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*ΒEΤTΕRFLY*

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  • 1:

    マリア ◆b3549jSUig

    アンタは
    染まってしまったんやね
    真っ黒な
    この街の色に...
    揚羽蝶の羽みたいな
    この街の色に...
    人の欲が渦巻いてる
    この街の欲に...
    溺れてしまったんやね
    だけどウチにとって
    アンタは誇リや
    この街で必死に生きて
    きたアンタはウチの誇リや

    2006-01-30 02:05:00
  • 201:

    マリア ◆b3549jSUig

    10分もたたないうちに司が走ってくるのが見えた。ウチは泣いてたのがバレないように涙を拭いた。
    マ「あんたそんな走ってどないしたんな?笑」
    司「オマっ・・急いっで・・来たったのに・・なんっやねん?」
    司は息が切れてる。ウチはこんな朝にこんな場違いな所で、しかもスーツ姿で全力疾走してきた司がなんか可笑しくて笑った。

    2006-03-04 13:27:00
  • 202:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「アハハ?あんたあほやろぉ〜?笑」
    司「あほちゃうわっ?車むこうに止めてるから行くぞっ??」
    ウチはちょっと怒り気味な司の後ろをついてった。車に乗り司の家に着くまでウチらは無言やった。

    2006-03-04 13:32:00
  • 203:

    マリア ◆b3549jSUig

    部屋に入り、司は思ったより怒ってた。
    司「・・オマエなんで俺に電話してこんかってん?」
    マ「・・ってゆうかなんで怒ってんのよ?」
    司「そら怒るわ!俺どんだけ探した思ってんな!!」
    マ「・・・もしかしてまた美奈からなんか聞いたん?」

    2006-03-04 13:41:00
  • 204:

    マリア ◆b3549jSUig

    司「・・ちょっとだけな。」
    マ「・・そっか。ウチは大丈夫やしっ?心配してくれてありがとう?」
    ウチはできるだけ明るい声で言うた。
    司「・・オマエ大丈夫ちゃうやん。」

    2006-03-04 13:45:00
  • 205:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「・・・え?」
    司「だからぁ〜別に我慢せんでええやん。オマエ強がりすぎな。」
    司はウチを自分の肩に引き寄せ髪を撫でた。ウチは我慢してた涙が一気に溢れ出した。

    2006-03-07 02:26:00
  • 206:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチはそれから司の家に泊まる日が増え美奈んちにあった荷物がだんだん司んちに移動し、いつのまにか一緒に住んでた。
    司を好きというよりか寂しさを埋めたかった。髪を撫でてくれてくれる存在ならそれが司ぢゃなくても良かったんかもしらん。ただ一人は嫌やった。

    2006-03-07 02:35:00
  • 207:

    マリア ◆b3549jSUig

    りょうからはあの後電話があった。ウチは少し躊躇いながら電話にでた。この前の事を問いただす気はない。そんな事しても仕方ないから。
    マ「・・・はい。」
    り「あっ・・マリア?やっぱ俺な・・」
    ウチはりょうが最後まで言い終わる前に言うた。
    マ「ウチもう彼氏おるから!りょうも幸せなりな!」

    2006-03-07 02:42:00
  • 208:

    マリア ◆b3549jSUig

    り「・・・ホンマ?」
    マ「嘘ついてどうすんの?」
    り「・・せやな。幸せなりや。」
    マ「うん?りょうも頑張りなっ?バイバイ。」
    それ以来、りょうからの電話はパッタリなくなった。当然やんな。それでもウチが携帯かえても番号かえへんのはどっかでりょうからの電話を期待してたんかもしらん。

    2006-03-07 02:48:00
  • 209:

    名無しさん

    2006-03-07 02:52:00
  • 210:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチが司んちに転がりこんですぐに告られてウチらは付き合った。司はなるべく家に帰ってきてくれて将来の話とかもしてウチはこれも幸せなんかなと思った。だけどそんな日も長くは続かんかった。

    2006-03-07 02:57:00
  • 211:

    マリア ◆b3549jSUig

    212サン?ありがとう??

    2006-03-07 02:59:00
  • 212:

    マリア ◆b3549jSUig

    司と住み始めて1ヵ月ほどたった頃。ウチの携帯には毎日のように無言電話がかかってくるようになった。非通知だったので非通知拒否をしてたら着信履歴が全部うまるほどやった。
    その日、司が帰ってきてウチらはご飯を食べてて、ウチは司に無言電話の事を話した。

    2006-03-07 03:07:00
  • 213:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「そういやぁさぁ〜最近、無言電話めっちゃかかってくんねんけど?」
    司「・・はぁ?オマエ誰からかわかっとん?」
    マ「さぁ?わからんけどウチ客以外に番号教える事ないし客かもしらんし・・・非通知やからわからん?」
    司「ほんなら次かかってきたら俺にかせや。言うたるわ?」

    2006-03-07 03:12:00
  • 214:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは司がでてくれたら大丈夫やろと思ってご飯も食べ終わりもう少し寝ようとしてた。するとプルル・・・?非通知や?ウチは慌ててお風呂に入ってる司の元に電話を持ってった。
    マ「司?司?電話?無言のやつ??」
    司がウチから電話を取り上げでた。
    司「・・・はい。」
    いつもより低い声で司は電話にでた。

    2006-03-07 03:20:00
  • 215:

    マリア ◆b3549jSUig

    相手は無言らしい。
    司「黙ってんとなんか喋れや、コラァ?」
    相手はまだ無言らしい。
    司「オマエ、俺の女になんか用あるんかいやッ?もうかけてくんなやっ??」
    司はそのまま電話を切った。

    2006-03-07 03:25:00
  • 216:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「どやった?」
    司「ずっと無言やわ?まぁまたかかってきたら俺にかわり?」

    毎日かかってきた無言電話はその日一日かかってくる事はなかった。ウチは一安心し仕事に行った。

    2006-03-07 03:29:00
  • 217:

    ?

    一気に読みました?めた?おもしろぃデスやん??頑張ってこれからも書いてね???応援してます?

    2006-03-07 03:42:00
  • 218:

    アリ

    読ませていただきました?途中なのに泣けました?そしてハマリました?面白いので続き楽しみにしてます?最後まで頑張って下さいね?

    2006-03-07 04:49:00
  • 219:

    マリア ◆b3549jSUig

    ?サン?おもしろい言うてくれて&読んでくれてありがとうねぇー???嬉しいッ??最後まで応援ヨロシクお願いしますっ???

    アリサン?ウチの書いたヤツなんかで泣いてくれたんやぁ??ほんまありがとうね??完結まで頑張るんでこれからも読んでくださいねぇー??

    ほんまに二人とも&そのほか読んでくれてる方マヂありがとっ???かなり頑張る気なったしッ?んぢゃ今から続き書きます??

    2006-03-08 01:15:00
  • 220:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは仕事が終わり美奈と店をでた。そしたら一人の女の子がツカツカ、ウチに近づいてきた。と思ったら――――バチン??
    ウチはもう放心状態。だって見た事もない初対面の女の子にウチ、ビンタされてんもん??隣におる美奈もウチらを送り出しに出てきてた店長もみんな唖然?

