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━━Rain②━━
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1:
知香
過去スレはhttp://bbs.yoasobiweb.com/test/mread.cgi/yomimono/1132691165/937
IP強制表示中:210.136.161.3906/07/24 13:36:19 -
2:
知香
「なんでやねん。どうせ暇なんやろ?」どうせって何よ…「じゃあ…来る前に連絡して。ちょっと病院の外で話そ。中庭みたいなとこもあるし」「ん?別にいいけど…聖夜と一緒にいこかなぁと思っててん。俺一人のほうがいいんか?」
IP強制表示中:210.136.161.136 -
3:
知香
「あぁ…そやなぁ…できたら。多分聖夜も来るやろうけど…ちょっと陸と話したくてさ」「そうけ。分かった。何かいるもんあるか?買って行ったんで」陸は普通にほんまにいい奴。あたし、陸みたいな人好きになればよかった…まぁあくまで陸《みたい》な人やけど。
IP強制表示中:210.136.161.44 -
4:
知香
男女間に友情が成り立つんやって思えるのは陸がおったからやった。陸は幼稚園から知ってたし中学の頃も仲よかったけど、別の市に転校した。でも再会した時から、さほどあたしは違和感も感じることなく陸と打ち解けれた。空白の五年間は、不思議とないようなもんやった…
IP強制表示中:210.136.161.129 -
5:
知香
いいパパしてるし、幸せな家庭を築いてる陸。そんな陸が羨ましかったし、友達としても嬉しかった。あたしもいつか…あんな風になれるんかな…なれるわけない…だってもう…
IP強制表示中:210.136.161.130 -
6:
知香
あたしは陸との電話を切った後、泣き疲れてたせいか寝てしまってた。「知香」ん…?起きたらもう昼過ぎやった。「2時からちょっと時間いいか?明日の手術の説明と香織と顔を合わしてもらいたいんやけど」お父さんは寝起きのあたしにそう言った。
IP強制表示中:210.136.161.43 -
7:
知香
手術…そっか…あたし骨髄移植の手術しなあかんねやな…。「分かった…」そう答えて鏡を見た。顔は最悪。泣き過ぎたせいで目は腫れてるし、目の回りは赤くなってた。「じゃあ…2時に迎えに来るから一緒に隣の病棟まで行こう。また後でな」
IP強制表示中:210.136.161.131 -
8:
㍉
昨日最初カラよんではまったぁってゆってたヤツです楽しみに待ってます
IP強制表示中:210.136.161.39 -
9:
㍻
だから実話なんそこんとこどぅ
IP強制表示中:210.136.161.40 -
10:
名無しさん
スレちゃんと見てなぃん途中の方に実話のとこもぁるケドフィクションってちゃんと説明してたゃん
IP強制表示中:210.136.161.33 -
11:
名無しさん
本間これすき!がんばってな
IP強制表示中:61.115.141.81 -
12:
しおり
IP強制表示中:210.136.161.42 -
13:
名無しさん
∪汚リ
IP強制表示中:210.136.161.135 -
14:
さぁ
ぁげ
IP強制表示中:210.136.161.35 -
15:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.34 -
16:
知香
「分かったぁ…」あたしはそう答えて窓の外を見た。今日は綺麗に晴れてる。(よかった…)あたしの気持ちは天気で左右されたりする。雨やとなんとなく浮かなくて嫌やった。嫌なことばっかりあったから。
IP強制表示中:210.136.161.36 -
17:
知香
病室にある洗面台で顔を洗い、少し化粧もした。病院やのにわざわざ化粧なんてなんでやねんって感じやけど、少しでも自分が綺麗でいたいからやった。心の奥底で、あの子に張り合ってる気持ちがあったから。渡したくない…聖夜を…
IP強制表示中:210.136.161.136 -
18:
知香
あたしは命を助けるようなもんやし、あたしがもし断ればあの子はドナーが見つからない限り確実に死ぬことになる。違う。ドナーが見つかる前に…死んでしまうやろう。あたしが移植せんかったら…
IP強制表示中:210.136.161.33 -
19:
知香
でもあたしは千春さんの言葉がずっと頭にあって…。だから断ろうと思うことができひんかった。人の命を粗末にすることが…できひんかった…。(ズキン…)あたしがぼーっとしてたらなんとなくおなかに痛みが走った。でもすぐにおさまった。
IP強制表示中:210.136.161.42 -
20:
知香
あたしは流産した日から、ちょうど六日目やった。体調こそよくなってきてるものの、まだ入浴は許可がおりてなかった。シャワーだけ。ほんまは安静にしとくべきやったんやと思う。検査を受けたのも決してあたし自身の体にとってはいいことではなかった。
IP強制表示中:210.136.161.44 -
21:
知香
普通の感覚、医者ならば、まだこんな状態のあたしに移植手術なんてことはさせへんかったと思う。でもお父さんが必死やったのはあの子がそれくらい危険な状態やからなんやろう。一刻をあらそうくらいに…
IP強制表示中:210.136.161.40 -
22:
知香
(コンコンッ)お父さんが入ってきた。「知香、行けるか?大丈夫か?」「うん行けるよー。ほんじゃあ行こっか」あたしはお父さんと自分の病室を出た。
IP強制表示中:210.136.161.43 -
23:
知香
キュッキュッ…病院の廊下を歩くと自分の足音が聞こえてくる。病院のスリッパの音。あたしはけっこうお気に入りの音やった。「知香は昔っからそうゆうの好きやなぁ」お父さんが楽しそうに笑ってたあたしを見てそう言った。
IP強制表示中:210.136.161.33 -
24:
知香
「昔っからって?あたしなんかしてたかな?」「してたぞ。ピッピッって音の鳴るスリッパはいていつも歩き回ってた」あたしはあまり記憶のなかった自分の子供のころの話に、すごく興味がわいた。
IP強制表示中:210.136.161.134 -
25:
知香
あたしの幼い頃を知ってる人は、もうお父さんだけやし…。昔話をできる相手など他に誰もおらんかった。お母さんが生きてたなら、聞きたいことたくさんあったのにな…。あたしは幸せやった頃の思い出を、あんまり思い出されへんから。
IP強制表示中:210.136.161.131 -
26:
知香
物心がついた頃にはお母さんとお父さんは離婚してたし。あたしは全く知らんかったからね…
IP強制表示中:210.136.161.41 -
27:
名無しさん
今日一気に読みました。私の父も不倫してて、荷物持って出て行く背中見た時の事思い出して泣きながら読みました…最後まで読むので頑張って下さい
IP強制表示中:210.136.161.129 -
28:
名無しさん
ぁげ
IP強制表示中:210.136.161.35 -
29:
名無しさん
>>1-100
IP強制表示中:210.136.161.134 -
30:
しおり
IP強制表示中:210.136.161.39 -
31:
知香
「ピッピッって音ならしながら歩き回ってた頃が懐かしいなぁ…早いもんやな…大きくなるのは」お父さんは少し寂しそうやった。なぁ…少しは後悔してる?あたし達を置いて出て行ったこと。心の中で聞いてた。でも本当の声には出されへんかった。
IP強制表示中:210.136.161.137 -
32:
知香
痛っ…なんとなくまたおなかが痛くなった。でも我慢できる痛さ。元々あたしはおなかが冷えやすい体質やったしあんまり気にしてなかった。「どうした?」お父さんがあたしの顔色を見てそう言った。「あ…ちょっとおなか痛いだけ。大丈夫やで」
IP強制表示中:210.136.161.44 -
33:
知香
「そうか。ならいいんや。無理せんと何でもゆえよ。ここは病院なんやから」「うん…」あたしとお父さんはそうやって話しながら隣の病棟まで歩いた。でもあの子の病室に近づくにつれて、あたしは口数が減っていってた。
IP強制表示中:210.136.161.135 -
34:
知香
どうしても思い出してしまう…聖夜とあの子が話してた時のこと。あたしが立ち聞きした時のことを。あたしは…何のために今、ここにおるんやろう。あの子のため?お父さんのため?聖夜のため?自分のため…ではないやん…
IP強制表示中:210.136.161.44 -
35:
ぃつも読んでます毎日更新されるの楽しみにしてます頑張って下さいねぇ
IP強制表示中:210.136.161.138 -
36:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.36 -
37:
名無しさん
>>2-36
IP強制表示中:210.136.161.44 -
38:
名無しさん
読みやすくて 大好き 頑張って下さい
IP強制表示中:210.136.161.131 -
39:
名無しさん
頑張れ
IP強制表示中:210.136.161.136 -
40:
名無しさん
実話を交えたフィクションでぁりながら私となんとなく似てる…頑張ってください完結までみています
IP強制表示中:210.136.161.42 -
41:
知香
更新します。いつもたくさん色々書き込んでくれててありがとう。
IP強制表示中:210.136.161.131 -
42:
知香
「ここや」お父さんはあたしにそう言ってドアをノックした。「香織入るぞ」一言、中に声をかけてからドアを開けた。あたしは初めて見た無菌室に、言葉が出なかった。テレビでは見たことはあったけど、実際目にしたものはあんなによく見えるものではない。
IP強制表示中:210.136.161.39 -
43:
知香
ビニールのようなものに覆われてるうえ、その手前にはガラスの壁もある。声なんて聞こえるはずもなかった。そこで見たものはただ隔離された一人の人間で…。頭にはグレーの帽子を被り、両手には痛々しい点滴がついてあった。
IP強制表示中:210.136.161.37 -
44:
知香
顔色も悪くて唇にも色がない。抗がん剤であれた肌。寝たままのあの子…。つい数日前には自販機まで歩けてたのに…。病気の怖さを知った瞬間やった。(コンコン)お父さんがガラスの壁を叩いた。あの子は重そうにまぶたを開くとこっちを見てニコッと笑った。
IP強制表示中:210.136.161.42 -
45:
知香
お父さんがそこにあった電話みたいなやつを手にとると、あの子も近くにあった同じような電話に手をのばした。「大丈夫か?…そうか。起き上がるのしんどいやろうから寝て待っててくれよ。うん、うん分かった」お父さんはそう言うと、電話を元の場所に置いた。
IP強制表示中:210.136.161.139 -
46:
知香
え?終わり?あたしがあっけにとられてると、お父さんがあたしに言った。「これに着替えてくれ」と。髪が出ないようにと帽子も渡された。早い話が、無菌室に入るには表のどんなに小さいばい菌もあかんからってことやった。
IP強制表示中:210.136.161.129 -
47:
知香
渋々着替えて帽子も被った。要するに今からここに入るってことやんな…初めて入る無菌室に、一瞬ちょっとびびってつばを飲み込んでた。その時…あいつが入ってきた。「あの子の気がたつようなことゆわんといてね」
IP強制表示中:210.136.161.137 -
48:
知香
は?と思った。入ってきたのはおばはんやった。普通の神経やったらそんなことゆわんやろ。娘に骨髄を移植する相手やで?「ほんならあんたもあたしの気がたつようなことゆわんといてな。いつ気が変わるか分からんで?移植せんかもしれんから」
IP強制表示中:210.136.161.137 -
49:
知香
無菌室の中にいる香織には聞こえてないし、あたしはおばはんに嫌味ったらしくゆった。「…」おばはんは何も言い返してこんかった。「ちょっとお前は出といてくれ。三人で話がしたいんや」お父さんがおばはんにゆったらおばはんは病室を出て行った。
IP強制表示中:210.136.161.134 -
50:
知香
「知香…すまんな…」お父さんが謝った。「お父さんが謝ることちゃうし。別にたいして気にしてないから。あたしあの人は頭イってると思うようにしてるし…」
IP強制表示中:210.136.161.129 -
51:
知香
「そうか…。じゃあ入ろうか」お父さんはそう言ってあたしより先に無菌室に入っていく。あたしは後を追うように、中へと入った。「寝たままでいいからな。そのままで。あ、知香、こっちに来てここに座ってくれるか」
IP強制表示中:210.136.161.134 -
52:
知香
ベットの隣にはお父さんが座ってて、その横にはあたし用の椅子があった。あたしは黙ったままとりあえず椅子に座った。「香織、知香や。分かるやろ?」お父さんがゆうと香織は小さくうなずいた。「知香がお前を助けてくれる。だから大丈夫や」
IP強制表示中:210.136.161.134 -
53:
知香
それを聞いた香織はあたしのほうを見た。「な…で香織に骨髄移植…してくれるん?」弱々しい声でそう聞かれた。本人も疑問に思ったんやろう。何であたしが?って。小さい頃からお互いをいがみ合ってた存在やったあたしらやのに…
IP強制表示中:210.136.161.33 -
54:
知香
「あたし…別にあんたのためにするわけちゃう…人として…やるだけやから」あたしはそう答えた。だってほんまにそうやったから。人として人を助けることが出来るなら…って思った。千春さんのおかげで。
IP強制表示中:210.136.161.135 -
55:
知香
「ありが…とう」香織はあたしに向かってそう言いながら泣いてた。何を思って泣いたんかは、あたしには分からん。でも少なからず、あたしに対してなんらかの気持ちがあったんやろう。同じ父親をもち、同じ男を好きになったあたしに…
IP強制表示中:210.136.161.130 -
56:
名無しさん
>>1-100
IP強制表示中:210.136.161.41 -
57:
名無しさん
おばはんムカつく知香頑張って
IP強制表示中:210.136.161.37 -
58:
頑張って
IP強制表示中:210.136.161.37 -
59:
名無しさん
>>1-100
IP強制表示中:210.136.161.44 -
60:
ほんまこの話いい最近小説にはまっててこんなに泣いたの初めて頑張ってね
IP強制表示中:222.7.56.115 -
61:
名無しさん
頑張って
IP強制表示中:210.228.189.84 -
62:
名無しさん
この小説は、誤字脱字が少なくて、難しすぎないけれども文章力はあるし、読んでて、内容、書き方、ストーリー共に感動しました。
IP強制表示中:210.136.161.35 -
63:
アメマ
>>65-100
IP強制表示中:210.136.161.44 -
64:
名無しさん
書いてぇ
IP強制表示中:210.136.161.42 -
65:
知香
更新します
IP強制表示中:210.136.161.34 -
66:
知香
「泣くな泣くな。泣くんは手術が終わってからや。お父さんが絶対にお前を助けるから。なっ?」目の前におる二人の親子…あたしからしてみればとんだ茶番やった。自分の存在がちっぽけに感じて。お父さん…あたしに求めるのは骨髄だけ?そうじゃないやんな…?
IP強制表示中:210.136.161.43 -
67:
知香
「手術は明日の午後1時からやから。香織も知香もあんまり心配せんと夜はゆっくり寝ていつもどおりでいいからな」「うん…」「はい…」あたし達はそう返事をしてとりあえず顔合わせは終わった。
IP強制表示中:210.136.161.38 -
68:
知香
「じゃあ…あたし病室戻るから」「そうか。お父さんはもう少しここにおるから先に戻っててくれ。知香…色々ありがとうな」あたしは軽くうなずいて無菌室を出ると、帽子や白衣を脱いですぐに病室から出た。
IP強制表示中:210.136.161.44 -
69:
知香
「知香ちゃーん」あたしが隣の病棟から自分の病棟に戻ろうとして渡り廊下を歩いていると、千春さんがあたしの名前を呼んで前から歩いてきた。「どうしたんです?」あたしは千春さんに聞いた。
IP強制表示中:210.136.161.129 -
70:
知香
「今ね、藤本さんって方がお見舞いに来てたから知香ちゃんすぐ戻るから病室で待っててって言ったんやけど。待ってると思うから戻ってあげてくれる?」陸…来たんや。てかめっちゃ来るの早過ぎやん!まだ3時やし…。
IP強制表示中:210.136.161.139 -
71:
知香
「ありがと!すぐ戻るー千春さんも頑張ってね」あたしはそう言って少し急ぎながら病室に戻った。あたしが病室に戻ると陸は勝手にジュースやお菓子を並べて食べながらテレビを見てた。こいつは…ほんまマイペースそのものやな。
IP強制表示中:210.136.161.129 -
72:
知香
「こら!」あたしがそぉーっと病室に入ると、陸はビックリして手に持ってたお菓子を隠した。「陸あんた(笑)子供ちゃうねんから隠さんでいいやん」ほんまに笑えた。「お前なぁ笑いすぎ!ビックリするやんけー。けどまぁまぁ元気そうやん」
IP強制表示中:210.136.161.42 -
73:
知香
「まぁね…。ってかさぁ、ちょっと外でーへん?中庭あるねんけどさ」「え?別にいいけど」あたしと陸は二人で病院の中庭に向かった。なんとなくやけど、晴れた日の空気を吸いたかった。けっこう当たり前なことやけど病院におったらそんなことも普通にあんまなかったから。
IP強制表示中:210.136.161.130 -
74:
知香
「おっ!ここちょうどいいやん。座ろうや」陸がそう言ってベンチに座った。あたしも座った。「陸にとって運命ってなんやった?幸せやなぁって思う時ってどんな時?」「え?深い質問やなぁー。うーん…そやなぁ。分からんわ。幸せなんかも分からんし」
IP強制表示中:210.136.161.133 -
75:
知香
「それって幸せなんやと思うで。幸せかどうか分からんって思ってるだけで幸せやん。幸せじゃない人はすぐ幸せちゃうでってゆうやろ」「そうか?」陸は少し笑いながら空を見上げた。「運命ってさぁ…生まれた時から決まってんのかな」
IP強制表示中:210.136.161.43 -
76:
知香
「どうなんやろな…。てゆうかお前どないしてん?今日は人生について語るモードなんか(笑)」「ちょっとー人が真剣に話してんねんから真面目に聞いてよ」
IP強制表示中:210.136.161.134 -
78:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.139 -
79:
しおり
IP強制表示中:210.136.161.38 -
80:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.129 -
81:
知香
「ごめんごめん。てゆうか遠藤さぁ、ぶっちゃけ聖夜とどないなってんの?俺最近聖夜とあんまり話してなかったから。あいつ仕事終わったらすぐおらんようなってたし」「んー?分からんわぁ…。正直ゆって状況がいいとはゆわれへん」
IP強制表示中:210.136.161.38 -
82:
知香
「なんでやねん」陸は隣からあたしの顔をじっと見てそう聞いた。「なぁ…陸はさぁ、聖夜の元カノ知ってる?」「あぁ…一回だけ会ったことあるけど。それがどうかしたんか?」
IP強制表示中:210.136.161.37 -
83:
知香
「うん…しまくり。あたし明日手術すんねんやん」「は?お前どっか悪いんか?流産が原因?」あたしは話そうか迷ってた。でも陸に聞いてもらうことで、あたしはその時だけでも救われる気がした。だから話した…
IP強制表示中:210.136.161.33 -
84:
知香
「あんな、あたしの親離婚してたやん?」「おぉ…。遠藤はおばちゃんと住んでたやろ?」「うん…。でもお母さんな、あたしが高一の時に心不全で死んでんやん。陸は知らんかったと思うけど」
IP強制表示中:210.136.161.41 -
85:
知香
「マジかよ…じゃあ遠藤はそれからどうしててん?おっちゃんとこ行ってたんか?」陸は昔、家が近かったこともあって、お父さんとお母さんのことをよく知ってた。「一人…やったで。それからずっと一人で暮らしてきた。あ、ここの病院な、お父さんが働いてんねやん。めっちゃ凄腕らしいわ」
IP強制表示中:210.136.161.43 -
86:
知香
「マジで?じゃあ安心やんけ。おっちゃんは元気なんか?久しぶりに会いたいなぁ…ってゆうかお前手術ってさっきの話はなんやってん」手術…か。「なぁ、聖夜の元カノの名前知ってる?」
IP強制表示中:210.136.161.139 -
87:
知香
「香織ちゃんやった?多分そんなんやろ?」「…苗字は?」「知らん」「石井やで」「は…?」陸は一瞬黙った。「石井香織。なぁ、あたしの小学生の頃の苗字は?」「…石井…やろ…」
IP強制表示中:210.136.161.133 -
88:
知香
「あたしのお父さんあたしが生まれる前からずっと不倫しててん。その人と再婚もした。香織はあたしと同い年やけどお父さんの子供やねん」「嘘…やろ」あたしも何度願ったことか。嘘であってほしい、夢であってくれって。
IP強制表示中:210.136.161.131 -
89:
知香
「あたしも知らんかってん。でもお母さんからは聞いててさ。ほんでそのお母さんの亡くなった初七日の日に初めて会ってんな。で、再会したのが聖夜の元カノって形やった…」「昼ドラやん…」陸の言葉が理解できた。そりゃそうやわ…
IP強制表示中:210.136.161.134 -
90:
知香
「でな、聖夜と付き合ってからも色々あってんけど…聖夜はあたしとあの子の間で揺れてたみたいやねん。でも聖夜はやっとあたしのことだけ見てくれた。あの子とも切ってくれてん」「ほんならよかったんちゃうん?」
IP強制表示中:210.136.161.133 -
91:
知香
「でも…そんな時にあの子が…病気…白血病になってんやん」「香織ちゃんが?」陸はビックリした顔で少し声が大きくなった。「うん…。でもあたしさぁお父さんにずっと頼まれてん。骨髄の型が合うかもしれんから検査受けてくれって」
IP強制表示中:210.136.161.37 -
92:
知香
「でもな、あたしはやっぱりズルかった。検査は絶対受けへんかってん。でも…そしたら聖夜に怒鳴られたことあってさ」「あいつが?」陸はまたビックリしてた。「うん。でな、あたし迷っててん。検査受けようかどうしようか。でもそんな時に妊娠してたことが分かったんやん…」
IP強制表示中:210.136.161.33 -
93:
知香
「うん…」「だから体に支障あるとあかんし検査は受けられへんかった…。あたしは元々産むつもりやったから。でな、聖夜には期待してなかったけど産んで幸せになろ…って言っ…くれ…て…」思い出したら涙が出てきた。悔しいのと悲しいので…
IP強制表示中:210.136.161.39 -
94:
知香
「ちょ!泣くなって」陸はオドオドしてた。もちろんあたしが泣いたのを見るのも初めてやったやろう。「それや…のに…ぅっ…階段から…き落とされ…」「ちょ…どうゆうことやねん!誰にやねん!泣いてたら分からんやろが」
IP強制表示中:210.136.161.139 -
95:
知香
「お父さん…再婚した人…っ…でも聖夜は…陸にあたしが自分で階段から落ちたってゆ…たんや…ろ?」「…」陸は何も言わんかった。「笑いいや。あほやなぁって笑いーや…もうしんどいねん…」
IP強制表示中:210.136.161.35 -
96:
知香
「!!」その時急に陸に肩を抱かれた。そのままベンチに座ったままで頭をよしよししてくれてた。「泣け泣け泣いたらいいねん。お前はいい女や。俺が保証したる…絶対お前は幸せになれるから。だから心配すんな!」
IP強制表示中:210.136.161.138 -
97:
知香
「ぅ…っ…っ」ほんまに泣き止まれへんかった。「お前には友達もおるやんけ。一人ちゃうやろ?俺も京子らもおる。お前のおばちゃんも天国でちゃんと見てくれてる。聖夜だって絶対お前のこと幸せにしてくれるわ。結婚すんねやろ?」
IP強制表示中:210.136.161.44 -
98:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.138 -
99:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.133 -
100:
名無しさん
100頑張れぇぇぇ
IP強制表示中:210.136.161.199 -
101:
名無しさん
ちか
IP強制表示中:210.136.161.39 -
102:
名無しさん
>>50-100
IP強制表示中:210.136.161.138 -
103:
名無しさん
かいてぇ
IP強制表示中:210.136.161.41 -
104:
知香
「聖夜は…あの子をほっとかれへん…だってあたしに隠れて夜中に会いに行っててんで?結婚するんやろって聞かれてお前がこんな状態やから分からんって答えてんで…」「それはあいつなりの思いやりかもしれんやん。香織ちゃんの体調面とか気にしてゆったかもやんけ」
IP強制表示中:210.136.161.42 -
105:
知香
「違う…絶対気持ちが残ってんねん。手術終わってあの子が元気なったらあたしなんかいらんねん…聖夜もお父さんもみんなあたしに求めてんのは型の一致した骨髄だけや…」「は?お前…骨髄一致したん…ほ!ほんなら移植なんかせんかったらええやんけ」
IP強制表示中:210.136.161.44 -
106:
知香
「…」あたしは何も言われへんかった。何回もそれは考えてた。あの子が死ねば全部丸くおさまるんやって。お父さんはたった一人になった娘のあたしを愛してくれる。聖夜も…あたしだけを見てくれる。「自分の幸せ手に入れようとして何が悪いねん。遠藤はずっと一人で我慢してきたんやろ?」
IP強制表示中:210.136.161.130 -
107:
知香
「分からんねん…自分がどうしたいのか。あたしが手術を断れば…あたしは幸せになれるかもしれんで?でも…殺してしまうようなもんやろ…そんなん…」あたしの言葉を聞いて陸は黙った。
IP強制表示中:210.136.161.132 -
108:
知香
「京子もな…お見舞い来てくれてた時にあたしがその話したら怒って帰ってしまった。それから電話もメールもない…ねん」「そら京子はお前のことずっと見てきたからやろ…お前のこと想う友達なら当たり前やわ…」あたしは大切な友達さえも失うことになんの…?
IP強制表示中:210.136.161.33 -
109:
知香
「お前が決めることやから俺はもうこれ以上何もゆわんけど…ほんまに道外すようなことなっても…お前は誰も責められへんで…」道を外す…。今あたしの目の前にある人生の分岐点。二つの選択、どっちを選ぶかはあたし…。どっちが正しいん?
