒に帰ろ」
    腫れ物に触れるかのように、小声ではなしかける。

    IP強制表示中:219.125.148.206
    2005-12-06 11:26:00
  • 496:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    断る理由もなく、花はぎこちない態度で頷いた。
    すると彼は、用を済ませたというかのように立ち去っていく。
    手を振る彼を眺め、花は複雑な思いを抱えていた。
    【つづく】

    IP強制表示中:219.125.148.202
    2005-12-06 11:29:00
  • 497:

    ?まこ?

    キターーー(゚∀゚)ーーー!!
    一気に読んだぁ?めちゃォモロィ??小説とか普段読まないけど、ハマッたゎ?続き待ってまぁす??

    IP強制表示中:210.136.161.66
    2005-12-06 12:46:00
  • 498:

    名無しさん

    >>1-100 >>101-200 >>201-300 >>301-400 >>401-500 >>501-600 

    IP強制表示中:219.125.148.203
    2005-12-06 12:52:00
  • 499:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ●まこサン(・∀・)キター!ありがとぅ。頑張るので宜しくです。
    ●503サン(o^^o)読んでくれてありがとぅ。

    IP強制表示中:219.125.148.213
    2005-12-06 13:04:00
  • 500:

    みな

    リンリン好き??特に名前が?ワラ 陽平戻ってきてほしい??千草レイプなんてしてないって信じてる?? フィクションだけどもう結末決まってますかっ???

    IP強制表示中:210.136.161.5
    2005-12-06 13:07:00
  • 501:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「おー‥。やっぱ今月も、桜井と常盤が争ってんなぁ」
    社内に貼られてある成績表を眺め、つぶやく社員たち。
    訪問販売を中心とした‥この会社で、陽平と千草は毎月トップを争っている。
    男性を中心に契約を取る陽平と、真逆に女性での契約ばかりの千草。2人のグラフは、他の社員たちの群を‥はるかに抜いている。

    IP強制表示中:219.125.148.200
    2005-12-06 13:19:00
  • 502:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    みなサン(o^^o)リンリンが好きですか?笑。あの子はこれからも出していきたいキャラだと思っています。陽平の今後はもう頭にあるので、お楽しみを(o^^o)ラストは大体決まってますょ。でもたまに登場人物が勝手に動き出すので、考えてたのと違う流れになったりはします笑。まだまだ問題が残ってて長い話なので、気楽に読んでもらえればと思っています。感想ありがとぅ。

    IP強制表示中:219.125.148.212
    2005-12-06 13:25:00
  • 503:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「でも、ライバル心が強くなってきたんかなぁ?」
    「仲良かったはずやのにな」
    社員たちは、一斉に視線を彼らに移す。
    “良いライバル”として‥仲が良かった2人は、もう一言も交わさない関係になっていた。

    IP強制表示中:219.125.148.205
    2005-12-06 13:31:00
  • 504:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    陽平は、上司に提出する資料を手に立ち上がり‥エレベーターに乗る。
    そしてまた、千草も別件の用事でエレベーターに乗り込んだ。
    エレベーター内に、重い沈黙が流れていく。
    2人は、目も合わさない。

    IP強制表示中:219.125.148.203
    2005-12-06 13:35:00
  • 505:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    6階に到着し、ドアが開いていく。陽平は、何も言わず‥その場を離れようとした。そのとき‥

    ガ タンッ!
    千草の腕が、出口を封鎖する。

    IP強制表示中:219.125.148.200
    2005-12-06 13:38:00
  • 506:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    行き先を封じる彼に、陽平は足を止め‥ジロリと視線を送った。
    千草は、無表情のままドアを閉め‥屋上へのボタンを押す。
    2人は、何か言うこともなく‥上に向かった。

    IP強制表示中:219.125.148.203
    2005-12-06 13:41:00
  • 507:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「なんなよ?」
    白い曇り空が、低く満面に広がっている。
    陽平は、先に屋上に向かう彼に問いかけた。
    だが、千草は何も言わず‥黙ったまま。

    IP強制表示中:219.125.148.204
    2005-12-06 13:44:00
  • 508:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「用が無いんやったら‥」
    「俺、花のこと食ったから」
    背を向けたままの彼を見て、陽平はシラケた態度で再度エレベーターに向かう。すると、背後から千草が囁いた。
    その台詞に、陽平は頭が真っ白になった。

    IP強制表示中:219.125.148.210
    2005-12-06 13:50:00
  • 509:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    立ち止まり、ゆっくりと彼を見る。
    視界に入る千草は、コンクリートに腕を乗せ‥ニヤリと微笑んでいた。
    陽平の中で、何かがプチンと切れた。

    IP強制表示中:219.125.148.211
    2005-12-06 13:55:00
  • 510:

    名無しさん

    >>395-600

    IP強制表示中:210.136.161.39
    2005-12-06 13:57:00
  • 511:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    気がつけば、千草の首元を強く掴み‥押し上げていた。
    眉を歪めた陽平は、怒り狂っていた。
    激しく締めつけてくる彼の手を掴み、千草はクスクスと笑いだした。
    そして、冷めた瞳で囁く。

    IP強制表示中:219.125.148.207
    2005-12-06 14:00:00
  • 512:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    515サン(o^^o)ありがとぅ。これからも宜しくね★

    IP強制表示中:219.125.148.204
    2005-12-06 14:01:00
  • 513:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「ごちそうさま」
    まるで、花をゲームにしていたかのような言葉。
    陽平は、グッと歯を食いしばり‥彼を殴った。
    抵抗もせず、千草は殴られたまま。

    IP強制表示中:219.125.148.202
    2005-12-06 14:05:00
  • 514:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「ふ‥ざけんなやッ」
    頭の中に渦巻くのは、昔トイレで聞いた‥あの台詞。
    花は‥また‥。
    陽平は、自分に対しての怒りと共に‥千草を何度も殴り続けた。

    IP強制表示中:219.125.148.200
    2005-12-06 14:08:00
  • 515:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    【つづく】

    IP強制表示中:219.125.148.211
    2005-12-06 14:10:00
  • 516:

    みな

    ギャルで名前梅子って??サイコーです?? 登場人物勝手に動きだすってめっちゃ?プロ?ですねぇ??1人1人にきちんと物語があって、文字でも顔が想像出来たりて(勝手な妄想ですが)、ホントに話にのめり込んでいっちゃってます?? 読者としては長い話の方が嬉しいです?? あ?どうなるんだろ?千草????

    IP強制表示中:210.136.161.15
    2005-12-06 14:13:00
  • 517:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    みなサン(o^^o)
    全然プロとかぢゃないですょ(>_

    IP強制表示中:219.125.148.211
    2005-12-06 14:20:00
  • 518:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「はなぶぅ!」
    仕事を終えた花は、改札を出たところで立っていた。
    すると、向こうから千草が駆け寄ってくる。
    花は、笑いながら走ってくる彼を見て‥驚いた。

    IP強制表示中:219.125.148.206
    2005-12-06 15:00:00
  • 519:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「何、その顔っ!?」
    腫れ上がった頬を指差し、花は問いつめる。
    「あ?‥あぁ、転んだ」
    千草は、頬を軽くさすり‥笑い飛ばす。

    IP強制表示中:219.125.148.205
    2005-12-06 15:03:00
  • 520:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    どう見ても、転んだようには見えない。もしかして喧嘩?
    花は、不安そうに彼を見上げていた。
    「そんな風に見つめたら、俺また手ぇ出すで?」
    千草は、花の顔面に手をやり‥視界を塞いだ。

    IP強制表示中:219.125.148.213
    2005-12-06 15:08:00
  • 521:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    言葉を詰まらせる彼女に、千草はそっと手をはずした。
    見えてきたのは、花の複雑な表情。
    彼女を見下ろし、千草は静かに口を開いた。
    「ちょっと‥話そか」

    IP強制表示中:219.125.148.201
    2005-12-06 15:10:00
  • 522:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    誘われるまま、花は千草の後をついていく。
    2人は、帰り道にある公園に訪れた。
    「あの子に聞いたんやろ?レイプの話」
    あったかい缶コーヒーを買い‥ベンチに腰掛けると、千草は淡々と話し出した。

    IP強制表示中:219.125.148.202
    2005-12-06 15:16:00
  • 523:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    彼の問いかけに、花は唇をキュッと噛み‥下を向く。
    彼女の横顔を眺め、千草は深く息を吸い‥思いっきり吐き出した。
    そして、凛とした顔で花を見る。
    「その話、ほんまやで」

    IP強制表示中:219.125.148.210
    2005-12-06 15:19:00
  • 524:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    真っ直ぐ自分を見る目に、花は目が離せなかった。
    そして衝撃的な発言に言葉が出ない。
    ‥なんで?
    花は、眉間にしわを寄せた。

    IP強制表示中:219.125.148.210
    2005-12-06 15:21:00
  • 525:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    すると、千草は小さく笑みを見せた。
    「軽蔑した?」
    堂々と証言する彼は、余裕の態度を見せてくる。
    花の脳裏は、グチャグチャに混乱していく。

    IP強制表示中:219.125.148.205
    2005-12-06 15:23:00
  • 526:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花は、まぶたを力強く閉じた。
    「なんで?」
    下を向いたまま、問いかける。
    千草は、そんな彼女を見て‥真顔になる。

    IP強制表示中:219.125.148.203
    2005-12-06 15:26:00
  • 527:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「何が“なんで?”なん?レイプはレイプやろ」
    千草は、冷たい口調で言葉を放つ。
    「お前は、ほんまの俺を何も知らんやんけ」
    次々と、突き放すかのように囁かれていく。

    IP強制表示中:219.125.148.212
    2005-12-06 15:29:00
  • 528:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ベンチに座る花の体は、風に吹かれて‥冷めていく。
    「俺はこういう奴やの!」
    開き直った声で、千草は話をまとめた。
    花は、つぶっていた瞳を見開いた。

    IP強制表示中:219.125.148.201
    2005-12-06 15:33:00
  • 529:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥違う」
    視線を逸らすことなく、千草を捕らえる花。
    「何がぁ?」
    うっとうしそうに聞き返す彼。

    IP強制表示中:219.125.148.203
    2005-12-06 15:35:00
  • 530:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「違う!絶対、なんか理由があるはずや!じゃなきゃ、千草がそんなんする訳ない!!何かあるんやろ!?‥なぁ、何かあるんやろ!?」
    花は、今にも泣き出しそうな顔で‥大声を張り上げた。
    突然‥怒鳴り出す彼女に、千草は目を丸くする。

    IP強制表示中:219.125.148.203
    2005-12-06 15:38:00
  • 531:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    目の前には、猿のような真っ赤な顔。めいっぱいに涙をためて、必死に問いつめてくる。
    千草は、少し開いていた口をきつく閉じて‥目を背けた。
    「千草は、そんな奴じゃない」
    花は、強く言い切った。

    IP強制表示中:219.125.148.207
    2005-12-06 15:43:00
  • 532:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「俺は、そういう奴やよ‥」
    「違うってば!!」
    千草は、向こうを向いてつぶやいた。だが、花はその台詞の上から声を被せていく。
    千草は、ふと彼女に視線を移した。

    IP強制表示中:219.125.148.200
    2005-12-06 15:46:00
  • 533:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥なんで、そんな必死になるねん。
    俺は、お前と陽平の邪魔ばっかしてんのに‥。
    あほちゃうか、こいつ。
    ムキになる彼女を見つめ、千草はため息をついた。

    IP強制表示中:219.125.148.207
    2005-12-06 15:49:00
  • 534:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「あんた、あたしと似てるとこあるもん。‥多分、あんたは人を信じられへん奴やろ?なんか‥そんな気がするねん」
    ‥出会った頃から感じてた。
    人とは、当たり障り無い程度に接するだけ。
    “こいつも同じちゃうか”と思ってた。だから憎めなかった。

    IP強制表示中:219.125.148.207
    2005-12-06 15:53:00
  • 535:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花は、足をブラブラと揺らしながら‥話し出す。
    「だから、そんなレイプとか出来る人間ちゃうと思う。そこまで人の中に‥よう入らんやろ?」
    そう言って、彼を真っ直ぐ見上げた。
    千草の頭の中で、過去の出来事が鮮明に映し出されていく。

    IP強制表示中:219.125.148.207
    2005-12-06 16:00:00
  • 536:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    彼は、クスクスと笑いだした。
    そして、観念したかのように‥情けない顔をする。
    「お前、変な女やな」
    花の髪の毛に手を伸ばし、クシャッと握る。

    IP強制表示中:219.125.148.205
    2005-12-06 16:03:00
  • 537:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    【つづく】

    IP強制表示中:219.125.148.211
    2005-12-06 16:06:00
  • 538:

    じゅん

    いやぁぁぁ?なんでなぁーん?レイプとかぁぁ〜?陽平早く家に帰ってよ〜?
    今日昼過ぎから一度も止まらずに読みました。呼んでいると胸が痛くなってよくわからない感情に。すごい好きです。これからも頑張ってくださいm(__)m応援してます!!次の更新が楽しみです♪ホントこれからもがんばってね!

    IP強制表示中:210.136.161.42
    2005-12-06 16:21:00
  • 539:

    アユコ ◆vlwsLLt5WQ

    面白い★★☆
    いつも楽しませてくれてありがとう♪♪
    千草あたしも好き♪〃
    完結マデ読むからねぇ☆

    IP強制表示中:210.136.161.129
    2005-12-06 16:39:00
  • 540:

    あたしも密かに読んでるのだ??ドラマっぽい展開で想像しやすい?

    IP強制表示中:210.136.161.37
    2005-12-06 17:20:00
  • 541:

    みな

    なんで謝ってんですか??誉めたんですよ??あたしの方が生意気でホントにすいません(人д≦`)〃? あたし幼なじみいないんで3人見てると羨ましいです??気付いたら千草の話ですね???ホントはいい人だと思うんですけど花は千草に気持ち傾いちゃうのかなぁ??

    IP強制表示中:210.136.161.8
    2005-12-06 17:30:00
  • 542:

    名無しさん

    >>350-400>>401-450>>451-500>>501-550

    IP強制表示中:218.222.1.138
    2005-12-06 21:56:00
  • 543:

    名無しさん

    >>450-500
    >>500-550

    IP強制表示中:219.125.148.184
    2005-12-06 22:22:00
  • 544:

    名無しさん

    しおり?

    IP強制表示中:210.136.161.38
    2005-12-06 22:59:00
  • 545:

    みか

    仕事の合間に読んでたらいつの間にかココまで読んでしまってた?
    続き早く読みたいわぁ??いろいろ大変やと思うけど頑張って?さい??続き楽しみにしてまぁ?す?

    IP強制表示中:210.136.161.44
    2005-12-06 23:41:00
  • 546:

    名無しさん

    いやー、ホント面白い。一気に読んじゃいました。明日、仕事できるだろうか。。。

    IP強制表示中:210.136.161.14
    2005-12-07 02:28:00
  • 547:

    名無しさん

    >>300-500

    IP強制表示中:210.136.161.139
    2005-12-07 05:57:00
  • 548:

    もえっこ

    しおりぃ????????

    IP強制表示中:210.136.161.33
    2005-12-07 06:47:00
  • 549:

    名無しさん

    >>1-200
    >>201-400
    >>401-600

    IP強制表示中:210.136.161.129
    2005-12-07 07:49:00
  • 550:

    名無しさん

    >>100-200>>201-300>>301-500

    IP強制表示中:210.136.161.132
    2005-12-07 07:52:00
  • 551:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ●547サン、548サン、552サン、554サン、555サン、読んでくれてありがとう(o^^o)これからもよろしくね!

    ●しおりをつけてくれた、もえっこサンと549サン、ありがとう!

    IP強制表示中:219.125.148.211
    2005-12-07 14:01:00
  • 552:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ●じゅんサン★そんな風に先を気にしてくれるの嬉しかったです(o^^o)ありがとう!これから書きますよぉ
    ●アユコサン★いやいや、こちらこそ‥いつもありがとうですよ(o^^o)アユコサンも書き始めたんですね!また読ませてもらいます!
    ●545サン★ドラマみたいな良いものではないですが苦笑、がんばるんでよろしくです!書き込みしてくれてありがとう(o^^o)
    ●みなサン★最初の追い出される話とか、男2人の住んでる3LDKの府営住宅に住む話とかは、実際経験談ですよ(o^^o)あ、結局住まなかったんですけどね。住むか?みたいな話はあったので★楽しみにしてくださいね!