    2006-03-08 01:23:00
  • 221:

    マリア ◆b3549jSUig

    その女の子はウチにビンタをくらわした後泣きだし
    「ぅ゙・・づっ・・が・・さっ・・とわかれってぇ〜・・」
    その瞬間ウチは頭ん中で全ての事がつながった。
    無言電話はコイツや。
    それに《司》は司の源氏名や。って事はこの子は司の客や。

    2006-03-08 01:31:00
  • 222:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチが一人で納得してると美奈がその女の子の胸ぐらを掴んだ。
    美奈「コラァ?オマエ誰やねん?何、人の連れ殴ってくれとんぢゃ?あ゙ぁン?」
    マ「ちょっ美奈ストップ?」
    今にも殴りかかりそうな美奈を女の子から離してウチは小声で言うた。
    マ「コイツ、司の客やわ。」

    2006-03-08 01:38:00
  • 223:

    マリア ◆b3549jSUig

    女の子はまだ泣いたまんま?ウチはとりあえず女の子から少し離れて司に電話した。
    マ「もしもし。あんたの客来てウチ殴られてんけど?」
    司「はぁ?もしかして優菜?」
    マ「名前とかわからんし?とりあえず今すぐ来て?」

    2006-03-08 01:49:00
  • 224:

    マリア ◆b3549jSUig

    司「わかった。ちょい時間かかるからマンガ喫茶かどっか入ってて?んでそいつに俺と付き合ってるとか一緒に住んでるって言うなよ?」
    マ「はっ・・」
    プープー・・・
    切られた?
    しかもあのヒステリー女とマンガ喫茶に行けって・・・?だけどそこ以外確かに行くとこない?

    2006-03-08 01:56:00
  • 225:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「司がマンガ喫茶で待っとけて。行くで。」
    女「え゙っ・・はぃっ・・」
    たぶんもともとはおとなしい子なんやろう。ウチの後ろをトボトボついて歩いてる。優菜とかいうそのヒステリー女は昔クラスでも一人はおる地味で目立たんタイプの女の子やったんやろうなと思った。茶色に染めた髪の毛もこれでもかってぐらい塗りたくられた黒のシャドゥもどっか無理してるように見えた。

    2006-03-08 02:07:00
  • 226:

    マリア ◆b3549jSUig

    マンガ喫茶に着きウチは迷わず個室を選んだ。この女がいつさっきみたいにヒステリーおこすかわからん?
    優菜はずっと黙ったままやった。個室に入りウチらには気まずい雰囲気が流れた。ウチはその雰囲気に我慢できず本を取りに行った。

    2006-03-08 02:11:00
  • 227:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは本を取りに行ったときに司にメールを送った。
    《マンガ喫茶おるからはよ来い》
    ウチが何冊か雑誌を取り戻ると優菜はまた泣いてた。ウチはそれを無視して雑誌を開いた。

    2006-03-08 02:16:00
  • 228:

    マリア ◆b3549jSUig

    すると優菜が口を開いた。
    優「・・マリアさん?ですよね?さっきはごめんなさい・・・。」
    それから優菜はなんでウチの事を知ってんのかを話しだした。まず優菜は司がホストを始めたときからの客で司が最近家にあまり来なくなったので怪しいと思い、人を雇い司をつけさせたところウチが一緒の部屋にいる事がわかり次はウチをつけさせウチの店がわかったらしい。

    2006-03-08 02:25:00
  • 229:

    マリア ◆b3549jSUig

    無言電話も司の携帯から盗み見してウチの番号を知りかけてきてたらしい。話が終わり優菜は泣きながら
    優「あたしっ・・司がいないと・・生きてけないんです・・。あたしはマリアさんみたいにキレイぢゃないしっ・・司とはつりあわん事ぐらいわかってます・・。だけど司はあたしの全部が好きって言うてくれるんです・・。だから・・司と付き合ってるんなら別れてくださいっ・・・。」

    2006-03-08 02:32:00
  • 230:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチはそう言う優菜を見て悲しくなった。ホストって夢を与える仕事で・・だけどその夢は残酷やんな。キャバ嬢もやってる事はかわらんねよな。人の弱いところ利用してる。一方は愛情で一方はお金でしかない。汚いよな。
    なぁ・・りょう。あんたが見た世界はこれ?

    2006-03-08 02:43:00
  • 231:

    名無しさん

    ?シオリ?

    2006-03-08 04:14:00
  • 232:

    マリア ◆b3549jSUig

    235サン?ありがと?

    2006-03-09 03:30:00
  • 233:

    マリア ◆b3549jSUig

    その時ウチの携帯が鳴った。深刻な話してたんとマンガ喫茶は静かで携帯の着信音がやけに響いてウチはかなり焦った?だけど内心、ホッとした。だって司は付き合ってる言うたらあかん言うしウチは優菜になんて言うたらいいかわからんかった。

    2006-03-09 03:36:00
  • 234:

    マリア ◆b3549jSUig

    電話の相手は・・司や!!内容は
    司「俺もう近所まで来てるからでてきといて?」
    との事やった。
    ウチは優菜とマンガ喫茶から出て前で司を待った。

    2006-03-09 03:39:00
  • 235:

    マリア ◆b3549jSUig

    ちょっとしたら司が車で来てるから車まで来てと言われウチと優菜は司の車に乗った。助手席は一応遠慮して二人で後部座席に座る。三人とも少しの間、沈黙・・。
    司「優菜、誤解させてごめんなっ?」
    優「えっ・・・?」
    司「マリア、俺の姉ちゃんやねん。」

    2006-03-09 03:45:00
  • 236:

    マリア ◆b3549jSUig

    ・・・は?ウチは自分の耳を疑ったよ?ウチがいつあんたの姉ちゃんなってん?そんなウチの怒りを無視してあの男はその後もペラペラ喋る?
    優「えっ?でも・・司、男の女って・・」
    司「あれは姉ちゃんが無言電話かかってくるって言うからそう言うただけやで?俺の女は優菜やろッ?」
    優「ぢゃ・・あたし。お・・ねぇ・・さん?ごめんなさいっ?」

    2006-03-09 03:52:00
  • 237:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「ええよ。」
    ウチは今すぐにでもこの二人をどつきたい気持ちを押さえて言うた。
    ・・せやな。司はホストやもん。お客さん、大事やもんな。
    ウチは悔しさと悲しさでいっぱいやった。

    2006-03-09 03:56:00
  • 238:

    マリア ◆b3549jSUig

    司はウチを家まで送り、その後3日、家に帰ってくる事も電話にでる事もなかった。ウチはほんまに虚しかった。りょうが家に帰ってけぇへんかった時みたいに気狂いそうな苦しい悲しさはなかった。司の場合、いつかこんな日が来る事はどっかで覚悟してたんかもしらん。ただ虚しかった。虚しくて泣いた。

    2006-03-09 04:03:00
  • 239:

    マリア ◆b3549jSUig

    もうこの家をでて行こうかとも考えた。だけどもう居場所を探すのは嫌やった。あの時のウチは一人になる事に異常に怯えてた。
    3日後・・
    玄関の戸が開く音で目が冷めた。
    司が帰ってきた。

    2006-03-09 04:10:00
  • 240:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「・・おかえり。」
    司「あっ・・起きてたん?前はごめんな。あいつめっちゃ金落とす客でさぁ〜今切られたら俺ヤバイねんってぇ〜?だから・・ごめんっ?許して?給料入ったらオマエのほしがってたカバン買ったるからさっ?」
    マ「・・・いいよ。」
    ウチは司のいい加減な態度に怒る気も失せてそう言うしかなかった。

    2006-03-09 04:16:00
  • 241:

    マリア ◆b3549jSUig

    それから司は家に帰ってけぇへん日が増えた。
    ウチは徐々に固定のお客さんも増えナンバーにも入るようになった。司はというと役職にもついてΝO.2らしい。その頃から司は酔って帰ってきては殴るようになった。

