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中坊???

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  • 1:

    ◆gDX.w4gSCI



    ―?キーンコーンカーンコーン?―

    2005-12-20 23:25:00
  • 40:

    そこから?万円札をピラっと広げてレジに出す彼が、中坊ながら、カッコ良く見えたりしたんよなァ。。

    『ありがとうございましたー。』コンビニを出て、お金を払おうとあたしがカバンから財布を出そうとしてたら、彼はあたしのカバンを奪って走り出した。
    『何ョ???笑』
    『探偵しよっか。俺、ぬすっと!!んなスタートぉ!!』『マヂ?笑』

    2006-01-05 13:23:00
  • 41:

    そう言うと、本当に走り出した彼。?
    『ちょッッ!!待ちやアンタ!!笑 道わからんのじゃナィん??ォーィ??笑』
    『ヒャハハハ???笑』
    そして彼は足がやたら早い!!あたしもまぁ50m走には自信があるヶド、追い付けナィ???
    いつしか必死で彼を追い掛けてた。

    2006-01-05 13:30:00
  • 42:

    これまた青春???マティ〜??。
    『待ってって!!響!!笑』

    ―この時、あたしは初めて彼の名前を呼んだ。彼はニマーと可愛い笑顔を見せて、走るのをやめ、
    『そっちゎ名前は?』と、聞いてきた。

    2006-01-06 07:26:00
  • 43:

    『花村羽梨。』
    『……花ちゃんやな!!』――?。。。
    今現在もあたしのコトを"花ちゃん"と呼ぶのは響だけ。名字が変わった今だからきっとこれからも、彼ただひとりだけ。
    『花ちゃん、牛丼くおッ??』『ココで??笑』
    そして当時たまり場だった石公園で、?人で牛丼をむさぼった??想い出は、鮮明に、綺麗に、愛しく、あの頃のまま――。

    2006-01-06 07:34:00
  • 44:

    ―――?????――――

    『ココで食ったん??ココのどこよ?』『は?だからこのゆりかごやん。』
    『そんなんかなえ今知ったしなぁ?英太やっぱり羽梨狙いやったんかアイツ!!?笑』『かなえ、今更怒るな?もぅ時効や。笑』
    ━━月日は経ち、変わらないあたし達は今日久々にココ、"石公"に集まっているのだ。変わらない場所で。

    2006-01-06 07:40:00
  • 45:

    昔話はとどまる事なく弾んで、あたしと響の出会いを今語りに入っている???

    『英太、まだなん??』
    『まだ仕事やろ。もーちょいちゃう。』
    ――実は今日のプチ同窓会には、彼、響も来る予定?全然会ってナィカラ、あたしは闇で楽しみなのだ??多分きっとかなえもね。。。

    2006-01-06 07:45:00
  • 46:

    さて?彼が来るまでの時間を使って、お話の続きと共に、あたしら?人を詳しく紹介して行きましょうか?

    『カナ、タバコ買ってくるわ?皆なんかいる??』

    まずゎ━可奈衣━(カナエ)。通称:カナ。A型。一言で言うと、モテ子。中学生の頃から"色気がある"と言われていた、セクシーガール??只、若さ故に昔は男関係に一癖あったかな。?

    2006-01-06 07:55:00
  • 47:

    『あたしもタバコ買ってきてぇ???』
    『羽梨マルメラよな。わかったいってき〜?』

    カナは良く気が回って人辺りがィィ。そしてガンコで少し腹黒い??典型的なA型サンだ??
    今となれば大人なお姉さまだが、当時のカナは何事もやりすぎだった。精神状態が常に悪かったんだろう…

    2006-01-06 08:04:00
  • 48:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 49:



    《響 英太》 彼の名は、あっと言う間に学校中に知れ渡った――?。
    彼が転校してきて、中学?年になって、?日目―。
    《日暮 可奈衣》 彼女と彼が、顔を合わしてしまった日、戦争が静かに静かに幕を開ける――。

    2006-01-06 08:16:00
  • 50:

    『ギャッハッハッ?マヂれかよッッ???笑』
    『マジ??笑 ミカポン必死で子供背中とお腹おぶってチャリ?こいどったわ?笑』
    ――AM:?時?.羽梨と美羽。チャリ通中???笑 あたし達は決して不良ではナィので毎日学校に行く??