    IP強制表示中:219.125.148.201
    2005-12-07 14:11:00
  • 553:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ●みかサン(o^^o)ありがとう!仕事の合間に読んでくれたりするんですね★なんか‥そういうのって嬉しいです★読んでくれてる姿を想像しちゃいました笑。
    ●551サン(o^^o)仕事大丈夫でした?結構遅くまで読んでくれてたんですね!ありがとう!今日はゆっくり寝てくださいね(o^^o)

    ●「感想で読みづらい」と思った方‥すみません(>_

    IP強制表示中:219.125.148.207
    2005-12-07 14:19:00
  • 554:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥一方。
    陽平は血相を変えて、実家に帰宅した。
    「おかん!家帰るわっ」
    玄関に入るなり、大声で叫ぶ彼。

    IP強制表示中:219.125.148.205
    2005-12-07 14:24:00
  • 555:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「え!?もう帰んの?じゃあ、夕飯だけでも食べていき!あんたの分も作ってるんやから」
    母親は、キッチンから顔だけ出して‥声をかけてくる。
    「ごめん、いらん!」
    靴を脱ぎ、陽平はセカセカと階段を上っていった。

    IP強制表示中:219.125.148.212
    2005-12-07 14:28:00
  • 556:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「えぇ!?作ってんのに‥もぉ!!」
    母親の文句を耳に入れながら、陽平は淡々と帰る用意をした。
    なんで、俺は出てきてもたんやろ‥。
    花を、また‥守られへんかった。

    IP強制表示中:219.125.148.206
    2005-12-07 14:32:00
  • 557:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    “ごちそうさま”
    頭の中でグルグル回るのは、いやらしく微笑んでいた千草の顔。
    陽平は、きつく唇を噛んだ。
    今すぐにでも‥アイツを追い出さな!

    IP強制表示中:219.125.148.212
    2005-12-07 14:36:00
  • 558:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    荷物を片手に、陽平は引き止める母親を無視して‥実家を飛び出した。
    ‥ごめんな、花!
    後先考えずに行動した自分に、腹が立つ。千草を何度殴っても、消えない傷。
    俺は、また‥花を傷つけてしまった。

    IP強制表示中:219.125.148.210
    2005-12-07 14:39:00
  • 559:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    その頃‥公園では、千草がゆっくりと自分の過去を話そうとしていた。

    「‥昔な、欲しいもんは全部手に入っててん」
    誰もいない公園で、遠くにあるブランコを眺め‥彼は口を開いていく。

    IP強制表示中:219.125.148.205
    2005-12-07 14:47:00
  • 560:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「普通の家庭に‥普通に仲いい友達、好きになった女とも‥付き合えてた」
    きっと、この話は‥人に話したくない過去。
    花は、何も言わず‥黙って聞いていた。
    「それが当たり前の環境で‥ずっと続くもんと思ってた」

    IP強制表示中:219.125.148.210
    2005-12-07 14:55:00
  • 561:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    若いからこそ考えることの出来る‥単純な計画。
    でも、付き合う年数が増す度に‥そう思う気持ちも強くなる。
    “俺には‥コイツしかおらん”という気持ちと同時に“コイツにも俺が必要”、そう思い込んでいた。

    IP強制表示中:219.125.148.207
    2005-12-07 15:05:00
  • 562:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    でも‥
    「別れよ」
    最愛の女は、信じていた俺の親友と‥関係をもっていた。
    怒り狂う俺に、彼女は冷たく言い放つ。まるで、今まで築いてきたものを‥否定するかのように。

    IP強制表示中:219.125.148.207
    2005-12-07 15:12:00
  • 563:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「もう飽きた」
    「浮気を責める前に、自分のこと責めたら?一緒におっても、おもんないし」
    「あんたより、向こうとおる方が楽しい」
    「結婚?アホちゃん。するわけないやん」

    IP強制表示中:219.125.148.204
    2005-12-07 15:18:00
  • 564:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    次々と並べられる‥裏切りの言葉。
    頭の中で、何かがプチンと切れた。
    信じていたのは、永遠を感じていたのは、自分だけだった。積み重ねてきたものを、一瞬で崩された‥屈辱感。
    もう、冷静な判断力なんて‥持っていなかった。

    IP強制表示中:219.125.148.200
    2005-12-07 15:26:00
  • 565:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    俺は、女を殴った。
    殴っても殴っても‥気持ちがおさまらない。
    髪の毛を引っ張り、物凄い勢いで‥グチャグチャにしていく。
    この女を殺してやりたいと‥思った。

    IP強制表示中:219.125.148.206
    2005-12-07 15:30:00
  • 566:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    愛していた分、信じていた分、傷つけていく。
    我に返って‥冷静に見た光景は、荒れた空間と震える女。

    目の前が真っ暗になった。

    IP強制表示中:219.125.148.213
    2005-12-07 15:35:00
  • 567:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    その女と共に‥親友までも失った。親友の言葉で、仲間たちは俺の側から離れていく。
    “レイプ”
    その言葉が近所に知れ渡る頃、唯一の居場所さえ‥俺を突き放していく。
    俺は、家族からも縁を切られた。

    IP強制表示中:219.125.148.201
    2005-12-07 15:40:00
  • 568:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    もはや、あれは‥家族でも友人でもない。
    18年間‥築いてきたものは、大切にしてきたものは、無かったかのようなもの。
    俺は、全てを失ったんじゃない。全て、最初から存在していなかった。

    IP強制表示中:219.125.148.201
    2005-12-07 15:44:00
  • 569:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「だから、お前ら見てたら‥ムカついたねん。どうせ、お前らも上辺やろって」
    全てを話し終えると、千草は真っ直ぐな視線を花に送った。
    花は、喉を詰まらせ‥息苦しくなる。
    「そやから、ほんまは花のこと‥好きでも何でもないねん。ただの八つ当たりっ」

    IP強制表示中:219.125.148.211
    2005-12-07 15:50:00
  • 570:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    空気を変えるかのように、彼は明るく振る舞いだす。
    花は、うつむいた。
    そして、何も言ってあげることの出来ない自分に‥腹を立てる。
    千草は、落ち込む彼女を見て‥ケラケラと笑いだした。

    IP強制表示中:219.125.148.205
    2005-12-07 15:54:00
  • 571:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「お前、暗すぎっ。ごめんって!もうお前らには、何もせぇへんから」
    そう言って、頭をポンポンと撫でていく。
    胸を締め付けられ、花は思わず立ち上がった。そして、フワッと彼の頭を抱きしめる。

    IP強制表示中:219.125.148.212
    2005-12-07 15:58:00
  • 572:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥なに?慰めてくれてんの?」
    胸の中で、千草はうつむいたまま‥囁いてくる。
    花は、何も答えなかった。
    適当な言葉なんか‥かけたくない。

    IP強制表示中:219.125.148.203
    2005-12-07 16:00:00
  • 573:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    あたし、なんで‥千草にこんなことしてるんやろ?
    今まで、人とは距離を置いてきたのに。
    陽平でもないのに、なんで‥。
    頭の中では、整理しきれない思いが駆け巡る。

    IP強制表示中:219.125.148.202
    2005-12-07 16:03:00
  • 574:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    でも、抱きしめずには‥いられなかった。
    花は、ギュッと腕に力を込める。
    「‥頭‥グシャグシャになるやん」
    皮肉な言葉をつぶやき、千草はそっと‥瞳を閉じた。

    IP強制表示中:219.125.148.211
    2005-12-07 16:07:00
  • 575:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    【つづく】

    IP強制表示中:219.125.148.204
    2005-12-07 16:08:00
  • 576:

    サリ☆

    ドキ??おんもしろくなってきたよぉ?あっ、初カキコでぃす??

    IP強制表示中:219.125.148.176
    2005-12-07 20:03:00
  • 577:

    ???

    頑張ってぇ?しおり?

    IP強制表示中:210.136.161.134
    2005-12-07 20:10:00
  • 578:

    もえっこ

    たのちみ?

    IP強制表示中:210.136.161.39
    2005-12-07 20:23:00
  • 579:

    名無しさん

    >>1-150>>151-300>>301-450

    IP強制表示中:210.136.161.137
    2005-12-07 20:59:00
  • 580:

    華子

    めちゃ面白い!!話しに吸い込まれちゃいました(≧∀≦)これからも頑張って下さいね♪

    IP強制表示中:210.228.189.84
    2005-12-07 22:05:00
  • 581:

    名無しさん

    あげ

    IP強制表示中:210.136.161.140
    2005-12-07 22:47:00
  • 582:

    楽しみにしてます

    IP強制表示中:210.136.161.41
    2005-12-07 23:26:00
  • 583:

    名無しさん

    ???

    IP強制表示中:210.136.161.43
    2005-12-07 23:47:00
  • 584:

    名無しさん

    >>451-600

    IP強制表示中:210.136.161.39
    2005-12-08 03:00:00
  • 585:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ●サリチャン(*^^*)初カキありがとぅ。頑張るのでヨロシクです♪♪
    ●???チャン(^O^)シオリありがとぅ!ガンバリます♪♪
    ●モェッコチャン♪ありがとぅ。これからもガンバリます(*^-^)b
    ●585サン♪590サン♪読んでくれてありがとぅ!これからもヨロシクですm(_ _)m

    IP強制表示中:219.125.148.207
    2005-12-08 03:24:00
  • 586:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ●華子チャン(^O^)ありがとぅ!完結メザシテ突進します!
    ●587サン♪上げてくださって嬉しかったです(>_

    IP強制表示中:219.125.148.210
    2005-12-08 03:28:00
  • 587:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    赤と黒が混ざり合う空の下、花と千草は静かに時を過ごしていた。
    視線を落とす彼を、優しく抱きしめる花。
    言葉を交わさなくても、自然と気持ちが絡み合う。
    千草は、暖かい体温に優しく包まれていた。

    IP強制表示中:219.125.148.207
    2005-12-08 03:57:00
  • 588:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥帰ろっか」
    胸元で囁く彼。
    花は、そっと腕を放し‥ニコッと微笑んだ。
    その笑顔を、真剣な瞳で見上げる千草。

    IP強制表示中:219.125.148.213
    2005-12-08 04:04:00
  • 589:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥彼に見つめられ、妙な恥ずかしさが込み上げてくる。
    花は、照れを隠すかのように目を背けた。そして、ベンチに置いていた鞄に手を伸ばす。
    すると突然、千草が背後から抱きついてきた。
    ‥ギュッ‥。

    IP強制表示中:219.125.148.203
    2005-12-08 04:11:00
  • 590:

    美香

    初カキコ_?
    リアルゃんッ?

    めちゃォモロです?
    頑張って下さいッ?

    IP強制表示中:210.136.161.42
    2005-12-08 04:16:00
  • 591:

    名無しさん

    >>449

    IP強制表示中:210.136.161.39
    2005-12-08 08:35:00
  • 592:

    名無しさん

    >>500-550

    IP強制表示中:219.125.148.181
    2005-12-08 09:57:00
  • 593:

    名無しさん

    >>550-600

    IP強制表示中:219.125.148.174
    2005-12-08 09:58:00
  • 594:

    名無しさん

    ????????????

    IP強制表示中:210.136.161.134
    2005-12-08 10:06:00
  • 595:

    名無しさん

    ●美香チャン(>_

    IP強制表示中:219.125.148.213
    2005-12-08 12:57:00
  • 596:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「ありがとうな」
    きつく体を締め付けて、ポツリと囁かれる。
    「‥うん」
    花は、コクリと顔を縦に振った。

    IP強制表示中:219.125.148.204
    2005-12-08 13:00:00
  • 597:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    2人は、ゆっくりと歩きだした。
    家までの帰り道、無駄な会話など‥交わさない。
    沈黙が続いても、変な安心感が流れていた。
    多分、この時の2人は‥心が通じ合っていたのかもしれない。

    IP強制表示中:219.125.148.205
    2005-12-08 13:04:00
  • 598:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「あたし、洋酒は飲まれへんねん!」
    「マジで?俺は平気やな。あ、俺‥日本酒は無理!臭いから」
    家に到着する頃には、2人は明るく話すようになっていた。
    たわいもない好き嫌いの話をしながら、鍵穴にキーをさしていく。

    IP強制表示中:219.125.148.211
    2005-12-08 13:13:00
  • 599:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ガチャ‥。
    ケラケラと笑い合いながら、ドアを開いていく。
    「‥おかえり」
    玄関に足を伸ばしたとき、キッチンから声がかかる。

    IP強制表示中:219.125.148.204
    2005-12-08 13:15:00
  • 600:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「陽平っ!」
    花は、眉を上げて‥彼に声をかける。
    陽平は、鋭い目つきでイスに腰掛けていた。
    千草を睨みつける彼。

    IP強制表示中:219.125.148.210
    2005-12-08 13:18:00
  • 601:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥どうしたん?」
    異様な雰囲気に、花はキョロキョロと2人を見る。
    陽平は、チラリと視線を花に移した。
    「花、コイツのことは信じんな」

    IP強制表示中:219.125.148.205
    2005-12-08 13:21:00
  • 602:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    陽平の低い声に、千草は唇を噛み‥目線を下に向けた。
    「え‥?」
    急な陽平の態度に、花は眉を歪めた。
    「‥出ていけ」

    IP強制表示中:219.125.148.200
    2005-12-08 13:24:00
  • 603:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    彼は、千草の前に立ち‥真顔で囁いた。
    「ちょっ‥何よ、急に!?」
    状況が読み取れない花は、2人の間に立ち‥慌て出す。
    だが、陽平は彼女に見向きもせず‥彼を睨んだまま。

    IP強制表示中:219.125.148.203
    2005-12-08 13:31:00
  • 604:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    返事を返さぬまま、千草は床をジッと見つめている。
    張り詰めた空気が、3人の体を包んでいく。
    ‥何で、急にそんなん言い出すん?出ていけって‥。
    千草に冷たい態度を見せる彼に、花は疑問を抱えた。

    IP強制表示中:219.125.148.201
    2005-12-08 13:40:00
  • 605:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「出ていけよ!!また殴られたいんか!?」
    無言を突き通す彼の首元を掴み、陽平は身を乗り出した。
    「ちょ、止めいって‥」
    焦った花は、陽平の腕を掴み‥動きを止めようとした。

    IP強制表示中:219.125.148.211
    2005-12-08 13:44:00
  • 606:

    MJ

    初カキコ??リァルタィム??

    IP強制表示中:210.136.161.130
    2005-12-08 13:45:00
  • 607:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「え‥」
    無我夢中で止めに入った花は、陽平の台詞を冷静に飲み込み‥我に返る。
    「‥陽平が‥殴ったん?」
    千草の腫れ上がった頬と、陽平の怒り狂う顔を、交互に見渡していく。

    IP強制表示中:219.125.148.204
    2005-12-08 13:48:00
  • 608:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    MJサン(^O^)リアルtime、初カキありがとぅ♪♪

    IP強制表示中:219.125.148.211
    2005-12-08 13:49:00
  • 609:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「花は黙ってろ」
    彼女の問いかけを、勢いよく跳ね返す陽平。
    花の中で、イライラした感情が込み上げてくる。

    IP強制表示中:219.125.148.200
    2005-12-08 13:52:00
  • 610:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥なんで殴るん?
    花は、陽平をギッと睨んだ。そして、千草に視線を向ける。
    なんで言い返せへんの?なんで黙ってん?言い返したらいいやん!
    うつむいた彼の横顔を眺め、歯を食いしばる。

    IP強制表示中:219.125.148.203
    2005-12-08 13:55:00
  • 611:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    そのとき、脳裏に蘇る。
    “俺は、そういう奴やよ‥”
    千草が言った、自分を否定する台詞。
    花の表情は、険しく変わっていく。

    IP強制表示中:219.125.148.204
    2005-12-08 13:59:00
  • 612:

    リァルタィムゃぁ???ひそかに最初っから読んでるよ?この話大好き?ドキドキ…?

    IP強制表示中:210.136.161.34
    2005-12-08 13:59:00
  • 613:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥千草は、過去の過ちを責めている。
    自分を肯定できない人間。
    そして、人に見放されてきた。
    自分を悪者にすることで‥過去から逃げている。

    IP強制表示中:219.125.148.204
    2005-12-08 14:03:00
  • 614:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    雪チャン(*^-^*)初カキありがとぅ!これからも仲良くしてね。

    IP強制表示中:219.125.148.201
    2005-12-08 14:04:00
  • 615:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥それやのに、陽平は‥。
    花は、陽平の横顔を見上げた。
    ‥何も解ってない。
    陽平は、多分‥千草があたしらをからかってたことにムカついてるんや。

    IP強制表示中:219.125.148.213
    2005-12-08 14:07:00
  • 616:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ちゃんと‥理由があるのに、解ってない。
    何も解ってないくせに、“出ていけ”とか‥殴ったりした。
    ちゃんと千草を理解してない。

    IP強制表示中:219.125.148.205
    2005-12-08 14:08:00
  • 617:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「千草を追い出すなら、あたしも出ていくからっ」
    花は、陽平に怒鳴りつけた。
    陽平の表情は、その台詞で一変する。
    うつむいていた千草は、驚いた顔で彼女を見る。

    IP強制表示中:219.125.148.211
    2005-12-08 14:11:00
  • 618:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「何も知らんくせに‥。何で殴るん?何で追い出すんよ!?」
    千草を守ってあげな、あたしが守ってあげなあかん。
    じゃないと、千草がボロボロになる。
    花は、千草の前に立ち‥陽平を責めた。

    IP強制表示中:219.125.148.212
    2005-12-08 14:15:00
  • 619:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    これで‥また追い出されたら、千草は何を信じたらいいん?
    陽平は、解ってくれる人間やと思ってた。
    あたしの昔を‥見てきたくせに。
    これじゃあ、あいつらと一緒やん。

    IP強制表示中:219.125.148.211
    2005-12-08 14:17:00
  • 620:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「何も知らんのは、お前やろ」
    陽平は、ムキになり‥花に怒り出す。
    「知らんのは、陽平や!何も解ってない!」
    千草をかばうかのように、花は大声を張り上げた。

    IP強制表示中:219.125.148.210
    2005-12-08 14:20:00
  • 621:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    あたしには‥解る。
    人に裏切られてきた気持ち、誰を信じたらいいんか‥わからん気持ち。
    それを、陽平は解ってない。
    目に映るもんしか‥見えてない。

    IP強制表示中:219.125.148.201
    2005-12-08 14:23:00
  • 622:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    声を出さない千草を、必死でかばう花。
    彼女を守るための行動も、否定される陽平。
    それぞれの想いは‥絡み合うことなく、時計の針は静かに音を刻んでいた。
    【つづく】

    IP強制表示中:219.125.148.212
    2005-12-08 14:28:00
  • 623:

    名無しさん

    ほんまに主さん書くんうまいわ?尊敬〜?

