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中坊???

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  • 1:

    ◆gDX.w4gSCI



    ―?キーンコーンカーンコーン?―

    2005-12-20 23:25:00
  • 75:

    『あーオッヶ?????皆その意気や??チームワークだけはィィねんからこの部わぁぁ〜?笑』
    『ぅし。一年生。用意してー!!』『ィャシカトかょ??』やっとマッキィは毛抜きをしまい立ち上がり
    『どーゆー風の吹き回しなん。笑』
    そう言いながらあたしにノック用のバットを渡してきた。《よっしゃぁ??》
    『あー??マッキィ?ヨッ、さすが部長!!まゆげが綺麗!!…いでッ!!』『はよ行くで!!あほ。』やっとの事でみんなでぞろぞろグランドに出る――。

    2006-01-06 15:52:00
  • 76:

    『キャッチボールゥゥーー?』『オラーイ。』

    広いグランドの端っこで練習をする、あたし達は、弱小ソフト部?。。?ネン生は大会で乱闘騒ぎを起こしたから早々と引退していていない。代々受け継がれる、"弱小部"、"厄介部"と言う汚名をあたし達の代で晴らしたいところだが。。。

    美羽『いって!!!死ぬ!!突き指したぁ?!!』

    2006-01-06 16:01:00
  • 77:

    『大丈夫かぁー???』あたしが美羽に駆け寄ろうとしたら、マッキィがあたしの体操服を掴んで後ろに戻した。
    『誰か!!救急箱?持ってきたって!!』『ハィ?』
    ?年生が部室へ走る。その間にマッキィはデッカイため息をつきながら美羽を見下ろす。
    『お前なんでグローブナィ方で取ろうとするねん?笑 アホとちゃうか。笑』
    『だって右にボールきてんも?ん??』『いつか手折れんぞ、バカちん!!笑』

    2006-01-06 16:09:00
  • 78:

    『きゃぁあ???』
    『次ゎ何や??』と、マッキィとあたしは叫び声の方へと振り返る。
    『ゴメン?大丈夫?ゴメンなマヂで???』
    振り向いた先には、うずくまってる?年生に、?年生ライトのアヤ。
    大方、フライボールが顔面に直撃でもしたんだろう。あたし『あーあー。いたぁ?笑』マッキィはまたため息。『はぁ??笑 ネタやな。このクラブは。。笑』

    2006-01-06 16:15:00
  • 79:

    ――そう。何を隠そう、この部はソフト部でありながらキャッチボールさえまともに出来ない連中の集まりなのだ。?臭い青春ドラマみたいでしょ。笑
    顧問の先生でさえいつもいっていた。
    『皆散らばって、それぞれチガウ部に入ったらどうや?いらんやろ。笑 』

    こんなあるまじき発言も、納得してしまう程、あたしらは"弱小"。

    2006-01-06 16:22:00
  • 80:

    でもたったひとつ。誉められるべき点があった。それはさっきも言った様に、
    「チームワーク」というより「仲の良さ」かな。?

    でも、こんな弱小部でもみんな夢があったのさ。ちっさい?夢やけども。

    2006-01-06 16:26:00
  • 81:

    ノックの準備中、マッキィがポソリと言ったのをあたしは聞き逃さなかった?
    『やっぱ?回ぐらい、勝ちたかったナ。。』
    マッキィは、この弱小部ではもったいなさすぎる位、ィィ玉をほるピッチャーだ?先生達も言っている。小さい頃からお父さんとソフトの練習をしていたと、いつか言ってたっけ。
    『てか、何の弱きで過去形やねん。笑』
    あたしがそぅ言うと、マッキィは思いっ切りあたしの方に振り向いた。

    2006-01-06 16:32:00
  • 82:

    『アンタ勝つ気あんの?』『はぁ?シャカリキあるがな?笑 てか、頑張ったら?回ぐらい勝てンちゃン?普通に。あ。あとくじ運良かったら。?笑』
    冗談半分でゆってみたヶド、マッキィは目を輝かせてこう続けたのだ。
    『マジで?勝つ気ある奴いてたんや??そーか?…アンタサボってばっかやしやる気ナィ思てたヮ?良かったぁ???』
    『夏の大会絶対勝とや?』『うわぁ?それやったらアタシめちゃ頑張るヮ????』

    2006-01-06 16:39:00
  • 83:

    『よしこ?い??マッキィ?そうと決まったらノックや??』『オラーイ??』
    ――カキーン――?

