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1:
◆JnfMMe0Bsg
??http://bbs.yoasobiweb.com/read_i.php?tb=chat_shosetu&id=8
IP強制表示中:210.136.161.1472006-09-18 20:39:00 -
2:
◆JnfMMe0Bsg
読んでくれてた皆サン、楽しみにしてくれてた方、長期放置スイマセン。遅くなりましたが、続き書いて行きます。更新は少しずつになると思いますが、絶対完結させます。話飛び飛びでわかりにくいと思いますが、よろしければまたお付き合い下さい。
IP強制表示中:210.136.161.1352006-09-18 20:42:00 -
3:
◆JnfMMe0Bsg
(前スレからの続き)
IP強制表示中:210.136.161.482006-09-18 20:44:00 -
4:
◆JnfMMe0Bsg
ヒカリが来るまで2人で話そうと桃香があたしの腕を引っ張る。
『お前俺つくって。そいつはヒカリが指名やろ?笑』と、マキが後ろから付いてこようとするのを桃香が拒否。『アーカーン-!!マキちゃんは働いてて!今日は桃とヒカリでダブル指名やのぉ!』――らしい。笑
『何でやねん。笑』と、言いつつ、マキはボーイに呼ばれしぶしぶキャッシャー戻っていった。IP強制表示中:210.136.161.472006-09-18 20:54:00 -
5:
◆JnfMMe0Bsg
桃香と2人、一番奥の席に座る。『ほんまにあたし指名でいいん?笑』と聞くと『もちろん♪桃今日は綾チャンに話あって来てんもん♪それと指名本数協力♪笑 ヒカリに聞いたからさ。』そう笑う桃香。
『ありがとう…。』何かホンマに表情も可愛くなった気がする――…。女のコって凄い。『何飲む〜??』IP強制表示中:210.136.161.452006-09-18 20:59:00 -
6:
◆JnfMMe0Bsg
そこから少しだけ飲み、アレからどうしてたとか話をしてたら、スグ、ヒカリが来た。『てゆうか話って…』
『ゴメ〜ン遅れてッッ!あッッ!もう2人共飲んでるし!笑』
スーツのまま走って来たんだろう、少し乱れた前髪を整える間もなく、こっちに走ってくるヒカリ。
その瞬間、店の女のコの視線はこっちに釘付け――。IP強制表示中:210.136.161.1342006-09-18 21:17:00 -
7:
◆JnfMMe0Bsg
スーツが際立つ綺麗な顔立ち、綺麗な髪、オーラ。「某ホストクラブNO・2」ソレに気づいてる子もいてるみたいで、待機場がざわついてる。
『綾チャンおはッッ♪元気?』そんな事も気にせず、あたしにいつもの笑顔を見せてくれるヒカリ。『ウン。笑』ありがとう。助かった…。すると席につくなり、辺りをキョロキョロ見渡すヒカリ。
『…間違いない?』と桃香に小声で問いかける。
『ウン。間違いない!あの娘!』と桃香が頷く。
――何…?IP強制表示中:210.136.161.1342006-09-18 21:57:00 -
8:
名無しさん
ワク????
IP強制表示中:210.136.161.1942006-09-18 22:05:00 -
9:
◆JnfMMe0Bsg
『なぁ、何がぁ?』とアタシが聞くと、『まぁまず飲もや♪すいませ-ん!』と、ヒカリがキャッシャーに叫んだ。『何ぃー?』仲間に入れてもらえなくてチョットすねてる感じでマキが答える。
『ドンペリ〜!』と桃香。
『えっ!!ちょっとイイでそんなんッ…』止めるアタシに2人は『まあいいから?♪』と声を揃える。〈なんか若干キャラ似てるカモ…笑〉なんて思いながらあたしも自然と笑みがこぼれた。IP強制表示中:210.136.161.1342006-09-20 01:12:00 -
10:
◆JnfMMe0Bsg
『ありやっすぅ〜。』とグラスを持ってくるマキ。
『マキちゃんにも一杯あげよッ♪』と笑う桃香に『拒否!』とマキが手をバツにさせている。
『ノリ悪〜い!そんな奴はシッシッ!笑』ヒカリが言うと、『ちッ。笑』と下打ちしてマキは席を立った。
〈…か〜わい♪笑〉3人になった所で、やっと本題に入る。
『綾チャンあの娘と仲イイ?』IP強制表示中:210.136.161.1292006-09-20 01:19:00 -
11:
◆JnfMMe0Bsg
桃香が小さく指差した先には、今日も笑顔で指名の席についてる愛チャン。
『あぁ、ウン、愛チャンなぁ。店ん中では一番話すでぇ。』そう答えると、
『やっぱり…。』『女の子ってこわ…ッ。笑』と2人がヒソヒソ話し出す。
『何?愛チャンがどうかしたん?』次に桃香が言った言葉にあたしは唖然とした。IP強制表示中:210.136.161.1362006-09-20 01:26:00 -
12:
◆JnfMMe0Bsg
『綾チャンの番号載せたん、多分あの子やで。』と―。〈えッ―……〉『ないって!何でなん?!』あたしが思い切り否定すると、
『俺はさ、覚えてないねんケド、あの娘"愛チャン"って俺の店通ってたらしいねん。』と、ヒカリが付け足す。愛チャンが――?ヒカリの店に――?まぁそりゃホストにも行くだろうケド…。
『あの娘な、多分ヒカリの事好きやで。』更に桃香の口からは信じられない言葉――。IP強制表示中:210.136.161.1372006-09-20 01:34:00 -
13:
◆JnfMMe0Bsg
『違うよ!愛チャンはマキ――…ッ』興奮して声が大きくなるあたしに"シーッ"と2人揃ってジェスチャーした。
桃香はグラスを口につけながら、愛チャンの席を横目で見ながら小さい声で続ける。『…ほら見て綾チャン。さっきからこっちめっちゃ気にしてる。』『え…ッ。』
言われた通り、あたしもチラッと愛チャンの方を見ると、一瞬目があった気がした。
『な?』『…ウン。。』IP強制表示中:210.136.161.1442006-09-20 01:40:00 -
14:
◆JnfMMe0Bsg
『…でもどうゆう事?』
ふいに落ちないあたしに2人は細かく説明してくれた――。
『昔な、桃が初めてヒカリの店行った時、あの娘"まさ君"ッて子口座やってな、』あたしは静かに飲みながら頷く――。
『桃も、"ベッピンやなぁ"ってあの娘の事見てたからアレやねんケド。やたら視線がうちらの席見てたんやん。』ヒカリも黙って聞いていた――。IP強制表示中:210.136.161.462006-09-20 01:46:00 -
15:
◆JnfMMe0Bsg
『桃、そこから毎日店行ってたんやん。笑 聞いたやろぉ?』と、少し恥ずかしそうに笑う桃香に、そっと笑い返すあたし。
『だからまぁ毎日顔は合わす訳やんかぁ?でもいっつも席近くて、こっち見てるねん。だから桃、始め桃の事キライなんかな思ててんケド…笑』『…?』
『俺の事見てたってゆうねん。笑』と、笑うヒカリ。IP強制表示中:210.136.161.1412006-09-20 01:52:00 -
16:
名無しさん
愛ちゃんって八方美人やったんやぁ〜
IP強制表示中:210.136.161.372006-09-20 01:58:00 -
17:
名無しさん
番号載せたのあいチャンやったん?めっちゃ以外やわ?
IP強制表示中:210.136.161.1432006-09-20 02:03:00 -
18:
名無しさん
かいてくれてめっちゃうれしい??ペットもレモンティーも更新大変やろうけど頑張ってください?
IP強制表示中:210.136.161.462006-09-20 04:08:00 -
19:
名無しさん
あげ
IP強制表示中:222.7.56.2082006-09-21 05:53:00 -
20:
◆JnfMMe0Bsg
――え…。『それでもな、別に桃に何かしてくる訳でもなくてな、』桃香は黙るあたしに更に続けた。
当時ヒカリの店に通って愛チャンは、"まさクン"って人が口座で、でもいつもヒカリの方を見てて。桃香いわく"女の勘"らしいケド。。
『…それに、あの娘多分癖なんちゃう?チラチラ見るの。』と、また愛チャンの方へ目をやる桃香。たしかに…、恋してたら"視線"は知らず知らずその人を追ってたりする。あたしがマキを見てしまう様に――。IP強制表示中:210.136.161.362006-09-21 07:36:00 -
21:
◆JnfMMe0Bsg
『俺がココ初めて来て綾チャンついたやん?あの時、まさと来てたんやで。』
と、ヒカリ――。〈え…〉『顔は覚えてナィけど…じゃぁ愛チャンはまさクン知っててあえてついたって事?』
確かに"初めまして"って…『そうやろなぁ…。綾チャンそんなん知らんかったやろ?俺も知らんかったしさ。まさ何もゆわんかったし、俺店来ててもついてる子以外覚えられへんし…ソレに』ヒカリが言いかけた時、
『綾チャンが可愛くてソレどころじゃなかってんやろどーせ!笑』と、変わりに言う桃香。IP強制表示中:210.136.161.332006-09-21 07:44:00 -
22:
◆JnfMMe0Bsg
『うるさい!…ま、その通りやねんケドな♪笑』と、あたしを見て笑うヒカリ。〈あたしだってそうやったし。笑〉出会った時をふと回想したら、浮かんでくる疑問―…。
『でもさ、愛チャン今はマキの事好き好きゆうてんで?』『う〜ん…ソレはワカランとこやケド…』悩むヒカリに、『嘘やろ。』と鋭く言い放つ桃香。『嘘?』
『綾チャンにあてつけやろ。』淡々と言いながらお酒を飲む桃香。IP強制表示中:210.136.161.442006-09-21 07:56:00 -
23:
◆JnfMMe0Bsg
『そこまでしんやろぉ〜』と笑うヒカリに桃香は少し呆れた様に言った。
『ヒカリ。女ってヒカリが思ってるよりめっちゃ醜いしネチネチしてるもんやで?桃もそうやったもん。』
――確かに…。あたしだって、マキを好きになって"嫉妬"から嫌なキモチが色ンな人にあって、自分が自分じゃにいみたいに嫌になる時があった。今だって…。
『それに綾チャン、あの娘と仲良いんやったらヒカリと付き合ったんもゆうてたやろ?知ってたのに何もゆわんって、それからしてオカシイやん?普通に考えて。』IP強制表示中:210.136.161.412006-09-21 08:02:00 -
24:
◆JnfMMe0Bsg
――確かに。あたしがヒカリと付き合った報告して、写メ見せた時も、「めっちゃ男前やぁん♪良かったなぁ♪」って…言ってたハズ。『なんし、系列の店でもあの娘は悪い噂あったし。枕もしたり、客取ったり…まぁ番号載せたんかどうかとかって証拠ないしワカラン事やケド、とりあえず…気付けといた方がいい思うで、桃は…。』
――そう、桃香は今日それが言いたくてあたしのトコに来てくれたのだ。IP強制表示中:210.136.161.502006-09-21 08:09:00 -
25:
◆JnfMMe0Bsg
『とりあえず今日は2人共ありがとう♪』
帰り際、桃香「番号教えてやぁ♪」と言われて、ケータイ番号とメアドを交換した。
〈まさか愛チャンがなぁ…〉その後、すぐヒカリからメールが来てた。
「今日はゴメンなぁ!桃が言ってた事やケド、まだホンマかワカランし、アイツも妄想入るトコあるし(笑)、あんま気にしたアカンで(>_IP強制表示中:210.136.161.1482006-09-21 08:16:00 -
26:
◆JnfMMe0Bsg
〈――…。〉あたしはケータイを閉じて考えていた。
"そんなキスマークつけてぇ♪" "サイトの事聞いてんケド大丈夫?"
"マキちゃん大好き♪"――――"枕"、"色"、"底抜けの努力での不動のNo1"――…IP強制表示中:210.136.161.522006-09-21 08:20:00 -
27:
◆JnfMMe0Bsg
「アイツも妄想入るトコあるし」―――確かに、妄想とゆうか、チョット前までの桃香を思い出せば、昔の話を聞けば今日言ってた事も"思い込み"で済まされる。でも…それやのに、
桃香の話を聞いて、今、あたしは今までの愛チャンにジワジワと不信感や違和感を沸かせてるのは、いつもの"嫉妬心"からなんやろうか――…。
『…う、綾って!』IP強制表示中:210.136.161.1452006-09-21 08:25:00 -
28:
◆JnfMMe0Bsg
営業後、マキの言葉で我に返る。『何ッ!?』
『お前ボーっとしすぎ。さっき結局何の話やったん?』と、ソファに腰掛け、タバコに火をつける彼。
〈ゆってみようかな…。〉一瞬そう思ったケド、前の喧嘩を思い出して〈アカン?!!〉と自分に言い聞かせて『マキには内緒!バイバイ!』と言ってあたしは送りの車でそそくさと帰宅した。IP強制表示中:210.136.161.1372006-09-21 08:30:00 -
29:
◆JnfMMe0Bsg
―♪♪♪―《着信:マキ》『…出たアカン!!』
家についてスグ鳴った着信も、グッと堪えて無視!
こんなんしたって何もならんのはわかってるんやケド…『あたしだってムカついてんねんもん…。』そんな独り言を口走った。
"お前に愛抜くんは無理!""愛つければ良かった。"――――……IP強制表示中:210.136.161.1342006-09-21 08:35:00 -
30:
◆JnfMMe0Bsg
あたしだって"プライド"あんねんから――…。
次の日――。
『おはよっ♪綾♪昨日前の彼氏来てはったなぁ。』
〈――…〉相変わらず可愛い笑顔で話かけてくる愛チャン。いつも通りだ――。あたしは思い切って聞いてみた。
『愛ちゃんってヒカリの事知ってた?』IP強制表示中:210.136.161.1472006-09-21 08:38:00 -
31:
◆JnfMMe0Bsg
『?そりゃ知ってるよ、綾の彼氏やもん♪1回店も来た事あるやんか♪』と、ニコっと笑う愛ちゃん…。
更に思い切って聞いてみた『…店って行った事あります?ヒカリの。』すると、『あるよぉ?』っと普通に答えた。『えっ…!』
『愛がついたまさクンって子指名で。お礼にやケドなぁ〜笑』ビックリするあたしにいつもの口調で可愛く答えた愛チャン。
〈…やっぱ愛チャンがヒカリ好きとかナィよなぁ…。〉IP強制表示中:210.136.161.362006-09-21 08:44:00 -
32:
◆JnfMMe0Bsg
やっぱ桃香の思い込みか――…。『てゆか、何でそんなん聞くん〜?』と顔を覗き込んでくる愛チャンに言ってみた。『…昨日来てた女の子が、愛チャン見て、ヒカリの店で見たことあるって言ってたから…。』
言った……恐る恐る愛チャンを見上げると、
『そうなん?昔に1回だけ言った事はあるからそれでかな〜?』そぅ、顔色一つ変えずに答えた…。
――嘘、ついた?桃香は毎日顔合わしたって言ってたよな…。IP強制表示中:210.136.161.1422006-09-21 08:50:00 -
33:
◆JnfMMe0Bsg
『あ、お客サン来たみたい♪んなまたね〜綾♪』
と待機場を立つ愛チャンに、また不信感が募っていく。――どれが嘘?誰がホンマ?頭こんがらがる…。
もし、桃香が言ってた事が真実なら――。。
『マキちゃぁん♪今日愛、呼び予定4つ♪』
『偉い?。頑張ってるやん。』IP強制表示中:210.136.161.412006-09-21 08:55:00 -
34:
◆JnfMMe0Bsg
今、あたしの大好きな人に頭を撫でられて喜んでるこの娘は何――?
"嫌がらせやろ"――。
桃香の言葉が寄せては返した。ソレにまんまと引っかかんの?あたしも、マキも。一度、疑い出すとキリがなくて、でも疑わずにはいられなくて、そうゆう目で愛チャンを見てしまう。
――歪んでく、あたし。IP強制表示中:210.136.161.492006-09-21 09:01:00 -
35:
◆JnfMMe0Bsg
『綾。今日終わった後山田クンと愛と飯行くねんケドお前も来る〜?』
キャッシャー越しからあたしを覗く様に見るマキ。いや…見やんとって。あたし今スゴイ不細工な顔してる気がする。『…あたしはィィわ。』
目を合わせず断ると、追い討ちをかける様な彼の無神経極まりない一言。
『お前そんなショケとったら愛抜かれへんで〜笑』と、ふざける様に。。IP強制表示中:210.136.161.1452006-09-21 09:19:00 -
36:
◆JnfMMe0Bsg
あたしはショックを通り越して『アハハ〜笑』と笑い、流す。無神経…。悪気はホンマにないんやろうケド、昔からマキはこう。たまに本気でイラついたり、悲しかったりしたっけ。
思った事何でもパッとゆってしまうのは、マキの面白いトコでもあるんやケド…。こんな時ばっかりは痛い。IP強制表示中:210.136.161.512006-09-21 09:22:00 -
37:
◆JnfMMe0Bsg
『え〜!!綾行かんの〜?いこやぁ〜!』
『スイマセン…笑。お先です』あたしの腕を引っ張って悲しそうな顔する愛チャンもふりほどき、店を出た。
――嫌気が刺す。
"告白"――それどころじゃないカモ。。あたし甘いんかな?でもなんか、しんどい…。IP強制表示中:210.136.161.422006-09-21 09:26:00 -
38:
◆JnfMMe0Bsg
―♪♪♪―『ハィ?』
『綾チャンみ〜ッけ♪笑』『え…?』
ケータイを耳につけたまま、辺りを見渡すと、彼、ヒカリの姿。
『な〜にしてんのっ♪今日送りなしぃ?』『ちょっと久しぶり歩こうかなと思って…てかヒカリよく会うなぁ、最近。笑』
店が暇で久しぶりにキャッチに出てた彼と、そのまま成り行きでご飯に――。IP強制表示中:210.136.161.1312006-09-21 09:32:00 -
39:
名無しさん
本間おもろい?
また読めてよかった★
楽しみにしてまス?IP強制表示中:210.136.161.352006-09-21 13:37:00 -
40:
名無しさん
Age
IP強制表示中:210.136.161.1312006-09-22 06:55:00 -
41:
名無しさん
最後はマキから綾に
ゆってほしいな(笑
結局マキが綾手放したくないみたいな?IP強制表示中:210.136.161.1292006-09-22 23:55:00 -
42:
名無しさん
↑同意?続き待ってまぁす?
IP強制表示中:210.136.161.1432006-09-23 00:35:00 -
43:
名無しさん
あげ
IP強制表示中:210.136.161.522006-09-23 01:46:00 -
44:
◆JnfMMe0Bsg
カキコくれてる方、返事書いてなくてスイマセン。話進めるの集中して止まらなくて。笑 最後どうなるか、楽しみにしてもらえたら嬉しいです。
IP強制表示中:210.136.161.1422006-09-24 01:20:00 -
45:
◆JnfMMe0Bsg
近くの朝まで開いてる居酒屋。『なんかまだ元気ないね?』と笑うヒカリ。
『そう?笑』――思えばヒカリは、いつもあたしに笑いかけてくれるなぁ。
『元気出す為に食いまくれ♪笑』メニューを受け取る。
『ウン…食いまくろかな。笑』
優しい優しいヒカリ。言って欲しい言葉をいつも言ってくれるヒカリ。IP強制表示中:210.136.161.402006-09-24 01:24:00 -
46:
◆JnfMMe0Bsg
辛い事もあるハズやのに――。
『乾杯♪お疲れ〜♪』
飲んで、食べながら、また愛チャンの話をしていた。
『俺さ、桃がゆうてた事まさに直接聞こ思たんやケド、ケータイ繋がらんかったわ。』――唯一、真実を知ってるカモしれなかった"まさクン"は、もう2ヶ月前に辞めてしまったらしい。
『そっかあ…どうなんやろ-、実際のところ。。』IP強制表示中:210.136.161.1462006-09-24 01:30:00 -
47:
◆JnfMMe0Bsg
あたしもヒカリも、ちょうどお腹がすく時間帯からなのか、箸が進む。同時にお酒も――。
『俺はないと思うんやケドなぁ…愛チャンが俺好きとか。』頬杖をつきながら、箸を唇にあて難しそうな顔をするヒカリ。なんか少し、笑える。
『てゆうかヒカリの場合誰が自分の事好きでもワカランやろ?笑 鈍感やもん!笑』『何を!笑 綾チャンにだけは言われたないし!笑』
2人、笑う。その時――。IP強制表示中:210.136.161.512006-09-24 01:35:00 -
48:
◆JnfMMe0Bsg
『あッ!やっぱり!綾やん!』
と、近くの座敷から立ち上がりこっちを見て手を振るのは、店の代表、山チャン。〈うわッ――…!〉何となく気まずい。だって…
『あ、マキ!』――そう。ヒカリがその席に目をやり見つけた模様。
隣同士、仲良さげに座るマキと愛チャンを。。IP強制表示中:210.136.161.352006-09-24 01:40:00 -
49:
◆JnfMMe0Bsg
『お前ら何してんの?』とマキの声と、『えッ?綾?』と、愛チャンの声。
あたしはソレをしっかりと聞き取っていたケド、敢えて見ようとせず、山チャンに話しかけた。
『山チャ〜ン!笑』と、一言。すると山チャンがこっちに歩いてきた。
『お前俺の誘いを断ってデートとは何様や!笑』
IP強制表示中:210.136.161.1482006-09-24 01:46:00 -
50:
◆JnfMMe0Bsg
『アハ…♪笑 あ、この人代表。』とヒカリに紹介すると、『こんばんは。借りちゃってごめんなさい。笑』と笑顔で挨拶するヒカリ。『あッ!イヤイヤええねん。冗談。笑 コイツ、男ッ気なかったから俺安心したわ。笑 彼氏?』そう聞く山チャンはあたしらの返答も待たずに一人ペラペラ口を動かした。『そおか、お前こんな男前な彼氏おったんかぁ〜♪そりゃ仕事も精出るよなぁ!笑 』
IP強制表示中:210.136.161.432006-09-24 01:54:00 -
51:
名無しさん
うわ、めっちゃ続き気になる(笑
マキはどうでるんやろ?笑IP強制表示中:210.136.161.1332006-09-24 02:28:00 -
52:
◆JnfMMe0Bsg
『あの…』あたしが喋ろうとしてるにも関わらず、しまいにはヒカリとあたしの間に座り出す始末。
〈オイ!山田!笑〉
『コイツなあ、店入ってきた頃からやる気なくてなぁ、まぁ仕事の覚えは早かったんやけど〜…』と、ヒカリの肩に手を置き、あたしについて語り出す山チャン。
〈はよ戻れ!笑〉ソレをあたしもヒカリも止められず…ヒカリはウンウンと話を聞いてあげていた。笑 気になる後ろの席――…。IP強制表示中:210.136.161.1332006-09-24 03:00:00 -
53:
◆JnfMMe0Bsg
あたしは、無駄に食べて飲みながら、楽しそうな笑い声が聞こえても、なるべく後ろを気にしない様に。頑張ってた。何分位喋ってたんやろう――。
『ゴメンなぁ、俺。もしかして邪魔した?笑 親父はもう戻るわなぁ。』とやっと話を終えた山チャン。〈邪魔すぎやわ!笑〉心の中でツッコむと、最後に山チャンが余計な事を言った。
『綾また明日から調子よぉなんのちゃうか?笑 後はマキと仲直りするだけやな!』――……IP強制表示中:210.136.161.1462006-09-24 03:09:00 -
54:
◆JnfMMe0Bsg
満面の笑みで…。
〈お願いやからもう戻ってくれ…笑〉そしてやっとの事で山チャンは戻っていった。『…ごめんよ、ヒカリ。笑』『オモロイ代表サンやね。笑』と、ヒカリは苦笑いした後、『話聞いてる間我慢しててん!笑』と、トイレに立った。〈ホンマ山チャンは…笑〉と、あたしは良い感じで酔いが回り、一人メニューを見つめていると――。
―ガタンッ―椅子に座る音。見上げると――。IP強制表示中:210.136.161.402006-09-24 03:16:00 -
55:
◆JnfMMe0Bsg
51サン、どうぞみとって下さい☆笑
IP強制表示中:210.136.161.1352006-09-24 03:17:00 -
56:
◆JnfMMe0Bsg
『顔、赤い。』と、目の前で頬杖をつき、あたしを見るマキの姿。―ドクンッッ―
『わッ…!』ビックリしたと同時に酔いが冷める様な気分『山田クンとこ-たい。』と箸を取り、勝手に料理に手を伸ばすマキ。この店が暑いのかシャツを脱いでTシャツ姿。細い、でも筋肉の筋が浮く腕が妙にあたしをドキドキさせる。そんなのに気づくハズもなく、マキはあたしに言うのだ。
『ヨリ戻ったん?』IP強制表示中:210.136.161.432006-09-24 03:27:00 -
57:
◆JnfMMe0Bsg
『まさかッ。』突然で、恥ずかしくて目を合わさないあたしの口に、勝手にだし巻を運ぶマキ。『あーん。』『…――ッ。』――駄目。無駄にドキドキする…。
黙ってソレを飲み込むあたしにマキは質問責め。
『うまい?』『…ウンッ。』『アイツは?』『トイレ…』『お前、最近電話出えへんよな?』『…ゴメン。』
ソレに短く答えていくあたし。IP強制表示中:210.136.161.402006-09-24 03:38:00 -
58:
名無しさん
あげ
IP強制表示中:222.7.56.2182006-09-24 04:21:00 -
59:
名無しさん
おもろい?
マキかっこいいよ〜IP強制表示中:210.136.161.372006-09-24 08:12:00 -
60:
名無しさん
あげ??
IP強制表示中:210.136.161.492006-09-24 15:06:00 -
61:
◆JnfMMe0Bsg
58サン、60サン、あげありがとうございます。
59サンも、ありがとう。何かアタシが嬉しいです。笑
明日早いのでドコまで書けるかわかりませんが…寝るまで書きます。IP強制表示中:210.136.161.1302006-09-25 00:58:00 -
62:
◆JnfMMe0Bsg
『出ろや。』と、マキ。
『ウン。』とあたしが言うと、更にあたしをマジマジと見つめ、口を開く。
『で、さっきの"内緒"って何?』『え?!』――あぁ「マキには内緒!」―さっきの。。彼の顔はかなり真剣。〈もしかして気になってる?〉でも"うちら愛チャンに騙されるカモやで!"なんて言えるハズもなく、
『何もないよ。』と軽く流した。IP強制表示中:210.136.161.372006-09-25 01:10:00 -
63:
◆JnfMMe0Bsg
すると、『言え!』と子供みたいに聞いてくるマキ。『何もないって!ゆってみただけやで!』『嘘つくな、嘘ついてる時の顔やもんお前!』〈どんな顔!?〉キョドるあたしに、
『ほら、目ぇ泳いでる!』と更に言うマキ。結構ひつこい!笑 『こんな目やの!』『いいからはよゆえ!』そんなやり取りで少し声が大きくなった時――。IP強制表示中:210.136.161.1432006-09-25 01:17:00 -
64:
◆JnfMMe0Bsg
『ちょっと何してんの!イヂメやんといてぇ〜!笑』トイレから戻ってきたヒカリが腕を伸ばし、あたしをかばう様なポーズを取った。『ちょっとお前向こう行っとけ!』ヒカリにシッシと手で追い払うマキ。
『何で俺が!笑』――ホンマそれ。笑 『もう!マジゆえって綾。何なん?』
よっぽど気になるのか、マキはヒカリを無視してあたしに聞き続けた。IP強制表示中:210.136.161.352006-09-25 01:24:00 -
65:
◆JnfMMe0Bsg
その時、『マキちゃぁん!戻っといで〜邪魔したアカンでぇ〜!笑』と、座敷席から言う愛チャン。
『ほら、はよ戻れって。笑呼んでんで。なぁ綾チャン?笑』『ウンウン、戻り?笑』
そうヒカリとあたしが口を揃えると、
『…もう!っさいな!』とチョット苛立った様子で、愛チャン達の席に戻って行った。IP強制表示中:210.136.161.522006-09-25 01:30:00 -
66:
◆JnfMMe0Bsg
―ホッ…〈良かった…。〉
『なになに?どしたんアレ?笑』腰を下ろし、チョットおもしろがる様にに聞いてくるヒカリ。
『愛チャンの事、あたしが内緒って言ったから気になるみたい。笑』そう答えると、『マヂ?笑 お前の事で悩んでんねんってなぁ!笑』と、ヒカリが笑った。
〈ホンマそれやで。笑〉IP強制表示中:210.136.161.482006-09-25 01:39:00 -
67:
◆JnfMMe0Bsg
あたしはこの時らへんから、「愛チャンにマキを取られたらどうしよう。」じゃなく、「マキがまんまと愛チャンにハマッて騙されたらどうしよう。」と言う風に、悩み事が変わっていってた。
「アカンって!マキ!あたしが守ったるから!」――って、そんな感じで。笑
好きやからの"独占欲"じゃなくて。"守ってあげな!"ってゆう、変な戦闘意識が芽生えていた。IP強制表示中:210.136.161.1462006-09-25 01:45:00 -
68:
名無しさん
更新お疲れです★
頑張ってください?
毎日楽しみにしてます★IP強制表示中:210.136.161.1332006-09-25 01:45:00 -
69:
◆JnfMMe0Bsg
『…出よっか。笑 アイツひつこいからまた来そうやし。笑』『そうしよ。笑』そうして2人そそくさと店を出た。マキは、飲まされてたみたいでうちらが帰った事には気づいてないみたいやった。
〈酒入ったら危険やな…。でも山チャンもおるし!大丈夫!〉
そんな事を思いながら次に向かったのはヒカリの店。桃香からメールが入って2人で来てとの事。IP強制表示中:210.136.161.1482006-09-25 01:54:00 -
70:
◆JnfMMe0Bsg
『綾チャン!ヒカリ!やっぱりあの娘に間違いないわ!』
店につくなり興奮気味の桃香は、一人でシャンパンを開けていた。笑
『どゆ事?てかお前何一人で飲んでんの!笑』とヒカリ。
『いいから座って!とりあえず飲も!コレは「綾チャンやったで」祝いやから!』
とソファをバンバン叩く桃香。〈"とりあえず飲も"って口癖やな。笑〉IP強制表示中:210.136.161.432006-09-25 01:58:00 -
71:
◆JnfMMe0Bsg
あたし達が腰を下ろすと、早々グラスにシャンパンを注ぎ、話し始める桃香は、子供みたいに嬉しそう。笑
『どしたん?一体。笑』
『それがな、桃な、今日店の子と久しぶりに会っててんやんかぁ!』とあたしに話し出す桃香。まだ興奮してる様子。笑 あたしがウンウンと頷いて聞いてると、
いきなり小声になってコソッと囁く様に言った。
『…その友達さ、見た事あるんやって。愛チャンのケータイ!』IP強制表示中:210.136.161.1422006-09-25 02:06:00 -
72:
?まL1?
初リアル?初カキ?
最初カラずっと読んでます??ペットもレモンティも大好きです?頑張ってくださL1?IP強制表示中:210.136.161.422006-09-25 02:14:00 -
73:
◆JnfMMe0Bsg
『へっ?ケータイ??』
「それで?」という顔のあたしとヒカリに桃香はまだ興奮状態で『その子"りこ"ってゆうんやケドなッッ…』と、話し始めた――。
桃香の話によると、"りこ"とはMEI(あたしが一瞬流された系列店)で出来た桃香の友達らしく、MEIでは愛チャンと同じく不動の?1やったらしい。IP強制表示中:210.136.161.412006-09-25 02:21:00 -
74:
◆JnfMMe0Bsg
あたしが流される前に飛んだらしいのだが。
『結構昔からおった子で、愛チャンの事知ってたんやん。』
でもその"りこ"チャンは、特に仕事が出来る訳もなく、始めは?にも入れずにいたらしい。固定客も少なく、でも、それなりにやる気はあって頑張ろうと思ってた矢先――。IP強制表示中:210.136.161.1302006-09-25 02:26:00 -
75:
◆JnfMMe0Bsg
この返で良く遊んでる指名客に、「自分枕とか辞めた方がいい。俺はそんなんしんでもちゃんと通ったるから安心せえよ。」と意味不明な事を言われたらしい。「何なんソレ!?」と怒るりこに客は言った。「俺はREIにも行くし、そうゆう話は噂なって回ってくるんやで。」と――。
『そこでりこはマキちゃんに聞いたんやて。その客がREIで指名してんのは誰?って。』『愛チャンやったん…?』
ドキドキしながら聞くあたしに、桃香は大きく頷いた。IP強制表示中:210.136.161.362006-09-25 02:33:00 -
76:
◆JnfMMe0Bsg
そこであたり前にりこは抗議したらしい。
「その子に潰し入れられてんやケド!」と。それでもマキやREIの店長は「ソレはないわ。噂はつきもんや。そんなんにイチイチ切れてたらアカン。」とりこを聞き入れなかったらしい。
『今思えば、りこが成績良くなかったからひがんでると思ったんちゃう?って、自分でゆうてたわ。』と、桃香。
話は続く――。IP強制表示中:210.136.161.362006-09-25 02:39:00 -
77:
名無しさん
あげ
IP強制表示中:222.7.56.2142006-09-25 02:42:00 -
78:
◆JnfMMe0Bsg
そこからりこチャンはやる気が無くなりかけてたケド、ある日、突然?1に変動したらしい。理由は「爆弾」。毎日オーラスレベルの太客が現れたのだ。
しかもREIでは愛チャン指名の客。仕返しとばかりにりこは必死で引っ張って、REIに行かせない様にした。
つまり、愛チャンの客を取ったのだ。と言っても水なんか客の取り合いはあたり前な世界。それに加えて前に愛チャンに潰しを入れられてたし、"やったった!"位にしか彼女は思ってなかったらしい。IP強制表示中:210.136.161.332006-09-25 02:47:00 -
79:
名無しさん
気になる???
IP強制表示中:210.136.161.1312006-09-25 09:07:00 -
80:
名無しさん
マキ本間かっこいい?
さリげにヒカリとやり直したん?とか聞いてくるとこがまたいいな、笑IP強制表示中:210.136.161.1372006-09-25 19:05:00 -
81:
なつ
主サン?書いてくれてマジよかったぁ??マタ待ってるな??ガンバって?
IP強制表示中:210.136.161.372006-09-25 20:32:00 -
82:
ぁみ#9904
がんばって。
IP強制表示中:210.136.161.422006-09-25 21:49:00 -
83:
名無しさん
更新待ってます★
あげIP強制表示中:210.136.161.1442006-09-26 06:12:00 -
84:
名無しさん
あげ
IP強制表示中:210.136.161.342006-09-27 01:11:00 -
85:
名無しさん
今日は書かないんですか?
IP強制表示中:210.136.161.1382006-09-27 02:56:00 -
86:
◆JnfMMe0Bsg
68サン、ありがとうございます。?まい?サン、両方読んでくれてるんですね。嬉しいです。79サン、あみサン、ありがとうございます。
80サン、カッコイイですか。笑
胸キュンしてもらえる様に頑張ります。笑
なつサン、お久しぶりです!待っててくれて嬉しいです。頑張りますね。IP強制表示中:210.136.161.452006-09-27 03:09:00 -
87:
◆JnfMMe0Bsg
――が、そこからが本題で、愛ちゃんの複・復習劇の始まりだったのだ。
順調にその爆弾を引っ張ってたりこチャン。その勢いの糸は何の前ぶれもなく突然に切れた。
『何でなん?』もちろんソレと同時に?転落。
疑問・プライド・焦り。爆弾は音信不通。でも仕事とはいえ、気になるモノ。
"何で急に?"――順調だったハズだった。IP強制表示中:210.136.161.1462006-09-27 03:16:00 -
88:
◆JnfMMe0Bsg
その時、ちょうど桃香が入店。仲良くなり、連れて行ってもらったホストクラブ。
『あ!りこチャンてあの娘か!』その時ヒカリが思い出す様に言った。
『ヒカリ知ってるやろ?桃初めて友達連れてった時』『あ〜ぁ〜!!確かそん時ついたんまさやんなぁ?』
――黙って2人の会話を聞くあたし。何となく話はわかる。複雑に、見えないトコで絡まってた糸。。IP強制表示中:210.136.161.1342006-09-27 03:23:00 -
89:
◆JnfMMe0Bsg
そこで、まず、りこチャンとまさクンの"出会い"。
付き合いはしなかったが、かなり気が合って仲良くなっていった2人は、外で会う様になったらしい。
その時、またこんがらがった糸が一つほどけた――。『なあ、りこ聞いてやぁ。最近毎日店来る女おるねんケドな…』
お互い悩み事も話す位の仲になってた時、りこチャンは知ってしまったらしい。
誰も知らなかった、愛ちゃんの"秘密"を。IP強制表示中:210.136.161.1362006-09-27 03:31:00 -
90:
名無しさん
ペット1が見れないんですけどどっかで見れないですか?
IP強制表示中:210.136.161.802006-09-27 04:03:00 -
91:
名無しさん
愛最悪やん(笑
マキ〜早く綾が正しいって気付いたって!笑IP強制表示中:210.136.161.472006-09-27 10:58:00 -
92:
名無しさん
レモンティーかかなぃの?
IP強制表示中:210.136.161.472006-09-27 12:07:00 -
93:
名無しさん
そんなどっちもいっぺんには書けなぃでしょ?ちゃんと更新してくれてるしゆっくり待と??
IP強制表示中:210.136.161.1942006-09-27 12:12:00 -
95:
名無しさん
更新待ってるネ?