    IP強制表示中:210.136.161.43
    2005-12-08 14:50:00
  • 624:

    ゅら

    やっと全部読み終えた(*・ェ・*)笑
    一昨日の寝る前位から読み初めていつもぉ布団入ってから読んでたからど-しても眠くなったり…でも続きが気になったり…で随分格闘してました☆笑
    なんか凄い引き寄せられてハマッッちゃいました(≧∀≦)凄い書き方上手ですね♪♪それぞれの登場人物の気持ちが解って切ない思いで見てぃます(>_

    IP強制表示中:210.228.189.84
    2005-12-08 15:30:00
  • 625:

    マカオ

    すれ違いがヤバイ?オイオイオイ?ちゃうやろ〜?みたいな?ワラ

    IP強制表示中:219.125.148.212
    2005-12-08 15:43:00
  • 626:

    名無しさん

    >>66-150

    IP強制表示中:210.136.161.139
    2005-12-08 15:58:00
  • 627:

    名無しさん

    >>1-100>>101-200>>201-300>>301-400>>401-500>>501-600 >>601-700 

    IP強制表示中:210.136.161.43
    2005-12-08 16:15:00
  • 628:

    名無しさん

    ●629サン(^ー^*)ィャィャ、尊敬とはかけ離れた人間なので恐縮です苦笑。でも頑張るんでヨロシクです♪
    ●ュラサン♪♪お供してくれるとか嬉しいです(^O^)眠たいところ読んでくれるとか‥嬉しかったです。ありがとぅ♪♪
    ●マカオサン♪あはは(^ー^*)イライラさせちゃってるかもですね笑。今後もさせちゃうかもですが、ヨロシクです♪
    ●632サン♪633サン♪読んでくれてありがとぅですm(_ _)m

    IP強制表示中:219.125.148.206
    2005-12-09 00:22:00
  • 629:

    名無しさん

    ????????????

    IP強制表示中:210.136.161.134
    2005-12-09 00:37:00
  • 630:

    名無しさん

    >>470-570

    IP強制表示中:222.7.56.50
    2005-12-09 02:20:00
  • 631:

    名無しさん

    >>573-636

    IP強制表示中:222.7.56.50
    2005-12-09 02:29:00
  • 632:

    名無しさん

    >>595-700

    IP強制表示中:210.136.161.136
    2005-12-09 03:28:00
  • 633:

    名無しさん

    頑張って

    IP強制表示中:210.136.161.129
    2005-12-09 06:06:00
  • 634:

    名無しさん

    >>429

    IP強制表示中:210.136.161.33
    2005-12-09 08:49:00
  • 635:

    にゃ

    ストーリーに入り込んで涙がポロッと出ました?577、578らへんで‥? 読んでて優しさが生まれますよ?

    IP強制表示中:210.136.161.134
    2005-12-09 09:17:00
  • 636:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ●635サン、636サン、637サン、638サン、640サン(^O^)読んでくれてありがとぅです。これからもヨロシク♪♪
    ●639サン(^O^)ありがとぅ!頑張ります♪これからもヨロシクね
    ●にゃサン♪なんかそんなこと言われたら、私の方がウルッッてきますょ(;_;)メチャクチャうれしいし。ありがとぅm(_ _)m

    IP強制表示中:219.125.148.202
    2005-12-09 09:55:00
  • 637:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    千草は、きっと自分を悪者にすることで‥楽になろうとしてる。
    ほんまは、絶対寂しくて辛いはず。
    あたしには解る。
    だって‥同じやもん。

    IP強制表示中:219.125.148.202
    2005-12-09 09:59:00
  • 638:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    反抗的な瞳は、千草を守りたいという一心で‥陽平に向けられていた。
    陽平の顔は、納得がいかない表情へと化していく。
    守ろうとする自分よりも、もてあそぶ千草を選ぶ彼女。
    その唇は、微かに震えを持ちながら‥開かれた。

    IP強制表示中:219.125.148.205
    2005-12-09 10:09:00
  • 639:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥お前、好きなん?コイツのこと」
    好きやから‥寝たんか?
    陽平は、チラッと千草に視線を向け問いかけた。
    「え‥」

    IP強制表示中:219.125.148.211
    2005-12-09 10:11:00
  • 640:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    意外な質問に、花は緊迫した瞳を緩ませた。
    千草は、そっと彼女を見下ろす。
    そんな2人の反応で、余計に苛立ちが増していく。
    「好きなんか!?」

    IP強制表示中:219.125.148.203
    2005-12-09 10:14:00
  • 641:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    自然と、声の音量はあがっていた。
    彼女との間に、横切る千草の台詞。
    “ごちそうさま”
    千草はお前のことを‥好きじゃないねんで?

    IP強制表示中:219.125.148.207
    2005-12-09 10:19:00
  • 642:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    すると花は、呆れた顔で囁いた。
    「あたしらは、お互いに‥そんな感情は持ってない!」
    そんなんじゃなく、人として守りたいねん!
    それやのに、陽平は酷すぎる。千草の過去を知らんかったとしても、殴ったり‥追い出すのはオカシイ!

    IP強制表示中:219.125.148.205
    2005-12-09 10:28:00
  • 643:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「そんな感情ないなら、なんでやねんっ」
    何で寝たんなよ?
    陽平は、花の精神が理解できなかった。
    その言葉で、花はカッとなる。

    IP強制表示中:219.125.148.200
    2005-12-09 10:34:00
  • 644:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「陽平には解らんやろな!ぬくぬく育ってきたアンタには、絶対解ら‥」
    パシッ!!
    感情的に吠える彼女の頬を、手のひらでぶつ陽平。
    焦げ茶色の髪の毛が、パサッと顔に被さる‥。

    IP強制表示中:219.125.148.200
    2005-12-09 10:41:00
  • 645:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花は、目が点になった。
    陽平が‥あたしをぶった。
    驚きと同時に、“分からず屋”な彼が憎くなる。
    被さる髪の毛の隙間から、花は陽平を鋭く睨んだ。

    IP強制表示中:219.125.148.207
    2005-12-09 10:45:00
  • 646:

    じゅん

    キャーキャー?もうどうなるのぉ?邪魔してごめんぷ

    IP強制表示中:210.136.161.34
    2005-12-09 10:49:00
  • 647:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「もうええって!花に手ぇ上げんな!俺が出ていくからっ」
    今まで黙っていた千草は、彼女がぶたれたことで声を出した。
    庇うかのように、腕は彼女を包んでいる。
    冷たい2人の視線に、陽平は言葉を失った。

    IP強制表示中:219.125.148.204
    2005-12-09 10:50:00
  • 648:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ジュンチャン(^O^)おはょう♪♪

    IP強制表示中:219.125.148.210
    2005-12-09 10:53:00
  • 649:

    ???

    おもろいにゃ?

    IP強制表示中:210.136.161.42
    2005-12-09 10:56:00
  • 650:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥俺、出ていくから。家が見つかるまで、悪いけど‥おらして」
    険しい表情を隠すかのように、千草はゆっくりと頭を下げた。
    花は、哀れんだ顔で彼を見つめている。
    陽平は、ジリッと奥歯を鳴らす。

    IP強制表示中:219.125.148.213
    2005-12-09 10:56:00
  • 651:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ???チャン(^O^)ありがとぅ!オハヨウデス

    IP強制表示中:219.125.148.210
    2005-12-09 10:57:00
  • 652:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    俺が、悪者け?
    ‥なんでなん。
    理不尽な空気に、陽平は肩を落とした。
    そして一言つぶやいた。

    IP強制表示中:219.125.148.212
    2005-12-09 11:00:00
  • 653:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥じゃあ遊ぶなや。コイツのこと、なんやと思ってんねん」
    そう言って、彼らに背を向ける。
    「‥‥あ」
    その台詞で、千草はピンときた。

    IP強制表示中:219.125.148.207
    2005-12-09 11:02:00
  • 654:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥俺、花を抱いたって‥嘘をついてた。
    過去に苦しめられ‥追い込まれた結果、後先考えずに‥ついた嘘。
    すっかり‥忘れてた。
    だから、コイツ‥。

    IP強制表示中:219.125.148.211
    2005-12-09 11:05:00
  • 655:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    額に汗が浮かび上がり、千草は口を開いたまま‥瞳を閉じる。
    「‥2人共、部屋探して」
    自分の部屋の前で、陽平はポツリとつぶやいた。
    パタン‥と閉まるドア。

    IP強制表示中:219.125.148.210
    2005-12-09 11:09:00
  • 656:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    数秒後、花はズルッと鼻を鳴らした。
    千草は、罪悪感の中で彼女を見下ろした。
    伏せた瞳には、大粒の涙‥。
    千草は、彼女をギュッと抱きしめた。

    IP強制表示中:219.125.148.203
    2005-12-09 11:12:00
  • 657:

    じゅん

    ノォォォォー?芽衣ちゃんおはよう(^∀^)v

    IP強制表示中:210.136.161.140
    2005-12-09 11:14:00
  • 658:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥ごめんっ」
    ‥自分の身勝手な言葉で、花を泣かせてしまった。
    コイツは、体を張ってまで‥守ってくれるやつやのに。
    千草は、彼女を包む腕にグッと力を込めて‥謝罪した。

    IP強制表示中:219.125.148.202
    2005-12-09 11:15:00
  • 659:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    >ジュンチャン
    あはは笑。ごめんね、こんな展開で‥ι

    IP強制表示中:219.125.148.203
    2005-12-09 11:16:00
  • 660:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    一方、陽平は部屋の電気も付けぬまま‥ベッドに寝転がる。
    花は、自分の体を大事にしていない。
    苛立ちと共に、自分への憎悪がわきあがる。
    ‥俺のせいやん。

    IP強制表示中:219.125.148.202
    2005-12-09 11:20:00
  • 661:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    俺が、アイツを追い込んだから‥。
    そのせいで、花は自分を大切にしなくなった。
    好きでもない奴と交われる女にしたのは、俺の自己満足な優しさと‥身勝手な思考。
    暗闇に身を隠すかのように、陽平は自己嫌悪におかされていた。

    IP強制表示中:219.125.148.205
    2005-12-09 11:30:00
  • 662:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    【つづく】

    IP強制表示中:219.125.148.203
    2005-12-09 11:30:00
  • 663:

    名無しさん

    >>1-500

    IP強制表示中:210.136.161.39
    2005-12-09 13:22:00
  • 664:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    669サン(*^-^*)読んでくれてありがとぅです♪♪

    IP強制表示中:219.125.148.204
    2005-12-09 13:46:00
  • 665:

    じゅん

    ワクワク?

    IP強制表示中:210.136.161.34
    2005-12-09 13:53:00
  • 666:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「明日の日曜ね、彼氏とMAMA見に行くんですよぉ!映画とか久しぶりやから、めっちゃ嬉しい!」
    翌朝‥職場に到着すると、派手ギャル清掃員“リンリン”がスキップで近寄ってきた。
    抱えていた悩みも、彼女の脳天気なオーラに呑まれ‥疲れへと化していく。
    こんな風に毎日笑えたら‥なんて、羨ましい目で見てしまう。‥おばはんやな。

    IP強制表示中:219.125.148.203
    2005-12-09 14:05:00
  • 667:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ぁ(*^^*)ジュンチャン!
    ありがとぅ。あと、違うスレで推薦してくれてありがとぅm(_ _)mかなり感動しちゃいました(;_;)

    IP強制表示中:219.125.148.200
    2005-12-09 14:07:00
  • 668:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    鼻歌を歌いながら雑巾を洗う彼女を見て、花は深いため息をついた。
    ‥ゆうべの出来事が、頭にドッとのしかかっている。
    なんで、こんなことになったんやろ。
    ほんま最近、陽平とはうまくいってない。

    IP強制表示中:219.125.148.204
    2005-12-09 14:14:00
  • 669:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    住むとこも探さなあかんし‥。
    あの有名な占い師に言わせたら、きっと今のあたしは“大殺界”。
    ほんま、何もかも‥終わってる。

    IP強制表示中:219.125.148.202
    2005-12-09 14:18:00
  • 670:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥映画かぁ。行ってないなぁ、最近」
    花は、ベンチを雑巾で拭きながら‥つぶやいていた。
    すると、ベンチに自分を覆う影が映る。
    「行くか?」

    IP強制表示中:219.125.148.204
    2005-12-09 14:23:00
  • 671:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    聞き慣れた声に振り返ると、そこには‥いつもの彼がいた。
    頬を見れば、まだ腫れている。
    「おはよう」
    ゆうべの事もあり、花は視線を少し落として挨拶をした。

    IP強制表示中:219.125.148.202
    2005-12-09 14:26:00
  • 672:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「明日、ついでに映画も見に行く?」
    水拭きし‥濃い色と化した青いベンチに、千草はドカッと腰掛ける。
    花は彼の顔を見下ろし、そして情けない顔で頷いた。
    明日、あたしと千草は不動産屋に顔を出す。

    IP強制表示中:219.125.148.213
    2005-12-09 14:32:00
  • 673:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    “‥2人共、部屋探して”
    心を閉ざすかのように背を向けて、陽平は冷たく囁いた。
    あの後、千草は泣きじゃくるあたしを抱きしめてくれて。
    そして‥落ち着いたとき、不動産へ行こうと誘ってきた。

    IP強制表示中:219.125.148.204
    2005-12-09 14:41:00
  • 674:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    悲しいけど、迷ってる暇はない。告げられたんやから、出ていかなあかん。
    もしかしたら、もう‥陽平とは仲良くなられへんかもしれへん。でも反対に、離れたら前みたいに戻れるかもしれへん。
    どちらにせよ、出て行かなあかんのは‥確か。
    まぁ普通に考えて、陽平の家やのに‥主人が出ていくとかは、まずあり得へん話。気づかん内に、ストレスを感じさせてたんかもしれへん。

    IP強制表示中:219.125.148.201
    2005-12-09 14:47:00
  • 675:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「じゃあ、何見に行く?」
    「リンリンと一緒の映画にしようかなぁ。MAMAってやつ」
    「ママ‥?」
    「うん。性格とか正反対のな、2人のママの話」

    IP強制表示中:219.125.148.206
    2005-12-09 14:55:00
  • 676:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    気のせいかもしれへんけど、千草が優しく感じてくる。
    少しだけでも‥心を開いてくれているかのような、心地の良い笑顔。
    花と千草は、明るさを取り戻す。約束も交わしていないのに、“陽平の話題は禁句”と心得て‥笑い合っている。
    だが2人は、笑顔の奥底で‥気にかけていた。今朝、この駅に陽平が現れないことを。

    IP強制表示中:219.125.148.205
    2005-12-09 15:11:00
  • 677:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    【つづく】

    IP強制表示中:219.125.148.205
    2005-12-09 15:13:00
  • 678:

    りな

    毎日チェックしてます☆笑この先どぉなんねやろぉ〃とか,ハラハラやぁ〜笑”頑張って下さい☆

    IP強制表示中:210.146.60.200
    2005-12-09 15:23:00
  • 679:

    じゅん

    NANA→MAMAウケた?推薦してバレてちゃ世話ないね?これからはひっそりと3LDKの●とか言って推薦しときますさかい?笑

    IP強制表示中:210.136.161.139
    2005-12-09 15:47:00
  • 680:

    名無しさん

    >>644-700

    IP強制表示中:210.136.161.135
    2005-12-09 16:02:00
  • 681:

    名無しさん

    >>1-200>>200-400>>400-600>>600-700>>635-700

    IP強制表示中:210.136.161.36
    2005-12-09 16:03:00
  • 682:

    名無しさん

    >>1-50>>51-100>>101-150>>151-200>>201-250>>251-300 >>301-350 >>351-400 >>401-450 >>451-500 >>501-550>>551-600>>601-650>>651-700

    IP強制表示中:219.125.148.212
    2005-12-09 18:30:00
  • 683:

    みな

    リンリン??? MAMAあたしも見ました??笑 久々の?です?? 千草やさしいのはいいけど、陽介に【嘘、抱いてない】って言ってぇ??? でも不覚にも?花が千草に抱き締められた瞬間トキメイテしまった(。´Å`。)?笑 話の展開ホントすごいです??