    こうしてあたしの何気ない一言でマッキィのソフト魂に火をつけてしまったみたいで、、今日カラ本当の情熱の日々が始まってしまうハメになったのだった。
    《正味、毎日部活出るとか死ぬって?笑》

    2006-01-06 16:44:00
  • 84:

    部活も終わり、帰り道?。

    『ホンマに勝てんのかよ。笑』
    チャリんこぎながらあげクンを食って笑う美羽。
    『しらんがな?笑 でもマキが本気なってしもたんやし勝つしかナィっしょ』同じくケツでからあげクンを食うあたし。

    2006-01-06 16:49:00
  • 85:

    『どやろねぇ…てか、ドコにおるん。カナ達は?』
    『石公?。皆いてるってぇ?』『オキマリやな。』

    チャリんこをリンリン言わせて石公に向かった。
    《響とキャッチボールぅ??絶対あたし今日で上達したわ!!??》

    2006-01-06 16:57:00
  • 86:

    『おつー??』
    ―ニコイチ・石公到着―???男の子も女の子も、この石公に集ってそれぞれ何やら遊んでいる。その中から響を目で探す――。あ?発見

    『響ィイ??グローブ持ってきたでぇ?笑』
    すぐにチャリを飛び降りて彼の元へ。『あ。花チャンお疲れぇ????やろかぁ〜』

    2006-01-06 17:04:00
  • 87:

    《――ん??》
    彼の背後に俯いてる人影。あぁ‥カナや。え、てか。泣いてる――?
    あたしはその場にいた幼なじみ、「周貴」にこい??と手招きしてみた。
    『周貴。カナ泣いてん?どしたん?』
    『うーん。ワッカラン。家の事情ちゃうのォ?』と、興味なさげに答える彼。

    2006-01-06 17:11:00
  • 88:

    『あ、そう?てかアンタ、まだあたしよりちっこいンちゃうの?笑』
    『アホか?笑 オレのが普通にデカイわボケ。お前こそ乳だけデカなって。笑』『うっさいわチビが??笑』
    彼は幼稚園の頃からの幼なじみで、同じマンションに住んでいる、隣のクラスの男の子。「赤松 周貴」

    これからあたしとカナの戦いを更に盛り上げてしまう人だ。

    2006-01-06 17:18:00
  • 89:

    『赤松!!』
    あたしと周貴が身長を比べ合いッこしてた時、カナが少し怒った口調で周貴を呼んだ。
    『え。何オレ?』とキョドりながら周貴はカナの方へ歩いて行った。それと同時に響がこっちに歩いてきた。

    『花チャン。グローブわぁ???』

    2006-01-06 17:28:00
  • 90:

    『え。てかアンタ。カナは?』あたしがそう聞くと響は少しダルそうに頭をかきながらこう答えた。
    『ん〜…てか、今ィィ。アイツ。正味だるいわ。』

    響の口から、初めてカナの愚痴を聞いた瞬間だった。『だるいって何がよ?』 すかさず聞き返すあたし。

    2006-01-06 17:32:00
  • 91:

    『んー。てかなんか、意味ワカランしな。最近特に。いかなし切れて、いかなし泣くし。笑』
    苦笑いで答える彼を見て、やっぱりあたしはカナが羨ましくなる。
    だってそうやん。響はカナが好きやから、こんな事をあたしに言うんやろ?