IP強制表示中:210.136.161.1382006-09-28 01:36:00 -
96:
◆JnfMMe0Bsg
91サン、スイマセン。アタシ自身も見れなくて困ってます。
92サン、ちょい待って下さいね。私 93サン、スイマセン。さすがに1日に両方更新というのは難しくて、交互になってしまって…。
94サン、93サン、ありがとうございます。IP強制表示中:210.136.161.1352006-09-29 01:14:00 -
97:
◆JnfMMe0Bsg
ソレを知ったりこは更にまさクンと意気投合。
『この女アタシの系列店の子やで!潰し入れられてたもん!』と、そんな具合に。今回の爆弾が急に切れた話もまさクンにしてみると、
『枕で取られたんやろ。』とアッサリ。熱い客には枕。元から色接客だと噂の愛ちゃん。"枕"――証拠はなくても、充分疑わしい。
募る疑惑。そんなある日、りこチャンは山チャンとREIに飲みに行ったらしい。IP強制表示中:210.136.161.1462006-09-29 01:25:00 -
98:
◆JnfMMe0Bsg
その時、遂に真相を知る。愛ちゃんの隣に、爆弾。あの客がいたのだ――。
何食わぬ顔で接客する愛ちゃんに、気まずそうな客。りこチャンは最後に確認するタメに、その爆弾にメールを送ってみたらしい。
「アタシじゃアカンかった?」
返信は――「ごめん。愛と付き合ったから。」更に追求してみた。
「ホンマに付き合ってるん?」来た返事は――…IP強制表示中:210.136.161.1292006-09-29 01:30:00 -
99:
名無しさん
100
IP強制表示中:210.136.161.462006-09-29 01:32:00 -
100:
◆JnfMMe0Bsg
「ウン。一緒に住んでる。だからごめんな。」
―――決定だった。"枕"。りこチャンはさすがに腹が立ったが、それよりもだんだん面白くなってきて、まさクンに愛ちゃんの"秘密"をたくさん教えてもらう様になったらしい。
そして、りこチャンが店を飛んでから、まさクンの店で一度愛ちゃんと指名がかぶったらしく。。IP強制表示中:210.136.161.1392006-09-29 01:35:00 -
101:
◆JnfMMe0Bsg
向こうはまさかりこチャンが居るなんて思ってもなかっただろう。りこチャンとまさクンはふざけて、愛ちゃんのケータイを自分らの席にコッソリもってきて中を見た…らしい。
中を見て、りこチャンは更に笑いが止まらなくなった。メール、色彼が数十人。スゴィ会話。明らかに"ヤッてる"ってゆう内容。ホントにすごい量だったらしい。IP強制表示中:210.136.161.1452006-09-29 01:42:00 -
102:
◆JnfMMe0Bsg
そこからはチョットした悪戯心。データフォルダ・ブックマークまで見てみると、埋まってたのは、一人のホストの大量の写メと、たくさんのホストサイト。『マヂやばいって!笑』
『ストーカーやろ?笑 この写メのんが桃チャンが指名してる子やで。』
そう、その愛ちゃんの溺愛するのは、ヒカリ。彼だったのだ。IP強制表示中:210.136.161.1302006-09-29 01:48:00 -
103:
◆JnfMMe0Bsg
もうそこからは興味本位で画面メモまで開いたそうだ。そこにはヒカリのネタスレが一杯。すかさずチェックしてたんやろうなって位、細かく。
でもりこチャンも子供じゃないし、仕返しにバラす様な真似もせず、ただまさクンとその愛ちゃんの、プライドの固まりの?1キャバ嬢の"秘密"を、笑い合っていたらしい――。IP強制表示中:210.136.161.492006-09-29 01:52:00 -
104:
◆JnfMMe0Bsg
それでたまたま、久しぶりに会った桃香に愛ちゃんの名前を出されて、喋ってやりたくなったんだろう。知ってる事は洗いざらい、全部教えてくれた、という事だ。
『すっご…笑』謎が溶けて唖然とするあたしと、
『ケータイそこまで見るまさとりこチャンも若干怖い…。笑』と、苦笑いでお酒を口につけるヒカリ。
2人共、かなりビックリ。この桃香の話に――。真実に。IP強制表示中:210.136.161.362006-09-29 01:58:00 -
105:
名無しさん
すごい展開なってる!
おもろいっす?
頑張ってください★IP強制表示中:210.136.161.1332006-09-29 02:22:00 -
106:
名無しさん
おもしろい?あげ?
IP強制表示中:210.136.161.2092006-09-29 21:27:00 -
107:
名無しさん
あげ
IP強制表示中:210.136.161.1462006-09-30 01:05:00 -
108:
名無しさん
あげ
IP強制表示中:210.136.161.372006-09-30 11:38:00 -
109:
名無しさん
あげ
IP強制表示中:210.136.161.332006-09-30 23:23:00 -
110:
◆JnfMMe0Bsg
『桃のゆう通りやったやろぉ〜?笑』と桃香は得意気に笑った。やっぱり女の勘ってヤツはすごいみたい。
『じゃぁサイトの件も大方愛ちゃんや思てもおかしないなぁ。』と、ヒカリ。
確かに…。今日の桃香の話で収穫はかなりデカィ。つまり、それはあたしは愛ちゃんを堂々と「敵」と見なせるとゆう事。
残すところの問題は――…IP強制表示中:210.136.161.1332006-10-01 01:08:00 -
111:
◆JnfMMe0Bsg
『でもじゃぁ愛ちゃんはあたしへの嫌がらせでマキの事好き好きゆうてるって事よなぁ?』
写メ集めてしまう位、最愛の男が、自分の身近にいた女にヒョィッと持っていかれた。腹も立つやろう。
『ソレしかないで!だってあの娘の事やしプライドズタズタやろぉ。笑 普通に納得できるもん。』その後、桃香は勝ち誇った様な顔であたしに言ってくれた。
『それにさ。まさクンとヒカリが綾チャンの店行ったから綾チャンとヒカリは知り合った訳やん?それでめでたく付き合って。でも、元はと言えばその出会いも愛ちゃんが仕組んだからこそやねんで?笑ってまえへん?笑』IP強制表示中:210.136.161.1302006-10-01 01:18:00 -
112:
◆JnfMMe0Bsg
なるほど…つまり――…
『計算しすぎて自分の首締めたって事か。笑』ヒカリも、笑いながらお酒を飲んでる。桃香、間違いないよ。今日はホンマにお酒が美味しい日やわ。笑
『…そっか。じゃぁあたし、もう何も気にしんでいいって事やんな?愛ちゃんはマキの事好きなんじゃないんやんな?』
自然に顔が緩むあたしに、『ウンウン♪そやで♪』と微笑む桃香とヒカリ――。IP強制表示中:210.136.161.1312006-10-01 01:24:00 -
113:
◆JnfMMe0Bsg
『大体、そんな女アイツが好きになるハズないやろ!』『んまそれ!綾チャンが守ったり!それで奪うねんマキちゃんを!笑そしたらあの娘なす術ないやぁん♪笑』
2人の言葉で、あたしの気持ちがどんどん晴れて、"やる気"が蘇る。
『…ウン。ありがと桃香!ヒカリも。あたしまた頑張ってみる!てゆぅか愛ちゃんからマキ守ってみせるわ!笑』IP強制表示中:210.136.161.442006-10-01 01:31:00 -
114:
◆JnfMMe0Bsg
この時から、あたしの"スイッチ"が入った。
"守ってあげないと!"
それは、彼の事が好きな一人の女として。そして、昔から彼と仲良くしてる幼なじみとして。両方で。IP強制表示中:210.136.161.1362006-10-01 01:35:00 -
115:
名無しさん
あげ
綾がんばれ!笑IP強制表示中:210.136.161.512006-10-01 02:10:00 -
116:
◆JnfMMe0Bsg
―――
次の日から、あたしは「戦闘体制」満タンだった。
『マキッ!はよッ。』IP強制表示中:210.136.161.1422006-10-01 03:06:00 -
117:
◆JnfMMe0Bsg
『おうッ。はよ。』
いつも通りキャッシャーで戯れてる愛ちゃんとマキ。マキの顔だけしっかり見て挨拶すると、マキはほんのチョットだけビックリした様な顔を見せたケド、いつも通りあたにしに言葉を返してくれた。〈昨日あの後大丈夫やったんかな?〉大好きな彼。
あたしには勝目のナィライバル(?)
でも、昨日までのあたしじゃない――。IP強制表示中:210.136.161.1382006-10-01 03:11:00 -
118:
◆JnfMMe0Bsg
『チョット、マキ!こっちこっち!』
あたしは愛ちゃんと話してるマキのスーツの裾を引っ張る。『どしてん?』と、不思議そうな顔なマキの腕をそのまま引っ張り更衣室まで連れていく。愛ちゃんの視線を背中に感じたケド、かまわない。昨日までのあたしじゃない。
〈絶対負けへん!〉
渡さへんから!IP強制表示中:210.136.161.1342006-10-01 03:15:00 -
119:
◆JnfMMe0Bsg
変な気合いのおかげであたしは元気。行動しなきゃ。このままじゃ愛ちゃんの思う壺や…!
―ガチャッ―更衣室の鍵を閉めてマキの方を見ると、めちゃめちゃ不思議そうな顔。
『どした?』
『…あのさ、昨日、あたしら帰った後いつまでおったん?』あたしの質問に更に不思議そうに答えるマキ。『昨日?結構すぐ帰ったで?飲まされて起きたら山田クンちおったわ。笑』IP強制表示中:210.136.161.522006-10-01 03:21:00 -
120:
◆JnfMMe0Bsg
『誰と!?』少し声が大きくなるあたしに『誰とって山田クンやんけ。笑』と笑いながら答えるマキ。ホッとして胸を撫で下ろした。そうだ、ついでにいっとこう。
『マキ、酒弱いねんからあんまり外で飲んだらアカンで!?』『飲まされたの。笑』あたしの言葉に更にマキはおかしそうに笑うケド、関係なしにあたしは続ける。『だから!飲まされるからゆってんの!酔ってる時は何されても気付かんねんから!』と――。IP強制表示中:210.136.161.512006-10-01 03:28:00 -
121:
◆JnfMMe0Bsg
『アホか。笑 誰に何されんねん。笑』笑いながらそばにあるテーブルに座るマキ。『ワカランケド!山田クンだって何するかワカランやろ!笑』とあたしは無理矢理な言い訳を交えてマキに訴える。
今更どう思われてもいい。"マキは今更あたしの事嫌うハズないもん。"そんな自信も正直ある。
『わかったわかった。笑 てか何の用やねんお前。笑』タバコを取り出すマキに、『別に用はない!』と自信満々に答えるあたし。
なんか変?!笑IP強制表示中:210.136.161.422006-10-01 03:35:00 -
122:
◆JnfMMe0Bsg
『キモィッて!笑』とまた髪をクシャクシャにしてくる彼。
『何照れてんのッ!笑 もっと顔見せてって!ホラ、笑って!あッ、イイね〜♪今の顔!笑』『マヂキモィ!笑』
『ちょッ…!笑 もう!セットが乱れるやろぉ〜!笑』しまいにはふざけてあたしもマキの髪を触る。
『やめろ、触んな。笑 サラサラじゃなくなる。笑』マキもあたしの手をよけてタバコを吸いながら、楽しそうに笑ってる。
"嬉しい"――こうやってジャレるん久しぶり。。IP強制表示中:210.136.161.1452006-10-01 03:52:00 -
123:
◆JnfMMe0Bsg
あたしがこうやって普通にしたら、マキはいつでもこうして笑ってくれるのに。一人で勝手に焼きもち焼いたり怒ったり。その時間がスゴィもったいなかったなぁって思う。
〈よし…これからは普通にしよ。いちいち怒ったりしんとこ!〉
そうすれば、"仲良く"おれる。マキが笑ってんのがこんな近くで見れるんやから。IP強制表示中:210.136.161.1382006-10-01 03:58:00 -
124:
◆JnfMMe0Bsg
『なぁお前。昨日の"秘密話"って結構何やったん?』『えッ?あぁ…。』
しばらくジャレた後マキがまだあたしの後ろ髪を触りながら聞いてきた。
〈やっぱひつこい。笑〉あたしがまた『秘密は秘密やし!笑』と笑って言うと、『ダルィ。いい加減ゆえや!笑』とマキ。その時
――コンコンコンッ――!
『マキちゃん!お客サン入ってきたよぉ〜!』と、ドア腰しから愛ちゃんの声…。IP強制表示中:210.136.161.432006-10-01 04:06:00 -
125:
ん◆tDmsMOFK6k
あ
IP強制表示中:210.136.161.1292006-10-01 04:14:00 -
126:
◆JnfMMe0Bsg
書き込みありがとうございます。自分でも始めの方うろ覚えな点があるので、慎重です。笑 だから展開遅いですが、どうぞ長い目でお願いしますね。
おもしろいと言ってもらえるとホント嬉しいです。
綾、もっと頑張らせます。笑
――今日は終わります。IP強制表示中:210.136.161.1332006-10-01 04:20:00 -
127:
名無しさん
お疲れ様??
IP強制表示中:210.136.161.512006-10-01 07:07:00 -
128:
名無しさん
がんばれ?
IP強制表示中:222.7.56.2182006-10-01 11:49:00 -
129:
名無しさん
あげ
IP強制表示中:210.136.161.452006-10-01 15:52:00 -
130:
名無しさん
いつも楽しく読ませてもらってまス?
IP強制表示中:210.136.161.1292006-10-01 22:31:00 -
131:
名無しさん
あげ
IP強制表示中:210.136.161.1312006-10-02 09:36:00 -
132:
名無しさん
おもしろすぎ
マキ好き?IP強制表示中:210.136.161.1442006-10-02 23:48:00 -
133:
名無しさん
更新待ってるぅ?
IP強制表示中:210.136.161.802006-10-04 20:21:00 -
134:
◆JnfMMe0Bsg
書き込みありがとうございます。続き書きます。
IP強制表示中:210.136.161.462006-10-04 22:22:00 -
135:
◆JnfMMe0Bsg
『おう。』マキがドア腰しに返事をした。あたしのささやかな至福の時間が終わる。『はよ着替えろよ。』と立ち上がり歩くマキの後ろ姿を名残惜しく見ていると、パッと振り返って笑って言った。
『今日は見してくれへんの?笑』と。『アホ!笑 はよ行きや!笑』
――彼の笑顔を見て、あたしも笑顔になる。IP強制表示中:210.136.161.522006-10-04 22:24:00 -
136:
◆JnfMMe0Bsg
その日、あたしは他店の「爆弾」についた。マキがあたしに『お前行け。』ってゆってくれたから。
その事も嬉しくて調子が良く、その客をラストまで引っ張った。
〈アツい…!この人なら本指で返ってくる!〉この間、切れた太客の分を埋めれそう――。良かった。大丈夫。やってけそう。IP強制表示中:210.136.161.1292006-10-04 22:29:00 -
137:
◆JnfMMe0Bsg
『やるやんけ!笑』
営業終わり。その後のマキの一言で疲れも吹っ飛ぶ。『お疲れ〜♪アレアツいわ〜!笑』と2人で話してると、隣にいた店長が一言。
『お前らいつの間に仲直りしたん?笑』驚いた顔。笑『てゆうか、今日売上いいやろ?』と無視してはしゃぐ。笑
――そんなうちらを、黙って愛ちゃんは見ていた。IP強制表示中:210.136.161.352006-10-04 22:35:00 -
138:
◆JnfMMe0Bsg
――が、やっぱり黙ってられるハズもなかったのか、次の日から愛ちゃんは更に攻撃に出た。
『だぁかぁらぁ〜!!ご褒美ってゆってるやぁん!』
あたしが早めに出勤したのにも関わらず、愛ちゃんは既に来ていて、着替えもせず私服のまま。ご飯を食べてるマキの腕を掴みブンブン振り回していた。IP強制表示中:210.136.161.1352006-10-04 22:40:00 -
139:
◆JnfMMe0Bsg
『無理!ダルィ!ほんでまだお前取ってへんやん!』
その腕を気にせずご飯を続けるマキ。〈何の話…?〉『おはよー…。』
『あッ♪はよ〜綾〜!聞いてぇ〜♪』あたしを見て手招きする愛ちゃん。あたしは2人の向かいのソファに腰かけた。
『早いやん、お前。』とマキ。『ウン、てか何の話?』すると愛ちゃんが満面の笑みであたしに言った。IP強制表示中:210.136.161.502006-10-04 22:46:00 -
140:
◆JnfMMe0Bsg
『って事は出したらOKって事やんなぁ?よしッ、愛頑張るぅ〜♪』と、パニック状態のあたしのなんてお構いなしに笑顔の愛ちゃん。
〈マヂ!?〉『あぁも〜うっさい!笑 はよ着替えてこい、お前。タイムカード押さんぞ!』『はぁ〜ぃ♪約束やでぇ〜マキちゃぁん♪』
彼の一言で更衣室にスキップしてく愛ちゃん。
―バタンッ―…IP強制表示中:210.136.161.432006-10-04 22:55:00 -
141:
◆JnfMMe0Bsg
『何でそんなん言い切れんの?いけるかもよ!?』
『無理無理。』と笑い、相手にしてない感じのマキ。〈やるよ!愛ちゃんなら!〉真実を知った今、プライドの為なら何でもやってしまいそうに思える。愛ちゃんなら――…
でもソレを彼にわからせる事は出来ない。もどかしいな…。黙るあたしを見てマキが言う。
『だって200本越えやで?』『200!?』思わず声が大きくなった。ヤバィヤバィ…え、てゆうか――…IP強制表示中:210.136.161.1312006-10-04 23:14:00 -
142:
名無しさん
綾頑張って〜
IP強制表示中:210.136.161.1352006-10-05 02:25:00 -
143:
名無しさん
>>133
IP強制表示中:210.136.161.1452006-10-05 12:00:00 -
144:
名無しさん
あげ
IP強制表示中:210.136.161.1452006-10-06 00:50:00 -
145:
名無しさん
これおもろい★
IP強制表示中:210.136.161.342006-10-06 12:13:00 -
146:
◆iXh8IxtcLk
147サン、150サン、ありがとうございます。
149サンもあげありがとう。
トリップ変えました。これからコレで書いて行きます。IP強制表示中:210.136.161.512006-10-06 12:47:00 -
147:
◆iXh8IxtcLk
〈――……。〉
その日、昨日の「爆弾」が返ってきて、愛ちゃんとあたしの指名本数は同じ。
トータルしたら27本差。締日までまだ日はある。
でも、正直あたしはもう"抜いてやろう"なんて気はさらさらなかった。"無理"ある意味諦めがついてた。マキや店長が言う様に、あたしはあたしのペースで頑張ればいい。
そう思うと自然と調子が戻ってきた――。IP強制表示中:210.136.161.372006-10-06 12:59:00 -
148:
◆iXh8IxtcLk
『嫌や〜!もう!マキちゃん意地悪〜!!笑』
――マキにベタベタする愛ちゃんにも慣れ、いちいちイライラしなくなった。
〈そりゃチョットはするケド…〉愛ちゃんがホンマにマキを"好きじゃナィ"ってから心の余裕が生まれたんだと思う。
『マキぃ、いのっち来る。マキつけて欲しいってぇ』愛ちゃんを無視してマキに話しかける。
『井上サン?アツイな。でも俺飲まんで!笑』IP強制表示中:210.136.161.1402006-10-06 13:07:00 -
149:
◆iXh8IxtcLk
「井上サン」とは最近返ってきたあたしの客だが、あたしよりマキがお気に入りみたいでいつも席につけたがる。
『薄めたるから飲んでよ。今日であのボトル開けるから。』『無茶でしょ。笑 お前めーッッちゃ薄く作れよ!バレへん様にな。笑』
『そろそろ酒強なりやぁ〜?笑』『っさい。笑』
2人でそんな話をしてても、ソレさえ笑顔で見てた愛ちゃんが、この日、豹変する事になる――…IP強制表示中:210.136.161.392006-10-06 13:16:00 -
150:
◆iXh8IxtcLk
『あっけーろ♪あっけーろ♪ひッとッりーであっけーろぉ♪笑』
――案の定、いのっちに飲まされるマキ。あたしもチョット酔ってたから、一緒になって乗せてた。笑
―ガンッ―!『もッ、無理…笑』ボトルを空にして、うつむくマキ。〈ちょっとやりすぎ?笑〉でもいのっちはお構いなしにマキの肩を叩く。
『やっぱ男前やな!お前!笑 よし、もっと飲ましたろぉ!何がええねん?!』IP強制表示中:210.136.161.1482006-10-06 13:33:00 -
151:
◆iXh8IxtcLk
『ウーロンハイ…笑』
頭を抱えるマキが、さすがに可哀想になり、
『いのっちマキ可哀想!笑』『ヘチョイなぁ〜マッキー!笑』ウーロンハイを頼んであげた。
〈大丈夫かな?笑〉チラッと見ると、顔を赤くしてグラスに口をつけ、それでも少しずつ頑張って飲んでいた。〈ゴメンやで、マキ。笑〉心の中で、謝りながら、チェックの時間。IP強制表示中:210.136.161.342006-10-06 13:53:00 -
152:
◆iXh8IxtcLk
―ドサッ―!『わッ…!チョッ!マキ?!』まだ客がチラホラいる店の中、マキはフラフラであたしの足元に倒れた。皆の視線がこっちに集中。
『オイオイ、マッキー大丈夫かいな〜笑 まだ仕事中やぞぉ〜?』と、いのっち。
『…大丈夫ッす、スイマセン。笑』のそのそマキは立ち上がるケド、フラフラ。立ってるのがやっとって感じ――。
〈ヤバィな…。笑〉IP強制表示中:210.136.161.1462006-10-06 14:05:00 -
153:
◆iXh8IxtcLk
『ありがとういのっち!』『…ありやしたぁ〜。』
店の前でマキと2人お見送り。いのっちは
『ホンマに大丈夫かいな〜?笑』と何度もこっちを振り返って帰っていった。
『フゥ…。』いのっちの姿が見えなくなった瞬間――――バタッ―!『ちょっ!笑』マキが扉の前に座り込んでしまった。IP強制表示中:210.136.161.402006-10-06 14:10:00 -
154:
◆iXh8IxtcLk
『大丈夫?気持ち悪い?』彼の前にしゃがみ込む。
『…大丈夫…死ぬ。笑』
『どっちやねんな!笑 とりあえずココ邪魔になるから更衣室行こ?な?』
『…ん。』そう言ってマキの腕を掴み、立たせて店の中に入る。〈重い!笑〉
『大丈夫か!?笑』店長に更衣室のドアを開けてもらいマキを中に入れ、座らせた。IP強制表示中:210.136.161.492006-10-06 14:16:00 -
155:
◆iXh8IxtcLk
『大丈夫かぁ?笑』
『……余裕。笑』店長の問いかけに弱々しい声で答えるマキ。
『どこまで強がんねんお前はぁ〜。笑』そう笑う店長に、『ちょっと待ってて』と言ってあたしは水をくみにキャッシャーに入った。
その時パッと伝票を見た。もう3時前やし。この人らが出たら終わるな。愛ちゃんの呼び客2名、後ちょうど30分。IP強制表示中:210.136.161.1432006-10-06 14:21:00 -
156:
◆iXh8IxtcLk
―ガチャッ―更衣室に入る。『マキ、飲む?』首を小さく横に振るマキ。やばげやなぁ、コレは。。
『なぁ店長?愛ちゃんの呼びもう延長とらへんやろ?』『せやなぁ。今日はもう閉めよか。売上もいいし。寝かせといたろ。』
――よし。『んな俺、戻るから。吐きそうやったらそこのゴミ袋に頼むわ。笑』と店長。『ラジャァ〜。笑』IP強制表示中:210.136.161.1342006-10-06 14:25:00 -
157:
◆iXh8IxtcLk
店長が出て行った瞬間、
――グィッ―!『ぃッ…!!』手首を思いっ切り引っ張られて、バランスを崩した。
『…アッ…。』膝をついた目の前にはマキの顔。あたしを真っ直ぐ捕えて離さない目。ドキドキする――…。
『な…に?』『…飲みたくないってゆったやん。』
〈ぅ…わぁッ…。〉赤い顔 で、上目遣いであたしを見上げる顔にやられた。ヤバィ…胸キュン。。笑IP強制表示中:210.136.161.462006-10-06 15:16:00 -
158:
◆iXh8IxtcLk
ドキドキするし、この暗さ、変な気分になる。笑
『あ、ゴメンな?笑 あたしもちょっと酔ってて調子乗っちゃって…。笑』
そんな心中を誤魔化す様に笑って見せたケド。
『…なおせ、足。』『へ?』『…今日は赤。笑』
『えッ!?ぁッ…!!』慌てて上がってたスカートを伸ばす。思いっ切りスリット入ってるから、下着見えてたみたい。IP強制表示中:210.136.161.1422006-10-06 16:13:00 -
159:
名無しさん
気になってやばいー?大好きです?
IP強制表示中:210.136.161.2012006-10-06 22:11:00 -
160:
名無しさん
めっちゃおもろい?
マキに惚れる!笑
完結どうなるか楽しみです
本間、主さん天才!IP強制表示中:210.136.161.342006-10-07 00:38:00 -
161:
名無しさん
これ夜遊びの小説ん中で
1番好きIP強制表示中:210.136.161.372006-10-07 00:41:00 -
162:
名無しさん
あげ
IP強制表示中:210.136.161.492006-10-07 01:41:00 -
163:
初?デス??カラず??ッと読んでました??
いっつも楽しませてもらってまあス??主サン絶対才能ありますょね!これカラも応援してまあス*・。+(*'v`pq)*・゚+IP強制表示中:210.136.161.1372006-10-07 02:12:00 -
164:
名無しさん
今日はこっち書いてくれるンかな〜?
IP強制表示中:210.136.161.372006-10-07 23:34:00 -
165:
◆iXh8IxtcLk
165サン、ありがとうございます。166サン、天才なんて滅相もない。笑 マキのキャラを誉めてもらえるのは凄い嬉しいです。モデルがいてますので…。笑
167サン、たくさんある小説の中で1番なんて光栄です。ありがとう。
168サン、あげありがとう。169サン、ずっと読んでくれてたんですね。才能なんて大それたモンじゃナィですが、楽しんでもらえてたら何よりです。
170サン、書きますよ〜。笑IP強制表示中:210.136.161.1292006-10-08 03:21:00 -
166:
◆iXh8IxtcLk
『…んま露出狂…笑』
『ちゃうわ!笑 もう!しんどいんやったら黙っときや!笑』『……ん。』
〈――……。〉――チョット、ドキドキした自分が恥ずかしくなった。いつもの冗談も、意地悪も弱々しい彼を見て。〈ホンマにしんどいんやろな…。〉ロッカーにもたれて顔を伏せたまま、動かないマキ。――今なら、どうにでも出来そう…。IP強制表示中:210.136.161.342006-10-08 03:27:00 -
167:
◆iXh8IxtcLk
――ッて、何を考えてんねやアタシはッ!笑 〈何か…〉マキとしてから、あたしエロくなった気がする…。。
『うつったんカナぁ…?笑』動かないマキの横にチョコンと座り、髪を撫でてみた。
――サラッ…動かない。
ソレをいい事にあたしは"今だけ…"そう心の中で呟いて、彼の頭をそっと自分の肩に乗せた。
マキの匂い――…。IP強制表示中:210.136.161.472006-10-08 03:34:00 -
168:
◆iXh8IxtcLk
『…幸せ……。』
そのまま、客が帰るまでこうしておこう。そう思い、あたしはボーッとこの状態に浸っていた。多分、20分位だろうか。
『ありがとう〜!』
ドアの外から愛ちゃんの声が聞こえてきたと同時に、『……ンッ…』マキが起きた。あたしの肩から、彼のぬくもりが、なくなった――。〈…ぁ…。〉IP強制表示中:210.136.161.332006-10-08 03:40:00 -
169:
◆iXh8IxtcLk
『…俺、どん位寝てた?』頭を上げ、目をこする。
『チョットだけ…ってか大丈夫?マキ。』――顔色、めっちゃ悪い。
『…ん、店終わった?』
『ウン、多分今お客さん帰りはったわ。』『…そう。』言った瞬間、立ち上がろうとするマキに、
『ちょッ、座っときや!?』腕を引っ張るが、『いい。大丈夫。』とそのまま扉まで歩こうとする。その足取りはフラフラ――。。IP強制表示中:210.136.161.1372006-10-08 03:48:00 -
170:
◆iXh8IxtcLk
『ちょっとぉ!全然大丈夫ちゃうやろぉ〜!笑』
急いでそばまで行き、扉を開けてあげた。その瞬間――ガチャッ…ドサッ―!
『…――ッわッ!!』
『ぃッ…た…ッ…』しかめっ面で目を開けると――…。『…ないわ、お前ら。笑』と、苦笑いであたしらを見下ろす店長と、そのすぐそばにお客サン。に、女のコに、愛ちゃん…。
『…えッ…えッ!?』IP強制表示中:210.136.161.1302006-10-08 03:55:00 -
171:
◆iXh8IxtcLk
あたしは瞬間に赤面。
ちょうどキャッシャーに背をつく体勢のあたしの肩に、倒れ込んでるマキ。体はピッタシ、密着。マキはピクリとも動かない。
〈…こんなんッ…―!!〉『あのッ…!や!アレッ…このコ酔ってて…!てか、のいてやマキ!マキって!!笑』一人テンパり、マキの体を退けようとするあたし。空回りで、お客サンはニヤニヤして店長の肩を叩いた。
『熱いなぁ〜…この店は従業員も♪笑』IP強制表示中:210.136.161.1442006-10-08 04:08:00 -
172:
◆iXh8IxtcLk
店長、ひきつり笑い。笑
『イヤイヤ、あの…ッ!!』あたしの否定を阻止する様に、更にお客サンが一言。
『…でも自分、お客さんおる時はマズィやろ〜!笑 ギャハハハハ〜!!笑』―――アカン… 『…すいません。笑』と、下向く店長。〈オイ!謝んなよ!笑〉そうして、最後のお客さんを帰し、何とか、本日の営業終了――…。IP強制表示中:210.136.161.522006-10-08 04:22:00 -
173:
◆iXh8IxtcLk
『んま頼むでお前は!笑』
着替えも終わり、ノートを書いてる途中、店長はパンを食いながらアタシの前のソファに腰掛けた。
『何がやねんな!てか否定しろよ!笑 ホンマに更衣室で変な事してた思われるやろ!笑』すると真顔で答える店長『え?違うんか?』――駄目や、コイツ。笑
ほっといてノートを続行するあたしの体に、重圧がかかり、文字がいがむ。IP強制表示中:210.136.161.522006-10-08 04:40:00 -
174:
◆iXh8IxtcLk
『…ンもうッ!!だるまかコイツはぁ!笑』
あたしはペンを起き、何度なおしてもあたしの方へ倒れてくる隣のマキの体を懲りずに壁の方へ押し戻す。それを見ては、
『よっぽどお前の事好きなんやって。笑』と、さっきの客の様にニヤニヤするオッサン…じゃなくて店長。
『うっさいなぁ親父!笑』そして、生意気言いながらも、実はチョット、喜んでるあたし――…。
ソレを見ていた愛ちゃんが、急に――IP強制表示中:210.136.161.1462006-10-08 04:53:00 -
175:
◆iXh8IxtcLk
『…ッ。』〈えッ…〉
立ち上がり、更衣室へ入って行った。―バタンッ―…
『…今、泣いてなかった?』『…よな?俺チョット見てくるわ。』あたしが言うと、店長は続いて更衣室に入って行った。〈何…?〉
キョドっていると、すぐ戻ってきた店長は、『綾、もう上がりな。マッキーと一緒に送り出てもらおか。』
と、ボーイに車のキーを渡した。『うん…?』IP強制表示中:210.136.161.1392006-10-08 04:59:00 -
176:
名無しさん
52
IP強制表示中:210.136.161.492006-10-08 05:00:00 -
177:
◆iXh8IxtcLk
いつもならウザィ位だべりたがる店長のその言葉に胸騒ぎを覚えながらも、ボーイとマキを車まで運んだ。
〈何や――?まさか…。〉考えていると、
『マキくんどうします?笑』と、ボーイ。『あぁ…笑』仕方なく、起きる気配がナィマキをボーイと2人で彼のマンションまで運ぶ事にした。が…―ガタンッ―!『わぁッ…!!』男の体ってのは重いモノで、2人で玄関の前で大苦戦。『…ハァッ!』やっとの事でマキのズボンのポケットから鍵を出し、家の中に入れた。IP強制表示中:210.136.161.472006-10-08 05:06:00 -
178:
◆iXh8IxtcLk
『もう一頑張り。ベットまで運びますか。笑』『ウン。笑』とは言ったモノの、廊下に寝そべって張り付いてるマキを見れば、やる気をなくす。『もうこのままでいっか?笑』なんて笑っていた時、―グィッ―!『キャッ!!』ピクリと動かなかったマキの体が動き、あたしの腕を掴んだ。
『マキ!?起きてんの!?』
顔を見ようと膝まづくと、『…ねがい。薬勝ってきて。このままじゃ明日無理…』と、今にも消えそうな声を絞り出した。IP強制表示中:210.136.161.1362006-10-08 05:14:00 -
179:
◆iXh8IxtcLk
ボーイと顔を見合わせる。
『…行ってきますわ。笑』と苦笑いの彼が〈はよ帰って寝たいやろうに。〉可哀想に思えたあたしは、
『あ〜…イイよ、あたし行っとくし。もう帰り〜!笑 営業時間外やし。』と、笑った。『え…イヤ、でも綾サン――』と気を遣うボーイ。
『いいで、あたし家近いし、薬勝ったらすぐ帰るからぁ〜。笑』
そう言うと、『スイマセン、ありがとうございます。』とボーイは素直に帰って行った。IP強制表示中:210.136.161.1482006-10-08 05:21:00 -
180:
◆iXh8IxtcLk
『フゥ…。マキ、立てる?ベットまで頑張ろ?』
残ったあたしはとりあえずマキを無理矢理立たせてベットへ運ぶ事に。
―バタンッ―!『フゥ…!』
何とか完了。スーツだけ脱がせ、布団をかける。
『大丈夫?』『…ンン…。』『あたし薬買ってくるな?キャベジンとかそんなんでイイの?』『…ん。お願い…』死にそうな彼。でも意識はしっかりしてるみたい。IP強制表示中:210.136.161.392006-10-08 05:29:00 -
181:
◆iXh8IxtcLk
財布を片手に、タクシーへ。
『この時間空いてる薬局…』駅前まで出る事に。
薬局で薬を選んでコンビニへ。適当に自分の朝ご飯と、マキが起きてから食べれそうなモノを買い、速攻で彼の家へ戻った。
『マキ〜?薬買ってきたでぇ〜大丈夫かぁ?』
『…りやぁ〜す…。』そう寝言かうわ言の様に呟き、そのまま寝息を立てて眠ってしまった。IP強制表示中:210.136.161.1462006-10-08 05:37:00 -
182:
◆iXh8IxtcLk
『…か〜わぃッ♪笑』
あたしはベットの下に座り、彼の寝顔をマジマジと眺める。こんなに酔って潰れてても明日の事考えてる位、彼は仕事熱心。昔から仕事だけは何しててもそやったなぁ。素敵。笑
そんなところも、大好きだ――…。
『…飲ませすぎてゴメンなぁ?』眠る彼に話しかけるあたし。ホンマに好きになってるんやなぁって実感した。今まで、何とも思ってなかったのか、それか気付かなかったのが、めちゃくちゃ不思議。いつも近くに居てたのになぁ――。IP強制表示中:210.136.161.1472006-10-08 05:47:00 -
183:
◆iXh8IxtcLk
ソレが、"あの日"から変わって、あんな事になって。マキが"男の子"なんやって実感させられて――…
『アカン…。』ヤバィ。。そんな事考えながら、初めてしたこの部屋で、2人きりで、しかもこんなに無防備な彼がいて。
――アカン。ムラムラする――笑触りたくなる。彼をもっと"感じたく"なる。
『…危険や…アタシ。笑』IP強制表示中:210.136.161.342006-10-08 05:54:00 -
184:
◆iXh8IxtcLk
あたしの中の、悪魔が、あたしに囁く。
"ちょっと位いいやん?笑"―ギシッ―…『チョットだけ…』彼の顔の横に手をつき、唇に触れる。〈やらかぁ…〉そのまま、導かれる様に、唇を、唇へ――
―チュッ…"もう、少しだけ" ―チュウッ、チュッ―…『…ン…』唸る様なその声に、我に返った。
――マヂヤバィぞ、アタシ。笑IP強制表示中:210.136.161.1322006-10-08 06:02:00 -
185:
◆iXh8IxtcLk
『…帰ろッ。』
コレ以上ココにいると何をしでかすかワカラナイ自分が怖くなり、帰宅を決定。笑
寝てる相手に。。自分が変質者な気がして仕方なく。『…バイバイ、マキ。』
こんな事を思われてるなんて何も知らず眠る愛しい彼に、バイバイを呟き、あたしは静かに部屋を出た――。IP強制表示中:210.136.161.462006-10-08 06:11:00 -
186:
◆iXh8IxtcLk
――その時、あたしは彼と久しぶりに、内緒でしたキスに浮かれてて。
気付いてなかった。
この日が、愛ちゃんとあたしの戦いの【最終章】の幕開けだったという事に。
IP強制表示中:210.136.161.422006-10-08 06:17:00 -
187:
◆iXh8IxtcLk
翌日――。
愛ちゃんはあたしに初めて、「目に見える」攻撃に出た。
IP強制表示中:210.136.161.1372006-10-08 06:21:00 -
189:
名無しさん
あかーん!
めっちゃ気になる!笑IP強制表示中:210.136.161.522006-10-08 10:59:00 -
190:
名無しさん
綾チャンかわええな?笑
IP強制表示中:210.136.161.1352006-10-08 13:26:00 -
191:
名無しさん
>>100-200
IP強制表示中:210.136.161.362006-10-08 14:41:00 -
192:
名無しさん
気になる?
IP強制表示中:210.136.161.442006-10-08 14:57:00 -
193:
まぁ?
主さん?頑張って完結さして下さいね?いつになっても待ってるんで?
あと??と?見たいんですケド、もし残っていたら貼って頂きたいんですが??なければ全然いいです?IP強制表示中:210.136.161.372006-10-09 00:47:00 -
194:
名無しさん
ないから困ってるって前レスで主サン本人が言ってたょ?ホントなんでなくなったんだろね?ウチも読みたい?
IP強制表示中:210.136.161.852006-10-09 10:46:00 -
195:
名無しさん
あげ?