IP強制表示中:210.136.161.38 -
110:
知香
「うん…」「まぁまだ手術台におるわけちゃうねんからなんぼでも考えれるやろ。明日まで…それまでに何時間もあんねんから」あたしが選ぶ答えは、あたしのこれから。将来を大きく変えることになる…んや。
IP強制表示中:210.136.161.36 -
111:
知香
「俺…中学の時、お前のこと好きやったわ」「えっ!?もういいって!そんなん慰めにもならんし。虚しいだけやん…」「あほかほんまやって。でも何もゆえんかったなぁ…淡い思い出や。だから遠藤には幸せなってほしいねん。一回は好きになった女やねんから」
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112:
知香
「そっ…か。ほんまか嘘かは分からんけど…ありがとう。あたし陸と友達でよかった。陸より幸せになるわ(笑)見ててな」あたしはいつのまにか泣き止んでた。笑ってた…。「おー。まぁ俺より幸せは無理かもしれんけどな!」
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113:
知香
「なんなん陸ーさっきは幸せかどうか分からんとかゆってたくせに」「え?そんなことゆうた?空耳アワーやろ」あたしらはさっきまでの暗い雰囲気がうそみたいに笑ってた。陸に話してよかった…やっぱり気持ちがすっきりした気がした。
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114:
名無しさん
>>1-150
IP強制表示中:210.136.161.38 -
115:
夏花火
>>70-120
IP強制表示中:210.136.161.42 -
116:
知香
「とりあえず仕事戻らなあかんしそろそろ行くわ。またなんかあったらいつでも電話してこいよ」「ありがとう…陸」陸の帰っていく後ろ姿を、あたしは見えなくなるまでずっと見てた。あっ…。その時…あたしのおでこにぽつっと落ちてきた。雨やった…
IP強制表示中:210.136.161.134 -
117:
知香
嫌な雨。黒い雲。なんとなく予感がした。なにかが起こる…って。こんな雨の時にはいつもなにかがあったな…「知香ちゃんこんなとこおったら風邪ひくよ」空を見上げてたあたしに千春さんの声が聞こえてきた。
IP強制表示中:210.136.161.139 -
118:
知香
「あ…ごめんなさ…もう病室戻るね」「さっきの男の子もう帰ったの?」「うん…」千春さんは何も言わずに病室まであたしの隣を歩いてくれてた。ひょっとしたらあたしの気持ちが揺らいでたのを気付いてたんかもしれんな…
IP強制表示中:210.136.161.140 -
119:
知香
あたしが手術を断れば、みんなどう思うやろ?あたしを最低やと思うんかな…聖夜もお父さんも他の医師や看護婦さんもあたしのこと…人殺しやと思うんかな…いろんな気持ちが胸を締め付ける。陸や京子やりぃに言われた言葉も苦しかった。
IP強制表示中:210.136.161.133 -
120:
知香
自分の幸せ…か。あたしの『幸せ』って一体なんなんやろう…人ってどうゆう時に幸せを感じるものなん?幸せって言葉では簡単に言えるけど、幸せは自分にしか分からん、自分の心が決めるものやんな…あたしは聖夜が…聖夜がいてくれることだけが…全てやった。
IP強制表示中:210.136.161.40 -
121:
知香
もし時間を戻すことができるなら、あたしは迷わずにこの時に戻るやろう。あの時のあの瞬間に戻りたい…目の前に二つの道があったあの時に…あたし間違ってた。選んだ道は間違ってた。道を外した。でももう戻ることなんてない…もしもなんてないねんから…
IP強制表示中:210.136.161.39 -
122:
知香
「なぁ千春さーん。カーテン閉めてもいい?雨あんまり好きじゃなくて…」病室に戻ったあたしはカーテンを閉めてもらった。それから千春さんは勤務時間が終わったみたいで病室を出て行ったけど、また着替えて戻ってきた。「知香ちゃん…ちょっといいかな?」
IP強制表示中:210.136.161.140 -
123:
知香
「私服めっちゃ可愛いー♪やっぱりお姉さんって感じやね」不思議なくらいやった。なんで千春さんがホストに騙されたことがあるんか分からんかった。実際キレーな人やったし…ちょっと思ったなぁ。多分ホストにはまる人は、心が綺麗すぎるんちゃうかなって。
IP強制表示中:210.136.161.40 -
124:
知香
真っ直ぐで素直やから全部信じてしまうんやろう。そう思った瞬間やった。「体調は大丈夫?」「う…ん。なんとかこのとおりぴんぴんしてるよ」「そっか…。明日…大丈夫?」
IP強制表示中:210.136.161.33 -
125:
知香
「あ…う…ん」予感的中やった。千春さんは気付いてたんや。あたしの心の揺れを。「ねぇ、話したくなかったいいけどもし話せるなら話してくれへんかな?今まで何があったのか」千春さんのことは好きやった…でも…
IP強制表示中:210.136.161.42 -
126:
知香
「ごめんなさい…今は…ゆわれへん。話したら長くなるし…一日じゃ足りひんと思うから(笑)」あたしは笑ってた。でもそうじゃなかった。なんとなく千春さんに話すことができひんかった。お父さんの立場もあったし…
IP強制表示中:210.136.161.36 -
127:
知香
「そうやね…ごめんね変なことゆっちゃって。また…明日ね。今日はゆっくり休んで明日の手術頑張ろ」「うん…分かった。お疲れ様です」千春さんが出て行った後、あたしは一人でずっと天上を見てた。
IP強制表示中:210.136.161.42 -
128:
知香
また涙が出てきたからやった。高校行ってた頃から、あたしは夜になったらいつも仰向けに寝ながら天上を見て泣いてた。そしたらあんまり次の日目が腫れへんからやった…。頬から流れていく涙は、あたしの苦しい気持ちの代わり。でもいくら泣いたって…何も変わらんのに
IP強制表示中:210.136.161.134 -
129:
知香
お母さん…もしお母さんならどうする?手術する?断る?心の中で問い掛けた。でも聞かなくても分かる。お母さんなら…間違いなく手術を受けるやろう。お人よしやもん…傷付けられたお父さんのことも一回も悪くゆったことないもんな…
IP強制表示中:210.136.161.136 -
130:
知香
ちょっと接続悪すぎなのでまたあらためて書きます
IP強制表示中:210.136.161.137 -
131:
ぃつも楽しみに読んでるょぉ文章書くの上手ヤネ読みゃすぃし完結マデ読むカラ頑張ってね
IP強制表示中:210.136.161.129 -
132:
名無しさん
>>1-200
IP強制表示中:210.136.161.43 -
133:
うリ
めちャ泣Llた(っ・。)ホンマ切なLlよーて。。。続き楽しみにしてるカラ頑張ッてなあーリ
IP強制表示中:210.136.161.42 -
134:
名無しさん
書いてぇ待ってるよぉ
IP強制表示中:210.136.161.135 -
135:
名無しさん
>>1-200
IP強制表示中:210.136.161.139 -
136:
名無しさん
かかんの?
IP強制表示中:210.136.161.44 -
137:
知香
「知ー香!」急にりぃの声がした。起き上がるとそこにはほんまにりぃが来てた。「りぃ…」「もー。なんちゅう顔してんの。知香の好きなピザまん買ってきたから一緒に食べよ」
IP強制表示中:210.136.161.131 -
138:
知香
「うん…ありがと。りぃ一人で来たん?」「あ…うん」りぃは一人やった。京子は一緒じゃなかった。やっぱり京子はあたしに愛想つかしたんかもしれん。あんなに怒ってたもん…
IP強制表示中:210.136.161.134 -
139:
知香
「なぁ知香ぁ。さっき駅前で陸に会って少し話してたんやけどさ。知香悩んでるって聞いた…。りぃには何もできひんけどさ…知香が思ってるようにすればいいからね。後悔だけはせんように」「う…ん」
IP強制表示中:210.136.161.44 -
140:
夏花火
>>70-200
IP強制表示中:210.136.161.36 -
141:
名無しさん
>>50
IP強制表示中:210.136.161.134 -
142:
いっぱい泣きましたそんで、人への思いやりを大事にしようて思ったし、だから知香さんわあたし強いしホンマに素敵な人やおもう
IP強制表示中:210.136.161.140 -
143:
削除削除されますた
IP強制表示中: -
144:
名無しさん
あげる
IP強制表示中:219.125.148.210 -
145:
名無しさん
知香さん頑張って書いてね
IP強制表示中:210.136.161.138 -
146:
名無しさん
完結させてくださぃね
IP強制表示中:210.136.161.138 -
147:
名無しさん
頑張りな待ってるからさ
IP強制表示中:210.136.161.131 -
148:
名無しさん
まってるよ完結までがんばってね
IP強制表示中:210.136.161.133 -
149:
知香がんばれ
泣きました…完結まで見守ります!人間の“欲”“願望”“尊さ”“運命”“考え”その他の色々な気持ちが描かれていて、とても良い物語ですね。人間、切瑳琢磨に生きて行かなければならないと思いました…
IP強制表示中:222.7.56.147 -
150:
名無しさん
あれ?傷跡に間違えて書き込みしてるのに更新はまだなの?
IP強制表示中:210.136.161.132 -
151:
削除削除されますた
IP強制表示中: -
152:
名無しさん
>>120-160
IP強制表示中:210.136.161.130 -
153:
名無しさん
なんで間違えたーん?
IP強制表示中:210.136.161.44 -
154:
名無しさん
本間この小説すごぃゎかなり引き込まれたし泣けるアタシ辛い事あったらすぐ落ち込んでしまってたけどコレ読んでたらすごぃ主を尊敬して頑張ろうって気にさせられちゃぃました…(^口^;)ホント頑張って下さいネ完結まで応援してます
IP強制表示中:210.136.161.135 -
155:
しおり
IP強制表示中:210.136.161.136 -
156:
かいる
ちかさん頑張ってるね。応援してます。
IP強制表示中:210.136.161.131 -
157:
名無しさん
>>1-50 >>50-100 >>100-150
IP強制表示中:222.7.56.58 -
158:
知香
皆様更新遅くなっててごめんなさいなるべく早く書き上げるつもりなんですけど、時々間も空いたりすると思う気長に読んで下さいお願いします
IP強制表示中:210.136.161.139 -
159:
知香
>>139からの続きです。
IP強制表示中:210.136.161.131 -
160:
知香
りぃは、普段はどっちかってゆうと、のほほんとしてる。でもこの時のりぃは、あたしよりお姉さんみたいやった。「正直どうしたらいいか分からんねんやん…京子のこともずっと気になってるし」
IP強制表示中:210.136.161.34 -
161:
知香
「京子のことは気にせんとき。今はそっとしとけばいいと思うで。そのうち普通な顔してひょっこり現れるやろうし」りぃがそう言った時、病室のドアがノックされた。「えっ?もしかして?」りぃとあたしは目を合わせてびっくりした。京子かも…と思ったから。
IP強制表示中:210.136.161.34 -
162:
知香
でも入ってきたのは京子じゃなかった。「あれ?りぃちゃんやったっけ?またお見舞い来てくれたんや」そう言ったのは聖夜やった。「そうなんですよ。あの…もうすぐ帰るんで。気使わないで下さいね」気を使ってんのはりぃのほうやった。
IP強制表示中:210.136.161.138 -
163:
知香
「全然気にせんとって。ゆっくりしててくれて大丈夫やし。てゆうかあの子は?京子ちゃん」聖夜は何も知らんからな…京子が怒ったことも怒った理由も…「し、仕事が忙しいみたいで。また別で来るみたい」りぃは、とりあえず聖夜にそう言ってた。
IP強制表示中:210.136.161.35 -
164:
知香
結局なんとなく静かになった病室の空気に耐えられへんかったせいか、りぃは帰ってしまった。でもりぃが帰ってすぐにメールがきた。りぃは知香の味方やで。ずっと友達やから。って。短いメールやけど嬉しかった。こんなメールりぃからもらったことなかったから。
IP強制表示中:210.136.161.34 -
165:
知香
「俺りぃちゃんに嫌われてんのかな?全然目も合わしてくれへんかったわ…」「そんなことないやろ…あの子人見知りやからやと思うよ」そう言うしかない。りぃは人見知りでも何でもないけど。ただあんまりよく思ってないんかもな…
IP強制表示中:210.136.161.133 -
166:
知香
「あっそやそや。手術前に香織と顔合わせもできてよかったなぁ」「あぁ…うん」…って…何で聖夜が知ってるんよ?「何で…?何で聖夜がもう顔合わせ終わったこと知ってんの?」
IP強制表示中:210.136.161.33 -
167:
知香
「えっ…あの、いつものあのか、看護婦さんに聞いてん」「千春さんに?」「うん…」「いつ?」「ちょうど病室入る前に。さっきやで」「ふーん…千春さん昨日夜勤やったしもうけっこう前に帰ってんねんけどな」
IP強制表示中:210.136.161.35 -
168:
知香
「あっ間違えたわ。違う看護婦さんや…あの」「もーいいで」「えっ?」「行ったんやろあの子の病室。あたしのとこ来るより先にあの子んとこ行ったんやろ?」読めんねん。嫌なぐらい展開が。そしてそれが嫌なぐらいスパッと当たる。
IP強制表示中:210.136.161.36 -
169:
知香
「…ごめん」聖夜のこのストレートに謝ったりするところ…嫌い。自分に非があるの認めてるみたいやん。「何で謝んの?謝らなあかんことしたわけ?しかも昨日の今日やで?そうゆう無神経さが理解できひんわ…」
IP強制表示中:210.136.161.44 -
170:
知香
「あっちの病棟のほうが玄関ロビーから近かったから…行っただけやねん」もっとマシな言い訳はないんかと思いながら、あたしはまたイライラしてた。頭の中がめちゃくちゃで。「手術せえへんから」
IP強制表示中:210.136.161.131 -
171:
知香
「は?知香…お前…」あたしは本気やった。なんでこんなに苦しみながら人を助けなあかんのか分からんかった。あの子を助ける前に、あたしの心が壊れてしまう…。聖夜を取られるのが怖かった。「ちょっと待ってくれよ…俺のせいでなんか?俺が香織んとこ見舞い行ったからか?」
IP強制表示中:210.136.161.129 -
172:
知香
「違うわ…。でもそれもあるけど…あたし流産してまだ一週間やで?時々おなかも痛いねん…」「そんなに痛いんか?見てもらったんか?今から先生に見てもらったらいいやん。明日には治るかもしれんやんけ」あたしは思った。
IP強制表示中:210.136.161.140 -
173:
知香
あたしの体なんて聖夜にとっては二の次なんやろうって。でもあたし後悔してる。この時に先生にほんまに見てもらっとけばよかったって…そしたら…あたしほんまに手術なんか受けへんかった。正確にゆうならば受けられへんかったのに。あたしが失った二つのもの。一体何やと思う…
IP強制表示中:210.136.161.138 -
174:
知香
「聖夜はあたしの体よりあの子の命のほうが大事やねんな。分かった」「なにゆうてんねん!知香の体も大事やしあいつの命も大事や。だいたいお前…そんなん比べるもんちゃうやんけ…」は…い?比べるもんじゃない…って?誰が比べてんのよ…
IP強制表示中:210.136.161.44 -
175:
知香
「聖夜がずっと比べてんねやろ?どっちが大事なんか分からんから…だからあたしにもあの子にもどっちにもいい顔して…せこいねん…最低や…」あたし泣きすぎやん!ってぐらいこのころは毎日泣いてた。もし泣く仕事があったらかなり儲かったやろうな…
IP強制表示中:210.136.161.41 -
176:
知香
「ちゃう。俺…お前のことが好きや。ほんまにお前のことだけが好きやねん…信じてくれ」聖夜は初めてあたしに涙を見せた。あたしはかなり動揺した。自分の好きな男があたしの目の前で泣いてる…。この時の涙に何ひとつ嘘がないって思ってしまった。だから…
IP強制表示中:210.136.161.134 -
177:
知香
あほな女はどこまでいってもあほやった。信じてんな…また。聖夜が涙流しながらあたしのこと好きって…好きやって言ってくれたから。「ほんまに?信じていいん?あたしのこと幸せにしてくれる?」「当たり前やんけ…」
IP強制表示中:210.136.161.41 -
178:
知香
「ごめんな…あたし…不安やってん。聖夜があたしよりあの子を好きかもしれんって思ったら怖かった…。信じられへんくて…」「信じてくれ。俺は絶対に知香を幸せにするし守っていくから」聖夜の言葉はあたしの涙を止めてくれた。幸せな気持ちに…してくれた。
IP強制表示中:210.136.161.40 -
179:
知香
「…手術受けるわ」「いいんか?」「うん」今考えてみればこの展開になるのは全て聖夜の予想どおりやったんやろう。あたしを安心させて、信じさせて…。そう思うとほんまに最悪な男やったのに…気付きもせんかった…
IP強制表示中:210.136.161.42 -
180:
知香
「退院したら海遊館行く約束守ってやぁー」「おー。行こなっ。他にも行きたいとこないんか?どこでも連れてったんで」「んーっと…じゃあ北海道がいいなぁ」来るはずもない明るい未来を夢みてた。できない約束ばかりが残るなんてことを知らずに。
IP強制表示中:210.136.161.35 -
181:
知香
「じゃあ札幌とか函館とかいっぱい回らなあかんなぁ。小樽もいいらしいし」なぁ聖夜…札幌の話も海遊館のことも全部嘘やった?ちゃうやんな?あたしそれだけは疑いたくない…この時はほんまに行くつもりでゆってくれたんやんな…?
IP強制表示中:210.136.161.133 -
182:
知香
でももうそんなことはなんにもならへん。嘘やったか本気かやったなんて今さらどっちでもいいもんな…結果が全てを物語ってんねんから…。「明日また来るからな。手術前に会いにくるし。明日休みとったから」聖夜は面会時間ぎりぎりまでいてくれた後、あたしにそう言って帰って行った。
IP強制表示中:210.136.161.135 -
183:
知香
聖夜が帰った後に締め切ってたカーテンを開けた。まだ外は雨…。やむ気配もない。テレビをつけてみた。明日の天気予報も雨やった。気分的に嫌な感じやった。雨…か…。あたしはその日、京子とりぃと陸にメールを送った。
IP強制表示中:210.136.161.135 -
184:
知香
色々考えたけど明日やっぱり手術受けるよ。あたしが感じた幸せになれるって確信を信じてみようと思う。自分を信じてみる。色々ごめん。それとありがとう。三人に同じメールを送った。
IP強制表示中:210.136.161.138 -
185:
知香
りぃと陸からはメールが返ってきた。《陸》そうけなんか遠藤らしいな。お前のことちょっと尊敬するわこうゆう答えが出せるんはお前ぐらいやでやっぱお前すげーわ…明日行けたら行くわ《りぃ》そっか…分かったよ。知香が決めた答えやから明日仕事終わったら病院行くからね
IP強制表示中:210.136.161.129 -
186:
知香
二人のメールはすぐに返ってきた。でも京子からは…いつまで待っても返ってこなかった。あたしのこときらいになったんやろな…色々考えてたらおなかが痛くなってきたし、あたしは何も考えんようにして手術の前日眠りについた。
IP強制表示中:210.136.161.136 -
187:
名無しさん
>>150-200
IP強制表示中:222.7.56.59 -
188:
名無しさん
ガンバレ
IP強制表示中:222.7.56.56 -
189:
名無しさん
頑張ってね
IP強制表示中:210.136.161.42 -
190:
名無しさん
http://pr3.cgiboy.com/S/4179572
IP強制表示中:219.163.200.94 -
191:
名無しさん
めっちゃ続き気になる知香ちゃん頑張ってね
IP強制表示中:210.136.161.33 -
192:
知香
《ザー》…手術当日の朝あたしは雨の音で目を覚ました。嫌な目覚めやった。窓の外は土砂降り。雨は思いっきり音を立てながら降り続いてた。テレビをつけた。大阪府南部には大雨洪水警報が出るくらいひどいらしかった。まぁとにかく嫌な雰囲気やった…
IP強制表示中:210.136.161.33 -
193:
知香
しばらくしたら千春さんが病室に来た。朝の検温と一応体調の問診をしにきてた。今日は全身麻酔をするから飲み物も食べ物もあかんかったし、いつもよりやけにのどが渇いてた。なんか胃にものが入ってたら手術中に危険らしくて、絶対に何も口にしたらあかんよって念をおされた。
IP強制表示中:210.136.161.135 -
194:
知香
あぁ…なんか飲みたい…。いつもは思わんのにのどが渇いてしゃあなかった。人間の心理やろうね。禁止されたりあかんって言われてることがなんか知らんけどムショーにしたくなる。「手術は11時からやから15分前に来るからそれまでゆっくりしててね。あと化粧とかはしたらあかんよ」
IP強制表示中:210.136.161.43 -
195:
知香
「なんでー?」あたしは不思議に思って聞いた。「手術中の顔色とか化粧してたら分からなくなったりするから。ちょっとの変化とかも一応ちゃんと見ないとだめやからね」「分かったぁ。てゆうか化粧して手術しても目つむってるし意味ないもんね」
IP強制表示中:210.136.161.129 -
196:
知香
あたしの言葉を聞いて千春さんは笑ってた。それから一人になった病室でただ時間が過ぎるのを待ってた。昨日あれからお父さん病室にこんかったなぁ…あの子んとこずっとおったんかな?忙しいんかな?まぁいいや。聖夜が手術前に来てくれるし。
IP強制表示中:210.136.161.129 -
197:
知香
遅いなぁ聖夜…。時計を見るたびに時間が過ぎていく。9時…10時…10時半…「知香ちゃんそろそろ行こうか」千春さんが病室に来た。結局聖夜は手術前に来るってゆってたのに、病室には現れへんかった。
IP強制表示中:210.136.161.44 -
198:
知香
「もうちょっとだけ待ってくれる?」「あ…あと5分だけなら大丈夫やけど…。誰か待ってんのかな?」千春さんは聞きにくそうにあたしに聞いた。多分千春さんは知ってたんやろう。でもあたしには何も言わんかった。もし教えたらあたしは手術を受けへんと思ったんやろな…
IP強制表示中:210.136.161.38 -
199:
知香
「知香ちゃんもう時間やから行こうね」結局5分のばして待ってたけど聖夜は来てくれへんかった。あたしは知らんかった。聖夜があの子のところに行ってたことを。後で知ることになんねん…あほみたいに。つくづく思う。あたしの人生なんてクズやなぁって。
IP強制表示中:210.136.161.33 -
200:
知香
手術室に運ばれた。結局あたしは手術前に誰とも会わんかった。でも手術室に入った時、隣におったあの子を見た。もう目をつぶってた。ちょっとあたしも緊張してたっけな…。出頭医はお父さんと笠井先生ってゆう人やった。
IP強制表示中:210.136.161.40 -
201:
知香
そんな時、あたしの下腹部がやけにズキズキ痛んだ。手術室に入ってきたお父さんを見てあたしはとりあえず言った。「お父さん…ちょっとおなか痛いねんけど…」「あ…朝から知香なんも食べてないからなぁ…。ごめんな。手術終わるまで我慢できるか?」
IP強制表示中:210.136.161.131 -
202:
知香
あそうか。あたしご飯食べてないからか…。単純なあたしはその言葉を聞いて納得してうなずいた。でも笠井先生があたしのとこに来た。「知香ちゃんおなかってどのへんが痛いの?だいたいでいいから場所分かるとこ手でおさえてみてくれる?」
IP強制表示中:210.136.161.40 -
203:
知香
「あ…はい」あたしは言われたとおり下腹部の真ん中下あたりをおさえた。「今急に痛くなったんかな?それとも前から?」「あ…ちょっと前からやけど…たまにです。ほんまにたまに痛くなるぐらい」
IP強制表示中:210.136.161.39 -
204:
知香
「うーん…」笠井先生がそう言ってちょっとしかめっつらになった。え?なに?「じゃあ知香手術始まるから全身麻酔するで。」そん時お父さんが笠井先生とあたしが喋ってるのに言ってきた。とにかく手術の開始時間やからってことやった。
IP強制表示中:210.136.161.36 -
205:
知香
笠井先生はお父さんより若い先生やったし、言われたまま手術は始まることになった。手慣れた感じでベテランぽい助手のナースがあたしの左腕に点滴の針を挿した。その針を見てたら次は点滴のチューブに別の針を挿した。次の瞬間、横にかかってた点滴が一滴ずつあたしのチューブの中に落ちていく。
IP強制表示中:210.136.161.40 -
206:
知香
麻酔きかんくて痛かったらどうしよ…もし痛かっ…あたしはそう考えてた時、急にガクっと全身の力が抜けたのを覚えてる。手術中のことなんて覚えてるはずもなかった。当たり前か…
IP強制表示中:210.136.161.131 -
207:
知香
「大丈夫かなぁ?」「今はまだ眠ってるだけやから大丈夫やろ」そんな会話が聞こえた。声は…陸とりぃ。あたしは少し重たいまぶたをあけた。ちょっと電気の光りがまぶしかった。
IP強制表示中:210.136.161.130 -
208:
知香
「陸!目あけた!」「遠藤?分かるか?」あたしの顔を見て二人は嬉しそうな顔をしてた。あたしもちょっとホッとした。でも目で探してた。まだ動きにくい重い体をそのままにして…聖夜のこと…探してた。
IP強制表示中:210.136.161.33 -
209:
知香
「聖夜…は?聖夜おらんの?まだ来てないん?」二人はあたしを見て戸惑ってた。「まだ来てないんちゃうか?なぁ?」「うん…」ぎこちない雰囲気が伝わってくる。なんか隠してるような気がした。
IP強制表示中:210.136.161.129 -
210:
知香
「そっか…目覚まして1番に見たやつがあんたらとは(笑)また気失うわ」「おいおい」ちょっとだけ空気がなごんだ。「なぁ、それより手術成功したん?」「あぁ。とりあえずはってゆってたよ。後は経過次第やってさ。正常な白血球の数が増えたら大丈夫らしい」
IP強制表示中:210.136.161.33 -
211:
名無しさん
>>150-300
IP強制表示中:210.136.161.43 -
212:
知香
「そっか…よかった」(コンコン)その時ドアがノックされた。聖夜や!と思った。でも入ってきたのは聖夜ではなく京子やった。あたしはびっくりして起き上がってた。京子が来るなんて思ってもみんかったから。
IP強制表示中:210.136.161.42 -
213:
知香
「京子…」「手術成功したんやろ。よかったな」京子はあたしを見てにこっと笑った。怒って…ない。なんで?あたしは不思議やった。「陸!ジュース買いに行くで」「お前一人で行ってこいやぁ」「いーからっ!」
IP強制表示中:210.136.161.135 -
214:
知香
りぃが陸を引っ張りながら病室を出て行った。多分あたしらに気使って二人にしてくれたんやろう。「京子…あたし…」「ごめんとかゆうんはナシやで。知香が自分で決めたことやねんから。私は知香の友達やから知香がこれでよかったならこれで私もよかったんやと思ってるよ」
IP強制表示中:210.136.161.33 -
215:
知香
「でも…怒ってたんじゃないの?」「怒ってたよ。あほやって思った。ほんまにお人よしでどうしようもない女やと思った。でもそんな知香が知香やねんなぁと思った。私の自慢の友達やわ」「京子ぉ…」あたしはまた泣いてしまってた。
IP強制表示中:210.136.161.129 -
216:
知香
「もぉ…泣きなやぁ。すっぴんやのに泣いたらもっとひどなるで」京子は笑ってた。あたしは泣き笑いやった。「聖夜君は?」「あ…まだ来てないみたい。多分最近あんまり寝てなかったから。もうすぐ来ると思う」
IP強制表示中:210.136.161.44 -
217:
知香
「そっか。あっおなかすいてない?ピザまん買ってきたで」「ハハッそれ昨日りぃも持ってきてたし」「マジで?やること一緒やなぁほんま」でも嬉しかった。ピザまんのぬくもりより気持ちがあったかかった。くさすぎやけど。
IP強制表示中:210.136.161.42 -
218:
知香
「ジュース買ってきたでぇー。何がいい?ミルクティーとココアとオレンジジュースと緑茶とぉ…コーラとフルーツオレ!」陸とりぃが両手にいっぱい持ちながら帰ってきた。あたし幸せやなぁと思った。いい友達がおるなって。あたし友達には恵まれてた。もうそれだけでいいや…
IP強制表示中:210.136.161.35 -
219:
知香
「ちょー陸あんた聖夜君の同僚やろ?電話してはよ来いって言ってよ」京子が陸に言った。陸とりぃは目を合わせて戸惑ってた。「も、もうすぐ来ると思うで。まぁゆっくり待っとこや」
IP強制表示中:210.136.161.132 -
220:
知香
《ザー…》雨の音が聞こえた。まだ雨は降り続いてた。やむことなくずっと…「ほんまのことゆっていいで。もうあたし大丈夫やから」あたしは陸にそう言った。ほんまはなんとなく分かってた。何で朝、手術前に聖夜がこーへんかったんか。何で目を覚ました時そばにおらんかったんか。
IP強制表示中:210.136.161.37 -
221:
知香
わかんねん。陸やりぃの戸惑ってる顔や朝の千春さんの顔を見てたら。気付くねん。何かを隠してることが。不思議やなぁと思う。何で陸たちの嘘が分かるのに聖夜の嘘が分からんかったのかが。何で…見抜かれへんかったのかが。
IP強制表示中:210.136.161.133 -
222:
知香
「どうゆうこと?」京子があたしを見て言った。「聖夜…来てるんやろ?ここには来てないけどあの子んとこおるんやろ?」陸とりぃは黙ったままやった。あたしもそれ以上何も言われへんかった。
IP強制表示中:210.136.161.138 -
223:
知香
「陸?あんたなんか言いーや。違うやろ?なぁなんとか言いーや!」京子の声が病室に響いた。京子は少し震えてるみたいやった。強く握ったままの拳が震えてた…「知香…もう別れ…ここまでしてこんだけ知香は自分を苦しめたのに…」りぃがあたしに言った。
IP強制表示中:210.136.161.137 -
224:
知香
「え…」あたしは自分が壊れていくのが分かった。音をたてて崩れていった…信じたくなかった。あたしは大丈夫やって思ってたけどやっぱりあかんかった。もうめちゃくちゃやった…。「いゃ…いやーっ!やー!わーいやーっ」
IP強制表示中:210.136.161.136 -
225:
知香
自分でも何を叫んでたのかが分からんかった。ただ…叫んでた。ベットのそばの棚に飾ってあった写真とか花瓶とかも全部ぐちゃぐちゃに落としてた。ベットから落ちてカーテンも引き千切った。もう最悪やった…
IP強制表示中:210.136.161.41 -
226:
知香
「痛っ…痛ぃ…」あたしは急にものすごい痛みを下腹部に感じた。その直後、あたしは出血した。ふとももからべっとり流れ落ちてくる血。普通の量ではなかった。次の瞬間あたしは気を失った。
IP強制表示中:210.136.161.36 -
227:
知香
あたしが失った二つのもの。そのうちの一つはあたしの体の一部やった。子宮と卵巣をつなぐあたしの卵管は《破裂》した…。あたしは下手をすれば死んでたかもしれん。大量の出血やショック死で。幸い病院やったせいもあって、素早い処置のおかげであたしは大丈夫やったけど。
IP強制表示中:210.136.161.140 -
228:
知香
次に目を覚ましたあたしは自分の病室ではないベットの上やった。あれ?なんで…回りを見渡すとあるやんあれ。波打つみたいに呼吸の波動が出るやつ。あれがあった。気付いたらあたしは酸素マスクもしてた。点滴も…状況が理解できひんかった。
IP強制表示中:210.136.161.136 -
229:
知香
不安やった。誰もおらんし何が起きたかも分からんくて。あたしは点滴のついてない方の手で手探りでナースコールのボタンを探した。あっ…あった…。あたしはすぐにボタンを押した。すぐに看護婦さんが来た。
IP強制表示中:210.136.161.137 -
230:
知香
「遠藤さん?大丈夫ですか?痛みはない?」「あの…これ外してもいいですか?」あたしは酸素マスクを指差しながら聞いた。ってゆうよりもう外してた。「あの…あたし血出て…何があったか分かります?なんか起きたらこんなとこやし意味分からんくて」
IP強制表示中:210.136.161.132 -
231:
知香
「あのね、それは明日先生から説明があると思うからその時に聞いてくれるかな?ごめんね…」看護婦さんは申し訳なさそうに謝ってきた。「あ…そんな謝らんとって下さい。あっじゃあ千春さんは?今日夜勤ですか?もし夜勤ならちょっと来てもらいたいんですけど」
IP強制表示中:210.136.161.132 -
232:
知香
「あぁ…一応夜勤だけど手が空いてるかは分からないから確認とってみるね」そう言って出て行った。やけに静かやなぁここ。早く自分の病室戻りたい。あたしは少し入院に慣れてたせいか自分の病室に愛着があった。
IP強制表示中:210.136.161.135 -
233:
名無しさん
>>180-300
IP強制表示中:210.136.161.137 -
234:
知香
(コンコン)しばらくすると千春さんが来た。ちょっとほっとした。「どうしたの?知香ちゃん。大丈夫?」「大丈夫ってゆうか…あたし何でこんなとこおんの?暴れたから?」「…。ちょっと体に異変があったから…。手術したからだよ」
IP強制表示中:210.136.161.35 -
235:
知香
「なんの手術?」「それは…明日お父さんから話があると思うから」「さっきもそう言われた。千春さんがゆったって絶対ゆわんから教えて。今聞いても明日聞いても一緒やん」あたしがそう言うと千春さんは少し黙ったあと、話し始めた…。
IP強制表示中:210.136.161.35 -
236:
知香
「本当は言っちゃだめやねんで。でも知香ちゃん言っても納得してくれへんしね…。あのね、流産あったでしょ?」「うん」あたしはゴクッと息をのんだ。「それで子宮内に残ってた血液とか塊が逆のぼって卵子がとおる卵管ってところにつまってたの」
IP強制表示中:210.136.161.131 -
237:
知香
話を聞いていくうちに深刻そうやってことが分かった。その塊が卵管に炎症を起こして、破裂して大出血につながった。あたしの体内には一気に血が流れ出して子宮内や卵巣や腸の壁がわにまで広がってたらしい。
IP強制表示中:210.136.161.134 -
238:
知香
だからあんなにありえへんくらいの痛さやったんやなぁと理解できた。でも何で?「知香ちゃん骨髄の検査受けた日本当は婦人科の検査もあったみたいなんやけど…。お父さんが時間が重なってるから後日にしますって言ったみたいで…」
IP強制表示中:210.136.161.44 -
239:
知香
「えっ…」あたしは意味が分からんかった。お父さんはあたしの流産した後の検査よりも、骨髄の検査を優先させたってこと…?あたしのことよりも…あの子の体のほうが大事やったって…こと…「もしその時その塊が見つかってたら破裂せえへんかったん?」
IP強制表示中:210.136.161.34 -
240:
知香
「あ…うん。検査してたら見逃すことはないと思うからね…」「そう…なんや…。あの、破裂したけどもう出血はないし大丈夫やんな?なんか後でなるとかはないやんな?」「それは…」千春さんは黙ってしまった。それは…って何?