    それにあたしはつきあった人に多分、"いきなし切れたり泣いたり"出来ない性格。それはカナ特有。

    2006-01-06 17:37:00
  • 92:

    チラッとカナを見ると、周貴の腕を掴んで泣いていた。
    その場にいたまる子はそそくさと美羽の隣へ移動し、呆れた顔でカナを見ている。
    明らか周貴は困って響に何か口パクで伝えている。
    響は顔の前で両手を合わせて、ジェスチャーで周貴に謝っていた。
    《何やねん、一体。》きっと美羽もまる子も思っているはず。。

    2006-01-06 17:42:00
  • 93:

    加奈衣はいつもこうだ。
    カナの家は再婚でママ母、カナにはお姉ちゃん?人と血の繋がらナィ兄弟がいる。カナいわく、カナ達兄弟は母親の元で暮らしたいらしい。でもそれが出来ない事情があるとか、ナィとか。。

    カナは家の状態が悪いと人が変わる位に荒れる。そのとばっちりを受けるのはいつも彼氏。そして友達のうちら――。

    2006-01-06 17:49:00
  • 94:

    最初はうちらも話を聞いたり色々カナを助けてあげようとしたヶド、カナは優しくしても、叱っても、構われる度に荒れる。
    "わかってる"んやと思う。あたしらでカナは助ける事はできん。カナは不器用。捌け口を知らない。家族を愛してるから、周りに当たってしまう。それしか出来ずにどうしようもナィ。
    なかなか厄介な子やヶド?あたしら?人はカナの居場所やと思うから、最近じゃあえて何も言わずに当たりたい人に当たらせてあげて、いつものカナに戻るのをひたすら待つ。
    うちらなりに見つけた、「カナの精神安定策」は今のところはこれだけ。。

    2006-01-06 17:58:00
  • 95:

    あたしが思うに、カナは響が好きなんやろーヶド、"足りひん"ねやろゥ。それで周貴の事も気に入ってるんやろーな。。

    『ィィよ、花チャン。早くボール???』『えッ。』

    ふと気付けば響がグローブをはめてボールを待っていた。

    2006-01-06 18:04:00
  • 96:

    《さすがにカナが泣いてるのに…なぁ?》
    『ちょッ!!まるッ!!ほれッッ』『ふゃ??何よ??』
    あたしは近くにつっ立ってたまる子にグローブを投げて、カナの元へ向かった。

    三角座りして泣いてるカナ。そすてそのカナに腕を掴まれて困った顔をしてくる周貴。《フゥ??》

    2006-01-06 18:08:00
  • 97:

    あたしはカナの前にチョコンと座って頭をポンポン。
    『カナッ?てぃッ。笑 どしたんや。大丈夫か?』
    するとこれまたカナったら…??
    『大丈夫…羽梨、英太の相手したってぇ??ごめんな…』ですって。。《あたしはお邪魔な訳ね?》
    あたしは周貴と顔を合わせて顔を揺らしながら響の元へ戻った。

    2006-01-06 18:14:00
  • 98:

    名無しさん

    2006-01-06 20:28:00
  • 99:

    名無しさん

    2006-01-07 02:28:00
  • 100:

    名無しさん

    ひゃく

    2006-01-07 03:28:00
  • 101:

    ???

    頑張って?

    2006-01-07 04:17:00
  • 102:

    100取られたあ???笑
    ???サンありやす???
    ガンバりまぁす????

    2006-01-07 17:46:00
  • 103:

    『な?無理でしょォ〜笑』早々と戻ってきたあたしに響が耳打ちをする。
    『カナのアレは今に始まった事じゃナィカラ?まぁ彼氏サン頑張って。笑』
    『降参かも。笑』『ォィ??笑』《もーいっか??》

    カナは周貴に任せて、あたし達はその場にいた皆で悠々とキャッチボールを楽しんでいた??