IP強制表示中:210.136.161.752006-10-09 10:51:00 -
196:
名無しさん
感想スレあるから色々、雑談とか感想はそっちにかこうよ??小説が読みにくくなってしまう?
スペースすいません??IP強制表示中:210.136.161.1442006-10-09 11:34:00 -
197:
名無しさん
おもしろい??
IP強制表示中:210.136.161.712006-10-09 14:12:00 -
198:
◆iXh8IxtcLk
『おはよう〜』
寝坊したあたしはダッシュでお風呂を済ませ、髪も化粧も完璧じゃないまま店に来た。〈アレ?〉
マキの姿がない。
〈もしかしてあのまま死んでる…!?〉『なぁ、マキはぁ?』と、待機してた女の子に聞こうとした時――。IP強制表示中:210.136.161.1332006-10-09 15:30:00 -
199:
◆iXh8IxtcLk
―ガチャッ―更衣室のドアが開く。『おう、はよ。』
『わッ…ビックリした!笑 アンタ大丈夫なん?』マキの姿を見てホッとして笑った。すると、『おう。てかちょっと。』と、手招きする彼。『何?』連れられるがままキャッシャーの端っこへ。
しゃがんで周りを見渡してから、彼はポケットから何かを取り出した。
『あ、ケータイ。』IP強制表示中:210.136.161.502006-10-09 15:36:00 -
200:
◆iXh8IxtcLk
するとシーッと、唇に人差し指をあてジェスチャーする彼。『え?』戸惑うあたしに
『昨日忘れてた。』と、小声で言う彼。〈…てか。〉『何でコソコソゆうんよ?』
『ま。色々。てか、薬ありがと。おかげで何とか生き返ったわ。笑』――?
『ウン…?もう大丈夫なん?あんま顔色良くないで?』すると、マキはあたしの頭をポンッと叩いて立ち上がった。
『多分大丈夫。笑 はよ着替えてこい。』IP強制表示中:210.136.161.1422006-10-09 15:42:00 -
201:
◆iXh8IxtcLk
――?〈…変なのぉ。〉
いつもと違う彼の態度に疑問を抱きながらあたしは更衣室に入る。
ケータイを開き、客電しながら化粧をし髪を巻いてると、『あ、おはよざいまあす』と、女の子が2人入ってきた。『おはよ〜。』
すると、一人の子があたしに遠慮がちに声をかけてきた。
『あの〜…』『ん?何ぃ?』IP強制表示中:210.136.161.1382006-10-09 15:48:00 -
202:
◆iXh8IxtcLk
栗色のショートカットが良く似合うその子は新人で、以前あたしに"マキと愛ちゃんは付き合ってるんですか"と聞いてきた娘だった。
今日はまた何や?口を開いたその子の口からは、またマキの名前――
『綾チャンってマッキーと付き合ってるんですか?』
コレには、おったまげた。こないだは愛ちゃんってゆってたやん!笑
『ないで。笑 何で?』あたしは少し笑いながら答えた。でも、まだ何か言いたげなその娘の顔。IP強制表示中:210.136.161.332006-10-09 15:53:00 -
203:
◆iXh8IxtcLk
『マキの事好きなん?笑』何となくあたしから話しかけると、その子は、
『まさか!!』と手を振った。そしてチョット気まずそうに口を開いた。
『実は私、サイトで見たんですよね。綾チャンとマッキーがその…色々。だからそれやったらこないだ私"愛サンと"って失礼な事言ったカナって…。』〈…なるほど〉あたしとマキが付き合ってると思ってるんやな。
それであたしに"お似合いですよね"とか言ったん、気にしてるんか。IP強制表示中:210.136.161.1342006-10-09 16:00:00 -
204:
◆iXh8IxtcLk
『違うよ。笑 あたし幼馴染みやねん。だから書かれてたんも嘘やで。』
『えッ…あ、そうなんですか?』あたしがそう笑うとその子も少し顔が緩んだ。〈"嘘"ではナィケド…。付き合ってはないもんな。〉
自分にそう言い聞かせ、納得させる。すると緊張が少し溶けた様にその子が笑った。
『じゃあやっぱり愛サンが彼女なんですか?』〈わかった。この子噂好きやな。笑〉ワクワクした様なその子の表情で、悟った。IP強制表示中:210.136.161.412006-10-09 16:07:00 -
205:
◆iXh8IxtcLk
『付き合ってはないみたいやケドなぁ。』
再びコテを触りながら答えると、『そおなんですか!?』とビックリするその子。そこに、黙って着替えていたもう一人がこっちに来てチョコンとあたしの前に座った。
『綾チャン、愛サンと仲いいです?』その子の質問に少し悩んだが、『普通やで。』と辺り触りなく答える。
すると2人が顔を見合わせ、『言う?』と小さく言い合っている。IP強制表示中:210.136.161.412006-10-09 16:13:00 -
206:
名無しさん
りある??
IP強制表示中:210.136.161.2152006-10-09 16:24:00 -
207:
◆iXh8IxtcLk
――――――――
『ちょっと親父!!』
『ええッ?何やねん綾ッ?』2人の話を聞いた後、待機場で座ってたあたしは、店長が店内に入ってきたと同時に立ち上がった。
『ちょっと来て!』他の女の子の視線を無視して、店長の手を引き、訳ありでお決まりの相談場。更衣室へ連れ込む。IP強制表示中:210.136.161.482006-10-09 16:35:00 -
208:
◆iXh8IxtcLk
『何やねん痛いなぁ〜笑』いつまでもおとぼけキャラを貫く店長に、きつく言い放った。
『何でまたあたしが移動なんよ!?』その言葉に、
『え…!?何でお前それ誰から…』とかなり動揺する店長にを、追い込む様にあたしは声を荒げた。
『何で愛ちゃんのわがままが通るんよ!?しかも、ソレはいいとしても何でそれであたしがまた違う店行かなアカンの?!』
――普段、怒らないあたしのその態度に、更に動揺する店長。 当然だ。IP強制表示中:210.136.161.1342006-10-09 16:45:00 -
209:
◆iXh8IxtcLk
『何で知ってんねん?その話…』『さっき女の子に聞いた。皆に回ってるやろうから誰とは言わんケド…』
そう。さっき2人が教えてくれた話は――また、あたしが移動させられるカモしれないと言う事。しかも、ソレは愛ちゃんの一存だと言う事。昨日、愛ちゃんが店長に泣き付いている所を、目撃したらしい――。
『ホンマありえへんから。』IP強制表示中:210.136.161.1392006-10-09 16:49:00 -
210:
◆iXh8IxtcLk
『待て綾、でもそれはまだ決定じゃないし…』
『決定じゃなくても愛ちゃんがそう言ったんやろ?!どうせ理由はマキやろ?』『ソレは…』言い訳無用と言わんばかりに動くあたしの口は、止まらない。
『何でそんな事を店側は聞き入れんの?おかしいやん!愛ちゃんの恋愛応援する様なモンやん!』
――自分で口にするのも腹立だしい事実。ムカツク、何で…そこまですんの。IP強制表示中:210.136.161.1462006-10-09 17:18:00 -
211:
名無しさん
あげ??
IP強制表示中:210.136.161.882006-10-09 20:48:00 -
212:
名無しさん
今夜も更新待ってます、
早く完結して、レモンティーの方も頑張ってくださいネ★IP強制表示中:210.136.161.522006-10-10 00:41:00 -
213:
名無しさん
http://bbs.yoasobiweb.com/read_i.php?tb=chat_shosetu&id=8
ペット?見つけたー
?ゎ見つからんかったけどIP強制表示中:222.7.57.1162006-10-10 01:21:00 -
214:
名無しさん
あげ、
愛最悪、笑IP強制表示中:210.136.161.522006-10-10 11:01:00 -
215:
名無しさん
レッツ?あげぃッッ?
愛チャンホンマ最低やわ?
やったれ綾チャン??IP強制表示中:210.136.161.742006-10-10 17:29:00 -
216:
名無しさん
感想スレあるからそっちにかいて??
IP強制表示中:210.136.161.1392006-10-10 18:04:00 -
217:
名無しさん
あれはレモンティーのやろ?
IP強制表示中:210.136.161.432006-10-10 20:58:00 -
218:
◆iXh8IxtcLk
応援ありがとうございます。とりあえず更新します。
IP強制表示中:210.136.161.472006-10-11 01:26:00 -
219:
◆iXh8IxtcLk
この時、初めて愛ちゃんがどれだけあたしの事を嫌ってるのか実感した。何だかんだで今までは人の口カラ聞いた話で、現実味がなかった気がする。ケド、ココまでされてたなら話は別だ。
『綾。怒らんと聞けよ。お前の移店の話は確かにある。でも、愛がどうのこうのゆうてるカラだけじゃないねん。』
珍しく真面目な顔で語る店長の話を、とりあえず聞く。IP強制表示中:210.136.161.1372006-10-11 01:40:00 -
220:
名無しさん
あげ
IP強制表示中:222.7.56.2082006-10-11 01:41:00 -
221:
◆iXh8IxtcLk
『代表が来月からまた新しく店出すんや。それでやっぱり信用出来て仕事出来る娘誰か1人連れてくってなったら、愛は一番のココの古株やし、代表的にもお前のが愛着あるしな。』
そして店長は、「ぶっちゃけ」と話しだした。
愛ちゃんは、成績は良く、頑張ってて下の子にもボーイにも、あたしにもとりかく外面はイイが、店長や代表、上の人間にはとてつもなく我が儘な事。扱いにくい事。秘密だが、ごくたまに愛ちゃんが休む日があるが、ソレは自分の我が儘が通らなかった時の、いわゆる"あてつけ"だという事。IP強制表示中:210.136.161.522006-10-11 01:53:00 -
222:
◆iXh8IxtcLk
『綾は全然わからんかったやろ?笑 愛が裏ではどんなんか。笑』『……。』――確かに。1年同じ店に居て、しかも一番仲良くしてたのに、ついこないだ桃香が教えてくれるまで全然わからなかった。
〈アホや、あたし…。〉自分の鈍感さに情けなくなると同時に、愛ちゃんへのムカツキは、倍増…。。
『そんなんもあるし。やっぱり他から見てマッキーとお前は仲良すぎってのも正味あるから、モメんのも時間の問題やと思うねん。そうなったら愛はホンマにややこいからな。』IP強制表示中:210.136.161.1432006-10-11 02:03:00 -
223:
◆iXh8IxtcLk
店の事、成績の事さえ関心がなく、我が儘をゆわなかったあたし。ソレとは逆に、仕事には全く妥協がなく、でも我が儘を言う愛ちゃん。そっちの方が優先されるなんて――…。さっきのマキの態度がおかしかったのも、きっと店長に何か言われたからだろう。
REIで18歳カラ働いてきて、今日が一番ショックを受けた日カモしれない。
『…あたし邪魔って事?』
IP強制表示中:210.136.161.1362006-10-11 02:13:00 -
224:
◆iXh8IxtcLk
『そんなんゆうてへんやろ!』この時ばっかりは必死で説得しようとする店長も、うっとおしく感じて。
『だってそうやん!あたしだってココずっとおるねんから違うトコなんて行きたくない。それに…!マキとだって別に普通にしてるのにアカンの?』
あたしが勝手に好きなだけ。ベタベタしてるのは愛ちゃんの方…
『あたしの方やしな…嫌な思いさせられてるんは…』――やのに、何で。IP強制表示中:210.136.161.1422006-10-11 02:21:00 -
225:
◆iXh8IxtcLk
『綾、わかった。ほんなら―』店長が口を開く前に言ってやった。
『移動させられるんやったら辞めるから!あたし。』
その後、焦って何か言おうとする店長に軽くキックして更衣室を出た。
「考えるから!とりあえずケンカだけはやめてくれ!」最後にそう言われて――。IP強制表示中:210.136.161.462006-10-11 02:25:00 -
226:
◆iXh8IxtcLk
スイマセン、明日朝早いので、今日はコレで…。
おやすみなさい。IP強制表示中:210.136.161.352006-10-11 02:27:00 -
228:
名無しさん
ペットの感想もレモンティーの感想スレにかいてってかいてあったよ??
IP強制表示中:210.136.161.442006-10-11 06:19:00 -
229:
名無しさん
ペットの感想スレできてるょん?
IP強制表示中:210.136.161.1352006-10-11 06:25:00 -
230:
名無しさん
見つけやすいよーにあげ
IP強制表示中:210.136.161.1292006-10-13 01:53:00 -
232:
◆iXh8IxtcLk
『綾サン入ります!』
その後、あたしは自分の客が来てその日はほとんどずっと接客していた。イライラがだいぶ収まったのは、今日愛ちゃんが休みだった為。でもこの休みさえ"作成"だと思うと…悔しさが込みあげた。
『お疲れぇ〜。』IP強制表示中:210.136.161.492006-10-13 23:26:00 -
233:
◆iXh8IxtcLk
送り待ちのあたしに伝票整理しながらぼやくマキ。
マキもマキで、どうせ店長に"あんま仕事中はあたしと喋んな"トカ何とか言われたんやろうケド、そんなん守らんでいいやんか…。。『なぁマキ〜…』話しかけようとした時。―ガチャッ―『あッ、綾!さっきの続きやねんケド―…』店に入ってきた店長を無視して、黙った。『送りまだぁ?』
『あッ、行きましょか。』
ボーイの後をついて店を出た。IP強制表示中:210.136.161.1312006-10-13 23:33:00 -
234:
◆iXh8IxtcLk
〈クソ店長…!〉電話がかかってきたのも無視した。
あたしは結構ショックだったのだ。店長は、あたしの味方をしてくれると思ってた。大げさだけど、店側に"裏切られた"気がしたから。家についてすぐ、次はマキから電話が鳴ったケド、店長に頼まれたのかなぁと思うと出る気になれず、無視した。IP強制表示中:210.136.161.492006-10-13 23:39:00 -
235:
◆iXh8IxtcLk
が、途切れた瞬間また鳴る着信音にイラッとしつつケータイの通話ボタンを押す。〈ひつこいなぁ!〉―ピッ―!
『もし!』すると受話器カラ聞こえたのは、思わぬ声。『もぉし?てか、なんか機嫌悪い?笑』――ヒカリ。『ごめんヒカリかッ!笑 どしたん?』声のトーンを上げて平然を装う。IP強制表示中:210.136.161.512006-10-13 23:46:00 -
236:
◆iXh8IxtcLk
『ん〜綾チャン今どこぉ?』『家やでぇ。』
『あ〜もう家か〜!』――聞くと、店に桃香が来てて、あたしを呼んで欲しいとの事。『はよこぉ〜い!』受話器の向こうから入ったその口調から、桃香はだいぶ酔ってる様子。笑
『怖いから行こかな。笑』『あッ、いいで!もう家なんやったらユックリ寝ときぃ!』そう、ヒカリに言われたが、寝れそうにもないし、今日の事を2人に聞いて欲しくて行く事にした。IP強制表示中:210.136.161.412006-10-13 23:52:00 -
237:
◆iXh8IxtcLk
軽く化粧直しをしてヒカリの店に向かうと――。
『あッ♪綾チャ〜ン♪』
『寝てるやん!笑』あたしに手を振るヒカリの横で、ソファに倒れ込んでる桃香。『飲みすぎやねんコイツは!笑 ほら、ほっといてこっち座り!綾チャン♪』と、ソファをポンポン叩くヒカリの顔も、少し赤い。
『大丈夫かいなぁ〜。笑』隣に腰かけるあたしの肩に寄りかかり、『綾チャン来たから大丈夫〜♪笑』と、ニターッと笑うヒカリ。
〈酔ってるなぁ。笑 タイミング悪かったかも。〉IP強制表示中:210.136.161.372006-10-13 23:59:00 -
238:
◆iXh8IxtcLk
そんな事を思った瞬間、
『なぁなんかあったぁ?』とあたしの顔を覗き込む彼に不覚にもドキッとする。
『えッ、やッ、別に…ゎッ!』そんな事もお構いなしに、あたしの肩をグッと引き寄せ、髪を撫でながら、甘えた様な口調で、でも男らしい台詞を囁く彼。
『よ〜しよし…。綾チャ〜ン?大丈夫?俺ができる事なら力になるからね。頑張りやぁ?マキ…。』IP強制表示中:210.136.161.1302006-10-14 00:14:00 -
239:
◆iXh8IxtcLk
『あ…ウン。ありがと。』
『よ〜しよし…!んまに可愛いなぁ〜綾チャンは…笑』彼の腕の中。懐かしさを感じる彼の匂い。久しぶりのに感じた彼のぬくもり。
終わったハズなのに、ドキドキするのは何でやろう。
〈…てゆうか、ホストっぽい!今。笑〉チラッと彼を横目で見て、その理由にすぐに気づく。ソレも仕方のない事だろう。こんな可愛い彼。綺麗な顔にこんな甘い言葉を囁かれたら、大概の女の子はドキドキしちゃうのが普通だろうな。って。
『あんなヒカリ、今日なぁ〜…』IP強制表示中:210.136.161.502006-10-14 00:22:00 -
240:
◆iXh8IxtcLk
気付けばあたしはヒカリに話していた。今日あった事を。ヒカリは聞き終えた後『…ヒドィなぁ愛ちゃん。負けたアカンで綾チャン。』
とまた優しくあたしの髪を撫でてくれた。
『ウン…負けへんつもり。笑』
あたしは、甘えていたのだ。いつもどんな時もあたしを受け入れてくれる彼に。「甘えちゃダメ」と、思ってたのに、いつの間にか。甘えていた――。IP強制表示中:210.136.161.522006-10-14 00:27:00 -
241:
◆iXh8IxtcLk
帰る際には、あたしの気は晴れていた。
〈明日からまた頑張ろう〉本来ホストクラブッて、こう思わせる接客をしてくれる場なんだろうと思うと、やっぱりソレが自然に出来るヒカリを改めて「凄いな」と実感した。
〈あたしもヒカリを見習わないと。〉当の彼は、そんなあたしの心中に気づく訳もなく、キョロキョロと道路を見渡し、赤いままの顔でタクシーを探していた。
『ヒカリ?いいで自分で探すから。桃香起きるかもやし戻ったって?』IP強制表示中:210.136.161.362006-10-14 00:36:00 -
242:
◆iXh8IxtcLk
『ア-カ-ン!!こんな時間に綾チャン一人は危険すぎる〜!』〈まだ酔ってるなぁ。笑〉『もう朝やで。笑』
『うるさ〜い!笑』その時、彼の体がよろけた。そんなに飲んだのだろうか?
『危ない!笑』あたしは彼の肩を支えて立たせる。〈あ…〉お酒臭い。笑 桃香も潰れてたし、2人で盛り上がってたんかな?
『ごめ〜ん…綾チャン…ッ!あッ!』ヒカリは、あたしに寄りかかりながらも、タクシーを発見したらしく手を上げた。IP強制表示中:210.136.161.1332006-10-14 00:50:00 -
243:
◆iXh8IxtcLk
―キキィッ―…タクシーが止まり、ドアが開く。『ありがとう。あんま飲みすぎなや。笑ほんならね。』そう言って、タクシーに乗ろうと背を向けた、その時――グィッ――!『――…ッ…!』一瞬だったが心臓がバクバク。腕を掴まれ彼の方を振り向いた瞬間、キスされた。不意打ち…『―…ぁ…。』突然の事で何も言えないあたしに、
『…ば〜ぃばぃ♪』とニッコリ笑顔を向ける彼。あたしはどうしていいかわからず、何も言わずタクシーに乗り込んだ。IP強制表示中:210.136.161.1422006-10-14 01:01:00 -
244:
◆iXh8IxtcLk
――――――――――
『………。』IP強制表示中:210.136.161.392006-10-14 01:08:00 -
245:
◆iXh8IxtcLk
〈―…したよな、キス。。〉何度も、自分の唇を触っては昨日の感触を思い出す。そして確認し、頭の中がこんがらがる。『何で…。』酔ってたカラかな?覚えてないよな?ヒカリからメールは来たケド普通に「お疲れ」メールやったし…。でも…
『キスでもしたい?』
『…はッ!?』その声にビックリして顔を上げると、そこには大好きな彼、マキの姿が。
『さっきからずっーと自分の唇触って。』IP強制表示中:210.136.161.1292006-10-14 01:19:00 -
246:
◆iXh8IxtcLk
彼は言いながら、チョコレートを袋から出し、一粒口に入れた。『そんなんちゃうもん!』『フーン。』否定しながらも、動くそのマキの唇に目が行く。〈ヤバィ?…〉
今は店の中、待機中。まだ早い時間で客は居なくて、マキはお菓子タイムらしく。あたしはぼーっとソファ-に座り、一人昨日のヒカリとのキスを思い出していた。
辺りを見渡しす。
――愛ちゃんはまだ出勤してない。IP強制表示中:210.136.161.1342006-10-14 01:28:00 -
247:
名無しさん
がんばれ
IP強制表示中:222.7.56.582006-10-14 02:08:00 -
248:
名無しさん
続き気になるぅ?
IP強制表示中:210.136.161.2102006-10-14 17:24:00 -
249:
名無しさん
>>173
IP強制表示中:210.136.161.1472006-10-14 18:49:00 -
250:
名無しさん
>>173ー256
IP強制表示中:210.136.161.522006-10-14 18:50:00 -
251:
名無しさん
あげ????
IP強制表示中:210.136.161.652006-10-15 15:17:00 -
252:
名無しさん
あげぇぇ?
IP強制表示中:210.136.161.432006-10-16 10:43:00 -
253:
名無しさん
両方ほったらかしかよ?はよ書けや?
IP強制表示中:210.136.161.1462006-10-16 12:16:00 -
254:
名無しさん
まだ二日しか経ってないやん?どんだけ短気なん?
IP強制表示中:210.136.161.502006-10-16 14:49:00 -
255:
なつ
??ドキドキする??ガンバってな?
IP強制表示中:210.136.161.502006-10-16 19:36:00 -
256:
名無しさん
レモンティーの方が4日もほったらかしなんじゃ?
IP強制表示中:210.136.161.452006-10-16 20:55:00 -
257:
名無しさん
怒るとしわふえるでぇ?
IP強制表示中:210.136.161.1322006-10-16 21:27:00 -
258:
名無しさん
↑おまえキショイ
IP強制表示中:210.136.161.402006-10-16 21:38:00 -
259:
名無しさん
ゆっくりでいいんで
待ってるネ?
大変やと思うけど
最後まで頑張ってください?IP強制表示中:210.136.161.362006-10-16 22:52:00 -
260:
名無しさん
頼むから感想スレに書いてください……
見ずらいんで…
お願いしますm(._.)mIP強制表示中:210.136.161.502006-10-16 23:39:00 -
261:
名無しさん
あげ?
IP強制表示中:210.136.161.1452006-10-17 03:30:00 -
262:
◆iXh8IxtcLk
遅くなってスイマセン。更新します。
IP強制表示中:210.136.161.502006-10-19 21:33:00 -
263:
◆iXh8IxtcLk
〈同伴カナ…。〉その時ちょうど出勤してきた愛ちゃんの隣には、馴染みの太客。思った通り同伴。
『マキちゃんおはよぉ♪』いつも通り、マキへ満面の笑みの挨拶。クルクルの髪、大きい目、細いのに、出るトコロの出た、でも小さい女の子らしい体――。
〈やってられん…笑〉
『綾、暇そやし、手伝って。笑』『へ?ウンッ。』
マキに呼ばれ、隣に移動しグラスを拭くのを手伝う。IP強制表示中:210.136.161.382006-10-19 21:44:00 -
264:
◆iXh8IxtcLk
―キュッキュッ、カチャン―…
『オイ、もっとちゃんと拭けよ。』『えぇ?吹いてるやん。』『もっとちゃんと!』『んもぉ!笑 マキ変なトコ几帳面やな。笑』
2人並びせっせとグラスをふき、並べる。―てか…
〈何かマキ普通やなぁ。〉また店長に何か言われたんかなぁ?―カチャンッ―
『静かに置け、割れる。』『うるさいな〜!笑』『んまお前はB型丸出しやな。笑』IP強制表示中:210.136.161.1452006-10-19 21:56:00 -
265:
◆iXh8IxtcLk
『アンタもやん!笑』
そんな会話で笑いながら作業を続けていると、着替えてきた愛ちゃんと、目が合う。〈――…ェッ。今…〉
いつもなら目が会えば絶対声を掛けてくる愛ちゃん。今日は、あからさまに顔をプィッと横向けて、少し、怖い顔に見えた。そのまま彼女はキャッシャーに入ってきて、いきなり、あたしの肩を押し――…グィッ―
『なぁマキちゃぁん?今日終わった後チョットいい〜?相談あるねん愛〜。』あたしとマキの真ん中に入ってマキの腕を触った。IP強制表示中:210.136.161.1342006-10-19 22:04:00 -
266:
◆iXh8IxtcLk
『何、どしたん?』
『ん〜…マキちゃんだけに話したい事やからぁ〜。』そう言って横目であたしを見たその行為で、あたしの火に油を注いできたのだ。『おう。てか、とりあえず行ってこい。』と席に行く様に言うマキ。『ハァ〜イ♪じゃ、後でね〜。』そう言って愛ちゃんがキャッシャーを出る際、目が合っていた。その目は今まで見た事ない位冷たく、あたしに伝えていた。ソレはもう、カンペキに「宣戦布告」。
とうとうあたしに、素顔を剥き出しにした瞬間だった――。IP強制表示中:210.136.161.482006-10-19 22:12:00 -
267:
◆iXh8IxtcLk
〈…とうとう本性見せたな。〉――こうなったらあたしだって黙ってないし…。むしろ、その方が好都合だ。正々堂々、戦えるし。。
ホントウに、何の遠慮もいらない。あんな影で色々されてて、今更情けも何もない。
あたしが何かした訳じゃない――。IP強制表示中:210.136.161.502006-10-19 22:18:00 -
268:
◆iXh8IxtcLk
かと言って、子供じゃないし、店長にとめられてるし、喧嘩を売る訳でもなく。ただ、この日、この瞬間からあたしと愛ちゃんは目も合わせなくなった。一緒に接客につく時は、最低限の会話しか話さない。仲の良かったあたし達。そうしてたら店の人間にはすぐに気付かれ、色々噂され、そのうち客も気付いて噂を立てる様になった。「?1と?2の対立」それがハタから見れば面白かったのだろう。
でも、確実に店内の雰囲気は悪くなっていた。皆があたし達2人に気を使い、ヒヤヒヤして。IP強制表示中:210.136.161.1452006-10-19 22:33:00 -
269:
◆iXh8IxtcLk
『綾サン入ります!』
『愛サン入ります!』
でも、当の本人のあたし達は2人共、ますます仕事の調子が良くなり、それぞれハイペースで成績を伸ばしていた。
『競ってんのかな?』『綾サン愛サン抜けるんちゃん?』『愛サンもやばいケドなぁ。』なんて、周りはコソコソ言ってたケド、決してそういうつもりではなく、ただ単に調子が良かっただけ。少なくともあたしは――。IP強制表示中:210.136.161.1392006-10-19 22:38:00 -
270:
◆iXh8IxtcLk
「From:ヒカリ
綾ちゃあん♪頑張ってる?最近どぉ〜?(>_IP強制表示中:210.136.161.432006-10-20 00:20:00 -
271:
◆iXh8IxtcLk
『綾上がっていいで〜。』『あ、はいはい。』
マキは、褒めも怒りもしないから。〈褒めて欲しい訳じゃないケド、何かゆって欲しいなぁ…〉何も言わんって無関心みたいで一番イヤやんか――。
着替えに行こうと更衣室のドアに手をかけた時、
『マキちゃぁ〜ん!!来週やで締日!』――聞こえてきたその声に、足が止まる。『ムリやって。笑 まだゆってんの。笑』と、マキの声。
――そっか…もう締日か。「ご褒美にデート」――…ホンマにする気なんやな。IP強制表示中:210.136.161.342006-10-20 00:27:00 -
272:
◆iXh8IxtcLk
『まだ3日あるもん!!絶対愛取るも〜ん!!』〈うわ…何か自信ありげ…。〉
『はいはい、ま-頑張って。笑』『も〜!3日後みときやぁ〜!笑 それに約束は約束やで!』『ハイハイ。』――マキもハイハイじゃないから!!〈…今愛ちゃん何本やねやろぉ。〉ジッと聞耳を立てつったつあたしの肩を誰かがポンッとたたき、更に耳元でコソッと囁いた。
『愛、今192本。だから後…約50本やな。笑』
『!?』ビックリして振り向くと、そこにはにやけたオッサン…じゃなくて店長。
『聞いてへんし。笑』IP強制表示中:210.136.161.1392006-10-20 00:40:00 -
273:
◆iXh8IxtcLk
『お前の後ろ姿が聞いてたから。笑』『黙れ親父。笑』すると今度はさっきより強めにあたしの肩を叩く。―バシッ―!『ぃッた…!笑』『心配すんな!定休日挟むし実質2日やし、ムリや♪世間は給料日、ド平日♪』〈―――……。〉
ウン…そうよな――。多分、イヤ、99%"ムリ"やろ…。
「ムリ」――そう、思ってんねんケド。
でも――…IP強制表示中:210.136.161.1412006-10-20 00:46:00 -
274:
◆iXh8IxtcLk
『その1%をモノにしそうやな、あの女の場合。』
『やっぱり〜!!泣』
『もう桃!笑 今日は綾チャンを応援する会やろ!落ち込ましてどおするねん!笑』
翌日、今日は定休日――。久しぶりヒカリの綺麗な部屋の床に散らばる大量のお酒とおつまみ。今日は飲み会。桃香とヒカリが「あたしを応援する会」を開いてくれて。
『ハァ…あたしはやっぱ思っててん…愛ちゃんなら意地でもやるやろなって…。』――そう、やっぱりあたしはビビっていたのだ。IP強制表示中:210.136.161.1422006-10-20 00:54:00 -
275:
◆iXh8IxtcLk
『やりよるで。あの女なら!』追い討ちをかける様な桃香の言葉。でもあながち、間違いでもなさそう。
3人一気にグビッとカンビールを飲み干す。
『…ウン、今までありがと、ヒカリ、桃香…。笑』
『チョット綾ちゃん!何をゆうてんの!笑』ヒカリの突っ込みも無視して、ぼやく。『今日も…こんなお酒にも付き合ってくれたし…。笑あたしそれだけで十分幸せ者やぁ〜…笑』――気分は死にかけの老人。。笑
―バンッ―!『んもう!何ゆうてんの!!』桃香の大きい声に顔を上げた。IP強制表示中:210.136.161.432006-10-20 01:03:00 -
276:
◆iXh8IxtcLk
『こんなんゆうたら悪いケド…実際2人きりにしたらどうなるかワカランねんで?』
――ホンマそれ…。
『…確かに。』頷くヒカリ。言わんとってよ…。
『マキちゃんだって男やし。愛ちゃんだって絶対綾チャンへの嫌がらせの為に誘惑するやろ?』『…ウン…。』――"誘惑"…怖すぎるソレは。ただでさえ可愛いのに。『…てゆうか、むしろマキちゃんから行くカモ…ウン!正直悪いケド桃は思うわ!』『ソレはッ…』『ありえる…。笑 体験者談やもんね…。笑』――ヒカリまで…。でも、確かに言えてる…。考えたくないケド、マキから襲いそやし…。IP強制表示中:210.136.161.482006-10-20 01:18:00 -
277:
◆iXh8IxtcLk
あたしの時もそおやったもんな…。露出してたら、いきなり――…。
『あ〜もぅマキのアホ!!笑 いつからあんな子になってもおたんやろぉ〜!!』
ソファに転がり枕を叩くあたしに、2人は冷静に指摘する。『イヤ、男って皆そんなモンやで。笑』と桃香。
『そおなん!?』『あ…ウン。笑 若いし、ね。笑 俺は違うケド。笑』とヒカリは苦笑い――。そやんな…。ヒカリだってこないだ酔った勢いでチュウしてきたし…その事には敢えて触れへんケド。『あ〜もうどうしたらいいんあたし!!笑』IP強制表示中:210.136.161.1292006-10-20 01:25:00 -
278:
◆iXh8IxtcLk
トドメの一言。
『綾チャンが愛ちゃん抜くしかないやろ!』―撃沈―…『それは絶対にムリ…。笑』『綾チャン今何本?』『154…』『う〜ん…』頭を抱える桃香に『俺いこっか?2日間同伴ラストで。』とヒカリ。『いいよそんなん…。』『それでもムリやろなぁ…売上勝ってもポイントやもんなぁ…。』桃香はそう言って少し黙った後、ニンマリ笑う。『デート後つける?笑』
『それいい!笑』ヒカリはそれに乗ってるけど――
『イヤや…。笑 見たくない…それに、一番惨めやぁ、ソレ…。笑』――黙る3人。IP強制表示中:210.136.161.422006-10-20 01:34:00 -
279:
◆iXh8IxtcLk
その後の事は飲みまくってよく覚えてないケド、ヒカリと桃香が何やらかんやら、ずっとあたしを励ましてくれてたのは覚えてる。
――次の日――
終わった頃には、グラフは愛ちゃんのとこだけコレ以上伸ばせなくなっていて、新しい紙が上から重ねられていた。
"226本"――。ダブル同伴ラスト。IP強制表示中:210.136.161.1342006-10-20 01:42:00 -
280:
◆iXh8IxtcLk
あたしも同伴ラストとオープンラストで本数は伸びたケド、抜けるハズも追いつくハズもなく――。
『マヂやりよるんちゃうか。アイツ。』
店長やボーイのその言葉に胸を痛め、家に帰った。
『―ハァ…。』ケータイを開く。《マキ》――カチンッ…『ハァ…』電話して、何をゆうってゆうの。
「愛ちゃんとデート行かんとって」?そんな事――…IP強制表示中:210.136.161.1452006-10-20 01:47:00 -
281:
◆iXh8IxtcLk
口が裂けても言えない――。
枕してようが、何してようが、愛ちゃんが"頑張っている"事に変わりはない。 あたし以上に"頑張っている"事に――。
その時、握ってたケータイが鳴った。―♪♪♪―
『…ぇッ。』少し、迷ってドキドキしながら通話ボタンを押す――。IP強制表示中:210.136.161.1482006-10-20 01:54:00 -
282:
◆iXh8IxtcLk
『…もしもし。』
『あッ、もぉし綾?寝てた?』『ウウン、起きてる。』受話器から聞こえる彼の声に、ドキドキしながら体を起こし、集中する。
『どしたん?マキ。』〈電話…久しぶりカモ。〉
『ん〜てか今家ついた。』耳を澄ますと、ガチャッ―と、限界のドアを閉める音。〈今部屋上がんねやぁ…〉リアルに今の彼の姿が想像出来て、何だか微笑ましいキモチになり、冗談をこぼす。『お帰りなさいませ〜笑 お風呂にしますか?ご飯にしますかぁ〜?笑』IP強制表示中:210.136.161.462006-10-20 02:23:00 -
283:
◆iXh8IxtcLk
『笑。「ご主人様〜」ってないの?笑』―バタンッ―〈あ、今冷蔵庫あけたな。笑〉『ご主人様〜。笑 またプリン食べるんですかぁ〜?笑』『何でわかんねん。笑』少し、笑ってかすれた声。〈好きやなぁ〜この声。〉なんだか嬉しくなったあたしは電話越しでのこの家族ごっこ?笑 を続行。
『もぉ〜笑 そんなん食べる前にご飯かお風呂答えて下さ〜いッ。笑』
すると小さな笑い声の後に、意外な答えが返ってきてあたしの心臓にピンポイント矢で刺さる。
『ん〜…んなお前。一番先食うわ。笑』―――…ッ。IP強制表示中:210.136.161.442006-10-20 02:34:00 -
284:
◆iXh8IxtcLk
『……くわさんからぁ〜!笑』『何で?笑 いいやん、食わせろや。笑』
一瞬本気でドキドキして、少し間が空くのを誤魔化した。そんなあたしと比べ、いつも通り話す彼。ココで差が出て、思い知る。"あ〜やっぱこんなんでドキドキするんはあたしだけかぁ"ッて。―ギュゥッと布団にくるまる。
『なぁマキぃ?おいし?』『え?ウン。お前のがうまいで。笑』『…もう!笑』
――胸ん奥、くすぐったい。冗談のつもりねやろうケド。アンタの一言一言にホントにいちいちくすぐるったいねんから。IP強制表示中:210.136.161.382006-10-20 02:44:00 -
285:
◆iXh8IxtcLk
『なぁマキ?』『何〜?』プリン食べながら話してんだろうなって彼の声。愛しいなぁ…。
『あ…』〈アカン…。〉
『…あたし最近頑張ってるやろッ?』愛ちゃんの名前を出しそうになり、思わず話題を変えると――
『せやなぁ。店長もお前の事褒めてたで。』そう返ってきた。『マキも褒めてや。笑』思わず言ってしまう。『ま、考えとくわ。笑』『何よそれ〜。笑』
その時――、IP強制表示中:210.136.161.492006-10-20 02:51:00 -
286:
◆iXh8IxtcLk
『あッ、ちょ-ごめん、キャッチ。』『えッあ、ウン、わかったッ…』――突然、そう言って電話が切られた。
〈もうちょっと喋りたかったなぁ…。〉キャッチ誰からやろぉ?愛ちゃん…じゃナイよなぁ?てゆうか、何電や?今の。ま,いっか。声、聞けたし――…。
ほんの少しだけ、愛ちゃんの事を忘れられて、明日の事を考えずに済んで、あたしは眠りについた――。IP強制表示中:210.136.161.1432006-10-20 02:56:00 -
287:
ごりちゃん
ハニャ
IP強制表示中:210.136.161.1442006-10-20 11:47:00 -
288:
?
更新されてる?次回も楽しみに待ってます?(・o・)
IP強制表示中:210.136.161.352006-10-20 16:40:00 -
289:
名無しさん
あげ
IP強制表示中:210.136.161.1432006-10-22 01:27:00 -
290:
名無しさん
今日も忙しいんかな?