IP強制表示中:210.136.161.35 -
241:
知香
「なんなん?どうなったん?ゆってよ!」「知香ちゃん落ち着いて。でもこの先の話は動揺もするやろうしやっぱりお父さんから聞いたほうがいいと思うねん」「もうここまでゆってんねんから一緒やろ。偽善?いい人ぶってんの?」
IP強制表示中:210.136.161.131 -
242:
知香
千春さんにこんなこと言いたくなかった。でもあたしは知りたかってん…「あのね、出血もひどかったし卵管が破裂しちゃったせいで卵巣が正常に働くかが分からなくなったみたいで…」「どうゆう意味?」「だから…卵子が作れないかもしれない…」
IP強制表示中:210.136.161.134 -
243:
知香
「嘘…でしょ…」「ま…まだ確実にそうと決まったわけじゃないから…もしかしたら大丈夫かもしれないし」あたしは頭の中が真っ白になった。ありえへん…卵子が作れないってことは子供ができひんってことやん…。精子と出会うための卵子がなかったから…子供はできひんやん…
IP強制表示中:210.136.161.138 -
244:
知香
「ごめんな千春さん…こんなことゆわして…もういいから出て行って。大丈夫やから…」千春さんは足取りが重いまま病室を出ていった。あたしは声を押し殺して泣いた。ただずっと布団かぶったまま…何時間も泣き続けた…
IP強制表示中:210.136.161.41 -
245:
知香
ほんの八日前まで、あたしは幸せなはずやった。おなかには聖夜との赤ちゃんがおって結婚しようって言われて…。お父さんともうまくいきかけてて…幸せやったのに…。それやのに…もう赤ちゃんを授かることもできひんの?返してや…あたしの赤ちゃん…
IP強制表示中:210.136.161.135 -
246:
知香
ガラガラ…誰かが病室に入ってきた。あたしは布団を被ったまま黙ってた。「知香…寝てんのか?」
IP強制表示中:210.136.161.138 -
247:
知香
聞こえたのは聖夜の声やった。あたしは布団をはいで聖夜を見た。「なんで泣いて…」「あんたのせいでなにもかもめちゃくちゃや…あの子のせいで…っ…ぅ…」「知香どうしてん…」
IP強制表示中:210.136.161.36 -
248:
知香
「今日朝からずっと何してたんよ!お昼も夕方もずっと何してたわけ?今の今までずっと何してた…」「お前が緊急手術になったって聞いて…手術室の前で待っててん…そしたら陸に殴られた…京子ちゃんらにも帰れって言われて…」
IP強制表示中:210.136.161.136 -
249:
知香
聖夜の顔をよく見ると頬は青くなって、口元にも腫れがあった。陸…仕事の同僚やのに…。「そんなこと聞いてない。朝から何してたんか聞いてんねん…」「ごめん…」
IP強制表示中:210.136.161.134 -
250:
知香
「謝ってもらっても困るねん。何してたんか聞いてんねんけど」「ごめん…」「なん…なん?ハッキリゆったらいいやん…あの子んとこおったってハッキリゆったらいいやんか!」あたしは発狂ってゆっていいぐらい大声で叫んだ。
IP強制表示中:210.136.161.134 -
251:
名無しさん
>>200-500
IP強制表示中:210.136.161.41 -
252:
アホボケ聖夜!!!
IP強制表示中:210.136.161.34 -
253:
名無しさん
>>139-300
IP強制表示中:210.136.161.138 -
254:
ひろみ ◆xj5aoi8gEM
ずっと読んでます。マヂ聖夜腹立つ頑張って㊦さぃ
IP強制表示中:210.136.161.75 -
255:
さくら
まぢなんなんアタシこんなん書き込むン初めてやけど真剣ムカついたヵラ書いた聖夜ッて子よりおっさん腹立つんやけどちかチァンかわいそすぎやわ
IP強制表示中:210.136.161.137 -
256:
名無しさん
さいやくやぁ…ぁりぇん…ほんま主さんにゎ幸せになってもらぃたぃ。
IP強制表示中:210.136.161.42 -
257:
名無しさん
聖夜とお父さんマジ最低ぁぁ、イライラする
IP強制表示中:210.136.161.137 -
258:
名無しさん
聖夜とおやじ死ね
IP強制表示中:210.136.161.134 -
259:
あ
ホンマそれ!!!!
IP強制表示中:210.136.161.40 -
260:
名無しさん
あーーむかつく!あの突き落としたばばぁに慰謝料請求しな!
IP強制表示中:210.228.189.84 -
261:
名無しさん
実話じゃなぃってば主がゅってるゃω
IP強制表示中:210.136.161.44 -
262:
名無しさん
でもリアルやんな~
IP強制表示中:210.136.161.133 -
263:
か
実話じゃないんや
IP強制表示中:210.136.161.42 -
264:
名無しさん
実話のとこもあるっていってたよ\(^O^)/
IP強制表示中:210.136.161.41 -
265:
知香
いっぱい書き込みありがとう。それと話は実話とフィクション半々です。みんな読んでくれてるけど最悪なことばっかりでたまに書くのが嫌になったりします…。でも読んでくれて気持ち理解してくれる人がおることが嬉しかったりもするから…ありがとう。なので完結まで頑張るのでお付き合い下さい。
IP強制表示中:210.136.161.34 -
266:
知香
「ごめん…ほんまに悪かったと思ってる…」聖夜はあたしにそう言った。あの子のとこにいたのを認めた瞬間やった。「信じてたのに…聖夜はあたしを裏切らんって信じてたのに!な…でよ…」
IP強制表示中:210.136.161.132 -
267:
知香
「あいつのことほっとかれへんかった…朝な…メールが届いてん」「あんな病人がどうやってメール打つんよ!」体が衰弱して起き上がることも困難なあの子がメールなんて打てるわけなかった。
IP強制表示中:210.136.161.36 -
268:
知香
「違うねん…親父さんからメールがきてん…」お父さんから?あたしは意味が分からんかった。「それでな、手術受けても俺が知香と結婚するんやったら香織が手術受けへんってゆうたらしくて…だから頼まれてん…せめて手術が始まるまでは香織のそばにおったってくれって…」
IP強制表示中:210.136.161.133 -
269:
知香
「え…」あたしは言葉が見つからんかった。「手術の前だけでいいから知香より香織が大事やって思わせてやってくれって頼まれてん…」「じゃ…じゃあ何で?それやったら手術終わったらもう関係ないやん…何であたしのとこにおらんかったんよ!」
IP強制表示中:210.136.161.33 -
270:
知香
「ごめん…」「何がごめんなん?謝る必要があるから謝ってるわけ?手術が終わった後もあの子のそばにおったってことやろ?違う?」「知香ごめん…俺…やっぱりあいつのことほっとけんかった…。俺のこと信じて手術受けたあいつが…どうしてもほっとかれへんかってん…」
IP強制表示中:210.136.161.43 -
271:
知香
「あたし…は?あたしは何なん?あたしだって聖夜を信じて手術受けたやんか!あたしのことはどうなんよ!」痛っ…大声を出したらおなかが痛くなった。「ごめん知香…俺は…」
IP強制表示中:210.136.161.36 -
272:
知香
「やっぱりあいつのこと好きやねん…」
IP強制表示中:210.136.161.130 -
273:
知香
あたしはもう気持ちの全てを潰された気がした。「やっぱりあいつのこと好きやねん」心の中で何回も繰り返しリピートされる。あたしは…なんのためにこんな体に…
IP強制表示中:210.136.161.135 -
274:
知香
「返して…」「えっ?」「返してよ…返して!あたしの体こんなになってまで聖夜を信じててん…で…赤ちゃんも失って子供までできひんような体になったかもしれんねんで…返してや…もぉ…っ…いゃ…ゃ」
IP強制表示中:210.136.161.33 -
275:
知香
「ちょっと待ってくれ…子供できんかもしれんってどうゆうことなん?親父さんは何も言ってくれんかったから…」聖夜は知らんかった。何であたしが手術したのか。手術の原因が何やったんか。そりゃお父さんも言われへんかったやろう…自分のせいやねんから…
IP強制表示中:210.136.161.35 -
276:
ナナシー ◆HappyRLtdA
いゃーん(´_ゞ)リアルタイムじゃないの(*´艸`*)聖夜テラウザス(;´_ゞ)親父モナー
IP強制表示中:221.119.0.96 -
277:
知香
「海遊館行くって…北海道行くってゆったやん…」「ごめん…」聖夜はただあたしに謝り続けてた。「札幌とか小樽とか行く…てゆっ…やん…あたしのこと守ってくってゆ…たや…」あたしはもう涙で言葉がうまく喋れんかった。
IP強制表示中:210.136.161.37 -
278:
知香
「知香…ごめんな。ほんまにごめん…。俺最低な男や。お前のこと傷つけてばっかで…幸せにするって約束したのに…」「だったら幸せにしてよ…全部忘れるから…だからあたしのこと幸せ…して…」
IP強制表示中:210.136.161.37 -
279:
知香
「ごめん…」聖夜はそう言った。なぁ…あたしの夢見た未来はなんやったんかな?幸せになれるって確かにあの時思った…それを信じた結末がこんなんって…「出てって…」
IP強制表示中:210.136.161.135 -
280:
知香
「知香…俺…」「もう出てってゃぁ…ぁ…お願いやからもうあたしの目の前から消え…て…もうこれ以上苦しめんとってよ…」「ごめん…」聖夜は黙って病室を出ていった。あたしが夢見た未来は…もうない…
IP強制表示中:210.136.161.38 -
281:
知香
「ぅぅ…っ…」どれだけ泣いたんやろう。あたしが失ったもうひとつのもの。それは人を愛する気持ちやった。愛した人からの裏切りやった。聖夜とお父さん。二人はあたしを捨てた。あたしよりもあの子を選んだ。信じた人に裏切られた気持ちは…苦しかった。いっそのことあの時…出血多量で死んでたらよかった…
IP強制表示中:210.136.161.130 -
282:
知香
あたしが愛した人…信じた愛…求めてた幸せ…全部が一瞬にして消えた。ザーザーと音がする。こんな時にも雨は無情に降り続いてた。なぁ…なんであたしが苦しい時…いつも雨が降ってんの?
IP強制表示中:210.136.161.44 -
283:
知香
大好きやった人がいなくなっていく。雨は全部連れ去っていく。あたしの幸せを奪っていく…聖夜を好きになってたくさんのものを失った。信じる気持ちも生き甲斐も未来への希望も…。出会うべきではなかった。あの時雨さえ降ってなかったら…
IP強制表示中:210.136.161.38 -
284:
知香
《ブチッ》あたしは腕にささってた点滴をテープごとはがした。指に付いてた線もはずした。あたしはもうどうでもよかった…。もうどうなったっていいねん…こんな体になって…こんな人生で…とことんまで落ちてる。もう夢さえも見ることはないやろう。いや…もう見られへんやろうな
IP強制表示中:210.136.161.35 -
285:
知香
あたし曲がったことが嫌い。浮気や遊びなんてありえへんって思ってた。真っ直ぐ人を愛することが幸せに繋がるんやって…思ってた。でもそうじゃなかった。人を真っ直ぐ好きになって、信じて尽くしても結局は幸せになんかなられへん。
IP強制表示中:210.136.161.140 -
286:
知香
気付くのが遅かった。遅すぎた。失って初めて気付いた。愚かすぎた…スリッパをはいて病室を出た。朝方5時過ぎの病院内には人が全然おらん。あたしは1番近い階段を見つけ、上へと登っていった。
IP強制表示中:210.136.161.37 -
287:
知香
《ギー…ガチャ》扉をあけた。そこは1番最上階の屋上。多分七階やったと思う。ザーザーゆってた。雨がやけにアスファルトに跳ね返ってる。あたしはその雨の中、一歩ずつ屋上へと入っていった。
IP強制表示中:210.136.161.44 -
288:
名無しさん
>>240-300
IP強制表示中:210.136.161.41 -
289:
知香
冷た…。季節は冬の終わり三月の中ごろやった。あたしは雨にうたれてた。上を向いて目を閉じてた。寒かった。あたし死のうと思った。ここから飛び降りたら七階やし死ねるやろう…って。もう生きていける自信がなかったから…
IP強制表示中:210.136.161.39 -
290:
名無しさん
何これ!!!マヂ見入ってまう!!せつない・・・
IP強制表示中:165.76.92.149 -
291:
知香
お父さん…お父さんがあたしに求めたものはあなたのもう一人の娘と偶然にも一致したあたしの骨髄だけでしたか?聖夜…あんたがあたしに求めたものはあの子を救うためのあたしの体の一部だけやった?心の中で問い掛けた。
IP強制表示中:210.136.161.37 -
292:
名無しさん
>>1-100>>101-200>>201-300
IP強制表示中:210.136.161.36 -
293:
知香
あたしが愛されたかった人に愛されたあの子。せめてどっちか一人があたしを選んでくれてたら…あたしは救われてたよ…。大きい幸せなんて求めてなかった。望むものなんて一つしかなかった。欲張ったりせえへんかったやん…ほしかったのは小さくてもささやかな幸せやったのに…
IP強制表示中:210.136.161.34 -
294:
知香
ガシャ…屋上のフェンスに手をかけた。ここを越えたら楽になれる…きっともう何も考えんくていいやんな…あたしはそう思いながらフェンスをよじ登って越えた。冷たい雨ときつい風。まだうす暗い空…
IP強制表示中:210.136.161.139 -
295:
知香
「ごめんな…」あたしはポツっとつぶやいてた。涙は雨で流された。雨の中で泣いてるとラクやった。泣いてるのか雨で濡れてるのか分からんようなってくるから…。ごめんな…って…あたし誰に言ってんねやろ…
IP強制表示中:210.136.161.132 -
296:
知香
京子やりぃや陸の顔が浮かんだ。「あたしの自慢の友達やわ」京子が行ってくれた言葉。「知香の味方やから」りぃがくれたメールの言葉。「お前は幸せになれる」陸が肩を抱きながら言ってくれた言葉…。
IP強制表示中:210.136.161.135 -
297:
知香
あたしを支えてくれてた。あたしを怒ってもくれた。あたしを…いつも笑わせてくれた…ごめんな…みんな…あたしもう無理っぽいわ…もう疲れたよ。いっぱい色々ありすぎて…もうあかんみたい。ごめんな…
IP強制表示中:210.136.161.133 -
298:
知香
あたしはギリギリのところに立って下を見た。七階とはゆってもやっぱり高かった。でも不思議とそんなに怖くなかった。ぱっと飛べる気がした。でもその時、足元に何かを見つけた。な…にこれ…そこには何かが刻まれてた。
IP強制表示中:210.136.161.38 -
299:
知香
あたしは気になって一歩下がってしゃがんだ。よく見たら字やった。多分石ころとかで書いたようなやつとか、サインペンで書いてるやつとか。一つや二つじゃなかった。右や左を見ても、たくさんある。なんなん…
IP強制表示中:210.136.161.37 -
300:
知香
《生きてたら必ずいいことがある。だからもう一度考えてみて》《死んでも何も救われへん。残るのは今の気持ちだけや。どうせなら幸せな時に死んだらいいねん》《病気が治りますように》《飛び降りるのは自分から逃げることだよ》《明日は明日の風が吹く》《命を粗末にして悲しむ人が必ずいることを忘れないで下さい》《過去は過去。未来は未来。でも今は今やろ?》
IP強制表示中:210.136.161.36 -
301:
知香
いろんな言葉があった。これ…誰が?あたしがそう思った時、うしろに誰かがおった。「知香ちゃん…お願いやからやめて」フェンスの向こうがわには千春さんが立ってた。
IP強制表示中:210.136.161.132 -
302:
知香
「千春さ…」ナース服のまま、千春さんも雨にうたれてた。「知香ちゃん…その地面の字読んだ?」「あ…この地面に書かれてるやつのこ…と?」「そう。全部読んでごらん。それね、いつからか知らないけどこの病院ではずっと増え続けてるんやって。死にたいと思ってここに来た人や、それを見て生きることを考え直した人が書き続けてるの」
IP強制表示中:210.136.161.138 -
303:
知香
不思議やった。死にたいと思って来てる人がこれを読んで生きる意味を自分に問うん?でも確かに…あたし気になって見てしまってた…「ここはね、病気を治して生きたいと思ってる人や生きたくても生きて行けない人が頑張って治療してるとこなんだよ。たくさんの人がいてる」
IP強制表示中:210.136.161.137 -
304:
知香
「うん…」「でも苦しかったり、つらかったりして生きていく望みをなくしてしまう人もいる。だけど考えてみて?それで死んで喜ぶ人がおるんかな?」あたしが死んで…喜ぶ人?おるんかな…?
