小説掲示板【裏】のスレッド詳細|夜遊びweb関西版

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【裏】

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  • 1:

    瀬奈

    読みにくいカモやけど
    暇があれば読んで下さい☆

    2006-04-13 09:12:00
  • 2:

    瀬奈

    あたしが裏の世界を初めて見たのは14歳の夏休み。
    いつも通り友達の里沙と地元の繁華街でブラブラしていた。
    プリクラ撮ってカラオケ行って…
    いつもと変わらないハズなのに、この日は違った。

    2006-04-13 09:15:00
  • 3:

    瀬奈

    昔からマセていたあたしは男に興味津々だった。
    ナンパされる事に優越感をおぼえ、毎日ナンパ待ちを繰り返して携帯のメモリーを増やすのが趣味の様なモノだ。
    今日は2人組のスーツ姿の男が声をかけてきた。

    2006-04-13 09:18:00
  • 4:

    瀬奈

    ホストと思ったけどそれににしてはまだ昼間。
    (顔もまぁまぁ◎だし気にする程の事でもナイか)と職業を聞くのはやめた。話が盛り上がった4人は軽いノリでカラオケに行く事になった。

    2006-04-13 09:22:00
  • 5:

    瀬奈

    カラオケに着くと男が伝票を2個持っていた。
    「じゃあ2対2で別れよ!!」と言われたが、何の不信感も抱かず別々の個室に入った。あたしはこの時点で帰るべきだったんだ。

    2006-04-13 09:25:00
  • 6:

    瀬奈

    男と二人きり…会話もなく沈黙が流れていたそのとき部屋の扉が開いた。そこに立っていたのは小太りの中年の男。
    「え?」とあたしが目を点にしていると隣にいた男が立ち上がって耳元で何かをしゃべっている。
    しばらくして中年の男が部屋に入ってきてあたしに話かけてきた。

    2006-04-13 09:28:00
  • 7:

    瀬奈

    「ビックリさせてゴメン☆こいつと知り合いの者です」とあたしの隣の男を指刺した。
    隣の男はヘラヘラ笑いながら「こんなとこで会った事だし一緒にカラオケしよ〜」とあたしの肩を2回叩いた。
    (このまま沈黙も嫌だしイイか☆)とOKを出す。

    2006-04-13 09:30:00
  • 8:

    瀬奈

    そして里沙とそのペアの男も合流。みんなで大部屋に移った。あたしは歌は歌わずにひたすらメイク直しをしていた。するとスーツ姿の男2人が部屋に入ってきて、みんな笑顔で話出す。
    (今度は誰?…)とまた驚きながら男達の会話を聞くとどうやらまた知り合いらしい。

    2006-04-13 09:33:00
  • 9:

    瀬奈

    合計で男5人とあたしと里沙の7人だった。みんなお酒を飲んだり歌を歌ったり…好き勝手やってることだしあたしも適当に携帯をいじりながら男達と会話を交わす。しばらくすると部屋のインターフォンが鳴った。

    2006-04-13 09:35:00
  • 10:

    瀬奈

    どうやら時間が10分前らしい。結局延長はせずに出る事になり繁華街を7人で歩く。(今からどうする?)と里沙と目でやり取りしてると男があたしの肩に腕をまわしながら「事務所行かナイ?みんなでしゃべろ☆」と誘ってきた。
    特に用事のナイあたし達はそのまま事務所についていく。5分程歩いたとこに事務所はあった。歩いている間に【かっぱ横丁】と書いてある看板が目に入った。

    2006-04-13 09:40:00
  • 11:

    瀬奈

    その看板の目の前のマンションの中に事務所があるらしい。オートロックを解除してエレベーターに乗る。男が押したのは4階。(あたしの家と同じ階かぁ)なんて考えながら扉を開け中に入ると、ソファーが並んでいてテーブルを挟みまたソファーがあった。

    2006-04-13 09:46:00
  • 12:

    瀬奈

    あたしと里沙は別々のソファーに座った。携帯をテーブルの上に置きタバコに火をつけ様とした瞬間に部屋が真っ暗になった。何も見えなくなったのと同時に胸のあたりに何かが当たる感覚がある。

    2006-04-13 09:49:00
  • 13:

    瀬奈

    ?しおり?