    2006-03-10 02:36:00
  • 242:

    マリア ◆b3549jSUig

    ガタンっ??
    司が玄関の戸をあける音でウチは目が冷める。
    マ「・・おかえり。」
    司「おかえりちゃうやろ?起きてまっとけや?」
    マ「ウチだって疲れてんねん。」

    2006-03-10 02:40:00
  • 243:

    マリア ◆b3549jSUig

    司「あ゙ぁン??ここ誰の家や思ってんのぢゃ?」
    司は顔は殴らん。ウチは髪の毛を引っ張られべットから引きずり下ろされる。抵抗してもさすがに男の力にはかなわん。いつからか抵抗しても無駄やしせぇへんようになった。床におちたウチを司は蹴る。物でも蹴るように。お腹を殴られへんようにウチは体をくの字にして司の怒りがおさまるのをひたすら待つ。

    2006-03-10 02:47:00
  • 244:

    マリア ◆b3549jSUig

    だけど散々蹴ったら司は急に優しくなる。
    司「マリア・・。ごめんな。痛かったやろ・・?」
    ってウチの髪を撫でる。
    ウチの涙にも気づかんとその後決まって司はウチを抱く。
    この時のウチは狂ってた。司は、ウチが悪いから殴るんやと思ってた。司は、ウチが悪いから愛してくれへんねやと思ってた。だけどなぜか殴られた後だけは愛されてる気した。

    2006-03-10 02:57:00
  • 245:

    マリア ◆b3549jSUig

    そんな一瞬の優しさだけでウチは司から離れられへんかった。
    ウチの体はアザだらけやった。司に殴られる事は美奈にも言わんかった。誰にも気づかれへんようにドレスもロングドレスしか着られへんようになった。私服でもGパンしか着なくなった。腕はコンシーラーで必死に隠した。

    2006-03-10 03:05:00
  • 246:

    名無しさん

    2006-03-10 03:39:00
  • 247:

    名無しさん

    2006-03-11 09:23:00
  • 248:

    名無しさん

    面白い?頑張って?さい?

    2006-03-11 16:44:00
  • 249:

    名無しさん

    250・251サン?ありがと??
    252サン?ありがとぉ??頑張ります??

    2006-03-12 02:12:00
  • 250:

    マリア ◆b3549jSUig

    その日もウチは腕のアザを隠し仕事にでていた。
    仕事が終わり帰る支度をしてると携帯が鳴った。
    【着信:たっチャン】
    たっチャンはウチがこの仕事を始めたばっかりの時に来たお客サンやった。初めてたっチャンを見た時は絶対ヤのつく職業のお方やと思った?笑 だけど実は何個も会社を持ってる社長サン。

    2006-03-12 02:43:00
  • 251:

    マリア ◆b3549jSUig

    年は20個近く離れてるけどウチとたっチャンは気が合って友達みたいやった。店にもよく来てくれる。
    マ「もしもっし?たっチャンどないしたん?」
    た「おぉ!明日飯でも食いに行かんかぁ?」
    マ「ちょうどあいてるしいけるよぉ?」

    2006-03-12 02:53:00
  • 252:

    マリア ◆b3549jSUig

    すると急にたっチャンが真剣な顔になった。
    た「リオ・・(源氏名)あのな」
    マ「何ぃ〜?どうしたん?真剣な顔して?」
    た「俺回りくどいの嫌いやし単刀直入に聞くわ?オマエ男に殴られてるんか?」

    2006-03-12 03:06:00
  • 253:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「・・はぁ?なんで?」
    ウチは笑ったつもりやけど顔が引きつってんのがわかった。
    た「だって前、俺が店行った時、右手の二の腕の裏んとこにアザあったんたまたまオマエが腕あげたとき見えたから。隠してたみたいやけどあれ、アザやろ?」

    2006-03-12 03:13:00
  • 254:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「え・・ちゃう、ちゃう?転けただけやでぇ?」
    ウチの無理矢理作った笑顔はやっぱり引きつってたと思う。
    た「・・そうかっ?ほんならええんやけど?だけどなリオ、もしもな俺が言うてる事が当たってるんならいつでも俺に言うてこい。オマエは娘みたいなもんやし別になんかしてほしいとは思ってへんからな。オマエは強がり過ぎや。たまには人に頼れ。な?」

    2006-03-13 01:58:00
  • 255:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチはなんか久しぶりに優しい言葉をかけられて泣いてしまった。キャバ嬢としてのウチではなく女のウチでもなくウチを人としてかけてくれた優しい言葉。
    マ「たっ・・ちゃ・・ん。ありがとぉ・・・。」
    た「おぉっ。」
    ウチはたっチャンに今までの事を話した。

    2006-03-13 02:07:00
  • 256:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチの話を聞き終わりたっチャンは静かに話始めた。
    た「なぁリオ。俺もバツイチやし偉そうな事は言われへんけど依存と愛情は違うんやで。オマエは今一人になりたくないから今の男と離れられへんのか、その男を失いたくないから一緒におりたいんかどっちや?」
    マ「・・・一人は、、もう嫌やぁ・・。だけど・・・わからん。」

    2006-03-13 02:14:00
  • 257:

    マリア ◆b3549jSUig

    た「そうか・・。ぢゃあオマエを心から笑わせてくれんのは誰や?今の男に〈何かをしてほしい。愛してほしい。〉ぢゃなくて〈何かをしてあげたい。〉そう思えるか?」
    すぐにりょうの顔が浮かんだ。
    マ「・・・うん。たっチャン。なんかウチわかった気する。ほんまにありがとぉ」

    2006-03-13 02:22:00
  • 258:

    マリア ◆b3549jSUig

    たっチャンは「そうか?」とだけ言うてそれ以上は追求してけぇへんかった。ウチはたっチャンのそうゆうところが好きや。
    その後たっチャンと店に行き仕事を終え家に帰る。
    ウチの答えはもう決まってた。

    2006-03-13 02:27:00
  • 259:

    名無しさん

    書いて〜

    2006-03-14 16:08:00
  • 260:

    マリア ◆b3549jSUig

    264サン?ごめんなさい?ちょっと忙しくて書けんかった?今から更新すんなぁ??

    2006-03-15 00:25:00
  • 261:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは家に帰り司にメールを送った。
    マ《今日帰ってくる?》
    司《おぉ?今日は帰んで?》
    ウチはご飯を作って司を待つ事にした。こんなんどれぐらいぶりやろ・・。ウチと司はいつからかすれ違いばっかりで一緒にご飯食べるなんかここ最近まったくなかった。

    2006-03-15 00:32:00
  • 262:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは睡魔と必死に戦いながら司を待った。ここで寝てしまったら意味がない。
    ガチャ?
    司「ただいまぁ〜?まりあぁ〜?」
    司は帰ってくるなりウチを抱き締めた。こんな機嫌のいい司を見るのも久しぶりやった。

    2006-03-15 00:36:00
  • 263:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「どうしたん?今日えらい機嫌いいな?なんかあったん?」
    抱き締められてると司の香水の匂いとお酒の匂いがした。司は酔ってた。
    司「ん??なんやと思うぅ〜???っってか???ご飯あるぅ〜〜?食べよ?腹減ったぁぁ〜〜」
    ウチはご飯を暖め向かい合って(いただきます)をした。

    2006-03-15 00:42:00
  • 264:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「で?何あったん??」
    司「なんと・・?なんとNO.1になりましたぁぁ〜?」
    マ「・・・っっ?おめでとぉぉぉぉぉ〜?司やったやん??」
    司「やろぉぉ〜?」

