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銀の鎖
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1:
美桜
初めて書く小説なので、下手ですが読んでもらえれば嬉しいです。更新も少しずつになりますが、気長におつきあい下さいm(__)m
2006-05-07 02:28:00 -
111:
小さいころからしつけは厳しかった。箸の持ち方、茶碗の持ち方、正座の仕方……幼いころ、怒られずに食事をした覚えが無いくらい、厳しかった。マナーが悪く少しでも父親の機嫌を損ねると食事を抜かれてしまうほどだった。
2006-05-08 21:56:00 -
112:
美桜の記憶の中に父親の笑顔は無い。いつも厳しい顔をしている。記憶の中に少しでも父親の笑顔があれば今の美桜はもっと違う美桜でいられたのだろうか……
2006-05-08 21:57:00 -
113:
記憶の海の中を漂っていると、「お待たせ!」と寿司が出された。白身の魚を中心とした、握りが並んでいる。普通は彩りや、味のバランスを考えマグロなどの赤い魚が入っているはずなのに、出された皿はほとんどと言っていいほど、白ばっかり。
2006-05-08 21:58:00 -
114:
美桜が怪訝な顔をしているのが、店員に伝わったのだろう。「こいつさ、若いくせに脂っぽい魚苦手でね。だからこいつが来た時に握る寿司は白ばっかり」そう言いながら、店員は苦笑している。
2006-05-08 21:59:00 -
115:
「…苦手なんだから仕方ないだろう」子供のように少し拗ねて皓輝が言う。それを見て微笑みながら美桜は、「私もお魚は白身の方が好きです」「だろ!?ほら、見ろよ。好き嫌いに歳なんか関係ないんだよ」と勝ち誇るように言う皓輝。
2006-05-08 22:00:00 -
116:
そんな皓輝が可愛くて、美桜は小さく笑いながら「いただきます」と箸を取った。・・・「おいしい!」「だろ?美桜ちゃん、こっちも食べろよ」「うん!」本当に美味しくて美桜が喜んで食べている様子を皓輝は微笑みながら見ている。
2006-05-08 22:01:00 -
117:
「?皓輝、食べないの?」「何かあんまり腹減ってなくて」「何それ!?さっき電話でお腹減ったって言ってたじゃん!」「待ってる間に、何か腹いっぱいになった」と苦笑しながら皓輝は言う。
2006-05-08 22:02:00 -
118:
「駄目だよ、ちゃんと食べなきゃ!水商売は体あっての仕事なんだから!」すると横から「美桜ちゃんだっけ?もっと言ってやって。こいつ酒は馬鹿みたいに飲むくせに本当に食わなくてさぁ。いつも、体壊すから食えって言ってるのに、うちに来たときもほんの少ししか食わなくてさ」とさっきの店員が言う。
2006-05-08 22:03:00 -
119:
「そうなんですか?」と店員に返事をし、皓輝の方に向き直り、「本当にちゃんと食べなきゃ駄目だよ?」「食べてるって。ただ、量が少ないだけ」「でも、さっきからまだ全然食べてないよ?」「まじでちょっと腹いっぱい」
2006-05-08 22:04:00 -
120:
「何も食べてないのに、お腹いっぱいになるわけないでしょ!それに食べないと作ってくれた人に失礼だからちゃんと食べよ?」と美桜が言うと、「その通り!いやぁ、美桜ちゃんは本当にちゃんとした子だねぇ。今時珍しい」と嬉しそうに店員が言う。
2006-05-08 22:05:00