IP強制表示中:210.136.161.135 -
305:
知香
「分か…らん…」あたしはそう答えた。「いいかげんにしい!何で分からんの!」びっくりした。千春さんがあたしに怒鳴ったからやった。いつも優しかった千春さんが…あたしに怒ってる。
IP強制表示中:210.136.161.41 -
306:
知香
「とにかくこっち戻っといで。風邪ひいたら大変やろそんなに濡れて…」千春さんは次の瞬間いつもの千春さんに戻ってた。あたしは少し戸惑いながらも言われたとおりフェンスをよじ登って戻った。
IP強制表示中:210.136.161.43 -
307:
知香
「もぉ…心配させんといてよ…」あたしはびっくりした。千春さんはそう言って強くあたしを抱きしめてくれたから。でもあたし嬉しかった。ボロボロになった心を少しだけ助けてもらえた気がした。
IP強制表示中:210.136.161.129 -
308:
名無しさん
>>260-300
IP強制表示中:222.7.56.57 -
309:
名無しさん
号泣つらぃだろぅヶド頑張って
IP強制表示中:210.136.161.67 -
310:
名無しさん
>>100-350
IP強制表示中:210.136.161.132 -
311:
名無しさん
がんばって☆
IP強制表示中:210.136.161.139 -
312:
名無しさん
是非このランキングサイトに登録お願いしますhttp://vl-o-l.jp/gaogaojgmjgp/
IP強制表示中:219.163.200.94 -
313:
名無しさん
>>1-100
IP強制表示中:210.136.161.39 -
314:
名無しさん
本間聖夜殺したい
IP強制表示中:210.136.161.67 -
315:
名無しさん
お父さんも殺したぃ
IP強制表示中:210.136.161.35 -
316:
名無しさん
250-350
IP強制表示中:210.136.161.35 -
317:
名無しさん
>>250-350
IP強制表示中:210.136.161.41 -
318:
名無しさん
うぜうざいのみんないなくなればいいのに
IP強制表示中:210.136.161.133 -
319:
名無しさん
おやじと聖夜ホンマだるい人間として終わってるおやじ医者なんやったら人の体の大切さわかれやホンマ最低
IP強制表示中:210.136.161.140 -
320:
名無しさん
>>50-200 >>201-400
IP強制表示中:210.136.161.130 -
321:
頑張れ
IP強制表示中:210.136.161.131 -
322:
名無しさん
>>1ー100>>101ー200>>201ー300
IP強制表示中:210.136.161.37 -
323:
名無しさん
>>1->>100
IP強制表示中:210.136.161.136 -
324:
名無しさん
>>1-100
IP強制表示中:210.136.161.132 -
325:
名無しさん
>>150-400
IP強制表示中:210.136.161.39 -
326:
名無しさん
>>100-200>>200-300>>300-400
IP強制表示中:210.136.161.130 -
327:
知香
更新します。>>307からの続きです。
IP強制表示中:210.136.161.129 -
328:
知香
「あた…し…全部なくなってしまった…あたしにはもう何もな…い」抱きしめられることってこんなにあったかいもんやったっけ…あたしは一瞬お母さんを思い出してた。お母さんはよくあたしのこと抱きしめてくれてたな…
IP強制表示中:210.136.161.38 -
329:
知香
「そんなことない。知香ちゃんまだ若いやんか…」とりあえず近くに屋根みたいなのが付いてるところに入った。屋上はまだ雨も降ってたから。「大丈夫?落ち着いた?」あたしが黙ってると千春さんがあたしに聞いた。
IP強制表示中:210.136.161.129 -
330:
知香
「あたしね…とことん人生ついてないみたい」ちょっと笑った。なんか悲しさとおり越してバカらしく思った。何のために生まれてきたのかが分からんかった。「小さい頃にな、あたしのお父さんは二人の女を同時に好きになってん…それで生まれたのがあたしとあの子…」
IP強制表示中:210.136.161.135 -
331:
知香
あたしは千春さんに話した。あたしの過去から今までのこと全部。お母さんとお父さんの離婚やお父さんの再婚の話、お母さんの死で香織と出会って聖夜とのことで再会したことも全部。ついこの前の子供ができた時の話も…
IP強制表示中:210.136.161.38 -
332:
知香
千春さんは黙ってうなずきながら聞いてくれてた。友達以外の人にこんな話したのは初めてやった。「ほんま…見る目ないんやろうな…あたし」話し終えたあたしがつぶやいた。「でもこれで見る目ついたかもしれないやんか」
IP強制表示中:210.136.161.131 -
333:
更新ありがとうございます作者さんの文章力にはただただ感激するばりです辛い気持ちを思い出しながらかかれているんですょね‥?無理しないで下さいねきっと書くにあたって色んな意味や感情がこめられてると思うのですが作者さんが少しでもこの小説をかくにあたって色んなことがよい方向に進んでいければよいなぁと願ってます
IP強制表示中:210.136.161.139 -
334:
知香
「えっ?」「男なんてあほやから自分のことしか考えてないやん。すぐ気持ちコロコロ変わるし平気で嘘つく。そのくせ嫌われたくないから変に優しさ捨てへんやろ?私ら女はそんなあほな男のために自分を犠牲にしたり気持ち押し殺したり。結局泣くのは女のほうやのに…最悪やんね。でも見る目ついたと思えば少しは勉強になったんじゃないかな?」
IP強制表示中:210.136.161.40 -
335:
知香
人生勉強…か。「う…ん」そうは答えたものの、まだその時のあたしには安易にそうゆう風には思われへんかった。「あとね、これは私の考えやから知香ちゃんはどう思うかは分からないけど…」
IP強制表示中:210.136.161.133 -
336:
知香
「なに?」「あの…階段から突き落とされたって言ってたやろ?石井先生の奥さんに」「うん…」思い出したくない出来事が頭の中に蘇る。あの時から全てが狂ったんや…「一歩間違えれば殺人事件になってたかもしれないやろ…警察に…行ってみたらどうかな?」
IP強制表示中:210.136.161.41 -
337:
知香
「えっ…」あたしはびっくりした。そんなことできるん?証人もおらんのに…「あと…この病院で働いてる私がこんなこと言うのもおかしいけど…知香ちゃんの卵管が破裂したのは検査を先送りにしたお父さんに責任があると思うねん」
IP強制表示中:210.136.161.41 -
338:
知香
「…」あたしは何も言われへんかった。何で?って自分でも不思議やった。心の中で《復讐》の二文字が浮かぶ。あたしの幸せを壊した人達に復讐を…するべきなんやろうか「医療ミスではないけど実際知香ちゃんは卵巣の機能がうまく働くか分からなくなったわけでしょ…?」
IP強制表示中:210.136.161.132 -
339:
知香
「病院側が隠そうとしても私が証人になってあげれるから」「千春さんが?でも…そんなことしたら病院おられへんようになるでしょ?」内部告発がばれればクビになることはなくてもいずらくなるのは間違いない。病院の評判も落ちるやろうし…
IP強制表示中:210.136.161.130 -
340:
知香
「私は看護資格があるんやしここを辞めることになったって別の病院で働くことできるやろうから。そんな心配はしなくていいよ」「でも…」なにも関係のない千春さんを巻き込むのはどうしても気が引けた。
IP強制表示中:210.136.161.41 -
341:
名無しさん
一気によんだよリアルタイムがんばってな~
IP強制表示中:210.136.161.36 -
342:
名無しさん
>>320-340
IP強制表示中:222.7.56.50 -
343:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.37 -
344:
名無しさん
頑張って
IP強制表示中:210.136.161.139 -
345:
名無しさん
知香ちゃん頑張ってッッ
IP強制表示中:210.136.161.70 -
346:
あ
>>1-340
IP強制表示中:210.136.161.38 -
347:
名無しさん
>>1-200 >>201-400
IP強制表示中:210.136.161.132 -
348:
名無しさん
ガンバレ
IP強制表示中:222.7.56.147 -
349:
エージ
バリ泣ける主ってか主人公の気持ちむちゃ伝わってくるもう五回くらい泣いてもたマジ①㎜㍑の涙って感じ笑 完結気長に待ってます
IP強制表示中:210.136.161.137 -
350:
名無しさん
>>1-50>>51-100>>101-150>>151-200>>201-250>>251-300 >>301-350
IP強制表示中:210.136.161.131 -
351:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.44 -
352:
名無しさん
せいやとおやじ死んだえーねん 本間きっしょい
IP強制表示中:210.136.161.38 -
353:
名無しさん
http://01.xmbs.jp/loveoomm/
IP強制表示中:219.163.200.94 -
354:
うリ
頑張ッて下さLl(っ・。)
IP強制表示中:210.136.161.131 -
355:
名無しさん
>>1-300
IP強制表示中:210.136.161.133 -
356:
さぁ
チカちゃんがんばって
IP強制表示中:210.136.161.137 -
357:
名無しさん
>>301-500
IP強制表示中:210.136.161.37 -
358:
名無しさん
↑これマジウザイ 何個作ったら気すむん?意味無くレスふやさんとってほしいねんけど頭おかしいんちゃうん
IP強制表示中:210.136.161.134 -
359:
名無しさん
↑同感無駄に多すぎ逆に迷惑やし
IP強制表示中:210.136.161.139 -
360:
名無しさん
めっちゃ良ぃこれでもかってぐらい泣かされました完結まで頑張ってねずっと応援してるから
IP強制表示中:210.136.161.137 -
361:
名無しさん
まだですか?気になるんですけど
IP強制表示中:210.136.161.39 -
362:
名無しさん
なんか自分と重なるこんなひどいことはされてないけどさよんでてムカつきで力み過ぎて携帯おりそぉなる悲しすぎて読みたくなくなるねんけど気になって読んでまう頑張ってね
IP強制表示中:210.136.161.136 -
364:
名無しさん
>>66-500
IP強制表示中:210.136.161.140 -
365:
名無しさん
>>150-370
IP強制表示中:210.136.161.129 -
366:
ちょっと遅いわ~続き気になるから早い目に書いてな待ってるから
IP強制表示中:210.136.161.40 -
367:
名無しさん
いつも更新遅いけど、日曜とかに一気に書いてくれたりするから、皆それまでまとう完結楽しみにしてます
IP強制表示中:210.136.161.39 -
368:
名無しさん
>>1-367
IP強制表示中:210.136.161.40 -
369:
名無しさん
まじまだなん?おそなるならなる言うてーや
IP強制表示中:210.136.161.131 -
370:
名無しさん
あげ
IP強制表示中:210.136.161.33 -
371:
名無しさん
なんか間あきすぎてストーリー忘れた
IP強制表示中:210.136.161.132 -
372:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.40 -
373:
名無しさん
ストーリー忘れたんならまた読めばいいやん笑ちかちゃん忙しいんかなぁマヂ気になる
IP強制表示中:210.136.161.76 -
374:
ゆ-
メッチャ泣けるぅ-ぁりぇんわぁ続き気になるからぁちょっとずつ自分のペースでぃぃし最後まで頑張って書ぃてなぁこれ読んで待ってる人めっちゃいると思ぅしぉ願ぃします主頑張れっっ
IP強制表示中:219.108.2.132 -
375:
削除削除されますた
IP強制表示中: -
376:
知香
遅くなってすいませんでしたちょっと忙しくてなかなか書けなくてごめんなさい。>>340からの続き更新していきます。
IP強制表示中:210.136.161.140 -
377:
知香
「千春さんあたし…大丈夫やから。多分そんなことしてもさ、流産する前みたいに戻るわけでもないし…でもありがとう。あたし友達以外にこんな優しくしてもらったの初めてやった」「そんな…私は全然…知香ちゃんの力にもなられへんかったし…」千春さんは悲しそうな顔をしてた。
IP強制表示中:210.136.161.33 -
378:
知香
「そんなことないよ。千春さんにはだいぶ救われたってゆうか…気持ち助けてもらった気がするもん」「そっか…よかった…」生きてたらこんな出会いもあるんやなって思った。たまにはいいことあるねんなって。やっぱり人とのひとつひとつの出会いには何か意味があるんやろう…
IP強制表示中:210.136.161.40 -
379:
知香
「風邪ひくからそろそろ病室戻ろうね」千春さんはあたしにそう言って手を差し延べてくれた。あたしはその手をとって、雨の降る屋上のドアを開けた。キー…バタン…ドアを閉めたら階段に音が響いてた。
IP強制表示中:210.136.161.129 -
380:
知香
「ほんとに大丈夫?」「大丈夫!もう全然平気やから」「あっ知香ちゃんこれ。私の番号やねんけど。私がいない時でもいつでも連絡してくれて大丈夫やから。登録しててね」そう言って千春さんにメモを渡された。
IP強制表示中:210.136.161.42 -
381:
知香
「ありがとう…」病室にあたしを送ってくれたあと、千春さんは勤務へと戻っていった。時間を見ると7時過ぎやった。あたし…2時間も屋上におったんや…窓の外を見るとまだ雨は降ってた。季節はずれの大雨やった…
IP強制表示中:210.136.161.39 -
382:
知香
雨…。あたしの嫌いな雨。昔、お父さんがあたし達を置いて出て行った日、駐車場からお父さんの後ろ姿を見えなくなるまでずっと見てた。お父さんは紺色の傘をさして、「ちーちゃんバイバイ」って一言言って出掛けて行ったっけ…
IP強制表示中:210.136.161.137 -
383:
知香
お母さんが死んだ日も雨が降ってた…ムシ暑い梅雨の時やったっけ…。たしか急に学校に連絡あってんな…あたし聞いた瞬間信じられへんくて先生にキレてた。「嘘つかんといてよ!」って。信じられへんってゆうか信じたくなかった。人間って不公平やと思った。
IP強制表示中:210.136.161.37 -
384:
名無しさん
>>330-500
IP強制表示中:210.136.161.42 -
385:
知香
なんで真面目にまっすぐ生きてる人間から幸せを奪ったりするんやろうって。死ぬのはお母さんじゃないはずやんって思った。悔しかったな…ほんまに。雨は全部奪ってく。あたしの大事な人を…大切な夢を…聖夜のこともそうやった。こんな雨の日にまた…
IP強制表示中:210.136.161.37 -
386:
名無しさん
>>365-385
IP強制表示中:210.136.161.129 -
387:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.133 -
388:
知香
聖夜もお父さんもあたしのことなんてどうでもよかったんやろうな…。もう悲しさなんて通り越してた。疲れてたな…。あたしは何のために誰のためにこんな思いしてこんな体になったんやろう…なんで手術なんて受けたんやろう…後悔しても時は戻すことはできひんねんな…
IP強制表示中:210.136.161.43 -
389:
知香
あたしの選んだ道は間違ってた。信じて進んだはずが、そこは先のない行き止まりやった。なんであの時…京子や陸の言葉ちゃんときかんかったんやろう。あほやん…おなかに手をあててると、もう宿ることがないかもしれへんねんなぁって思った。悔しかった…。
IP強制表示中:210.136.161.44 -
390:
知香
お父さんは手術後、病室にさえ顔を出さんし…。あたしのこと一体なんやと思ってんの?もう用無し?あの子の手術が終わればそれだけでよかったん?あたしは所詮…捨てられた子やからやんな。もう人に期待することをやめようと思った。何を期待したって意味がないから。
IP強制表示中:210.136.161.40 -
391:
知香
あたしは選ばれへんかったんや。聖夜にとって大切なのはあの子やった。でも何で?あたし何か悪いことした?聖夜の嫌がるようなこと…一つでもしたんかな?何が足りひんかった?何があかんかった?何が…あんなに最低な男やのにあたしの頭の中にはまだ聖夜がいっぱいやった。
IP強制表示中:210.136.161.33 -
392:
知香
でもそんなことを考えてたあたしの耳に飛び込んできたのは驚きの話やった。あたしはまだ動いたらあかんって言われてたけど朝から売店に行ったら、看護婦さん達が慌ただしく動いてた。どうしたんやろ?何かあったんかな?あたしはあんまり気にもせずに病室に戻った。
IP強制表示中:210.136.161.132 -
393:
知香
しばらくしたら千春さんがあたしの病室に来た。なんかよく分からんけど慌ててた。「どしたんですか?」「知香ちゃん…せ…聖夜君が…」それからの言葉はあまり覚えてない。ただあたしの頭の中は真っ白になった。
IP強制表示中:210.136.161.136 -
394:
知香
あたしは走ってた。スリッパもはかんと裸足で病室を飛び出してた。おなかの痛みなんて忘れるぐらい必死やった…あたしが向かってたのはICU…あの集中治療室。当然中には入ることなんてできひん。外で待つしかなかった。ICUで緊急手術を受けてたのは…聖夜やってん。
IP強制表示中:210.136.161.140 -
395:
知香
あたしあほやけど神様に初めて祈ったよ…お願いやから聖夜を助けて下さいって。あんな裏切られ方したのにそれでも聖夜を嫌いにはなれてなかった。はっきり分からんかったけど聖夜は病院の近くの道路を自分から逆行してトラックと衝突したって聞いた。
IP強制表示中:210.136.161.135 -
396:
知香
もちろん聖夜の愛車、白のオデッセイは大破。4㌧トラックと衝突したせいでフロントガラスもめちゃくちゃで前方もぐちゃぐちゃやったらしい。聖夜は救急車がきた時には意識はなくて頭から血を流してぐったりしてたって聞いた。一瞬頭をよぎった。死んだらどうしよう…って
IP強制表示中:210.136.161.136 -
397:
知香
それに何で?何で逆行なんかしたんよ…一人泣きそうになってたあたしは千春さんに病室に戻るよう言われてすぐに連れ戻された。仕方なく病室に戻ったあたしは携帯が光ってることに気付いた。あたしの携帯は不在着信や未読メールがあったらお知らせで光るようになってた。
IP強制表示中:210.136.161.44 -
398:
知香
携帯を開いたら新着メール一件って表示されてた。相手は聖夜やった…。知香ごめんな。俺ほんまにお前のこと傷つけてもうた。知香の泣き顔見てたら…また自分の気持ち分からんようなった…。最後まで最低な男でごめんな。幸せになれよ。
IP強制表示中:210.136.161.35 -
399:
名無しさん
気になる~~頑張れ!
IP強制表示中:61.46.128.32 -
400:
名無しさん
がんばれ
IP強制表示中:210.136.161.38 -
401:
知香
なに…よ…これ。最後までって…なに?話が見えてきた。逆行ってもしかして…わざと事故にあうため?死ぬ気やったん?あたしは携帯を持つ手が震えてた。ごめんなって何?幸せになれってなんなんよ…聖夜…あんたを苦しめてたんはあたしなんかな…
IP強制表示中:210.136.161.131 -
402:
知香
いろんな気持ちが交錯してた。裏切られた気持ち、信じてた気持ち、好きやった気持ち…あたし…好きな人を苦しめてたんかもしれん。自分の過去とかそうゆうのを聖夜に押し付けてたんかな?あの子を選ぶことも勇気がいることやったんかもしれんな…
IP強制表示中:210.136.161.131 -
403:
知香
昔読んだ本にこんな言葉があった。《誰も傷付かない恋愛などない。誰かが笑えば誰かは泣くもの》少し意味が分かった気がした。小さい頃にあたしが幸せを感じて笑ってた時、あの子は泣いてたのかもしれない。あの子が幸せを感じて笑ってた時は、あたしは…泣いてた。お父さん達の恋愛であたし達みんなが傷付いた。聖夜との恋愛でも…あたしら傷付いてんのかな…
IP強制表示中:210.136.161.40 -
404:
知香
あたしはまた勝手に病室を飛び出してた。聖夜のいたICUの前に行ったら手術中の赤いランプは消えてた。勝手にドアを開けたらガラスばりになった壁があった。その向こうには目を閉じたままの聖夜の姿があった。死んでない…やんな?
IP強制表示中:210.136.161.40 -
405:
知香
「勝手に無断で入ってこられたらだめなんですけど」看護婦にそう言われた。あたしは無視してガラス越しに聖夜を見てた。なんか分からんけど涙が出た。息してる…酸素マスクが曇ってるのを見てほっとした。でも頭にも腕にも包帯が巻かれてて、両足はギブスで固定されてる。
IP強制表示中:210.136.161.138 -
406:
知香
「知香…」後ろから声がして振り返ってみたらそこにはお父さんがおった。「なぁ…聖夜大丈夫なん?大丈夫やんな?息してるし大丈夫やろ?」あたしは必死で聞いてた。あたしを壊したお父さんに…「一命はとりとめた。手術は成功したし大丈夫と思う。ただ…」
IP強制表示中:210.136.161.35 -
407:
知香
「ただ…なに?」「フロントガラスで頭部をかなり強く打ってるみたいで出血もひどかったんや。もしかしたら後遺症が残ったりするかもしれん」「後遺…症?」「あぁ…まぁ経過次第なんやけどな」
IP強制表示中:210.136.161.44 -
408:
知香
話を聞いているとこうゆうことやった。手や足みたいに目に見えてすぐ治療できるものと違って、人間の頭部や脳にはいくつもの血管や細胞があって今だに未知な部分もあるらしい。だから検査だけでは分からないことも多くて、あとは運みたいなもんやって。何の後遺症も残らない人もいれば、半身不随になるような人もいるらしい。
IP強制表示中:210.136.161.43 -
409:
知香
でも大丈夫やんな?あたしは自分に言い聞かせてた。大丈夫に決まってる。とりあえず無事ってことが分かったあたしはまた病室に戻った。担当の千春さんに迷惑かけたらあかんと思ったから…
IP強制表示中:210.136.161.133 -
410:
知香
コンコン…「遠藤…?体は大丈夫か?」陸がお昼過ぎに病室に来た。「あぁ…あたしは大丈夫。全然平気やねんけど…」「聖夜のことか?俺もさっき見てきてんけど…びっくりしたわ。会社の専務から聞いて急いで来てんけどな」
IP強制表示中:210.136.161.131 -
411:
名無しさん
>>350-450
IP強制表示中:210.136.161.37 -
412:
知香
「自業自得やな」陸が一言ゆった。あたしは何故かふに落ちんかった。自業自得…確かにそうかもしれん。でも…「そんな言い方したらんといて。聖夜も色々考えてたんかもしれんやん」「なにお前かばってんの?正気か?」
IP強制表示中:210.136.161.138 -
413:
知香
「別に…かばったわけちゃうよ…」「ごめんごめん。まぁそれより遠藤は自分の体のこと大事にしろ。あんま無理すんな。ちゃんと寝とけよ。来てソッコーで悪いけど仕事やから行くわ。またゆっくり来るから」陸はほんまにソッコーで帰って行った。たかだか5分のために顔出してくれるなんて…暇なやつ…ちゃうわ笑。いいやつやなぁ…
IP強制表示中:210.136.161.42 -
414:
知香
それから夕方になった頃、笠井先生が一応またなんかあったらあかんし検査しとこうねって言いに来て、そのまま検査しに行った。あたしは検査が終わって病室に戻る時、また聖夜のおるICUに行ってみた。相変わらず寝たままやった。何分…何十分かじーっと見てたらちょっとだけ指が動いたように見えた。
IP強制表示中:210.136.161.38 -
415:
知香
「看護婦さん!動いた!指動いてた!早く中見てきて!早く!」あたしが近くにおった看護婦さんに言うと、看護婦さんは慌てて中には入っていって聖夜に何か話し掛けてた。そしたら聖夜は目を開けて小さくうなずいた。起きた…起きたんや…聖夜…よかった…
IP強制表示中:210.136.161.44 -
416:
知香
あたしは急いでお父さんのところに行った。「聖夜が目覚ましてん!なぁお願いがあんねん。ちょっとだけICUの中に入らせて」無理なお願いは承知やったけど、どうしても中に入りたかった。それにお父さんは聖夜と別れたことを知らんかったし、《彼女》ならいいやろ!って必死で説得した。
IP強制表示中:210.136.161.131 -
417:
知香
「分かった…そのかわりお父さんも一緒やからな」結局最期はオッケーしてくれた。すぐにICUに向かって急いで中に入ると、さっきの看護婦さんが出て行った。多分お父さんが何か連絡をいれてくれてたんやろう…。
IP強制表示中:210.136.161.36 -
418:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.44 -
419:
知香
「聖夜?大丈夫?」あたしは小さい声で聞いてみた。聖夜はあたしの顔をじーっと見てた。不思議そうな顔で変な感じで。そしたらお父さんが入ってきた。「聖夜くん大丈夫か?足ちょっときついかもしれんけど我慢してくれよ」お父さんがそう言うと聖夜は少し笑ってうなずいた。
IP強制表示中:210.136.161.139 -
420:
知香
「聖夜…大丈夫?」あたしはもう一回聞いてみた。でも聖夜はあたしを見てやっぱり不思議そうな顔をしてた。「あの…隣の女の子誰ですか?」あたしは一瞬耳を疑った。な…に?聖夜はお父さんに聞いてた。「知香が分からんのか?」
IP強制表示中:210.136.161.140 -
421:
知香
「知香…?さんってゆうんですか?」あたしを見てそう言った。怖かった。「聖夜君…じゃあ香織は?香織のことは覚えてるか?君と前に付き合ってた」「香織ですか?覚えてるも何も…彼女ですから」何かがおかしかった。
IP強制表示中:210.136.161.34 -
422:
知香
「悪い…知香。ちょっとだけ席外してもらえるか?もしかすると一部の記憶が欠けてしまってるかもしれん。確認しときたいんや。後で知香の病室行くから少し待っててくれ」「分かった…」あたしは仕方なく自分の病室に戻った。妙な心臓の音が体中に響いてた。
IP強制表示中:210.136.161.43 -
423:
知香
「彼女ですから」聖夜があんなことゆう?ましてあたしの目の前で。だいたいあたしのこと知香さんとかさん付けしてたし…一体なんなん?あたしが混乱してるとお父さんが来た。あたしは…予想をはるかに越える話を聞かされた。
IP強制表示中:210.136.161.36 -
424:
知香
「まだはっきりとは分からんのやけど…記憶が失われてる」「記憶喪失ってこと?でもお父さんのこと分かってたやん。あの子のことも」「そうなんやけど…なぜか知香のことだけが分かってないみたいなんや。記憶からすっぽり消えてしまってる」消えて…る?あたしが?
IP強制表示中:210.136.161.140 -
425:
知香
「何で?何であたしだけなん?おかしいやんか!」「お父さんにも分からんねん。でもこうゆうケースはまれにあることなんや。少しずつ記憶が回復することもあれば…そうじゃない時もある」「そうじゃない時って?なに?もう戻らんってこと?」
IP強制表示中:210.136.161.137 -
426:
知香
「…そうゆう時もある」あたしは力が抜けた。聖夜にとってあたしの存在自体がいなくなったん?出会った時のことも風邪の看病してくれたことも海遊館のことも…全部なくなったってこと?赤ちゃんができて喜んでくれたことも全部…聖夜の頭の中からは消えてしまったん?そんなことって…
IP強制表示中:210.136.161.133 -
427:
名無しさん
悲しいリアルタイムでょんでぃきます
IP強制表示中:210.136.161.132 -
428:
知香
記憶にさえ残らん、聖夜の思い出にさえもなられへんの?あたしって聖夜にとってそんなにちっぽけな存在やったんかな…お父さんの話によると、あたしと出会う以前の記憶はばっちりあるらしい。でも香織の白血病のこととかはうやむやに覚えてるみたいやって聞いた。
IP強制表示中:210.136.161.36 -
429:
知香
とにかくあたしの記憶だけがないって。そんなことってある?ありえへんやんな…本気で悲しかった。あたしな、聖夜が手術中の時に思ってん。もう苦しめたったらあかんなって。聖夜の幸せ願ったげなあかんなって。だからあたしが彼女じゃなくても聖夜が幸せになるんならそれでいいと思った。
IP強制表示中:210.136.161.139 -
430:
知香
だから助かってほしいって思ってた。生きててほしいって…でも不思議なもんで、あほみたいな悔しさがあった。身をひいて願おうとした聖夜の幸せを素直に願われへんようになった。だって…あたしのこと覚えてもないねんで。そんなんひどすぎひん?