    2006-03-15 00:47:00
  • 265:

    マリア ◆b3549jSUig

    司はご飯食べてる間ほんまに嬉しそうでウチまでなんか嬉しかった。ご飯を食べ終わり、司にあの話をしようと思った。
    マ「司・・。あんな・・」
    司「ん〜?あっ?そやそや?はい。これ?」
    司はエルメスの紙袋をウチに差し出した。
    マ「・・何これ?」

    2006-03-15 01:10:00
  • 266:

    マリア ◆b3549jSUig

    司「まぁ、あけてみ?」
    あけるとペガサスのカデナが入ってた。
    司「ほら・・オマエ欲しがってたやん?俺NO.1なったらオマエになんかあげよ思ってて初めは指輪あげよ思ったんやけど・・・さすがに無理やからさっ。これお揃いにしてん?」
    司の胸には同じシルバーのカデナがつけられてた。ウチのはゴールドやった。

    2006-03-15 01:16:00
  • 267:

    名無しさん

    荒らしあるからあげます?
    頑張れ?

    2006-03-16 01:51:00
  • 268:

    名無しさん

    272サン?あげてくれたんやぁ??ありがとぉ?ね??頑張りますッ???

    2006-03-17 01:59:00
  • 269:

    マリア ◆b3549jSUig

    ごめん?↑マリアです?名前入れんの忘れた?

    2006-03-17 02:00:00
  • 270:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは素直に嬉しいような、今までの事考えたら嬉しくないような複雑な気持ちやった。
    マ「・・ありがとう。」
    司「おぉ。オマエには今までなんもしてやれんかったからなっ?まぁ俺の感謝の気持ちや?ほんでさっき何言いかけてたん?!」

    2006-03-17 02:08:00
  • 271:

    マリア ◆b3549jSUig

    色んな気持ちが渦巻いてた。
    一人のウチは
    〈もう無理って思ったやん。司とおっても幸せなんかないやん。もう終わらせたほうがいいって!!〉そう叫んでる。
    だけどもう一人のウチが
    〈もしかしたら司が初めの頃みたいにまた戻ってくれるかもしらんやん!もうちょっと頑張ってみたら?〉そう言う。

    2006-03-17 02:15:00
  • 272:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「・・なぁ。司。マリアが別れよって言うたら司はどうする?司にとってのマリアって何?」
    ずっと思ってた事やった。司にとってウチって何なんやろって。
    ウチは答えがでぇへんかった。だからズルイ考えかもしらんけど司の答え次第でどうするか決めようと思った。
    司「は?!オマエ別れる気なん?!」
    マ「とりあえず答えてよ!」

    2006-03-17 02:21:00
  • 273:

    マリア ◆b3549jSUig

    司「う〜ん、俺にとってマリアは俺の事を受け入れてくれる存在かな・・。・・大事なんは確かやねん。だけど別れよっていわれたらそれがマリアの決めた答えなら俺は止めへんなぁ・・。俺はいつマリアにでていかれても仕方ない事したと思うし。・・・それに俺は出会って始まったかぎり終わりがくるのは当然やと思ってるしな。」
    マ「・・なんでそう思うの?」

    2006-03-17 02:27:00
  • 274:

    マリア ◆b3549jSUig

    司「・・・俺もずっと信じてたよ。永遠に愛し合ってるとかそんなドラマみたいな事。だけど・・そんなんない事に気づかされてん。そういえば俺、前の女の話、オマエにした事ないよなぁ?聞きたい?オマエが聞きたくないんなら話さんけど。」
    マ「いいよ。言うて。」

    2006-03-17 02:33:00
  • 275:

    マリア ◆b3549jSUig

    それからウチは初めて司の過去を知った。司がホストを初めた頃、キャッチして初めてのお客さんになったのがその彼女やったらしい。いつからか付き合うようになりそのときの司は今より仕事に必死で彼女を店に呼んでは金を落とさせた。彼女は風俗嬢。司の売り上げは伸びてった。その先はお決まり。司にはほかにも客ができた。それを越そうと彼女はもっと金を使った。その結果、司が自分の気持ちに気づいたときにはもう遅く、彼女は司から去っていったらしい。

    2006-03-17 02:42:00
  • 276:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは司が見せた寂しそうな顔の理由を知った。
    司「それから思うようなってん。出会いと別れはセットになってるんやって。それに俺がホストって事がアイツを苦しめたんや。俺はこの仕事してるかぎり誰かを幸せにする資格ない。」
    長い沈黙が続いた。
    マ「・・・そっか。」

    2006-03-17 02:48:00
  • 277:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは結局その日別れをきりだされへんかった。それは司も寂しい人なんやと思ったから。
    眠る直前、あゆの歌が頭の中で流れた。
    [一人ぼっちで感じる孤独より二人でいても感じる孤独のほうが辛い事のように]
    司もウチもわかってた。ただ別れを先のばしにしてるだけって事。これ以上一緒に居てもお互い寂しさしかうまれへん事、それはお互いが違う方を向いてるからって事も。

    2006-03-17 03:07:00
  • 278:

    名無しさん

    ≫1-280

    2006-03-17 03:16:00
  • 279:

    名無しさん

    >>1-280

    2006-03-17 03:18:00
  • 280:

    マリア ◆b3549jSUig

    その日から司は少しだけ優しくなった。だけどウチらの間にできた溝は思ったより深かった。
    それから少しして司は忙しくなり家に帰ってくるのは週に1・2回になった。1週間帰ってけぇへん日もあった。だけど殴られる事はなくなってた。あの日までは・・・

    2006-03-18 02:52:00
  • 281:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチはその日も仕事が終わり家に帰ってお風呂に入ってた。すると電話の着信音が聞こえる。ウチは一日の唯一の楽しみのお風呂タイムを邪魔されたくなくて無視した。だけど電話は鳴り終わったと思ったらまた鳴る??ウチは渋々お風呂からでて電話を見た。

    2006-03-18 02:59:00
  • 282:

    マリア ◆b3549jSUig

    知らん番号。だけどもしかしたらお客さんかもと思って電話にでた。
    マ「・・・はい。」
    「・・・あっ、もひもひぃ〜」
    ウチはその声を聞いた瞬間耳にあてた電話を落としそうになった。またあの感じや。全身がガタガタ震え、全身の血がドクドク波打ってる。

    2006-03-18 03:04:00
  • 283:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「・・・りょう?」
    り「ふぅん・・よぉわかったなぁ〜」
    りょうは舌が回らないのか何を言うてるんか聞き取りにくい。
    マ「あんた酔ってんの・・?」
    り「うぅんっ。一滴も飲んでにゃい」

    2006-03-18 03:08:00
  • 284:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「ぢゃあ何?なんかあんたおかしいで?!」
    り「マリ・・アァ?あっ・・い・・た・・いぃ・・・。」
    マ「えっ?りょう?」
    ブチッ?プープー・・・
    切られた。りょうは最後泣いてた。ウチは頭の中がグチャグチャやった。

    2006-03-18 03:14:00
  • 285:

    名無しさん

    2006-03-18 03:20:00
  • 286:

    ???

    前から気になってて?ぃっきに読みました???
    本間に小説的にぉもしろくて感動してます??続きが気になる??これからも読むので頑張って書ぃて?さぃね??素敵な小説書ぃてくれてぁりがとぅ??