待ってますIP強制表示中:210.136.161.1302006-10-22 23:52:00 -
291:
ауцмι
?ぉ久しぶりτ"ぇ?す?頑張っτ完結しτねぇ?????取っちゃった???
IP強制表示中:210.136.161.452006-10-23 03:35:00 -
292:
名無しさん
あげ?
IP強制表示中:210.136.161.412006-10-23 22:39:00 -
293:
名無しさん
あげ
IP強制表示中:210.136.161.392006-10-26 03:01:00 -
294:
名無しさん
書かないんですか?
IP強制表示中:210.136.161.522006-10-29 01:30:00 -
295:
名無しさん
もう書かんの?
IP強制表示中:210.136.161.482006-10-29 04:57:00 -
296:
名無しさん
あげます?主さんゆっくりでいいんで待ってます?
IP強制表示中:210.136.161.382006-10-30 18:13:00 -
297:
◆iXh8IxtcLk
そしてとうとうその日がやって来た――。
締日。。
『いらっしゃいませ-!!』
オープンから賑わう店内。愛ちゃんは今日もダブル同伴で、もちろん愛ちゃん意外の女の子も同伴ラッシュで、久しぶりに空席がない。ボーイ達もせわしなく動いている。IP強制表示中:210.136.161.1472006-10-30 20:34:00 -
298:
◆iXh8IxtcLk
ちらほらと客がチェックしだして、少しずつ静かになる店内。席についてるのはあたしと愛ちゃんだけ。〈さすがにコレ以上は…〉と、その時、愛ちゃんが席を立つのが見えた。そしてそのままボーイを連れ店を出て行くではないか。〈…?〉
2、3分後、柄の悪そうなオッサンを3人連れて戻ってきたのだ。
―アウト―…
あたしの中で、終了ゴングが鳴った気がした。IP強制表示中:210.136.161.1312006-10-30 20:45:00 -
299:
◆iXh8IxtcLk
その客3人の席に、他の女の子はついてなかった。
『ありがと〜♪』
自分の客を見送り、伝票を覗き込んだ。やっぱり――トリプル指名ッてヤツだ。あのオッサン3人は全員愛ちゃん指名。
『これはもうやりよったな。愛は朝まで引っ張りよるやろ、皆上がろか。』
――店長のこの言葉が何よりの証拠だ。IP強制表示中:210.136.161.332006-10-30 20:50:00 -
300:
◆iXh8IxtcLk
『綾ホンマよおやったわ!!俺ホンマ感動してるわ!!よし!!今日飯でも行くか!!俺のおごりや!!』『いか〜ん。』
興奮気味の店長を通り過ぎ店を出た。歩こう。テクテク歩いた。歩きながら、考えていた。〈今日終わったら、マキと店長と愛ちゃんと3人でどっか行ってお祝いでもすんねやろなぁ…。〉
そいでもって、愛ちゃんはまたマキに頭撫でてもらったりベタベタひっついたり、デートの約束…
『うあぁ〜だるい…笑』IP強制表示中:210.136.161.1452006-10-30 21:00:00 -
301:
◆iXh8IxtcLk
家につくとすぐ布団に転がり込んだ。『ハァ…そや、報告しなな。』自分からこんな嫌な事を口にしたくはないケド、色々話を聞いてもらってたヒカリと桃香にメールを送った。
「やられた(T_T)愛ちゃん↓笑」
――たったそれだけ。IP強制表示中:210.136.161.362006-10-30 21:04:00 -
302:
◆iXh8IxtcLk
桃香からはすぐ電話がかかってきて、『桃がそのデートを阻止したる!!』とか言って慰めてくれた。
ヒカリは仕事中なんだろう、メールは返ってこなかった。
IP強制表示中:210.136.161.452006-10-30 21:06:00 -
303:
◆iXh8IxtcLk
――翌日、愛ちゃんは当欠だった。昨日はしゃぎまくってたんかな。
『お〜す。』『はよう〜』いつも通りのマキ。いつも通りの"フリ"をするあたし。もちろん本当は気になって仕方なくて。
『愛ちゃん昨日めちゃ飲んだんちゃ〜ん?笑』
と、冗談混じりでマキに聞いてみた。それ位しかあたしには出来ないから。。IP強制表示中:210.136.161.1442006-10-30 21:11:00 -
304:
◆iXh8IxtcLk
『やなぁ。襲われかけたって。笑』思い出してるのか笑ってるマキ。
『…あ、そう。』自分から聞いた癖に、やっぱり聞きたくなくて、そっけない態度を取ってしまう。子供みたいだ。そんな自分が嫌。でもやっぱり気になって、聞かずにはいられない。
『そう言えば、デートどうなったん??』『あぁ〜、ご褒美?』『うん、ソレソレッ。』 マキは頭をかきながら答える。
『次の定休日。めんどいケド約束したししゃあない。』IP強制表示中:210.136.161.392006-10-30 21:16:00 -
305:
◆iXh8IxtcLk
『…あ、そう…。』
〈行くんや…。〉"やっぱり"。そうなると思ってた。ケド―…。
『どこ行くん?』
『遊園地ゆうてた。起きれんかな?俺。』――しかも遊園地…めっちゃ楽しそうやし。。あたしも全然行ってないし。。
『そっか…いってらぁ。』あたしはそう言ってフラフラと更衣室に入った。〈嫌や…。"約束やし"とか、守らんでいいし…〉IP強制表示中:210.136.161.492006-10-30 21:22:00 -
306:
◆iXh8IxtcLk
その日接客中もあたしの頭の中はその事で一杯。
考えやん方がいいんやケド、考えてしまうモノはどうしようもない…。思い切ってゆってみた。が――
『なあマキ。』『ん〜?』『あたしも遊園地行きたい…』『お前向いてないやん!笑 絶叫ムリやのに。笑』
――ですよね…終了。IP強制表示中:210.136.161.522006-10-30 21:27:00 -
307:
◆iXh8IxtcLk
『そう言えば修学旅行で遊園地行った時もお前、写真係やったもんなぁ。笑』
『ハハ…笑。』――そやった。あたしは絶叫、てか乗り物がほとんどムリで…
〈―てゆうか!!〉そんな問題じゃなくてあたしはアンタと行きたいんやってば!!それに意味があんのに。
愛ちゃんはそれを先にしてしまうんやなぁ。。IP強制表示中:210.136.161.432006-10-30 21:32:00 -
308:
◆iXh8IxtcLk
呑気に笑うマキを無視して今日も歩いて家に帰った。歩いてる間、涙が出そうになるのを堪えた。
ここで泣いたら、もっと惨めだ。我慢しよう。堪えよう。
――そんな日々を繰り返し、とうとう定休日、前日。IP強制表示中:210.136.161.492006-10-30 21:35:00 -
309:
◆iXh8IxtcLk
『マキちゃん明日絶対起きてや!!なッ!!絶対やで!?』『…鬼電して。笑』
『もお〜!!笑 起きてなかったら愛家まで行くからな!!笑』――…。
待機中の2人のこんなやり取りを直で聞いて、堪えてたモノが溢れ出しそうになり、あたしは黙って更衣室に入った。
『ハァ…』頭を抱える。でも不思議と涙はまだ出ない。その時――ガチャッ――IP強制表示中:210.136.161.1452006-10-30 21:40:00 -
310:
◆iXh8IxtcLk
『泣いてんのか?』
と、やって来たのは店長。あたしは一度顔をあげ、すぐまた下を向く。
『…愛ちゃんと一緒にしやんとって。笑』『まだ愛と仲直りしてへんのか。笑』と店長は笑いながらあたしの隣に座った。
『カレー臭がするう…笑』
『マヂ!?』『嘘〜…。笑』二人、笑った。IP強制表示中:210.136.161.402006-10-30 21:46:00 -
311:
◆iXh8IxtcLk
『てゆうか…』空気が和んだ所で、店長が話し出す。『いちようち、店内恋愛禁止なんやケドなぁ〜…笑』そのコトバに、
『…んまそれやで。笑 どうにかしてよ店長!笑』と言ったあたしの頭を店長が軽くこついた。―コツッ―
『ぃッ…』『お前にゆうてんねん!笑』『はぁ!?』
その返しにビックリして顔を上げる。IP強制表示中:210.136.161.1412006-10-30 22:00:00 -
312:
◆iXh8IxtcLk
そんなあたしをなだめる様な口調で店長は笑った。
そして言った。
『で!いつから好きやねん?笑』と――。あぁ、バレてたんやな…。観念した様にあたしも口を開き、フッと笑う。
『…ついこないだ。笑 ずっと一緒におんのにおかしな話やろ?』すると、
『気づいてなかっただけちゃう。お前アホやからなぁ。笑』そう、笑った。次は優しく――。IP強制表示中:210.136.161.1432006-10-30 22:07:00 -
313:
◆iXh8IxtcLk
『店長にバレてたとは…笑』『いやぁ。この店の人間全員にバレてる思うで。笑 本人ら以外は。』
――そうなんや。笑 うわぁ、なんか恥ずかしい…笑店長は少し困った様に、でも優しく続けた。
『まぁ、それは愛も同じやし。俺が止めた所でお前らもっと燃え上がりそやから俺はあえて何もゆわん。笑お前ら2人共、成績も上がってるしな。』『……。』あたしは黙って聞いていた。IP強制表示中:210.136.161.1462006-10-30 22:12:00 -
314:
◆iXh8IxtcLk
『…だから、お前もお前で頑張れ。愛の事で落ち込むんもわかるケド、愛だけちゃうぞ〜女は!笑 マッキーはモテるやろしな!笑』
『そやなぁ…。』
『まぁ、そおゆう事やし!明日は俺が相手したろか!笑』『イヤ、それはいいわ。笑』
――そしてまた二人笑う。さすが店長。歳食ってるだけあるんやなぁ。笑IP強制表示中:210.136.161.462006-10-30 22:17:00 -
315:
名無しさん
あげぇ
IP強制表示中:222.7.56.1142006-10-30 23:21:00 -
316:
名無しさん
ばり気になる?
IP強制表示中:222.7.56.2042006-10-31 01:16:00 -
318:
名無しさん
すみません、当分かけません??
IP強制表示中:210.136.161.392006-10-31 12:57:00 -
319:
名無しさん
↑偽?トリップ付いてませんが?
IP強制表示中:210.136.161.1642006-10-31 16:37:00 -
320:
名無しさん
偽だろが本物だろーが当分書かんのちゃん?☆けっこう間空くし?でも気持ちは分かるし、完結してくれるんなら待つよね?がんばれー?ここに書いちゃってすみません?
IP強制表示中:210.136.161.442006-10-31 20:11:00 -
321:
◆ARu75Fjb8M
ガンバレ???
いつも楽しみ???IP強制表示中:210.136.161.1482006-11-03 05:18:00 -
322:
ななし
代わりにかいてやろうか?
IP強制表示中:222.7.57.1172006-11-04 06:38:00 -
323:
名無しさん
かいてみろ
IP強制表示中:210.136.161.492006-11-04 12:45:00 -
324:
◆iXh8IxtcLk
遅くなってすいません。
最近、仕事が変わりまして毎日慣れないコトの連続で少しめいってました。待ってくれてる方申し訳ないです。IP強制表示中:210.136.161.372006-11-05 19:55:00 -
325:
◆iXh8IxtcLk
そして帰り極――。
『もう愛心配やからマキちゃんち一緒に帰る〜!!!』『黙れ。ムリ!』
じゃれる愛ちゃんとマキ。そこを通り過ぎる際、愛ちゃんと一瞬目が合う。
あたしは何食わぬ顔を必死に保ってマキの腕を掴んだ。『マキ。』
『お疲れ、どした?』IP強制表示中:210.136.161.512006-11-05 20:01:00 -
326:
◆iXh8IxtcLk
お金を数えてた手を止めて、あたしを見る彼の顔だけ真っ直ぐ見て言った。
『明日、夜行っていい?』このあたしの一言で、一瞬にして空気が凍った様に、周りにいる皆の動きが止まった…ような気がした。
感じた自然で一番鋭かったのは、もちろん愛ちゃん――…彼女のこわばった顔を横目に、すぐ視線をマキへと戻す。きっとムカツクはず。あたしならはらわた煮えくり返る様な言動。
それをあたしはしている。――仕返しを、している。IP強制表示中:210.136.161.442006-11-05 20:10:00 -
327:
◆iXh8IxtcLk
"嫉妬"――それも確かにある。ケド、この言葉は、あたしの最後の"賭け"だ。
――もう怖がらない。
惑わされない。
"好き"――この気持ちを伝えないと始まらないコトに、やっと気付いたのだ。IP強制表示中:210.136.161.1372006-11-05 20:16:00 -
328:
◆iXh8IxtcLk
『愛!ちょっと。』
漂った何とも言えない雰囲気を崩したのは店長の声。『何〜!?』『いいから来い!』『も〜何よぉ〜!』
絶対今この場から離れたくなかっただろう愛ちゃんは、ほんの一瞬を睨む様に横目であたしを見て、店長の座ってるソファまで渋々歩いて行った。
〈店長ナイス…。〉わざとか何かしらんケド、とりあえずナイス。笑 『ナイス!』
『えッ…!?』マキの声にビックリして顔を上げると――。IP強制表示中:210.136.161.512006-11-05 20:24:00 -
329:
◆iXh8IxtcLk
―クシャッ―『わッ…!』
あたしの髪を撫でながらマキがニンマリ笑う。
『おっけ、お前来い。そやな〜9時に来い、9時な!』『えッ…ウン。』何でそんなアッサリ!?断られると思ってめちゃビビッてたんやケド…実は。予想外でビックリしてるあたしにマキは気付いてないのか、楽しそうに話し出す。
『綾、アレ見よっかぁ〜アレ!映画。ずっと俺見たいっつってたヤツもうDVD出てんねんて。』IP強制表示中:210.136.161.412006-11-05 20:33:00 -
330:
◆iXh8IxtcLk
『え…あぁ〜宇宙人のヤツ?』あたしも釣られて話し出す。『そうそうー。めっちゃ見たいねん俺!だから9時には帰るから。アイツの相手すんの絶対疲れるし。笑』――あぁ、なるほど。マキ早く帰りたいねんなぁ。笑 なんか悪いケド嬉しいなぁ…。笑
『んじゃ…9時にツタヤで待ち合わす〜?』『おうそやな。んな9時ツタヤで。』
と、あたしの提案にアッサリ乗るマキ。IP強制表示中:210.136.161.462006-11-05 20:42:00 -
331:
名無しさん
忙しい中更新ありがとう★楽しみにしてます
IP強制表示中:210.136.161.462006-11-05 21:29:00 -
332:
◆iXh8IxtcLk
愛ちゃんが店長に何か言われながらこっちをチラチラ見てるのに気付き、
『じゃぁ…』とあたしはそそくさと帰ろうと店を出る。―ガチャッ―…と、その時、後ろから一緒に付いてくるマキに気付き、振り返ると。『コーヒーおごったろか?』と一言。
〈え…〉と少し驚きつつ、もちろん嬉しいあたしは彼の後を付いて自販機へとテクテク歩く。IP強制表示中:210.136.161.1422006-11-05 23:42:00 -
333:
◆iXh8IxtcLk
―チャリンッ、ガチャンッ―
『ハイ。』と熱い缶コーヒーを頬に当てられる。
『あつッ…!危ないやろぉ!』と声を大きくするあたしを笑いながら振り返っては、前を歩く彼。
大きくなった背中。マキの手にも、缶コーヒー。違うのは、マキがブラックで、あたしはミルク入り。
これは、昔から変わらない事。わかってくれてる事はあたり前だケド、嬉しい。あたしはマキの事が好きになったケド、「幼なじみ」それも同じ位大事な事だ。IP強制表示中:210.136.161.1292006-11-05 23:52:00 -
334:
◆iXh8IxtcLk
店の前まで戻り、ドアの前にしゃがみ込む彼。同じ様にあたしも横にしゃがむ。『もぉ朝やなぁ…』
薄明るい空を見上げた。日が出てる頃には、マキと愛ちゃんは遊園地かぁ。ややなぁ…雨でも降らんかな。『最近お前送りなしやろ?』そんな思考を断ち切る様な、マキの何気ない話。
『うん。』答えると、
『終わった後どっか寄り道してるやろ。』と疑う様な口調で聞いてくる彼に、
『してへんわ!笑 なんか今マキうちのおかんみたいやった。笑』と笑ってみせた。IP強制表示中:210.136.161.432006-11-06 00:03:00 -
335:
名無しさん
本間おもろい?
IP強制表示中:210.136.161.1442006-11-06 00:25:00 -
336:
名無しさん
これ本になってほしぃ?
IP強制表示中:210.136.161.2082006-11-06 21:27:00 -
337:
名無しさん
書いてぇ?
IP強制表示中:210.136.161.1332006-11-07 00:21:00 -
338:
名無しさん
あたらしことをはじめると、大変ですよね。
みんないろいろ言われてカチンとくるときもあるかもしれませんが、みんなあなたの小説がだいすきだからです。せかされることも多々あると思いますが、マイペースで無理はしないでかいてくださいねIP強制表示中:219.125.148.1732006-11-07 09:56:00 -
339:
名無しさん
↑なんか泣けた?あたしも1から読んでたし、レモンティーも読んでるから遅くなっても全然いいので最後まで頑張ってください??
IP強制表示中:210.136.161.1472006-11-07 11:20:00 -
340:
名無しさん
お願いだから感想スレにかいてくださいm(__)m
IP強制表示中:210.136.161.432006-11-07 16:20:00 -
341:
名無しさん
?
IP強制表示中:210.136.161.472006-11-09 00:20:00 -
342:
名無しさん
>>100-350
IP強制表示中:210.136.161.482006-11-09 02:07:00 -
343:
名無しさん
続き気になる
IP強制表示中:210.136.161.502006-11-10 01:32:00 -
344:
名無しさん
>>52-100
IP強制表示中:210.136.161.412006-11-10 23:07:00 -
345:
名無しさん
>>30-100
IP強制表示中:210.136.161.1352006-11-10 23:08:00 -
346:
名無しさん
>>325ー555
IP強制表示中:210.136.161.502006-11-10 23:09:00 -
347:
名無しさん
>>325-2222
IP強制表示中:210.136.161.332006-11-10 23:10:00 -
348:
名無しさん
あげ
IP強制表示中:210.136.161.482006-11-13 02:24:00 -
349:
名無しさん
あげ?
IP強制表示中:210.136.161.1452006-11-15 00:14:00 -
350:
名無しさん
主さん見てる?
IP強制表示中:210.136.161.1472006-11-17 00:29:00 -
351:
名無しさん
あげ?
早くみたい?IP強制表示中:210.136.161.402006-11-18 18:08:00 -
353:
名無しさん
読みたいなぁ???
IP強制表示中:210.136.161.2072006-11-21 11:15:00 -
354:
名無しさん
こいつは書かねぇよ。結局両方中途半端やな?
IP強制表示中:210.136.161.1292006-11-21 23:49:00 -
355:
名無しさん
いつも通りやん(笑)
こっちが慣れたらえぇはなし?IP強制表示中:222.7.57.1132006-11-23 00:51:00 -
356:
名無しさん
にしても長くない???
IP強制表示中:210.136.161.452006-11-26 06:06:00 -
358:
名無しさん
プロぢゃぁないねんから、ええやん??ゆっくり待てへんのやったら、完結してる話読んどいたら?
IP強制表示中:210.136.161.332006-11-26 15:56:00 -
359:
名無しさん
あげ
IP強制表示中:210.136.161.1302006-11-28 01:26:00 -
360:
名無しさん
まってます??
IP強制表示中:210.136.161.462006-12-05 00:38:00 -
361:
名無しさん
あげ???
IP強制表示中:210.136.161.362006-12-06 18:37:00 -
362:
名無しさん
あげ?
IP強制表示中:210.136.161.1402006-12-07 19:48:00 -
363:
名無しさん
読みたいな?
IP強制表示中:210.136.161.1302006-12-12 19:59:00 -
364:
名無しさん
?
IP強制表示中:210.136.161.1342006-12-13 12:41:00 -
365:
名無しさん
あげ
IP強制表示中:210.136.161.1412006-12-20 21:53:00 -
366:
なつ
あげ?主サン待ってるね??
IP強制表示中:210.136.161.392006-12-22 14:53:00 -
367:
名無しさん
あげ??ホンマに好き?こんなハマったん初めて??
やからなんとか頑張って書いて???完結して欲しい?純粋に応援してます??IP強制表示中:222.7.57.1152006-12-26 20:20:00 -
368:
名無しさん
最近の人って大概な奴ばっかやな
IP強制表示中:210.136.161.1472006-12-28 16:59:00 -
369:
名無しさん
鶏肉弁当と同じ人?
IP強制表示中:219.125.148.2052006-12-29 03:04:00 -
370:
名無しさん
レモンティーと同じ人じゃないかな??
IP強制表示中:222.7.57.1112006-12-29 19:30:00 -
371:
名無しさん
また夜遊びのURLがわからなくなって〜とかいう言い訳するんでつか?
IP強制表示中:210.136.161.382007-01-07 20:05:00 -
372:
名無しさん
今もしかしたらホンマにかけない理由が何かあるかもしれないし、ただ書かないだけなのかもしれないケドそんな意地悪なコトゆわんと、この小説のつづきが気になるなら待っとこぉよ。
IP強制表示中:210.136.161.1412007-01-08 23:48:00 -
373:
名無し
きんぱちか?
IP強制表示中:222.7.57.1192007-01-16 00:39:00 -
374:
名無しさん
あげ
IP強制表示中:210.136.161.422007-01-27 01:04:00 -
375:
名無しさん
お願いだから完結まで頑張って?
IP強制表示中:222.7.56.232007-02-07 23:30:00 -
376:
名無しさん
お願いです。書いてください!これを見ながら本気で泣いちゃいました。最後まで読みたいです!お願いします!書いてください
IP強制表示中:210.136.161.362007-02-08 03:29:00 -
377:
名無しさん
あたしも読みたい?主さんお願い??こんな好きな小説ないねん??みんな読みたいと思うし頑張って?いつまででも待ってるよ??
IP強制表示中:210.136.161.332007-02-08 03:42:00 -
378:
名無しさん
この小説めちゃスキ??
主サン頑張ってくださぃネ?IP強制表示中:210.136.161.1942007-02-09 12:02:00 -
379:
名無しさん
ペット1って見れないんですか?!
IP強制表示中:210.136.161.522007-02-12 19:09:00 -
380:
名無しさん
あるょ〜?半角でペットって検索してみて?「ペットコピペしてくださぃ」みたぃな題のスレがそのうち出てくるはず?
IP強制表示中:222.7.56.182007-02-12 21:20:00 -
381:
名無しさん
見れましたぁ☆ありがとぉ☆
3は更新しないのかなぁ?続きが気になって(>_IP強制表示中:210.136.161.512007-02-16 23:52:00 -
382:
名無しさん
あたしもどうしても見たい〜?本当に?番スキな小説なんょ?
IP強制表示中:222.7.56.162007-02-19 09:57:00 -
383:
名無しさん
お願いします????
本当に????
お願いします????IP強制表示中:210.136.161.482007-02-23 07:25:00 -
384:
名無しさん
書いてぇ
IP強制表示中:210.136.161.352007-03-02 23:47:00 -
385:
名無しさん
かいてぇ?めちゃ気になる〜
IP強制表示中:222.7.56.2072007-03-06 00:11:00 -
386:
名無しさん
主さんもうココ見てもないんやろ〜な〜?
まじで書いて下さい?IP強制表示中:222.7.56.192007-03-08 00:32:00 -
387:
名無しさん
あたしも一票??もしどっか違うとこで書いてるなら教えて欲しいし?
IP強制表示中:210.136.161.1422007-03-08 01:07:00 -
388:
名無しさん
400
IP強制表示中:210.136.161.1472007-03-08 04:59:00 -
389:
名無しさん
書いて下さい?
IP強制表示中:210.136.161.1522007-03-11 00:27:00 -
390:
ちひろ
もう書かないのぉ???
IP強制表示中:125.28.8.372007-03-16 14:26:00 -
391:
名無しさん
書いて
IP強制表示中:210.136.161.372007-03-27 09:28:00 -
392:
名無しさん
あげます
IP強制表示中:210.136.161.512007-04-10 03:48:00 -
393:
菊
すごく楽しみにしています?
ガンバ?ってくださ〜い??
m(_ _)mIP強制表示中:222.7.57.1482007-04-14 05:16:00 -
394:
名無しさん
見〜た〜いぃぃ??
IP強制表示中:222.7.56.222007-04-26 16:32:00 -
395:
名無しさん
書いてほしい?
IP強制表示中:210.136.161.422007-05-28 20:48:00 -
396:
名無しさん
.
IP強制表示中:210.153.84.1612007-05-30 14:46:00 -
397:
『お前のおばちゃんとも会ってへんなぁ。笑』と、空を見ながら笑うマキ。このまま、ずっと彼の顔を見てても、あたし飽きない自信がある。
『…明日、何時から行くん?遊園地。』自分の膝に顎を乗せ、マキを見る。『10時やって。めちゃ早ない?アイツどんなけ張り切ってんねんなぁ。笑』〈……。〉その言葉に、また胸の真ん中が軋む。〈アカン…〉いくら焼き餅焼いたところで…だ。マキは明日、終わった後あたしのとこに来てくれるねんから…IP強制表示中:210.153.84.1302007-07-17 14:16:00 -
398:
『ちゃんとあたしんとこ来てやッッ?9時やで?』顔を上げ、彼を見た、真っ直ぐ。──覚悟は、出来ている──…。
『わかってるって。お菓子いっぱい買ってみよっか、DVD。笑』と、あたしに笑顔を見せるマキ。
表向きは、DVD鑑賞会。でもな、あたし大事な話があるねん。それを明日、2人きりで、ちゃんと伝えたいねん。イチかバチか、明日はあたしの勝負の日でもあるねん──。IP強制表示中:210.153.84.342007-07-17 14:23:00 -
399:
『約束ッッ!』と、小指を差し出すあたしに、『はいはい。笑』彼も笑いながらそっと小指を絡ませた──。
『…………大丈夫。』IP強制表示中:210.136.161.1472007-07-17 14:26:00 -
400:
今の時刻は朝の9時。愛ちゃんとマキのデートまであと1時間──…。
『あかん…気になってしゃあない…。』眠れず、自分の部屋のベッドに座り込んで、時計を見てはそわそわするあたし。
〈ビビりすぎ…。。〉
何かに急かされてる様な、トイレに行きたくなる様な。笑 変な気分。取りあえず落ち着かない。IP強制表示中:210.153.84.392007-07-17 15:00:00 -
401:
そして頭の中もぐっちゃぐちゃ。DVDどころじゃない。【─告白─】
一言で言っても、伝えるなんて言っても、実際どう話せばいいのか─……【─好き─】ただそれだけの事実。あたしの場合それを伝えるのにどれだけの勇気と、気力と、根性がいるんだろう。
『怖い…。』駄目だった時、あたし達がどうなるのか、本当は考えたくもない。だから決めた。
後の事は考えない──。IP強制表示中:210.136.161.1502007-07-17 15:24:00 -
402:
『…好き……』ただ、それだけを伝えて、その後どうなるか、どうするかはマキ次第──…。
後先考えすぎたら動けない。今はそんな状況。
『ハァ〜!!』タメ息をついて寝っ転がる。ちょっと寝た方がいいんはわかってるんやケド…寝られへん。。お客さんにでも電話しよっかなと携帯を持った、その瞬間──
RRR───
《着信:ヒカリ》IP強制表示中:210.136.161.442007-07-17 19:13:00 -
403:
『もし…』【もし!?綾ちゃん!?起きてた?】電話に出た瞬間に話し出すヒカリに少しビックリしつつ、『ウン。起きてるよぉ。』と答えると、
【今日愛ちゃんとマキのデートの日やろ?大丈夫?】〈覚えててくれたんや…。〉ちょっと感激した。笑 『そやでぇ〜笑まぁジタバタしてもしょうがないし、夜マキ会ってくれるって言ったから、大人しく待っとこかなって。笑』そう、自分に言い聞かす様に話した。
でも──。。
【そっかそっか。んでも今起きてるって事は大丈夫じゃないって事やな?笑】と、優しい声でヒカリが言った。IP強制表示中:210.136.161.1452007-07-17 19:22:00 -
404:
その時つくづく思った。ヒカリはあたしの事よくわかってるなぁ…って。『バレた?笑 実はそわそわしちゃって寝れへんねん。笑』【やと思った!笑】そしてあたしは彼のその優しさに甘えて、救われてるという事。
【夜まで俺んちおいで♪】『いや…でも…』戸惑うあたしに、【あ、大丈夫!桃もいてるから♪前みたく3人で作戦会議して待っとこ♪笑】と、ヒカリ。〈別に2人が嫌とかそんなんじゃないんやけど……。〉すると、【はよおいで-!!】と後ろから桃香の声…。。笑IP強制表示中:210.153.84.1302007-07-17 19:29:00 -
405:
ここまであたしに気遣ってくれて。。〈確かにこないだも気紛れたし…〉『んじゃ、またお言葉に甘えよっかな。笑』
【よっしゃ甘えなさい!笑 じゃぁ待ってるから気つけて来るんやで♪】
そう言って電話を切り、着替えて行く準備をする。一人でただそわそわ待つより、全然いいよな…。IP強制表示中:210.153.84.382007-07-17 19:33:00 -
406:
タクシーに乗り、まっすぐヒカリの家へ向かった。その間も、鼓動が早い様な気がした。〈ヤバィぞ…あたし。笑 多分来て正解やな。〉あっという間にマンションに着く。
『いらっしゃいお姫様〜♪笑』と出迎えてくれる彼は、もうジャージ姿でチョンマゲでプライベートモード全開って感じだけど、やっぱり、可愛い。
『お邪魔します〜王子〜♪笑』あたしも自然に笑顔になる。IP強制表示中:210.153.84.382007-07-17 19:43:00 -
407:
名無しさん
続きよみたい〜?
IP強制表示中:210.153.84.1342007-07-18 23:24:00 -
408:
名無しさん
わあ-更新してある♪
IP強制表示中:222.7.56.1082007-07-19 01:24:00 -
409:
名無しさん
復活嬉しい??
主さんおかえりー???IP強制表示中:210.153.84.1292007-07-19 01:39:00 -
410:
名無しさん
メッチャ嬉しい〜?
もう書かんと思ってた〜???IP強制表示中:210.136.161.492007-07-19 02:49:00 -
411:
名無しさん
もうせかしたりするんやめよーや?主のペースで待ってるね??再開してくれてほんまにありがと?
IP強制表示中:210.153.84.1312007-07-19 03:06:00 -
412:
続き書いてくれてる?
めっちゃ嬉しいッ??
大変やと思うけど
自分のペースで
頑張って下さいッ(。・_・。)ノIP強制表示中:210.153.84.1302007-07-19 03:47:00 -
413:
『あっ!来たかぁ!こっち座り!!』部屋に上がると、ダブルベッドから起き上がり、ポンポンっと布団を叩く桃香。『うぃ〜っす。笑』〈もう酔ってる?笑〉顔が心無しか赤い。『飲み物持ってくんね。』とヒカリ。
『あ、ありがと…』とベッドに腰掛けた瞬間、『ッッわ──!!笑』『大丈夫やで綾ちゃん!桃が全力で綾ちゃんの恋応援したるからなッッ!!!』ギューっと痛い位あたしをハグしてきた桃香は、酒臭い。〈当たりかよ!笑〉IP強制表示中:210.136.161.1522007-07-19 04:16:00 -
414:
『桃香、また酔ってんの!?笑』と笑うあたしに『悪いかぁ〜!!笑』と更に抱きついてくる桃香。『痛い痛いッッ!笑』
〈可愛いけど!笑〉
『こら!桃!離れぇ-笑』そこにキッチンから戻ってきたヒカリが、あたしの肩を少し引き寄せた。『ヒカリの店で飲んでたん?笑』あたしが聞くと、『うん。なんか仕事で色々ストレス溜まってるみたい。笑 はい♪』そう苦笑いして、グラスに注いだミルクティーを手渡してくれた。IP強制表示中:210.136.161.1452007-07-19 04:24:00 -
415:
『まじ?てゆうかそっかぁ、昼の仕事やし新人やもんなぁ…桃香大丈夫?』『桃は大丈夫じゃぁ〜!!』そう声を大きくしながらもうつ伏せにパタンッと布団に倒れる桃香。
『ほんまかいや。笑』
『なんか店長に嫌われて毎日無駄に嫌み言われてるねんてさ。笑』ヒカリがクッションを抱きしめ床に腰を落として話し出す。『ほら、こいつ負けず嫌いやから、言い返したくてしゃぁないねやろなぁ。笑』〈──なるほど…。〉IP強制表示中:210.153.84.352007-07-19 04:33:00 -
416:
─ボスッッ─!!『もぅ!何!?笑』急に飛んできた枕があたしをすり抜けヒカリの頭に命中。笑
『こいつってゆわんといてってゆうてるやろぉ!』と顔を伏せたまま怒鳴る桃香に、『あ〜もうわかったってごめんな、桃!笑』と枕を桃香の腕辺りに戻してあげるヒカリ。その光景を見てふと思う。〈──なんか良い感じなんちゃん?笑 この2人。〉あたしの家に彼女が乗り込んできた時の2人とは大違いだ。なんかめっちゃ仲良しやん?笑IP強制表示中:210.136.161.1522007-07-19 04:42:00 -
417:
ヒカリも桃香に愛情ある接し方やし。〈羨ましいなぁ…〉なんてあたしは不謹慎だけど思ってしまったり…。
まぁ、あたしとマキもはたから見ればあんな感じに見えるかもやけど、実際は──…。。
『てか!桃の事はいいから綾ちゃんの話しよやッッ。』ガバっと起き上がって言った桃香の一言で、あたしの思考は深入りせずに済み、プチっと途切れる。
『今日会おうって綾ちゃんが言ったん?』『……うん。』IP強制表示中:210.136.161.1492007-07-19 04:49:00 -
418:
『マキちゃんいいって?』桃香がまじまじとあたしを見る。『うん。DVD一緒に見よって…』そこで『良かったやん!これでお泊まりコースはふせげたなッッ♪』と、ヒカリが笑った。でも次に、あたしは重い口を開く。
『うん…でも全然よくないねん。』"?"と言う顔であたしを見る桃香とヒカリに、正直、他人に言うにもまだ心の準備が出来てない報告をする。意を決して──。IP強制表示中:210.153.84.362007-07-19 04:58:00 -
419:
『あたし、今日マキに告白する。好きって言う。』
『マジ!!?』声を大にして驚く桃香に、ビックリした様な表情だけを見せるヒカリ。あたしは続ける──。
『なんかさ、愛ちゃんからマキを守ったらなとか、取られたくないって思ってあたし仕事頑張って追い抜こうとしたりしてたやん?でも、実際無理やったし、仕事にしても外見にしてもあたしが愛ちゃんには適わへんって事、あたしほんまは初めっからわかっててんやんかぁ。』IP強制表示中:210.136.161.542007-07-19 05:06:00 -
420:
久々リアルや!再開うれしすぎ?
みんなが待ってたんやから次こそ完結さしてくださいよ??笑
戻ってきてくれてありがとうございます★
1年以上前からの読者より?IP強制表示中:210.153.84.392007-07-19 05:18:00 -
422:
名無しさん
更新してくれてありがと??
IP強制表示中:210.153.84.1332007-07-19 20:24:00 -
423:
名無しさん
にゃ
IP強制表示中:210.136.161.1492007-07-20 02:48:00 -
424:
名無しさん
.
IP強制表示中:210.153.84.1702007-07-20 08:43:00 -
426:
『そんなことッッ…』とフォローを入れようとするヒカリに、『いいからいいからッッ!笑 聞いてっ。笑』と少し笑ってあたしは続けた。
『でもな、いくら自己満であたしが愛ちゃんに勝てたとしても、それでマキが好きになってくれるとは限らんし、結局は全部マキ次第やねんなぁって。』
『そりゃそうやわなぁ…。』と桃香が頷く。
『だから告わなって思ってん。どっちを選ぶって問題じゃないって。あたしはあたしの事好きになって欲しいから。』IP強制表示中:210.153.84.392007-07-21 07:00:00 -
427:
そう言い終えて、ミルクティーを一口口に入れた。〈あかん…笑〉桃香やヒカリに言う事でさえ、緊張してる。その時、桃香が口を開く。『綾ちゃん偉い!ほんまにマキちゃんの事大好きやねんなぁッ』その言葉にテレて少し笑って見せると、ヒカリもあたしを見て微笑んでくれた。『んな今日の夜に備えてピザでもとろかぁ♪笑』そう言って。
IP強制表示中:210.136.161.1422007-07-21 07:06:00 -
428:
PM4:00───
届いたピザを食べながら3人であれこれ話してたらあっという間に夕方になってた。マキとの約束の時間は9時。ちゃんと来るかな…。ちゃんと告えるかな…。不安と緊張は頂点に達していた──『てか、こいつとうとう寝よった!笑』ヒカリの台詞にふとベッドに目をやれば、横たわりスースー寝息を立てて気持ち良さそうな顔の桃香。『そういえばずっとのみっぱやもんなぁ。笑』IP強制表示中:210.153.84.1332007-07-21 07:16:00 -
429:
『んまこいつはしゃーないなぁ!何が"綾ちゃんが行くのを見届けるからなッッ!"やねん。笑』
ヒカリは愚痴を吐きながらも立ち上がり、桃香に布団をかけてあげている。〈何だかんだゆうてヒカリも桃香可愛いんやろぅなぁ。笑〉
あたし達は軽くお酒を飲みながらまた話し始める。ヒカリも寝たいやろうに…。そんな素振りは一つも見せずずっと話してくれている。IP強制表示中:210.153.84.1342007-07-21 07:22:00 -
430:
『てか、ヒカリと桃香にはほんま感謝やわぁ〜笑あたし一人で家居てたらキチガイなってそう。笑』そう言って笑うと、『何ゆうてんの!笑 何でも俺らにゆうてきたらいいやん♪俺も桃も綾ちゃん大好きっ子やからね♪笑』と笑い返してくれる事で、どうしようもない不安と緊張をほんの少し、紛らわせれてる様な気がした──。
PM7:00──
化粧直しも終えて、もう準備は満タン。なんだけど──…IP強制表示中:210.153.84.362007-07-21 07:31:00 -
431:
『顔色悪いね。笑 やっぱ緊張してまう?』あたしの顔を見て、困った様に笑うヒカリ。『まじ?笑』そう言って顔を伏せ、だけどすぐに上げて、緊張をほぐす為、
『…なんかさ、中学ん時初めて家でタバコ吸ったんがバレたんかバレてへんのかわからんくてビビってる気分、今!笑』
と、冗談を言ってみる。『ははっ!笑 可愛いなぁ〜んまにもう!!笑』言われると同時に頭を撫でられる私。それに何故か少し、安心する──。IP強制表示中:210.153.84.1322007-07-21 07:40:00 -
433:
名無しさん
あげ?