    IP強制表示中:210.153.84.194
    2005-12-09 19:29:00
  • 684:

    名無しさん

    >>639-700

    IP強制表示中:219.125.148.183
    2005-12-09 19:43:00
  • 685:

    名無しさん

    >>638-690

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-12-09 22:43:00
  • 686:

    アユコ ◆vlwsLLt5WQ

    今見ました★ドキドキハラハラの展開ですね♪♪〃最近忙しくてもこの小説見てから寝るのが日課です!あたしは陽平が好きですッ★ヤキモキしてくるけど切ないすれ違いですねヾ(;・△・)ノ〃これからも読んでいきます★頑張って下さい!

    IP強制表示中:210.136.161.43
    2005-12-10 02:28:00
  • 687:

    名無しさん

    しぉり?

    IP強制表示中:210.136.161.43
    2005-12-10 03:28:00
  • 688:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ●686サン、687サン、688サン、690サン、691サンm(_ _)mヨンデクレテアリガトウоО
    ●693サン、シォリ付けてくれてアリガトウo(^-^)o
    ●リナチャン(T_T)毎日チェックとかホンマ嬉しいし!ありがとぅです
    ●ジュンチャン(^O^)イヤイヤ、もう感激でしたよo(^-^)oでもアタシは頭も良くないし、3LDKを薦めると反感カッチャウかも知れませんから(^_^;)気をつけてください苦笑

    IP強制表示中:219.125.148.205
    2005-12-10 12:53:00
  • 689:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ●みなチャン>あたしは闇で千草がスキなのでo(^-^)o笑。千草にトキメカレタラ嬉しいですね(^O^)最近カナリ忙しくて更新量が減ってます(;_;)ゴメンナサイデスоО
    ●あゆこチャン>最近は常連サンができて、かなり楽しいです。こうやって読み手の方と絡めるのも嬉しいですねo(^-^)oやっぱり陽平がスキですか?‥あたしもスキ。千草もスキだし陽平もスキ。もちろん花も‥リンリンも笑。やっぱりキャラに愛着わいちゃいますね。

    IP強制表示中:219.125.148.213
    2005-12-10 13:00:00
  • 690:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「はなぶぅは、貯金あるん?」
    「あたし、所持金‥46800円」
    「問題外やん!」
    部屋を見に行く以前の問題に、花は直面していた。千草は、呆れた顔で笑い出す。

    IP強制表示中:219.125.148.212
    2005-12-10 13:16:00
  • 691:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「一緒に敷金0円探してっ」
    花は、腰を曲げて‥目を座らせる。そんな彼女を横目に、千草はため息をついた。
    「‥俺と住む?」
    0円なんか‥あるわけない。千草は、真剣な彼女に声をかけた。

    IP強制表示中:219.125.148.204
    2005-12-10 13:20:00
  • 692:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「俺、一応貯金あるし」
    ポカンと口を開けて見上げてくる彼女に、千草は“仕方ない”と言うかのように囁く。
    返事に戸惑う花。
    「やましい意味はなくて、俺に頼ったらええやん」

    IP強制表示中:219.125.148.200
    2005-12-10 13:25:00
  • 693:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    彼は、低い位置にある彼女の頭をポンポンと撫でた。
    ‥千草と?
    花は迷っていた。
    陽平以外の人間を‥信じたことがないだけに、また‥美香のように追い出される日が来るんじゃないかと。

    IP強制表示中:219.125.148.211
    2005-12-10 13:28:00
  • 694:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    結局、部屋を決めずに2人は映画を見に行った。同様に、花も同居について‥返事は出さなかった。

    『ねぇ‥ママ。あの頃の私たちは‥』
    館内に流れる大音量の声。2人は、ポップコーンを頬張りながら‥暗闇の中にいた。

    IP強制表示中:219.125.148.206
    2005-12-10 13:33:00
  • 695:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    物語が終盤にかかる頃、花はスクリーンにかじりつき‥目に涙をためる。
    その姿を、千草は静かに眺めていた。
    ‥この映画が終わったら、言わなあかん。
    彼は、陽平についた嘘を告げようとしていた。

    IP強制表示中:219.125.148.200
    2005-12-10 13:36:00
  • 696:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「良かったぁ!ポチがママにさぁ‥」
    一斉にフロアに広がる観客の中、花は伸びをしながら振り返る。
    久々に見る‥本当の笑顔に、千草は視線を下に向ける。
    せっかく笑ってるのに、この後‥また泣かせてしまうことになる。

    IP強制表示中:219.125.148.207
    2005-12-10 13:42:00
  • 697:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥花、喫茶店でも行こか」
    千草は、勇気を出して‥彼女を誘い出す。何も気づかない花は「うん」と言って、彼の後をついていく。
    「あ、映画代払うわっ」
    「ええよ。おごる」

    IP強制表示中:219.125.148.203
    2005-12-10 13:46:00
  • 698:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    喫茶店に入り‥注文を終えると、花はゴソゴソと鞄を探り出す。千草は、煙草をくわえながら‥片手で拒否をした。
    「なんでよ?払う払う」
    「いや、マジでいいから」
    花は、鞄から取り出した財布をパカッと開けた。だが千草は、眉を歪めて‥たばこに火を着ける。

    IP強制表示中:219.125.148.207
    2005-12-10 13:50:00
  • 699:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    映画代なんか‥安いもんや。
    俺は、今から花に‥映画代よりも重い代償を払わなあかん。
    千草は、ゴクリと喉を潤わせた。
    「あのさ‥」

    IP強制表示中:219.125.148.205
    2005-12-10 13:54:00
  • 700:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「ありがとうな!」
    罪を告白しようとしたとき、花は満面の笑みを見せた。
    純粋に微笑んでくる彼女を前に、千草は言葉を詰まらせた。
    「なんか‥元気でた!正直言うたら、最初は“嫌な奴やな”って思っててんけど、今はほんまに“出逢って良かった”って思ってる」

    IP強制表示中:219.125.148.206
    2005-12-10 14:01:00
  • 701:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    無邪気な子供みたいに、ニコニコとした笑顔。
    千草の胸は苦しくなっていく。
    「‥あ、なんか言いかけてたんちゃん?‥何?」
    表情を重くする彼に、花は慌てて身を乗り出した。

    IP強制表示中:219.125.148.212
    2005-12-10 14:06:00
  • 702:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    信じきった‥瞳。
    千草は、罪悪感に覆われ‥目を逸らす。
    きっと‥俺のこと恨むやろうな。
    もう、笑ってくれへんなる。

    IP強制表示中:219.125.148.200
    2005-12-10 14:09:00
  • 703:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    千草は、強く唇を噛む。そして、意を決したかのように‥彼女を見た。
    何も知らない彼女は、きょとんとして顔を傾けている。
    「‥花、一緒に住もっ」
    口から流れた言葉は、罪を隠すものだった。

    IP強制表示中:219.125.148.200
    2005-12-10 14:13:00
  • 704:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    【つづく】

    IP強制表示中:219.125.148.204
    2005-12-10 14:14:00
  • 705:

    なこ

    リアルタイムやぁぁぁ??いつも楽しみに見てます??千草ほんまはぇぇゃつやのに〜??素直になれへんから自分を周りを傷付けてしまうねんなぁ〜??主サン頑張って下さい??

    IP強制表示中:222.7.56.51
    2005-12-10 14:17:00
  • 706:

    みな

    あ?(ノ;Д;)ノ??いいとこでつづくとかホント芽衣サンうまいなぁ??忙しい中お返事+更新ありがとうですッ(*ノ∀`*)??千草ぁぁ?ちゃんとその前に罪を吐くんだぁヽ(>Д

    IP強制表示中:210.136.161.4
    2005-12-10 14:21:00
  • 707:

    ぴな?

    芽衣ちャン?初?です?
    この話ほんま好きです?
    更新量少なくても、つなぐのがウマいから、イイ意味でむちゃ気になります?
    頑張ってください?

    IP強制表示中:210.136.161.199
    2005-12-10 14:26:00
  • 708:

    ???

    頑張って?

    IP強制表示中:210.136.161.36
    2005-12-10 14:33:00
  • 709:

    じゅん

    まってました?
    芽衣ちゃんおはよう?
    わたしも↑の人に共感?繋ぐのがうまいからまた話に入りやすいし楽しいんだね?わたしは千草も花もまだ好きじゃないな‥。変わってるのかな?でも3LDKは大好きだよ?

    IP強制表示中:210.136.161.140
    2005-12-10 14:38:00
  • 710:

    名無しさん

    >>1-300>>301-600

    IP強制表示中:210.136.161.66
    2005-12-10 16:22:00
  • 711:

    りω

    今日も楽しく読ませてもらいました★
    頑張ってください(*´ェ`*)ノ[しおり]

    IP強制表示中:125.0.136.88
    2005-12-10 16:35:00
  • 712:

    名無しさん

    >>693-718

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-12-10 20:12:00
  • 713:

    名無しさん

    ?????????????           ?           ????????????           ?????????????

    IP強制表示中:210.136.161.139
    2005-12-10 21:55:00
  • 714:

    名無しさん

    >>601-720

    IP強制表示中:210.136.161.65
    2005-12-10 22:25:00
  • 715:

    名無しさん

    あー、次が気になる?。

    IP強制表示中:210.153.84.198
    2005-12-11 03:05:00
  • 716:

    みか

    ぉはょーござぃますぅ☆
    芽衣チャンゎ自信ナィみたぃゃけど,ホンマお世辞とかぢゃなくて才能ぁるとみかゎ思ぅ(>∪

    IP強制表示中:210.136.161.134
    2005-12-11 11:54:00
  • 717:

    名無しさん

    >>1-100>>101-200>>201-300>>301-400>>401-500>>501-600 

    IP強制表示中:210.136.161.42
    2005-12-11 12:23:00
  • 718:

    名無しさん

    >>601-730

    IP強制表示中:210.136.161.129
    2005-12-11 13:23:00
  • 719:

    ゆか

    初めてカキコします?ストーリーも面白いし、今後の3人の動き、(リンリン?忘れられてる時もあるケド?)とっても楽しみデス?今日更新されてなくてまだかなぁ〜???って…。主さんも毎日色々と忙しいだろうけど、みんな楽しみにしてまってます??これからも応援してますね??

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-12-11 22:43:00
  • 720:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    【返事&更新できなくてごめんなさぃm(_ _)m】
    カナリ忙しくて、バタバタしてました(>_

    IP強制表示中:219.125.148.203
    2005-12-12 04:12:00
  • 721:

    名無しさん

    待ってまあすネ?

    IP強制表示中:210.136.161.130
    2005-12-12 04:58:00
  • 722:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ●717サン、719サン、721サン、724サン、725サン(o^^o)読んでくれてありがとうデスm(_ _)m
    ●なこサン(o^^o)リアルタイムありがとう。千草の心境の変化、楽しみにしててくださいm(_ _)m
    ●みなサン(o^^o)こちらこそ、いつも読んでくれて書き込みまでくれてありがとうデスヨm(_ _)mいいとこで止まっちゃってごめんなさい笑。忙しいけど、書いてて楽しいので頑張ります!
    ●ぴなサン(o^^o)初カキありがとう!出来るだけ書いちゃわないと、もしかしたら携帯止まっちゃうかもなんで苦笑。頑張りますm(_ _)m

    IP強制表示中:219.125.148.202
    2005-12-12 05:43:00
  • 723:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ●???サン(o^^o)ありがとう、頑張りますm(_ _)m
    ●じゅんサン(o^^o)こんばんは笑。読み終えた時には、全員スキと言ってもらえるように頑張ります笑。でも実際、花も千草も陽平も変に自分勝手で‥素直じゃないから、好かれにくいかも(^_^;)
    ●りんサン(o^^o)毎日読んでくれてるぽいのに、昨日書けなくてごめんなさい(T_T)この年末‥年明けは、かなり忙しくてバタバタしてるんでつょ(;_;)
    ●720サン(o^^o)はぁとイッパイありがとう!これからもヨロシクねm(_ _)m

    IP強制表示中:219.125.148.203
    2005-12-12 05:51:00
  • 724:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ●722サン(o^^o)続き気になってくれるなんて‥嬉しい(;_;)ありがとうデス。
    ●みかサン(o^^o)才能は無いですよ、確実に。でも書くのは楽しいので、少しでもミナサンに読んで貰えるように、頑張りますo(^-^)oアリガトウ
    ●ゆかサン(o^^o)初カキありがとうm(_ _)m更新遅れてゴメンナサイでした(;_;)リンリンたまに忘れちゃいますね笑。芽衣にとってリンリンは、いいムードメーカーなんで‥これからも準レギュラーで登場させていきたいですね(o^^o)
    ●728サン(o^^o)待たせてゴメンナサイ。これから書きますね!では始まりまぁす♪♪

    IP強制表示中:219.125.148.211
    2005-12-12 06:00:00
  • 725:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    一方、陽平は休みの日を部屋で過ごす気にもなれず‥実家に帰っていた。
    「あら‥、帰ってたん?」
    リビングで寝そべり‥テレビを眺める彼に、買い物帰りの母親が声をかけてくる。
    陽平は、そっけなく返事を返し‥ゴロゴロとしていた。

    IP強制表示中:219.125.148.207
    2005-12-12 06:10:00
  • 726:

    名無しさん

    感想とか、完結してからにしてほしいのですが。  主さんの返事も。    読みづらいです。

    IP強制表示中:210.136.161.135
    2005-12-12 06:15:00
  • 727:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「ほんま、いつも急に帰ってくるんやから‥。あ、晩ご飯食べていく?」
    ブツブツと文句を言いながらも、母親は少し嬉しそうな表情を見せている。
    「うん。食って帰るわ」
    3人で食卓に並ぶことを避け、陽平は母親の言葉に甘えた。

    IP強制表示中:219.125.148.204
    2005-12-12 06:20:00
  • 728:

    名無しさん

    ご意見ありがとうございます。
    考慮しますが、今のところはこの流れで行きたいと思います。
    一応【つづく】と書いた後に、読み手の方とのコミュニケーションを取りたいと考えています。
    読みづらく思わせてしまい、申し訳ありません。

    IP強制表示中:219.125.148.201
    2005-12-12 06:24:00
  • 729:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    離れて住む息子が、夕食を食べて帰る。
    母親は「もう‥」とため息をつきながらも、冷凍庫から牛肉を取り出ている。
    「あ、そうそう!あんた、花ちゃんと今でも連絡取ってんの?」
    何かを思い出したかのように、母親はキッチンから顔を出した。

    IP強制表示中:219.125.148.200
    2005-12-12 06:43:00
  • 730:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥あぁ、たまに」
    離婚したとき、母親には心配をかけた。「今、花と同居してる」なんて、言えるわけがない。
    花や千草のことを、彼は母親に言ってなかった。
    陽平は、同居を勘ぐられないように‥平然を装う。

    IP強制表示中:219.125.148.206
    2005-12-12 11:25:00
  • 731:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「あ、そう。じゃあ聞いてる?花ちゃんの家のこと‥」
    母親は、リビングに近づき‥問いかけてくる。
    「松浦さんち、離婚するらしいわぁ」
    ハテナを浮かべる彼に、母親は小声でささやいた。

    IP強制表示中:219.125.148.213
    2005-12-12 11:31:00
  • 732:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    急な展開に、陽平は目が点になる。
    脳裏に、花の笑顔がよぎっていく。
    “あの親が離婚”
    噂する母親の言葉は、もう耳には入っていない。陽平は、ぼんやりと一点を見つめていた。

    IP強制表示中:219.125.148.212
    2005-12-12 11:37:00
  • 733:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    親の離婚など知らない花は、その頃‥喫茶店で凍り付いていた。
    “一緒に住もっ”
    いつも冗談ばかりの千草は、たまに見せる真剣な表情で口を開いた。
    不動産屋の前で言われたときは‥流すことが出来た。でも、こうやって改めて言われると‥逃げ場なんて無い。

    IP強制表示中:219.125.148.202
    2005-12-12 11:44:00
  • 734:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「お待たせしました」
    張りつめた空気を破るかのように、店員が間に立つ。
    花は、ホッとした顔で‥テーブルの上に置かれたケーキへと目を向けた。
    そんな彼女を見つめたまま、千草は考える。

    IP強制表示中:219.125.148.207
    2005-12-12 11:48:00
  • 735:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥やめた。
    本当のことを言えば、花を手放すことになる。
    花は‥、花は俺を受け入れてくれる女。好きとかは‥わからない。
    でも、手放したくない女。

    IP強制表示中:219.125.148.211
    2005-12-12 11:51:00
  • 736:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    俺を追い出すなら‥自分も出ていくと、陽平に言ってくれた。
    大切にしている幼なじみに、言い切ってくれた。
    そして今も‥こうやって、俺の側でわらっている。
    ‥失いたくない。