    2006-03-18 04:45:00
  • 287:

    マリア ◆b3549jSUig

    頭の中が整理できひんかった。ドクドクなり続ける心臓が冷静になろうとするウチの脳を邪魔する。
    気がつくとウチはドライヤーで髪の毛を乾かしてた。震える手で化粧をした。たぶんウチはどっかでりょうの声を聞いたその瞬間から会いに行く事を決めてたんやと思う。頭では何も考えられへんのに体は勝手に動いてた。

    2006-03-19 02:26:00
  • 288:

    マリア ◆b3549jSUig


    「…今さらりょうに会ってどうするつもり…?」

    そんな疑問が浮かんだ時にはウチはもうタクシーに乗り行き先をつげた後やった。

    2006-03-19 02:30:00
  • 289:

    マリア ◆b3549jSUig

    タクに乗るとパラパラ雨がふり出した。
    「おっ!ふり始めよったなぁ〜!!ねぇちゃん傘持っとるか?」
    タクのおっちゃんが話しかけてくる。半分うわの空で「うん。」とだけ答えた。ほんまは持ってない。だけどこれ以上誰かと会話をする気にはなれなかった。

    ただ窓に落ちては流れる水滴を眺めてた。

    2006-03-19 02:41:00
  • 290:

    マリア ◆b3549jSUig

    少しずつ窓の外の景色はりょうとの思い出の場所になってく。
    忘れようとしてた、忘れたふりしてた思い出が一気に蘇る。
    二人でよく行ったファミレス。二人してボロ負けしたパチスロ屋。よくプリクラを撮ったゲーセン。 全部、楽しかった思い出。

    2006-03-19 02:52:00
  • 291:

    マリア ◆b3549jSUig

    車が止まりタクのおっちゃんの声でウチは我にかえった。
    「ここでええんかな?」
    マ「うん。ありがとう」
    支払いをすませタクをおりた。信号をわたって左にまがったらりょうの家。りょうに会うのは1年ぶりぐらいやった。緊張で胃が痛い。ウチは一歩一歩歩き始めた。頬にかかる雨が生温い。
    なぁ、りょう。ウチはアホやった?だけどな、りょう。りょうに会いに行くためならウチはアホや言われてもそれでよかってん。

    2006-03-19 03:06:00
  • 292:

    ?しぉり?待ってる?

    2006-03-20 14:28:00
  • 293:

    マリア ◆b3549jSUig

    ?らぃむ?サン?待っててくれて&しおりありがとぉ??
    読んでくれてる方へ?遅くなってごめんなさい?今から更新します?

    2006-03-22 03:20:00
  • 294:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチはりょうの部屋の前でインターホンを押そうとしてはやめ、押そうとしてはやめ、それを4・5回ぐらい繰り返した。どんな顔をして会えばいいんやろ‥。一言めなんて言おう‥。そんな事を考えてるとただでさえ速い心臓の音がさらに早くなる。

    2006-03-22 03:29:00
  • 295:

    マリア ◆b3549jSUig

    ピンポ―ン?
    押してもたぁ??
    ・・・・・・・・シーン。
    あれ?でてけぇへん。
    もしかして呼び出しといて出掛けたとか???

    2006-03-22 03:32:00
  • 296:

    マリア ◆b3549jSUig

    電話かけてみた。
    プルル?
    でぇへんけど部屋の中でかすかに着信音が聞こえる。
    ・・・居留守??
    ウチはムカついて戸をガチャガチャしてやろうと思ったら・・・ガチャ?あれ?開いてる…。

    2006-03-22 03:35:00
  • 297:

    マリア ◆b3549jSUig

    戸を開けると懐かしいりょうの匂いがする。ヤバッ泣きそぉ…。ってそんな感傷にひたってる場合ぢゃない?
    マ「りょう〜??おんのぉ〜???」
    ・・・・・。
    マ「勝手にあがんでぇ〜?」

    2006-03-22 03:40:00
  • 298:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは勝手に上がり部屋の戸を開けた。
    真っ暗でよく見えへん。
    マ「電気つけんでぇ〜?」
    ウチは手探りで電気をつけた。りょうは部屋の隅で座ってる。

    2006-03-22 03:44:00
  • 299:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「りょう?おんねやったら返事ぐらい…っ!!」
    電気をつけて見るとりょうの異変にすぐ気づいた。・・・・・薬や。
    ウチやウチの周りは薬が嫌いで絶対手出さんかったし手出した奴はシバく。それは決めたわけぢゃなくウチらの周りでは暗黙の了解やった。だけど先輩の中には地元に隠れて薬やってる人もおった。先輩らはウチらの前でも薬うってたからよく見てた。皆、薬をうった時はあの目になる。だからりょうを見た時すぐわかった。りょうもあの目をしてた。宙を見つめていてその目は虚ろで。。ウチは昔からこの目が嫌いやった。生きる事諦めてるように見えて。

    2006-03-22 04:00:00
  • 300:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「あんた何してんねん‥!!!!!!」
    ウチはりょうの胸ぐらを掴んだ。
    り「あっ・・あぁ゙まぁりぁ来てくりぇたんやぁぁ〜」
    バチンッッ?
    ウチはおもっきりりょうの頬を平手で殴った。

    2006-03-22 04:05:00
  • 301:

    マリア ◆b3549jSUig

    り「・・ったぁ。オマエ何すんのぢゃ?!ゴラァ!!」
    りょうは怒鳴った。ウチの手をふりはらい今度はりょうがウチの胸ぐらを掴む。そしてあの虚ろな目でウチの目を見つめた。
    マ「殴りたいんやったらはよ殴れや。」
    りょうの目を見つめ返し言った。

    2006-03-22 04:12:00
  • 302:

    マリア ◆b3549jSUig

    何分ぐらいそのままおったんやろ‥。ウチはほんまに殴られていいと思った。殴られても止めたかった。・・・・・するとりょうが視線をそらし今度は泣きだしウチに土下座した。
    り「マッリ・・アァごめっっ・・ん。おっ・・れ寂しかってんっ・・・許してぇ・・・・」

    2006-03-23 02:58:00
  • 303:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチはそのままりょうを抱き締めた。強く‥強く…。ウチは自然に涙が溢れて声を上げ泣いた。悔しくて悲しかった。なんで?なんでりょうが?そのことばを何度も頭の中で繰り返した。

    2006-03-23 03:04:00
  • 304:

    マリア ◆b3549jSUig


    ウチは眩しくて目が覚めた。昨日りょうを抱き締めたまま寝てしまったらしい。カーテンからもれた光がちょうどウチの顔にあたってやたら眩しかった。りょうはいつ寝たんかわからんけど隣で寝てた。ウチは昨日の事が夢ぢゃなかったんやと思ったらまた涙がでてきた。

    2006-03-23 03:08:00
  • 305:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは隣で寝てるりょうの髪をそっと撫でた。
    昨日は気づかんかったけどりょうはウチと付き合ってた時よりだいぶ痩せてた。
    昔から細かったけど肉が落ち少し痩けた頬と昔とかわらないけど金色に染められた髪がなんか痛々しく見えた。

    2006-03-23 03:14:00
  • 306:

    マリア ◆b3549jSUig

    泣いてるとりょうが目を覚ました。
    マ「おはよう。」
    り「・・・・・・・マリア?」
    マ「せやでっ。」
    ウチは泣きながら精一杯の笑顔をつくった。

    2006-03-23 03:19:00
  • 307:

    マリア ◆b3549jSUig

    り「・・・・ホンマにマリア?・・・触っていい?」
    りょうは震える手でウチの頬に流れた涙を拭った。
    り「っっ・・・。また幻覚かと思ったぁぁ…。ほんまにマリアやぁぁ‥。」
    マ「幻覚って?」
    り「俺、ラリったら時々マリア見えるねん。・・だからまたそうかと思った‥。」

    2006-03-23 03:25:00
  • 308:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「りょう。薬はやめって!!なぁ、りょう。なんでなん?!」
    り「・・・。」
    マ「なぁ、あんたこのまま落ちてくの?!あんたそんなんちゃうやん!!」
    り「・・・マリア。側におってよ。俺、頑張るから・・!!」

    2006-03-23 03:36:00
  • 309:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「ウチは無理やん。あんた彼女おるやん。」
    り「・・え?俺、マリアと別れてから女つくってないで。」
    マ「そんな嘘いらんし。ぢゃああの子が彼女ぢゃないんなら何?ヤリ友?」
    り「は?!何それ?!何言うてるん?!」

    2006-03-23 03:42:00
  • 310:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチはあの日あった事を話した。りょうの話によるとあの女の子は店の子でりょうの家の近くに住んでて送りの車で帰るよりりょうとタクで一緒に帰った方が早いから一緒に帰っただけらしい。りょうは信じてないウチを信じさせるためにその女の子に電話までしてくれた。ウチはあの時直接本人に確かめへんかった事をほんまに悔やんだ。

    2006-03-23 03:48:00
  • 311:

    マリア ◆b3549jSUig

    その時ウチの携帯が鳴った。
    【着信:司】
    ウチは携帯を閉じた。だけど鳴り止んだと思ったらまたかかってくる。
    り「マリア。でていいよっ。俺の事は気にせんといて?」

    2006-03-23 03:51:00
  • 312:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「え・・っいいよ。」
    り「ええからはよでぇ!」
    ウチは渋々通話ボタンを押した。
    マ「はい。」
    司「オマエどこおんねん?!コラァ?メールも返してけぇへんし?」

    2006-03-23 03:55:00
  • 313:

    マリア ◆b3549jSUig

    受話器の向こうから耳が痛いぐらいの司の怒鳴り声が聞こえる。
    マ「友達んち!もう帰るわ!」
    それだけ言うてまだ司の怒鳴り声が聞こえる電話を切った。
    マ「ごめんな。」
    り「何謝ってんねな?はよ帰り?彼氏心配してんねやろ?ごめんやでぇ〜俺が呼び出したから・・けど来て嬉しかったわ?」

    2006-03-23 04:01:00
  • 314:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「・・りょう。あんな・・」
    ‥モドロウ‥
    その言葉をさえぎるようにりょうが言うた。
    り「さっき言うた事忘れろやっ?心配せんでも薬はやめるから?なっ?オマエは幸せならなアカンねんから?俺、オマエには笑っててほしいねん?」

    2006-03-23 04:07:00
  • 315:

    マリア ◆b3549jSUig

    なぁ、りょう。ウチが笑えるのはりょうの側でだけやねん。りょうと離れてから作り笑いばっかうまくなったよ。ほんまに心から笑えるのはりょうの前でだけやねん。だから・・側におらしてよ。。

    そんな事伝えられへんままウチは追い出されるようにりょうの部屋を出た。

    2006-03-23 04:13:00
  • 316:

    マリア ◆b3549jSUig

    帰りのタクの中で昨日の事を思い出した。りょうの部屋はウチが出ていった時のまんまやった。二人の写真が貼られたコルクボードもウチの枕も。あの時のまんま。

    ウチの決心は固まってた。今度こそ。

    2006-03-25 01:51:00
  • 317:

    マリア ◆b3549jSUig

    ガチャ?
    マ「ただいま‥。」
    司「どこおってん?」
    マ「・・・。」
    司「どこ行っててんて聞いてねん???」

    2006-03-25 01:54:00
  • 318:

    マリア ◆b3549jSUig

    ドンッッ?
    ウチは司に殴られその拍子に壁に頭をぶつけた。初めて顔を殴られた。その後も司は殴ったり蹴ったり、ウチは司にされるがままやった。痛さで涙が滲む。

    司が落ち着いて少しして言った。「別れて・・ください・・・。」

    2006-03-25 02:01:00
  • 319:

    マリア ◆b3549jSUig

    司「・・・本気で言うてんの?」
    マ「・・・うん。」
    司「俺が殴るからか?」
    マ「それもあるけど・・それだけぢゃない。」

    2006-03-25 02:04:00
  • 320:

    マリア ◆b3549jSUig

    司「・・・俺は別れる気ないから!もう一回ちゃんと考えてや。・・もう殴らん。約束するから。」
    マ「・・・ゴメン。違うねん。ウチが悪いねん。」
    司「もうええわ。聞きたない!」
    そう言うと司は出て行ってしまった。

    2006-03-25 02:08:00
  • 321:

    マリア ◆b3549jSUig

    鏡を見ると頬骨のところにアザができて腫れてる。体にも色んなとこにできてた。こんなんで仕事は行かれへん。ウチはその日仕事を休んだ。そして部屋の片付けをする事にした。もともと持ってきた荷物は少なかったけどまとめてみると予想以上に多かったので宅急便で送る事にした。

    2006-03-25 02:20:00
  • 322:

    マリア ◆b3549jSUig

    近くのコンビニで荷物を送りその帰りにスーパーに寄り帰った。
    部屋にはもう司のものしかない。写真も全部はがした。そんな部屋を見ると寂しさが込み上げてきた。ウチは泣きながらオムライスを作った。司の大好きなオムライス。

    2006-03-25 02:26:00
  • 323:

    マリア ◆b3549jSUig

    司「ただいま。」
    昼前、司が帰ってきた。
    マ「おかえり。」
    司に言う最後のおかえり。

    2006-03-25 02:29:00
  • 324:

    マリア ◆b3549jSUig

    帰ってきてすぐ司は部屋の異変に気づいた。
    司「・・・本気やってんな。」
    マ「・・・ゴメン。」
    司がウチを抱き締めた。

    2006-03-25 02:32:00
  • 325:

    マリア ◆b3549jSUig

    司「謝んな。俺、余計虚しいやんけぇー‥。…俺こそゴメン。俺、結局オマエに彼氏らしい事一回もしてやれんかったなぁ。殴るばっかでデートもしてやれん彼氏でゴメンやったでぇ‥。」
    抱き締める司の腕が震えてる。
    マ「‥ううん。司、ありがとう。行く場所ないマリアを助けてくれてありがとうな。」

    2006-03-25 02:39:00
  • 326:

    マリア ◆b3549jSUig

    司はウチを引き離し背中を向いた。
    司「おぅ!・・・もう行けや!二度と帰ってくんなやっ!」
    それは司の優しさ。ウチは堪えてた涙が溢れそうになった。だけど泣かんかった。司の最後の優しさ、無駄にしたらアカン。
    マ「バイバイ。」

    2006-03-25 02:46:00
  • 327:

    マリア ◆b3549jSUig

    返事は帰ってけぇへんかった。ウチは静かに戸を閉めた。
    司との1年2ヵ月。司、幸せになってね。司は愛情表現が下手やねんな。ホストのくせに。笑 そんなとこウチら似てたね。司、今度アナタが愛する人には曲がった愛情ぢゃなくて真っすぐな愛情を伝えてあげてね。司とおって辛い時はいっぱいあったけどあの時司が助けてくれた事感謝してるよ。ウチは寂しがりで強がりで優しい司が好きでした。今までありがとう。

    2006-03-25 03:01:00
  • 328:

    リサ

    めっちゃ久々ァァ(o^□^o)1番初めにカキコしたリサゃで〜覚えてくれてなぃと思うけど(*_*)久々過ぎて読むのに軽く2時間掛かった☆笑
    りょう可愛い!!♪更新頑張ってな(^_^)

    2006-03-25 04:09:00
  • 329:

    マリア ◆b3549jSUig

    リササン?ちゃんと覚えてんでぇー?一番最初に読んでるよぉ言うてくれたリササンやんなぁ??バッチリ覚えてるよぉっ?
    2時間もかけて読んでくれたんやぁ??ありがとぉ??笑 ほんでりょう可愛い言うてくれてありがと?テレるやぁぁんっ?笑 頑張るから最後までよろしくねっ?