    2006-01-07 17:51:00
  • 104:

    その間、カナは周貴にベッタリでしまいにゃ抱きつく始末???あーあー、周貴ったらニャヶてますやん?笑

    美羽『今日はカナ激しいな。笑 てか響、可哀相。』まる子『それやな。』

    そうだ?。彼氏が目の前にいるのに。ってゆってもコレもきっと構って欲しくてやってるカナの我儘だ。チキョゥ?!!笑 あたしには真似できん。てか、似合わぬ。。

    2006-01-07 17:58:00
  • 105:

    『真剣ダルィカモ…。』
    気付けば、響の顔が怒ってた。モヤモヤする。
    いつも笑ってて楽しそうな響が、怒ったり、呆れたり、見た事ナィ顔をあたしに見せるのは、全部?カナの事。モヤモヤする。
    カナは確信犯なんは確かなのに。それに見事にハマる男。今まで皆そうだった。響も一緒か。
    《モヤっともやっとするがな!!?》

    2006-01-07 18:08:00
  • 106:

    『羽梨。取っちゃえばぁ?笑』
    フと言う、美羽ちゃん??アンタって子は。。?笑
    まる子はそれを黙って聞いていた。

    あたしはそれをシカトしつつ響とキャッチボール??『花チャン、普通にうまいやん。笑』『やろ?笑』

    2006-01-07 18:13:00
  • 107:

    『あたしら夏の大会絶対勝つって決めたから???』『弱小やろ?笑』響はそう笑いながらも、『ガンバれッ?。』と言ってあたしの頭を撫でてくれた。
    《ぅわッッ?本気でガンバろッッ?笑》

    あたしは本気でソフトボールに情熱を注ぐ事になる。あの日から…更に。。

    2006-01-07 18:18:00
  • 108:

    PM??時をまわった頃、周期があたしを呼んだ。
    『ちょーお前、送ってや!!俺テレビ見たいから帰るからぁ!!』『はぁ?笑 まぢでぇ?ダルぅ?笑』
    ぁたしら皆でソフト話に熱中してる真っ最中??
    『何やね?いつも俺送ったってるやろ?笑』
    『え????』そんな言い合いをしていたら、それきた?といわんばかりにカナが口を開いた。

    2006-01-07 18:26:00
  • 109:

    『カナ送って行くわ。カナももぅ帰るしッッ。』
    『え?でも…』周期が戸惑ってるトコロに、響がまたジェスチャーした。
    周期はそれに頷いてカナとチャリんこで帰って行った?

    チラッと響を見る。『ハァ?』と、デッカイため息を漏らす。。

    2006-01-07 18:33:00
  • 110:

    そこにまる子や他の男子が響をチョクり出す。
    『おまえ日暮、周期に食われんぞ!!パクッと。笑』
    『せやでぇ?赤松やありチンやかあらなぁ〜笑』『ほんで日暮のあのフェロモンときたら。笑 周期じゃなくても…なぁ?笑』
    ケラケラ笑うみんなを前に、響はいつものあの笑顔で言う。
    『うっさい!!お前らぁ??笑 ぽけ!!かす!!』

    2006-01-08 00:17:00
  • 111:

    それから、皆で夏休みの話やら、学校の誰かの話やらで気付けば時計の針はPM?時過ぎ。

    『そろそろ解散しよっか』誰かの一声でパラパラとみんな帰りだす。さぁあたしらも帰ろうかと美羽とチャリにまたがった時、まる子があたしに抱きついてきた。

    『なー、羽梨ィ、?ヶ?してぇ?』『はぁ?笑 何でょ。アンタ。笑』

    2006-01-08 00:29:00
  • 112:

    聞くとまる子はカナとチャリ?ケツで来たらしく、足がナィらしい。
    美羽『カナあかんわ?笑』あたし『アンタ見捨てられてるやん?笑』
    まる子『うわ?ん?さっきカナからメル?きたもん?笑 ほらコレ????』と、まる子がメールを見せてくれた。

    「FROM:カナ カナ今日はおっても皆に気ィ遣わす思うし、先帰るわ???まる誰かに送ってもらってぇ?ホンマにごめんな??』

    2006-01-08 00:41:00
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