IP強制表示中:210.136.161.522007-07-22 03:17:00 -
434:
◆oT7x3w9GCY
『ちゃんと綾ちゃんが言えます様に♪』と両手を合わせるヒカリ。『…ありがと。笑』それでも表情が固いのか、ヒカリはあたしの腕を引っ張り、少しだけ体を引き寄せ、自分の腕をあたしの首に回してきた。ドキッとする。
『頑張れ。笑』『…うん。。てか…笑』あたしが言いかけた瞬間、タメ息をつき独り言の様に呟く。『愛おしいわぁ…笑』──そう一言。
微妙な距離で、触れる体。彼の言葉を深く考える事も出来ず、ただただ落ち着こうと、ぐっと息を飲んで、ただあたしはそのまま下を向いて目を閉じていた──。その間、ヒカリも腕をのけはしなかった。IP強制表示中:210.153.84.1312007-07-22 07:44:00 -
435:
浅く、でもきっと眠っていたんだろうか──。
『…ちゃん、綾ちゃんッッ!』〈…─えッッ。〉
『…たし、寝てたな…』目の前にはあたしの肩を揺すってる彼。
『寝てなかったもんね。もう8時半やでッッ。そろそろ出るやろ?』『嘘!もうそんな時間!?』
〈心の準備が──…笑〉てか、『あかんっ、あたし行くわ!』立ち上がり鏡を見ながら焦ってカバンを手に取る。〈早く着いとくつもりやったのにッッ…〉『車出すで!』そう言って立ち上がるヒカリに、『いいいい!近いし!それより汚したまんまでごめんやで!』と振り返る──。IP強制表示中:210.153.84.1292007-07-22 07:54:00 -
436:
名無しさん
めっさおもろい??
IP強制表示中:222.7.57.1082007-07-22 23:26:00 -
438:
名無しさん
ペット2からいっきに読みました?頑張って完成させて下さい。
IP強制表示中:210.153.84.1322007-07-23 08:41:00 -
440:
名無しさん
あげりんこ
IP強制表示中:210.136.161.1472007-07-25 03:53:00 -
441:
名無しさん
期待あげあげあげ?
IP強制表示中:210.153.84.342007-07-25 12:46:00 -
442:
sage
復活うれしすぎ?がんばってください?
IP強制表示中:210.136.161.1462007-07-25 15:52:00 -
443:
名無しさん
あげ
IP強制表示中:210.153.84.392007-07-27 13:54:00 -
445:
名無しさん
.
IP強制表示中:210.153.84.2422007-07-28 01:28:00 -
446:
名無しさん
あげ?
IP強制表示中:210.153.84.1292007-07-28 01:32:00 -
448:
名無しさん
書かないなら中途半端にちょっとだけ書くとかやめてください。
IP強制表示中:210.153.84.1292007-08-03 11:32:00 -
449:
名無しさん
てかまず主さんかも分からんけん期待するのがまちがっちょるよ!w
IP強制表示中:210.136.161.1462007-08-03 11:34:00 -
450:
>>2-50 >>51-100 >>101-150 >>151-200 >>201-250 >>251-300 >>301-350 >>351-400 >>401-450 >>451-500
IP強制表示中:202.253.96.2492007-08-07 00:25:00 -
451:
遅くなりました。
FOMA壊れてるんでこっちで書かせてもらいます。あと、トリップ結構変わってますが主です。
間あく度紛らわしくなってすいません。IP強制表示中:222.7.57.2392007-08-12 08:48:00 -
452:
その瞬間、──グィッ!!!『んッッ…!』腕を引っ張られ、あたしの頭がヒカリの胸の中におさまった。『あの…』ビックリして戸惑うあたしの髪をポンポンっと2回軽く叩き、『頑張っておいで。…もしアカンかったら俺に逃げてくれたらいいし。笑』そう、ヒカリが言った。少し、冗談と励まし混じりに聞こえるその口調に内心ほっとして、あたしは返した。
『もう逃げへんで。笑』と───。すると体を回転させられ、『その調子!笑 頑張って!いってらっしゃい♪』と背中を押された。IP強制表示中:222.7.57.2422007-08-12 09:00:00 -
453:
──ドクンッッドクンドクンッッ!〈まぢ…やばいかも。〉胸が痛い位うるさい。ドキドキが鳴り止んでくれない。こんなに緊張してるのはいつ振りだろうか。TSUTAYA前にポツンと一人突っ立ちながら、街を歩く人達を横目に、あたしはパニックを通り越して睡眠不足なのもあってか、周りの雑音が遠くに聞こえて頭が真っ白になっていた。
〈─やばい…〉
頭の中はその三文字──IP強制表示中:222.7.57.2422007-08-12 09:10:00 -
454:
気がつけば約束の時間は通り過ぎ、9時15分─。『…まだかな。』マキが、というかあたし達が約束の時間に会える事なんかほとんどなかった。いつも、どちらかが遅れて、謝って、そこから…って感じ。
──…落ち着け。もう来るはず──。。
IP強制表示中:222.7.57.2392007-08-12 09:14:00 -
455:
──PM9:35──
〈遅い…。〉まだかな。携帯を開くがマキから着信もメールもない。。。〈まさか─…〉嫌な予感が頭をよぎる。"愛ちゃんとまだ──…"『アカン…』その妄想を断ち切って携帯を閉じ、握り絞めた。 マキは絶対きてくれる。今までだって、彼女とおる時だってあたしが呼んだら来てくれたし、約束破られたことなんか一回もないやん。
──大丈夫。絶対来る。信じて待とう…。。IP強制表示中:222.7.57.2392007-08-12 09:21:00 -
456:
PM10:06──…
約束の時間から一時間が経った。…マキは来ない。。連絡もない。〈─何で?〉時間が立ったせいか緊張がほどけて、力が抜ける。思わずその場に座り込んだ。〈電話…してもいいよな?〉一時間は普通におかしい。携帯を持つ手が震える…。
『あっかん…』何びびってんの、あたし──。。"もし出なかったらどうしよう──…"その不安を断ち切る様に、発信ボタンを押した──。IP強制表示中:222.7.57.2462007-08-12 09:29:00 -
457:
──RRR…──
呼び出し音が続く。『何でよ…』15秒位鳴らして切った。〈いや、大丈夫…すぐかけ直してくる。〉自分に言い聞かせ、立ち上がる。〈そういえばあたし一時間以上TSUTAYA前におるねんな…。〉ハタから見たらかなりキモイな。笑 なんて小さく無理矢理笑って近くのコンビニに入り、読みたくもない雑誌を手に取り、見てもいないのにページを一枚ずつ捲った。
そしてそれを繰り返す。IP強制表示中:222.7.57.2382007-08-12 09:36:00 -
458:
だいぶ長いこと読んでいたつもり。でも時計を見ると10:40──。。大して時間も経ってないし、連絡もない──。不安に押しつぶされそうな心をなんとか落ち着かそうと、コーヒーを買ってコンビニを出る。〈マキは絶対来てくれる。連絡取られへんくても絶対来てくれる〉そう信じて止まないあたしは、マキが来たらすぐに見つけられる様に、再びTSUTAYA前に行き、その近くのバス停のベンチに腰掛ける。IP強制表示中:222.7.57.2392007-08-12 09:44:00 -
459:
買ったコーヒーを開け、一口くちに入れた。『にっがっ…!』口をいがませ独り言を言う。『マキいっつもこんなん飲んでるんや…っ。罰ゲームやん…笑』飲めもしないブラックコーヒーを買って1人笑うあたし。おかしいんやろうか。笑 でもあたし、マキの事ならどんなちっさい事でも知りたくなるなぁ…。"そんなん知らんでいいやん"ってとこまで知っときたい。こんなマズイもんでも──。
IP強制表示中:222.7.57.2462007-08-12 09:53:00 -
460:
『…てか何で甘党の癖にコーヒーだけ無糖やねん。笑』笑けてくる。マキの食べ物の趣味も、ちょっと矛盾したところも、……あたしのアホさにも。
IP強制表示中:222.7.57.2382007-08-12 09:55:00 -
461:
──PM11:46──
『…ほら、やっぱり。』時計を見て、また笑ける。約束の時間から2時間以上経ってるのに、11時になったら諦めて帰ろうって決めてたのに、…愛ちゃんとどうにかなってるかもしらんのに、連絡さえ一回も無いのに。あたしはまだこのベンチに座ってる。マキが来るって、まだ信じて待ってる──。
『……ほんまアホみたい!』本当にそう思うのに帰る事が、いや…あたしはマキを諦めることが出来ない──。。。IP強制表示中:222.7.57.2462007-08-12 10:02:00 -
462:
涙なんか出ない。不思議と込み上げてくるのは、寂しさとか嫉妬じゃなくて、漠然とした空虚感だ。灰になりそうな。大袈裟かもしれんけど。
『…あたし、マキの事好きでおれんくなったらどうなっちゃうんやろ…笑』
──今でもこんなに、壊れそうやのに──…IP強制表示中:222.7.57.2462007-08-12 10:06:00 -
463:
0時をまわった時、もう一度コンビニに行って、コーヒーを買った。今度は、あたしが好きなミルクたっぷり入ってる方。そしてベンチに座り、もう一度携帯を手に取った。今は誰もいらない。マキだけ。もうそんな想いで桃香から入った着信もほったらかして、再度、マキに掛けてみた──。
【電波の届かない場所におられるか──…】IP強制表示中:222.7.57.2482007-08-12 10:11:00 -
464:
『ハァァ…っ!』
──終わりだ。。もう、どうなってるかは大体想像がつく。ここまでだ…『帰ろ…』考えたくもなかったけど、浮かんでくるのは楽しそうに笑ってる2人──。愛ちゃんとマキ。
『告白だけでもしたかったなぁ…。』せっかく、決心した。今日なら言えると思ったのに──…。ほんの僅かな希望。それさえももう捨てないとあかんのかなぁ。IP強制表示中:222.7.57.2462007-08-12 10:17:00 -
465:
人生の中で一番時間が長く感じたかも。
家に着いて、化粧も落とさず、ベッドに横になった。『………』泣きたいのに泣けないのは、きっとちゃんとフってももらえずに終わってしまうからかもしれない。
あたしの恋。あたしのマキへの気持ち。今日吐き出すつもりやったのに、マキが聞いてくれんかったから、どこにも吐き出す事できひんやん…。。根性なしやけど、あたしもう、これ以上傷つく勇気ないわ───…IP強制表示中:222.7.57.2462007-08-12 10:22:00 -
466:
sage
わぁい\^o^/
主さんありがとう??
一年近く前からのファンです。ゆっくりで構わないので、続きを期待して待ってますね?IP強制表示中:210.136.161.2412007-08-13 03:34:00 -
467:
──♪♪♪♪──
携帯の着信音で目が覚めた。液晶画面を見て飛び起きる。《着信 マキ》ふと時計に目をやる─。──AM4:42…〈また寝てたんか。てゆうかあれから何時間経ってんのよ…〉待ちに待った彼からの連絡。ほっとして、嬉しい反面、"今更"──そんな気持ちもいっぱいで、寝起きなはずの頭はやけにハッキリしている。とりあえず出てみよう…。恐る恐る、通話ボタンを押す──。。IP強制表示中:222.7.57.2362007-08-13 04:08:00 -
468:
名無しさん
気になるとこで終わってるー?
あげ?IP強制表示中:210.136.161.1422007-08-13 04:23:00 -
469:
名無しさん
あげ
IP強制表示中:210.153.84.1312007-08-14 04:22:00 -
470:
名無しさん
主さん、たしかマキが甘党やなぃ?
IP強制表示中:222.7.56.272007-08-14 22:25:00 -
472:
名無しさん
甘党やけどコーヒーだけブラックやねんで?
IP強制表示中:210.153.84.352007-08-15 13:06:00 -
473:
名無しさん
あっそうやった?笑
ごめん、ちょっと一回読み返しときます?IP強制表示中:222.7.56.192007-08-15 18:46:00 -
474:
【もし!綾子今どこっ!?】〈──…ッッ…〉聞こえてきた彼の声に、胸が熱くなる…。"良かった""何で?"その2つの気持ちがあたしの中で一気にまた膨れて葛藤するから、つい、可愛げのない喋り方になってしまう──。
『…家やけど。』【はっ?まじで?今さっき俺お前んち行ったのに!】雑音と一緒に聞こえてくる彼の声。外にいるんだろうか?『…寝てたから気づかへんかったわ。』
【まじか。てか、怒ってる?】〈……怒ってるよ。〉でも───…IP強制表示中:222.7.57.2442007-08-23 21:14:00 -
475:
『別に…もういい。』そう怒ってる事さえ、上手く伝えられないあたし。【ごめん、怒んなって!】そう謝る彼の軽い口調に、余裕を感じて嫌になる。『…もういいって』更にイライラする──…【お前家やろ?今から行くから。近いし5分だけ待ってて!】〈…えっ。〉来て欲しい反面、こんな寝起きで会えないと思い、『いいって!』と強く否定。【何で?待っててって!】とマキ。
〈──あぁっもう…!〉
『──あたしが行くからッッ!』
──言ってしまった…………来て欲しくないが為にとっさに出た言葉。。IP強制表示中:222.7.57.2372007-08-23 21:25:00 -
476:
【んま?行くのに。んなTSUTAYA前行くからお前もきて。んな!】『あのっ…!』──ツーツー──…
アッサリそう言われ、電話は切れた。『なんやねんな…こっちの気もしらんと。』もう今日は諦めてたのに、やっぱり会うという事は、やっぱり"告白"するって事──…。。『今更…』さっきのあれだけ気合いと緊張感…『またかよ…』
──でも、本当に今日しかないのかもしれない。そう、思う……。IP強制表示中:222.7.57.2372007-08-23 22:04:00 -
477:
『んま自己中ッ!何が「怒んなって」やねんっ』なんてグチグチ言いながらも、ダッシュで化粧直しをして靴を吐くあたし。結局こうなんだ──。わかりきってたこと。。あたしはマキに呼ばれたら、そこに居てくれたら、喧嘩してたとしても、用事があったとしても、都合のいい存在だったとしても…絶対行ってしまう。
──だからこそ、早く。今日、決着をつけないといけないのだ。
例えそれが彼を失い、同時に自分を傷つける結果であっても──…。IP強制表示中:222.7.57.2432007-08-23 22:18:00 -
478:
『おっそ!』
───つい数時間前に一人でいたTSUTAYA近くのベンチに足を組む彼を見つける。この時、すでに朝の5時をまわっていて空も明るくなってきていた。IP強制表示中:222.7.57.2422007-08-23 23:30:00 -
479:
『はぁ!?あんたが言うセリフ!?』
『ははっ!やな!笑』
──チェックのシャツにジーパン姿であたしの顔を見て笑うマキ。私服姿は久しぶりで、前髪も少し伸びて目にかかっている。さっき一気に下がったテンションが跳ね上がるあたしは、滅多に履かないミニスカートなんか履いて、息を切らして彼の前に立った。
───もうすでにドキドキしてる。IP強制表示中:222.7.57.2482007-08-23 23:36:00 -
480:
『てゆうか今まで…っ』文句を言おうと口を開こうとした瞬間、
『これお前?』とニヤっと笑ってベンチの下をゆび指すマキに、思わず言葉を飲み込んでしまう。コーヒーの空き缶が2つ。あたしがさっき買って置き去りにしてたやつだ。ミルク入りとブラック。それを拾おうとしたら、『あっ!』彼の手に先にブラックの方の缶を拾い上げられ、笑われる。
『綾、これ俺が遅いから飲んだろーと思ったけど無理やったんやろ?ほとんどへってへんし。笑』IP強制表示中:222.7.57.2372007-08-23 23:47:00 -
481:
名無しさん
読んでます?更新ありがとうございます?大ファンです?頑張ってください?
IP強制表示中:210.136.161.1482007-08-25 07:20:00 -
482:
名無しさん
.
IP強制表示中:210.153.84.742007-08-25 12:50:00 -
483:
名無しさん
書いて??
IP強制表示中:210.136.161.432007-08-26 01:36:00 -
484:
名無しさん
500
IP強制表示中:210.153.84.402007-08-26 01:48:00 -
485:
書いてとか催促は辞めようや。主さんもやけど読んでる方気悪いからさ。
少しずつでも更新されてたら嬉しいやん?IP強制表示中:210.153.84.352007-08-26 16:47:00 -
486:
名無しさん
はーい??
IP強制表示中:210.136.161.542007-08-27 01:49:00 -
487:
名無しさん
うれしい?更新していただいてありがとう?毎日チェックしてます?
IP強制表示中:210.153.84.392007-08-27 14:20:00 -
488:
『俺これほんま見たかってん♪』とご機嫌で運転する彼に、『そんなにおもろいん?』と、ペースをもってかれるあたし。〈やばいな…〉あんなに怒って下がってたのに。『綾も結構好き系ちゃう?』『まぢで。』そんなことを話してるうちにマキのマンションに到着する───。
──ここまでは良かった。このままの雰囲気なら、あたしは機嫌を直して本来の目的を果たせたのかもしれない。。IP強制表示中:222.7.57.2422007-08-27 16:12:00 -
489:
『マキんち久しぶり…』『ん?そう?。』
──ガチャッ──
──この時だ。ドアを開かなければ良かった。そうすればあんなことにはならなかったのかもしれない。IP強制表示中:222.7.57.2402007-08-27 16:15:00 -
490:
『入ってて。俺トイレ。』そう背中を押されてあたしはマキの部屋のベットに腰を下ろした。深呼吸をする。〈──…ッ。〉この部屋に入ると、思い出すのはマキとエッチしてる時のことばっかり。もうあれがあたしの中では一番大きい出来事でこの部屋の景色が頭に焼き付いている。
『あかん…落ち着け。』そんな頭をからっぽにしようと、シーツに手をつき顔を上げもたれた。その時だった──。
『った─…ッッ』鋭い痛みにシーツから左手を退けた。そこにあったもの──『何…これ。』その時あたしの頭はすぐに理解した。IP強制表示中:222.7.57.2452007-08-27 16:22:00 -
491:
ピンクのつけ爪が一つ───。
小指用だろうか。小さいラメ入りで赤いハートのストーンがついているそれには見覚えがある。ほぼ毎日、目にしてる…。
〈───愛ちゃんや…〉彼女の顔が鮮明に頭に描き出され、奥の奥から湧き上がってくる色んな感情。あたしはそれを抑えることが出来なかったのだ──。IP強制表示中:222.7.57.2472007-08-27 16:30:00 -
492:
バッと部屋を見渡す──。"きっとまだあるはず…"これが女の勘ってやつだろうか。ふと目に入った灰皿。その中にある吸い殻のいくつかに、赤いリップの色がついている──…。。〈──…ッッ〉心臓がドキっと脈打つ。"まさか───…"
不安、焦り、怒り、嫉妬。全部の気持ちが交差して、いても立ってもいられない──。IP強制表示中:222.7.57.2402007-08-27 16:36:00 -
493:
─ガチャッ─『お前何飲む?』向こうの部屋からドアから顔を出すマキの腕を掴んでベットの下に座らせる。『何なに?』と不思議がるマキに、
『なあっ、この部屋に──ッッ…!』"愛ちゃん入れたん?"──そう、聞こうとした時、あたしは絶句してしまった。見つけてしまったのだ。何よりもの"証拠"──。。。
〈───嘘やろ………〉IP強制表示中:222.7.57.2402007-08-27 16:43:00 -
494:
『何よ?』下を向くあたしを覗き込むマキの顔をゆっくり見上げ、聞く。
『それ……何。』
『へ?だから何よ?』あたしが指差した方に目をやるマキ。『ほら、それ!』苛立ちを押さえられずあたしはカバンから鏡を取り出し彼の前にやる。『はぁ?何い?』
───あたしが指差したのは彼の首もと。髪にかかる位の微妙な位置に小さく、でもはっきりとついている赤い痕───…IP強制表示中:222.7.57.2392007-08-27 16:51:00 -
495:
名無しさん
楽しみに読んでます(o^-^o)更新されてて嬉しいです(@_@)ありがとうございます(●^o^●)
IP強制表示中:210.153.84.362007-08-28 04:31:00 -
496:
名無しさん
読みたいです。主さん大ファンです。
IP強制表示中:210.153.84.1312007-08-29 01:57:00 -
497:
名無しさん
更新お疲れ様です!
IP強制表示中:210.153.84.392007-08-29 14:29:00 -
498:
名無しさん
お疲れさまです?ワクワクする??
IP強制表示中:210.153.84.352007-08-30 00:44:00 -
499:
名無しさん
毎日覗いてます?
IP強制表示中:210.153.84.1332007-08-30 10:03:00 -
500:
名無しさん
時間あるときでいいので更新お願いしますm(__)m気になって眠れません(●д●)
IP強制表示中:210.136.161.502007-08-30 22:50:00 -
501:
『あ。』ボソっと出た彼の声と、その痕を隠すように覆った手に、余計にあたしの感情がこみ上げるを感じた。
『何それ。誰?』口調がきつくなっていくあたし。『あ〜も〜これ気にしんとって!笑』いつもの笑顔でいつも通り冗談混じりのマキ。──腹が立つ…。何でそんなに普通なんよ──?
『そんなとこについてたら誰でも気になるし。誰っ!』──イライラする。そんなあたしの苛立ちにマキも気づいたのか、彼の手があたしのほっぺを軽くつねった。IP強制表示中:222.7.57.2432007-08-31 06:20:00 -
502:
『何で怒んねん。笑』
『─…ッッ!』─パシンッッ─!そう笑われた瞬間、ほっぺにあった彼の手を思わず振りほどいてしまった。〈…やば。〉確かにそう思ったのを覚えてる。でもわかって欲しい。そうする事しかこの時のあたしには出来なかった事。
───あんたの事が大好きやからやで…。IP強制表示中:222.7.57.2492007-08-31 06:26:00 -
503:
『──っつか、何?』
一瞬ビックリした後、マキがあたしを見た。『…愛ちゃんやろ?』『え?』重たくなる空気。言わずにはおられへん。おられへんねん…──
『だから、それ愛ちゃんやろ?』『…つか何で怒んの?』マキは鏡をあたしから取り上げてテーブルに置く。『質問に答えて!』少し、叫ぶような声になってしまった気がする──。。でもマキはさっきと変わらない口調で、答えた。
『そやけど!てかお前何怒ってん?』〈───…やっぱりそうなんや。。〉IP強制表示中:222.7.57.2492007-08-31 06:36:00 -
504:
心に重くのしかかった大きな石が、あたしを狂わせていく──。
『お前さ…─』『今日遅れたんは愛ちゃんとおったからやろ!?』マキが口を開く前に飛び出る言葉は乱暴で、怒りを帯びてるのがきっと相手にも伝わると思う。
『あたしがどんな思いで待ってたと思ってんの!』『だから謝ってるやんけ。それでまだ怒ってんの?』〈──…!〉"それでまだ──"その言葉が余計にあたしを苛つかせた。『まだって何!おかしいから!今日9時に待ち合わしてそっから何時間経ってんの!?何で約束守ってくれへんの?しかも愛ちゃんととかヒドイ…!』──あたしの悪い癖だ。こうなると口が止まらない──…IP強制表示中:222.7.57.2372007-08-31 06:49:00 -
505:
名無しさん
更新ありがとうございます??
IP強制表示中:210.136.161.452007-09-01 01:33:00 -
506:
名無しさん
ドキドキ(◎o◎)
IP強制表示中:210.153.84.342007-09-01 15:55:00 -
507:
更に熱くなるあたしにビックリした様子のマキ。でもすぐにまた笑って『ごめんな?最近アイツの相手しすぎた?スネんなって。笑』とあたしの髪を撫でようとする。あたしはその手を奪って両方の手でギュッと握った。『話そらさんとって!』『あ〜もうわかった!何やねん?何でも聞けや!はいどーぞ!』呆れた様であたしに右手を握られたまま体事あたしの方を向き、あぐらをかくマキ。『………』『ほら、何?ゆーてみろや。』〈──…〉──なんかそうどんと構えられたら、何を聞けばいいのか───………
IP強制表示中:222.7.57.2402007-09-02 09:21:00 -
508:
名無しさん
ありがとうございます?更新されてて感激です?毎日チェックしてます?時間があればまたお願いします?
IP強制表示中:210.153.84.432007-09-02 13:32:00 -
509:
名無しさん
気になる(>_
IP強制表示中:210.153.84.432007-09-03 00:27:00 -
510:
名無しさん
久々に覗いたら更新されててめっちゃ嬉しいです??
忙しい中、頑張って下さい?
毎日見に来るんで?IP強制表示中:210.153.84.1322007-09-03 02:17:00 -
511:
名無しさん
私も毎日見にきます?プレッシャーに思わないで下さい??応援してます??こんな素敵な小説ありがとうございます?何度も読んでます?マイペースで頑張って下さい?
IP強制表示中:210.153.84.1372007-09-03 06:47:00 -
512:
名無しさん
続き読みたい?
IP強制表示中:210.136.161.472007-09-03 17:16:00 -
513:
『…じゃあ、まず。何で今日遅れたん?』──そうだ、まずこれだ。マキは頭を掻きながら答える。『…ん〜と!今日帰りお前んとこ行こうとしたら愛にダダこねられて。』『それでこんな時間まで!?』『聞けって。それであいつマジで泣き出して』『はぁ!?』〈ありえへんッッ─!!〉『そんなん嘘泣きに決まっ…』──ここまで言って飲み込んだのは、きっと"あの娘の嘘泣きに負けた"と認めたくなかったから。。『……ハァ。それで?』苛立ち混じりのため息を吐き、あたしはマキに続きを求めた。
IP強制表示中:222.7.57.2432007-09-04 00:36:00 -
514:
『それで綾と会うんやったら自分も行くってきかんかったから俺、それでお前んとこに愛連れてくんもあれやなぁおもて。』『…何それ。じゃあ何であたしにそれ言うてくれんかったん?』──あぁ…嫌だ。あたしはこんな事を言いに来た訳じゃないのに──。
『最後まで聞け。だから俺「それは無理」ゆーたの!んなら今から俺んち見に行きたいってあいつが言い出してん。一回入れてくれたらすぐ帰るからって。』〈訳わからん──…〉マキは少し面倒くさそうに早口で続ける。『だから連れて行って…』〈…もういい──。〉『なかなか帰らんくて今の時間までダダこねられてたってこと?』たまらず話を割った。
──気になって聞いたけど。もうこれ以上聞きたくない。IP強制表示中:222.7.57.2452007-09-04 00:51:00 -
515:
名無しさん
( ゚∀゚)
IP強制表示中:210.153.84.1292007-09-04 00:58:00 -
516:
『まぁ…そんな感じ。』と頷くマキ。『何なんその適当なん!』と突っかからずにはいられないあたし。『お前いい加減機嫌直せって。しゃあないやん。』『何がしゃあないん?意味わからん!愛ちゃんにそう言ってよ!』掴んでたマキの手を離した──悪い雰囲気だ。わかってた。こういう突っかかりをひつこく続けるとあたし達は喧嘩になる事──。
『ごめんって。』それでも今日は明らかに自分が悪いのをわかってるのか、謝ってくれるマキ。でも何でなんやろう。こういう場面で謝れると、余計に惨めやし、腹が立つ────。どうしようもない。口が勝手に動いてしまう──。IP強制表示中:222.7.57.2452007-09-04 01:07:00 -
518:
『謝れても嬉しくないし、しゃあないでもすまへんし!』クッションを抱きしめ体育座りをしながら愚痴を吐くあたし。まるで子供だ。さすがにイライラしてきたのだろうか。『んなどうしたら気ぃすむねんなお前は!』とうとうマキも切れて、そこからはお互い暴走するだけ。
『何なん何で逆切れなん!?』思わずマキの方を見て怒鳴るけど、すぐ様跳ね返されてくる言葉は──『お前がガキみたいな事ばっかゆうからやんけ!』〈─な…ッッ!〉
この言葉にますます頭に血がのぼったあたしは思わず持ってたクッションを彼に投げつける。
─バフッ─!『ッッて…!』IP強制表示中:222.7.57.2382007-09-04 01:25:00 -
519:
『そのセリフ!そっくりそのまま愛ちゃんに言え!』──頭にくる。何で愛ちゃんにはそう言ってくれへんの!?
──嫉妬、嫉妬、嫉妬。『…─つか!お前やからゆうねん!わかれや!』『はあ!?どうゆう意味よ!』『だから!』──湧き上がってくるのは、きっとマキへの怒りよりも、行き場のない愛ちゃんへの嫉妬心。彼に向けるのはきっと馬鹿げてるし理不尽。けど、止まらない──。
『あたしが昔から知ってる奴やから!?だからって愛ちゃんには言われへん事あたしにだけ言わんとって!』『…別にお前にだけゆうてへんやんけ!』マキはテーブルに肘をつきまた面倒くさそうに髪を掻きながら言った。あたしが面倒くさい奴なん──?IP強制表示中:222.7.57.2382007-09-04 01:43:00 -
520:
『マキは愛ちゃんの事女の子として見てるからキツイ事ゆわへんねんやん!』『…何、それ?』"そりゃ女は女やろ!""だから何やねん。"──あたしが予想してた答えとは返ってこず、しかめ面で静かにあたしを睨むマキに、何だかいつもと違う違和感を感じながらも、あたしは半ばヤケクソでさっき見つけたつけ爪を取り出し、テーブルに叩きつけた。──バンッ!『何?』とそれを拾おうとするマキの手首を掴んで、こっちを向かせ、彼のシャツの襟を広げた。
『その爪とマキのそれ!こんなん見たら誰だってわかるから!これが証拠やもん!』IP強制表示中:222.7.57.2392007-09-04 01:56:00 -
522:
『今のお前に何ゆっても無駄っぽいわ。何かお前愛の事になるとおかしくない?』としかめっ面のまま言う彼。──ズキンッッと、胸に刺さる刺を振り払う様にあたしは続ける、彼の手首は離さずに──。『何ゆっても無駄なんはマキやろ!結局マキはそうやってあたしの事おかしいってゆって愛ちゃんの我が儘は許すもん!』言った瞬間、次はマキがあたしの手を振り払った──『…〜ああもう面倒くさい!そうそう!そうやで!これでいい?!』
気だるそうな彼の横顔…本当にあたしは何をしに来たんやろ──…
〈──帰ろ…。〉これ以上喧嘩したくない…。IP強制表示中:222.7.57.2452007-09-04 02:22:00 -
524:
名無しさん
気になります(@_@)更新されてて嬉しい(T_T)明日も1日頑張れる?主さんありがとう?
IP強制表示中:210.153.84.392007-09-04 02:24:00 -
525:
名無しさん
リアルタイム!!
IP強制表示中:210.153.84.402007-09-04 02:25:00 -
526:
名無しさん
気になる↑↑↑
IP強制表示中:210.153.84.372007-09-04 02:27:00 -
527:
嫌な事言いたくない。嫌な思いもしたくない──…
『それでいい……帰る。』立ち上がり、カバンを手に取り、部屋のドアに歩く──
それなのに──…
『んまにそれでいいん?』
後ろで、マキが聞いてくる。〈何でこういう時だけ─…。。〉黙ってるとカバンを引っ張られ、『いいんかって。』ともう一度聞かれる。いつも余裕な彼が憎らしくてたまらなくなる──…IP強制表示中:222.7.57.2442007-09-04 02:29:00 -
529:
椿
リアルタイム?
めっちゃ嬉しい?
楽しみにしてますぅ?
頑張ってぇぇ???IP強制表示中:210.153.84.342007-09-04 02:31:00 -
530:
名無しさん
気になる?できればもう少し書いて下さい?
IP強制表示中:210.153.84.332007-09-04 02:35:00 -
531:
『……いいもん。』
そう、言ってるのに、カバンにかかる重圧はなくならず、
『離して、もういいってほんま…』そのあたしの言葉を無視するかの様に、また、彼は言う。
『最後聞くで。ほんまにそれでいいんか?』
〈───…ッッ!〉IP強制表示中:222.7.57.2412007-09-04 02:36:00 -
532:
名無しさん
ハァ???
ドキドキするIP強制表示中:210.153.84.382007-09-04 02:38:00 -
533:
名無しさん
キャアア????更新されてるやん??主さんありがとうございます?いつも読んでます??のトキから大ファンです???
IP強制表示中:210.136.161.1482007-09-04 02:39:00 -
534:
名無しさん
書いてほしい(T_T)
IP強制表示中:210.153.84.432007-09-04 02:41:00 -
535:
『──良くないッッ…!!』
〈──もう…ッッ─!!〉ヤケクソの様なあたしのその返事に、マキは一つ大きいタメ息をついたあと、カバンを下に引っ張りあたしの体ごと自分の目の前に座らせた。
『…あほちゃう。お前んま子供やんけ。』『…〜っ!マキが聞いたんやん!』〈ヤバい、泣きそう──…〉向かい合う2人。彼なりに呼び止めてくれたんだろう。…けど、お互い、多分まだ苛立ちが収まってない──。IP強制表示中:222.7.57.2382007-09-04 02:47:00 -
536:
名無しさん
ドキドキ(◎o◎)
IP強制表示中:210.153.84.422007-09-04 02:50:00 -
537:
多分、このまま居たらまた何か言ってしまうだろうなって。あたしの方が思った以上に凄かったみたいで。
『………手、離して。』嬉しい癖に、離したくない癖に、軽く触れてる彼の手を見てると、余計にもどかしくて泣きそうになって耐えられなくて。『もお怒んなやお前。』涙が浮かんでるのがバレない様に、離そうとしない彼の手を、下を見つめながら、出てくる言葉…
『……もう嫌…離して、帰る。……マキ嫌い…』IP強制表示中:222.7.57.2382007-09-04 03:03:00 -
538:
『…はぁ?何なやねんそれ。』『……』〈ほら─。〉まだ怒ってる──ほんまに今日は何から何まで失敗やし、最悪やねんから帰らしてよ──…
マキもなんかいつもよりイライラしてるし─……『なぁ?』手首を掴まれ揺すられた時、『もうほんまに帰る…っ』と彼の手を振りほどこうと力を込めた、その時だった。
『───ぃッッっ…!!!』背中や肩に痛みを感じる。目を開けると、景色は反転。天井が見える。IP強制表示中:222.7.57.2472007-09-04 03:30:00 -
539:
名無しさん
今日も書き込んでくれてありがとうございます!
IP強制表示中:210.153.84.1372007-09-04 04:08:00 -
541:
名無しさん
あかん!
めっちゃおもろい?
更新ありがとうございます??
マキかっこよすぎ?
はよ、綾に誤解解いたって欲しいー?
マキが折れて?IP強制表示中:210.153.84.1292007-09-04 05:40:00 -
542:
名無しさん
反則や〜!おもしろすぎ!!
IP強制表示中:210.153.84.432007-09-04 06:27:00 -
543:
名無しさん
今日も更新されるかなぁ?わくわく?ドキドキ?てかこの小説ファン多いね?
IP強制表示中:210.153.84.382007-09-04 14:47:00 -
544:
名無しさん
感想スレあるんやから、感想はそっちで書こうや。レス数増えて主の迷惑にもなるし、読みにくなるやん。皆読んでるんです。今度から感想書く人は、感想スレの方でお願いします。
IP強制表示中:210.136.161.522007-09-04 17:04:00 -
545:
名無しさん
はぁい??
IP強制表示中:210.153.84.432007-09-04 21:18:00 -
546:
『…お前いい加減にしろよ。』───痛い…。床の上に押し倒されたから、それだけじゃない。心が痛い──…。。
『何でなんッッ…』〈あぁ、もうヤバい…〉涙は喉まできてる。『は?』
冷たい目であたしを見下ろす。〈限界やって…〉『……何でマキが怒るんッッ…?意味わからんッッ!のいて…!』と、彼の腕を押しのけようとした手を逆に取られる。
『無理、意味わからんのお前。俺にどうして欲しいねん?』〈────…〉IP強制表示中:222.7.57.2482007-09-06 01:11:00 -
547:
"どうして欲しい?"
そう聞かれると上手く答えられない。何て言ったらいいかわからない…。。
『………』『何とか言えや?』黙ってたら、顎をつかまれ正面をみさされる。『黙ってたらわからんやろ!』〈……─怒らんとってよ──…!〉『──…もう嫌やッッ…!』
──思わず言った瞬間、沈黙になった。〈……離してくれる?〉そう思った……けど───…IP強制表示中:222.7.57.2422007-09-06 01:26:00 -
548:
名無しさん
あげ
IP強制表示中:210.153.84.1342007-09-06 02:01:00 -
549:
名無しさん
??
IP強制表示中:210.153.84.382007-09-06 02:02:00 -
550:
名無しさん
けど!??笑
IP強制表示中:210.153.84.1312007-09-07 01:14:00 -
551:
『───…あっそ。』そう一言呟いた直後、『……やっ…─!!』服の中に忍び込んでくる手。何でこうなるんやろう──。『嫌!何で…!?やめてッッ!!』彼の手をのかそうとおさえるけど、無駄。暴れるあたしにお構いなしで首もとに舌をやり、手は服ごとブラをずり上げる。『──…なにっ?ゃッッ…!ゃめッッ…!』マキの舌と手は止まらない。─ダンッッ─!『やぁッッ…!』手足をバタつかせるあたし。こんな本気で彼を拒否したのは初めてという位に──。
IP強制表示中:222.7.57.2482007-09-07 07:06:00 -
552:
名無しさん
マキかっこよすぎ〜??