    2006-03-26 02:57:00
  • 330:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは司の部屋をでて駅まで歩いた。見慣れた町並みも今日で最後。後ろを振り返りたかったけどそれはしなかった。今のこの寂しさに負けたら終わり。
    人間って不思議やんな。あんなに司とおっても辛いだけやったのに思い出すのは楽しかった時の事ばっかり。恨みはなかった。それは最後の優しさがそうさせたんかもしらん。

    2006-03-26 03:06:00
  • 331:

    マリア ◆b3549jSUig

    電車に乗り、次は懐かしい町並みを眺めてた。
    ウチは一回実家に帰る事にした。ママとは時々電話で話したりママがミナミにでてきた時に一緒にご飯食べたりしてた。だけど実家に帰るのは1年半ぶり。
    ・・・そう。ママはまだウチがりょうと住んでると思ってる?

    2006-03-26 03:13:00
  • 332:

    マリア ◆b3549jSUig

    地元の駅に着きママに電話した。ママは家に居るみたいだった。家の前に着きインターホンを鳴らす。
    ピンポーン?
    自分の家なのになぜか緊張する?
    ガチャ?
    ママ「おかえりぃ〜?」

    2006-03-26 03:17:00
  • 333:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチはただいまと言ったらいいのかお邪魔しますと言ったらいいのかわからず「お邪魔します」と言って入った。
    久しぶりの家。所々、物が増えたり変わってるけど懐かしかった。

    2006-03-26 03:20:00
  • 334:

    マリア ◆b3549jSUig

    サングラスを外すと頬骨にできたアザにママは驚いて悲しい顔をして「どうしたん?」と言った。ウチは今まであった事を隠さず話した。

    ママ「…そっか。あんたも色々あってんね。」
    さすがウチのママ。女手一つで子供育てただけあるな?ウチは正直泣かれるか怒られると思ってたけどママは冷静やった。

    2006-03-26 03:26:00
  • 335:

    マリア ◆b3549jSUig

    ママ「で?マリアはどうしたいの?ママになんかできる事はある?」
    マ「ウチは‥強くなりたい。ウチ、今まで男に頼って生きてきたと思うねん。‥だから一人で頑張ってみたい。‥ほんで…りょうを助けたいねん…。ママ…?ウチ一人暮らししようと思うねん。」
    ママは少し考えて言うた。
    ママ「マリアがそうしたいならママは応援すんで。だけどな、覚えときや。あんたはいつでもここに帰ってきていいねんで。ママは絶対マリアの味方やからな?ほんで一つだけママと約束して。どうしても辛くなったらママに助けを求めなさいっ。わかった??」

    2006-03-26 03:38:00
  • 336:

    名無しさん

    楽しみやから書いてェ〜?

    2006-03-28 13:05:00
  • 337:

    タノシミ?

    2006-03-29 00:35:00
  • 338:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「ママ、ありがとぉ〜‥?」

    ウチはその2日後からアザもだいぶマシになり仕事に復帰した。その2日間の間にウチは不動産屋をハシゴし、イイ物件を見つけてた。今までの貯金があったのでそれで敷金・礼金を払い、引っ越しまでそんなに時間はかからんかった。

    2006-03-29 02:03:00
  • 339:

    マリア ◆b3549jSUig

    引っ越しの日。兄ちゃんが車を出してくれて荷物を運んだ。家具はママが引っ越し祝いに、と買ってくれた。荷物も運び終わり、引っ越しそばの代わりに3人でご飯を食べに行った。
    久しぶりの家族3人。ウチは楽しかった。家族って不思議。どんだけ離れてても、別々に生活しててもやっぱ家族は家族やねんな。

    2006-03-29 02:12:00
  • 340:

    マリア ◆b3549jSUig

    兄ちゃんに送ってもらい、疲れて部屋に入る。
    誰もおらんのに「ただいまぁ〜」とか言うてみる。「おかえり」って声はどこからも聞こえてけぇへん。この時どうしようもない寂しさが襲ってきてウチは声をあげて泣いた。
    りょうは‥何回この寂しさを乗り越えたんやろう。何回この寂しさにくじけそうになったんやろう。たった16歳で。りょう、寂しかったな。辛かったな。なぁ、りょう。

    2006-03-29 02:20:00
  • 341:

    マリア ◆b3549jSUig

    それから1ヵ月‥―。

    ウチは決心をした。りょうに会いに行こう。

    りょうに会いたい。

    2006-03-29 02:25:00
  • 342:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは仕事が終わり、送りの車には乗らず、タクに乗った。りょうんちに向かう。
    ピンポーン?
    りょうはまだ帰ってないみたいやった。ウチはりょうのマンションの前で座って待つ事にした。

    2006-03-29 02:28:00
  • 343:

    マリア ◆b3549jSUig

    階段に座り、ボーッと空を眺める。
    夏も、もう終わり。こんな所でも星が見える。頬にあたる生暖かい風が気持ちいい。
    なぁ、りょう。ウチな、この時思ってん。なんでもっと早くりょうを見つけてあげられへんかってんやろって。ぢゃあ、りょうを守ってあげれたのにな。生まれた時から一緒やったら夜に怯えさせたりせぇへんかったのに。なぁ、りょう。そんな事今さら言うたって無理やのにウチは本気で考えたりしたよ。ウチ、アホやんなぁ‥。だけどな、りょう。この時考えててん。りょうを幸せにしようって。今までの寂しさチャラにできるぐらいりょうを幸せにしたいって。りょうが最後の眠りにつく時までウチは側におろうって。

    2006-03-29 02:44:00
  • 344:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチはそんな事を考えて半泣きになってた。


    だんだん空が青白くなってきた頃‥―。目の前の交差点で黒塗りのセルシオが止まった。黒のスーツを着たりょうがおりてきた。運転してるのは店長やろう。りょうが開けたドアの隙間からチラッとだけ見えた。りょうは‥やたら黒なってた?今までりょうはギャル男よりお兄って感じで焼いてなかった。ウチと付き合うまでは焼いてたらしいけど?りょうの肌はオマエは女か?!ってぐらい白くてキレイでウチは好きやった。それが不健康なぐらい黒くなっててウチはちょっとショックやった。

    2006-03-30 04:03:00
  • 345:

    マリア ◆b3549jSUig

    りょうはウチには気づかず信号をわたってる。りょうが一歩一歩近づいてくるたびにウチの心臓の速度は速くなる。久しぶりに感じた、胸が締めつけられる感覚。切ないような‥苦しいような…恋した時にだけ感じる痛さ。

    2006-03-30 04:13:00
  • 346:

    マリア ◆b3549jSUig

    その時、下を向いて歩いてたりょうが顔を上げた。ボンヤリ辺りを眺めてた目の焦点がピタリとウチにあう。その瞬間、りょうはチワワみたいな目をさらに大きく開いた。そしてりょうはまるで幽霊を見たみたいに何度も瞬きをする。