IP強制表示中:210.136.161.137 -
431:
名無しさん
>>410-430
IP強制表示中:210.136.161.43 -
432:
知香
聖夜は何事もなかったようにあたしと出会う前の記憶のままあの子と前みたいに普通に戻るって…そんなんキツすぎやわ…。あの子は知ったらどう思うやろ?バンバンザイやって思う?そりゃ…思うやんな
IP強制表示中:210.136.161.43 -
433:
知香
聖夜の記憶に…心に…あたしはおらんようになってしまった。でもいいことなんかな?そっか…もしかしたら聖夜…あたしのこと忘れたかったんかもな。考えたくもなかったんかも…な…。だからあたしのことだけが分からんねんや。
IP強制表示中:210.136.161.134 -
434:
名無しさん
>>380-500
IP強制表示中:210.136.161.38 -
435:
知香
人の記憶って知ってる?時を重ねていくごとに記憶はどんどん整理されてくねん。新しい記憶や思い出は次々に頭に入ってくるやん?そしたら脳は古い記憶を選んで消して行くねんて。生きてるうちに覚えておける記憶って限られてるからいらない記憶は次々に消されて新しい記憶が増え続けていく。でも不思議なのは気付けば楽しかった記憶や思い出ばかりが脳には残るもんなんやって。
IP強制表示中:210.136.161.138 -
436:
名無しさん
>>350-450
IP強制表示中:210.136.161.37 -
437:
名無しさん
>>300-500
IP強制表示中:210.136.161.43 -
438:
知香
不思議やなぁと思うけどそれって当たり前なんかなぁとも思った。楽しかった頃の思い出とかって鮮明に覚えてたりするから。結局そうなんかな?聖夜にとってはあたしは良い記憶ではなかったんかな?不思議と涙もでんかった。
IP強制表示中:210.136.161.38 -
439:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.133 -
440:
名無しさん
何処が実話で、何処が作り話なんですか?作者さんは幸せですか?
IP強制表示中:210.136.161.139 -
441:
名無しさん
おばさんとかどーでもいい
IP強制表示中:210.136.161.136 -
442:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.137 -
443:
名無しさん
>>2-200 >>201-450
IP強制表示中:210.136.161.44 -
444:
知香
>>440さん。幸せかって聞かれたら今は昔よりも幸せやと思ってます。まだ完結もしてないのにこんなこと書くのもどうかと思うけど、このRainが完結したらその後~今現在のことまでを違う小説として書くつもりです。親の離婚、父親の再婚、母の死、友達のこと、流産、病気、事故…いっぱいありすぎて読んでくれてる人達もハチャメチャでしんどいかもしれないけど、多少話膨らませながらなので長くなってますが完結までゆっくり見て下さい。遅くなっても必ず完結するので…
IP強制表示中:210.136.161.134 -
445:
知香
忘れたいのはあたしのほうやのに…今までのこと全てを綺麗さっぱり忘れることができたら…あたしは違う生き方ができるやんな。笑えるやんな。また夢だって見れるかもしれんやん…。でも現実は違う。あたしはなにもかもを覚えてて…聖夜はあたしのことだけを忘れてる…
IP強制表示中:210.136.161.130 -
446:
知香
皮肉やな…ほんま。あたしはもう何も考えたくなかった。しんどかった…(コンコン)一人で布団にもぐってたら笠井先生が来た。「検査結果異常はなかったよ。洗浄もしたし子宮内も綺麗になってるから。あとは卵巣のことやけど…あんまり考えすぎんとこな。ホルモン治療をしていけば必ずよくなると思うから。気長に頑張ろう」
IP強制表示中:210.136.161.38 -
447:
知香
「はい…ありがとうございます…」あたしは少しほっとした。あたしを安心させるために言ったんかもしれんけど、必ずよくなるって言葉だけでほんまに気持ちがラクになった。「あの…石井香織さんって…術後の経過どうなんですか?」
IP強制表示中:210.136.161.135 -
448:
知香
少し気になってたし聞いてみた。「あぁ香織ちゃんね。今のところ病状はよくなってるよ。少しずつやけど血液の数値も戻っていってるし大丈夫と思う」「そうですか…あのっ…白血病ってその…治ってからもなにかリスクみたいなものってあるんですか?例えば激しい運動をしたらあかんとか普通の生活ができひんとか」
IP強制表示中:210.136.161.137 -
449:
知香
「リスクかぁ…うーん…まぁでも普通の生活に戻れるよ。髪もちゃんと生えてくるし体重も増えるやろうしね。でも…女の人にとっては一つだけ大きいリスクがあるんだよ…」大きいリスク…?「なに?」あたしは笠井先生に聞いた。
IP強制表示中:210.136.161.132 -
450:
知香
「白血病は完治するよ。でもその…妊娠はできない体になってしまうねんな」「そう…なんや…」びっくりした。あたしそんなこと聞いたことなかったから。でも間違いではないと思うねん。先生が言ったことやし。ほんまかどうか気になる人は白血病のことちゃんと調べてみてね。
IP強制表示中:210.136.161.36 -
451:
知香
変な因縁を感じた。あの子もそんな体に…。あたしは確実にできひんって決まったわけちゃうかったらあれやけど…でも運命の歯車はとことん狂ってるなぁと思った。あたしとあの子、なんでこんなに似たようなことにさせんの?
IP強制表示中:210.136.161.136 -
452:
知香
笠井先生が出ていってから、小さい頃からの数々の出来事を思い出してた。ありえへんことの連続やったな…それよりあたしは香織はまだ安静な状態が続くし、少しほっとしてた。聖夜と会ってほしくなかったから…
IP強制表示中:210.136.161.37 -
453:
知香
しかもあたしは、あと4~5日で退院できるらしくて笠井先生にはよかったなって言われた。何がよかってん…何もよくないわ…あたしは内心そう思った。あたしがいなくなれば聖夜と会うこともなくなるん?っていうか聖夜と会うことも…ないねんな。だって聖夜はあたしを分からんねんから…
IP強制表示中:210.136.161.129 -
454:
知香
でもあたしどうしても納得できひんかった。だから…夜中にまた聖夜のとこに勝手に行ってん…看護婦さんもおらんかったし余裕で中に入れた。ばれてもお父さんの許可もらったって言えばいいか…あたしはそっと聖夜の近くまで行って立ったまま顔を見てた。
IP強制表示中:210.136.161.139 -
455:
知香
目の前がうるんだ。あたし悔しくて涙が出そうやった。「何で泣いてるん?」「えっ…」聖夜はこっちを見てあたしにそう言った。聖夜…あたしのこと思い出したん?「あたしのこと分かる?思い出した?」あたしは必死で聖夜に聞いてた。
IP強制表示中:210.136.161.40 -
456:
知香
「ごめんなさい…知香さんでしたよね?」一瞬で現実に引き戻された。「ほんまに…分からんの?あたしあなたと…」言いかけた時にお父さんの言葉を思い出した。術後間もない時に脳に刺激を与えたらあかんって。自分で思い出すまで待つしかないって…
IP強制表示中:210.136.161.135 -
457:
知香
「俺と…どうかしたんですか?なんか事故った時に頭打ったみたいで直前のこととかもよく覚えてなくて…親は青森に住んでるから雪で飛行機飛ばんかって明日こっちに来るみたいなんですけど」「そう…ですか。じゃあ安心ですね…」
IP強制表示中:210.136.161.129 -
458:
知香
こぼれそうになる涙を必死でふいた。出てきそうになる言葉も…我慢した。あたしは聖夜から見たら一体誰なん?見ず知らずの他人?あたしがそう思った時に聖夜に言われた。「香織の友達ですか?」って。あたしは少し黙ったあと、小さい声で「はい…」と答えた。
IP強制表示中:210.136.161.132 -
459:
名無しさん
寂しい‥。相手して。。。
IP強制表示中:210.136.161.131 -
460:
知香
そう言うしかなかった。だって聖夜からしてみればあたしは全く知らん人間なわけやったから。何で病室におるんか疑問に思われるのも嫌やったし、そう答えた。「あいつわがままでしょ…なんか迷惑とかかけてません?でも…根はいい奴なんで仲良くしたって下さいね」
IP強制表示中:210.136.161.131 -
461:
知香
あたしは言葉もでんかった。あたしにあの子の話をハニカミながら話してきた姿を見てると…頭がおかしくなりそうやった。わがまま?根はいいやつ?仲良くしたって?いくら聖夜があたしのことを初対面の香織の友達と思って言った言葉やとしても、あたしにはかなりショックなことやった…。
IP強制表示中:210.136.161.135 -
462:
知香
「お大事に…」あたしは涙が溢れてきて病室を飛び出した。分かってたことやった。理解しなあかんことやった…でも…聖夜の頭の中からあたしがいなくなってしまった現実を突き付けられるとものすごい寂しかった。もうあたしのことずっと思い出してくれへんの…?
IP強制表示中:210.136.161.129 -
463:
名無しさん
>>450-500
IP強制表示中:210.136.161.135 -
464:
知香
あたし思ったわ…。聖夜の思い出にもなられへんなんてあたしの今までってなんやったんやろうって。出会ったことには何の意味もなかったってこと?だったら何で?何であたしと聖夜を出会わせたりしたんよ…
IP強制表示中:210.136.161.39 -
465:
名無しさん
>>400-500
IP強制表示中:210.136.161.132 -
466:
名無しさん
やっと更新されててうれしいです完結まで見守ってます
IP強制表示中:210.136.161.41 -
467:
名無しさん
>>1-200>>201-400>>401-600
IP強制表示中:210.136.161.33 -
468:
名無しさん
>>1-200
IP強制表示中:210.136.161.43 -
469:
名無しさん
無料着うただぁぁいい音出てるよんhttp://chacaz.com/?i=23&c=01422159
IP強制表示中:210.136.161.130 -
470:
名無しさん
夢みたもの、という小説今は消えてしまったんですがその話も彼氏の記憶が無くなって前の彼女の記憶はあったり新しい彼女が出てくるんです。それにそっくりなんですが…
IP強制表示中:210.136.161.133 -
471:
名無しさん
↑いやっ全然似てないやろ
IP強制表示中:210.136.161.44 -
472:
名無しさん
ぅちも似てると思ったでぇその彼氏も事故にあって記憶なくすねんまぁこれも作品ゃからィィと思うけどなぁ
IP強制表示中:210.136.161.137 -
473:
名無しさん
最初から見てましたか?
IP強制表示中:210.136.161.131 -
474:
名無しさん
>>350-500
IP強制表示中:210.136.161.135 -
475:
名無しさん
あたしそっちも読んでたけどはじめから読んだら全然違うって分かるで!!真似してるみたいに言うのんやめたってあたしこの小説すごい好きやねン
IP強制表示中:210.136.161.133 -
476:
名無しさん
そら事故って記憶喪失なるんとかなんぼでもおるやん
IP強制表示中:61.46.129.154 -
477:
きゃん
夢みたものは、消されたケドまた叶サンが一から書いてくれてるやんこれはこれでまた違う味出してておもしろいやん☆☆荒らしなるの嫌やし、完結までみんなで暖かく見守ろうょ(´艸`)知香サン頑張ってね
IP強制表示中:210.136.161.138 -
478:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.38 -
479:
名無しさん
まあだぁ
IP強制表示中:210.136.161.129 -
480:
名無しさん
470なんなん夢みたものと全然違うし!私どっちの小説もめっちゃ好きやけど内容似てるなんか思った事ないわ。だいたい実話を元に話書いてるのにパクリなわけないやろ変な潰しいれんなや気分悪いわ
IP強制表示中:210.136.161.137 -
481:
名無しさん
↑そんな言い方しとったら荒されんで好きならモメんように言いや
IP強制表示中:210.136.161.135 -
482:
名無しさん
>>440-500
IP強制表示中:210.136.161.39 -
483:
名無しさん
>>1-100>>100ー200>>200ー300>>300-400>>400-500
IP強制表示中:210.136.161.42 -
484:
名無しさん
>>100-200>>200-300
IP強制表示中:210.136.161.39 -
485:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.42 -
487:
名無しさん
>>1-100>>101-200>>201-300>>301-400
IP強制表示中:210.136.161.33 -
488:
名無しさん
頑張ってに
IP強制表示中:210.136.161.36 -
489:
名無しさん
このスレホンマに感動した涙止まらんかったし主さんと知佳、名前同じゃし、しかも知佳の好きな人もせいややねんスゴイ偶然でずっと仕事㊥とかこのスレ思い出してたし
IP強制表示中:210.136.161.35 -
490:
名無しさん
>>1-400
IP強制表示中:210.136.161.38 -
491:
名無しさん
>>400-500
IP強制表示中:210.136.161.38 -
492:
名無しさん
>>396-600
IP強制表示中:210.136.161.130 -
493:
知佳
頑張って書いてねっこの小説が更新されんのめっちゃ楽しみゃし
IP強制表示中:210.136.161.44 -
494:
知香
遅くなってすいません。今から更新します。
IP強制表示中:210.136.161.130 -
495:
名無しさん
やった
IP強制表示中:210.136.161.42 -
496:
知香
病室に戻ったあともずっと落ち着かなかった。心の中が空っぽやった。聖夜はあたしのこと思い出してくれへんのかな?あの時あたしがあんなこと言ったから?だから死んでつぐなおうとしたん?それやったら聖夜の記憶がなくなったのは…あたし自身のせい…やんな。
IP強制表示中:210.136.161.37 -
497:
知香
夜があけるまで眠ることもできひんかった。ようやく眠りにつけたのは朝の検温と食事のあと。目を覚ましたら次は昼食が運ばれてきてた。でも食欲もでんくて結局一口野菜スープに口をつけただけになった。「こらー知香ちゃん。ちゃんと食べないと体力つかんよ」そう言って千春さんが病室に入ってきた。
IP強制表示中:210.136.161.131 -
498:
知香
「全然食べられへん。食欲ないです…」「どっか痛いところとかある?大丈夫?」千春さんは心配そうにあたしの顔を見てた。痛いところ…か。どこやろうね。心が痛い…なんて言ったら千春さん笑ってくれる?
IP強制表示中:210.136.161.41 -
499:
知香
「千春さん…あのね、聖夜事故で頭強く打ったみたいやねん」「うん。そうみたいやね。出血もかなりあったみたいやから。でも昨日目を覚ましたみたいやし大丈夫やと思うよ」「千春さんお父さんから何も聞いてない?」
IP強制表示中:210.136.161.129 -
500:
知香
「ん?何をかな?」やっぱり聞いてないんや…千春さん。「聖夜な、記憶喪失みたいなんなってるみたいで…でも分からんのはあたしのことだけやねんて。他のことは覚えてんのにあたしのことだけ忘れてる…ねん」
IP強制表示中:210.136.161.137 -
501:
名無しさん
頑張って
IP強制表示中:210.136.161.138 -
502:
名無しさん
知香ちゃんと傷跡書いてる律都ちゃんって同一人物??同じ時間帯に書いて同じ時間帯に終わってるし何か同じっぽい
IP強制表示中:210.136.161.140 -
503:
名無しさん
んなアホな~どっちもとか忙しいやん
IP強制表示中:125.200.224.86 -
504:
名無しさん
>>450-500
IP強制表示中:210.136.161.133 -
505:
名無しさん
てゆーか書き方全然違うし、どっちも実話だからありえないやろ
IP強制表示中:210.136.161.134 -
506:
名無しさん
アタシもおもった間違えて傷跡に書いたとかもありえへんしそうっぽいよな
IP強制表示中:210.136.161.139 -
508:
名無しさん
まちがえてかいたのは、あたし
IP強制表示中:210.136.161.131 -
509:
名無しさん
知香ちゃん待ってんで☆めっちゃ楽しみにしてるよん♪
IP強制表示中:210.154.212.89 -
510:
名無しさん
>>1-505
IP強制表示中:210.136.161.41 -
511:
名無しさん
>>380-510
IP強制表示中:210.136.161.36 -
512:
名無しさん
でももし傷跡とRain書いてる人同じやったらすごくない2作ともすごい人気やし続編まであるいい小説やん!同じやったらうれしいけど名前とかどっちが本名かわからんし
IP強制表示中:210.136.161.38 -
513:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.35 -
514:
名無しさん
>>1-50>>51-100
IP強制表示中:222.7.56.143 -
515:
名無しさん
>>1-50>>51-100>>101-150>>151-200>>201-250>>251-300 >>301-350 >>351-400 >>401-450 >>451-500 >>501-550
IP強制表示中:222.7.56.147 -
516:
名無しさん
早く書いてー
IP強制表示中:210.136.161.129 -
517:
名無しさん
マジでそれは衝撃
IP強制表示中:210.136.161.131 -
518:
かずは
ほんま知香ちゃんにゎ幸せになってほしい応援してます。
IP強制表示中:210.136.161.136 -
519:
名無しさん
ぶっ通しで①からやっとここまで読み切りましたってか傷跡に間違えて書き込みしてたんゎ本間やで知香ちゃん間違えたって謝ってたしあと傷跡の主さんゎハンネって書いてたと思うょ知香ちゃん早く続き書いてΝё
IP強制表示中:219.125.148.207 -
520:
知香
なかなか更新できなくてごめんなさいいろんな応援レス見てありがたく思ってますあと皆さん傷跡?って小説がどうとか書いてるけど、あたしは同一人物でもなければ傷跡って小説に書き込みをしたこともありません。更新が遅れてたあたしが悪いけど、またレス数が増えるとオーバーして新スレ立てなきゃいけなくなるので、なるべくそっと見守ってて下さいよろしくお願いします。
IP強制表示中:210.136.161.36 -
521:
知香
「そう…。で!でも私もたくさんの患者さん見てきたけど記憶喪失になった患者さんは何かのきっかけさえあれば突然治ったりするし気長に待ってみようよ」「そうですね…」そう言ったけど《気長に》なんて待ってられるわけもなかった。あたしの知らん時間が聖夜の中で流れてんねんから…
IP強制表示中:210.136.161.140 -
522:
知香
「とにかくご飯は食べないとあかんよ。ね!」そう言われしかたなく無理矢理口に昼食をつめこんだ。そういえば最近のあたしご飯を食べて《おいしい》って思ったことなんてあったんかな?ただ口にいれて噛んで…食欲もないし…
IP強制表示中:210.136.161.136 -
523:
知香
笑ってご飯を食べたのはいつやったっけ?幸せな時は何を食べても何でもおいしいよな…聖夜とならいつも笑ってご飯食べてた…いつも…幸せやった…この頃のあたしは聖夜との思い出を振り返ることだけで自分自身が支えられてたんやと思う。忘れられた自分と忘れてほしくない自分…結局は自分との葛藤やった。
IP強制表示中:210.136.161.37 -
524:
知香
コンコン…ノックのあとに病室に入ってきたのは京子とりぃやった。「知ぃー香!」「今日は休みやから面会時間ギリギリまでゆっくりおれんでぇ」
IP強制表示中:210.136.161.129 -
525:
知香
いつも思う…。この子達がおらんかったら多分あたしは今のあたしではなかった。過去も現在も未来も…きっとずっとあたしは京子達と《友達》でおる。友達って言葉で表すのがもったいないぐらいやとも思う。みんなの周りにもそうゆう人はいますか?うわべだけじゃない…心から理解しあえる友達が…
IP強制表示中:210.136.161.137 -
526:
知香
笑いあえる、カッコ悪いとこだって見せあえる、心から分かりあえる…そんな友達がいるならきっとその人の人生の半分以上は幸せでいれると思う。友達は人生の最大の財産やから…。喧嘩してもいいねん。言いたいこと言い合っていいやん。それが《友達》なんやから。
IP強制表示中:210.136.161.39 -
527:
名無しさん
>>1-200>>201-400>>401-600
IP強制表示中:210.136.161.40 -
528:
名無しさん
はよかけやっていいたいとこやけど、この小説が実話の内容やったらゆわれへんわ。がんばってね
IP強制表示中:210.136.161.41 -
529:
名無しさん
↑おまえがよくえらそうに言うてる奴やねんな
IP強制表示中:210.136.161.134 -
530:
IP強制表示中:210.136.161.136 -
531:
名無しさん
529イヤイヤあたし初めてカキコしたんやけど何ゆうてるん!?うたぐりも大概にしろや!
IP強制表示中:210.136.161.131 -
532:
名無しさん
うたぐりって何?
IP強制表示中:210.136.161.42 -
533:
名無しさん
疑うてな感じちゃう?
IP強制表示中:210.136.161.136 -
534:
名無しさん
うたぐりって言葉はないやろ
IP強制表示中:210.136.161.138 -
535:
名無しさん
あるやろ
IP強制表示中:210.136.161.132 -
536:
名無しさん
辞書引けば
IP強制表示中:210.136.161.33 -
537:
名無しさん
うたぐり深いって言うでしょ!
IP強制表示中:210.136.161.43 -
538:
名無しさん
まだかなぁ?すっごい楽しみなんだけどなぁ…。もし遅くなるなら忙しいだろうし全然それでいいし少しずれるのもしょーがないけど、できれば更新だいたいどれくらいって書いてほしいです…わがままだけど。
IP強制表示中:210.136.161.139 -
539:
名無しさん
うたぐりってしらんのぉっばか更新まってるよ
IP強制表示中:210.136.161.138 -
540:
名無しさん
↑いつまで引っ張ってんの荒れるから辞めて下さい
IP強制表示中:210.136.161.36 -
541:
名無しさん
むっちゃ更新遅いね
IP強制表示中:210.136.161.199 -
542:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.41 -
543:
名無しさん
一週間経ったね楽しみにしてます
IP強制表示中:210.136.161.34 -
544:
名無しさん
どしたんやろなんかあったんかな
IP強制表示中:210.136.161.135 -
545:
k
大切な思いを私達に見せて下さってありがとぅございます すごくメッセージが伝わってきます。心から応援してます
IP強制表示中:210.136.161.74 -
546:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.39 -
547:
知香
>>526からの続きです。
IP強制表示中:210.136.161.33 -
548:
知香
「どお?調子は」「まだおなか痛む?」心配そうな顔で京子とりぃはあたしを見ながらそう言ってた。あたしは話そうか迷った。聖夜の記憶がなくなったこと、それもあたしだけの記憶がないこと、どうしたらいいのか分からんこと…
IP強制表示中:210.136.161.37 -
549:
知香
言いだしにくかった。京子たちは間違いなく聖夜を軽蔑してたしあんなことがあって嫌いやったはずやから…。でもやっぱり京子らには隠したりすることができひんかった。正直に言った。「あたしの体はもう大丈夫やねんけど…」
IP強制表示中:210.136.161.41 -
550:
知香
「けどなに?」「聖夜が事故にあって…怪我して…記憶喪失になってしまってん…やん」京子とりぃは二人で顔を見合わせながらびっくりしてた。それから大きいため息もついてた。あきれた顔をしてた。
IP強制表示中:210.136.161.135 -
551:
知香
「で…体大丈夫なん?聖夜君命には別状ないん?」「うん…足も骨折してるけど命は全然大丈夫と思う。でも…記憶が…あたしのことだけが分からんって。なんかあたしだけが聖夜の頭の中から消えてしまってんねんて」
IP強制表示中:210.136.161.42 -
552:
知香
「はぁ?なにそれ…」「ほんまやわ…ありえへんやろそんなん。知香のことだけが分からんの?」「分からん…。でも今の聖夜の頭の中はあたしと出会う前の聖夜のままやねん。だからあの子…香織が彼女やと思ってんねん」
IP強制表示中:210.136.161.130 -
553:
知香
「ちょっと…ほんまなん?聖夜君おかしすぎるやん。あんだけ知香のこと傷付けといてこんなんって…」京子やりぃがそう言うのも無理はなかった。ボロボロになっていってたあたしを見てた二人にとって《記憶喪失》…そんなこと許されるはずがなかった。
IP強制表示中:210.136.161.37 -
554:
名無しさん
>>1-100>>101-200>>201-300>>301-400
IP強制表示中:210.136.161.40 -
555:
名無しさん
>>401-500>>501-600
IP強制表示中:210.136.161.34 -
556:
名無しさん
忙しいと思いますが更新楽しみにまってます
IP強制表示中:61.115.142.94 -
557:
名無しさん
お願いします!!!頑張って書いて下さい(>_<)
IP強制表示中:210.136.161.131 -
558:
しおり
IP強制表示中:210.136.161.139 -
559:
名無しさん
更新もしやんとほったらかしやんやったら書くのやめたら?とぎれx②に書かれても、読みにくくなるし、しかも中途半端に書ぃてるし。
IP強制表示中:210.136.161.140 -
560:
名無しさん
そんなんゆうならおまえがよむなや。それがはやいはなしちゃうんけ?
IP強制表示中:210.136.161.44 -
561:
名無しさん
>>560ちゃうんけ?とか何処の人?プッあ~怖い怖い(`∀´)!!