久々のエロシーン?
期待してますorz笑IP強制表示中:210.153.84.1372007-09-08 11:56:00 -
553:
sage
ほんまおもろすぎっ?
IP強制表示中:210.153.84.1292007-09-13 08:56:00 -
554:
名無しさん
↑sage方法間違ってるよ笑
IP強制表示中:210.153.84.332007-09-13 08:58:00 -
555:
名無しさん
更新待ってます
IP強制表示中:210.153.84.1372007-09-14 02:54:00 -
556:
名無しさん
ちょとあげ★
IP強制表示中:210.153.84.342007-09-19 04:12:00 -
557:
名無しさん
まだ?
IP強制表示中:210.153.84.382007-09-20 19:01:00 -
558:
『──ほんまやめてッッ…!意味わからんしッッ…!!』それなのにやめようとしない彼。"やっぱりあたしに愛情はないん?"──こんな時にこんな事されたら──……
『…黙って。』スカートの下に伸びる手は、内股を往復し、遠慮なく下着の上に移動する──。
〈───もう……無理!〉
──その瞬間、涙が目に溢れるのがわかった──。IP強制表示中:222.7.57.2412007-09-21 07:28:00 -
559:
『───……〜そです!』
『は?』───とっさに顔を両手で覆った。もう、無理。我慢できひん…。泣く───。。『何?』マキの手があたしの片手を退かせようと、触れたその時──、"言ってしまえ"そう思った。。IP強制表示中:222.7.57.2412007-09-21 07:33:00 -
561:
───〈言ってしまった………最悪ッッ…〉『……ッッ…ぅッッ…』告ったものの、止まらない涙。そのせいでのけれない手。最悪。こんなシチュエーションで言いたくなかった。こんなハズじゃなかった。
『……知ってる。悪かったから…泣くな』そう言ってあたしの手を再度退かそうとする彼の手を振り払う。
『…知らんもんッッ!……──そんなッッ…マキが思ってる様な"好き"じゃないから!!……たしッッ…男として見てるから…!そうゆう"好き"やから…──…!』IP強制表示中:222.7.57.2442007-09-21 07:49:00 -
562:
──とっさに口にしたセリフ。ありえない。もっと女の子らしい可愛い言葉で伝えたかった──…。。
怖くて…怖くて。涙も止まらず、彼の顔を見れず、言葉を待つ事も出来ず、顔を伏せたまま言った──
『だからッッ…──マキは困ると思うけど……ッッ、あたしはホンマにあんたの彼女になりたい──…ッッ……』IP強制表示中:222.7.57.2402007-09-21 07:56:00 -
563:
名無しさん
気になる?
IP強制表示中:210.136.161.452007-09-21 09:56:00 -
564:
名無しさん
>>501-600
IP強制表示中:210.136.161.2372007-09-24 16:14:00 -
565:
名無しさん
気になる〜?
IP強制表示中:210.136.161.1472007-09-26 12:44:00 -
566:
『────………』
更にあたしをビビらせる少しの沈黙の後、マキの第一声──…
『─…訳わからん。』〈───ッッ…!〉─ズキンッッ─…わかってたけど、痛い。怖い。この先を、聞きたいけど、聞きたくない───…!IP強制表示中:222.7.57.2392007-09-27 16:29:00 -
567:
『………ッッぅ──…ッッ…』『…本気?』泣き止まないあたしの体から降りてマキは聞く。
『……ッッ…』しゃくりあげて声にならない。ただ頷くあたしは、まだ顔を手で覆っている。マキ、今どんな顔してる──?怖くて、見れない──…
『…まっぢ、意味わからんねんけど。ほんまに本気?……いつから?』IP強制表示中:222.7.57.2432007-09-27 16:37:00 -
568:
─ズキンッッ─……わかってたけど、痛すぎる─…。『──あたしだって……意味わからんし…ッッ…!』だからかな。可愛げのない言葉ばかり出る。だってマキ今きっとあたしが想像する以上に困ってるし、それに…真剣な告白に「意味わからん」なんて言われたら、いくらあたしでも、あんたと幼なじみでも…傷つくんやで───…。
マキがあたしの腕を掴んで起きあがらせる。でも、あたしは顔に覆った手をのけれず、下を向いたまま──…IP強制表示中:222.7.57.2432007-09-27 16:45:00 -
569:
『綾…今日はもう帰って?』マキのその言葉に、更に涙が溢れ出す。『──…ッッ…ッッ…』『泣くな。…そんな泣いたまま帰されへんやんけ。』
〈もう…そんな優しさいらんから──…ッッ〉そんな"幼なじみとして"の、"連れとして"の"特別"も、"優しさ"も──…もうそんなんはいらんねん……───
『……このまま帰られへんッッ……!ちゃんと答えて欲しぃ──…ッッ…!』
──心臓の奥から絞り出す言葉。でも、返ってくるのは───…IP強制表示中:222.7.57.2402007-09-27 16:55:00 -
570:
『…ごめん帰って。』
───ズキンッッ───…!〈………あぁ。もう無理なんや………。〉泣くな、泣くなこれ以上──…!一か八かの賭けに出たんだ。もう、引き返せない。なら───…
『………ッッ嫌!!……ちゃんと答えて──…!』「答え」なんかわかってる。わかってるけど───…IP強制表示中:222.7.57.2482007-09-27 17:06:00 -
571:
どうせなら、ハッキリ振られたい。もう立ち直られへん位に、傷つけて欲しい───……。
そうでもしないとあたし……きっとあんたの事諦められへんから───。
『今は無理。…答えとかない。』
───そんな返事、納得できひん。マキのホンマの気持ち、教えて?いっつもあんたは正直やん…IP強制表示中:222.7.57.2492007-09-27 17:11:00 -
572:
『……優しさとかいらん…─ッッ…から…今返事して?……ゆってくれるまであたしッ…帰らん…!』目を見てなんか話せるはずない。そんな真正面から振られる勇気なんてない───。でも…
『ごめん。……帰って』
─────────……目を反らしてても、振られる勇気も、傷つく勇気も、初めからなかった───…。。IP強制表示中:222.7.57.2452007-09-27 17:20:00 -
573:
〈───お願い…涙今だけ止まって…──…。〉涙を腕で拭って立ち上がる──。『……わかった…帰るな……ッッ──。』そう言った自分の声が震えてるのがわかった。
『…待って。送るわ。』立ち上がり、車のキーを手に取る彼。『……いいよッッ…!帰れる!』こやんといて──…気まずいやろ?面倒くさいやろ?あたし惨めなだけやん──…?
『いいから。そんな顔で帰られへんやろ。』あたしの前を歩く彼の手を掴む──。
『ほんまにいいからッッ…!タクで…帰るし…!寄るとこあるからさ……』───苦し紛れの言い訳。本当のところ、これこそ惨めなのかもしれない。けど、これが今のあたしの精一杯で───…IP強制表示中:222.7.57.2462007-09-27 17:31:00 -
574:
『……ハァ…』一度マキがタメ息をつき、口を開く『綾、あのさ──』その瞬間、あたしは多分その先を聞くのが怖くて怖くて、『……ごめんなマキッッ──!!バイバイ─…!』玄関まで走って、外へ出た───。──バタンッッ──!
外へ出てからもマンションの非常階段までダッシュ。そのまま駆け下りた。怖がって焦っている。───そんな感覚…。
───追いかけてくるはずもないのに───。。IP強制表示中:222.7.57.2382007-09-27 17:39:00 -
575:
それからあたしはやたらと早足で歩いた。カツカツカツッッ──『もッッ…朝やしっ!』なんて意味のない独り言を呟きながら。放心状態に近い。震える足に気づかない様に…TSUTAYAまで歩いたところで、段差につまづいた。『ッッた───…!』思わずうずくまる。その時、一気に体の力が抜けて、そのままその場に座り込んでしまった───。
『───…………はっ…』顔の力も抜け、少し口元が緩む。極度の緊張が解けたんだろう、その瞬間、再び涙が溢れ出した──…。IP強制表示中:222.7.57.2382007-09-27 17:48:00 -
576:
『ッッ〜──…うゥッ…!ふッられた……なぁ〜──…ッッ!……グスッッ……』
ちょうどベンチの目の前で泣き崩れた──。さっきまであった2つの空き缶は、ない…。誰かが捨てたのだろうか──。
『──ぅ…グス──ッッ…』マキ……マキ、マキ──。すごいビックリしたよな?困ったよな?………ごめん困らせて──。でもあたしな、言わずにはおられへんかってん。……これからうちらどうなるんかな──?ほんまにごめんな──…IP強制表示中:222.7.57.2412007-09-27 18:03:00 -
577:
名無しさん
気になる?
IP強制表示中:210.153.84.392007-09-27 19:17:00 -
578:
名無しさん
大好き上げ?
IP強制表示中:210.136.161.452007-09-30 03:23:00 -
579:
"俺お前のこと女として見てないから。"
──────────────────────IP強制表示中:222.7.57.2362007-10-09 06:31:00 -
581:
携帯の着信音で目が覚めた。あれからあたしはきちんと家に帰って、でも化粧も落とさず泣いてたらそのまま寝てしまったみたい。
『…何で今あん時の夢見るかな……。』マキのあの台詞。昔彼があたしに言ってたこと。あの時は"こっちの台詞!"なんて言って笑っていた──…〈嫌や───…〉
その夢で思い出す。
あたしは昨日マキに気持ちを伝えた事、そしてフラれて帰ってきたこと────…。IP強制表示中:222.7.57.2442007-10-09 06:38:00 -
582:
"綾、あんな──"
マキ───。あの時あんたが何言おうとしたか…大体わかる。きっとチャラけて、あたしが傷つかん様に、冗談言ってはぐらかすつもりやってんやろうな───…
"ごめん………帰って。"───あの時の"ごめん"が、彼の真っ直ぐな答えだ──。IP強制表示中:222.7.57.2452007-10-09 06:42:00 -
583:
─カチカチカチッ─…携帯を開くと着信が4件とメールが8件。着信は全部店からで、メールは店長と客。マキからの連絡はない。『…どうしよ、店。』客から"今日行くわ"と入ってたメールもあるけど、こんな事で仕事を休むなんてバカげてるかもしれないけど…今日だけ…今日だけは、マキと会いたくない───。…勇気がない。接客したくない……出来ない。。
でも、今日いかんかったら余計後で気まずくなるやろうし…どうしよ──…
─♪♪♪♪─
その時、再び携帯が鳴る。《着信;マキ》───IP強制表示中:222.7.57.2452007-10-09 06:49:00 -
584:
─ドクンッ─…!
脈打つ心臓。でもこれはほんの少しの期待ではなく、完全に恐怖心からだ──。しばらくして音は鳴り止んだ。
『ァッカン…!』気づいてしまった恐怖心。"これからどうなるのかが怖い""どうすればいいかわからない"────。。 根性ナシかもしれない。でもとにかくこの時のあたしは、フラれた痛みよりも、これからの不安と恐怖心の方が強かったのだ──。
あたしはこの日生まれて初めて仕事で「無断欠勤」をした───。IP強制表示中:222.7.57.2492007-10-09 06:57:00 -
585:
逃げれば恐怖は更に追いかけてくる。そんな事は百も承知。マキもあたしに更に気まずさ感じる。……わかってる。でも…『………ぅッ…ヒック……』逃げるしかなかった。
"お前挑発してんの?"
"綾今寂しくない?"
───こんな時に浮かんでくる彼の言葉のひとつひとつと、思い出。…痛い。もう彼女にはなられへんし、前みたいにも戻られへんやろうし、…少なくともあたしは無理やし……それなら言わん方が良かったんかな──…?IP強制表示中:222.7.57.2462007-10-09 07:04:00 -
586:
そんなん言っても仕方ないのに───…。人間が、わかってるのに嘆いてしまうのは人間故の性だと思う。後悔してしまうのも一緒で──。
これがただの片思いなら、あたしはきっと一回こうしてフラれた位じゃ諦めないと思う。でも今回は訳が違う。相手は、マキやし、幼なじみやし…もう体の関係もある───。"彼女には出来ない。でもエッチはできる。幼なじみやけど。"その2つで答えは出てる。あたしはマキに取ってその程度で、悪い言い方、彼にとってあたしはもう、女でも、幼なじみでもない───IP強制表示中:222.7.57.2362007-10-09 07:11:00 -
587:
『──…ハッ…!』痛い。涙がまだ出る。昨日あんなに泣いたのにな。これが現実で。その現実をわかってる癖に、今、彼のぬくもりが、体だけでも、嘘でも欲しいと思ってしまうのは、きっと惚れた弱みと、女の性やねやろうなぁ…
『───……ック…ッグスッ……─!』
──とりあえず、泣こうかなぁ…止められへんもんはしゃあないやんな。後の事は、後で考えよう───…IP強制表示中:222.7.57.2442007-10-09 07:16:00 -
588:
名無しさん
めっちゃ気になる?
更新ありがとう?
続き楽しみにしてます?IP強制表示中:210.153.84.1312007-10-09 18:59:00 -
589:
名無しさん
頑張って下さい
IP強制表示中:202.253.96.2332007-10-17 22:26:00 -
590:
───気がついたらまた寝てたみたいで、もう外は明るくなっていた。
『…どうしよ。』無欠したのはいいが、携帯にはあれからまた店長から鬼電の着歴…どうしたらいいんやろ。。今日も行きたくない。。かと言ってこれ以上こんな勝手続けるわけには…─♪♪♪──ビクッ─『!』考えてると持っていた携帯が鳴り、ビビりながら画面を見る──…
《着信:桃香》IP強制表示中:222.7.57.2422007-10-23 00:43:00 -
591:
『ビックリした……ッ』出よう出ないか迷ってるうちに電話が切れて、その後すぐメールが入ってきた。
「FROM:桃香
連絡ないけどどうなったん!?気になるし、一回連絡ちょおだい(>_IP強制表示中:222.7.57.2422007-10-23 00:49:00 -
592:
───あたしは自分が思ってる以上にきてたみたいで、ご飯もろくに食べず、誰からの電話も受けない、ひきこもり状態が4日間続いた。もちろんその間も仕事は無欠で、さすがに心配したのか、マキからも電話があったけど、気づかなくて、かけ直す勇気がなく、放置。とにかくマキの言葉を思いだしては泣いて、愛ちゃんの事を考えて苦しくもなった。でも、だんだん泣いてる時間は少なくなり、意識的にあたしはあまり考えないようにしようと決め、何とか自分を保つ様になっていた、5日目──。
──店長に電話をかけた。IP強制表示中:222.7.57.2492007-10-23 01:00:00 -
593:
『おまッ!どこや!?何してんねん!何があってん!?』と、店長は怒りながらも心配してくれてたみたいで軽く説教をされた。『あたしなんか急に仕事嫌々病なってさ!笑だから後1週間位休まして!』と言って一方的に電話を切った。〈一応これでもう無欠じゃぁないやろ!笑〉久しぶりに電話とは言え人と会話したあたしは少しだけ元気になった気がした。
その後もマキからメールがあって、"連絡して!"とだけ入ってたけど、今連絡するとなんだかんだ、自分が悲劇のヒロインみたくなるかなとか思ってやめた。笑
立ち直ってまた仕事に行く時に、マキと普通に話せる自信ができた時に、連絡しよって──。IP強制表示中:222.7.57.2392007-10-23 01:11:00 -
594:
『おまッ!どこや!?何してんねん!何があってん!?』と、店長は怒りながらも心配してくれてたみたいで軽く説教をされた。『あたしなんか急に仕事嫌々病なってさ!笑だから後1週間位休まして!』と言って一方的に電話を切った。〈一応これでもう無欠じゃぁないやろ!笑〉久しぶりに電話とは言え人と会話したあたしは少しだけ元気になった気がした。
その後もマキからメールがあって、"連絡して!"とだけ入ってたけど、今連絡するとなんだかんだ、自分が悲劇のヒロインみたくなるかなとか思ってやめた。笑
立ち直ってまた仕事に行く時に、マキと普通に話せる自信ができた時に、連絡しよって──。IP強制表示中:222.7.57.2392007-10-23 01:12:00 -
595:
次の日あたしはモヤモヤして暗い気分を何とか変えようと家の掃除をした。〈こんな仕事休んだん初めてやなぁ…〉携帯はまだ放置。こんな事したのも初めてだ。この日は店長からの"絶対戻ってこいよ!"メールと、桃香とマキからの着信が1件ずつ…。『桃香…メール入れとこなぁ。』色々協力して親身になってくれた桃香。実はあんまり恋愛相談できるような女友達がいてないあたし。桃香が心配してくれてるの、実はめっちゃ嬉しかったりした。IP強制表示中:222.7.57.2412007-10-23 02:10:00 -
597:
洗剤やゴミ袋、ついでに目に入った店で服やミュールまで衝動買いして、両手を塞がれるデカイ荷物に、ちょっとだけ気が晴れた気がした。家を出た時より軽い足取りでスーパーに寄る。〈ちょっと買い物でもして帰ろか…〉そろそろ何か美味しいもん食べたいしなぁ。『…あ!』入り口に見覚えのあるシルエット。最もスーパーが似合わない…笑
果物コーナーの前をうろつくその派手な後ろ姿に、トントンと指でつつく。すると、振り返った頬にあたしの指が刺さった。
『ち〜すっ♪笑 スーパー来たりすんねや〜笑』IP強制表示中:222.7.57.2482007-10-23 02:31:00 -
598:
名無しさん
ぷっ
IP強制表示中:210.153.84.442007-10-27 00:00:00 -
599:
名無しさん
おなら?
IP強制表示中:210.153.84.432007-10-28 02:57:00 -
600:
名無しさん
こじまよしおのおなら
IP強制表示中:210.153.84.332007-10-28 02:58:00 -
601:
名無しさん
はよ書け
IP強制表示中:210.153.84.1382007-11-05 11:22:00 -
602:
名無しさん
待ってます?
IP強制表示中:210.153.84.372007-11-10 13:56:00 -
603:
彼は一瞬目を細め、でもすぐに見開き口を開いた。『…綾ちゃんっ!?何してんのこんなとこでっ!』『ひゃはは〜ヒカリ!笑 今"誰やねんどの客や?"って思ったやろ〜!笑』自然と笑みがこぼれる2人。『だって!…うん思った。笑 てか何してんの?仕事休んでるんやろ?』『さすが。情報早い〜笑』
いつもとは違う私服姿でスーパーのカゴを持ってた彼は、そんな少しのやり取りの後すぐさまあたしの手にある一番大きい紙袋を奪った。IP強制表示中:219.108.157.312007-11-13 00:57:00 -
604:
『あッ…』『買い物か〜何買ったん?衝動買いやん!笑』"持たなくていいよ"と言う間もなくごく自然に荷物を持ち歩く彼。そのさりげなさにほんとに感心する。『更に食品買う気ぃ?笑』その可愛い笑顔にこっちもつられて笑顔になる。
『久しぶりになんか作ろかなって。笑 あ、ヒカリ休みなら食べにきいひん?』久しぶりに人に合って心中が穏やかなあたしは彼を誘ってみた。
IP強制表示中:219.108.157.312007-11-13 01:06:00 -
605:
『やったまじで♪タイミングいい〜行く行く♪てか綾ちゃんスッピン?笑』『うん。笑』『普段サングラスなんかしたとこ見た事ないから誰かわからんかったわ。笑』『肌呼吸、肌呼吸。笑』
こうしてヒカリを家に招待してご飯を作る事になり、2人で買い物を済ませ、荷物が多すぎるからと、帰りはタクシーであたしの家に向かった。IP強制表示中:219.108.157.312007-11-13 01:15:00 -
606:
『お邪魔〜って、何やこれっ!笑』玄関を開けた瞬間、廊下に散乱してる掃除機や靴。『あ〜ごめんごめん!恥ずかしっ!笑 掃除の途中で出てきてん!笑 すぐ片付けるから待って!笑』と、それらを隅に寄せようとするあたしの手を掴み、ヒカリが笑う。『いいよ気にしんで。笑 後で一緒に片付けよ?』〈──…ッ。〉何故かその何気ない言葉に、胸が熱くなるのを感じた。
IP強制表示中:219.108.157.312007-11-13 01:25:00 -
607:
とりあえず荷物を置き、一服しようとコーヒーを入れた。その時ふと気づく。『あれ、てかヒカリ、今日休みやのに予定なかったん?』スーパーでたまたま会ってそのまま来てもらったけど、どこか行くつもりだったんじゃ…それなら悪い事した。すると返ってきた返事にまた、胸の奥が熱くなる。『ここ。来る予定やったからさ。笑』
〈──…あかん、あたし…。〉IP強制表示中:219.108.157.262007-11-13 01:32:00 -
608:
『え?』何も悟られぬ様聞き返すと、『…ほら、桃から綾ちゃんがヒキってるって聞いて休みの日メロンでも持っていこかなって思っててん。お見舞いじゃないけど…笑』と少し照れた様に笑った。〈だからスーパーおったんや…〉そう言えばさっき見つけた時、果物コーナーにおったっけ…。『…ありがとヒカリ。ちゃんとヒカリには言おうと思っててんけど、言うのも辛かって…』『うん…』そう。彼には言わなくちゃいけないのだ。自分の口から──。
『わかってると思うけど、あたしあの日アカンかってんやん…。』IP強制表示中:219.108.157.262007-11-13 01:42:00 -
609:
『…うん。』『ごめん遅くなって。ヒカリには色々応援してもらったのに』『うん。』彼は相槌を打つだけ。でもしっかりとあたしの目を見てるから、反らせない──。
『でも思ってたより辛くってさ…』『うん。』『…絶対、仕事休んだりもしたくなかってんけど…愛ちゃんにも、なんか絶対思われてるし、マキも自分のせいって思っちゃうし…でも勇気なくて…今接客する自信ないし…てかだから、……どうしたらいいかわからんし─…、』『うん。』───彼が話さないからだろうか?あたしは心の中の痛みやモヤモヤをぶつける様に、言葉を発する。溜めてたモノを吐き出すかの様に。IP強制表示中:219.108.157.272007-11-13 01:53:00 -
610:
『──…ッ。』──何故だろうか?誰とも話したくなくて、誰からの着信も無視して家に閉じ込もってるのに、人に話すのも痛いはずなのに、あたしは今目の前のヒカリに、"話をさせられてる"んじゃなく、"聞いて欲しくて"話している。
『──それで?』その疑問に気づき一瞬黙ったあたしにすかさず彼は続きを追求してきて、あたしは更に吐き出す。
『それで…一人でおったらめっちゃ深く考えちゃって、この先マキの事諦めれんのかな…とか、でも好きやし、どんな形でもそばにおりたい──…とかッ…なんかもう、自分でもよくわからへんねんけど──…』IP強制表示中:219.108.157.232007-11-13 02:10:00 -
611:
〈───なんか、やばい………〉話を続けようとするあたしの言葉を、初めてヒカリが遮った。
『…じゃあさ、もしアイツが愛ちゃん選んだら綾ちゃんどうするん?』───マキが、愛ちゃんを選んだら──…『…─わからへん……でもあたしは──』『じゃあ質問変えるね。』またヒカリがあたしの言葉を止める。『もし、例えばやで?マキとはこれからもまた前みたいに戻れて…でも付き合えずに体の関係だけやっても綾ちゃんはいいん?』IP強制表示中:219.108.157.272007-11-13 02:36:00 -
612:
名無しさん
更新あリがとうございます?
IP強制表示中:222.7.56.1142007-11-14 01:56:00 -
613:
感想スレどこいった?
主さん更新ありがとう。しんどくならん程度でいいんやからね、マイペースで☆てかヒカリ好きやわぁ?IP強制表示中:210.153.84.1372007-11-14 05:03:00 -
614:
───マキの事、好きやし、大切。今までは無条件で一緒におれた。これからだってそばにおりたい…。でも体だけなんて、こんな好きやのに、そんな虚しい事─…でもッッ───!
『─────……ッッ。』『……ごめん、意地悪かったね。ごめん。泣かすつもりで言ったんじゃないねん…』
頬に伝った涙を指で拭うヒカリ。駄目だ──…まだ涙腺が緩いし、頭の中もぐっちゃぐちゃだ───…IP強制表示中:219.108.157.312007-11-17 08:13:00 -
615:
『───…ごめッッ…。』『謝らんでいいよ。我慢しやんと泣いていいから、ね?』ヒカリのその一言で、あたしは泣き崩れた。これでもかって位に溢れてくる涙に、まだこんな残ってたんかってビックリする位に。とにかく止まらなかった──。
『──なんかッッ…とりあえ…あたしッッ…頭ん中ぐっちゃぐちゃ…で…グスッ…──』『わかってるよ。ほら、大丈夫やから。』──いつのまにかヒカリの胸の中。何で人ってこんなにもあったかいのだろうか───。IP強制表示中:219.108.157.282007-11-17 08:21:00 -
616:
────どれ位、泣いてたんだろうか。ヒカリの胸の中、きっと今鼻水とか涙で顔もぐっちゃぐちゃだろうな──…。
『……グスッ…んま、ごめッッ…鼻水、つくかも。笑』少し笑い、離れようとするあたしを更に強い力で抱きしめ、彼は言う。『そんなん気にしんでいいから。綾ちゃんのなら大丈夫。笑 …それに、』彼のあたたかい言葉が耳元で聞こえ、胸がキュンとなる──。
『……俺、今の綾ちゃんみてられへん。俺がこうしてたい。』『──…ッッ…』IP強制表示中:219.108.157.292007-11-17 08:28:00 -
617:
『──…ヒック…!あ…りがと……─ヒカリッ…!』傷ついてる時に、人の優しさが痛い程染みるというのはこの事だろうか。ヒカリの優しさがまた痛くて嬉しくて泣けた。あたしを抱きしめてくれる腕があたたかくて、安心して泣けた。
──自分でいうのもなんだけど、あたし本当は壊れかけてたんだと思う。。誰かに言いたいのに、一人になりたくて、どうしようもなかったんだと思う───。IP強制表示中:219.108.157.242007-11-18 06:16:00 -
618:
───だいぶ時間が経ったと思う。陽が落ちて、電気をつけてなかった部屋が薄暗くなっていた。ヒカリがそっとあたしの肩を持ち、離れる。『…電気、つけよっか?暗いな。』『………ん。』泣きはらした顔を見られたくなかったけど、仕方ないと小さく頷く。
─ピッ─彼が電気のリモコンのボタンを押した瞬間、パッと灯りがつき、眩しさに襲われ目を細める。IP強制表示中:219.108.157.312007-11-18 06:23:00 -
619:
名無しさん
あげ
IP強制表示中:210.153.84.1322007-11-21 04:59:00 -
620:
名無しさん
???
IP強制表示中:210.136.161.1482007-11-22 05:47:00 -
621:
名無しさん
楽しみにしてます?
IP強制表示中:210.136.161.522007-11-23 13:12:00 -
622:
『目めちゃ腫れてる。笑』とヒカリが笑う。あたしが恥ずかしくて顔を伏せると、スッと手を取り彼はあたしをソファーに座らせた。
『いっぱい泣いたからしんどいやろ?ちょっとゆっくりしとき?』『………ありがとう。』ヒカリ、ほんまにありがとう。一度はあんなに傷つけたのに、こんなにもあたしを救ってくれてありがとう───。IP強制表示中:219.108.157.302007-11-24 06:31:00 -
623:
どうやらあたしは泣き疲れたら眠気を耐えられないみたいで、そのまま眠ってしまったらしく、カチャカチャという食器の音で目を覚ました。
『ん…』パッと起き上がると、自分の体にかけられていた毛布が床に落ちる。『あ、グッドタイミング♪おはよ♪こっちおいで姫〜笑』ヒカリはテーブルを指してあたしを呼んだ。ビックリだ…。『作ってくれたんや…』テーブルに並ぶ料理。食欲をそそる香り。あたしの大好物のミートグラタンだ。IP強制表示中:219.108.157.282007-11-24 06:47:00 -
624:
さっき買い物する段階では、メニューはシチューなハズだったのに。
『チーズあったからこっちしちゃった。こっちのが綾ちゃん好きやんね?』とはにかむヒカリに笑って頷いた。久しぶりにちゃんとしたものを食べた。もちろん美味しかったし、何より彼が作ってくれたものを一緒に食べたのが嬉しくて、あたたかい気持ちになった。その後一緒に後片付けをして、部屋の掃除をして、コーヒーを入れて話したり、テレビを見たりして2人で過ごした。IP強制表示中:219.108.157.282007-11-24 06:57:00 -
625:
気づいたらもう夜中。『ヒカリ時間大丈夫なん?』楽しすぎて忘れていた。『俺わ大丈夫。けど綾ちゃん寝る?それやったら帰…』"帰る"──彼がそう言おうとした瞬間、『大丈夫!てゆうか…今日泊まって帰りやぁ、もう遅いし…』と即答した。〈……迷惑かな?〉でもヒカリは笑って言ってくれた。
『良かった。俺もそのつもりやで♪笑』──その言葉にすごくホッとした。IP強制表示中:219.108.157.282007-11-24 07:02:00 -
626:
その後少しまた他愛もない事を話して、順番でお風呂に入ったりして、もうそろそろ寝ようとした時──、『ちょ、ヒカリ?こっちおいでよッ。』リビングに毛布を敷こうとする彼の背をたたく。『いーのこっちで!気にしんと寝室行き?今日はいっぱい泣いたから疲れたやろ?いっぱい寝えや。』と、貸してあげたスウェットにちょんまげをして笑うヒカリに、『いいからおいで。』と押したが『ちゃんとするとこしとかないと!笑』と退こうとせず、仕方なくあたしは寝室へ移動する──。
IP強制表示中:219.108.157.232007-11-24 07:13:00 -
627:
名無しさん
あげ?