    わかかりし、ニコイチ??は、朝の光が何より苦手だった。?笑

    2006-01-06 08:25:00
  • 51:

    『てか美羽、例の転校生今日こそ見る!!??笑』
    『おいで???笑 可愛らしいで??笑』
    『あーマジはょ見たい!!笑羽梨はその子狙いなあん???』『ィャ????笑』

    キャピ?言いながら学校?へ向かった。彼は今学校中の噂の的だ?見た目はチョッピリヤンチャッぽくて、中坊的にはいわゆるモテるタイプの男の子なのだ。

    2006-01-06 08:33:00
  • 52:

    《こないだマンガも買ってくれたし、今日はお昼ゴハンオゴっちゃろカナぁ?》

    そんな噂の転校生と誰よりも先に仲良くなれたあたしは少し優越感??
    この?日――。授業中も隣の席同士で喋っている。
    響とは、あの日、石公園で牛丼を食った時に気付いたが、多分、気が合う。彼と話すのが楽しみ。

    2006-01-06 08:39:00
  • 53:

    ウキウキして教室へ向かう???美羽と手を繋ぎながら――。笑
    『チカラの限りィイ???』『ゴーゴゴゴゴー?笑 堀ケン大好きィイ???』
    『キャハハ????笑』

    周りも気にせずはしゃぎながらあたしのクラスの扉を開けたその瞬間、胸がズキンと疼いた――‥。

    2006-01-06 08:45:00
  • 54:

    ──"カナ"だ―――…。

    あたしの目に飛び込んできたのは、あたしの席に座り楽しそうに笑う可奈衣と、その隣でいつもの様に、あたしの席に向かって座り、笑う響。。

    ?人の姿。楽しそうな、初々しい、?人の笑顔。

    2006-01-06 08:50:00
  • 55:

    『あれッッ、カナやん?学校きてたんや。』美羽があたしの後ろから驚いた様に顔を出す。
    『んまやね。しばらくきいひんゆうてたのに?』
    『あの隣、転校生か??』『ウン。そやれぇ。』

    この時スデにあたしは感じ取っていたのカモ。響と可奈衣の只ならぬホワホワした柔らかい空気に。"何か起こる"って事――。恋のオーラってヤツや!!???

    2006-01-06 08:56:00
  • 56:

    『あ!!羽梨ー美羽???おはぁ?』
    あたしらに気付いたカナがこっちに向かって大きく手を振る。その後すぐ
    『日暮サン!!そんな手ェ上げたらブラジャー見えるから!!???笑』
    と、目を手で覆いオチョくる響。『ィャぁ?もぅアホッッ!!?笑』と、すかさず手をおろすカナ…
    ――あたしと美羽は顔を見合わせ眉を動かす。そして以心伝心。「始まったな」と…――。

    2006-01-06 09:03:00
  • 57:

    その後すぐにカナは立ち上がり、
    『ゴメンょ羽梨ィ〜はぃ座りなッ。』とあたしを席に座らせて、響に
    『羽梨をよろしゅぅな??笑』そう言い、肩を軽く叩き自分の教室へとソソクサと帰って行った。

    あたしも美羽もすべてをわかっている??カナのこの数分間の言動はすべて「作りもの」。その黒〜い?腹できっちり鮮明に計算し尽くされての事なんでしょ?(☆ー☆)?カナちん。

    2006-01-06 09:14:00
  • 58:

    《カナは響狙いやのぅ??》
    美羽と?人テレパシーで通じ合ってにんまりしていたら、響があたしのホッペをツン?してきた。?
    『花ちゃん。顔おもろい。笑』
    『うっさいわい??笑』
    『マジおもろいッッ!!?笑 てかお隣は花ちゃんの友達??顔一緒やん!!笑 キモ』『うちらニコイチですから?????笑』

    2006-01-06 09:20:00
  • 59:

    美羽も響とすぐ打ち解けて仲良くおしゃべり??
    人懐っこくて、人をひきつける雰囲気を持っている彼は、きっと誰とでもすぐ仲良くなれるし、誰からでも気に入られるタイプ。そーゆー才能の持ち主。誰かさんに少しだけ似てるのカナ。。??笑