IP強制表示中:210.136.161.140 -
562:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.43 -
563:
k
読者として作品を大切にしていきましょう
IP強制表示中:210.136.161.78 -
564:
名無しさん
560やけど、561、兵庫の尼や
IP強制表示中:210.136.161.38 -
565:
名無しさん
>>564別に地名を詳しく言えなんて言ってない~~~
IP強制表示中:210.136.161.133 -
566:
名無しさん
ぢゃあなに?どこのひと?ゆうからやん
IP強制表示中:210.136.161.44 -
567:
名無しさん
本間それ~お前が聞くからやん笑565あほ炸裂やな
IP強制表示中:210.136.161.135 -
568:
名無しさん
>>566何処の人?プッ て馬鹿にしてる言ぃ方なだけであって、真剣に地名を聞いてないよ。>>567低悩レスはスルーさせて頂きます(・∀・)
IP強制表示中:210.136.161.35 -
569:
名無しさん
568お前こそ低能やん(笑)アゲアシ取られて何ムキになってん?読者として全然マナーなってないしお前こそ読まんでええで(笑)
IP強制表示中:219.125.148.213 -
570:
名無しさん
>>569マナー?君にもその言葉返してあげる笑
IP強制表示中:210.136.161.41 -
571:
優香
両方ともマナ-悪くないですか??570さンの言ぃ方がとても悪ぃと思ぃますが、ぉ互ぃが此処で同じょ-に言ぃ合ってたら一緒だと思ぅンですヶド。
IP強制表示中:210.136.161.134 -
572:
知香
更新遅くなってしまっててごめんなさい以前も書きましたが遅くなっても必ず完結させるので必要のないレスは読みにくくなる原因や荒れるきっかけにもなったりスレも埋まってしまうので、できればそっとしててください>>553からの続きです。今日はまとめて更新します。
IP強制表示中:210.136.161.43 -
573:
知香
「聖夜を…責めんといてほしいねん。あの子も多分あたしに気負いしたとことかあったと思うねんな。事故したのも故意ってゆうか…死ぬつもりやったと思うねやん」「知香あんたどこまでお人よしなんよ…流産して骨髄移植までして子宮の卵管まであんなんなったのに」
IP強制表示中:210.136.161.135 -
574:
知香
「ほんまそうやわ。もう聖夜君とは関わらんとき。それが知香のためやと思う。記憶喪失なんて聖夜君からしてみれば逆に幸せやん。自分のした最低なこと忘れてさ。なんも考えることもなく生きてくねんで」珍しくりぃまでがあたしにそう言った。
IP強制表示中:210.136.161.138 -
575:
知香
「分かってる…よ。あたしあほみたいやもんな。でも悔しいわ。聖夜の中であたしが消えてしまったことが…やっぱり悔しいねん」ほんまに自分でもどうしていいか分からんかった。どうにもならない現実を受け入れるまでにも時間がかかった。
IP強制表示中:210.136.161.129 -
576:
知香
「じゃあ仮にな、聖夜君の記憶が戻ったらどうするわけ?」「え…?」「事故の前の知香との記憶が戻ったらどうすんの?死のうとしてた聖夜君とあんたは向き合える?お互いまた傷付け合うだけじゃないの?」
IP強制表示中:210.136.161.38 -
577:
知香
京子の言葉がやけに胸にズシンときた。そうや。聖夜はあたしへの償いのつもりで死のうとしたんやんな…だったら記憶が戻ったらまた聖夜は苦しむことになんのかな。あたしとあの子の間で揺れて、聖夜はあの子を選んだ。でもあたしを捨てることが聖夜にはできひんかってんな…
IP強制表示中:210.136.161.136 -
578:
知香
「そうやんな…。もう忘れるわ全部。全部夢やったと思うわ。あたしも聖夜と会う前のあたしに戻ればいいだけやもんね」作り笑顔で二人に笑った。本音とは裏腹な言葉を…あたしは口に出しながら。
IP強制表示中:210.136.161.129 -
579:
知香
夢やと思えるわけないやん。聖夜と出会う前の自分に戻れるはずもない。こんなに聖夜のことでいっぱいになってる頭をどうすれば変えることができんの?あたしの記憶がなくなればよかったのに…全部忘れたい。もうしんどいよ…
IP強制表示中:210.136.161.36 -
580:
知香
「そうしい。私がもっといい人見つけたるから。知香には幸せなってもらいたいもん。大事な友達やねんからさ」「りぃも知香を大切にしてくれる人探すから。だから退院したらとりあえず三人でぱーっと飲みにでも行こう」空気が少しなごんだ。あぁそうか。あたし…人に祝福される恋愛をしないとあかんな…
IP強制表示中:210.136.161.134 -
581:
知香
友達や周りに反対されたり暖かく見守られない恋愛はもうしたくない。傷付いたり傷付けたり、そんな恋愛ももう疲れた。あたしが求めてたのってほんまに単純にささやかな幸せやったもん…。でもそれが1番難しいってことがよく分かった。安らぎを求めて辿りついたのは断崖絶壁みたいなもんやったから。
IP強制表示中:210.136.161.129 -
582:
知香
聖夜との恋愛であたしはたくさんのものを失った。けどひとつだけね…見つけたものもあった。のちにそれに気付いた。生きていく上で1番大事なもんやった。なぁそれって何やと思う?
IP強制表示中:210.136.161.134 -
583:
知香
「じゃあとりあえずあさって?しあさって?」「多分しあさってやと思うよ」帰りぎわに京子達に聞かれた。あたしは三日後、退院になりこの病院を去ることになる。もちろん父親であるお父さんとも今回の件で縁を切るつもりやった。
IP強制表示中:210.136.161.38 -
584:
知香
「ほんじゃあとりあえず三日後は退院祝いやな♪楽しみにしといてや」「りぃも店予約したりしとくわ。知香の好きそうな雰囲気のとこ選んどくな」京子とりぃはそう言って帰って行った。いいやつやな…ほんま。あらためてふとそう思った。
IP強制表示中:210.136.161.139 -
585:
名無しさん
>>1-100>>101-200>>201-300>>301-400>>401-500>>501-600
IP強制表示中:210.136.161.138 -
586:
名無しさん
>>542-600
IP強制表示中:210.136.161.33 -
587:
しおり
IP強制表示中:210.136.161.34 -
588:
名無しさん
がんばれ
IP強制表示中:210.136.161.135 -
589:
ゃっと追ぃ付きました本マにめっさィィ話デスЙёだぃぶ泣かせてぃただきました……めっさ応援してるんで頑張って㊦パィっっ
IP強制表示中:210.136.161.43 -
590:
うリ
しおリ|о>艸<|゚+走召スキ+。
IP強制表示中:210.136.161.43 -
591:
リナ
頑張って読ωでますカラぁファィ―と?
IP強制表示中:210.136.161.78 -
592:
名無しさん
<<1-600
IP強制表示中:210.136.161.40 -
593:
名無しさん
えーかげん書けよここまでひっぱってんやから終わるなら早く終わらせろや。
IP強制表示中:210.136.161.130 -
594:
名無しさん
↑↑自己チューのキモい奴発見
IP強制表示中:210.136.161.138 -
595:
名無しさん
ほんまに遅すぎる放置もたいがいにせーよ
IP強制表示中:125.200.229.232 -
596:
名無しさん
なにがそっとしといてくださいやねんな!充分やろ?!はよかけやー。おそすぎなんじゃ
IP強制表示中:210.136.161.43 -
597:
k
まぁ読みたかったら、待つしかないですよ気長にいきましょうよ
IP強制表示中:210.136.161.206 -
598:
名無しさん
もう書くな 感動も糞もあらへんわ ホンマ死んで
IP強制表示中:210.136.161.129 -
599:
名無しさん
↑それゎ誰に対して?
IP強制表示中:210.136.161.203 -
600:
名無しさん
別に死なんでええやろ
IP強制表示中:210.136.161.34 -
601:
知香
更新遅くなっててごめんなさい。個人的なことだけど作者と読者の立場は違うと思いますあたしは毎日このサイトをのぞけるわけでもないし、遅くなってることは悪いと思うけど変なレスで埋めてほしくないです読んでくれてる方達のためにもあたしも完結まで頑張って書き上げるから、ゆっくり見てて下さい
IP強制表示中:210.136.161.34 -
602:
知香
>>500-586>>586からの続きです
IP強制表示中:210.136.161.138 -
603:
知香
長かった病院生活もあと三日か…。あんなに嫌で帰りたかったはずやのに少しなじんできてたせいかやっぱりちょっと寂しかった。もちろん、この病院には聖夜もおったから。あたしな、自分でも不思議なぐらいあほやってんなぁって今になると思う。何があたしをあぁさせたんかなって…
IP強制表示中:210.136.161.137 -
604:
知香
「知香ちゃんちょっといい?」京子たちが帰ってからすぐに千春さんが病室に入ってきた。考えてみれば一人の看護婦さんとここまで仲良く親しくなるなんてこと、絶対ありえへんやんね…。でも出会いって凄いよ。ありえへんことが普通にありえてしまうねんもん。
IP強制表示中:210.136.161.36 -
605:
知香
「いいよー。千春さんどうしたんですか?」「さっきね、聖夜君意識がちゃんとはっきりして自分で立って売店まで行ってたよ。知香ちゃん行ってきたらどう?」気を使ってわざわざ言いに来てくれたんや…
IP強制表示中:210.136.161.132 -
606:
知香
「もう…いいですよ。あたしのことなんかどうせ分からんし」そう。聖夜はあたしを知らんし分からん。香織の友達やと思ってんねんから…「じゃあこのまま知香ちゃんは退院してどうするん?」
IP強制表示中:210.136.161.129 -
607:
知香
「えっ…?」考えてもなかった。退院した後のことなんて。あたしはどうすんの?浅田店長のお店で仕事復帰して…聖夜と出会う前の元の生活に戻るんやんな…?あたしどんなんやったっけ?急に恐くなった。あたし…
IP強制表示中:210.136.161.35 -
608:
知香
「知香ちゃんの話聞いてたし聖夜君のこと私はあんまりススメることはできないけど…私もそうだったから。前に話した最低な元彼いたやろ?私も自分で断ち切ることってずっとできひんかった。でも逃げたら何も変わらんよ。前に進むには自分でケジメつけないと何も変わらないから」
IP強制表示中:210.136.161.35 -
609:
知香
ケ…ジメ?あたしが前に進むためには断ち切らなあかんものがあった。聖夜への気持ち。自分の気持ちのハードルを越えないと前には進まれへん。逃げたら同じや。いつまでも聖夜を引きずることになる。
IP強制表示中:210.136.161.39 -
610:
知香
「千春さん…」「ん?」「聖夜に…話ちゃだめですか?」「話すって…事故の前のことを?」
IP強制表示中:210.136.161.135 -
611:
知香
「ハイ…」あたしがそう言うと、千春さんは少し黙ったあと小さくうなずいた。絶対にあかんって言われると思ってた。お父さんにも再三言われてたから。聖夜の脳のためにも刺激を与えたらあかんって…
IP強制表示中:210.136.161.139 -
612:
知香
「でもどうなるかは分からんよ。記憶が戻るかもしれないしそのままかもしれん。それをちゃんと受け入れることできる?」あたしはうなずいた。千春さんはあたしに何が言いたいのかが分かった。
IP強制表示中:210.136.161.140 -
613:
知香
もし仮に記憶が戻ったとしても、聖夜はまた苦しむことになる。でももう一回、もう一回だけ考えてもらいたい。それで香織を選んだならあたしはもう身をひこう。スパッと断ち切ろう。もし記憶が戻らなければ、もう…忘れないと…。千春さんは何も言わなかったけどそう言われた気がした。
IP強制表示中:210.136.161.37 -
614:
知香
「行ってくるわ」あたしは千春さんと一緒に病室を出て聖夜の病室へと一人で向かった。妙に緊張した。心臓がバクバクゆってた。色んなことを思い出した。聖夜に初めて抱きしめられたあの日のこと。
IP強制表示中:210.136.161.139 -
615:
知香
初めてのデートで海遊館に行った時のこと。雨の日に聖夜の車を見送りながら傘もささずに泣いたこと。風邪の時、変なクロスワードを渡されたこと。あたしを好きって…幸せにするって言ってくれたこと…
IP強制表示中:210.136.161.131 -
616:
知香
頭の中にいろんな景色が浮かんだ。次々に思い出されるのは…楽しかった日のことばっかりやった。笑い合った楽しかった時があった。お互いが苦しみながら傷付け合った時もあった。でもあたし…やっぱり聖夜が好きやったよ。
IP強制表示中:210.136.161.131 -
617:
知香
気付いたらもう聖夜の病室の前やった。千春さんに教えられたとおり、聖夜は病室が変わって一般病棟の個室に移ってた。つばを飲み込んだ。ノックをするのも緊張してた。手が震えてた。あたし…この扉を開けたらどっちに転ぶんやろ?
IP強制表示中:210.136.161.43 -
618:
知香
希望と絶望がこのドアの向こうにある。期待なんかしたらあかん。あたし慣れてるもん。人に期待してもずっと裏切られてきたやん。そう自分自身に言い聞かせてた。でも100%のうち、たった1%でもあたしはやっぱり希望への光りを辿ってたよ。
IP強制表示中:210.136.161.34 -
619:
知香
コンコン…たった二回のノックにどれだけ時間がかかったんやろう。やっと扉をノックできた時にはずいぶんたってたように思う。「どうぞー」
IP強制表示中:210.136.161.42 -
620:
知香
聞き慣れた聖夜の声が病室内から聞こえた。あたしは黙って聖夜の病室の扉を開けると、ゆっくりと中へ入った。「あっ!知香ちゃんやったかな?どうしたん?あ…香織なんかあった?大丈夫?」
IP強制表示中:210.136.161.37 -
621:
知香
聖夜の言葉ひとつひとつが痛かった。ボロボロやったわ。「いえ…あの…ちょっといいですか?話したいことがあって」あたしは落ち着いてた。自分でも怖いぐらい冷静やった。でも願ってたよ。神様、一度だけでいいから。あたしを…あたし達を助けて下さい。そう願ってた。
IP強制表示中:210.136.161.35 -
622:
知香
「あ…はい」聖夜はキョトンとした顔で読んでた本を閉じた。「あっその本…好きですよね。あたしも読まされたから覚えてます」
IP強制表示中:210.136.161.134 -
623:
知香
「え?あぁ。この人の書く小説かなり好きなんすよ。あすなろ白書とかはベタやけど(笑)でもこの本って対談形式っぽいし読んでてあぁ!ってなるからいいですよね」聖夜が手にしていた本は柴門ふみが別の小説家と組んで出版した《さよならにもルールがある》とゆう本やった。
IP強制表示中:210.136.161.132 -
624:
知香
ちょっと話は変わるけど、このさよならにもルールがあるって本もし機会があれば読んでみて下さい。テーマにそって男心と女心がめーーーっちゃ分かりやすく書かれてるから。話の途中でごめんなさい
IP強制表示中:210.136.161.137 -
625:
知香
「柴門ふみ…好きやもんね。あたしも聖夜がきっかけで好きになったもん」あたしはふとそう言ってた。そんなあたしを見て聖夜は少し驚いていた。「あたしが聖夜とか言ったびっくりした?」
IP強制表示中:210.136.161.38 -
626:
知香
「あ、うん…」「でもあたしはずっとそう呼んでてん」「あの…なにゆってるんすか?ちょっとよく分からないんですけど」
IP強制表示中:210.136.161.129 -
627:
知香
聖夜は少し戸惑ってた。そりゃあそうやろう。考えてみてよ。知り合ったばかりの自分の恋人の友達と思ってた奴が勝手に呼び捨てしてきた上に前から呼んでたとか訳の分からんこと言われたら誰だってびっくりするやんね。今思えば笑えるよ。
IP強制表示中:210.136.161.33 -
628:
知香
「聖夜はあたしのこと知香って呼んでた…よ。覚えてないかもしれんけどあたしは聖夜の彼女やってんで。一緒に海遊館行ったりしたこと覚えてない?」あたしがそう聞くと聖夜は黙って首を横に振った。変なやつやなとでも思ってたんやと思う。
IP強制表示中:210.136.161.42 -
629:
知香
「じゃあこれは?このストラップ」あたしはそう言って聖夜に買ってもらったイルカの携帯ストラップを聖夜に見せた。「あ…それ…俺の携帯についてたストラップと同じや…」
IP強制表示中:210.136.161.137 -
630:
知香
聖夜はそう言ってチェストの引き出しから携帯を取り出した。聖夜の携帯は画面が割れていてどう見ても壊れてた。でもあたしと同じ、あの海遊館で買ったイルカのストラップが着いてあった。たったそれだけのことやのにあたしは少し幸せな気持ちになった…
IP強制表示中:210.136.161.138 -
631:
知香
「なんで俺…あの…もしかしてほんまに俺と付き合ってたんですか?」聖夜は少し不安そうにあたしにそう聞いた。あたしは自分の携帯の裏に張ってあった聖夜とのプリクラを黙って見せた。結婚します。プリクラにそう書かれた文字を見て聖夜は固まってた。
IP強制表示中:210.136.161.35 -
632:
知香
「俺の字や…」そう。聖夜が書いてんから。あたしは心の中でそう思った。赤ちゃんができたって分かった時、あたし達は幸せになれる、そう確信してたよ。そんな暖かい気持ちの日に二人でたまたま見つけたプリクラの機械で撮ったんやんな…
IP強制表示中:210.136.161.42 -
633:
知香
ごめんなさい。眠気ピークです。また時間見て更新します。おやすみなさい。今日の更新は>>600-632です。
IP強制表示中:210.136.161.133 -
634:
名無しさん
頑張ってください
IP強制表示中:222.7.56.107 -
635:
名無しさん
きになる~
IP強制表示中:61.46.130.175 -
636:
名無しさん
>>1-100>>101-200>>201-300>>301-400>>401-500>>501-600 >>601-700 >>701-800
IP強制表示中:210.136.161.43 -
637:
今全部読みましたチカさんの気持ち聖夜の気持ちお父さんの気持ちかおりさんの気持ちすべてわかる気がしますちかさんがつらいとおもいますけどがんばっていきてください 僕も頑張っていきますから
IP強制表示中:210.136.161.39 -
638:
名無しさん
>>1-50 >>51-100 >>101-150 >>151-200 >>201-250 >>251-300 >>301-350 >>351-400 >>401-450 >>451-500 >>501-550 >>551-600 >>601-650 >>651-700
IP強制表示中:219.125.148.213 -
639:
ぁぃ
早く書いてぇ~!!続き気になるぅw(゚o゚)w
IP強制表示中:210.136.161.41 -
640:
名無しさん
読んでみたいと思ったんやけど、実話?実話じゃないなら読むの辞めようおもて・・・
IP強制表示中:210.136.161.133 -
641:
まい
ほんまにほんまにつらい過去‥書いてくれてありがとう。なんかこの話し読んでたら自分がなったことのように思えてきて涙でました。大丈夫。ちかさんわお母さんと似て心が広い人でお母さんをちかさんが愛したように愛されてる。完結まで応援してますね
IP強制表示中:210.136.161.41 -
642:
名無しさん
あげ完結までいってくれんとなっとくいかんがんばって
IP強制表示中:210.136.161.136 -
643:
名無しさん
早く書いてェ
IP強制表示中:210.136.161.137 -
645:
名無しさん
待ってます
IP強制表示中:210.136.161.207 -
646:
名無しさん
ってゆうかさぁ。。。遅いにもほどがあるやろ?もう話忘れてしまうんやけど。10日以上放置ってどーゆー神経してんの?
IP強制表示中:125.200.229.232 -
647:
名無しさん
本間それやわ!!完結する気本間にあるん?
IP強制表示中:210.136.161.33 -
648:
名無しさん
もう書かんくていーわ削除しいやあったらうっとーしいし
IP強制表示中:210.136.161.40 -
649:
知香
作者と読者の立場があると思いますと何度も書いてきました。万人が見るサイトだし荒れ出すときりがないですよね。しおりを入れてくれてた方達には先にお礼を言っておきます。今までありがとうございました。削除しろとの心ないレスを見て更新しようと思って夜遊びをのぞきましたが書く気ももうなくなりました。読んでくれてた方々ごめんなさい。あたし自身、過去との葛藤の中で自分なりに気持ちを見出だして書いてきたつもりでした。たくさんの書き込みにも心をあったかくしてもらえたこともありました。本当にありがとうございました。
IP強制表示中:210.136.161.140 -
650:
名無しさん
えっ?中途半端に終わるとか辞めてな!
IP強制表示中:210.136.161.136 -
651:
名無しさん
応援してる人の方が圧倒的に多いですよ!頑張って下さい
IP強制表示中:210.136.161.132 -
652:
名無しさん
更新遅いコトにたいしては謝れへんのあたしも続きは読みたいけどいくらなんでも放置しすぎたんとちがうかなもう書けへんのやったら削除したらいいんちゃうんこれ見て気になる人おるやろし
IP強制表示中:210.136.161.140 -
653:
名無しさん
みんなが書き込みするのは早く更新して欲しいからじゃない?がんばって書いていきなよ
IP強制表示中:210.136.161.38 -
654:
名無しさん
頑張って!
IP強制表示中:210.136.161.37 -
655:
名無しさん
まってるよ!
IP強制表示中:210.136.161.40 -
656:
名無しさん
うちもずッとよんでて遅いとは思うけどやっぱり主も忙しいから何もゆわんとまってたんやけどやめるとかゆわんといて最後まで書いてください更新どんだけ遅くてもまっとくから
IP強制表示中:210.136.161.36 -
657:
名無しさん
待ってゃぁずっと見てきた方の身にもなってみんな知香さんの応援してきてたやん遅くなってもみんなみてたゃん書くの遅いゆーてもみんな楽しみにしてたからゃん!だから続けてぇ
IP強制表示中:210.136.161.205 -
658:
名無しさん
今ちかサンゎ幸せですか?小説の結末も気になりますが…凄く入り込んで読んでいたので、今ちかサンが幸せなのかどうかが気になります。。
IP強制表示中:219.125.148.175 -
659:
名無しさん
ありえへんお願いやからかいて書き始めた当初からずっとこっそり読んでてんこの小説が一番楽しみにしてた小説やねん(;_ゞ)頼むわぁエ~ン・゚・(PД`q。)・゚・
IP強制表示中:210.136.161.131 -
660:
名無しさん
今まで一回もカキコした事ないけど、もし応援してるってゆうのが一つでも多くあれば、また書いてくれるかなぁって思って。楽しみにしてる人達の方が多いよ今一押しの小説やから、完結させて欲しいと思ってます(>_<)
IP強制表示中:210.136.161.139 -
661:
えみ
あたしも画面メモして毎日毎日のぞいていました。心ない数人の人のせいでなくなるのは悲しいです批判の人数の何十倍の人が楽しみに待ってると思います。もう一回頑張ってほしいです
IP強制表示中:210.136.161.136 -
662:
名無しさん
私、夜遊びの小説の中で、涙流せたのは、この話しだけです。間にあんまり書き込みしたら読みずらいかな?と思って今まで書き込まなかったけど、本当に大好きだし、出来たら続きが読みたいです。お願いしますm(__)m
IP強制表示中:210.136.161.69 -
664:
こんな形で終わってしまうのはとても辛いです・・・知香サンを応援してる片はたくさん居ます。今までここにカキコした事ないんですがほっておけません。知香サン戻ってきて下さい。。。待ってます(>_<)
IP強制表示中:210.228.189.84 -
665:
名無しさん
荒らされても荒らされても完結させてる作者もおるしここの作者は結局それまでやったんやで。明らかに楽しみにしてる人の方が多いの読んでてわかるやん。やのに…立場の違いはわかるけど、結果完結せんかったら、意味ない。
IP強制表示中:210.136.161.133 -
666:
名無しさん
知香さんは、何のために小説を書いてきたんですか?みんなに自分の辛かった経験を伝えるためじゃなかったんですか?
IP強制表示中:210.136.161.198 -
667:
名無しさん
そんなん伝えてなんになるねん ただの自己満エゴやんけ 上でもゆーてたけど批判されても荒らされてもそれでも完結させてる奴らはいっぱいおるしこれからそうしようとしてる奴らもいっぱいおる 傷跡とかもそぉやろ??所詮そこまでの奴やったっちゅうこっちゃ 生半可な気持ちで始めるからこーゆーことなんねん 自分のケツくらい自分でふけるような人間になりたいもんやのう
IP強制表示中:210.136.161.38 -
668:
名無しさん
なんか、少し批判されると作者現れるよね。でも、楽しみにして待ってる間は放置じゃん?誰も最初から書いてなんて頼んでない。自分の意思で書き始めたのに、ちょっと否定されたら辞めるとか…何がしたくて小説書いてきたの?読者に対しても常に偉そうだし。そんな性格じゃ、幸せになんてなれないよ。
IP強制表示中:210.153.84.210 -
669:
名無しさん
>>645-700
IP強制表示中:210.136.161.33 -
670:
名無しさん
知香サンこの小説ばり泣けるし知香サンが一生懸命書いてくれてるから、たくさんの人がどうなったか知りたいんだょ(>△<)過去の辛い事思い出しながらここまで書いてくれて感謝してるょ!!更新遅れても知香サンは最後まで書いてくれるんだょね?頑張ってね!!待ってるからね(^-^)
IP強制表示中:210.136.161.138 -
671:
∞シォリン∞チカチャァン。ラィムハ、コノショゥセツ、ダィスキヤダカラ、サィゴマデガンバッテ、カンケツサセテホシィナ
IP強制表示中:210.136.161.136 -
672:
名無しさん
幸せになられへんのは作者がそんなんやからちゃん被害者ぶってめちゃ中途半端。ほんま普段放置のくせに批判あると出てくる。作者と読者の立場があるってそんなもん分かりきってみんな書いてんねん。書く気もなくなったって言い訳やん。そんなんやから男にも捨てられるねん
IP強制表示中:125.200.229.232 -
673:
名無しさん
批判される原因は作者にあるんちゃん?他の人気ある小説の作者見習い-や!!荒されたって頑張っとうやん!しかもこの小説の場合は放置しすぎな作者のせ-やで!
IP強制表示中:210.136.161.37 -
674:
名無しさん
↑たとえば?
IP強制表示中:210.136.161.33 -
675:
名無しさん
傷跡のりつちゃんとかちゃんと更新してるやん。今まで読んできた中でも荒らされても完結してる人いてる。ってゆうか早く書いて完結させたら荒らしとか無いやんいちいち反論してるからどんどん荒らさせるねん
IP強制表示中:210.136.161.137 -
676:
名無しさん
頑張れ(*^_^*)待ってるよ☆☆どぉせ顔なんて見えへんのやし、気にせんと書いて(>_<)
IP強制表示中:222.7.56.106 -
677:
名無しさん
傷跡もそやし、もう完結したけど本命もめっちゃひどい荒らしされてたけど頑張ってたやん!ここの作者は言い返すばっかで自分の非は認めんできつい事ゆわれたらもう書かんとか本間中途半端やわ。もう書かんゆった以上責任もって削除するなりしたら?
IP強制表示中:210.136.161.138 -
678:
名無しさん
荒らされて嫌になる気はまだわかるけどさぁ~。放置してたのは主やん、しかも久々に登場したと思ったら、自分が放置してた事は一切謝らずに読者に対する批判。自業自得やね。
IP強制表示中:210.136.161.136 -
679:
名無しさん
主さん消してくださーい
IP強制表示中:210.136.161.137 -
680:
名無しさん
ってか主ゎ絶対完結させるんでそっとしといて下さいって言ってるんやからそっとしといたったらいいのに何でみんな黙っててあげへんの?今までカキコしやんかったけど荒らし多すぎてかいてもたけど…主さん頑張ってね!
IP強制表示中:210.136.161.134 -
681:
名無しさん
もぅキツい事いわんと待とうやぁあらさんとってー
IP強制表示中:210.136.161.195 -
682:
名無しさん
絶対完結って主がもう書かんゆーてるんやから書けへんってことやん。やから削除したらえーやん
IP強制表示中:125.200.229.232 -
683:
名無しさん
ほんまそれ。書く気ないゆうてるやん。がんばるとかゆうてないですから。
IP強制表示中:210.136.161.129 -
684:
名無しさん
もう批判とかいいから頼むからかいて全部無視したらいいやん短くまとめてもいいから、結末が知りたい知香さん!おねがいします(;_;
IP強制表示中:210.136.161.38 -
685:
名無しさん
意地悪言われてるのに、結末教えたるとかせんでいいと思う。他の作者見習えとか人間やねんから一人一人性格違うしな!私、ずっと読んでて毎日、更新されてないかチェックしてたけど、作者も人間やねんやから嫌やねんやったら書かんでいい。そのかわり削除は①も含めて自分でするのが筋やと思う!