IP強制表示中:210.136.161.522007-11-24 13:37:00 -
628:
シーン──…カタッ──
〈ヒカリ…まだ起きてんのかな?〉ベッドに入り布団にくるまったものの、何だか急に寂しくなり眠れず、リビングの物音に彼が起きてるのが伺えて、落ち着かない。〈やっぱ呼び行こうかな…〉そう思い起き上がろうとした時──『ね、綾ちゃん起きてるぅ?』とドア越しから話す彼の声に体がビクッとした。IP強制表示中:219.108.157.242007-11-25 08:16:00 -
629:
『うんッ…!なんか寝れん!ヒカリわ?』『う〜ん俺もまだ!』
少し大きくなる声。そうしないと聞こえないから。何か一緒の家に居るのに変な感じ…。『……。』それ以上言葉は返って来なくて、あたしは仕方なく寝返りを打つ。
"綾、今寂しくない──?" 『はぁ…。』IP強制表示中:219.108.157.272007-11-25 08:21:00 -
630:
何で寝る前になると思い出してしまうんやろ…さっきまで平気やったのに。。目を閉じれば浮かんでくる彼…マキとの時間、マキがあたしに言った言葉──。ヒカリと別れたての時、隣でギュッてしながらそう聞いてくれたマキ───。ただ、同情しただけかな…。少なからず、マキに対してあたしは期待もあった。でも実際は───…
『………グスッ──…。』〈アカン…〉まだ泣くんかよ、あたし…。さっきあんなに泣いた癖に。いい加減自分でも呆れる───。
『綾ちゃん。』IP強制表示中:219.108.157.292007-11-25 08:29:00 -
631:
不意にあたしを呼んだ彼に、泣いてるのがバレたのかとあたしは焦って平然を装う。『──どしたんッ?』すると──、『…ここ何人か誰とも会わんと家ひきこもっててんやろ?』と返ってきた。『うん。』それだけ言うと、『めっちゃ寂しかったやろ?』『……うん。』『もう我慢しやんと俺を頼れよっ。今日全部話は聞いたし!綾ちゃん専用コックにでも抱き枕にでもなったるからさっ。笑』〈────……。。〉
IP強制表示中:219.108.157.282007-11-25 08:40:00 -
632:
──ガチャッ──…
『──どした?トイレ?』ドアを開け、枕を抱きしめ、ケータイをいじりながらうつ伏せに寝る彼の前に立った。
『──…じゃぁ今日だけ…抱き枕、お願いしてもいい?』あたしの言葉に心無しか頬を赤くしたヒカリ。でもすぐに、『おっけ♪』と起き上がり、あたしの手をひき寝室に入った。IP強制表示中:219.108.157.252007-11-25 08:48:00 -
633:
『安心して寝えな。』
抱き枕になると言ったヒカリだが、逆にあたしを柔らかく後ろから抱きしめ、横になる。これがあたしの弱さなのだろうか。甘えてしまう。優しい彼に。でもあったかい。安心する…。彼の腕に包まれながら、あたしはその夜眠りに落ちた──。。IP強制表示中:219.108.157.302007-11-25 08:51:00 -
634:
─────
『──…ちゃんっ、綾ちゃんっ!』『───!!』
───ヒカリの声で目が覚めた。〈?〉肩を揺すられている。『あ…え』心配そうに見下ろす彼の顔。『あ…』その時気づいた。頬が濡れてる。あたし、泣いてた──?『大丈夫?苦しそうな位泣いてるから…』起こした事を申し訳なさそうに彼があたしの髪を撫でる。───はぁ…最悪。実はこの4日、毎日泣きながら寝て泣きながら目覚める事。ヒカリにバレたやろうか──…IP強制表示中:219.108.157.242007-11-28 01:59:00 -
635:
『…怖い夢でも見た?』〈…。〉『…そんな感じ。』ふと時計を見る。まだ朝の7時。意識はやけにハッキリしてる。『…ごめんな、起こしたやんな?寝て?』と彼を布団に引っ張ると、『えッ──…』ギュウっと、痛い位にあたしに抱きついてきた。『………ヒカリ?』ドキドキする。〈寝ぼけてるん──…?〉呼びかけても彼は無言で、しばらく黙っているうちにまたあたしは眠っていた。
IP強制表示中:219.108.157.282007-11-28 02:05:00 -
636:
『おはよ♪』
───夕方、彼に起こされて、近くのファミレスに行き一緒にご飯を食べた。あたしの腫れた目も、マキの事にも触れず、何事もなかったかの様に流れる穏やかな時。いやきっと気を遣ってくれてるのはわかってた。けど本当に彼は、ヒカリはそういう雰囲気を作るのがうまくて、流される様にあたしも笑い、もうすぐ仕事があるからと、彼とファミレスの下で別れた──。IP強制表示中:219.108.157.302007-11-28 02:13:00 -
637:
『まだ時間早いし、同伴なんかなぁ…』ひとり呟きながらあたしは家に帰り、綺麗になったひとりぼっちの部屋で、思った。
───そろそろ。このままじゃアカンよな…。一週間仕事を休んでるし…正直まだどうしたらいいかわからないし、何もやる気は起きないし怖いけど───…このまま逃げれる訳もないし、まだ迷ってたとしても、進まないと───。。たかが恋愛、されど恋愛。あたしを心配してくれる人がいて。あたしはマキが好きと同時に、大切で。IP強制表示中:219.108.157.252007-11-28 02:21:00 -
638:
"傷ついた"と泣いてても、次はマキはそれに悩むやろうな、とも思う。思った事言って嘘つかへん、つかれへんとこが好きやし。でも根は、最後はいつも優しいから…あたしがこうして仕事を休む事は、立場的にも困るやろうし、相手はあたしやし、自惚れかもやけど、ほんまに困るんやろうな。。それか──…もしかしたら、"子供か"って呆れられてるかも───…
『あぁ〜もうッ…!』
──悩んでたってしょうがない。ヒカリも心配してきてくれてたんやから───…IP強制表示中:219.108.157.262007-11-28 02:28:00 -
639:
『よしッ──…!』
──もう決めた。後悔なんかしやんとこう。もうゆう事は言ったし、気持ちは伝えたやん、それでダメやった──。だからそれは"どうしようもない事"───。携帯を開く。
──RRR…『もしッ!店長?あっ、うん、うん。もう平気。だから明日から行くから!』IP強制表示中:219.108.157.322007-11-28 02:33:00 -
640:
『ふぅッ──…!』
──携帯を閉じ鏡を見る。明日からまた出勤する事を伝えた。…仕事は止めたくない。マキに会うの怖い──…けど──
『とりあえず………そうやな。』──あたしは考えただけで震える心臓を落ち着かせ、意を決して胸を押さえた───。IP強制表示中:219.108.157.302007-11-28 02:37:00 -
643:
『こちらへどうぞ!』『ちょっと待っててえ〜着替えてくるからぁ!』
──腕を組んでいた手を離し、笑顔で席に案内される客に手を振った。
『綾ちゃん!?おはようございますっ!』女の子達の挨拶に一瞬ビクッとしたが、『久しぶり〜♪復活〜♪笑』と笑顔で返し、『綾〜!お前!』と一瞬怒りたそうな店長に、はにかむ。───"大丈夫。"そう心で復唱しながら。IP強制表示中:219.108.157.232007-11-28 02:47:00 -
644:
『一瞬誰かわからんかったわ!』そうあたしの髪をクシャクシャしながら顔がほころんでいく店長に続き、あたしの周りに集まり騒ぎ出す女の子達──。『あたしも〜!綾ちゃん髪切ったんや〜!』『めっちゃバッサリですねっ』『でも似合う〜!笑』あたしは少し恥ずかしくてテレ笑いしながら、『ありや〜す♪笑 めちゃ楽♪昨日切ってんやんかぁ』とまた笑って見せた。
IP強制表示中:219.108.157.322007-11-28 02:52:00 -
645:
『んま可愛い〜♪どこで切ったんですかぁ?』『セットもうまいー!』と騒ぐ女の子達に、『お前ら!そーゆう話は後でしろ後で!綾、お前とりあえずはよ着替えて席つけ!』とあたしが通る道を開ける様手でシッシをする店長。〈相変わらずやなあ…笑〉とあたしは自然と笑みをこぼしながら、ドレスを手に更衣室へと向かった。
IP強制表示中:219.108.157.272007-11-28 02:57:00 -
646:
─バタンッ─……
『ふぁあ〜ッ…!』
更衣室に入った途端にあたしはしゃがみ込み頭を抱えた。…大丈夫。何とかこれで第一難関わクリア…。笑 それに更衣室に入るまでに感じた鋭い視線。『愛ちゃんは知ってんのかな?』──……まぁ、良しとしよう。あたしが今一番ビビッてるのは…………他の誰でもなくマキだ。その彼の姿が店内に見当たらなかった事に安心したと同時に、緊張が一気にほどけたんだろう。
『……わざわざビビりをごまかそうと同伴で入ってきたのにおらんとかほんまアイツ…笑』IP強制表示中:219.108.157.252007-11-28 03:13:00 -
647:
まあいい…。ホッとした様な恐怖心が更に煽られる様なソワソワした心は今はほっておき、こないだ衝動買いした時に一目惚れした新しいドレスに着替え、ヒールを履き、鏡の前に立った──。
『…ほぉ。』我ながら変わったなと思う。ずっと伸ばしてた背中までの髪を切り、ショートにして暗めだった髪を明るくした。更に新しいドレスは初挑戦の白レースで、胸、背中、お腹、足まで開いた露出度MAX。笑
かなり自分の好みを突き詰めてみた。IP強制表示中:219.108.157.232007-11-28 03:24:00 -
648:
───"そのドレスやめろってゆうてるやろ!"──『………。』マキが言ってた事を聞いたりしたら、何か変やろうし、これでいいよなぁ。
『ぅしッ!!』最後に気合いを入れ扉を開けた──その瞬間、
『っわッ!!!!』『っ!』至近距離に立っていた、今まで考えていた、一番あたしが会うのが怖かった彼が立っていて、あたしは思わず驚きで変な声を上げてしまう──。
『………ひ、っさしぶり!』IP強制表示中:219.108.157.302007-11-29 06:07:00 -
649:
『…ッおう。』彼は短くそれに答えた。〈………─ッ…。〉黒シャツに、茶色く目にかかる位の前髪。あたしより少し上にある視線、薄い唇、右手にはブラックの缶コーヒーを持っている。
──あぁ。マキやぁ。あれだけ考えて、怖がって、意識して、気まずかったマキを見たあたしは、実際、彼を見てそんな事をただ感じていた。IP強制表示中:219.108.157.242007-11-29 06:13:00 -
650:
『……。』一瞬無言になって、"気まずいッ!"と焦った時にちょうど、『綾、いけるかぁ?』とタイミングよく店長に呼ばれ、『おっけー行く行く!』とあたしは逃げる様に彼の前を通り過ぎ、客席に向かった。
『お待たせ〜!』〈やっばい──…ッ!〉何ともない顔で接客しながらも、心臓のバクバクは止まらず、彼の立つキャッシャーの方ばかりに気が行ってしまっていた。IP強制表示中:219.108.157.242007-11-29 06:17:00 -
651:
『お願いしまあすっ。』お客さんのビールを頼もうとボーイさんを呼んだ時も、かがんだマキと目が合って、グラスを落としてしまったり──。。『ごめッ──…』『大丈夫かいな綾ちゃん〜!笑』客に笑われてる間もあたしの目線は下で、とにかくマキの顔が見れず、おしぼりを受け取る時も、『ありがとう…』と彼の手元ばかり見てしまう。〈…明らかやんあたし………〉動揺してるの、バレバレ……。そう思うと余計に彼の顔を見る事ができない。。
IP強制表示中:219.108.157.262007-11-29 06:23:00 -
652:
自分のお客さんが帰り、待機してる時も──。
『綾ちゃんイメチェンやな〜。』と話す女の子達の会話の中に、すぐそばにいるマキが入ってきやしないかヒヤヒヤするばかりで、口数が減る。
〈…こんなん余計ギクシャクするだけやん。〉わかっていても止まらない。大好きな彼を見たくても見れないのだ。。あまり話さないのも変に思われるし、ノートでも書こうとペンを取った時、
『ちょっといい?綾。』と、意外な声に止められ、あたしは顔を上げる。IP強制表示中:219.108.157.262007-11-29 06:28:00 -
653:
『…何?』その瞬間、静かになる女の子達。愛ちゃんだ──今や犬猿の仲の愛ちゃんがあたしに話しかけた事に、あたしはもちろん周りもビックリしてるみたい。『すぐ済むから、ちょっと来て?』あたしはそう言われ愛ちゃんの後をついて更衣室に向かおうとすると、また、キャッシャーで頬杖をついてたマキと目が合い、思いっ切り反らしてしまった──。
IP強制表示中:219.108.157.262007-11-29 06:32:00 -
654:
─バタンッ…─『せこい真似しやんとってくれへん?』ドアを閉めるなり愛ちゃんは言った。くるくるの巻き髪にヒラヒラのピンクのドレス。相変わらず可愛くて嫌になる。
『何がなん?』あたしが言った瞬間、─シュッ─!何かを頬に投げつけられた。『ぃッ…!』〈痛い……何?〉あたしは床に落ちたその小さな何かを拾い上げる。それと同時に、飛んでくる罵声──。IP強制表示中:219.108.157.312007-11-29 06:37:00 -
655:
『マキちゃんの事好きかしらんけど、愛の邪魔ばっかしやんとってよ!』あたしの手を広げると出てきたのは、つけ爪──……マキの部屋で見つけた、忘れもしない、あの時のだ。『意味がわからんねんけど…これ…』あたしが言いかけた瞬間、次はその小さな爪をあたしから奪い、床に投げつける愛ちゃん。
『昨日マキちゃんにこれ投げつけられて怒鳴られた!昔から仲いいかしらんけどそれ利用してうざいねん!』IP強制表示中:219.108.157.302007-11-29 06:47:00 -
656:
『えッ…』『何したんかしらんけど、仕事休んでたんも気を引くための作戦やろ?うっとうしいねん!!』〈───…ッ。〉初めて聞く愛ちゃんの怒鳴り声に、痛くなる頬。あたしは痛む胸を押さえながら、口を開く──。『マキ…何てゆうてた?』すると愛ちゃんは更に感情的になり、怒鳴った。『"こんなんのせいで面倒くさい事なってん!"ゆわれたわ!どうせ綾が何かゆうてんやろ!?』
IP強制表示中:219.108.157.242007-11-29 06:55:00 -
657:
────ズキンッ───… "面倒くさい事"──…〈………。〉──痛い。やっぱそう思ってたんや…『とにかく…これ以上邪魔すんねやったら愛もとことんさしてもらうから!』最後にそんな捨て台詞を吐き、愛ちゃんは更衣室をバンッと音を立てて出て行った。
『…………た…。』取り残されたあたしは、軽く放心状態になりながら頬を押さえた。───痛い。。。IP強制表示中:219.108.157.242007-11-29 06:59:00 -
658:
───マキ……。突然現れた彼の姿を見て、泣きそうになる。でもそれを堪え、またあたしは目を反らす。『…や、大丈夫。お客さんの事でちょっと。』『あぁ…そ。てか…』彼が近づいてくる。〈………。〉"怖い。"
──あたし、フラれたけど、それよりマキに面倒くさいと思われてた事が辛い。それに、今は何言われても素直に受け取められへん──…普通にされても嫌やし、謝られるのはもっと嫌やし、変に気を使われるのは一番嫌や───…IP強制表示中:219.108.157.272007-11-29 07:15:00 -
659:
あたしは顔を上げ、勇気を出してマキの顔を見て言った。『てか、気づいた?髪切ってんでっ!』──その言葉の意味。何をどうしても嫌なら、あたしが選ぶのは「今まで通り」──結局それだ。
『…気づくし、普通に。似合うやん。そっちのがいんちゃう?』彼も普通に話し、"いつも通り"、少し笑う──。IP強制表示中:219.108.157.302007-11-29 07:20:00 -
660:
『まじでっ。笑 ありがと!』彼のその言葉に、やっぱり嘘でも嬉しくて、でも痛くて──あたしは彼を通り過ぎ、更衣室を出ようとする。でも───『なぁ。』〈──…ッ〉背後から腕を掴まれ、立ち止まる。同時に上がる心拍数。〈何ゆうの──…〉──もう、触れんといて欲しい。"あの日"の事は全部。やっぱりあたしもう傷つきたくない──…!恐る恐る振り向くと──
IP強制表示中:219.108.157.302007-11-29 07:28:00 -
661:
彼は少し目を見開いて言った。『血、出てる。』『えッ?』指さされた頬を触ると、うっすらと血が移った。〈最悪…あの爪。〉あたしは『引っ掻いたかな、自分の爪で!』と下を向き笑う。
『地味に痛そう。』と傷に触れようとするマキの手。その時、反射的に顔を離してしまい、また沈黙になる──…。
『……お前な、』彼が口を開いた瞬間、耐えきれず言ってしまう。IP強制表示中:219.108.157.272007-11-29 07:34:00 -
662:
『言わんといて!』
『は?』───言ってしまった。あたしはまだ下を向きながら半分ヤケクソになり一気に言う。
『──何も今は言わんといて欲しい…!ごめん…何も、聞きたくないし、マキは今まで通り普通にしてて欲しいッ…。』
『…何それ。どうゆう…『見たらわかるやろッ?髪……切ったし。そうゆう事やから、もうあの日あたしが言った事、忘れてッ…!』
────言った。言ってしまった…でもこうする以外ない。これでいい…。IP強制表示中:219.108.157.312007-11-29 07:42:00 -
663:
『…意味わからんし、お前。』彼も下を向き、ポケットに手を突っ込み片手で頭をかいた。〈…ごめん。〉困らせるんはこれで最後やから──…。『ごめん…!でもそうして!だからあたし、髪も切ったし…面倒くさいのとか、嫌やし…ッ!』
自分で言って、胸が痛む──。『綾、俺はな──、』彼が言う前に、『お願いッ…!』とギュッと目をつむり頭を下げた──。IP強制表示中:219.108.157.312007-11-29 07:48:00 -
664:
その時またまたタイミング良く、『綾〜!客きたぞ!』と店長が扉を開けたので、『はいはいっ!』とあたしはマキに背を向け更衣室を出た──。〈これでいい…。〉唱える様に何度も想いながら。。
その後も身の入らない接客をして、その日の営業を終えた──。IP強制表示中:219.108.157.252007-11-29 07:52:00 -
665:
『お疲れ〜!』あたしはそそくさと着替え、荷物を詰め込み帰る準備をする。一刻も早くこの場から逃げ去りたいかの様に。『店長!送りまだぁ?』急かすあたしに、『無欠しまくって普通に出勤したかと思えば即帰宅か!?何やねんお前は!今日はまだや!説教や!』と怒り気味の店長。まずい、〈最後の送りはあたし一人なる!〉ビビッたあたしが『お願い!明日にして!』と頼むと、『何やお前珍しい。家で男でも待ってんかあ?』と怪しむ店長。
IP強制表示中:219.108.157.252007-11-29 07:58:00 -
666:
『ちゃうから!お願い!ほんまお願い!』と更に頼んでいると、どこから現れたのか、さっきまでいなかったマキが車のキーを振りながら言った。『一人なら俺が先ちゃちゃっと送ってきますよ。今日送り人数多いし。』〈ぅわッ…!ミスった!〉そう思った時にはすでに遅く、『んなマッキィ頼むわ〜綾お前マジしゃあなしやからな!』と店長に肩を叩かれた後だった。『うぃ…』仕方なく、マキの後ろについて店を出た。
IP強制表示中:219.108.157.272007-11-29 08:04:00 -
667:
駐車場まで歩くその間、無言──…〈ほら、気まずいやん…。〉到着し、彼が先に車に乗り込んだ時、その空気に耐えきれず言う。『あの…ッ、タクで帰ろっかな…!マキめんどいやろ?』するとマキは無言で助手席のドアを開け、運転席からあたしの腕を引っ張り、無理やり座らせドアを閉めた。─バタンッ─…
『別にめんどない。家でいいん?』『……うん』───車は動き出す。IP強制表示中:219.108.157.232007-11-29 08:11:00 -
668:
〈……やっぱカッコいいなぁ。〉タバコを吸いながら運転する彼の横顔をチラチラ見てる間に、あたしのマンションの前に着いた。…会話もないまま。それが余計に気まずくて『ありがと…』と即座に車から降りようとすると、『誰かいてんの?』とマキに聞かれ首を振る。『んな待て。』
そう言ったかと思うと、車のロックをかけてしまった。IP強制表示中:219.108.157.232007-11-29 08:16:00 -
669:
『あの…』ビックリしながらマキを見ると、真っ直ぐにあたしを見る視線にまたビックリして、思わず下を向く。
『お前意味わからんで』『…うん。それはわかってんねんけど。』
答えた直後、ドア側にあった腕を引っ張られあたしは彼の方を向く姿勢にさせられる。
『こっち見ろや。』『………ッ。』嫌でも視界に入ってくる、ハンドルに肘をかけながら、真っ直ぐあたしを捉える彼の目に釘付けになる。IP強制表示中:219.108.157.312007-11-29 08:23:00 -
670:
更に彼はその視界を外さないまま聞く。
『俺の事好きって言ったんは嘘?』〈──…ッ。〉あたしは首を振る。いつも思うけど何てゆうか…何でマキはこういつも直球なんやろう。ストレートすぎて、困る…。
『じゃぁ何やねん?ノリ?』『…ちが─ッ』『俺は忘れてもいい訳?』『──…。』何も言えなくなる。小さく、頷く事しか出来ない。
『…お前愛にヤキモチ焼いててただけやろ。』IP強制表示中:219.108.157.322007-11-29 08:31:00 -
671:
『……─それは違うもん!ヤキモチ…そうかもしらんけど…』マキを好きな気持ち。ヤキモチを焼いてたとしても、そこは誤解されたくなかった。愛ちゃんとは違う。あたしはほんまにあんたの事──…
『男として好きとか、やっぱり忘れてとか、…振り回すなや。しんどい。』
〈………───ッ。〉IP強制表示中:219.108.157.252007-11-29 08:37:00 -
672:
グッと涙を飲み込み、言う。『……ごめんっ!でもだからゆうてるやん!マキは…あの時"ごめん"ってゆってくれたんやしッ、それでいいやん!あたしはもうそれでいいっ…!』〈やば─…〉堪え切れず流れた涙が、自分の手に落ちる。
『ハァ…!んなら何で泣くねん!』短いため息の後、大きくなる彼の声に、出来れば耳を塞ぎたいと願った。〈面倒くさいって思われたくないねんもん…!〉IP強制表示中:219.108.157.232007-11-29 08:44:00 -
673:
黙って涙を拭くあたしを見て、彼は何も言わずロックを解除してこう言った。
『……泣くな。全部忘れたるから。帰れや。』
〈───…ッ…〉更にこみ上げてくる涙を、泣き顔を、どうにかこれ以上見られない様に。あたしはすぐ様背を向け車を降り、自分のマンションまで走った。振り返らず。
家に帰って、またたくさん泣いてしまったけど、これが一番いいんだと思った。IP強制表示中:219.108.157.242007-11-29 08:52:00 -
674:
"仲良いんかしらんけどそれ利用して"─────"仕事休んでたんも気ひきたいだけ"─────"しんどい"
──あたしが傷ついた言葉も、全部間違いじゃないんだと思う。
───"忘れたるから"か…。その前にあたしが忘れなアカンのかもね…。IP強制表示中:219.108.157.262007-11-29 08:56:00 -
675:
次の日も、その次の日もあたしは休まず仕事に出た。その時、マキと交わした言葉は『おはよう』『お疲れ様』それだけ。マキに送ってもらう事もなく、愛ちゃんとマキがまた仲良くする様をただ黙って見ては、時間だけが過ぎて行った──。
"今まで通り。"そんな簡単に戻れる訳もないし、きっとこれで良かった───…。そう思う様になった。IP強制表示中:219.108.157.282007-11-29 09:00:00 -
676:
そんなある日、その日はいつもより遅くなり疲れて家に帰ると、自分の部屋の前に座り込む人影──。
『ヒカリっ!』あたしはすぐ様走り寄り笑顔になる。『よっ!お疲れ様♪笑 俺ストーカーじゃないで!笑』スーツ姿で立ち上がりスーパーの袋を片手にニカーッと笑う彼を見ると、疲れも忘れあたしまで顔がほつれてくる。どうやら夜仕事が休みらしく、今日終わってからそのまま来てくれたらしい。IP強制表示中:219.108.157.312007-11-29 09:07:00 -
677:
『てか綾ちゃんっ!髪が!笑』『ははっ♪笑 切っちゃったっ。』鍵を開け、招き入れる。『どうせちゃんと食べてないと思ってね。』と、今日もご飯を作りに来てくれた彼の気持ちが素直に嬉しいし、今のあたしは正直救われる。それに人気者の彼の事。疲れてるやろうに、わざわざスーパーで買い物しやんでも、何か食べに行けばすむのに──。
IP強制表示中:219.108.157.292007-11-30 07:36:00 -
678:
しかも朝から面倒くさいやろうにハンバーグを作ってくれるらしく、部屋に入るなり食材を並べ腕捲りをし、張り切ってる様子。『綾ちゃん、ピン貸して!』と前髪を上げる彼に、『とりあえず一服してシャツ脱ぎよ、汚れるで。笑』と声をかけても、『いいから!姫はくつろいでて!笑 俺のハンバーグめちゃ美味いねんから。』とまるで子供みたいに笑う。
〈──…癒やされるなぁ。〉"あたしこんな人をフってんやな"と思い、自分を叱りたい気分になった。IP強制表示中:219.108.157.292007-11-30 07:42:00 -
679:
手伝うと言うあたしを頑なに拒否して、白シャツに下はスーツのズボンを履いたまま料理をこなす彼の後ろ姿を見つめる。〈……んまに優しいなぁ。〉痛い位に嬉しい優しさを感じて、どんより沈んでた心が少しずつ、ほんの少しずつ晴れていく──。
IP強制表示中:219.108.157.302007-11-30 07:46:00 -
680:
───『最近どう?』
出来上がったハンバーグを2人で"美味しい"と食べながら、何気なく聞かれたその言葉にあたしは箸を置く。『マキがさ…』あたしは自然と口が動き、気づけばここ最近の出来事、愛ちゃんのつけ爪の話、マキに言われた言葉とかを、話していた。ヒカリには、何でも素直に話せる様になっていた──。話し終えるとヒカリはその事には触れず、『今日も泊まってもいい?』と少し困った様に笑ったから、あたしは笑顔で頷いた。IP強制表示中:219.108.157.302007-11-30 07:51:00 -
681:
寝る際、ヒカリがまたリビングに布団を敷こうとしたから、あたしはその上に先に枕を置いた。
『甘えたさ〜ん。笑』とヒカリに笑われたけど、前みたく、一緒に、隣で寝て欲しかった。…抱きしめて欲しいと願ってしまった──。
『…俺、しばらくここ住んだらアカン?』電気を消してシーンとしたリビングに敷いた布団の中、軽くあたしを抱きしめながら、言ったヒカリの質問にビックリしたけど、正直、嬉しくて。…誰かにいて欲しくて───『いいよ?』そう、言ってしまった。IP強制表示中:219.108.157.232007-11-30 07:58:00 -
682:
『…でも、何で?笑』と少し笑い聞くあたしに、『…おせっかいかもやけど、今綾ちゃんを一人にするんは俺心配やねん。』と彼も微笑んで見せた。〈……───。〉あたしはその言葉が嬉しくてでも痛くて、泣きそうになり、思わず顔を背け様とすると、『何で泣くん?』と彼に両手で頬を挟まれた──。『……なんかいつもヒカリは優しいから…嬉しくて。てか、ごめッ…最近涙腺ゆるゆるで…笑』あたしが言うと、『大丈夫やで…』とまたギュッと抱きしめられたから、あたしは余計に泣いた。
IP強制表示中:219.108.157.232007-11-30 08:05:00 -
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削除削除されますた
IP強制表示中:あぼーん -
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694:
『んじゃ、またね後でね。ばいばあい♪』
───そうして始まったヒカリとあたしの共同生活。と言ってもお互い仕事に行き、帰ってきて少し話しながら一緒に寝るだけ。少しずつヒカリの物が増えていく。"こんな事してていいんかな?"そんな自問自答。でも弱いあたしは、この心地よさに甘え、助けられ、求めてしまう──。IP強制表示中:219.108.157.302007-12-10 03:03:00 -
695:
ただ一つ気掛かりだったのは桃香の事。きっとまだヒカリの事が好きだろうと思っていたし、悪いからヒカリを家に戻そうとした時、『桃香にも言ってあるから大丈夫やで。』と彼に言われた。それからは桃香も『大丈夫かいな!笑』と笑って家へ泊まりに来てくれたりして、あたしは安心して失恋から少しずつ立ち直ろうとしていた。
IP強制表示中:219.108.157.302007-12-10 03:11:00 -
696:
そんなある日の事──。
今日は給料日。いつも通り営業が終わった後、親睦会がてらに店のみんなで飲みに行こうと言う事になった。
『綾も行くやろ〜?』と店長に言われ、〈…どうしよ。今日帰ったらヒカリとDVDみる約束してるしなぁ…〉と迷ってると、『来いや。最近付き合い悪いで?お前っ。笑』と後ろにいたマキに肩をポンっと叩かれた──。〈───…ッ。〉…挨拶意外で話しかけてくれたん、いつ振りやろ…。不覚にもたったそれだけの事でドキドキしてしまうあたし──…。IP強制表示中:219.108.157.262007-12-10 03:23:00 -
697:
〈どうしよ…とりあえずヒカリに連絡…〉携帯を開きながら考えている時に、『ほら綾、はよ来いお前!』とマキに腕を引っ張られ、『わかったって!』と、携帯を閉じてしまうあたし──…。
〈ちょっとだけ──…はよ帰ればいっかッ…!〉──結局、このドキドキとマキのいつもの強引さには勝てず…いや、それさえも嬉しく感じてしまい、女の子達と一緒に車に乗ってしまい、親睦会に参加する事になった。IP強制表示中:219.108.157.322007-12-12 10:03:00 -
698:
『とりあお疲れさーん!』『乾杯〜っ♪』
───ある居酒屋に着き、店長の一声で仕事を終えて気が抜けたみんなは、ざわざわと話しながら飲み始める。早く帰る、そう決めてたのが間違い。この雰囲気、お酒の席、このメンバーで早く抜け出すなんて出来るはずがなかった。それでも、『あたしそろそろ…』頑張ってそう言いかけた瞬間、『はあい!いいですか〜っ!』と重なる誰かの声。だめだ。みんなもう出来上がってきてるし…。笑IP強制表示中:219.108.157.242007-12-12 10:11:00 -
699:
名無しさん
??
IP強制表示中:210.153.84.362007-12-13 20:31:00 -
700:
名無しさん
めっちゃ続き気になります?主さん絶対完結させて下さいね?頑張って下さい??
IP強制表示中:210.136.161.1482007-12-14 01:06:00 -
701:
『どうぞユナ!笑』店長が指す、最近入ってきた新人のユナちゃんは赤い顔で口を開く。『ぶっちゃけえ…愛サンとマッキィはつきあってるんですかぁ!?』──ズキンッ…その言葉があたしの胸に刺さる。…でも、平然を装いグラスを口につけ、どちらかの反応を待つ。『いえすっ♪』マキの隣にベッタリひっつき腕を組む愛ちゃんが言った瞬間にマキが両手を上げ手を離す。『ない。笑』頬を膨らます愛ちゃんに、笑い出すみんな──。そこから好きな異性のタイプの話題に流れ、自然にそれぞれ一人ずつ答えていく──。
IP強制表示中:219.108.157.252007-12-14 07:47:00 -
702:
『マッキィわぁ?』誰かが彼を指した事で、あたしの心拍数は一気に上がったけど、また平然を装い、でも、耳はしっかり澄まして──。すると、『〜ん…。やっぱ、エロい女やな。』『何それ〜っ!!笑』彼の答えに一気に笑いがこぼれ、更に店長が『そりゃそうや!』と和気あいあいとした雰囲気。その時、恐れてた展開──、『綾はっ?』店長がとうとうあたしにもその質問を振ってきた──〈今やめてよ…。〉みんなの自然があたしに集まり、顔が熱くなる。好きなタイプ──…って、あたしズバリ今はマキになってるけど…言えるはずもないやん。
IP強制表示中:219.108.157.232007-12-14 07:54:00 -
703:
答えるのに躊躇してると、愛ちゃんがその沈黙を破る様に言う。
『綾はジャニ系の可愛い人やろー?愛知ってるも〜ん♪』『………なんっ』あたしはその言葉に呆気に取られ言葉が詰まった。そのせいでみんなに『図星なんや〜♪笑』と笑われる。まず、愛ちゃんが話しかけてきた事にもビックリやし、何より、今のはヒカリの事を言ってるし──…これは、今この場にマキが居るのに喧嘩を売ってる以外、考えられない。なのに、ここぞとばかりに愛ちゃんの地味な攻撃が続く。IP強制表示中:219.108.157.232007-12-14 08:00:00 -
704:
『だって綾の元彼ホストやもんな〜っ♪めさ可愛い系やし♪』〈───…ッ。〉ほんまにビックリする…。今ここで言う事なん?『マジですか〜っ?愛ちゃん見た事あるんですかぁ?』好奇心に満ちた女の子達の質問に、『あるよ〜。店たまに来るもん♪』と自慢気に言う愛ちゃん。『あたしわかった〜っ!』その彼が"誰か"を特定させる様な言い回しに、『愛!』とさずがに店長も止めに入るが、お構いなしだ。
『いいやん終わった事やねんしっ。なぁ、綾〜?』IP強制表示中:219.108.157.252007-12-14 08:07:00 -
705:
〈…こいつ…。〉人のプライベートなところをぬけぬけと語る愛ちゃんにさすがにあたしもむかつき、嫌な気持ちも芽生える。〈自分だってヒカリの事───…〉全てを知らないと思ってる愛ちゃんに全部知ってるってバラしたくなる。喋らないあたしに更に追い討ちをかける様な彼女の言葉。『あ、もしかして終わってなかったとかぁ?んならごめんな綾ッ!笑』
『ちがッ…』──何をいうん?みんなの前でッ──…IP強制表示中:219.108.157.252007-12-14 08:12:00 -
706:
『そう言えば最近綾ちゃん帰りめちゃ早いよねっ?』『その彼と戻ったんですかぁ?』『家で待ってるとか!笑』否定を口にしようとする声は、楽しがる女の子達に次々に遮られ、愛ちゃんの思うつぼ──。ヨリは戻ってないけど確かにヒカリは家にいて。あながち嘘でもないから、強く否定も出来ず、『もうあたしの話とかいらんからっ!』と流すしか出来ないあたし。でも、女の子達の野次馬心は強く、止める店長をよそに、『否定しんのが怪しい〜っ!笑』と止まらない──。
IP強制表示中:219.108.157.252007-12-14 08:19:00 -
707:
『それよりユナ!人の事ばっかゆうてるけどあんたはどうなん?絶対、送りの田中くん好きやろ!笑』『はぁッ?笑』『まぢまぢ〜!?』ふいに言った誰かの一言で、みんなの視線はユナちゃんに向き、一気にあたしから話題はそれた。内心ホッとした反面、悔しくなる。得意気な顔でマキにひっついて、離れない愛ちゃん。何であたしがこんな事言われなきゃいけないのか──。〈やっぱ来んかったら良かった…〉あたしは立ち上がり、カバンを持ち、店長に耳元で『ごめん、先帰る。』と告げ席を経った。この場から早く、逃げ出したかった───。
IP強制表示中:219.108.157.292007-12-14 08:27:00 -
708:
店を出たところであたしは座り込んだ──。『…ハァ。……むかつく。』愛ちゃんに、されたい放題な自分がむかつく。何も言い返せず、愛ちゃんの秘密を知ってても、バラしたとしても結局、仕事でも勝てず、マキの隣ももう取り返す事は出来なくて──…単純に悔しいだけ。惨め。こんな気持ちは初めてかもしれない。
─バンッ─!『ッわ!』誰かに背中を思いっきり叩かれ、ビックリして顔を上げた。IP強制表示中:219.108.157.272007-12-14 08:33:00 -
709:
『気にすんな!お前!』『…店長ぉ〜。笑』
追いかけてきてくれた店長はあたしの隣に座り、ポンポンッと次は優しく背中を叩いてくれた。それが嬉しくて、でも痛くて泣きそうになった。
『……あたし、悔しい。』『愛かぁ?』『うん…』
悔しくてどうしようもなく、つい気の知れた店長に愚痴をこぼしてしまう。IP強制表示中:219.108.157.232007-12-14 08:37:00 -
710:
『……何しても勝たれへん。』もう一度大きくため息をつき、言うと、店長は言った。『んな事はない。成績は確かに負けてるけど、お前のが素直やし、お前のがアホやしおもろいやんっ!』
『…何それっ!笑 全然いいとこちゃうやん!』思わず笑ってしまったあたしの肩をもう一度叩き、『お前も辛い事ある思うけど、頑張って店来てえらいぞ。送ったる。荷物持ってくるからちょっと待っとけな。』と立ち上がった。IP強制表示中:219.108.157.292007-12-14 08:43:00 -
711:
『…ありがと店長。』
『あぁいい事ゆった俺、さぁなんぼくれんねん?』『死んでまえ。笑』
──店長は店へと戻って行った。〈店長わかってるんかな…〉どこまでかはわからないけど、きっと店長はあたしがマキにフラれた事、わかってるんやろうな。そんな気がした。でも、それであんだけ無欠したり迷惑かけたあたしに、"そんな事ない。"って即答してくれた事が嬉しかった──。
『さすが店長やな…笑』今日は店長の恋バナでも車ん中で聞いたろか。笑そんな事を考えながら店長が戻ってくるのを待つ。IP強制表示中:219.108.157.302007-12-14 08:49:00 -
712:
─ガラッ─『店長今日はしゃあなしあたしがッ──』店のドアが開いた瞬間立ち上がったその時、口が止まる。
『あの親父飲んでるから車、無理。』マフラーから唇を出し、ドアに手をかけ目の前に現れたのは、マキで──あまりの驚きであたしは思わず一歩下がり、ぎこちなく答える。
『う…んッ。そか了解ッ!………んじゃねッ。』
言ったと同時にクルッとうしろを向き、まえに歩き出そうとする。IP強制表示中:219.108.157.292007-12-14 08:57:00 -
713:
──が、もちろんそんな訳にも行かず、『だから俺が送ったんねやんけ。』『…。』と後ろからあたしのマフラーを掴まれる。〈…さすがマキ。〉やっぱり強引で、ぎこちなさ満開のあたしのマフラーを掴んだまま横に立ち、更にマフラーを引っ張って自分の方を見させる。向かい合う。それだけでいまだにドキドキするのに、更にマキはかがみ顔を近づけてくる。
『いらんのか?』
『───ッいる……。』IP強制表示中:219.108.157.262007-12-14 09:05:00 -
714:
言ったものの気まずさがある。あれからろくに口も聞いてなくて、正直、"もう元通りなんて無理"やろなんて諦めてたのかもしれない。そんな時にこんな展開──…。何だかんだまだドキドキするし、好きなんやって思い知らされる。
─バタンッ─…車まで歩き、乗り込む。マキはマフラーを取り後部座席に放った。その少しの仕草だけで、ビクッと反応してしまう──IP強制表示中:219.108.157.252007-12-15 08:44:00 -
715:
『ぎこちすぎ。』
マキが呆れ気味に言ってエンジンをかけるけど、あたしは俯いて苦笑いするしか出来ない。その時改めて気づく。このどうしようもないドキドキと、自分の不自然さ─。それがマキもあたり前に伝わっていたという事。
『申し訳ない…笑』
チョケるしか出来ないあたしを彼はどう思うんだろう。動きだす景色。久しぶりの彼との時間。でもこんなのは寂しすぎる。IP強制表示中:219.108.157.312007-12-15 09:03:00 -
716:
ろくに会話もないままあたしのマンションに到着してしまう。こうしてあたしは彼と少しずつでも元通りになるチャンスを自分で逃がしてるのかな。そんな事を考えながら『ありがと…。』と呟くや否や、彼が先に車を降りた事にビックリし、あたしも慌ててドアを開けた。
『マキッ!?』呼びかけるとマンションの上を指差しながらマキが口を開いた。
『帰らせろや。』IP強制表示中:219.108.157.302007-12-15 09:12:00 -
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『───ッえッ?何が…ッ』その言葉の意味がわからず、キョドるあたし。『アイツおるやろ?わかってるから。』やっと意味を理解したあたしは一瞬戸惑ったけど、すぐ様返す。『おらんから!』誤解されたくないが為の嘘を──。マキは車の頭に頬杖をつきながら顔をしかめる。『客ちゃうし、平気で嘘つく癖は俺にはやめろ。バレバレ!』〈……───ッ…〉不覚にも、その言葉にやられてしまい、あたしは黙り込んでしまった。
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そんなあたしに彼は声を少し大きくし、もう一度言った。『帰らせろ。邪魔、気分悪いから!』
その言葉に少しムッとして言い返す。『…そんなんあたしんちやねんからマキが邪魔とか言う権利ないやろッ!』『ほら、おんねやんけ。』すかさず言った彼の呆れ気味のその言葉にハッとした。誘導尋問か…まんまと引っかかったあたしは少しヤケになり、『おったら何が悪いんッ!』と言ってしまった。でも、だってそうやろ──?IP強制表示中:219.108.157.232007-12-15 09:39:00 -
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マキはタバコを取り出し火をつけながら言う。
『だから気分悪いねん!』『それじゃわからん!あたしがおってもらってるだけやもん!』少しあたしも声が大きくなってしまう。『は?何でそんなんしてもらう必要あんねん?』〈──〜〜ッ!!〉その質問にしびれを切らした。してもらう必要はない、けど───…
『……あたしが一人で居てるん辛かったからッ!』──ただ単にただそれだけだ。IP強制表示中:219.108.157.232007-12-18 07:24:00 -
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『何で?』『……─あんたと色々あったし色々ッ!』〈やばッ…〉言ってしまった──…まためんどくさいって思われたかな。『はぁ…』案の定、つかれた大きなため息に、あたしは肩を落とす。愛ちゃんがあんな事さえ言わなければ──…そう思い俯いてたけど、『…だから気分悪いゆうてるねん』ぶっきらぼうな彼のその台詞に顔を上げた。
IP強制表示中:219.108.157.312007-12-18 07:30:00 -
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目が合う。まっすぐな瞳。『俺のせいって事やろ?』『別にそうゆう事じゃなッ…』誤解しやんとって、そう言いかける前にマキが一気に吐き出した。『お前がそうゆうつもりじゃなくても俺にとっては一緒やの!』『……ごめ…』『俺のせいでお前がそんなんなってんのにアイツが出てくる事が嫌なだけ!』──また下を向きかけたあたしの顔を上げさせた、マキの言葉に、あたしは胸を締め付けられた──。
『…マキ、ごめんな。でも、あんた悪くないし、そうゆう風に責任感じんとってや…。』IP強制表示中:219.108.157.312007-12-18 07:40:00 -
722:
──そんなん言われる方が辛い。わかってよ──『明らか変やもんお前。気にすんなゆわれる方が無理やし。』〈──だから…〉あたしは自分の足元を見たまま、言ってしまう──。『…そうゆう優しさいらんッ!普通に出来るから…前みたいに普通に幼なじみできるからそれまではそっとしててよッ──…!』───…………
『……ぁたし、大丈夫やから。マキがそうやって気にする方が辛いし…』───顔を上げれない、見れない、今、マキがどんな表情してるか考えたら怖い──。IP強制表示中:219.108.157.252007-12-18 07:51:00 -
723:
─グィッ─『…っ!』
いつのまにか目の前まで来て、あたしのコートの襟を上げるマキ。自然と上を向かされる。
『なら普通に顔見て話せ。』『……うん。』近い。今にも抱きしめれそうな距離。でも、出来ないんだな。しちゃいけないんだな。ほんまに頷いて良かった?さっきのあたしの台詞正しかった?一瞬でそんな色んな事思ってしまう。そしたら悲しくなる、泣きたくなる──「切ない」って、この事かな───。。IP強制表示中:219.108.157.322007-12-18 08:00:00 -
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名無しさん
おけけ
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741:
名無しさん
うけけ
IP強制表示中:210.153.84.432007-12-31 02:32:00 -
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『……──ッ…』マキの瞳を見れず、やっぱり下を向いてしまうあたしの、マキへの恋心。それを無理矢理浮き彫りにさせる彼の手は、意地悪で、あたしの顎を捉えた。
『………まだ好き?』
『…─?』一瞬誰の事を聞いてるのかわからなかったが、"ヒカリの事"だと理解してあたしは首を小さく振ってみせる。すると顎に添えた手で更に上を向かせ彼が言う。
『──…とにかく帰らせろ。』IP強制表示中:219.108.157.252008-01-18 08:08:00 -
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───…何で、マキわそんな事ゆえんの?