    2006-04-13 10:04:00
  • 14:

    瀬奈

    (え?何これ??)
    その感覚とは誰かの手だった。何が起きたかわからないままあたしは押し倒され身動きが出来ない様に両腕を押さえつけられた。
    真っ暗で何も見えず体が動かない。頭の中が白に染まっていきながら「里沙!!」と呼んだ。すると男達の笑い声が飛び交い、あたしは訳の分からないまま全裸にさせられた。

    2006-04-13 11:10:00
  • 15:

    瀬奈

    あたしは未だに何が何だかわからない。
    (殺される…?)それだけは理解できた。すると電気の豆電気がつけられ、薄暗く周りの光景が目に入る。
    里沙の方を見ると全くあたしと同じ、全裸で両腕両足を掴まれ、目からは涙がこぼれ落ちていた。ここであたしはようやく今の状況を悟った。

    2006-04-13 11:13:00
  • 16:

    瀬奈

    男達が大声で笑い出す。耳を塞ぎたくても塞げなく、あたしは目の前にいた中年の男を睨みつけ「どういう事?」と言った。
    「知りたい?じゃあアレ見ときなよ」と里沙の方を指刺して鼻で笑った。
    男達が服を脱ぎ、下半身の大きくなった精器を里沙のクチへ突っ込んだ。

    2006-04-13 11:17:00
  • 17:

    瀬奈

    「やめてぇ!!」と泣きながら里沙が抵抗すると、一人の男が怒鳴った。
    「生きて帰りたいなら無駄な抵抗すんな!!!!」
    その声を聞いて里沙は震えだす。そんな事にも関わらず男達はお構いなしに次から次へと精器をクチへ突っ込む。あたしはその光景を唖然と見ていた。

    2006-04-13 11:20:00
  • 18:

    瀬奈

    そして中年の男が里沙の穴へ精器を突っ込んだ。
    里沙は「痛いぃ!!!」泣き叫ぶ。あたしは里沙が処女である事を知っていた。里沙の足を真っ赤な血が蔦っている。あたしは黙って涙を流した。
    抵抗する里沙にイライラしたのか、中年の男は精器を抜き、笑いながらこう言った。
    「じゃあ次交代ね〜」

    2006-04-13 11:23:00
  • 19:

    瀬奈

    あたしの体は凍りついた。そしてガタガタと震えが止まらない。
    あたしは処女じゃない。確かにエッチも好き。男も好き。でもコレだけは嫌だ。
    里沙と同じ様に精器をクチの中に突っ込まれる。泣きながらもあたしは男達の精器を舐め続けた。

    2006-04-13 11:25:00
  • 20:

    瀬奈

    その最中にあたしはどうしてもトイレに行きたくなった。男達に言うと許可はしてくれたもののトイレの中までついてきた。
    あたしが里沙を置いて一人で逃げれるわけがない。
    用をたすと男は立ちバックのまま挿入してきた。子宮に激痛が走り足がガクガクと震えている。

    2006-04-13 11:27:00
  • 21:

    瀬奈

    射精をして男とトイレから戻ると里沙は服を来ていた。
    残りの4人はあたしが相手をしなきゃいけないという事はすぐにわかった。
    おとなしくソファーに横になる。一人一人腰を振る男を見てあたしは死にたくなった。(いっその事殺して…)

    2006-04-13 11:31:00
  • 22:

    瀬奈

    全員が終了したあとも、あたしは涙と震えを止める事が出来なかった。ようやくあたしにも服を着る事が許可された。
    すると中年の男が「警察に言っても無駄やぞ。お前らの様なガキの穴の一つや二つで動く程暇じゃないしね!!!」と言われた。
    あたしは拳を握りしめながらも黙って服を来て荷物をまとめた。

    2006-04-13 11:37:00
  • 23:

    瀬奈

    あたしと里沙がマンションを出るとすぐ中年の男がついてきた。来た道がわからない様に目をつぶりながら歩かされた。300メートル程歩いた頃だろうか。微かに目を開けるともう中年の男はいなくなっていた。
    安心したあたしはその場に崩れ落ちた。里沙は泣きながらあたしにひたすらあやまってきた。

    2006-04-13 11:39:00
  • 24:

    瀬奈

    (どうして守ってあげれなかったんだろう?里沙だけでも逃がしてあげればよかった……。)
    後悔と子宮の痛みだけが残った。そのまま里沙を家まで送り、あたしも自分の家へと返った。
    家に着いたのは夜8時だった。

    2006-04-13 11:41:00
  • 25:

    瀬奈

    リビングでテレビを見る母の隣に座り「お母さん…あたしレイプされた………」と畳を見ながら言った。
    母からは「馬鹿じゃない?」と言われた。あたしはビックリして母の顔を見上げた。母は何も言わずにお茶を飲みながらテレビをひたすら見ている。
    あたしはまた泣いた。大丈夫?の一言ぐらいほしかったのに。ショックで言葉が出なかった。

    2006-04-13 11:45:00
  • 26:

    名無しさん

    きになる?

    2006-04-13 11:48:00
  • 27:

    瀬奈

    確かにあたしは親不孝な事ばかりしていた。学校にもロクに行かず家出に窃盗に詐欺…散々迷惑をかけた事はわかってる。でも…
    「あんたの子だろ!!!」
    あたしは怒鳴って家を飛び出した。悲しくて悲しくて消えそうだった。
    向かった先は里沙の家だった。

    2006-04-13 11:48:00
  • 28:

    瀬奈

    26サン読んでくれてありがとうございます??頑張って書きます??

    2006-04-13 11:49:00
  • 29:

    瀬奈

    あたしと里沙は、今日の事を里沙の母に話した。あたしの親は無関心だと言う事も。里沙の母は泣きながらあたしを抱きしめてくれて、あたしも泣いた。
    (お母さんにしてほしかった…)と心の奥底で思いながら。

    2006-04-13 11:52:00
  • 30:

    瀬奈

    ?しおり?

    2006-04-13 11:52:00
  • 31:

    りぇ

    26です?がんばってくださいね??

    2006-04-13 11:59:00
  • 32:

    瀬奈

    りえサン?めちゃ?嬉しいです(/∀\)完結まで見守って下さい???

    2006-04-13 15:28:00
  • 33:

    瀬奈

    あたしはそのまま里沙の家に泊まった。どうしても母のいる家に帰る気になんてなれなかった。
    その晩あたしと里沙と里沙の両親と話をした。このままなかった事にはしたくない。その意思を一緒懸命話した。怖かった事、嫌だった事。あたしは全て話した。

    2006-04-13 15:32:00
  • 34:

    瀬奈

    里沙の父は関西では有名な暴力団の組長。この件はこの人達に任せる事にした。
    間違っているのかも知れない。暴力でなんて解決できない。でもあたしは警察にだけは頼らない。
    散々えらそうなクチを叩く癖にいざと言うときは何の力にもならない。そんな奴らに頭なんか絶対に下げない。

    2006-04-13 15:36:00
  • 35:

    瀬奈

    あたしと里沙は、暴力団の人達と近所の喫茶店で待ち合わせをした。時間通りに待ってると
    「里沙、瀬奈ちゃん」と里沙の父を筆頭に見るからに怖そうな人達が7人程入ってきた。
    「こんにちは☆」と笑顔で挨拶したけど怖くて怖くて心臓がクチから飛び出そうだった。

    2006-04-13 15:41:00
  • 36:

    瀬奈

    あたしと里沙は全てを話した。説明する度に心が痛む。あたしにはこれから一生【レイプされた】と言うレッテルが纏わり付くのかと思うと生きて行くのが苦痛に思えた。
    これからの事なんて何も考えれない。ただあいつらが憎くて憎くて仕方なかった。
    「お前ら任しとけ!!」と暴力団の人が笑顔であたしと里沙の頭をなでた。
    (いい人なのかも…)と初めて思った瞬間だった。

    2006-04-13 15:45:00
  • 37:

    瀬奈

    とは言っても、あいつらの名前も歳もわからない。何も知らない相手の居場所なんてわからない。
    「何か1つでもおぼえてる事ないか?」と言われ、あたしは能ミソをフル回転させた。
    あの場所までどうやって行ったか、周りに何があったか、どんなマンションだったか、必死に思い出そうとした。

    2006-04-13 15:49:00
  • 38:

    瀬奈

    ?しおり?