    つまりきっと今思えば響はあたしの好きなタイプのモロストライク?だったのだろう。

    2006-01-06 09:26:00
  • 60:

    だからこそ気付かないフリをしていた。あたしは彼が堪らなく好きだった。
    だからいつでも手の届くトコロにいたかった。誰より近くにいたかったから。
    "彼女"になろーなんて思わない。チガウな。
    相手が悪すぎた――。自信がなかった。けど、どうしても負けたくなかった。可奈衣。アンタにだけは――……。。

    2006-01-06 09:33:00
  • 61:

    遅れましたが、

    あたし、━羽梨━(ウリ)AB型典型的???
    二重人格、変子、気性が激しい。ハィ?まさにあたしです。自分で自分を説明出来ない位我ながら意味不な性格だが、恐らくカナとは全く違うタイプの人間だ。似てる所と言えば頭が回る方やと思われ。
    (決して良かないよ??)二重人格というより、多重人格だろう。人に気を遣うのは生れつきなもんで。でも周りいわく遣い方がおかしいらしい??フン。

    2006-01-06 09:54:00
  • 62:

    そして凹みやすく、マイナス思考で、変なトコロで自信家のカナに比べて、
    同じく凹みやすいあたしだが、実はアホみたいに打たれ強い。???笑

    カナみたいなフェロモンはあたしからはどうやったって出ないし、モテナィ?。が、打たれ強さだけは絶対負けない気満々だ??

    2006-01-06 09:59:00
  • 63:

    "いざという時"。あたしは何故かいつも強い。
    だから平気だった。あの時、、響とカナが付き合いはじめた時も……。

    "いざという時"。いつもとは打って変わってカナは弱い。その素直な女の子らしさが羨ましくて仕方なくて堪らない時があった。。

    2006-01-06 10:05:00
  • 64:

    カナとあたしは正反対で、いつもお互い「ないものねだり」をしていたんだろう。
    ――響、アンタもきっと同じやろ?


    『英太!!一緒に帰ろッッ!!』

    2006-01-06 10:09:00
  • 65:

    『ほ?い待って???』――ミーンミーン―???

    セミ達がチラホラ鳴き始める?月初夏。教室が蒸し暑くってシャツが汗でベタついたり、水泳授業が始まったり。。そうゆう季節。

    あたしは相変わらず、彼の隣にチョコンと白いセーラーを包まして、ピッタリとくっついている。

    2006-01-06 10:18:00
  • 66:

    『あっつあっつぃ???』『サウナみたいやねぇ響さぁん???笑』
    あたしは自前の扇子で彼に風を送る。
    『ん〜?ィィゎ?花チャン!!?笑 もっと?!!笑』
    『はいはい?笑 てか、はよ行きや。カナ待ってるがな。?〃』
    『や〜ん?もちょっと!!笑』――相変わらず彼はあたしに笑顔をくれている。

    2006-01-06 10:26:00
  • 67:

    『ハイオマエら黙れー座れー暑苦しい-???笑』
    そうこうしている内にミカポンの好き放題HRが始まった。
    『こら?英太??お前日暮と先帰ろうなんか許さんカラな???』
    『うわあん?笑 うるさいし?笑 ミカポンが暑苦しいわ!!笑』
    恥ずかしそうに顔を伏せる彼に、入り口で彼を待つ彼女。もぅ学校"公認"カップルへと成りつつある?人――。。

    2006-01-06 10:32:00
  • 68:

    名無しさん

    2006-01-06 13:09:00
  • 69:

    ――複雑な心境だ?。。
    『ラボラボだね、響ィー笑』『うっさィヮ?笑』照れまくる彼は、やたら可愛くてチョクりたくなってしまう。『てか花チャン、今日もクラブ?』
    『もち!!???あたし夏の大会出たいからね??』
    『無理ッしょ???笑 花チャントンネルとかやたらしそう。笑』
    『あんた?あたしのソフトにかける情熱を知らんな?笑』

    2006-01-06 15:15:00
  • 70:

    『は?笑 情熱?そんなんあったん花チャンに?笑』『あ?あたしムカついた?笑 』
    こんな話をしていた時に、彼が言ったのだ。

    『じゃあキャッチボールする??笑 みたるわ。笑』と。
    この日のあたしのクラブが終わった後、キャッチボールをする約束をした。

    2006-01-06 15:19:00
  • 71:

    カナはあたしらのその会話を聞いて、笑っていた。
    『カナもしてみたあい!!?羽梨はよ来てなぁ?』

    そう言って響とカナは?人帰って行った。
    あたしはひとりダッシュで部室へ??