『返事は?』『……』相変わらず目は合わせない、合わせたくない──。だってそんな台詞、あんたが言うべき言葉じゃないもん───。
『なぁ、聞いてんの?』──グィッ──腕を掴まれ睨まれる。『……。』やめて、触らんといて──喋らんとって──。
そんな力強い手で、あたしの大好きな声で───IP強制表示中:219.108.157.232008-01-19 09:59:00 -
756:
『綾ッて!』───名前なんか呼ばんといて。あたし、あんたのその優しさにつけ込みそうになる──…
『……じゃぁッ、あたしが寂しい時どうしたらいいのッ──?』
───マキの瞳を見据える。わがままでごめん…ここまで困らせてごめん。
『………マキがそばに居てくれんのッ?違うやろ?……やったらあたしの事ほっといてよっ…』
───それがほんまの優しさやろ───…?IP強制表示中:219.108.157.322008-01-19 10:11:00 -
757:
『…綾。』視線は離れない。マキは真っ直ぐあたしを見てくれてる。それがまた痛い──…でも、マキにはいつもと変わらず、笑ってて欲しい。…あたし、どんなけわがままなんやろう…。
『…ははっ。笑』笑けてくる。『何で笑うねん?』掴まれてた彼の腕を逆に掴み自分の方へ引き寄せた。『?』少しビックリした顔の彼に言う。これが、最後のわがまま───。
『なぁマキッ?チュウしてやっ?』IP強制表示中:219.108.157.282008-01-19 10:20:00 -
758:
『ちゅう!!笑』『無理。』呆気なく断られてショックとゆうより笑けてきて、『けち!んならいい!』と背を向ける。何も言ってくれないマキ。……当たり前か……。
あたしは振り返らず歩き出す。泣きそうだ。でもこれが最後のマキの答えであって、受け止めるしか、道はない。他に選択肢は、ない────。
マンションのオートロックの鍵を回そうとする自分の手が震えている──。その時────…IP強制表示中:219.108.157.312008-01-19 10:33:00 -
759:
【綾ちゃん!お帰りー♪】───ッ…!!ボタン部分のスピーカーから急に聞こえてきた声にビクッとした。
『……ヒカリっ?』
【たまたま見えたっ♪開けたるからはよ上がってきい〜♪】〈…ックリしたぁ〜…〉部屋の玄関にあるモニターに今のあたしの姿が映ってるんだろう。〈はよ入ろ…〉
カメラ部分に少し笑いかけ、──ガーッと開いたエレベーターホールへのドアをくぐろうと足を踏み出す。IP強制表示中:219.108.157.282008-01-19 10:39:00 -
760:
『きゃっ───…ッ!!』──その瞬間だった。背中を押され非常階段の扉まで体ごと押さえつけられて、ビックリして目を見開く。
『マキッ…?───な…にっ?』
『中入って、いいから』追いかけてきた──?彼は非常階段の扉を開けあたしを階段側へ追いやって自分も中へと入った。IP強制表示中:219.108.157.312008-01-19 10:47:00 -
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『お前せこい。』それだけ言って手をまたポケットに突っ込んだ彼。
『は…?てか何、訳わからん、何で──』言いかけた瞬間、ドンッと壁に追いやられ、背をつく。薄暗い非常階段。静かすぎるせいか、自分の心臓の音がやけに早く感じる。『したかったらしろや?お前から。』──ドキンッ……"チュウしてやっ"────あたしから?
『……ぇ。』壁側に追い詰められたあたしと、その真ん前に仁王立ちのマキ。その距離はごく僅か。──あんたは一体何がしたいん──?IP強制表示中:219.108.157.282008-01-26 08:05:00 -
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『……いい。』マキの考えてる事、わからん…。あたしは彼をすり抜けすぐ横のエレベーターホールに続くドアに手を伸ばす。"最後にキス?あたしから?"あたしに"終わらせろ"ってゆうの?
──グィッ──『ッ…!』易々と腕を引っ張られ元の位置に戻る。こんな時まで無理矢理──?
『せこいんはマキやろッ…!』言った途端、一歩近づく彼、顔、近い──…───ドクンッ───…
『……あたしの気持ち知ってる癖にッ──!』IP強制表示中:219.108.157.292008-01-28 07:54:00 -
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──バンッ──!いつのまにか彼の片手はポケットからあたしの左手首に。『──知るか。さっさとしろや、お前からゆったんやん。』『あたしはッ──…』──触れられてる方の手が微かに震えている。薄暗いせいで、マキの表情もわからない。次の彼の一言で、目の前が更に真っ暗になる──。。
『お前の気持ちとか聞いてない。はよして終わらして?』
〈───……ッッ…!〉──ズキンッて、音が鳴った気がした。IP強制表示中:219.108.157.232008-01-28 08:02:00 -
785:
あたしのおでこ辺りに、マキの唇がある。
『………〜ッんでそんな言い方すんの!?』掴まれた左手をグッと握って思わず彼の肩を叩いた。抑えられなかった涙が地面に落ちる。──そんなに迷惑?うざかった?
──グッ──次は上へ腕を引っ張られ、足のかかとが少し浮いた。『早くって。』マキはそんなあたしを無視で促したのだ。自然に上を向いたせいで、少し動けば触れそうな唇、距離────でも。
──ドンッ──!IP強制表示中:219.108.157.302008-01-28 08:13:00 -
786:
『……何でッこんな意地悪すんのよぉッ…!嫌やぁもぅ〜…!』─ドンッ─!あたしはやっぱり自分から終わりにする事なんて出来ずに、マキの胸を叩いた──。『……はぁ。』子供みたいに泣き出すあたしに、ため息をこぼし、少ししてから彼があたしから手を離した。もう──訳がわからん…ほんまにうちらもうアカンわ────…流れる涙を拭いながらドアノブに手を伸ばす。もう、話さえまともに出来てない……マキがわからん。
もう本当におしまいだ───IP強制表示中:219.108.157.292008-01-28 08:22:00 -
787:
─ガチャッ─!ドアが開く。その隙間から光が差し込んだ。『…─ッ!!』その瞬間だった。一瞬にしてまた目の前が真っ暗になった。『───…なッ…』その変わりに、背中から全体に、ぬくもりが与えられた──。
『…───ごめん。』
『………───ッ…』一瞬何がおきたのかわからなかったが、目線を下に向けると気づいた。涙で滲んでるけどぬくもりではっきりとわかる。IP強制表示中:219.108.157.282008-01-28 08:30:00 -
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『マキ…ほんまに意味がわからん、あたし…。』背中から抱きしめられてるから、顔が見えない。『俺お前と、つきあうとかって考えられへん。』〈………ッ。〉─ズキンッ─『…──わかってるよッ!だからもうそれは──』『でも!お前が離れていくんも意味がわからん。』〈──………〉わかる。わかんであんたの思ってる事。あたしだってそうやったもん──でもそれは──…
IP強制表示中:219.108.157.282008-01-29 05:43:00 -
797:
『んでも、一番意味がわからんかったんはお前がヒカリんとこ行った事。』『………何それ。』
その嫉妬は、"幼なじみとしての"とゆうか、もはや"友達"や"家族"としての───
『──てかさ。ぶっちゃけていい?』あたしをギュッと抱きしめたまま、あたしの髪に埋もれる様にして言う。
『…何?』『今気づいた、俺アイツ嫌いやわ。』『ヒカリの事?何でよ、あたしがヒカリの事しらん時から仲良かってんやろ?』IP強制表示中:219.108.157.272008-01-29 05:57:00 -
798:
『うん、やけど嫌い。お前ん事取るから、今は嫌い。…てか、苛々する。』『……ッ…!』──何て事ゆうねんッ…キュン死にしそうになったわ。。
『だからお前が愛の事嫌うんも何となしわかるわ。今はな。』〈───え。〉いやいやいや、あたしの場合、他にも色々理由はあるんやけど──…。まぁいい。ややこしくなるし、とりあえずマキの話の続きを聞こうと、黙るあたし。でもすぐに、声を荒げた。
『──なっ!?』IP強制表示中:219.108.157.272008-01-29 06:06:00 -
799:
一瞬何が起きたのかわからなかった。が、左胸を掴んだ手の感触に一気に顔が熱くなった。
『何してんのッ…!?』
『…。』マキは黙ったまま手をあたしから離しあたしの体を反転させた。『───…わッ…』
向かい合わせになったマキがかがみ、片手を壁につく。『な…にッ!?』彼の顔が胸元に近づく。壁側に追い込まれたあたしは、後ずさり背をついた。すると彼はちょうど胸の前で顔だけ横を向き、耳をつける。IP強制表示中:219.108.157.322008-01-29 06:16:00 -
800:
──ドクンッドクン…──
『……うん、聞こえる』『どう?』『ちょっとだけ早い…かな。』あたしがそう言うとマキが腕を離しながら笑顔で言う。『やろ?お前とヤってる時はもっと早いで、多分。笑』〈───…ッ。〉確かに聞こえた、マキの心臓の音。『……マキもあたしにドキドキするんや…。』いつのまにか泣き止んでたあたしは、その事にすごく驚いて、嬉しくなって、同時に期待もした。IP強制表示中:219.108.157.282008-01-29 06:34:00 -
801:
──彼の次の言葉を待ってしまう。
『ぶっちゃけついでや。お前昔から男と別れたら俺ん部屋遊び来てたやろ?』『うん…。』
──アカン、くらくらする。もしかしたら…と思うと──。願ってしまうと。『しょ〜み、その度いつ犯ったろかどうしたろか思ってた。』『…うん。』──昔の場面が頭に浮かぶ。マキの部屋。初めてした時──。
『そん時からドキドキ?か、してた様な気がする。』───アカン…嘘でも嬉しい───やばい。IP強制表示中:219.108.157.262008-01-29 07:03:00 -
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『だからほんまに犯ってもぉた時もっとやばかった。お前の事もしかして好きなんかなーとか思ったし。』『………。』
言葉が出てこない。マキとエッチしてて一番不安だった事、心の中を見せてくれなかった事。
『でも俺深く考えん方やから、しょうみ一回してからはお前とヤリたいと思ったらヤったし、ヒカリと別れればいーのに……てゆうか、聞いてる?』話の途中で顔を上げ、あたしの頬に触れる。IP強制表示中:219.108.157.282008-02-05 07:45:00 -
809:
『…聞いてるッ。』『あそ。…てかんならこっち向いとけよ!』『ごめんッ!』マキを見る。すると手がすっと離れる。
普段はこんなに話さないマキ。無口な訳じゃない、なんていうか…こんな心の中を細かく教えてくれる事はなかった──。『…続きは?』タバコを吸い始めた彼に待ちきれず聞く。『待て、話し疲れた。』『〜んっなんそれッ!!笑』その一言に気が抜けて肩を落とすあたし。
───ほんまにあたしマキの言動に一回一回振り回される…IP強制表示中:219.108.157.232008-02-05 07:56:00 -
810:
そして彼は言った。
『…始めるか、お前が決めろや。』──ドキンッッ──『──ッ…!!』いつもと同じ少し意地悪い笑顔で──。『……──それッ!どうゆうッ──』『曖昧なんとかめんどいのはもうウンザリやねん。』唇に触れていた人差し指を強めに押し当てられ、彼があたしの言葉を遮る──。
『二つに一つな。黙って俺のもんになるか──、』ゆっくりと…人差し指が唇から離される──そしてニッコリ笑って言う。
『黙って俺とこの場で切るか。』IP強制表示中:219.108.157.242008-02-05 08:42:00 -
811:
名無しさん
読んでます?まだ終わらないで!
IP強制表示中:210.153.84.1322008-02-05 08:49:00 -
812:
『────ッ…!』
迫られた二択。答えは決まり切った事。でも──『…"黙って"って何よ?』気になるところをドキドキしながらつついてみる。だめだ、やばい。人生で今一番ドキドキしてるかも───声が震える。
『そうやな、始めるならちょ〜濃厚キス、お前がする。終わるなら一発引っぱたいて帰れや、グーでもいいで。笑』
言いながら自分のほっぺを指すマキ。顔は笑っている。〈──本気…?〉IP強制表示中:219.108.157.262008-02-05 08:50:00 -
813:
──てゆうかマキはあたしの事好きなん?いつから?それはホンマ?
"始める"って"つきあう"って思っていいの?〈アッカン…あたしには黙ってるなんか無理〉──聞きたい事、山ほどある──…
『──んでも』マキの声にビクっとして顔を上げる。
『どっちにしても中途半端はナシ。覚悟して決めろよ?笑 始めるならその瞬間から完璧に俺のもんやし、切るならその瞬間から他人や。』IP強制表示中:219.108.157.242008-02-05 09:00:00 -
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『えッ……』思わず反応したのは、"他人"っていう言葉の冷たさの方。
『もちろんもうヤらんし、てゆうかメモリーも消すし店も辞める。お前んちにも二度といかんしお前が来ても入れへん。』
〈──…そんなん…。〉あたしが黙ったままいるとすかさずマキは言う。『そんかし一発はしばかしたるで?笑 今までの色んな詫びの意味で。笑』『何よそれ…ッ。』
──こんな答えのわかりきった二択して、肝心な時はあたしに聞きたい事一つさえも聞かせてくれへんなんて──その上、今この状況で笑顔でいるなんて───IP強制表示中:219.108.157.282008-02-05 09:10:00 -
815:
『あんた究極の意地悪やなッ──…』
『笑。でもお前"優しさとかいらん"ねやろ?笑』〈───…ッ。〉ハッキリしてくれない"幼なじみ"のマキに、あたしが吐いた言葉───。マキはいつも変なトコだけ覚えてるなぁ…
彼は一歩分後ずさりあたしから離れる。
『意地悪やなじゃなくて意地悪してんの。だから本気でこい。すぐ済むし。面倒くさくなくていーやろ?笑』IP強制表示中:219.108.157.302008-02-05 09:35:00 -
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"面倒くさい"───これは2人共が口にした言葉だ───。。確かに面倒くさいのは、曖昧なのは、あたしもコリゴリ───…でも──マキがあたしの事本当に好きなのかどうか。そこは何が何でも重要やし、…愛ちゃんの事も気になるし、そもそも、"恋人"になる気があるのかも──…
──その時、靴の音でパッとマキの方を見ると、さっきよりもあたしから離れて階段の方へと近づいている。
『ちょっ…』『俺、気長い方じゃないん知ってるやろ?』IP強制表示中:219.108.157.312008-02-05 09:47:00 -
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『待っ…』『よく考えていーよ、先が変わる話やし?』笑ったままマキが階段を一段ずつ、ゆっくりと上るから、遠ざかって行くから、あたしは焦って、頭がテンパって、鼓動がますます早くなる。『マキっ!あたしッ…』響く自分の声、それを無視してマキは背中を向けたまま言う。
『言葉はいらん、ややこしくなったら嫌やからな。決めてから来い、言った通りな。』IP強制表示中:219.108.157.312008-02-24 07:26:00 -
832:
〈───……ッ。〉
"言葉はいらん"。その台詞がやけに心に響いて、あたしは拳を握りしめた。〈マキの事、信じれば──〉何も言わなくても伝える事出来る?
───カツ、カツ───…マキが更に上に、2階に上がってしまい姿が見えなくなる瞬間、
───♪♪♪♪♪───『ッ…!』─ガチャンッ─急に鳴った着信音にビックリして、持っていたカバンごと地面に落としてしまう。IP強制表示中:219.108.157.252008-02-24 07:32:00 -
833:
まな
更新ありがとうございます?
IP強制表示中:210.153.84.1372008-02-24 12:22:00 -
834:
『あッ…』慌ててしゃがみ拾うと、ディスプレイには着信中の文字──。間が悪い。しかも"彼"、ヒカリから──。一瞬ためらうが顔を上げるとマキの姿は見えず、
『電話出ろや、ごゆっくり〜』とやたらと響く声だけが聞こえる。携帯を閉じ追いかけようとするが────♪♪♪───鳴り止まない着信に気を取られ、彼がいるだろう階段の上と携帯を交互に見た。あたしは立ち上がり通話ボタンを押す。IP強制表示中:219.108.157.312008-02-27 02:09:00 -
835:
『どしたんッ!?』言いながら、マキを追いかけようと立ち上がる。
【もっし綾ちゃんー?遅くなあい?】『ごめッ…』【早く帰っておいでやっ♪】オートロックが開けたのに帰ってこなくて心配したのだろうか──電話越しのヒカリのいつもの優しい声。でもそれよりも今は先々階段を上がって行くマキに気を取られそれどころじゃない──…【待ってんで〜♪】『ごめんヒカリっ!』ヒカリの言葉には答えず一方的に電話を切った──…IP強制表示中:219.108.157.292008-02-27 02:21:00 -
836:
──♪♪♪──切った後すぐまた鳴る携帯。
〈──ごめんッ!〉あたしはそれをポケットに入れ階段を駆け上がる。『ハァッ、ハァッ──!』だいぶダッシュで上がってるのに彼の姿どころか、足音さえ聞こえない。
『ハア…ッ、早すぎっ…』
"俺気長い方じゃない"───あたしが遅いから、何階かでエレベーター乗って、下降りたとか…?IP強制表示中:219.108.157.242008-02-27 02:26:00 -
837:
─パカッ─『ッ…』電話をしようと携帯を開いても、まだヒカリから着信中になっててかける事が出来ず、仕方なくあたしはまた急いで階段を上がり続ける。普段歩く事さえろくにしない為息が切れる──『ハァッ…ハァ…!』
だいぶ上まで登ってきた時、微かに足音が上の方から聞こえて、思わず叫ぶ。『マキッ…!待って!』すると数秒後、返ってきた返事は───IP強制表示中:219.108.157.262008-02-27 02:34:00 -
838:
『じゅうー!』
『えっ!?』一瞬聞き取れず耳を澄ますと、更に『きゅ〜』次はハッキリと聞こえたその数字に焦ってまた階段を上る。
『ちょッ─!?待ってってばッ…!』『はーち!』カウントは止まらず、『ななー』と言ったと同時に─バタンッ─!と、ドアが閉まる音が聞こえた。非常階段から出たのだ──あたしも音が途切れた階で扉を開ける。
『ろーく。』それでもまだ続けられているカウントと、マキの歩行。やっと見えた後ろ姿も、次はエレベーターホールを出てマンションの廊下へと消えて行く。IP強制表示中:219.108.157.302008-02-27 02:44:00 -
839:
更に息切れしながら彼を追いかけやっとの事で腕を掴んだ。そして怒鳴る。『ハァッ…!やっぱマキはずるいッ!!』マキはそんなあたしを見ずにある扉をジッと見ている。
そしてその一室の前にもたれかかり、口を開く。『ご。』『ちょッ…!聞いて──』『よん、さん。』顔色一つ変えずにあたしを見ながら。
『──…もぉおッ!!!』
──思わず嘆いて首を振ったその時、あたしは目を見開いた──『…えッ』IP強制表示中:219.108.157.292008-02-27 03:05:00 -
840:
あたし達が歩いてきたエレベーター側の通路に立ってる彼の姿。
『ヒカリ───…ッ。』ジャージ姿で、こっちを見ている。あたしは思わず目を背けてしまう。
『…お前やり方せこいぞ!』ヒカリはその場所から動かずそう叫んだ。
『あ…』あたしが何か言おうとする前にマキがそれを防ぐ様に言う。
『あと二秒待て、そっから何でも聞いたるから!』そしてまたすぐあたしに視線を戻すと───IP強制表示中:219.108.157.322008-02-27 03:17:00 -
841:
─グイッ─!『に。』あたしが掴んでた腕で逆にあたしの手首を掴んで、カウントを再開する───
『……〜〜〜ッ!あんたほんまにムカつくッ!』
『いち。』ふりふどこうとした手首を更にギュっと掴んだ。
〈───…ッ──!!〉IP強制表示中:219.108.157.282008-02-27 03:23:00 -
842:
『いくらあたしでもずっとあんたの言う通りすると思ったらほんまに大きな間違いやでッ──…!!』
『ゼ───』
彼が最後の"ゼロ"を言いかけた瞬間、IP強制表示中:219.108.157.232008-02-27 03:28:00 -
844:
───チュッ───……
『──…んッ…』
───でもこのキスをしてる時、実感した。
"悔しい"とか、"マキの気持ち"とか、"罪悪感"だとか、確かに色んな疑問や葛藤はあったけど、そんなんは綺麗事に過ぎなくて、あたしは、ただただ、どれだけ傷つけられても、誰かが傷ついてでも、マキが欲しかったんやなって────。だからあたしは"このキス"を、絶対後悔しない。どうなっても。。IP強制表示中:219.108.157.242008-02-27 03:46:00 -
845:
『………ッ…。』
ゆっくりと唇を離して、見上げると、そこには、いつもに増して意地悪そうな、でも嬉しそうなはにかんだ笑顔──。そして恥ずかしくて俯くあたしの耳元でまた偉そうに囁く──。
『…ギリで合格やな。ちょっとうまなったんちゃう?笑』IP強制表示中:219.108.157.292008-02-27 04:01:00 -
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その時、廊下から声が。『も〜潔く諦めるべきやで!ここまで見せつけられてんもん。』
『お〜、桃。』顔を上げると見えたのはヒカリの背からチョコンと顔を出す桃火。〈桃香にも見られてたんや――…〉恥ずかしさの余りしゃがみ込み顔を伏せようとしたあたしの腕を掴むマキの手と、桃香の言葉――
『そこまでしといて、もういい加減堂々としてもい〜やん綾ちゃんっ!』あたしは顔を上げ桃香を見る。目が合う――。IP強制表示中:219.108.157.292008-03-19 00:41:00 -
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強くあたしを見据えたまま、更にこう言った。
『諦めさせてあげてや、ヒカリに。』
―――――――………。『…ん、ゴメン。あたし2人にも最悪な事して…でも、やっぱマキが好きやわ。』立ち上がりヒカリにも向けて放った言葉――。
『……わかってたけどさ。わかってたけど〜…あ〜もうっ!』と頭を抱えるヒカリの背を思いっ切り叩く桃香。
『あんたもひつこい!さっきインターホン鳴った時電話するゆうた時ゆうたやろ!"この電話で綾ちゃんがすぐ自分とこ来やんかったら諦める"って!』IP強制表示中:219.108.157.242008-03-19 00:50:00 -
880:
『やっぱお前も邪魔しにきてんねやん?』隣でマキが独り言の様に呟いた言葉を間髪入れずにヒカリが返す。
『黙れ、初めっから俺にとってはお前が邪魔者ぢゃ!』『それこっちの台詞。』『んましばく!綾ちゃんにぶたれへん分俺にしばかせろ!』『無理〜!笑』
ヒカリとマキのやり取りを見てため息をつく桃香。…何しか、ヒカリは桃香とあたしらのやり取りを一部始終見てたって事。ある意味、これで良かったんかも…
あたしのありのままの気持ちと、後には引けない決意。それが固まる。IP強制表示中:219.108.157.302008-03-19 01:04:00 -
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884:
『綾ちゃん。』いつのまにかこちら側に来てた桃香。『一個謝る。桃がゆってん、マキちゃんにヒカリが綾ちゃんちに泊まってる事。』『―――えッ。』〈じゃあ、カマかけれたと思ってたけど…マキ、知ってたんや――。〉『桃、正直自分が苛々してたんかも。ハッキリしやん綾ちゃんやマキちゃんにじゃなくて、桃がどうにも出来ひん状態に。』と少し苦笑いを混ぜて。『だから今日もマキちゃんがこうする事大体わかってたから、それをヒカリに見せなアカン思ってここにきててん。』そうなんや―…。桃香の後ろにいるヒカリの顔を盗み見る。困った様に笑って言う。
IP強制表示中:219.108.157.262008-03-20 05:54:00 -
885:
『はじめは"余計な事せんでいい"思ったけど、正解かも。完敗やわ、桃にも綾ちゃんにも。笑』『……。』そこでマキがすかさず入る。
『いや、俺にやろ。』
『本気でむかつくから、お前は今は黙っとけ!』すると『はいはい〜』とスネた様に扉にもたれかかるマキ。
『ヒカリ、んまにゴメンな。』『綾ちゃんが謝る事ない…』ヒカリが言いかけた瞬間――IP強制表示中:219.108.157.262008-03-20 06:03:00 -
886:
『マキちゃん!』と桃香がマキの腕を掴んだのであたしとヒカリは一瞬止まる。『あ?』
『ありがとう!』『何でよ?』〈――?〉桃香は満面の笑みで答える。
『桃らも賭しててん♪で、桃はこうなる事にかけてたから、桃の勝ちっ♪』〈?〉『ふ〜ん?んなら勝者は俺らやな。』と握手するマキと桃香。
〈…え、てゆうか――〉『桃香、それって…』
『綾ちゃんっ♪ちょっと部屋入れてもらうで♪』―ガチャッ―あたしが聞く前にマキをすり抜け玄関の扉を開ける桃香。
『えっ?ちょっ…』そしてあたしが追いかける前に後ろからヒカリも続いて部屋に入る。IP強制表示中:219.108.157.242008-03-20 06:18:00 -
887:
『桃!待て!!確かに俺ゆったけどさっき!でもお前…』『無理ー!男の癖に二言はないやろぉ!ヒカリださい!ほら早く荷物出して行くでっ!』
『?』あたしはマキと顔見合わせ首を傾げる。一体何を賭けたんや?するとあたしの部屋にあったヒカリの荷物を全部まとめて玄関に持ってきた桃香と、『待って!本気っ?』と後ろにヒカリ。
『お前ら何賭けたん?』マキが不思議そうに聞く。IP強制表示中:219.108.157.242008-03-20 06:24:00 -
888:
『それは――』ヒカリを遮って桃香は答える。
『綾ちゃんがヒカリのとこへ帰ったら桃はヒカリを諦める、マキちゃんとこいったら一緒に住む♪で、桃の勝ちやから今から桃荷造りしてヒカリんち住む♪』―――!
『まぢでっ!?笑』
『お前もやるやん、男らしいやん。笑』『やろ〜♪』驚くあたしとマキに得意気な桃香。発端は自分だとはいえ、桃香の事だから嬉しいと思ってしまい、複雑――…。
IP強制表示中:219.108.157.282008-03-20 06:38:00 -
889:
『確かに俺その話に乗ったけどぉ…』焦るヒカリにマキが一言。
『お前やっぱなしとか寒いぞ。笑』『んまそれっ!』桃香はヒカリを睨んだ後、あたしにコソっと耳打ちしてきた。
『桃な、ヒカリがヤケくそでいいよゆうたんわかってるけどな、いいねん。絶対桃もヒカリに好きにさせて綾ちゃんに報告するからっ!笑』『!』
あたしはニッコリ笑って頷いた――。IP強制表示中:219.108.157.262008-03-20 06:44:00 -
890:
『そうと決まったらはよ桃んち行くでっ!』
『はっ?何で俺もっ?』『荷造りやん!誰が運ぶ思てるん?』桃香はヒカリの腕をギュッと掴んで離さない。それを見たあたしは何だか少し安心した。『ほらっ、桃達お邪魔やろぉし、ヒカリ負けてんから!潔く早く退散するでっ!』マキも少し笑っている。『おーおー。今度そこにご飯でも呼ばれたるわ。笑』『拒否!!お前は拒否!綾ちゃんはいつでも―――『はよ行くで!』――バシッ―!IP強制表示中:219.108.157.292008-03-20 06:50:00 -
891:
『んならねっ綾ちゃん♪んでマキちゃん!何でもいいけどあの愛って女の事はちゃんと説明したるんやでっ!』桃香はヒカリを引っ張りエレベーターの方へ歩きながら、振り返りあたし達に叫ぶ。『んまお前は怖いな。笑』マキが手を振る。
『桃香ありがとっ!また連絡するっ!ヒカリ!ばいばいっ!』ヒカリも引きずられながらもこっちを見て、少し笑いながら手を振ってくれた。IP強制表示中:219.108.157.292008-03-20 06:54:00 -
892:
2人の姿が見えなくなり、あたしホッとため息をつく。マキと目が合う――『えっ……と。』
『とりあえず入る?』とマキが扉を開けたから、とりあえず2人であたしの部屋に入り、適当に座る。マキはソファーに、あたしは椅子に。
『何その距離。』
『いや…別に意味は。』――――また、ドキドキしてきた。。IP強制表示中:219.108.157.282008-03-20 07:02:00 -
893:
『あの…マキ。』『ん?』恐る恐る、一番聞きたい事を聞いてみる――。『あたしは……マキと付き合えると思ってんねんけど、それで…いいの?』『つきあいたい?』
マキが笑いながら言うから。〈―――――…ッ〉
『…知ってる癖にヒドくないっ!?だからさっきだってヒカリが見てるんわかっててキス――』
言いかけてやめた。あまりにマキの笑いが楽しそうやから―――。
IP強制表示中:219.108.157.302008-03-20 07:10:00 -
894:
『…マキふざけてるっ!?』『超真剣やしな。』
『じゃあ何で笑ってんの!?あたしはこんなに真面目に――!』あたしの声が大きくなるのをちょうど止める様なマキの台詞。
『ふざけてんじゃなくて、浮かれてんの!わかれよ。何年つるんでんねん。笑』〈――……!〉
――確かに、マキは嬉しい時とか楽しい時、すごいニヤニヤして、人をおちょくったりする――けど。それって…
―――あたしとこうなれた事でって思っていいの?IP強制表示中:219.108.157.292008-03-20 07:16:00 -
895:
『何で黙んねん。笑』
また、笑う――。
『………マキ、さっき"何も言わずに"ってゆってたけど、やっぱあたし…無理や。』『んー?』あたしは下を向き拳をギュッと握る。するとマキはソファーから立ち、あたしの座るイスの前にしゃがみ込み、あたしの顔を下から覗き込んだ。
―ドキンッ―……『…あたし、マキとつきあいたい。……てか、つきあわへんと嫌!』マキはキョトンとし、すぐ様言う。IP強制表示中:219.108.157.252008-03-20 07:24:00 -
896:
名無しさん
更新ありがとうございます?続き楽しみにしてます?
IP強制表示中:210.153.84.352008-03-20 09:14:00 -
897:
名無しさん
あたしも続き楽しみにしてます♪
IP強制表示中:219.125.151.1842008-03-20 23:34:00 -
898:
名無しさん
うわ・・んま真剣キショいって?ワラ
IP強制表示中:210.153.84.432008-03-20 23:49:00 -
899:
『じゃあつきあわん。』〈――!〉マキはあたしの両手の上に自分の両手を置く。『嘘やん。笑 いちいちそんな顔すんなや!』『もぉ…!ちょっとは真剣に…』『こうなったらもう綾は俺のやねんからちょっと位楽しませろよ。』―ドキンッ―…!"綾は俺のやねんから"―――その台詞だけで、飛び上がりそうな位嬉しくて、どんなマキの態度も許してしまいそう。
『……でもあたし、実際マキとつきあったらヤバいかも……』こんな調子で、何されても離れられへん気する。。IP強制表示中:219.108.157.242008-03-21 05:21:00 -
900:
『じゃあやめとく?』
『……嫌!つきあう!』『決まり〜。笑』マキの手にグッと力が入る。まさか、こんな日が来るとは――…あたし、"マキの彼女"なったんや、でも―…
『…マキはあたしの事好きなん?』あたしの質問に、『好き。』と目を見て答えるマキに、あたしの方が恥ずかしくなって目をそらしてしまう。
IP強制表示中:219.108.157.282008-03-21 05:26:00 -
901:
『……女としてやでッ?』念を押すあたしに、『じゃないと何回もヤらんて。』と、真顔のマキ。『エッチは関係なくッ…!』それってあたしとのエッチが好きって事ちゃうん!?そう思って思わず出た一言に、『…あのなぁ、』と両手を引っ張られてイスから降ろされる。『なにッ…』そして後ろを向かされマキの体の中にスポっとおさめられるあたし。『俺にとってエッチはかなり重要やの。』―ビクッ― 急に耳元で話された為、体が一瞬動く。
IP強制表示中:219.108.157.282008-03-21 05:35:00 -
902:
『……でもそれとつきあうってゆうのは…!』
『大体な。』―プチンッ― 言いながら回された彼の手があたしの胸と胸の間に移動して、ブラのフロントホックを外しだす。『ちょッ…!』『お前"何もゆわんと"ってゆうたん覚えてる?』言いながらマキの手は胸の膨らみを捉える。『ゆったけどッ…やッ!あたしにだって聞きたい事あるもん!』彼の手を剥がそうと掴むが、なかなか離れない。ほんまにマキは…今、少なくともあたしにとってはかなり大切な時間な事をわかってるんだろうか――。IP強制表示中:219.108.157.252008-03-21 05:42:00 -
903:
『我が儘やなぁ。んならえーよ、聞けよ何でも。そんかし、』『…!』あたしのコートを背から下ろす。―バサッ―…
『俺は続行するから。』そして胸にある手がやわやわと動き始める――。『…そんなんおかしいやろ!真剣に…!』怒るあたしをお構いなしに彼の手は動く。『俺は今かなり真剣。だからお前も真剣にな?』〈………。〉正直、呆れて言葉が出ない。こんな時位――…IP強制表示中:219.108.157.262008-03-21 05:53:00 -
904:
名無しさん
気持ち悪
IP強制表示中:210.136.161.1412008-03-21 07:51:00 -
905:
名無しさん
更新ありがとう?
IP強制表示中:210.153.84.1372008-03-21 08:58:00 -
906:
名無しさん
同感?気持ち悪い?
IP強制表示中:210.136.161.512008-03-21 20:21:00 -
907:
名無しさん
なんてゆうか…こんなややこい男嫌やわ?
IP強制表示中:210.153.84.772008-03-21 21:41:00 -
908:
いい加減スレズレうざい
自作じゃないならこっちでどうぞ盛り上がって下さい。↓
http://bbs.yoasobiweb.com/read_i.php?tb=chat_shosetu&id=7219IP強制表示中:210.153.84.1342008-03-21 22:03:00 -
909:
名無しさん
更新うれしいです?楽しみにしてる人もいてるんで頑張って下さいね?
IP強制表示中:210.153.84.1322008-03-22 02:29:00 -
910:
名無しさん
マキ気持ち悪い
ももかも気持ち悪いIP強制表示中:210.153.84.1312008-03-22 05:14:00 -
911:
名無しさん
じゃあみんかったら?スレズレし過ぎなあんたらがキモいのわかれよ
IP強制表示中:219.108.157.192008-03-22 06:42:00 -
912:
名無しさん
桃香‥ワラ
IP強制表示中:210.153.84.1372008-03-22 08:30:00 -
913:
名無しさん
ずっと読んでてんけど、結局マキと綾子くっつくンやろ?何でここまでひっぱったンか謎(´・ω・`)
IP強制表示中:210.153.84.382008-03-22 09:42:00 -
914:
名無しさん
931スルーされてるアホや
IP強制表示中:210.153.84.1382008-03-22 11:11:00 -
915:
名無しさん
マキ、、、こんな男本間におったら笑えるわ?間違いなく同性に嫌われるタイプやな?ここで最後の最後にやっぱヒカルが好き?
ってなったら綾ちゃんファンになるのに?笑IP強制表示中:210.136.161.1492008-03-22 14:34:00 -
916:
名無しさん
結局ヨシオとくっつくんやろ
IP強制表示中:210.153.84.1302008-03-22 17:21:00 -
917:
名無しさん
小島ラブ?
IP強制表示中:210.136.161.542008-03-22 17:21:00 -
918:
名無しさん
ヒカルじゃなくてヒカリやけど…文句ばっか言うんやったら見んなよ。小説やねんからんな理想求めやんでいいんちゃん。
IP強制表示中:210.153.84.1342008-03-22 19:56:00 -
919:
名無しさん
よしおじゃなくてよしりんやろ みっちーとよしりん
IP強制表示中:210.136.161.492008-03-22 23:04:00 -
920:
名無しさん
ゴメンごめんっ??ヒカリか?そないつっこまんでも?
IP強制表示中:210.136.161.432008-03-22 23:21:00 -
921:
名無しさん
ゆるしたるわ?
IP強制表示中:210.153.84.412008-03-23 00:55:00 -
922:
名無しさん
おるよな。こうゆうヤツ。ちょっとしたことでいちいちつっこむ性格悪いヤツ。ヒカルでもヒカリでも分かればよくない?
IP強制表示中:210.153.84.432008-03-23 00:58:00 -
923:
〈―――!〉その時ふと思いついた事。あたしは振り向き彼と向かい合わせに。『諦めた?』と笑う彼の手首を持ち、『マキ!』―ドタッ―!『……って…』そのまま床に押し倒した。自分の体重をかけて。『加減しろ。』と背をぶつけて痛さに目を細める彼に、『マキにゆわれたくないっ!』それだけ言い返して上に跨る。そして何か言いかけたマキの唇を自分の唇で塞いで、首に、肩に下ろしていく。
IP強制表示中:219.108.157.322008-03-23 06:14:00 -
924:
名無しさん
ところが!!!その時マキの肩がはずれたのだ!
IP強制表示中:210.153.84.1332008-03-23 14:08:00 -
925:
名無しさん
もぉうざいって
IP強制表示中:210.136.161.1472008-03-23 20:24:00 -
926:
名無しさん
h☆ttp☆://☆i☆p☆.☆to☆s☆p☆.c☆o.☆j☆p/☆i.a☆sp?I☆=COHCOH
驚愕の事実
☆を抜いてねIP強制表示中:210.136.161.532008-03-23 20:59:00 -
927:
『綾?』彼の問い掛けには応じず、彼の体の隅々に余る事なくキスしていく。もちろん、こんな大胆な事、平常心でしていられる訳もなく、彼のシャツのボタンにかける手は震える程で、うまく外せない。―プツ―でも止めない、いや、止めれない。あたしだって余裕ない。『…焦んなや。笑』あたしの髪を撫でる彼にはまだまだ余裕が見られるけど。ここでグチグチ言ってられない。"言葉"より"行動"、これがきっと一番効くはず。
IP強制表示中:219.108.157.322008-03-24 08:46:00 -
928:
『―――…ッ。』
そうしてるうちに、跨ってるおしりの辺りに彼の変化に気づく、感触。〈……感じてきた?〉彼も負けじとあたしの胸を触ってたけど、それをよけて、ズボンの上から膨れた部分をさする様に触る。すると一瞬ビクッとして更に大きくなった気がした。―ドクンッ―…自分の興奮を感じながら、更にそれを優しく握ってみたり、力を入れてみたりする。『…もっと?』あたしの問いに、『どしたん?めちゃ積極的。笑』とかわす様な返事に少しムキになる。IP強制表示中:219.108.157.292008-03-24 08:59:00 -
929:
名無しさん
更新されてる?綾さん頑張って下さいね?応援してます
IP強制表示中:210.153.84.1362008-03-24 12:54:00 -
930:
名無しさん
きっしょ〜(笑)
IP強制表示中:210.153.84.382008-03-24 14:49:00 -
931:
名無しさん
それより先に愛チャンのことがきになる
IP強制表示中:210.153.84.1332008-03-24 15:50:00 -
932:
名無しさん
頑張れ?
IP強制表示中:210.153.84.752008-03-24 16:42:00 -
967:
名無しさん
も
IP強制表示中:210.153.84.1382008-03-26 12:51:00 -
977:
名無しさん
999
IP強制表示中:210.153.84.1352008-03-26 12:54:00