    IP強制表示中:219.125.148.213
    2005-12-12 11:54:00
  • 737:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥返事は待つよ。でも考えといて」
    千草は、話を流そうとしている彼女につぶやいた。
    花の動きが、一瞬停止する。
    「‥うん」

    IP強制表示中:219.125.148.200
    2005-12-12 11:56:00
  • 738:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    彼女は、戸惑いを隠しきれない顔で‥コクリと頷いた。
    好き‥とかは、ほんまにわからない。でも、側にいてほしい。
    俺の身勝手な行動で、陽平との仲を引きちぎってしまった。それなら、俺がまもっていきたい。陽平に‥戻ってほしくない。
    千草は、彼女に向けた視線に‥めいっぱい力を込めた。

    IP強制表示中:219.125.148.212
    2005-12-12 12:01:00
  • 739:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    千草の真剣な眼差しから、花は目が離せなかった。
    動きを封じられたかのように‥凍り付いている。
    すると、テーブルの上に置いていた携帯が、突然震え出す。
    我に返り、花はそれに視界を移した。

    IP強制表示中:219.125.148.211
    2005-12-12 12:08:00
  • 740:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ピカピカと光を放つ携帯をパカッと開くと、画面には相手の名前が表示される。
    それを見て、花は眉間にシワを寄せた。
    今まで映ることのなかった名前が‥点滅している。
    “父”

    IP強制表示中:219.125.148.213
    2005-12-12 12:13:00
  • 741:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥嫌な予感がよぎった。
    用件などは‥把握できない。でも、よからぬ事が起こるかのような‥不安。
    携帯を持つ手は震え、花はジッとその文字を眺めていた。
    1度切れた着信は、数秒後‥また鳴り響く。

    IP強制表示中:219.125.148.210
    2005-12-12 12:18:00
  • 742:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥誰?陽平か?」
    テーブルの向こうでは、千草が不安げに問いかけてくる。
    花は顔を横に振り、勇気を振り絞って‥受話ボタンを押した。
    「‥はい」
    トクン‥トクンと、心臓は動きを早めていく。

    IP強制表示中:219.125.148.213
    2005-12-12 12:21:00
  • 743:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥息が苦しくなる。
    花はゴクリとツバを飲んだ。
    「‥花か?」
    久々に聞く父親の声は、静かな空間へと場を変えていく。

    IP強制表示中:219.125.148.200
    2005-12-12 12:23:00
  • 744:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    懐かしい声は、緊張感を与えてくる。
    花は、ヒザに置いた手にギュッと力を込め‥拳を作った。
    目に映るのは、煙草の煙を吐きながら‥心配そうに眺めてくる千草。耳に入るのは、憎んでいた男の声。
    【つづく】

    IP強制表示中:219.125.148.202
    2005-12-12 12:28:00
  • 745:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    『今から‥会われへんか?』
    きっと‥向こうも緊張しているのだろう。その台詞は、ぎこちなく‥途切れ途切れに囁かれた。
    ざわめく喫茶店の中で、彼女だけが暗い表情を抱えている。
    千草は、彼女の重たい表情を見逃さなかった。

    IP強制表示中:219.125.148.202
    2005-12-12 15:46:00
  • 746:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    意を決したかのように、キュッと唇を閉め‥頷く彼女。
    千草は、電話の相手が陽平のような気がしてならなかった。
    「‥アイツなんやろ?」
    通話中の彼女に、身を乗り出して話しかける。

    IP強制表示中:219.125.148.202
    2005-12-12 15:51:00
  • 747:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    頭の中に‥雑音が広がっていく。
    “バレる”
    深刻な彼女の顔に、不安の陰が覆い被さってくる。
    陽平のやつ、花に‥俺との関係を聞き出すんじゃ‥。

    IP強制表示中:219.125.148.210
    2005-12-12 15:55:00
  • 748:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    何も答えず、電話に集中する彼女。
    “なんで、あんな嘘ついてしまったんやろ”
    千草はパニックに陥り、後悔ばかりしていた。
    “失いたくない”

    IP強制表示中:219.125.148.201
    2005-12-12 15:58:00
  • 749:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    いつもなら、千草は何もかも冷静に判断できていた。
    でも今は“嘘がバレたときの対策”さえ考えることが出来ない。
    どうにかしなくては、花は離れてしまう。なのに、失うことを恐れて‥頭が回らない。
    不安そうにたたずむ彼を見つめたまま、花は耳から携帯を外した。

    IP強制表示中:219.125.148.202
    2005-12-12 16:02:00
  • 750:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    千草は、冷や汗をかいて‥視線を落とした。
    携帯を閉じて、花は口を開く。
    「陽平ちゃうよ」
    彼を安心させるかのように、花は優しく声をかけた。

    IP強制表示中:219.125.148.211
    2005-12-12 16:07:00
  • 751:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥父親」
    怯えた子供のような目に、ニコッと微笑み‥電話の相手を報告する。
    その顔は‥何故か悲しげで、千草は相手が父親だとは思えなかった。
    「今から‥父親に会ってくるわ」

    IP強制表示中:219.125.148.212
    2005-12-12 16:10:00
  • 752:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    そう言って、彼女はテーブルの上に千円札を置いた。
    慌てて立ち上がる千草にも振り返らず、スタスタと喫茶店を後にする。
    取り残された彼は‥未だ相手が父親だとは思えず、ヒジをついて顔を置いた。

    IP強制表示中:219.125.148.211
    2005-12-12 16:14:00
  • 753:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    “話したいことあるから、会いたいんや”
    “じゃあ1時間後に、駅前のマインドっていう喫茶店で”
    久々に聞いた父親の声は、やっぱり‥嫌な気持ちにさせるものだった。
    花は、表情をかたくしたまま‥人ごみをすり抜けていく。

    IP強制表示中:219.125.148.204
    2005-12-12 16:19:00
  • 754:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    30分後、千草は家に帰宅した。
    玄関のドアを開けると、リビングには明かりがついている。
    靴を見れば、中にいる人間が誰なのかを知らせていた。
    千草は、何も言わず‥自分の部屋へと歩いていく。そして‥部屋のドアに手を伸ばしたとき、胸の奥にある罪悪感がこみ上げてきた。

    IP強制表示中:219.125.148.206
    2005-12-12 16:23:00
  • 755:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    絶対、電話の相手は‥陽平や。
    突然の表情の変化や、去るとき‥振り返らなかった彼女の態度が、確信へと近づけていく。
    きっと俺がついた嘘が、2人にバレてしまった。
    千草は、罪悪感と後悔に耐えられず‥リビングへと向かった。

    IP強制表示中:219.125.148.210
    2005-12-12 16:27:00
  • 756:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    【つづく】

    IP強制表示中:219.125.148.211
    2005-12-12 16:27:00
  • 757:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    764サン(o^^o)
    メッセージありがとぅ!!いつの間にか、700越えてました笑。でも他の人に比べて‥1つの書き込みが短かったりするから、仕方がないのかも(^_^;)
    読み手の方には、ほんまに感謝してます。読む人がいるからこそ、書き続けることが出来るんです。本当にありがとぅございます。
    3Ldkも、予定通りに行けば‥あと半分くらいです。あれ?3分の1くらいかな?どちらにせよ、これからもヨロシクです。

    IP強制表示中:219.125.148.212
    2005-12-12 17:22:00
  • 758:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥はぁ?」
    松浦家の噂を耳にした陽平は、実家で夕食を食べる気にもなれず‥足早に帰宅した。
    こたつに身を潜め、テレビを眺めながら考える。
    ‥離婚の話を、花に告げるべきか?告げないべきか?

    IP強制表示中:219.125.148.210
    2005-12-12 17:31:00
  • 759:

    名無しさん

    IP強制表示中:210.136.161.132
    2005-12-12 17:46:00
  • 760:

    名無しさん

    >>736-800

    IP強制表示中:210.136.161.131
    2005-12-12 17:53:00
  • 761:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ●767サン(o>_

    IP強制表示中:219.125.148.200
    2005-12-12 17:56:00
  • 762:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    すると、突然千草が血相を変えて‥リビングのドアを開けた。
    第一声が「電話で、ほんまのこと聞いたんやろ!?」。何のことを言うてるのか、全くわからない。
    陽平は、しかめっ面で彼に聞き返していた。

    IP強制表示中:219.125.148.213
    2005-12-12 18:03:00
  • 763:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「花に確認したんやろ!?」
    「よかったな!」
    「そうや、嘘やよ!!」
    千草は、壊れたかのように‥激しい口振りで吠えている。

    IP強制表示中:219.125.148.201
    2005-12-12 18:08:00
  • 764:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    勢いよく並べられる言葉に‥繋がるものはなく、全く話が見えてこない。
    頭の中が混乱し、陽平は口をポカンと開いていた。
    「ちょっ‥待てって。何を言うてん?」
    陽平は、興奮状態の彼を落ち着かせ‥説明を求めた。

    IP強制表示中:219.125.148.202
    2005-12-12 18:12:00
  • 765:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    次第に、千草は冷静を取り戻していく。
    「‥電話って何?」
    荒い息を整える彼を見計らい、陽平はもう一度‥問いかけた。
    その質問で、千草はハッと我に返った。

    IP強制表示中:219.125.148.203
    2005-12-12 18:15:00
  • 766:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花に嫌われたと考えた瞬間、パニックになって‥我を忘れてしまった。
    しかし陽平の反応は、あの電話の相手ではないことを証明している。
    ‥ほんまに父親やったんや。
    千草は、安心し‥その場に腰を下ろした。

    IP強制表示中:219.125.148.200
    2005-12-12 18:21:00
  • 767:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「答えろよ」
    1人で納得し‥ホッとする彼に、陽平は問い詰める。
    千草は、チラッと彼を見て‥観念したかのように口を開いた。
    「嘘やよ。花とは‥ヤッてない」

    IP強制表示中:219.125.148.213
    2005-12-12 18:25:00
  • 768:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「は?」
    「だから、お前らのこと‥グチャグチャにしたろうと思って‥ついた嘘」
    理解を苦しむ彼に、千草は淡々と真実を告げていく。
    ‥これで、花にも嫌われるわな。

    IP強制表示中:219.125.148.205
    2005-12-12 18:28:00
  • 769:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    陽平に言えば、きっと花の耳にも入る。そうすれば、花は‥俺を避けるはず。
    千草は、花が離れていく方を選んだ。
    これ以上、嘘がバレることを恐れて‥暮らしたくない。
    なんでか解らんけど‥花を失いたくなかった。でも、花かって‥アイツらみたいに俺を捨てるかもしれへん。

    IP強制表示中:219.125.148.206
    2005-12-12 18:37:00
  • 770:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    【つづく】

    IP強制表示中:219.125.148.202
    2005-12-12 18:39:00
  • 771:

    みな

    なんか千草すごい???ホントに生きてますね?? 焦り方あたしそっくり?笑 ホントのこと言って偉いなぁ?? お父さん…今回まったく先が読めません?完結まであと半分しかないんですか??終わってほしくない??・゚・(PД`q。)・゚・ でも確実にレスが【?】はいきますよね??? いっぱい更新ありがとです?

    IP強制表示中:210.153.84.197
    2005-12-12 18:48:00
  • 772:

    ???

    頑張ってね?

    IP強制表示中:210.136.161.33
    2005-12-12 19:57:00
  • 773:

    名無しさん

    >>726-780

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2005-12-12 20:01:00
  • 774:

    名無しさん

    >>1-1000

    IP強制表示中:210.136.161.131
    2005-12-12 23:23:00
  • 775:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ●781サン☆782サン(o^^o)読んでくれてありがとぅ(o>_

    IP強制表示中:219.125.148.207
    2005-12-13 01:29:00
  • 776:

    名無しさん

    ????????????????????????????????????

    IP強制表示中:210.136.161.43
    2005-12-13 01:44:00
  • 777:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    784サン(o^^o)ありがとぅ。これからもヨロシクですm(_ _)m

    IP強制表示中:219.125.148.204
    2005-12-13 02:10:00
  • 778:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「グチャグチャ‥って、お前なぁ!」
    人の気持ちをもてあそぶかのように‥微笑する彼に、陽平は腹を立てた。
    肩を掴まれても、千草は抵抗もせず‥揺すられるまま。
    彼の冷たい瞳に、陽平は余計に苛立っていく。

    IP強制表示中:219.125.148.201
    2005-12-13 02:17:00
  • 779:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    千草は、冷静な表情で目を閉じた。
    ‥俺は、なんで必死になってたんやろ。もう誰も信じれへんって決めたはずやのに。
    他人と距離を持つことで‥自分を守り続け、他人を傷つけることで過去の過ちを認めて‥憎んできた。
    よく考えたら、花を信じる根拠なんか‥特にあるわけでもない。ただ、体を張って守ってくれた姿に‥情がわいただけ。

    IP強制表示中:219.125.148.206
    2005-12-13 02:24:00
  • 780:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    だから、嘘がバレても‥平気。嫌われても‥憎まれても、別にどうって事ない。
    「おもろかったよ。お前ら、思い通りに動くし」
    千草は、わざと皮肉を口にした。
    花に情なんか持っても‥疲れるだけ。信じれば、裏切られたとき傷つくし。花を守ろうなんて、俺らしくない。

    IP強制表示中:219.125.148.212
    2005-12-13 02:30:00
  • 781:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    感情的に動いていた自分を恥じる彼は、わざとバカにしたかのような目で陽平を眺めた。
    「なんやと‥っ」
    陽平は、拳を振り上げ‥千草に殴りかかろうとした。
    だが、動きはピタッと停止する。

    IP強制表示中:219.125.148.204
    2005-12-13 02:33:00
  • 782:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    千草の頬はいまだに腫れ上がり、痛々しさを物語っていた。
    ‥花は、やられてなかった。
    真実を知り、胸に安心感が湧き上がってくる。
    陽平は、彼を掴む手から力を抜いた。

    IP強制表示中:219.125.148.201
    2005-12-13 02:37:00
  • 783:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥頼むから、花のこと傷つけんといてや」
    陽平は、視線を落とし‥囁いた。
    うつむく彼を眺め、千草はムスッとした顔で乱れた身なりを直していく。
    コイツらは、気味が悪いくらいに‥互いを大切にしてる。“幼なじみ”って、そんなもんか‥?

    IP強制表示中:219.125.148.210
    2005-12-13 02:44:00
  • 784:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    千草には、理解の出来ないものだった。いや、昔の自分なら‥出来ていたはず。
    コイツらは、きっと挫折を知らない人間。
    ‥だから、気づかせたかった。
    千草は、頭をポリポリとかいて‥ため息をついた。

    IP強制表示中:219.125.148.213
    2005-12-13 02:48:00
  • 785:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「もう飽きたし。面倒くさいから、何もせぇへんよ」
    そう言って、背を向ける。千草は、密かにジリッと歯を鳴らした。
    関わるだけ‥無駄や。余計に、腹が立つだけ。
    頭の中では、陽平に向かって微笑む‥花の顔。淡い想いを押し殺し、千草は平然を装っていた。

    IP強制表示中:219.125.148.202
    2005-12-13 02:53:00
  • 786:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ぎこちなさを残したまま、時を流していく2人。
    「‥花、どこ行ってんやろ?」
    壁に掛けてある時間を眺め、陽平はポツリとつぶやいた。
    「あぁ、アイツ‥今父親とおるんちゃう?」

    IP強制表示中:219.125.148.204
    2005-12-13 02:58:00
  • 787:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「え‥っ」
    千草の口から流れた言葉に、陽平は冷や汗をかいた。
    「‥父親?」
    聞き間違えは無いかと、もう一度聞き直す。

    IP強制表示中:219.125.148.205
    2005-12-13 03:01:00
  • 788:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「あぁ。何?‥何かあんの?」
    可笑しな表情を見せる彼に、千草は問いかける。
    陽平は、慌てて平然とした態度を作った。
    明らかに‥何かある。千草は、彼の異変を見逃さなかった。

    IP強制表示中:219.125.148.206
    2005-12-13 03:04:00
  • 789:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「俺、コンビニ行ってくる‥」
    陽平は、そそくさと上着を羽織り‥玄関に向かった。
    彼の後ろ姿を眺め、千草は数時間前の花を思い出す。
    てっきり‥電話の相手は陽平やと思ってた。でも、陽平じゃなかった。

    IP強制表示中:219.125.148.204
    2005-12-13 03:08:00
  • 790:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    もし‥ほんまに相手が父親なら、あの態度は何?
    そんで今‥こんなに慌てて出ていく陽平は、絶対に何かを隠してる。
    千草の瞳は、鋭く‥化していく。
    玄関のドアを閉める音が、部屋中に余韻を残していた。

    IP強制表示中:219.125.148.205
    2005-12-13 03:13:00
  • 791:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    階段を急いで下り、駆け足で駐車場まで走っていく。
    行き先なんか‥わからない。
    でも、ジッと待つことなんか‥無理や。
    陽平は、急いで車のエンジンをかけた。

    IP強制表示中:219.125.148.212
    2005-12-13 03:18:00
  • 792:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    暖房を付けて‥ハンドルに手を伸ばしたとき、助手席のドアが突然開く。
    陽平は驚き、視界を移した。
    隣にドカッと腰掛け、煙草をくわえる千草。
    「俺も行く」

    IP強制表示中:219.125.148.210
    2005-12-13 03:21:00
  • 793:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    彼は、まっすぐ前を向いたまま‥つぶやいた。
    陽平は、こめかみに汗を流し‥表情を歪ませた。
    だが、追い出してる暇なんか‥ない。
    不屈な顔のまま、アクセルを踏む。

    IP強制表示中:219.125.148.201
    2005-12-13 03:24:00
  • 794:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    陽平は、思いつく場所へと車を走らせた。
    「‥隠すなよ。父親に何があるんな?」
    無数の家が並ぶ住宅街を眺め、千草が声をかけてくる。
    車内に沈黙が広がっていく。逃げ場を失い、陽平は諦めた様子で深い息を吐いた。

    IP強制表示中:219.125.148.201
    2005-12-13 03:29:00
  • 795:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    その頃、予定を数十分越えた時間を眺め‥花はため息をついていた。
    約束した喫茶店の奥で、テーブルに置いた携帯を見つめる彼女。
    ‥来ぉへんの?
    そう思い始めた頃、入り口のドアに飾った鐘が鳴る。

    IP強制表示中:219.125.148.211
    2005-12-13 03:37:00
  • 796:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    木材で出来た床は、近づいてくる足でギシギシと音を立てている。
    花は、ゴクリと喉を潤わせた。
    「遅れてすまんな」
    低い声で謝り、その人物は向かいのイスを手前に引いていく。

    IP強制表示中:219.125.148.206
    2005-12-13 03:41:00
  • 797:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花は、勇気を出して‥毅然とした目を見せた。
    静かに腰掛ける‥男。
    それは、かつて‥自分を残酷に裏切った父親。
    【つづく】

    IP強制表示中:219.125.148.200
    2005-12-13 03:45:00
  • 798:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    【読んでくださっている方へm(_ _)m】
    13日は仕事でバタついているので、更新が出来ないと思います。なので、夜中に書いておきました。不定期な更新、申し訳ないです。

    IP強制表示中:219.125.148.205
    2005-12-13 03:54:00
  • 799:

    じゅん

    こんばんわ。遅くまでお疲れさま。読んでる人の気持ちを考えてくれてありがとう?芽衣ちゃんがいい子だから読み手も我が強くなくていい子が多いいんだね。なぜか優しい気持ちになりました。次の更新楽しみにしてるね!

