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☆スタービーチ☆

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  • 1:

    きらきらアフロ

    「ねぇ知ってる?星の降る夜は1つだけ願い事が叶うんだよ?」
    「誰も信じてないと思うけどさ。私は信じてるんだよね☆」

    2005-07-20 01:28:00
  • 141:

    きらきらアフロ

    トオルさんはボクの髪をクシャッと撫でながらいった。
    ボクは泣いた。声を上げて泣いた。
    それからボクはトオルさんにすべてを話した。
    居場所がなかったこと。不安だったこと。孤独だったこと。
    そして・・・リナのことを。

    2005-08-01 01:56:00
  • 142:

    きらきらアフロ

    「そっか。遠距離恋愛か。」
    トオルさんは考え込むように黙った。ボクは胸に詰まっていた思いをすべて話した。
    「なぁツカサ?どうして本当に大切なものはひとつしか持てないかわかるか?」
    やっと落ち着き始めたボクに問い掛けた。
    「わからないです。ボクにはたくさんありすぎてひとつに絞れないから。」

    2005-08-02 01:07:00
  • 143:

    きらきらアフロ

    そう言うとトオルさんはニコッと笑った。
    「大切なものがたくさんありすぎるとな、持ちきれずに掌の上から零れ落ちていくんだよ。」
    「それが大切であればあるほど掌の上で大きくなっていくんだ。」
    「だから本当に大切なものだけを両手でそっと包んであげるんだよ。」

    2005-08-02 02:04:00
  • 144:

    きらきらアフロ

    「今はまだわからなくてもいいんだよ。」
    「いつかツカサにも本当に大切なものが見つかる日が来るさ。」
    そう言うとまたバーボンを注ぎ足した。
    静まり返った店内に差し込む光の柱がとてもキレイだった。

    2005-08-02 02:26:00
  • 145:

    きらきらアフロ

    ボクにやっと居場所ができた。町を出たボクが一番欲しかったものだった。
    ビルに囲まれた小さな四角い空を見上げながら帰り道を歩いた。
    真夏にしては乾いた爽やかな風がボクを吹きぬけた。
    ボクはリナに会いたくて仕方がなかった。

    2005-08-02 02:37:00
  • 146:

    名無しさん

    ☆しぉり☆

    2005-08-08 01:52:00
  • 147:

    きらきらアフロ

    部屋に戻るといつものようにポストを開けた。
    チラシにまぎれた一通のピンク色の手紙をボクは手にとった。
    差出人は・・・リナだった。
    ガランとした部屋の中でボクは手紙を開いた。海の匂いが部屋に広がった。

    2005-08-09 01:03:00
  • 148:

    きらきらアフロ

    懐かしい匂いだった。
    リナとは町を出て以来連絡を取ってなかった。
    一回連絡を取ってしまうと帰りたくなってしまうのは分かりきっていたから。
    でも今のボクなら。居場所のできた今ならガマンできると思っていた。
    でも・・・。

    2005-08-09 01:09:00
  • 149:

    きらきらアフロ

    ツカサへ。
    ツカサが町を出ていってもう二ヶ月もたつんだね。ツカサのいなくなったこの二ヶ月は本当に長く感じたんだ。
    たった二ヶ月が永遠にも思えたんだよ?でも私のツカサへの気持ちがどれだけ大きかったか分かったの。

    2005-08-09 01:32:00
  • 150:

    きらきらアフロ

    ツカサへの気持ちが大きくなれば大きくなるほど私は辛くなった。
    どうしてあの日ツカサに付いていかなかったんだろうって思ってた。
    無理なのはわかってたんだけどね。私には勇気がなかった。

    2005-08-09 02:25:00
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