    2006-01-06 15:23:00
  • 72:

    『美羽たん???千本ノックお願いしま????』

    部室に入ると女子ソフト部員達が、お菓子を食ったり着替えていたり、化粧をしてたり――…。

    『はぁ?笑 何やねいきなり。笑 美羽ノック今日パスやわ、腕痛い〜昨日寝違えたからぁ〜?』

    2006-01-06 15:27:00
  • 73:

    『チッ??あ。部長のマッキィ玉??今日あたしだけノックして??』
    一生懸命まゆげを抜いていた部長:マッキィ(エース) は、あたしを睨む??
    『お前邪魔すんな!!気ィ散るやろがぃッッ!!』
    『????』…マッキィは毛抜きにはうるさいの。
    《しゃあない??》諦めて、副部長:田中(キャッチャー)に。『なぁたなさん、ノックしてぇ???』『うち今日家でぷよぷよするから帰るネン?ゴメンな?羽梨チャンも来る??』 ッッてオイ〜〜〜??ワライ!!

    2006-01-06 15:36:00
  • 74:

    『ちょっとちょっと待ってよ皆???何なんコノやる気のナィチャラけた部ゎ?笑 大会前やで??普通もっと張り切って"ガンバロなぁ???"とかナィワヶぇ????部長はまゆげ抜いてて副部はぷよぷよて????笑何やそれ??笑 ってなぁ??』

    ━シーン…━となったその直後。みんなが一言。

    『ィャ。お前にゆわれたくナィし。笑』

    2006-01-06 15:43:00
  • 75:

    『あーオッヶ?????皆その意気や??チームワークだけはィィねんからこの部わぁぁ〜?笑』
    『ぅし。一年生。用意してー!!』『ィャシカトかょ??』やっとマッキィは毛抜きをしまい立ち上がり
    『どーゆー風の吹き回しなん。笑』
    そう言いながらあたしにノック用のバットを渡してきた。《よっしゃぁ??》
    『あー??マッキィ?ヨッ、さすが部長!!まゆげが綺麗!!…いでッ!!』『はよ行くで!!あほ。』やっとの事でみんなでぞろぞろグランドに出る――。

    2006-01-06 15:52:00
  • 76:

    『キャッチボールゥゥーー?』『オラーイ。』

    広いグランドの端っこで練習をする、あたし達は、弱小ソフト部?。。?ネン生は大会で乱闘騒ぎを起こしたから早々と引退していていない。代々受け継がれる、"弱小部"、"厄介部"と言う汚名をあたし達の代で晴らしたいところだが。。。

    美羽『いって!!!死ぬ!!突き指したぁ?!!』

    2006-01-06 16:01:00
  • 77:

    『大丈夫かぁー???』あたしが美羽に駆け寄ろうとしたら、マッキィがあたしの体操服を掴んで後ろに戻した。
    『誰か!!救急箱?持ってきたって!!』『ハィ?』
    ?年生が部室へ走る。その間にマッキィはデッカイため息をつきながら美羽を見下ろす。
    『お前なんでグローブナィ方で取ろうとするねん?笑 アホとちゃうか。笑』
    『だって右にボールきてんも?ん??』『いつか手折れんぞ、バカちん!!笑』

    2006-01-06 16:09:00
  • 78:

    『きゃぁあ???』
    『次ゎ何や??』と、マッキィとあたしは叫び声の方へと振り返る。
    『ゴメン?大丈夫?ゴメンなマヂで???』
    振り向いた先には、うずくまってる?年生に、?年生ライトのアヤ。
    大方、フライボールが顔面に直撃でもしたんだろう。あたし『あーあー。いたぁ?笑』マッキィはまたため息。『はぁ??笑 ネタやな。このクラブは。。笑』

    2006-01-06 16:15:00
  • 79:

    ――そう。何を隠そう、この部はソフト部でありながらキャッチボールさえまともに出来ない連中の集まりなのだ。?臭い青春ドラマみたいでしょ。笑
    顧問の先生でさえいつもいっていた。
    『皆散らばって、それぞれチガウ部に入ったらどうや?いらんやろ。笑 』

    こんなあるまじき発言も、納得してしまう程、あたしらは"弱小"。

    2006-01-06 16:22:00
  • 80:

    でもたったひとつ。誉められるべき点があった。それはさっきも言った様に、
    「チームワーク」というより「仲の良さ」かな。?