    IP強制表示中:210.136.161.137
    2005-12-13 05:14:00
  • 800:

    名無しさん

    >>779-810

    IP強制表示中:219.125.148.175
    2005-12-13 05:33:00
  • 801:

    名無しさん

    >>1-810

    IP強制表示中:210.136.161.131
    2005-12-13 09:55:00
  • 802:

    名無しさん

    >>365-810

    IP強制表示中:210.136.161.138
    2005-12-13 10:35:00
  • 803:

    名無しさん

    >>744-810

    IP強制表示中:210.136.161.39
    2005-12-13 11:17:00
  • 804:

    名無しさん

    >>781-820

    IP強制表示中:222.7.56.16
    2005-12-13 12:06:00
  • 805:

    名無しさん

    おもしろいけど長い

    IP強制表示中:210.136.161.37
    2005-12-14 00:22:00
  • 806:

    ???

    しおり?

    IP強制表示中:210.136.161.43
    2005-12-14 01:23:00
  • 807:

    ?夏?

    小説書きたいケド
    書き込みかたが
    分からない??
    誰か教えて
    くだしゃい?

    IP強制表示中:210.136.161.135
    2005-12-14 01:31:00
  • 808:

    名無しさん

    おもろいかぁ?これ 長すぎやし更新少ないし雑談多すぎやし しょうもな

    IP強制表示中:210.136.161.134
    2005-12-14 03:19:00
  • 809:

    ユナ

    初カキコッ???:*(^▼^〃)*:かなり真剣に見てぃま∪た↑↑ちょ―ぉもろぃッ(*≧U≦*)話に吸い込まれましたッ!!!長ぃけど長ぃ分だけ、話の展開がぁッてぃぃと思ぅょv('▽'o)⌒☆?荒∪とか気に∪ゃんで最後までかなり展開気になるから頑張ッてッ((☆^з^)⌒⌒+☆+

    IP強制表示中:219.125.148.205
    2005-12-14 04:48:00
  • 810:

    美依

    ユナちゃんもみてるんやぁ(^3^)/この小説ばりぉもろL1やんな-あ(^Q^)/^カキコせンかったけど何気ずっと見てたょ(^O^)/毎日の日課や-あ(^ε^)-☆Chu!!頑張って完結してな-あ♪☆★

    IP強制表示中:210.136.161.40
    2005-12-14 07:31:00
  • 811:

    名無しさん

    816みたいな気持ち悪い荒らしとかダッサイ批判にめげずにがんばりやぁ

    IP強制表示中:210.136.161.136
    2005-12-14 12:08:00
  • 812:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ごめんなさい(>_

    IP強制表示中:219.125.148.206
    2005-12-14 14:35:00
  • 813:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ●808サン、809サン、810サン、811サン、812サン(o^^o)読んでくれてありがとうm(_ _)m
    ●???サン、いつもシオリとか励ましありがとぅ(o^^o)
    ●ジュンサン、2日も遅れてごめんね(>_

    IP強制表示中:219.125.148.203
    2005-12-15 10:21:00
  • 814:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ●夏サン、書き込みの仕方ですか?【新スレ】でスレッドを立てて、ここに書き込んだように書いていく形だと思いますよ。
    ●ユナサン、美依サン(o^^o)お二人はお友達サンですか?これからもガンバリますので宜しくお願いします。
    ●819サン、励ましのお言葉ありがとぅございます。でも荒らしとは思わず、快く受け止めたいと思います。こういうご意見があると、上達の一歩が踏み出せるかもしれないのでo(^-^)oガンバリます!ありがとぅ。

    IP強制表示中:219.125.148.205
    2005-12-15 10:28:00
  • 815:

    名無しさん

    うざー

    IP強制表示中:210.136.161.38
    2005-12-15 10:35:00
  • 816:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    店内は薄暗く、流行りの曲が小さく流れている。
    「こないだ‥陽くんに会ってな。今‥お前と一緒に住んでること聞いた」
    ホットコーヒーを注文し‥一息つくと、父親はゆっくりと話し出す。
    「‥元気やったか?」

    IP強制表示中:219.125.148.213
    2005-12-15 10:38:00
  • 817:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    今までの父親からは考えられない言葉。戸惑う花は、頷くことしか出来なかった。
    「実はな‥」
    流れる沈黙の中、父親はホットコーヒ一を飲んで‥本題を持ちかける。

    IP強制表示中:219.125.148.206
    2005-12-15 10:45:00
  • 818:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    一方、花を探す陽平は‥千草に彼女の過去を語りだしていた。
    「花の母親はな、出産と同時に死んでるねん」
    アスファルトに照らされた車のライトが、長く伸びている。
    千草は、彼の言葉に煙草を持つ手を凍らせた。

    IP強制表示中:219.125.148.210
    2005-12-15 10:50:00
  • 819:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥その後、父親は花の意見も聞かずに子連れと再婚。小学生の花は、再婚を嫌がってた。でも‥そのとき、父親に言われたんや」
    陽平は、昔を思い出し‥ハンドルを握る手に力を込めた。
    「‥何て言われたん?」
    言葉を詰まらせる彼に、千草は問いかける。陽平は、息を整えて口を開いた。

    IP強制表示中:219.125.148.206
    2005-12-15 11:01:00
  • 820:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    『母親を殺したんは、お前や』
    冷たい視線が、押さえ込むかのように降り注ぐ。
    今まで“2人で頑張ろうな”と言ってくれていた父親は、ひらりと手のひらを返した。
    同時に、花は自分を責める。

    IP強制表示中:219.125.148.210
    2005-12-15 11:08:00
  • 821:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    それからの生活は‥散々だった。
    再婚相手は花の存在を煙たがっていた。父親が‥花よりも再婚相手の子供を可愛がることで、家庭は円満につながっていく。
    花は、家の中で疎外され‥孤独を与えられていた。
    休日は花を放って3人で出かけたり、家の中で声をかけられるのは‥叱られるときだけ。

    IP強制表示中:219.125.148.212
    2005-12-15 11:16:00
  • 822:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    愛情の欠片さえ‥もらえない。
    実の父親には、存在を消されたかのように‥無視される。
    次第に‥義理の妹まで、義母と同じように邪魔者として扱うようになる。花に、居場所なんか‥どこにもなかった。
    実母の死で‥自分自身を恨み、そして家族を憎んできた。

    IP強制表示中:219.125.148.213
    2005-12-15 11:27:00
  • 823:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    陽平が語り終えると、車内に重苦しい沈黙が広がっていく。
    千草は、眉を歪め‥唇を噛んでいた。
    同じような苦しみを‥味わったことはある。でも俺は1度だけ。花は、その環境でずっと‥。
    俺よりも苦しかったはず。小さいだけに、そこから逃げることも出来ずにいたのだから。

    IP強制表示中:219.125.148.205
    2005-12-15 11:38:00
  • 824:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「くそっ!電話しても出れへん」
    陽平は、耳に当てていた携帯を眺め‥ため息をついた。
    隣では、思い詰めた表情の千草。
    陽平は、彼を横目に‥一言つぶやく。

    IP強制表示中:219.125.148.202
    2005-12-15 11:42:00
  • 825:

    名無しさん

    >>820-830

    IP強制表示中:222.7.56.26
    2005-12-15 11:45:00
  • 826:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「今日、うちの母親が噂してた。アイツの父親‥」
    あの父親が花と会っている。
    陽平は、胸に引っかかっている不安を‥声に出した。

    IP強制表示中:219.125.148.206
    2005-12-15 11:49:00
  • 827:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    その頃、花は目が点になっていた。
    カップを皿の上に、静かに置く父親。
    「‥離婚?」
    やっとの事で出せた問いかけに、父親はゆっくりと頷いた。

    IP強制表示中:219.125.148.204
    2005-12-15 11:54:00
  • 828:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    833サン、読んでくれてありがとうm(_ _)m

    IP強制表示中:219.125.148.212
    2005-12-15 11:55:00
  • 829:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    【つづく】

    IP強制表示中:219.125.148.203
    2005-12-15 11:56:00
  • 830:

    名無しさん

    長い小説は荒らされるんよ★お兄ちゃんが好きも生まれてきてくれてありがとうも長いって理由で荒らされたし★でも結果偉大な2作品になったし、この小説もそれに並ぶといーね★

    IP強制表示中:210.136.161.129
    2005-12-15 11:59:00
  • 831:

    名無しさん

    荒らされるんゎ、書き込み(がんばって!など。)多くて見づらいのに、主サンが長々と返事書いたりするからちゃう?

    IP強制表示中:210.136.161.35
    2005-12-15 17:17:00
  • 832:

    名無しさん

    感想と返レスで見ずらいねん?読者と話したいんゎ分かるけど読んでたらイライラするからヤメテ?感想とか書いてる奴も他の人のこと考えたら?おもろいとおもうし感想いいたいのも分かるけどそのせぇで荒らしが増えんねん?作者もちゃんと考えたら?読んでたらイライラしてくんねんから?

    IP強制表示中:219.125.148.202
    2005-12-15 17:44:00
  • 833:

    名無しさん

    >>821-840

    IP強制表示中:222.7.56.23
    2005-12-15 19:36:00
  • 834:

    名無しさん

    なんて心の狭い人達。主さんは応援されるからこそ頑張れるんやんか。ちょっとは多めにみたら?それでも言い合うなら感想スレ立てたらいいやん。こんなんして言い合ってる方が見てて腹立つわ。

    IP強制表示中:210.228.189.84
    2005-12-15 19:51:00
  • 835:

    名無しさん

    ????????????????????????????????????

    IP強制表示中:210.136.161.34
    2005-12-15 20:09:00
  • 836:

    名無しさん

    見にくい見にくいゅぅなら自分がいい小説書いてみたら???
    いちいち入りこむんうざいで!!!
    でも確かに更新するん遅いから主さん頑張って

    IP強制表示中:219.125.148.201
    2005-12-15 20:24:00
  • 837:

    名無しさん

    この小説なにがおもろいん?なにに吸い込まれるん?

    IP強制表示中:210.153.84.196
    2005-12-15 21:12:00
  • 838:

    名無しさん

    うんうん

    IP強制表示中:210.136.161.40
    2005-12-15 21:22:00
  • 839:

    名無しさん

    おもろいかおもろないかは人それぞれちゃうぅ〜〜〜
    おもろなかったらおもろなかったでしゃ―なぃけど、いちいち言わんくてええんちゃう??

    IP強制表示中:219.125.148.211
    2005-12-15 21:56:00
  • 840:

    名無しさん

    もぉな-ぁ(^O^)皆荒らしきても無視したらぃいやン(*^_^*)荒らしに対してつっかかってったら余計荒らしひどくなるなけやン?!(^_-)やから皆もぉ無視しよ(o^o^o)
    主さン(^O^)頑張ってな-(^O^)この小説読んでる人めぇちゃおって楽しみにしてる思うから(o^o^o)日課です(^O^)

    IP強制表示中:210.136.161.37
    2005-12-15 22:44:00
  • 841:

    名無しさん

    主、またスレ立てる気?本命の二の舞やな。

    IP強制表示中:210.136.161.40
    2005-12-15 23:15:00
  • 842:

    名無しさん

    まぁまぁ

    IP強制表示中:210.136.161.33
    2005-12-15 23:41:00
  • 843:

    名無しさん

    >>350-830

    IP強制表示中:210.136.161.137
    2005-12-15 23:52:00
  • 844:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    【書き込みしてくださった方へ】
    様々なご意見やご感想、ありがとうございます。完結に向けて頑張ります。

    IP強制表示中:219.125.148.210
    2005-12-16 00:27:00
  • 845:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥花、一緒に住まへんか?」
    父親は、まっすぐ花を見て‥囁いた。
    花の心臓は、大きく波を打つ。
    「‥もう1度、2人で暮らさへんか?」

    IP強制表示中:219.125.148.206
    2005-12-16 00:34:00
  • 846:

    名無しさん

    >>730-860

    IP強制表示中:210.136.161.41
    2005-12-16 00:40:00
  • 847:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    父親は、平然とその言葉を口にすた。
    花は、彼の神経を疑った。“何考えてんの?そんな事、なんで言えるん?”という憎しみを交えた気持ちが、心を覆っていく。
    だが、心の奥底では‥違う感情も生まれていた。
    今まで愛してくれなかった父親は、今‥自分を受け入れようとしてくれている。

    IP強制表示中:219.125.148.207
    2005-12-16 00:44:00
  • 848:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    複雑に混ざり合う2つの感情に、花は耐えられず‥顔を伏せた。
    ‥喉に、物を詰めたかのような感覚。
    なんて返事をすればいいのか‥わからない。
    ひざの上に置いてある拳は、自然と小刻みに震えていた。

    IP強制表示中:219.125.148.204
    2005-12-16 00:48:00
  • 849:

    名無しさん

    私的に、感想とか多すぎて見づらいと思うけど、ストーリーゎ楽しみにしてる。荒らしとか言われるんむかつくし、おもろいって言う人と同じように感想書いてるだけやけど。

    IP強制表示中:210.136.161.133
    2005-12-16 00:50:00
  • 850:

    名無しさん

    ????????????????????????????????????

    IP強制表示中:210.136.161.130
    2005-12-16 00:57:00
  • 851:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    “考えてくれてえぇから”
    喫茶店からの帰り道、花は1メートル先をぼんやりと見ながら歩いている。
    困り果てる彼女に、父親は返事を待つと告げた。
    不安定な気持ちが、歩幅を狭くしていく。花は何度もため息をついていた。

    IP強制表示中:219.125.148.211
    2005-12-16 00:59:00
  • 852:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ガシャン‥。
    鍵を開け、玄関のドアを開いていく。
    月を隠す空の下、冷たい風に吹かれ、鼻の先は赤色にそまっている。
    ひんやりと冷めきったドアノブを引き、花は家の中へ‥目を向けた。

    IP強制表示中:219.125.148.202
    2005-12-16 01:15:00
  • 853:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「えっ‥」
    靴を脱ぐ足が、ぴたりと止まる。
    花の瞳に映ったのは、真剣な表情をした陽平と千草。
    「おかえり」

    IP強制表示中:219.125.148.206
    2005-12-16 01:19:00
  • 854:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    深刻な2人に、花はオドオドとした態度になる。そんな彼女から目を外さずに、陽平は帰りを迎えた。
    “何?この空気‥”と疑問を持ちながら、花は自分の部屋へと歩いていく。
    「話って、離婚のことか?」
    陽平は、彼女の背中に声をかけた。その台詞は、花の動きを一瞬で封じていく。

    IP強制表示中:219.125.148.210
    2005-12-16 01:26:00
  • 855:

    杏子

    主さんお初です?友達からめっちゃィイ小説あるって教えてもらって読ませてもらいました?めっちゃハマりまくりました?これからも頑張ってください?応援してます?感想カキコしてしまってすみませんでした?

