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ソース
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1:
ユキ#jb
ピ!
「298円になります。」
彼女は、毎回ソースを買っていく。2006-02-15 06:51:00 -
86:
ユキ ◆BYasmdOvp.
その時のソースさんは、さっきまでのこわばった表情じゃなくて、やわらかい顔になっていた。それを見て僕は、安心した。
「蝶々好き?」
「あ、は…。うん。好きです。」2006-03-13 08:04:00 -
87:
ユキ ◆BYasmdOvp.
何枚かの、僕の描いたキャンバスは蝶々の絵ばかりだった。
「すいません。下手くそなんで。」
ソースさんは、首を横に振り、キャンバスをじっと見ている。
「すごくキレイだよ。わたしは、好き。」
ズキュン
その時、僕の心臓が飛び跳ねた。2006-03-13 08:08:00 -
88:
ユキ ◆BYasmdOvp.
「俺も。」
ソースさんは、僕のほうを見て微笑んでる。「俺も、好きです。」「そうなんだ。自信昨なんだね。」
彼女は、キャンバスを手に持ち眺めている。彼女の視線の先では、ピンクの蝶々が、何匹もグラデーションとなりキャンバスを埋め尽していた。
2006-03-13 08:15:00 -
89:
ユキ ◆BYasmdOvp.
その絵は、テーマ課題で提出したものだった。テーマは。
『初恋』だった。
蝶々の様に軽やかに舞いながら、心の一番奥から、勝手に沸いてくるキレイで頼りない、初めてのフワフワした気持ち。
落ち込んだり、喜んだり、日によって激しく変わる気持ち。そんな気持ちを募らせていく心。2006-03-13 08:25:00 -
90:
ユキ ◆BYasmdOvp.
そんなひとつひとつの想いを、淡いピンクや濃いピンクの蝶々に変えて、キャンバスいっぱいに不規則に描いた。
この絵は、僕のソースさんへの気持ちを表したものだった。
そんな事、知るはずもなくソースさんは、その絵を眺めている。
「でも、この絵キレイだけど、」
2006-03-13 08:32:00 -
91:
ユキ ◆BYasmdOvp.
「え?」
キャンバスを触りながら、ソースさんは言った。
「なんだか、せつないね。」
僕の顔見ている。
大きな瞳に僕が、写っている。
僕の理性は、この時ふっとんだ。2006-03-13 08:44:00 -
92:
ユキ ◆BYasmdOvp.
「…おい。」
「ああ。」
ヒソヒソと、悪友の同級生の声が聞こえる。「あいつ大丈夫か?」「ああ、朝からずっとああだ。魂抜けてる。」
「ついに、振られたか?俺、千円。」
「あ、俺二千円!」
2006-03-13 08:49:00 -
93:
ユキ ◆BYasmdOvp.
「賭けになんねーじゃん!」
好き勝手に、僕の話題で盛り上がっている。「おい!午前の講義終わったぞ」2006-03-13 08:51:00 -
94:
ユキ ◆BYasmdOvp.
「賭けになんねーじゃん!」
好き勝手に、僕の話題で盛り上がっている。「おい!午前の講義終わったぞ!」
悪友の一人が、僕の肩を勢いよく叩いた。
「あ、うん。」
「学食行こうぜ、ほら、…あ?」
僕は、ノロノロと椅子から立ち上がった。
「お前、それ…。」2006-03-13 08:55:00 -
95:
ユキ ◆BYasmdOvp.
「は?」
悪友が、僕の顔を凝視している。
「おめでとう。」
僕の肩をポンと叩いた。意味不明な言葉に僕は首を傾げた。と、その時悪友が耳元で囁いた。
「ドウテイ喪失おめでとう。」
僕は、体を離した。
悪友は、ニヤニヤしながら僕の首元を指でつついた。2006-03-13 09:01:00