IP強制表示中:210.136.161.33 -
686:
知香
ごめんなさい。応援、批判も全てRain~②まで読んでくれてた方達だから皆さんたくさんレスしてくれたんだと思います。また落ち着いたら書くので…最近本当に少しバタバタしてて日曜~月曜にでもまとめて書くつもりなんで待ってて下さい。もう小説も終盤だし…あたしも中途半端に終わらすの嫌だったけど結局人間だもんね批判が気にさわったりしてあたしまで怒ってたらダメですね作者も読者も人間だから、言葉一つで対応も変わるんだと思いました。更新なかなかできなくてすいません
IP強制表示中:210.136.161.139 -
687:
奈々
完結してくれるってゅーてくれて嬉しぃデス最後まで見てるンで頑張って下さぃネこの小説スキゃし応援してるンで批判してる人らょリ応援してる人らのほぅが何倍もロ2ぃてるンで
IP強制表示中:210.136.161.39 -
688:
名無しさん
頑張って下さいね
IP強制表示中:210.136.161.132 -
689:
名無しさん
頑張って
IP強制表示中:210.136.161.39 -
690:
なお
戻ってきてくれて良かったぁ(^O^)更新楽しみにしてます☆頑張って下さい(^_^)
IP強制表示中:210.228.189.84 -
691:
名無しさん
本間によかった私はいつまでも待ってます更新楽しみにしてます
IP強制表示中:210.136.161.133 -
692:
名無しさん
私ものんびり待ってます無理はしないでいいので、よろしくお願いします
IP強制表示中:210.136.161.80 -
693:
名無しさん
はぃ!約束の日曜!
IP強制表示中:210.136.161.40 -
694:
名無しさん
無責任なこと言わないでくださいね今まで応援レスしてくれてた人たちの事裏切らないでください吐いた言葉は戻らない自分のレスした事に責任持ってください主なんですから自分の意志で書き始めた小説なんだから、かならず完結して下さい
IP強制表示中:210.136.161.133 -
695:
名無しさん
頑張ってください
IP強制表示中:210.136.161.131 -
696:
知香
>>630-632からの続きです。
IP強制表示中:210.136.161.38 -
697:
知香
あほみたいに笑ったあたしと聖夜が写ってる。幸せで幸せでこんなに幸せでいいんかって思ってた。でも聖夜とあたしとお腹の中にいた赤ちゃん…もうそれぞれがバラバラになってしまってる。「あの…俺…」
IP強制表示中:210.136.161.137 -
698:
知香
「思い出してぇや…」「え?」「お願いやか…思い出してよ…ぉ…」気付けば泣いてしまってた。目の前にいる聖夜とあたしの間には越えることのできひん壁があるように思えて…
IP強制表示中:210.136.161.129 -
699:
知香
「ごめんな…。あの…俺って記憶喪失なってんの?思い出したいねんけど…なんかこのイルカのストラップ見る度にちょっと頭痛なるねんやん」「あたしはこのストラップ見る度に聖夜を思い出してた。一緒におった時…間が…忘れられへんねん…」
IP強制表示中:210.136.161.40 -
700:
名無しさん
リアルやあ頑張れ
IP強制表示中:210.136.161.135 -
701:
知香
聖夜困ってた。またあたしは聖夜を困らせてた。苦しくなるぐらい聖夜は悲しそうな顔をしてた…。「ごめん…あたしのせいでこんなことになったのに…ごめ…」聖夜を苦しませてたのはあたし自身なはずやったのに。
IP強制表示中:210.136.161.43 -
702:
知香
「いや…俺が悪いねん。自分の付き合ってた女のことが分からんなんて最低やな…。こないだ病室来てくれてた時も知らんうちに知香ちゃんのこと傷付けてしまってたんやろな…」傷付けられることには慣れてた。もう何年も前からずっと。でもあたしもやっぱり人間やってん。聖夜の言葉が痛かった…
IP強制表示中:210.136.161.135 -
703:
知香
「あたし…とりあえず謝りたかってん」「え?何を?」「聖夜が事故にあったのはあたしのせいやから…あたしのことで多分悩んだり辛いことがあったからやと思うねん。これ…見てくれる?」
IP強制表示中:210.136.161.136 -
704:
知香
あたしはそう言って自分の携帯を聖夜に手渡した。画面にはあの日のメールを表示させて。聖夜が事故をおこす前に…あたしに送ってきてたあのメール。「これって…どうゆうことなん?」
IP強制表示中:210.136.161.140 -
705:
知香
「フラれてん。あたしよりあの子…香織が好きって言われた。けど聖夜優しいからそうゆう自分を許せんくて自分を責めてしまったんやと思う」「ちょっと待って。話がよく分からんから始めから話してもらってもいいかな?」
IP強制表示中:210.136.161.38 -
706:
知香
「全部を一から話すと長くなるよ?」「いいから。話してもらえたら思い出すきっかけになるかもしれんし」「う…ん。分かった」
IP強制表示中:210.136.161.130 -
707:
知香
それからあたしは自分の生い立ち、お父さんの不倫のこと、お母さんの死、香織のこと、聖夜との出会い…こと細かに全て話した。もちろん赤ちゃんができた時のこと、結婚話があったこと、流産した話も、あたしが卵管破裂したことも話した。香織に骨髄を提供したことも…
IP強制表示中:210.136.161.41 -
708:
知香
それから移植手術後に聖夜に裏切られたことも…。そしてそれが原因で聖夜は自分を追い詰めて事故で自殺をはかろうとしたこと。何時間話したんか分からんぐらいやった。聖夜はあたしの話を聞きながら頭を何度も自分でたたいてた。
IP強制表示中:210.136.161.130 -
709:
名無しさん
ぅんぅんシオリ
IP強制表示中:210.136.161.42 -
710:
しおり
IP強制表示中:210.136.161.43 -
711:
名無しさん
まじいらいらするわ。はよかいてよ。楽しみにしてんのにさぁ
IP強制表示中:210.136.161.39 -
713:
名無しさん
せっかく書いてくれてんねんし暴言吐くん辞めたら?
IP強制表示中:210.136.161.131 -
714:
名無しさん
待ってます
IP強制表示中:210.136.161.197 -
715:
名無しさん
頑張ってね
IP強制表示中:210.136.161.134 -
716:
知香
「ごめん…な」あたしは頭をかかえながら苦しそうな顔をする聖夜を見てそれしか言うことができひんかった。忘れてしまった失われた記憶…共有した時間…もうあたしの中にしか存在せえへんねんな…
IP強制表示中:210.136.161.140 -
717:
知香
「ごめん…謝らなあかんのは俺のほうやのに…ほんま情けないわ…」聖夜はそう言って下を向いたまま黙って涙を流してた。なんで…?なんで泣いてんの?あたしはそう思いながらもその場から動くことができひんかった。
IP強制表示中:210.136.161.43 -
718:
知香
聖夜が泣いてる…。あたしを忘れてるはずの聖夜があたしを想って泣いてんの?あんたも苦しいねんな…コンコン…あたし達が黙ったままでいると聖夜の病室のドアがノックされた。病室に入ってきたのはお父さんやった…
IP強制表示中:210.136.161.43 -
719:
知香
「知香!お前…」あたしを見てお父さんはびっくりしてた。そして聖夜が泣いてる姿を見るとあたしの目の前まで歩いて来てあたしの頬をパチッと叩いた。あたしは何で叩かれたんか分からんかった。生まれて初めてお父さんに叩かれた…。
IP強制表示中:210.136.161.134 -
720:
知香
「ちょっ…な…に?急になんなんよ!!」あたしはお父さんを睨みながらそう吐き捨てた。「知香…お前話したんやろ…何でこんなことするんや。こんなんしても聖夜君を苦しめるだけやろう?ちゃうか?」
IP強制表示中:210.136.161.140 -
721:
知香
「聖夜を苦しめるだけ?…確かにそうかもしれんで…でもお父さんは違うやろ?聖夜の記憶が戻ったら聖夜よりあの子が苦しむかもしれんって思ってるからあたしに黙っとけって言ってたんじゃないん?お父さんのこと…そうゆう風にしか見られへんわ…」
IP強制表示中:210.136.161.131 -
722:
知香
お父さんは何も言い返してこなかった。何でかって?多分図星やったからやろうね。当たってるから言い返されへんねやろうなって思った。「あの…すいません…全部俺が悪いんです…全部…俺が…」
IP強制表示中:210.136.161.43 -
723:
知香
「いや…俺が全部悪いんや。元はといえば俺が人生狂わせてしまったようなもんやから」お父さんが聖夜に続いてそう言った。もう誰が悪いとかそんなことあたしにとってはどうでも良かった。叩かれた頬なんて痛くもなかったけど…苦しかった。初めて叩かれた《理由》を考えると…苦しかったな…
IP強制表示中:210.136.161.37 -
724:
知香
「あの…知香さんと話したいんで…いいですか?」しばらく沈黙が続いたあと聖夜がお父さんにそう言った。お父さんは何も言わずに黙って病室から出て行った。「なんかかっこ悪いとこ見せちゃったなぁ…こんな歳になってまでビンタされるなんてさ。あほやね」
IP強制表示中:210.136.161.43 -
725:
知香
あたしは笑ってそう言った。聖夜はそんなあたしを見て泣き顔のまま少しニコッと笑ってた。その時思った。あたしは聖夜のこの笑顔が好きやったなって。笑った顔がめっちゃ好きやってんなって…聖夜には笑っててほしい。あたしが好きになった聖夜でいてほしい。
IP強制表示中:210.136.161.42 -
726:
知香
「幸せ…なってな…」「えっ?」聖夜が聞き返してきた時、あたしは自分の中のハードルを越えよう、そう思った。自分で乗り越えない限り、いつまでたっても過去の自分を断ち切ることができひんから…。目の前におる大好きな人が幸せになるなら…もうそれだけでいい。
IP強制表示中:210.136.161.43 -
727:
名無しさん
頑張ってくださぃ
IP強制表示中:222.7.56.142 -
728:
知香
「あたしな、聖夜が好きやった。もちろん今もその気持ちは変わってない。好きで好きでどうしようもないぐらい好きで…ボロボロになっても泣いても傷ついてもそれでも嫌いにはなられへんかった」聖夜はあたしの一つ一つの言葉をうなずきながら聞いてた。
IP強制表示中:210.136.161.33 -
729:
知香
「初めて聖夜に会った時からな、多分あたし聖夜に惹かれてたんやと思う…。あの時傘買うためにコンビニ寄ってさ…そしたら久しぶりに陸と会って。聖夜とも偶然か運命か分からんけど会ってしまったわけやん。少なくともあたしはずっとあれが運命の出会いなんやって思ってた」
IP強制表示中:210.136.161.43 -
730:
知香
「あたし会う度に聖夜を好きになってくのが分かってた。彼女もちの男なんか絶対眼中にもなかったのに…あたし曲がったこと嫌いやし浮気とかずっとありえへんって思っててん。それやのにいつのまにか聖夜と寝てて…。気付けば自分が1番嫌いな人間になってた。でもな、それでもいいって思った。人好きになるのに綺麗も汚いもないねんなって」
IP強制表示中:210.136.161.138 -
731:
知香
「だから聖夜があたしを好きになってくれた時…ほんまに嬉しくてさ…。昔の嫌なこととか全部忘れられたぐらい幸せやった。でも多分ずっと不安やってん。あの子と再会した時から悪い予感みたいなのがずっとあってんな…」
IP強制表示中:210.136.161.139 -
732:
知香
「でもそれでもあたしは聖夜を信じてた。ってゆうより信じてたかったんやろな…信じても裏切られて傷つくことには慣れてたけど…やっぱりあたしは聖夜を信じたかった。こんなあたしのこと好きって…幸せにしたるって…言ってくれたんやもん…」
IP強制表示中:210.136.161.42 -
733:
知香
あたしがそうやって話してると聖夜がそっとあたしの手を自分のおでこに当てた。「話続けて」「え?このまま?」「うん」
IP強制表示中:210.136.161.136 -
734:
知香
不思議な感じやった。聖夜は目を閉じたまま何かを思い出そうとしてるように見えた。あたしはそんな聖夜を改めて好きだと思った。優しくて律義で…でもこの優しさは聖夜の良さでもあり悪さでもある。この優しさが聖夜自身を悩ませて苦しめてしまうんだから。
IP強制表示中:210.136.161.140 -
735:
名無しさん
>>700-734
IP強制表示中:210.136.161.39 -
736:
名無しさん
せつなすぎやねん我慢しすぎやねんもぉこれ以上苦しまんとってな‥。
IP強制表示中:210.136.161.44 -
737:
名無しさん
待ってます
IP強制表示中:210.136.161.203 -
738:
名無しさん
本間泣くわ。何でこんな偶然が起こるんゃろ…。頑張って下さい。
IP強制表示中:210.136.161.137 -
739:
頑張ってな
IP強制表示中:210.136.161.33 -
740:
名無しさん
がんばれよ
IP強制表示中:210.136.161.137 -
741:
知香
「でも聖夜を苦しめてたのはあたし自身やった。ずっと昔の自分の過去を聖夜にまで背負わせてた…。聖夜には関係のないことやったのに…あたしは結局自分が自分がって自分のことでいっぱいやってん。ごめんな」こらえてた涙がまた溢れた。流しても流しても止まることはなかった。
IP強制表示中:210.136.161.129 -
742:
知香
「聖夜…もういいよ」あたしは目を閉じたままの聖夜を見ながらそっとおでこに当ててた手を離した。好きな人の幸せを願う…そんな愛し方も…あるかもしれんな…。そう思った。「知香ちゃん?何がもういいん?」
IP強制表示中:210.136.161.136 -
743:
知香
あたしを知香じゃなく知香ちゃんって呼ぶ声。少し気を使った話し方。時々見せる悲しそうな困った顔…もうあたしの見てきた…知ってる聖夜じゃない。
IP強制表示中:210.136.161.41 -
744:
知香
「ずっと困らせてごめんね。ずっと…苦しめてごめ…な……もうあたし大丈夫やから…」言葉がうまく出てこなかった。言いたいことはいっぱいあった。聖夜に伝えたいことがいっぱい…。でもそれを口にしてしまえばあたしはまた聖夜を苦しめることになる。もうそんな自分が嫌で情けなくて…
IP強制表示中:210.136.161.42 -
745:
知香
「人は生まれてから死ぬまでの間に数えきれへん人と出会うやん?」泣いているあたしを見ながら聖夜が静かに話しだした。「一つ一つの出会いには全部大事な意味があると思うねん。例えそれがいい出会いでも悪い出会いやとしても」
IP強制表示中:210.136.161.34 -
746:
名無しさん
待ってます
IP強制表示中:210.136.161.72 -
747:
知香
「うん…」「数えきれへん出会いがある中で人を好きになったり幸せ感じたり…大事にしたいって思える人を見つけるわけやん?俺はその相手が香織と知香ちゃんやったわけやけど…」なぁ聖夜?あたし、幸せやったよ。ほんの一瞬でもあたしを好きでいてくれた、あの時間や記憶があればあたしはもう一人でも大丈夫やんな?
IP強制表示中:210.136.161.129 -
748:
知香
「偶然も運命やし運命も偶然やと思う。始めっから出会う運命やってん俺も知香ちゃんも。俺には知香ちゃんとの時間は空白やけど知香ちゃんの頭にはずっと消えることなく残っていくと思うねん。でもこれも何か意味があるんやと思う。俺の記憶もふとした瞬間に突然戻るかもしらんやん?」
IP強制表示中:210.136.161.139 -
749:
知香
意味のある出会いならばどんな意味をもつ出会いやったんかな?聖夜を心底好きになって…たくさんのその思い出をあたしは一人でもち続けるんやろ?二人の思い出をあたし一人で…
IP強制表示中:210.136.161.133 -
750:
知香
「俺自身がまだ自分のことってゆうか…事故の前の記憶がないからなんともゆわれへんけど…香織とのこともちゃんと考えるわ」「どーゆう意味?」「なんてゆうか…いくら記憶が香織と付き合ってる時に戻ってるとしてもこんな状態であいつと前みたいに付き合ってくのもあかんと思うねん。知香ちゃんの気持ち踏みにじるようなまねしたくないから」
IP強制表示中:210.136.161.134 -
751:
知香
ちょっと笑えた…。なんか気が抜けて涙も止まってた。聖夜の優しさだけであたしはもう充分救われた気がした。「何ゆってんのよ。散々あたしのこと傷付けてきたくせに。自分勝手なことゆわんといて…そうゆうの迷惑やねん」
IP強制表示中:210.136.161.130 -
752:
知香
言葉に嘘を並べてた。聖夜にキツイ言葉をかけることであたしは自分を守ってた。「だいたいあんた最悪やねん。お父さんそっくりやしあたしの1番嫌いな女と付き合ってたって時点で最低やってん。別にあんたのことほんまに好きやったわけちゃうからな…」
IP強制表示中:210.136.161.134 -
753:
知香
「ちょ…知香ちゃ…」「前の女が香織って分かったからあたしはあんたを自分のものにしたかっただけやし。別に聖夜じゃなくてもよかってん。勘違いせんといてな」心がちぎれそうやった。好きな相手にヒドイ偽りの言葉をぶつける気持ち…みんなに分かりますか?
IP強制表示中:210.136.161.139 -
754:
知香
こうでもしなければ…嫌われなければまた聖夜を苦しめてしまうから…。もう解放してあげたかった。ドロドロになった黒い道から…。嘘をついて嫌われてもいい。あたしが悪者になるぐらい平気やった。あたしにはそれが似合ってる。ずっとずっとそうやってんもん…
IP強制表示中:210.136.161.130 -
755:
知香
「もう疲れたわ…復讐もあきたしな。もうあんたらと関わる気もないし心配せんといて」あたしがそう言って病室を出ようとした時、聖夜が言った。「本心じゃないんやろ?わかんねん…知香ちゃんはそんな子じゃないって…俺は分かってるから」
IP強制表示中:210.136.161.139 -
756:
知香
あたしは何も答えず聖夜の病室を出た。自分の病室に戻るまでの記憶があたしにはなかった。
IP強制表示中:210.136.161.39 -
757:
名無しさん
>>700-800
IP強制表示中:210.136.161.74 -
758:
名無しさん
>>600-800
IP強制表示中:210.136.161.77 -
759:
名無しさん
頑張ってください
IP強制表示中:222.7.56.114 -
760:
知香
「本心じゃないんやろ?」聖夜の言葉を思い出すと涙が止まらんかった。あたしは気付いたら自分の病室で泣いてた…。聖夜を突き放すことで聖夜は幸せになれるんや…そう思ったらあんな言葉しかでてこんかった。言いたかった。
IP強制表示中:210.136.161.138 -
761:
知香
聖夜に言いたかった…。好きやねんって。傷ついても好きやって。あたしだけをもう一回見てほしいって…言いたかった…でも言えんかった。聖夜を好きやからこそ言えんかった。聖夜には笑っててほしい。あたしが好きになったのは笑った顔の聖夜やってんもん…
IP強制表示中:210.136.161.37 -
762:
知香
あたしが身をひくことで、聖夜が幸せになれるならそれでいい。あたしは一人でいいねん。お母さん…もしお母さんがあたしと同じ立場でも多分お母さんはあたしと同じことを思ってたやんな…?
IP強制表示中:210.136.161.132 -
763:
知香
その日、あたしは朝から一日中ふとんにもぐったまま誰とも顔を合わさなかった。千春さんが病室に来ても寝たふりをした。不思議なぐらい涙が出てたから…。体中の水分がなくなってしまうんじゃないかと思ったぐらい。涙ってほんまに枯れへんねん…
IP強制表示中:210.136.161.41 -
764:
知香
ようやく消灯時間になってあたしはやっとふとんから顔を出した。真っ暗で変な気分やった。それからトイレに行こうと思って立ち上がると、泣き疲れてたせいか少しフラフラした。考えてみたらあたしの心も体もかなりキツかったんやろうなぁと思う。
IP強制表示中:210.136.161.134 -
765:
知香
妊娠、流産、移植手術、卵管手術…精神的にも身体的にもぎりぎりやったように思う。フラフラしながらトイレに行って戻る途中、廊下の奥から声が聞こえてきた。誰…?
IP強制表示中:210.136.161.135 -
766:
名無しさん
>>722>>800
IP強制表示中:210.136.161.136 -
767:
名無しさん
>>766-900
IP強制表示中:210.136.161.35 -
768:
名無しさん
>>586-1000
IP強制表示中:210.136.161.33 -
769:
名無しさん
あげときます
IP強制表示中:210.136.161.33 -
770:
名無しさん
ぁげぇ
IP強制表示中:210.136.161.33 -
771:
名無しさん
知香さω頑張って下さぃねぇ
IP強制表示中:210.136.161.34 -
772:
にゃんちゅウ
戻って来てくれてあリがとおうちずッと見てるカら本間に辛い想いしたンが言葉読んでるだけで伝わってくるよちカちゃンわ自分の意志がよッぽど強いねんな笑〃聖夜君のため想ってゆうてる言葉が1番、ちかちゃン自身を傷つけてるわまあ、そうゆうとこも最初カら見ててわかるけどちカちゃんらしいわア~(´・・)ずっと応援してるカら最後までフアイト
IP強制表示中:210.136.161.140 -
773:
しおり
IP強制表示中:210.136.161.36 -
774:
名無しさん
本間この小説最高もぉすぐ完結なωかなァァ??頑張って㊦パィ
IP強制表示中:210.136.161.136 -
775:
名無しさん
応援してるぴょん頑張ってね
IP強制表示中:210.136.161.38 -
776:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.39 -
777:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.42 -
778:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.130 -
779:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.43 -
780:
名無しさん
あ
IP強制表示中:210.136.161.37 -
781:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.138 -
782:
名無しさん
(∀)
IP強制表示中:210.136.161.131 -
783:
名無しさん
ファィトなり(>∀<)
IP強制表示中:210.136.161.35 -
784:
名無しさん
頑張って
IP強制表示中:210.136.161.42 -
785:
名無しさん
>>2-200 >>201-400>>400-600 >>601-800
IP強制表示中:210.136.161.132 -
786:
名無しさん
気になるごめんもう書きこまんから頑張って
IP強制表示中:210.136.161.39 -
787:
知香
>>760-765からの続きです
IP強制表示中:210.136.161.135 -
788:
知香
少しずつ近づくにつれてその声が誰のものなのかが分かった。聖夜と千春さんの声やった。あたしは悪いとは思いながら、見えないように隠れて盗み聞きをしてた。「俺が全部悪いんです…こんなことになって知香ちゃんめっちゃ傷ついてると思うし」
IP強制表示中:210.136.161.136 -
789:
知香
あたし…の話?「そうやね…。私も知り合って間もないけど知香ちゃんの抱えてきた環境とか気持ちを考えると…今はすごい辛いと思う」やっぱり…あたしの話や…
IP強制表示中:210.136.161.44 -
790:
名無しさん
こんだけ?
IP強制表示中:210.136.161.39 -
791:
知香
「俺…どうしたらいいですか?知香ちゃんはもういいからって言ってきて…でもそんなんあかんと思いません?」「それは……自分で決めるしかないんじゃないかな?人に聞いて決める問題じゃないからね」やっぱり聖夜はあたしのせいでまた悩むことになってしまってた。
IP強制表示中:210.136.161.33 -
792:
知香
ほんまあかんな…あたし。聖夜のことまた苦しめてる。「あ…あの」あたしは黙ってることができなくて二人の所まで行ってしまった。
IP強制表示中:210.136.161.132 -
793:
知香
「知香ちゃ…」千春さんと聖夜はびっくりした顔になってた。「ごめん…話し声が聞こえたから立ち聞きしてしまった。あんな…ほんまにもうあたし大丈夫やから。だからもうやめへん?こんなんみんながしんどいだけやん…」
IP強制表示中:210.136.161.140 -
794:
知香
「でも…俺のせ…」「いいから!もうほんまにやめよう」聖夜が何かを言いそうやったけど、あたしはそれを無視して大きな声で言った。《やめよう》ってゆうのは本心やった。しんどかってん…もう。
IP強制表示中:210.136.161.139 -
795:
知香
「聖夜…あたしは大丈夫やから。慣れてんねんこんなん。だからもうほんまにいいから。千春さんも…もう心配しなくて大丈夫やで。立直り早いからあたし」精一杯笑って言った。千春さんは黙ってうなづいた後、あたしの肩をぽんと叩いて歩いて行った。
IP強制表示中:210.136.161.44 -
796:
知香
「聖夜もはよ自分の病室戻りやー」あたしもそう言って病室に戻ろうと歩こうとした。「ちょっ…」あたしは一瞬わけが分からんかった。聖夜はあたしを後ろから急に抱きしめてきてた。
IP強制表示中:210.136.161.39 -
797:
知香
ドキドキしてた。あたしじゃないよ。聖夜が。背中から伝わるぐらい聖夜の心臓はドキドキゆってた。「ごめんな…」聖夜はそう言ってあたしを何度も強く抱きしめてた。あたしは何も言わないままただ時間だけが過ぎてたように思う。
IP強制表示中:210.136.161.40 -
798:
知香
初めて抱きしめられた時を思い出した。なぁ聖夜?あの時も突然やったやんな?あたしびっくりしながらもめっちゃ嬉しかったのを今でもよく覚えてる。「知香ちゃん…もういいとか大丈夫やからとかゆわんといて。俺ちゃんと責任とるから」
IP強制表示中:210.136.161.42 -
799:
知香
「責任…?」「俺…約束したんやろ?幸せにするって。結婚するって知香ちゃんにプロポーズしてたんやろ?だから…守るから。約束ちゃんと守るから」聖夜の優しさにいつもあたしは振り回されてた。でももう大丈夫。あたしは強いねん…。
IP強制表示中:210.136.161.42 -
800:
名無しさん
リァルタィムやぁ
IP強制表示中:210.136.161.132 -
801:
知香
「そんな約束はもう意味がないねん。もう…全部終わった話やから。聖夜が聖夜じゃないのに約束守ってもらう義務もない」「でも…」「しつこいなぁ…大丈夫ってゆってるやん。あたし眠いからもう行っていい?」
IP強制表示中:210.136.161.130 -
802:
知香
あたしはそう言いながら抱きしめられてた手をほどいて聖夜に背中を向けたまま歩いて病室に戻った。目には涙が溢れてた。終わった…もう全部終わってんな…。これでよかってん。これで…よかったやんな?