    IP強制表示中:210.136.161.41
    2005-12-16 01:37:00
  • 856:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    混乱していても、“2人が父親の話をしていた”ということだけは‥自然と把握できた。
    花は、動揺を隠し‥毅然とした態度で振り返る。
    「‥あたり」
    笑みを交えながら、顔を縦に振る彼女。

    IP強制表示中:219.125.148.210
    2005-12-16 01:38:00
  • 857:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    3人は、リビングへ移動した。
    数日前からの気まずさは、何故か‥そこにはなく、陽平も千草も同じ表情で彼女の報告を聞いている。
    「‥で、はなぶぅは住むつもり?」
    千草は、眉間に感情を込めて‥問いかけた。

    IP強制表示中:219.125.148.212
    2005-12-16 01:45:00
  • 858:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    “きっと陽平から‥全部聞いたんやろうな”と思いながら、花は口元に力を入れた。
    「‥わからん」
    突然すぎて、頭が回らない。
    テーブルにあるテレビのリモコンを‥意味無く眺めながら、花は小さい声で答えた。

    IP強制表示中:219.125.148.213
    2005-12-16 01:50:00
  • 859:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「はぁ!?流されんなや!!」
    曖昧な返事を出す彼女に、千草の言葉は感情的なものへと化していく。
    「ただ単に“独りが寂しい”だけやろ!!」
    自分のことのように、千草はムキになっていた。

    IP強制表示中:219.125.148.212
    2005-12-16 01:56:00
  • 860:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「で、今までのことは‥謝ってくれたん?」
    言い返す言葉もなく‥黙り込む彼女を眺め、陽平は冷静に質問を投げる。
    声には出さず、花は首を横に振った。
    その返事に、陽平の表情は曇りを見せていく。

    IP強制表示中:219.125.148.210
    2005-12-16 02:01:00
  • 861:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「俺は反対や。お前、利用されてるだけやん」
    口をへの字に曲げて、結論を述べる千草。
    “利用”
    それは、花の頭にも浮かんでいた言葉。

    IP強制表示中:219.125.148.206
    2005-12-16 02:04:00
  • 862:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    だが、花は完全に父親を否定することが出来なかった。
    “父親が自分を見てくれている”
    今まで、存在を消されているかのような態度ばかり‥見てきた。
    利用かもしれないと思っていても、やっぱり嬉しさがこみ上げてくる。

    IP強制表示中:219.125.148.211
    2005-12-16 02:10:00
  • 863:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    次第に視点を落としていく彼女を見て、陽平は口を動かした。
    「‥一緒に住みたいなら、住んでもいいんちゃう?」
    低く声で‥冷静に囁かれた感想。
    2人は、一斉に彼を見る。

    IP強制表示中:219.125.148.210
    2005-12-16 02:14:00
  • 864:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    【中断します】
    途中‥書き込みしてくれた方へ。ありがとうございます。

    IP強制表示中:219.125.148.202
    2005-12-16 02:16:00
  • 865:

    名無しさん

    >>800-900

    IP強制表示中:210.136.161.40
    2005-12-16 03:02:00
  • 866:

    名無しさん

    >>500-800

    IP強制表示中:210.136.161.135
    2005-12-16 04:29:00
  • 867:

    名無しさん

    一気に読んだ?めっちゃおもろい??ハマります?頑張って下さい?

    IP強制表示中:210.136.161.138
    2005-12-16 08:58:00
  • 868:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    愛読や感想、本当にありがとうございますo(_ _*)o

    IP強制表示中:219.125.148.204
    2005-12-16 14:28:00
  • 869:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「本気で言うてん?」
    千草は、彼にあきれた口調で問いかける。
    「花の好きにさしたったら」
    「本気で言うてんかって!!?」

    IP強制表示中:219.125.148.207
    2005-12-16 14:31:00
  • 870:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    冷静に答える陽平二、千草はテーブルをバンッと叩いて‥声を張り上げた。
    強く叩いた音が、花の胸を締め付けていく。
    彼女は、陽平の顔を見上げた。
    彼は、かたい表情で一点を見つめている。

    IP強制表示中:219.125.148.200
    2005-12-16 14:35:00
  • 871:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    張り詰めた空間は‥静けさを伴い、息苦しさが広がっていた。
    花は、陽平に寂しさを持つ。
    ‥引きとめてくれない。
    彼にとって自分はお荷物だったと、自覚する瞬間。

    IP強制表示中:219.125.148.201
    2005-12-16 14:38:00
  • 872:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「お前らの“幼なじみ”なんて、結局そんなもんなんやな」
    寂しさに追い打ちをかけるかのような、千草の一言。
    陽平は、その場をすくっと立ち上がる。
    「風呂はいるわ」

    IP強制表示中:219.125.148.200
    2005-12-16 14:41:00
  • 873:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    そう言って、彼は千草の言葉に反論さえもせず‥バスルームへと向かった。
    「絶対、一緒に住むな!また利用されるだけや!」
    陽平が去った後も、千草は彼女に念を押す。

    IP強制表示中:219.125.148.201
    2005-12-16 14:43:00
  • 874:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    その夜、長い1日を終え‥花は布団の中で考える。
    ‥千草の言う通り、利用されてるだけやと思う。
    やっぱり、断った方がいいでな‥。
    父親のことを思い出しながら、花は胸を痛めていた。

    IP強制表示中:219.125.148.204
    2005-12-16 14:48:00
  • 875:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    そして、頭の中でグルグルと回るのは‥風呂へ向かうときの陽平の後ろ姿。
    ‥せいせいしてるん?
    やっぱり、あたしのこと‥重荷やった?
    張り裂けそうな悲しみが、頭を痛くする。花は、顔を枕で押さえつけ‥眠気を誘っていた。

    IP強制表示中:219.125.148.206
    2005-12-16 14:52:00
  • 876:

    名無しさん

    >>830-900

    IP強制表示中:222.7.56.26
    2005-12-16 14:52:00
  • 877:

    天満?

    覚えて、いますか(ΘvΘ)/

    IP強制表示中:210.136.161.129
    2005-12-16 14:53:00
  • 878:

    名無しさん

    Hしたって誤解とけたんやったっけ?

    IP強制表示中:210.136.161.135
    2005-12-16 16:50:00
  • 879:

    名無しさん

    花より男子的っぽぃね!

    IP強制表示中:210.136.161.136
    2005-12-16 17:05:00
  • 880:

    名無しさん

    ????

    IP強制表示中:210.136.161.38
    2005-12-16 17:43:00
  • 881:

    名無しさん

    >>1-300

    IP強制表示中:210.136.161.132
    2005-12-16 19:17:00
  • 882:

    名無しさん

    しおり?主さん頑張って??

    IP強制表示中:210.136.161.42
    2005-12-16 19:28:00
  • 883:

    ???

    しおり?

    IP強制表示中:210.136.161.133
    2005-12-17 00:19:00
  • 884:

    名無しさん

    >>701-900

    IP強制表示中:210.136.161.41
    2005-12-17 13:13:00
  • 885:

    芽衣

    よるに更新します

    IP強制表示中:219.125.148.201
    2005-12-17 17:13:00
  • 886:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    感想、しおり、ご意見、応援、本当にありがとうございます。天満さんお久しぶりです。

    IP強制表示中:219.125.148.213
    2005-12-18 00:06:00
  • 887:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    どんなに悩んでいたとしても、いつもと同じ朝はやってくる。
    「MAMAみましたぁ?どこの映画館いったんですかぁ?」
    いつもと同じ‥にぎやかな朝。彼女の1日は、リンリンのキンキンした声から始まる。
    「‥あぁ、みたみた」

    IP強制表示中:219.125.148.204
    2005-12-18 00:14:00
  • 888:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    毎日毎日‥疲れへんのかな?
    モップを手にしたまま‥映画に興奮しているリンリンを見て、花は呆れた様子で答えた。
    「あの雪のシーンは、ほんまにやばいっ!でもね、エレベーターんとこも良かったんですよぉ!あと、ライブでねっ‥」
    せっせと仕事に取りかかる彼女の後ろを、リンリンはあひるの子供みたいに‥ついていく。

    IP強制表示中:219.125.148.210
    2005-12-18 00:24:00
  • 889:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花は、彼女から逃げるかのようにスタスタと歩いて‥掃除をしていた。
    すると、向こうから陽平と千草が歩いてくるのを見つけた。‥一緒に来ているはずなのに、2人は少し離れている。
    花は、陽平を見て‥深く深呼吸をした。
    深刻な表情の彼女に、何も気づかないリンリンは‥延々と映画の感想を語っている。

    IP強制表示中:219.125.148.206
    2005-12-18 00:34:00
  • 890:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「あ!おはよーございまーすっ」
    2人の姿に気が付いたリンリンは、花よりも早く声をかけた。
    陽平は、ぺこりと頭を下げる。そんな彼を見上げ、花は口元に力を込めた。
    「お‥おはよっ」

    IP強制表示中:219.125.148.207
    2005-12-18 00:38:00
  • 891:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    無理やり笑顔を作り、何もなかったかのように明るく振る舞う。
    「‥おはよ」
    その笑顔をチラッと見るだけで、陽平はそっけなくホームへと向かっていった。
    彼の背を眺め、花の心は沈んでいく。

    IP強制表示中:219.125.148.204
    2005-12-18 00:52:00
  • 892:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    やっぱり、早く出ていった方が‥いいでな。このままじゃ、ほんまに険悪な仲になってしまう。
    父親と住むことを、陽平は反対しなかった。その事に対し、花は彼との間に見えない壁があるかのような不安を‥持ち始めていた。
    「今晩‥会うんやろ?‥断れよ」
    落ち込む彼女の側に寄り、千草がきつい口調で囁く。花は、うつむいたまま「うん」と頷いた。

    IP強制表示中:219.125.148.211
    2005-12-18 01:01:00
  • 893:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    今朝、花はテーブルに紙切れを置いて出た。
    “心配かけてごめんな。今日、父親に会って断ってくるわ。”
    それは、2人に書いた‥メモ。
    まだ寝ている2人の機嫌を取るかのように、決断を見せる。本当は、まだ‥迷っているのに。口で言えるほど‥気持ちは固まっていないから、鉛筆と紙に逃げた。

    IP強制表示中:219.125.148.211
    2005-12-18 01:16:00
  • 894:

    名無しさん

    >>447-550

    IP強制表示中:222.7.56.106
    2005-12-18 01:49:00
  • 895:

    名無しさん

    >>521-600

    IP強制表示中:222.7.56.113
    2005-12-18 01:59:00
  • 896:

    名無しさん

    >>600-650

    IP強制表示中:222.7.56.109
    2005-12-18 04:30:00
  • 897:

    名無しさん

    >>655-700

    IP強制表示中:222.7.56.117
    2005-12-18 04:37:00
  • 898:

    名無しさん

    >>700-750
    >>751-800
    >>801-850
    >>851-900

    IP強制表示中:222.7.56.113
    2005-12-18 04:44:00
  • 899:

    ちさと

    ばリ文章力あるー!
    想像しやすい??
    頑張ってナ??

    IP強制表示中:210.136.161.65
    2005-12-18 07:44:00
  • 900:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    愛読、ご感想、ありがとうです。頑張ります。レス・文字数減少の為、素っ気ない返事ですみません。

    IP強制表示中:219.125.148.206
    2005-12-18 17:40:00
  • 901:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「お前、まだ根に持ってん?」
    混雑した電車のドア際で、千草は外を眺める陽平に話しかけた。
    陽平は、何も言わず彼に視線を移す。
    「“花には手ぇ出してない”言うてるやん。アレは嘘やから、いい加減‥機嫌直せって」

    IP強制表示中:219.125.148.201
    2005-12-18 17:45:00
  • 902:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    千草は、頭をポリポリとかきながら‥困った口調で囁いた。
    「別に‥根に持ってへんし」
    陽平は、ふてくされた顔をする。
    「じゃあ、なんで適当なことばっかり言うてん?花が親父と住んで、幸せなわけないやろ」

    IP強制表示中:219.125.148.211
    2005-12-18 18:17:00
  • 903:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    千草は、彼を鋭い目で貫いた。
    黙ったまま、再度外を眺める彼。‥その瞳は、何かを秘めている。
    2人は、ゆるやかに揺れ動く車内で沈黙を流していた。

    IP強制表示中:219.125.148.201
    2005-12-18 18:22:00
  • 904:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「桜井、行ってほしい基盤あるんやけど‥」
    その日の午後、デスクに資料を置いて‥声をかけてくる上司。
    陽平は、パソコンから目を放し‥上司の依頼に答える。
    表面上では仕事に徹しているのだが、彼の頭の中は‥花のことばかりだった。

    IP強制表示中:219.125.148.204
    2005-12-18 18:35:00
  • 905:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    そして、千草の言葉が胸に引っかかる。
    ‥別に、どうでもいいとは思ってない。
    「一緒に住みたいなら、住んでもいいんちゃう」と言ったのは、昔の花を知っているから‥。
    花は、ずっと父親に‥愛されたかったはずやから。

    IP強制表示中:219.125.148.207
    2005-12-18 18:40:00
  • 906:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    パソコンを見つめる目が、険しく化していく。
    確かに‥花は、父親のことを恨んでいる。
    でも、本当は父親を欲しているはず。
    ‥愛してほしいはず。

    IP強制表示中:219.125.148.202
    2005-12-18 18:43:00
  • 907:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    すると突然、胸元にあるポケットが震え出す。
    陽平は、ポケットに手を伸ばし‥携帯を取り出した。
    “夕方、父親が駅に来てくれるみたいやから、近くのファミレスで話すわ。断るわな。”
    ‥それは、花からのメールだった。

    IP強制表示中:219.125.148.210
    2005-12-18 18:49:00
  • 908:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    陽平は、携帯を閉じて‥千草の方を見る。
    彼は、コピー機の前で携帯を眺めていた。そして、廊下へと走り出す。
    ‥陽平は見逃さなかった。
    部屋を出ると同時に、電話を耳に当てる姿を。

    IP強制表示中:219.125.148.213
    2005-12-18 18:54:00
  • 909:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    その光景に、ピンときた。“絶対コイツは、ファミレスに向かう”と‥。
    陽平は、平然を装い‥仕事を続行する。しかし、イライラした気持ちが邪魔をして‥集中できない。
    千草は、絶対‥花に気がある。
    それは、事ある毎に‥感じていたこと。

    IP強制表示中:219.125.148.205
    2005-12-18 19:01:00
  • 910:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花もまた‥千草に惹かれてる。
    それは、俺の前に立ち‥彼をかばう姿で思ったこと。
    陽平は、自分より千草を取った花が‥信じられなかった。
    今まで、何があっても俺を選んでくれてたのに‥。

    IP強制表示中:219.125.148.213
    2005-12-18 19:05:00
  • 911:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「メール来たやろ?俺も行ってくるわ」
    案の定、千草は陽平に言付けてくる。
    「‥親子の問題に、首突っ込みすぎちゃう?」
    陽平は、彼に振り向かず‥パソコンを眺めたまま答えた。

    IP強制表示中:219.125.148.212
    2005-12-18 19:08:00
  • 912:

    名無しさん

    >>400-500>>501-600>>601-700>>701-800>>801-900>>

    IP強制表示中:222.7.56.117
    2005-12-18 19:20:00
  • 913:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    カチャカチャとキーボードを叩く音が、2人の間に流れていく。
    彼の横顔を見下ろし、千草は眉間にシワを寄せた。
    「中途に関わっといて‥突き放したりする奴よりマシやろ」
    千草は、その一言を置いて‥彼の元から去っていく。

    IP強制表示中:219.125.148.201
    2005-12-18 19:24:00
  • 914:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    陽平は、密かに奥歯を鳴らした。
    「部長っ!俺、基盤先行って‥そのまま直帰するわぁ」
    帰りを急ぐ‥彼の声が、耳に入ってくる。
    陽平は、真っ直ぐパソコンを見つめていた。意地でも振り向かぬかのように‥。

    IP強制表示中:219.125.148.201
    2005-12-18 19:29:00
  • 915:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    【つづく】
    読んでくれた方、ありがとうです。

    IP強制表示中:219.125.148.207
    2005-12-18 19:32:00
  • 916:

    ぱょーん

    >>1-200
    >>200-400
    >>400-600
    >>600-800
    >>800-1000

    IP強制表示中:210.136.161.36
    2005-12-18 19:58:00
  • 917:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ぱょーんさんありがとうm(_ _)m

    IP強制表示中:219.125.148.206
    2005-12-18 22:22:00
  • 918:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥‥‥」
    「‥‥‥」
    「‥‥‥」
    夕方を迎え‥客席が埋まり始めたファミレスで、1カ所だけ張りつめた空間。周囲は、若者や家族連れが笑い声をあげている。その中で、花と千草は‥父親と会っていた。

    IP強制表示中:219.125.148.210
    2005-12-18 22:29:00
  • 919:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    余計な人物の登場で、父親は調子が狂った様子‥。ムスッとした顔で、父親を睨む千草。その隣で、花は気まずそうに俯いている。
    夕方、父親と会うことを‥千草と陽平にメールで報告した。
    すると、すぐに千草から電話が鳴り‥「俺も行くわ」と言われた。
    断っても強引に押し切られた為、仕方なく‥3人で会っている。

    IP強制表示中:219.125.148.204
    2005-12-18 22:51:00
  • 920:

    名無しさん

    >>892-930

    IP強制表示中:222.7.56.20
    2005-12-18 23:30:00
  • 921:

    名無しさん

    ↑何の為にこんなんばっかしてるん?いらんやろ ってかたいしてみんなこの小説読んでないから

    IP強制表示中:210.136.161.138
    2005-12-18 23:34:00
  • 922:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    >>929
    時間の合間に、少しでも書きたいから書いてるんですけど。

    IP強制表示中:219.125.148.201
    2005-12-19 00:33:00
  • 923:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    >>929
    なんでわざわざそんな事書き込むんですか?疲れる

    IP強制表示中:219.125.148.201
    2005-12-19 00:38:00
  • 924:

    芽衣ちゃん,これからも書いてほしい(>__

    IP強制表示中:210.146.60.200
    2005-12-19 01:15:00
  • 925:

    お久しぶりです??感想?の空気だったので毎日のぞき読みだけしてました??↑の方のように、あたし達は芽衣サンの小説楽しみにしてるから・゚・(PД`q。)・゚・ 感想はもう完結するまで書きません??ただ、今日みたいなことがあると応援はしたくなります・・・ホントに楽しみにしています?? 読み手のコメントうざい方、すいませんでしたm(_ _)m

    IP強制表示中:210.136.161.9
    2005-12-19 01:43:00
  • 926:

    楽しみにして読んでるのにあぁゆう書き込みされるとムカつきます。作者含め、不快に思う人いるんだからやめてほしい。感想書き込みしない方がいい雰囲気だからしてないだけで読者多数いるから。このレス不快に感じた方はすみません!作者さんこれからもがんばって下さい。楽しみにしてます☆

    IP強制表示中:210.153.84.196
    2005-12-19 02:40:00
  • 927:

    主、書くの嫌になったの?楽しみにしてるから続き書いてください?