    でも、こんな弱小部でもみんな夢があったのさ。ちっさい?夢やけども。

    2006-01-06 16:26:00
  • 81:

    ノックの準備中、マッキィがポソリと言ったのをあたしは聞き逃さなかった?
    『やっぱ?回ぐらい、勝ちたかったナ。。』
    マッキィは、この弱小部ではもったいなさすぎる位、ィィ玉をほるピッチャーだ?先生達も言っている。小さい頃からお父さんとソフトの練習をしていたと、いつか言ってたっけ。
    『てか、何の弱きで過去形やねん。笑』
    あたしがそぅ言うと、マッキィは思いっ切りあたしの方に振り向いた。

    2006-01-06 16:32:00
  • 82:

    『アンタ勝つ気あんの?』『はぁ?シャカリキあるがな?笑 てか、頑張ったら?回ぐらい勝てンちゃン?普通に。あ。あとくじ運良かったら。?笑』
    冗談半分でゆってみたヶド、マッキィは目を輝かせてこう続けたのだ。
    『マジで?勝つ気ある奴いてたんや??そーか?…アンタサボってばっかやしやる気ナィ思てたヮ?良かったぁ???』
    『夏の大会絶対勝とや?』『うわぁ?それやったらアタシめちゃ頑張るヮ????』

    2006-01-06 16:39:00
  • 83:

    『よしこ?い??マッキィ?そうと決まったらノックや??』『オラーイ??』
    ――カキーン――?

    こうしてあたしの何気ない一言でマッキィのソフト魂に火をつけてしまったみたいで、、今日カラ本当の情熱の日々が始まってしまうハメになったのだった。
    《正味、毎日部活出るとか死ぬって?笑》

    2006-01-06 16:44:00
  • 84:

    部活も終わり、帰り道?。

    『ホンマに勝てんのかよ。笑』
    チャリんこぎながらあげクンを食って笑う美羽。
    『しらんがな?笑 でもマキが本気なってしもたんやし勝つしかナィっしょ』同じくケツでからあげクンを食うあたし。

    2006-01-06 16:49:00
  • 85:

    『どやろねぇ…てか、ドコにおるん。カナ達は?』
    『石公?。皆いてるってぇ?』『オキマリやな。』

    チャリんこをリンリン言わせて石公に向かった。
    《響とキャッチボールぅ??絶対あたし今日で上達したわ!!??》

    2006-01-06 16:57:00
  • 86:

    『おつー??』
    ―ニコイチ・石公到着―???男の子も女の子も、この石公に集ってそれぞれ何やら遊んでいる。その中から響を目で探す――。あ?発見

    『響ィイ??グローブ持ってきたでぇ?笑』
    すぐにチャリを飛び降りて彼の元へ。『あ。花チャンお疲れぇ????やろかぁ〜』

    2006-01-06 17:04:00
  • 87:

    《――ん??》
    彼の背後に俯いてる人影。あぁ‥カナや。え、てか。泣いてる――?
    あたしはその場にいた幼なじみ、「周貴」にこい??と手招きしてみた。
    『周貴。カナ泣いてん?どしたん?』
    『うーん。ワッカラン。家の事情ちゃうのォ?』と、興味なさげに答える彼。

    2006-01-06 17:11:00
  • 88:

    『あ、そう?てかアンタ、まだあたしよりちっこいンちゃうの?笑』
    『アホか?笑 オレのが普通にデカイわボケ。お前こそ乳だけデカなって。笑』『うっさいわチビが??笑』
    彼は幼稚園の頃からの幼なじみで、同じマンションに住んでいる、隣のクラスの男の子。「赤松 周貴」

    これからあたしとカナの戦いを更に盛り上げてしまう人だ。

    2006-01-06 17:18:00
  • 89:

    『赤松!!』
    あたしと周貴が身長を比べ合いッこしてた時、カナが少し怒った口調で周貴を呼んだ。
    『え。何オレ?』とキョドりながら周貴はカナの方へ歩いて行った。それと同時に響がこっちに歩いてきた。

    『花チャン。グローブわぁ???』

    2006-01-06 17:28:00
  • 90:

    『え。てかアンタ。カナは?』あたしがそう聞くと響は少しダルそうに頭をかきながらこう答えた。
    『ん〜…てか、今ィィ。アイツ。正味だるいわ。』

    響の口から、初めてカナの愚痴を聞いた瞬間だった。『だるいって何がよ?』 すかさず聞き返すあたし。

    2006-01-06 17:32:00
  • 91:

    『んー。てかなんか、意味ワカランしな。最近特に。いかなし切れて、いかなし泣くし。笑』
    苦笑いで答える彼を見て、やっぱりあたしはカナが羨ましくなる。
    だってそうやん。響はカナが好きやから、こんな事をあたしに言うんやろ?

    それにあたしはつきあった人に多分、"いきなし切れたり泣いたり"出来ない性格。それはカナ特有。

    2006-01-06 17:37:00
  • 92:

    チラッとカナを見ると、周貴の腕を掴んで泣いていた。
    その場にいたまる子はそそくさと美羽の隣へ移動し、呆れた顔でカナを見ている。
    明らか周貴は困って響に何か口パクで伝えている。
    響は顔の前で両手を合わせて、ジェスチャーで周貴に謝っていた。
    《何やねん、一体。》きっと美羽もまる子も思っているはず。。

    2006-01-06 17:42:00
  • 93:

    加奈衣はいつもこうだ。
    カナの家は再婚でママ母、カナにはお姉ちゃん?人と血の繋がらナィ兄弟がいる。カナいわく、カナ達兄弟は母親の元で暮らしたいらしい。でもそれが出来ない事情があるとか、ナィとか。。

    カナは家の状態が悪いと人が変わる位に荒れる。そのとばっちりを受けるのはいつも彼氏。そして友達のうちら――。

    2006-01-06 17:49:00
  • 94:

    最初はうちらも話を聞いたり色々カナを助けてあげようとしたヶド、カナは優しくしても、叱っても、構われる度に荒れる。
    "わかってる"んやと思う。あたしらでカナは助ける事はできん。カナは不器用。捌け口を知らない。家族を愛してるから、周りに当たってしまう。それしか出来ずにどうしようもナィ。
    なかなか厄介な子やヶド?あたしら?人はカナの居場所やと思うから、最近じゃあえて何も言わずに当たりたい人に当たらせてあげて、いつものカナに戻るのをひたすら待つ。
    うちらなりに見つけた、「カナの精神安定策」は今のところはこれだけ。。

    2006-01-06 17:58:00
  • 95:

    あたしが思うに、カナは響が好きなんやろーヶド、"足りひん"ねやろゥ。それで周貴の事も気に入ってるんやろーな。。

    『ィィよ、花チャン。早くボール???』『えッ。』

    ふと気付けば響がグローブをはめてボールを待っていた。

    2006-01-06 18:04:00
  • 96:

    《さすがにカナが泣いてるのに…なぁ?》
    『ちょッ!!まるッ!!ほれッッ』『ふゃ??何よ??』
    あたしは近くにつっ立ってたまる子にグローブを投げて、カナの元へ向かった。

    三角座りして泣いてるカナ。そすてそのカナに腕を掴まれて困った顔をしてくる周貴。《フゥ??》

    2006-01-06 18:08:00
  • 97:

    あたしはカナの前にチョコンと座って頭をポンポン。
    『カナッ?てぃッ。笑 どしたんや。大丈夫か?』
    するとこれまたカナったら…??
    『大丈夫…羽梨、英太の相手したってぇ??ごめんな…』ですって。。《あたしはお邪魔な訳ね?》
    あたしは周貴と顔を合わせて顔を揺らしながら響の元へ戻った。

    2006-01-06 18:14:00
  • 98:

    名無しさん

    2006-01-06 20:28:00
  • 99:

    名無しさん

    2006-01-07 02:28:00
  • 100:

    名無しさん

    ひゃく

    2006-01-07 03:28:00
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