    2006-04-13 15:50:00
  • 39:

    りぇ

    イエイエ??完結までがんばってくださいね(=´艸`)☆ 楽しみにしてます(*´ェ`*)?

    2006-04-13 16:17:00
  • 40:

    瀬奈

    りぇサンありがとうございます???今から少し更新します(/∀\)

    2006-04-14 07:13:00
  • 41:

    瀬奈

    そのときあたしの頭に浮かんだのはあの時みた【かっぱ横丁】の看板だった。

    「あ!!看板があった!!確かかっぱ横丁って書いてあった…」
    そう言うと里沙の父は「あの辺りか!!」と手を叩きみんなで喫茶店を出た。
    事務所のあるマンションへ向かう途中、あたしは怖かった。あのときの一部始終がフラッシュバックする。

    2006-04-14 07:17:00
  • 42:

    瀬奈

    少し歩くと看板が見えた。その目の前にはあのマンション。里沙の方を見ると不安そうな顔をしてたのでそっと手を握った。里沙はあたしを見て微かに笑顔を見せた。でもそれが本当の笑顔ではない事なんてすぐにわかった。
    マンションの中に入るとオートロックだけど、里沙の父が簡単に解除してくれた。
    (世の中知ってるだけあるなぁ…)と思った。

    2006-04-14 07:21:00
  • 43:

    りぇ

    わぁーぃ?瀬奈さんとは 夜遊び見る時間りぇと一緒なんですかねっ(*≧ロ)ノ?りぇは働いてなぃからいつも暇児やけどっ?笑 がんばってくださぃ(*´ェ`*)☆

    2006-04-14 07:21:00
  • 44:

    瀬奈

    本間やぁ??うれしいです??文章わかりづらかったり意味不明な場面があればまた言って下さい♪
    ありがとうございます??

    2006-04-14 07:22:00
  • 45:

    名無しさん

    申し訳ないけどお母さん最悪
    うちなら相手どんなことしてでも探して殺すわ‥
    瀬名ちゃんのお母さんなのにごめんねm(__)m

    2006-04-14 07:25:00
  • 46:

    瀬奈

    あたしの実家はマンションの4階に住んでいたので、あのときの部屋が4階だという事はおぼえていた。運良く部屋はエレベーターの目の前の部屋だった。
    扉の前であたしと里沙は深呼吸した。今からどうなるかなんてわからないまま、暴力団の人が事務所のインターフォンを鳴らす。
    あたしは怖くて怖くて、息ができなかった。

    2006-04-14 07:26:00
  • 47:

    瀬奈

    45サン感想ありがとうございます?確かに…あたしもそのときは母を憎みました?これは全て実話です。リアルな一面もあり生々しい一面もありますが、よかったら読んでいただけたらうれしいです??

    2006-04-14 07:28:00
  • 48:

    瀬奈

    「ピンポーン」……
    あたしは唾を呑んだ。足が震え出し、こぼれそうな涙を必死にこらえるのが精一杯だった。
    「誰〜?」と扉を開けたのは、始めに声をかけられたあの男だった。男は硬直している。里沙の父達がどう見ても一般人でない事に気付いたのだろう。
    そのとき里沙は地面に崩れ落ちた。あたしもそれと同時に泣きながら走り出し、非常階段を駆け降りた。

    2006-04-14 07:32:00
  • 49:

    瀬奈

    後ろからあたしの名前を叫ぶ里沙の声がした。でもあたしは怖くて振り返る事ができなかった。そのまま非常階段を駆け降りていると、男達の叫び声が聞こえて一瞬足を止めた。
    「やめてくださいー!!ギャー!!やめて!!やめてー!!!」
    あたしは両手で耳を塞ぎ、その場に座り込んだ。
    「あいつら殺された…?」

    2006-04-14 07:40:00
  • 50:

    瀬奈

    すぐに里沙が追ってきて、「パパがさっきの…き…喫茶店で待っとけって…」
    泣きながら必死に話す里沙を見て、あたしは自分に腹が立った。
    あたしがしっかりしてれば、あのときついて行かなければ、あたしが断れば…
    頭の中はそんな事ばかり考えながら、さっきの喫茶店へ2人で向かった。

    2006-04-14 07:43:00
  • 51:

    瀬奈

    あたしと里沙は3歳の頃から幼なじみだ。どこに行くにも一緒で学校では2個1と呼ばれる程だった。
    里沙がいなくなったら…
    そう考えると怖かった。あたしの1番大事な存在なのに。。
    心の中で何度も何度もあやまった。

    2006-04-14 07:46:00
  • 52:

    瀬奈

    喫茶店で1時間程待つと、みんなが戻って来た。あたしは下を向いたまま顔を上げる事ができなかった。
    「あいつ達は半殺しにしといたから。とりあえず全員病院行きなった。あの中年の男、目ん玉をドライバーで刺しといたぞ!!あはは!!」
    里沙の父が笑いながら話す内容はあまりにも残酷で、あたしは罪悪感に襲われた。

    2006-04-14 07:50:00
  • 53:

    瀬奈

    「そうそう。コレお前達の分」とあたしと里沙に渡されたのは白い封筒。中を見ると万札が分厚く入っていた。
    「いいです!!お金がほしかった訳じゃないんで!!」と里沙の父に返すと
    「貰える物は貰っときなさい」とまた返された。
    とりあえずみんなに御礼を言って、あたしと里沙は喫茶店を出た。

    2006-04-14 07:54:00
  • 54:

    瀬奈

    家に向かい歩いていると、「このお金で何買おうかな〜」と里沙が言った。
    あたしは今の言葉が信じれずに自分の耳を疑った。
    「何言ってんの…?あんたは罪悪感とかないの?ドライバーで目ん玉刺したり…エグいと思わないの?!」
    あたしは感情的になって里沙の腕をつかんだ。
    「思うよ。でも済んだ事じゃん。里沙はこの事はなかった事にするつもり。こんな事で処女失いたくないしさ。瀬奈も忘れよう?」
    そう言い放った里沙を見て、あたしは幻滅した。

    2006-04-14 07:58:00
  • 55:

    瀬奈

    【↑の略】

    そう言い放った里沙に、あたしは幻滅した。

    2006-04-14 07:59:00
  • 56:

    瀬奈

    その後会話もなく沈黙が流れ、お互い自分の家へ戻った。
    家の扉を開けるといつもと変わらない母の後ろ姿があった。あたしが自分の部屋に入ろうとすると母はあたしの名前を静かに呼んだ。
    母の側に行くと、「そんなチャラチャラした格好してるからでしょ?髪明るいし露出もしてるし。まるでレイプして下さいって言ってるみたいじゃない。あんたにも悪いトコいっぱいあるんじゃないの?」と言われ、あたしは涙が溢れ出した。

    2006-04-14 08:05:00
  • 57:

    瀬奈

    母の胸元を掴み、あたしは「髪染めてたらレイプされても仕方ないの?!露出してたらレイプされても仕方ないの?!チャラチャラしてるって夏なんだから肌も出すだろ!ふがけんなよ!!!」と母を怒鳴りつけた。
    何も答えない母を見て、あたしは殺してやろうかと思った。こんな奴あたしの親じゃない。

    2006-04-14 08:08:00
  • 58:

    瀬奈

    【↑の訂正】

    ×ふがけんなよ
    ○ふざけんなよ

    2006-04-14 08:09:00
  • 59:

    瀬奈

    母は今までに何度もあたしを捨てた事がある。
    まだ幼いあたしを家に一人残し、男とどこかに消え、しばらく日にちがたった頃に返ってくる。
    それでもあたしは母を嫌いになった事なんてなかった。中学に入ってからあたしは悪さをする様になり、警察に捕まったときも迎えに来て頭を下げてくれたのは母だったから。そんな母はすっかり変わってしまった。

    2006-04-14 08:13:00
  • 60:

    瀬奈

    そんな過去の事を思い出し、あたしはつかんでいた母の胸元を離し突き飛ばした。「そう言えばあんたレイプされた奴からどうせ金取ったんじゃないの?全部渡しなさい!!」
    母のクチから出る信じられない言葉をもう聞きたくなかった。あたしは自分の部屋に入って家出の用意を進めた。
    こんな奴にも里沙にも頼らない。あたしは一人で生きて行く。そう決めた。

    2006-04-14 08:16:00
  • 61:

    瀬奈

    あたしが鞄に荷物を詰めていると、大事な事を思い出した。
    (チョコどうしよう…)
    チョコとはあたしが飼っているペットの猫の事だ。ペルシャの血統書付きで、あたしがまだ小さい頃にお年玉やおこづかいを一生懸命貯めて自分で勝った猫だった。
    母は世話なんてしない。今まで世話をしてきたのも全部あたし。可愛がってきたのも全部あたしだった。

    2006-04-14 08:20:00
  • 62:

    瀬奈

    今のあたしの財布には小銭程度しか入ってない。チョコをつれて行ってもご飯をあげられるかなんてわからない。あたしだって生きて行けるかわからない。
    あたしを目をじっと見るチョコの頭はなでて、「本当ごめんね…」と家を出た。
    あたしが向かったのは地元の繁華街。あいつらに声をかけられたのもこの辺だっただろうか。

    2006-04-14 08:23:00
  • 63:

    瀬奈

    ?しおり?

    2006-04-14 08:23:00
  • 64:

    名無しさん

    2006-04-14 08:39:00
  • 65:

    瀬奈

    里沙の父から受け取った白い封筒に入っていたお金は置いて行った。
    あのお金でチョコの世話をしてほしかったから。
    でもあたしは結局は母と里沙と同じで最低だ。あんたにも可愛がっていたチョコを裏切った。捨てた。
    もうどうでもいい…

    2006-04-14 09:22:00
  • 66:

    瀬奈

    繁華街に行くと、あいつ達の様にスーツ姿の男がウジャウザャいる。キャバクラのスカウト、セクキャバのスカウト、ヘルスのスカウト…と業種はみんなバラバラだ。
    昔から顔が老けていたあたしは18歳に見えない事もない。いろんなスカウト達が餌に群がるアリの様に次から次へとあたしに声をかけてくる。ひとまず全員の名刺をもらい、これからどうしようか考えた。

    2006-04-14 09:25:00
  • 67:

    瀬奈

    「今…忙しいかな?」
    声をかけてきたのは30代後半ぐらいのサラリーマン。内容なんて聞かなくてもわかった。あたしは先に2万円をもらって一緒にラブホテルに入った。
    援助交際をするのは始めてではない。今までお金がほしくて何回かした事があった。
    あたしの上で笑顔で腰を降るサラリーマンを見て泣くのを我慢した。あたしは一人で生きていく。
    こんな事で泣く様じゃ家に帰れ。自分にそう言い聞かせた。

    2006-04-14 09:30:00
  • 68:

    瀬奈

    その日は一人でラブホテルで寝た。目が覚めたのはもう夕方。あたしは急いでバッグから昨日の名刺を取り出し、1番シンプルなデザインの名刺の電話番号にかけた。
    電話に出たのは低い声の男で若そうだった。
    あたしはすぐ会う約束をしてラブホテルを後にした。

    2006-04-14 09:33:00
  • 69:

    瀬奈

    指定された待ち合わせ場所に行くと男が待っていた。
    「瀬奈ちゃんだよね?」と笑顔で手を伸ばす男もやっぱりスーツ姿。
    見たくないけどニコッと笑ってあたしも手を伸ばし握手をした。
    歩いて4〜5分のビルに一緒に入り、面接用紙を書く。
    【年齢】の記入欄の所には何も書かなかったけど、男はあえて何も触れて来なかった。

    2006-04-14 09:36:00
  • 70:

    瀬奈

    「はい、じゃあこれ着て」と渡されたのはセーラー服だ。
    驚いて男の顔を見ると
    「言ってなかった?うちはセクキャバだからそれ来てお仕事してね。じゃあ着替えたら呼んで☆」とすぐに部屋を出て行ってしまった。
    とりあえず着てみたけどスカートが短すぎてパンツが丸見えだった。あたしは着替えが終わり、男を呼んだ。

    2006-04-14 09:40:00
  • 71:

    瀬奈

    「じゃあまず4番テーブルね」と何の説明をされないまま席に着かされた。セクキャバの内容も何も知らないあたしはオドオドしながら客の待つ席へパンツを隠しながら向かった。
    座っていたのは40代後半ぐらいの親父だった。
    「どうも。隣座りなよ」とソファーを叩かれ、あたしは軽く頭を下げて隣に座った。

    2006-04-14 09:43:00
  • 72:

    瀬奈

    店にはトランスが大音量で流れていて、何をしゃべっているのかあまりわからない。
    (どうしよう…)と周りを覗くと、女の子はみんな客の上に跨がっていて目をそらした。何もしゃべらないあたしにイラついた客はいきなり自分のズボンのチャックを下ろし、精器を見せられた。

    2006-04-14 09:46:00
  • 73:

    瀬奈

    どうしたらいいのかわからずに硬直していると、「手でシゴいて」とあたしに耳打ちで言った。とりあえず言われた通りにシゴいていると客はあたしの体の触り出した。寒気が止まらない。
    (やめて!!)そう思いながらも必死にこらえていると、「4番テーブル瀬奈サンはリストバック〜♪」とマイクで呼ばれたのであたしは何も言わずに客の手を振りほどきリストに戻った。

    2006-04-14 09:50:00
  • 74:

    瀬奈

    リストでイソジンでうがいと歯磨きをしてからソファーに座ってボーっとしていた。
    (これから頑張れるかな…)と不安が頭をよぎっていると「ちょっと!!」と後ろから怒鳴り声が聞こえて慌てて振り返ると、そこにはあたしと同じ格好をした店の女の子が立っていた。
    「あんた、いい加減にしてよ!!」とあたしを見てまた怒鳴られ、訳のわからないあたしは「何がですか?」と聞いた。

    2006-04-14 09:55:00
  • 75:

    瀬奈

    「あんたさっきの客シゴいたでしょ!!どういうつもりなの?そんな事がしたけりゃヘルス行けば?こっちまで続きしてくれなんて言われて迷惑なんだから!!!」
    と怒られ、「ごめんなさい」とあやまって更衣室へ向かった。
    「だって…教えてくれなきゃわかんないよ…」と呟いて我慢していた涙がこぼれた。

    2006-04-14 10:00:00
  • 76:

    瀬奈

    結局「頭が痛い」と言って早退する事になった。給料を受け取って店を出た。封筒の中身には1万円が入っていた。
    携帯を取り出してメモリーを見て今晩家に止めてくれる奴を捜す。適当に1人暮らしの男に片っ端から電話をしていると簡単にOKが出たので電車に乗ってその男の家へと向かった。

    2006-04-14 10:04:00
  • 77:

    瀬奈

    家に着くと男が「久しぶり」と中へ入れてくれた。正直あたしは男の顔なんておぼえてなかったけれど泊まるトコができてひとまず安心した。適当な会話をしている間にあたしはいつの間にか寝てしまっていて、起きたのは夜9時頃だった。
    周りを見回すけど男はいなかったのでさっさとメイクをして男の家を出た。

    2006-04-14 10:08:00
  • 78:

    瀬奈

    ?しおり?

    2006-04-14 10:13:00
  • 79:

    名無しさん

    2006-04-14 14:30:00
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