    IP強制表示中:210.136.161.131
    2005-12-19 04:16:00
  • 928:

    スレ消費して申し訳ないけど芽衣さん頑張って!
    完結はまだみたいだしそろそろ新スレ立てたらどうかな?
    心機一転マイペースで更新すれば良いと思うよ☆
    ずっと応援してます…

    IP強制表示中:210.131.71.53
    2005-12-19 04:51:00
  • 929:

    名無しさん

    934と932みたいな子がそんな書き方するから荒らしとかが余計かくんやと思うで?実際今読んで反抗カキしたくなったもん?言い方気をつけるべきちゃう

    IP強制表示中:210.136.161.34
    2005-12-19 06:49:00
  • 930:

    主へ

    929は928に書くな言うたんぢゃないん

    IP強制表示中:210.136.161.132
    2005-12-19 06:51:00
  • 931:

    名無しさん

    そぅそぅ >>ってゃつゃろ

    IP強制表示中:210.136.161.34
    2005-12-19 08:03:00
  • 932:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    感情的な発言をしてしまい、本当に申し訳ないです。
    最近‥気持ちが不安定で、思わず書いてしまいました。
    完結は必ずします。
    すみませんでした。

    IP強制表示中:219.125.148.211
    2005-12-19 08:47:00
  • 933:

    名無しさん

    気持ちが不安定ってのは言い訳やで。読者には関係ない。誉められてたらそんなん言わんと、調子いいって感じる人も中にはおんで。言い方キツい読者もおるねんから。そんなところで書き始めたんは主さんやろ?完結頑張ってね。

    IP強制表示中:210.136.161.138
    2005-12-19 08:53:00
  • 934:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥彼氏か?」
    沈黙に陥ったテーブルに、店員が飲み物を置いていく。
    父親は、気を取り直したかのように‥花に問いかけた。
    「えっ‥」

    IP強制表示中:219.125.148.203
    2005-12-19 08:54:00
  • 935:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    父親の勘違いな発言に、花は目を丸くし驚いている。その姿を、千草は横目でチラリと見て‥口を尖らせた。
    「彼氏じゃ‥」
    「はい、彼氏です」
    否定しようとする花の声をもみ消すかのように、千草は大きな声で言い切った。

    IP強制表示中:219.125.148.201
    2005-12-19 09:05:00
  • 936:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「俺ら、今度一緒に住むことにしたんで‥断りにきたんです!」
    千草は、ふてくされた表情を父親に突き出した。
    その言葉で、父親は花に目を向ける。
    花は、オドオドとした顔で口を開けたまま。

    IP強制表示中:219.125.148.203
    2005-12-19 09:13:00
  • 937:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    その頃、千草は駅を出て‥花たちがいるファミレスを眺めていた。
    フィッと目を逸らし‥家へと向かう。
    モヤモヤとした感情が、足を重くさせていく。
    陽平は立ち止まり、再びファミレスに視点を置いた。

    IP強制表示中:219.125.148.207
    2005-12-19 09:21:00
  • 938:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥1つだけ引っかかることがある。
    「あの人は、花に‥今までのこと謝ってない」
    陽平は、目を細めて‥呟いた。

    IP強制表示中:219.125.148.205
    2005-12-19 09:38:00
  • 939:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    一方、花たちは重苦しい空気に溺れたまま。
    父親は深いため息をつき、そして不快な目を千草に向けた。
    「君じゃなく‥花の返事を聞きにきたんや。黙っといてくれへんか」
    千草との間に壁を作り、父親は再度花に目を向ける。

    IP強制表示中:219.125.148.212
    2005-12-19 09:48:00
  • 940:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「“返事する”って呼び出したんは、お前やろ。いちいち、人に頼るな。どうするんや」
    父親は、彼女に返答を急いだ。
    「‥言えよ」
    隣では、千草が小声で囁いてくる。

    IP強制表示中:219.125.148.207
    2005-12-19 09:53:00
  • 941:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    花の頭の中は、グチャグチャになっていく。
    父親に利用されたくないから、断ろうと思った。
    でも‥断われば、もうこんな風に会うこともなくなる。
    千草も横から言うてくるし、言うって‥決めたのに。

    IP強制表示中:219.125.148.203
    2005-12-19 09:57:00
  • 942:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「もう一緒に住まんのか?住まへんのやな!?どっちなんや、答えろっ」
    テーブルの向こうから、父親の声は追い込んでくる。
    「だから、住まへん言うてるやんか」
    黙り込む彼女に耐えられず、千草は父親に牙を出す。

    IP強制表示中:219.125.148.205
    2005-12-19 10:00:00
  • 943:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「君には関係ないやろっ」
    「関係あるわ!俺は彼氏やっ」
    口を挟まれ‥腹を立てる父親と、彼氏に成りきり言い返す千草。
    花は、吐き気がするほどに混乱していた。

    IP強制表示中:219.125.148.213
    2005-12-19 10:07:00
  • 944:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「どうするんや?」
    「はっきり言うたれよ!」
    2人は言い争った末、花に答えを求めた。2つの強い視線が、花の体に突き刺さる。
    花は、ゴクリとツバを飲む。そして、唇を噛みしめた。

    IP強制表示中:219.125.148.203
    2005-12-19 13:05:00
  • 945:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    断ることを決意し、顔を上げる。
    しかし、目に映るのは‥ずっと愛してほしかった人。ずっと‥ずっと背を向けてばかりで、見てもくれなかった親。
    断って、後悔せぇへんやろか‥?
    花の瞳は、じんわりと涙を浮かべていく。

    IP強制表示中:219.125.148.210
    2005-12-19 13:12:00
  • 946:

    名無しさん

    945のその時、千草は〜ってとこ「陽平」ですよね??

    IP強制表示中:61.46.131.118
    2005-12-19 13:16:00
  • 947:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    すると急に、花の体は影に覆われる。
    3人は、一斉に光を閉ざす姿を見上げた。
    「“一緒に住みたい”って思うなら、まず今までのこと‥謝るのが筋でしょ?」
    テーブルの前に現れたのは、陽平だった。

    IP強制表示中:219.125.148.200
    2005-12-19 13:18:00
  • 948:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ※945の「その頃、千草は」は「その頃、陽平は」です。申し訳ないです。

    IP強制表示中:219.125.148.211
    2005-12-19 13:20:00
  • 949:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    涙を浮かべる彼女を見下ろし、彼はテーブル上にある紙ナフキンを手渡した。
    そして、ポカンと口を開いたまま見上げてくる父親に‥もう一度視線を送る。
    「‥どこまで花を追い詰めたら、気が済むんですか?謝ることも出来へんくせに‥一緒に住むとか、それ以前の問題や」
    そう言って、陽平は花の手を引いた。

    IP強制表示中:219.125.148.207
    2005-12-19 13:26:00
  • 950:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「家‥帰ろ」
    紙ナフキンで目を隠す彼女を立ち上がらせ、声をかける彼。
    花は、目元から手を離し‥コクリと頷いた。
    2人の後を追うかのように、千草もその場を去っていく。

    IP強制表示中:219.125.148.201
    2005-12-19 13:29:00
  • 951:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    残された父親は、テーブル上のグラスを眺め‥肩を落とした。
    ファミレスを出た3人は、無言で歩いていく。
    「‥ありがとう」
    花は、沈黙を消した。

    IP強制表示中:219.125.148.207
    2005-12-19 13:31:00
  • 952:

    名無しさん

    >>1ー1000

    IP強制表示中:210.136.161.132
    2005-12-19 13:31:00
  • 953:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    彼女の言葉に、陽平は手を離し‥ニコリと微笑んだ。
    彼の笑みに、花の心は安心感を広げていく。
    斜め後ろを歩く千草は、2人を眺め‥俯いた。

    IP強制表示中:219.125.148.205
    2005-12-19 13:34:00
  • 954:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    “謝ることも出来へんくせに‥一緒に住むとか、それ以前の問題や”
    陽平の言葉が胸に突き刺さる。
    「花‥ごめん」
    千草は、意を決したかのように口を開いた。

    IP強制表示中:219.125.148.200
    2005-12-19 13:36:00
  • 955:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥ごめん。俺、陽平に嘘ついてて‥2人の仲をグチャグチャにしてたねん」
    千草は、罪悪感を吐き出すかのように‥花に本当のことを話した。
    立ち止まり‥話を聞く2人。千草は、2人の顔を見ることさえ‥できなかった。
    全てを説明し‥2人の誤解をといていく。

    IP強制表示中:219.125.148.206
    2005-12-19 13:41:00
  • 956:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    「‥だから、俺が全部悪いねん。‥ごめんな」
    謝ると同時に、胸にたまっていたものが‥スーッと消えていく。千草は、すっきりした気持ちと共に‥深く頭を下げた。
    黙って、彼を眺める花。‥陽平もまた、静かに彼を見つめている。
    返事が返ってこない空気に、千草はギュッとまぶたを閉じた。

    IP強制表示中:219.125.148.213
    2005-12-19 13:45:00
  • 957:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ‥もう花は、俺に微笑んではくれない。
    そう思い始めたとき、耳に彼女の小さな笑い声が入ってくる。
    千草は、目を開き‥恐る恐る彼女を見上げた。
    「ありがと!ほんまのこと言うてくれて」

    IP強制表示中:219.125.148.213
    2005-12-19 13:48:00
  • 958:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    視界に映る‥花と陽平は、優しい瞳で存在を受け入れてくれている。
    「でも、あたしと千草がヤルとか‥想像つかんしっ」
    「俺、想像したし!」
    千草の嘘に‥吹き出す花。そして陽平も、それについて‥笑いながら答える。

    IP強制表示中:219.125.148.203
    2005-12-19 13:53:00
  • 959:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    千草は、2人を見つめ‥開いていた口を閉じた。そして、唇をきつく噛む。
    「お父さんにな‥期待とかしてもて、迷ってたねん。」
    花は、そう呟くと‥千草の前へと近づいた。
    「守ってくれて‥ありがと」

    IP強制表示中:219.125.148.204
    2005-12-19 13:58:00
  • 960:

    名無しさん

    1000いったら倉庫いきやで

    IP強制表示中:210.136.161.198
    2005-12-19 14:00:00
  • 961:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    千草は、目の前に立つ彼女に驚いた。
    ‥差し出された手のひら。そして、満面の笑み。
    千草は、その笑顔から目が離せなかった。そして、手を伸ばす。
    2つの手は、力強く握手を交わした。

    IP強制表示中:219.125.148.203
    2005-12-19 14:01:00
  • 962:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    まぢですか!知らなかった!ありがとうございます!

    IP強制表示中:219.125.148.200
    2005-12-19 14:02:00
  • 963:

    芽衣 ◆rd1jJ3btsE

    ?は、こちら。
    http://bbs.yoasobiweb.com/test/mread.cgi/yomimono/1134968749/l5

    IP強制表示中:219.125.148.201
    2005-12-19 14:07:00
  • 964:

    名無しさん

    >>700-950

    IP強制表示中:210.136.161.137
    2005-12-19 22:33:00
  • 965:

    名無しさん

    IP強制表示中:210.136.161.136
    2005-12-19 23:02:00
  • 966:

    名無しさん

    >>930-970

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2005-12-19 23:26:00
  • 967:

    名無しさん

    >>1-970

    IP強制表示中:210.136.161.33
    2005-12-21 09:16:00
  • 968:

    名無しさん

    IP強制表示中:210.136.161.136
    2005-12-21 12:58:00
  • 969:

    名無しさん

    IP強制表示中:210.136.161.35
    2005-12-21 12:59:00
  • 970:

    名無しさん

    IP強制表示中:210.136.161.135
    2005-12-21 12:59:00
  • 971:

    名無しさん

    >>1-50>>51-100>>101-150>>151-200>>201-250>>251-300 >>301-350 >>351-400 >>401-450 >>451-500 >>501-550>>551-600>>601-650>>651-700>>701-750>>751-800>>801-850>>851-900>>901-950

    IP強制表示中:222.7.56.50
    2005-12-22 07:56:00
  • 972:

    名無しさん

    >>500-700>>701-900

    IP強制表示中:210.136.161.138
    2005-12-26 05:32:00
  • 973:

    きょン

    あげさせてね

    IP強制表示中:210.136.161.131
    2005-12-30 00:55:00
  • 974:

    名無しさん

    >>1-250 >>251-500 >>501-750 >>751-1000

    IP強制表示中:210.136.161.34
    2005-12-30 07:58:00
  • 975:

    名無しさん

    >>950-1000

    IP強制表示中:210.136.161.140
    2006-01-05 02:27:00
  • 976:

    名無しさん

    IP強制表示中:210.136.161.133
    2006-02-03 01:02:00
  • 977:

    名無しさん

    >>670-920

    IP強制表示中:210.136.161.131
    2006-02-03 09:10:00
  • 978:

    名無しさん

    IP強制表示中:222.7.56.106
    2006-02-28 00:31:00
  • 979:

    名無しさん

    >>1-50>>51-100>>101-150>>151-200>>201-250>>251-300 >>301-350 >>351-400 >>401-450 >>451-500 >>501-550>>551-600>>601-650>>651-700

    IP強制表示中:222.7.56.106
    2006-03-01 00:41:00
  • 980:

    名無しさん

    >>701-750>>751-800>>801-850>>851-900>>901-950

    IP強制表示中:222.7.56.114
    2006-03-01 01:09:00
  • 981:

    名無しさん

    >>951-999

    IP強制表示中:219.125.148.212
    2006-03-14 14:12:00
  • 982:

    名無しさん

    IP強制表示中:222.7.56.17
    2006-03-14 14:52:00
  • 983:

    名無しさん

    ????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????

    IP強制表示中:222.7.56.25
    2006-03-14 14:54:00
  • 984:

    名無しさん

    ????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????

    IP強制表示中:222.7.56.26
    2006-03-14 14:55:00
  • 985:

    名無しさん

    ????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????(*^_^*)(T_T)(≧ε≦")//(-"-;)( ̄○ ̄;)o(^-^)o(^-^)(*^-^*)/(*^_^*)(^-^)vo(^-^)o(^-^)(*^-^*)/(*^_^*)(^-^)vo(^-^)o(^-^)(*^-^*)/(*^_^*)(^-^)vo(^-^)o(^-^)(*^-^*)/(*^_^*)(^-^)v(^-^)(*^-^*)/(*^_^*)(^-^)v(^-^)vo(^-^)o(^-^)(*^-^*)/(*^_^*)o(^-^)o(*^-^*)/(*^_^*)(^-^)v??????????????????????????????????????????????????????????????

    IP強制表示中:222.7.56.27
    2006-03-14 14:56:00
  • 986:

    名無しさん

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