IP強制表示中:210.136.161.43 -
803:
知香
大切な人を想うからこそ気持ちを捨てることも大事やねん…。好きな気持ちを抑えて自分の心を消してしまうこともあたしは清純な愛なんやと思う。こんな愛し方だっていいやんな?好きな人が幸せになってくれるなら…自分の幸せ犠牲にすることもできんねん。
IP強制表示中:210.136.161.132 -
804:
知香
夢もなくなったし楽しみなんてものは何ひとつなくなってしまったけど、あたしはあたしやんな…。好きとか嫌いとか希望とか絶望とか…ほんまに疲れたなぁ…。一人で泣きながら考えてた。これから先…あたしどうなんのかな?って。
IP強制表示中:210.136.161.139 -
805:
知香
結局その日は寝れないまま朝を迎えた。体調はなんとなくいいような気がした。気分も少し落ち着いてたし…。もう退院しよっかな…ふとそう思った。ここにいても意味がないなぁって。
IP強制表示中:210.136.161.132 -
806:
知香
検査も異常はなかったし、別におる理由もないやんな…一日二日違うだけで入院してても何も変わりないやろうし…あたしはそう思って突然すぎるけど勝手に荷物をまとめて退院の準備を始めた。
IP強制表示中:210.136.161.37 -
807:
知香
ひととおり準備ができた時、急にお父さんが病室に入って来た。「ノックぐらいしてもらえます?」あたしは他人口調でお父さんに言った。目も合わさないまま。
IP強制表示中:210.136.161.41 -
808:
知香
「知香…お前なにしてんねん?」「なにって見たら分かるでしょ?もう帰るんです。費用の精算だけお願いしますね」あたしはお父さんに冷たく言い放った。もう父親とも思いたくなかった。
IP強制表示中:210.136.161.139 -
809:
名無しさん
更新されてるぅ
IP強制表示中:210.136.161.43 -
810:
知香
「知香…悪かった。叩いたりして…ごめんな…」お父さんは少し小さい声で悲しそうにそう言った。あたしは不思議なぐらい冷静で落ち着いてた。「もう…縁切りたいねん。あたしにもうかまわんとって。関わらんといてほしい」
IP強制表示中:210.136.161.138 -
811:
名無しさん
リァルタィムぅ≧∀≦
IP強制表示中:210.136.161.137 -
812:
知香
「ちょっと待ってくれ…頼むからそんなことゆわんといてくれ…知香」弱々しい声が病室に響く。そこにいる一人の人間があたしの目には曇って見える。この世で唯一あたしと血の繋がりをもつこの人をあたしはもう受け入れることができなかった。
IP強制表示中:210.136.161.130 -
813:
知香
「あたし生まれてきてよかったって思ってると思う?今生きてて幸せやと思うん?」「悪かったと…思ってる。ほんまに謝っても謝りきれん。許してくれとはゆわん。ただ縁を切るとかゆわんといてくれ。お前はお父さんの娘や。それだけは変わらんねん」
IP強制表示中:210.136.161.133 -
814:
知香
「なんも分かってないな…だから嫌やねん!お父さんの娘やからこんな嫌なことばっかり起きたんやんか!あたしもううんざりやねん…子は親を選ばれへんってゆうけどさ、へんな親もった子供はほんましんどいだけやねんで?」
IP強制表示中:210.136.161.138 -
815:
知香
「知香…」お父さんは顔を真っ赤にしながら目に涙をためてた。ひどいことを言ってるのは分かってた。でもしかたなかった…「聖夜とも別れたから」
IP強制表示中:210.136.161.34 -
816:
知香
「えっ…?」「よかったな。あの子と聖夜がよりも戻ってゆうことなしやん。聖夜は記憶も戻ってないしこれで全部丸くおさまるんちゃう?ええ話やな…ほんま」あたしがそう言うとお父さんはハンカチで涙を拭きながら声を出して泣いてた。
IP強制表示中:210.136.161.44 -
817:
まき
リアルやん書いて
IP強制表示中:210.136.161.41 -
818:
名無しさん
ラスト間近
IP強制表示中:210.136.161.42 -
819:
名無しさん
ゎ~ぃッッ更新されてるゥゥ
IP強制表示中:210.136.161.36 -
820:
名無しさん
>>700-900
IP強制表示中:210.136.161.129 -
821:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.138 -
822:
名無しさん
>>400-800
IP強制表示中:210.136.161.129 -
823:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.133 -
824:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.34 -
825:
名無しさん
更新待ってます
IP強制表示中:210.136.161.40 -
826:
名無しさん
頑張って下さい
IP強制表示中:210.136.161.130 -
827:
名無しさん
≧∀≦
IP強制表示中:210.136.161.35 -
828:
名無しさん
(`∀')
IP強制表示中:210.136.161.42 -
829:
名無しさん
(>∀<)
IP強制表示中:210.136.161.131 -
830:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.43 -
831:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.37 -
832:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.137 -
833:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.131 -
834:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.132 -
835:
名無しさん
>>1->>200>>101->>300>>301->>500>>501->>700>>701->>900
IP強制表示中:210.136.161.43 -
836:
名無しさん
>>1-200>>201-400>>401-600>>601-800>>801-1000
IP強制表示中:210.136.161.138 -
837:
(o´艸`o)
頑張ってください
IP強制表示中:222.7.56.248 -
838:
名無しさん
まだあ?
IP強制表示中:210.136.161.132 -
839:
名無しさん
批判したら主でてくるからしてみればいんちゃんいつもそうやん書き手と読み手のちがいなんたらかんたらって
IP強制表示中:210.136.161.37 -
840:
('∀')茶
毎日めっちゃ楽しみに待ってますッッ頑張って下さいね(´∀`)
IP強制表示中:210.136.161.135 -
841:
名無しさん
ファィトです≧∀≦
IP強制表示中:210.136.161.139 -
842:
名無しさん
まだですかぁ??
IP強制表示中:210.136.161.137 -
843:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.130 -
844:
あた
初カキですこんな体験した事なぃし身近な事じゃないから主サンの気持ち解らんけど何か読んでて、かなり感動した私は今だに人を信用できなかったり人の裏読んだりしてるしてまぅねんけど改めて信用できる友達とか考えさせられました色々あると思うけど頑張って完成させてね楽しみにしてます
IP強制表示中:210.136.161.41 -
845:
名無しさん
ぁげっち
IP強制表示中:210.136.161.35 -
846:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.40 -
847:
ぁた
ぁげ
IP強制表示中:210.136.161.44 -
848:
名無しさん
楽しみにしてますッッ知香さω頑張って㊦パィ
IP強制表示中:210.136.161.44 -
849:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.140 -
850:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.135 -
851:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.138 -
852:
名無しさん
ぁげぇ
IP強制表示中:210.136.161.131 -
853:
名無しさん
はじめの方に二人の名前が出てましたが、遠藤聖夜ってあったヶド、間違いですよね
IP強制表示中:210.136.161.33 -
854:
名無しさん
まだ更新されてない
IP強制表示中:210.136.161.140 -
855:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.44 -
856:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.131 -
857:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.43 -
858:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.39 -
859:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.37 -
860:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.138 -
861:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.135 -
862:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.36 -
863:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.40 -
864:
名無しさん
まだですかァァ
IP強制表示中:210.136.161.140 -
865:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.134 -
866:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.35 -
867:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.137 -
868:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.41 -
869:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.35 -
870:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.34 -
871:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.131 -
872:
名無しさん
完結ちかいん?淋しいなあ~
IP強制表示中:210.136.161.129 -
873:
ぁたん
主さん時間できたらカキカキしてねッッ楽しみにしてまぷ
IP強制表示中:210.136.161.38 -
874:
名無しさん
>>850-1000
IP強制表示中:210.136.161.40 -
875:
名無しさん
あげぇ
IP強制表示中:210.136.161.132 -
876:
名無しさん
気になるう~
IP強制表示中:210.136.161.38 -
877:
まな~
やばスね~胸痛L1わッ(゚∀゚;)
IP強制表示中:210.136.161.42 -
878:
名無しさん
>>2-800
IP強制表示中:210.136.161.40 -
879:
名無しさん
>>396-800
IP強制表示中:210.136.161.137 -
880:
名無しさん
いちいち書き込まんでも、下の方のレスジャンプに1-100とか入れたら読めるでぇ~!
IP強制表示中:210.136.161.131 -
881:
名無しさん
初カキコ待ってます時間あいたら更新して下さいね頑張って
IP強制表示中:222.7.56.106 -
882:
名無しさん
>>1-200>>201-400>>401-600>>601-800>>801-1000
IP強制表示中:210.136.161.134 -
883:
名無しさん
頑張って㊦パィ
IP強制表示中:210.136.161.140 -
884:
名無しさん
もう書かんのぉ放置バリ長すぎゃし
IP強制表示中:219.125.148.211 -
885:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.33 -
886:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.130 -
887:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.136 -
888:
名無しさん
早く
IP強制表示中:210.136.161.132 -
889:
名無しさん
書かなぃのぉ‥??
IP強制表示中:210.136.161.44 -
890:
名無しさん
ぁげ
IP強制表示中:210.136.161.132 -
891:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.140 -
892:
名無しさん
きっといい加減な人間なんゃなぁ
IP強制表示中:210.136.161.39 -
893:
みぅ
続きめっちゃ気になる忙しいカモしらんけど頑張って完結させてな楽しみに待ってるね
IP強制表示中:210.136.161.134 -
894:
名無しさん
>>800-1000
IP強制表示中:210.136.161.135 -
895:
名無しさん
まだ?
IP強制表示中:210.136.161.67 -
896:
名無しさん
まだなω??
IP強制表示中:210.136.161.41 -
897:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.134 -
898:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.44 -
899:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.139 -
900:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.42 -
901:
名無しさん
早く
IP強制表示中:210.136.161.131 -
902:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.139 -
903:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.133 -
904:
知香
>>810-816からの続きです。遅くなってしまってすいませんでした
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905:
知香
「もう分かったやろ?あたしはもうお父さんらとは関わる気もないし二度と会いたくもないねん」あたしはそう言って最後のハブラシセットをカバンにつめた。退院の用意も終わった。お父さんは声をひっくりかえらせながら泣き続けてた…。
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906:
知香
あたしはそんなお父さんを見ないようにした。見てしまうと離れることができなくなりそうやったから…「バイバイ…お父さん」あたしはそう言って病室を出た。ドアを閉めた瞬間、わけもわからずに泣いてた。悲しかったわけじゃないはずやのに…
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907:
知香
昔お父さんが出て行ったあの日、あたしも同じことを言われた。「バイバイちぃちゃん」あたしは傘をさして歩いていくお父さんの背中を見えなくなるまでずっと見てた。あたしはお父さんと同じことをした…。
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908:
知香
なんで涙が止まらへんねやろ…悲しいから?悔しいから?今なら分かる…多分あたしは寂しかったんやと思う。あの雨の日…お父さんが出て行ったあの日からずっと。全てが狂い始めたあの日から。
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909:
知香
ずっと1番になりたかった。お父さんの…聖夜の…1番になりたかった。神様は叶えてくれへんかった。あたしは…1番にはなられへんかった。泣きながら過去の色んなことを思い出した。でも…もう忘れよう。いつまでもこんなんじゃ…前には進まれへん。
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910:
知香
エレベーターに乗り一階に着くと朝やってゆうのに人がたくさんいた。この病院ともバイバイやな…。もう二度と来ることもない。ここでの思い出も…いいことなんてほとんどなかったし…「知香ちゃん!?」
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911:
知香
病院を出ようとした時、千春さんがちょうど通ってあたしの名前を呼んだ。「どうしたん?そんな恰好して」「あ…今から退院…です。急でごめんなさい」
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912:
知香
「ごめんなさいって…何で?退院は今日じゃないやんね?なんかあったの?」千春さんは心配そうにあたしを見てた。考えてみれば千春さんには心配ばっかりかけてた。赤の他人やのにいつもあたしのこと気にかけてくれてた…「なんもないですよ。体調もいいしお父さんの許可もでたから」
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913:
知香
「でも…」「千春さん。色々ありがとう。ほんまに…あたし千春さんに会えてよかった。いっぱい迷惑かけてすいませんでした」「なにゆってんの。これで終わりみたいな言い方して」
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914:
知香
「え?」「これからも迷惑かけといで。なにかあったらいつでも連絡しておいでや。私に母親がわりはできひんかもしれへんけどお姉ちゃん役ぐらいにはなれると思うから」千春さんはそう言いながらあたしの頭を撫でてくれた。
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915:
知香
ひとつだけあったな…この病院に来てひとつだけいいことが。この人に出会えたこと…千春さんに会えたことや…「また電話していいですか?」「当たり前やろ。いつでもしておいでね。今度ゆっくりご飯でも行こっか」
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916:
知香
「うん…行きたい!絶対連絡するから」「私も連絡するね。今日は一人で帰れるの?大丈夫?」「全然大丈夫ですよ。もうほんまに完全復活!心配ごむようやで」
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917:
知香
「そっか…ならいいんやけど。じゃあ私今から検温回らないといけないからそろそろ行くね。またね、知香ちゃん」「はい!仕事頑張って下さいね」あたし達はお互い手を振りながら別れた。またね…か。いい響きやな…また会えるっていいことやねんなぁって思った。
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918:
知香
ようやく病院を出たあたしの目にはよく晴れた空が映った。めっちゃキレー…雲ひとつない青い空は絵の具の水色で塗りつぶしてるように感じるぐらい綺麗だった。
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919:
知香
「さっ、帰ろか」あたしは一人でつぶやきながら歩きだした。もう振り返らん。もう後悔せえへん。もう立ち止まらへん。もう…前だけ見て歩いていこう。あんなに泣いて苦しんかったはずやのにあたしの心は不思議と穏やかやった。
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920:
知香
「ちょー待って!」歩いていたあたしの後ろから大きな声が響いた。振り返らなくてもあたしには分かる。聖夜や…「知香待ってや!」
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921:
知香
あたしは一瞬心臓が止まるかと思った。知香って…聖夜今知香って…呼んだやんな?もう立ち止まらないと決めたはずがあたしの足は止まってた。振り返ると聖夜はあたしをジッと見てた。「思い出した…俺全部思い出してん」
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922:
知香
「えっ…?」「知香のことも今までのことも全部思い出した。知香も香織も…俺にはどっちかなんて選ばれへんかった。俺…誰も好きになる資格なんかないわ。ごめんな知香…傷つけてばっかで…ごめんな…ちゃんと幸せになれよ!」なぁ…だったら教えてや…あたしが幸せになれる方法。あんたなしで幸せなんてなれんの?
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923:
知香
「聖夜もね!」言いたいことを全部我慢してあたしはただそれだけを聖夜に伝えた。言いたいことを口に出したなら…きっとまた苦しむことになる。同じことになるはずやから。あたしと聖夜とあの子…どこまでいっても変わらんようなそんな気がした。
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924:
知香
あたしは聖夜に背を向けて歩いた。バイバイ…そう胸の中で言いながら…「俺、知香と会えてよかった!一緒に過ごした時間ずっと忘れへんから!俺ほんまに幸せやった!知香…ありがとう!」振り返らずに歩いていくあたしにむかって聖夜は大きな声で叫んでた。
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925:
知香
もう終わりやねん…。終わらせないとあかんねん…。聖夜…あたしもきっと絶対忘れへんよ。忘れられへんってゆったほうが当たりかもしれん。あんたに会えてよかったのかはあたしには分からん。でもあたしに会えてよかったって聖夜が思ってくれたならあたしはそれだけでいい…
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926:
知香
「人生」って人が生きるって書くけど「人」ってゆう字は支えられてできてる。人が生きていくには支えてくれる、支えてあげる、支えあえる人が必要やねん。
IP強制表示中:210.136.161.131 -
927:
知香
なぁ聖夜、あたしは一瞬でも聖夜の支えになれた?あたしは聖夜に支えられてたよ。でももう大丈夫。聖夜がおらんくても一人で生きていける。だってな、あたしは一人じゃなかってんもん。あたしを支えてくれてた人が周りにはいっぱいおった。
IP強制表示中:210.136.161.137 -
928:
知香
聖夜に出会えたことは奇跡みたいなもんやったけど、一つの偶然がたくさんの偶然を生んだ。その偶然がきっかけでありえへんことの連続やったけどそれであたしけっこう強くなった気がする。そのへんの女の子よりは忍耐力ついたかな…
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929:
知香
あたし思うねん。あの時振り返ってまた聖夜に泣き付いてたら違った運命になってたかもしれん。でもそんなことを考えだすときりがなかった。じゃあ骨髄検査せんかったらよかったとか手術受けへんかったらよかったとかそうゆうことまで後悔してしまうと思うから。
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930:
知香
「もしも」なんてないねん。だから進むべき道を決める時、いくつかの選択肢があるなら選んで後悔のない道を選んでほしい。あたしみたいにあの時こうしてたら…って思ってほしくない。人って幸せに生きるために生まれてきたんやもん。
IP強制表示中:210.136.161.35 -
931:
知香
最後に聖夜と別れた日、雨は降らなかった。何かあればいつも降り続いてた雨があの時だけは降らなかった。でも…ありがとう!って叫んでた聖夜の声が今でも耳に残ってる…思い出すのはいつも雨が降った時。
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932:
知香
雨に出会いを与えられた。雨で距離を縮められた。いつも雨と一緒やった…
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933:
知香
雨が降ると思い出す。聖夜のこと。雨が降ると思い出す。幸せだった日々。雨が降ると思い出す。泣き疲れた夜…。涙を流すことで楽になった時もあったっけ…。聖夜…今なにしてますか?元気にしてますか?もう結婚でもしてんのかな…あたしは…まだずっと一人やねんで。
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934:
知香
聖夜はあれから香織とも付き合わずに陸と同じ会社も辞めてた。陸には実家に帰るって電話だけあったって。聖夜の両親は青森に住んでるから聖夜は多分青森に引越したんやと思った。あたしとあの子からも離れて聖夜は一人で何を思ってたんやろう?
IP強制表示中:210.136.161.41 -
935:
知香
なぁ聖夜…もし子供生まれてたら今頃もう幼稚園とか通ってるんやろうね。どっちに似てたと思う?あたしは聖夜に似た男の子がよかったな…幸せになりたかった…あんたと…幸せになりたかった…
IP強制表示中:210.136.161.40 -
936:
知香
風邪ひいた時聖夜がくれたクロスワード、全然解けてないままやわ…ぷよぷよも全然面白くない。玄関のドアが開いて「ただいま」って言われることもないねん…あたしは抜け殻みたいになってる。情けないぐらい聖夜、あんたを忘れられてない。
IP強制表示中:210.136.161.34 -
937:
知香
なんでやろ?雨が降ったら聖夜のこと思い出すねん…なんかな、あたしの心ん中が聖夜でいっぱいになる。雨って嫌いだった。ずっと大嫌いだった。冷たいしうざいし濡れるし。でもいつからだろう…?私は雨の日にしか泣かなくなってた。
IP強制表示中:210.136.161.133 -
938:
知香
Rain~Rain②を読んでくれてた皆様へ完結まで長くなりましたが応援レスやアゲレス、色々ありがとうございましたこんなに長くなっちゃうとは思わなかったんですけど、書き終わってなんかスッキリしてますRainはあたしの現在の恋愛まで書くつもりなんで、また見掛けたら読んで下さいそれではおやすみなさい
IP強制表示中:210.136.161.132 -
939:
名無しさん
>>900-1000
IP強制表示中:210.136.161.42 -
940:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.129 -
941:
知香
Rain~Rain② >>1-200>>201-400>>401-600>>601-800>>801-1000
IP強制表示中:210.136.161.134 -
942:
名無しさん
ぉ疲れ様でしためちゃ×②泣けましたぁ
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943:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.40 -
944:
名無しさん
お疲れ!非難にも負けず頑張ってくれてアリガトウ!感動したよ!
IP強制表示中:210.136.161.135 -
945:
名無しさん
>>900-950
IP強制表示中:222.7.56.116 -
946:
リん
初カキです書き始めからずっと読んでましたいろいろ荒らしとかもあったけど負けないで完結してくれてうれしいですッ(・∀・`)あリがとうございました次のも見つけたら読みたいと思います
IP強制表示中:210.136.161.14 -
947:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.137 -
948:
名無しさん
この小説いちばんすきやから主さんもしあわせなってね
IP強制表示中:210.136.161.33 -
949:
姫
完結おめでとう書き始めた時からズット読んでましたてか、知香は覚えてないやろうけど、この小説の初感想レスは私やってんでちょっと自慢『Rain』っていう題名にひかれて読み始めたんやけど、読んでてコウダクミのRainって曲とめっちゃ似てるなぁと思ってました知香も聞いてみて知香には本間に幸せになってほしいです人生辛い事ばっかりじゃないし強く生きて下さい感動の名作アゲアゲ
IP強制表示中:210.136.161.35 -
950:
まなみ
ぉめでとォまたぁがんばってね´∪`
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951:
松島滋
完結お疲れ様でした。ずっと読まさせていただいて、かなり共感しました。私、スターツ出版の松島と申しますがRainの書籍化に興味があります。知香さん、よろしければご連絡いただけますか。当社の電話番号は03-6202-0386です。よろしくお願いいたします。
IP強制表示中:210.136.161.7 -
952:
名無しさん
?
IP強制表示中:210.136.161.135 -
953:
ぁた
ちかサン完成ぉめで㌧めた感動したまた次書く時も荒らしとか気にしやんと書いてな次回も楽しみにしてまつッッ・・)
IP強制表示中:210.136.161.35 -
954:
名無しさん
書籍化ってマジですか
IP強制表示中:210.136.161.34 -
955:
知香
皆さんたくさんのレスありがとう最後のほう残り100レスきってて書ききれるか心配で焦って書いてしまってましただから変な完結の仕方でごめんなさいでも皆さんのレスは本当に嬉しかったですありがとう。書籍化なんてとてもx2小説もこのサイトで初めて書いたようなもんだし話ごちゃごちゃでRainも落ち着いたし久しぶりに他の携帯小説ものぞいてみたいと思います
IP強制表示中:210.136.161.35 -
956:
名無しさん
ちかさんの小説だいすきですまた機会があれば小説かいてくださいね
IP強制表示中:210.136.161.134 -
957:
知香
Rordってゆうのを新しく書くので、次はフィクションですが読んでみて下さい
IP強制表示中:210.136.161.133 -
958:
名無しさん
>>250-500
IP強制表示中:210.136.161.133 -
959:
名無しさん
>>501-900 >>900-950
IP強制表示中:210.136.161.35 -
960:
名無しさん
おつかれ
IP強制表示中:210.136.161.132 -
961:
名無しさん
IP強制表示中:222.7.56.27 -
962:
名無しさん
あげ
IP強制表示中:210.136.161.146 -
963:
名無しさん
>>800-1000
IP強制表示中:210.136.161.199 -
964:
<<1-<<200
IP強制表示中:210.136.161.135 -
965:
δ
まちがえた笑>>2-200
IP強制表示中:210.136.161.42 -
966:
>>201-400
IP強制表示中:210.136.161.42 -
967:
>>401-700
IP強制表示中:210.136.161.139 -
968:
>>701-900
IP強制表示中:210.136.161.141 -
969:
>>901-1000
IP強制表示中:210.136.161.33 -
970:
>>901-950
IP強制表示中:210.136.161.45 -
971:
名無しさん
>>1-1000
IP強制表示中:210.136.161.39 -
972:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.35 -
973:
名無しさん
か
IP強制表示中:210.136.161.45 -
974:
名無しさん
>>1-100>>101-200>>201-300>>301-400>>401-500>>501-600 >>601-700 >>701-800 >>801-900 >>901-1000
IP強制表示中:222.7.56.16 -
975:
名無しさん
>>870-1000
IP強制表示中:210.136.161.145 -
976:
名無しさん
君は涙も見せずにそっと手を振り歩いていくこれ以上邪魔はできないこんな愛し方しかできなくて本当にごめんねもう二度といつものわがままも言えないんだね…
IP強制表示中:210.136.161.141 -
977:
名無しさん
あ
IP強制表示中:210.136.161.138 -
978:
名無しさん
a
IP強制表示中:220.36.46.10 -
979:
名無しさん
㊤
IP強制表示中:210.136.161.137 -
980:
名無しさん
完結
IP強制表示中:210.136.161.48 -
981:
名無しさん
>>1-200>>200-400>>400-600>>600-800>>800-1000
IP強制表示中:210.136.161.131 -
982:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.46 -
983:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.40 -
984:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.129 -
985:
松島 滋
以前にも書き込しましたスターツ出版の松島です。Rainの書籍化に興味があるんです。何とかご連絡いただけませんか。roadもいろいろと大変なことになっていますが、おもしろいと思いました。ぜひ一度会ってお話をしたいです。当社の電話番号は03-6202-0386です。よろしくお願いいたします。
IP強制表示中:211.120.21.106 -
986:
名無しさん
また中半に終わるオチ
IP強制表示中:210.136.161.81 -
987:
名無しさん
傷跡もね
IP強制表示中:210.136.161.18 -
988:
名無しさん
>>1-100>>101-200>>201-300>>301-400>>401-500>>501-600 >>601-700 >>701-800 >>801-900 >>901-1000
IP強制表示中:210.136.161.39 -
989:
名無しさん
ー
IP強制表示中:210.136.161.4606/07/10 21:51:36 -
990:
名無しさん
Rainの①見たいんですがURL教えてください(;_;)検索でも出てこなかったんで(;_;)
IP強制表示中:210.136.161.13106/07/23 02:00:45 -
991:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.4806/07/24 12:15:36 -
992:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.4006/07/24 12:16:50 -
993:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.4806/07/24 12:17:23 -
994:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.13806/07/24 12:17:51 -
995:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.13006/07/24 13:34:08 -
996:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.4206/07/24 13:34:33 -
997:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.12906/07/24 13:34:59 -
998:
名無しさん
IP強制表示中:210.136.161.14106/07/24 13:35:24 -
999:
名無しさん
999
IP強制表示中:210.136.161.14206/07/24 13:35:54 -
1000:
名無しさん
1000
IP強制表示中:210.136.161.14406/07/24 13:36:19