    2006-03-30 04:20:00
  • 347:

    マリア ◆b3549jSUig


    マ「おかえりっ?」

    一番最初になんて言おう
    3日もかけて考えたのに‥頭は真っ白。何も浮かんでけぇへんかった。とっさにでた言葉は、言い慣れた‥何百回って言うた「おかえり」やった。

    2006-03-30 04:24:00
  • 348:

    マリア ◆b3549jSUig

    り「マ‥リア‥?・・なんでぇ?」
    りょうの顔がクシャクシャになり今にも泣きだしそうな顔になってる。
    マ「ハハッ?あんたどんな顔してんねんなぁ〜?笑 せっかくの男前が台無しやん?」
    り「だって・・俺、薬してないのに・・・また幻覚見てんの?」

    2006-03-30 04:30:00
  • 349:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「ううん。マリアやっ…」
    最後まで言いおわる前にりょうが抱きついてきた。
    マ「ちょっ・・りょう!痛いから?」
    り「・・我慢してぇ‥―ほんまにマリアやぁ・・・」

    2006-03-30 04:36:00
  • 350:

    マリア ◆b3549jSUig

    りょうは何分間かそのままやった。そしてふと我にかえったように「部屋入る?」と言ってウチらは部屋に入った。

    長い沈黙。ウチは何から話したらいいのかわからず黙ってた。

    2006-03-30 04:44:00
  • 351:

    マリア ◆b3549jSUig

    先に話したのはりょう。
    り「・・どうしたん?・・・なんかあった?」
    マ「ううん。・・・りょうに、、会いに来てん。」
    り「・・彼氏は?」

    2006-03-30 04:48:00
  • 352:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「別れた。……ウチな、あのお店の子とおるの見て‥りょうの事諦めようと思ってん。…だけどこの前それがウチの勘違いやってわかって…都合良すぎるってわかってんねん。ウチはりょうに追い返されても仕方ないし今さら何言うても信じてもらわれへんかってもしゃーない。だけど…好きやねん。どうしようもないねん…。ごめんな‥」

    2006-03-31 00:43:00
  • 353:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは恐くてりょうの顔見られへん。冷蔵庫のブーンッて音が静かな部屋に響く‥―。

    り「マリア・・。マリアが謝る事ぢゃないで。俺も・・ゴメン。俺なぁマリアがおらんようなってからのこの1年間生きてる気せぇへんかった。ホンマは・・付き合ったりはせぇへんかったけど他の女とヤッたりした。正直、俺めっちゃチャラかった‥。だけどいっつも寂しかった。常にマリアの事が引っ掛かってた。ほんで‥マリアがおらん寂しさ紛らわしたくて薬に手出したりした・・。・・・俺は・・マリア幸せにする資格ないねん・・」

    2006-03-31 00:55:00
  • 354:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは俯いたままのりょうの髪を撫でながら言うた。
    マ「なぁ、りょう。ウチはりょうに幸せにしてほしくて戻ってきたんちゃうで。りょうに何かをしてほしいんぢゃないねん。りょうはそのまんまでいいねん。そのまんまのりょうとおったらマリアが幸せやねん。」
    なぁ、りょう。この時のウチの言葉に嘘、偽りは何一つありません。なぁ、信じてくれてた‥―?
    この時アンタの傷はマリアが思ってるより深かったんやな。気づいてやれんかったぁ‥―。

    2006-04-02 02:20:00
  • 355:

    マリア ◆b3549jSUig

    りょうは髪を撫でてたウチの手をとりキツク握った。
    り「‥もう離れんとってな‥。」


    ウチらは一つになった。あんなに幸せなSΕXは初めてやった。りょうの匂い、りょうの柔らかい髪、手、腕、キス。ウチは涙を流した。それは辛くて流れる涙でもなく苦しくて流れる涙でもなく…愛しくて幸せで流れる涙。

    2006-04-02 02:29:00
  • 356:

    マリア ◆b3549jSUig


    いつもは寝起きの悪いウチが自然に目があいた。隣を見るとりょうが寝てる。ウチはりょうを起こさないようにガッチリ握られた指を一本一本はがしそっとベットからでた。
    冷蔵庫を見ると卵があったので目玉焼きを作る。

    2006-04-02 02:37:00
  • 357:

    マリア ◆b3549jSUig

    鼻歌なんか歌いながら作ってるとりょうが起きてきた。寝呆けてんのか台所と部屋の段差のとこでつまづいてる?悪くもなんともない段差にキレながらりょうは後ろから抱きついてくる。
    り「マリアたん何作ってんのぉ〜??」
    マ「目玉焼き?あんた火傷するからむこう行っときぃ〜」
    り「いややぁ〜!このまんまおる〜」

    2006-04-02 02:55:00
  • 358:

    マリア ◆b3549jSUig

    そんな事をしながら目玉焼きも出来上がりウチらは離れてた間にあった出来事を話したりして気づいたら時計の針は夜11時を回ってた。
    マ「ウチ、帰るわ?」
    り「なんで??泊まってかんの?!」
    さっきまでニコニコして喋ってたりょうが一気に悲しそうな顔になった。

    2006-04-02 03:00:00
  • 359:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチはりょうとはちょっとの間一緒には住まへんつもりやった。さすがママに家を借りてもらったばっかやしりょうんちにうつってこられへん。だからってりょうがウチんちに来て二人の思い出がいっぱいあるりょうんちを引き払うのも嫌やった。ウチは寂しがるりょうを説得して少しの間は離れて暮らす事にした。

    2006-04-02 03:07:00
  • 360:

    マリア ◆b3549jSUig

    やり直して少したった頃。ウチらは二人そろって明日からお盆休み★その日はウチの部屋でりょうはテレビを見てウチは雑誌読んでた。
    り「俺、明日実家帰るからついてきてぇ〜?」
    マ「あぁ・・ええよぉ〜」
    り「んでオヤヂが飯食いに行こって?ほんでぇ〜実家泊まって次の日マリアんち行こぉ〜俺、ママ(←マリアのママ)に挨拶してへんし?」

    2006-04-02 03:24:00
  • 361:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「あぁ・・ええよぉ〜」
    ????????????
    雑誌に夢中になりすぎて軽く返事したけど・・・りょうパパとご飯?!?!
    りょうパパとは昔、りょうの実家帰った時に何回か会ったけど・・・・

    2006-04-02 03:28:00
  • 362:

    マリア ◆b3549jSUig

    その時ウチは肌は焼いて黒かったし髪の毛は金パに白のメッシュがガンガン入ってた?やっぱ彼氏の親って緊張する?
    マ「マリアこんなんでいける?!」
    り「余裕?バリ可愛いから?」
    マ「ぢゃなくってぇ〜??髪の毛??」
    り「余裕?だって俺ら髪オソロやぁ〜んっ?」

    2006-04-02 03:37:00
  • 363:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチはりょうのアホさに呆れて何も言えないまま次の日になった。


    りょうパパは喋ってみるとカナリおもしろい人でウチの巻き髪をやたら不思議がってたけどやたらホメてくれた。ウチはギャルってゆうよりまだお姉よりでいわゆるお姉ギャルってヤツやった。だからストレートでいこうかとも思ったけど結局悩んで巻いた。だから嬉しくてウチとりょうパパはその日でりょうが嫉妬するぐらい仲良くなった。

    2006-04-02 03:46:00
  • 364:

    マリア ◆b3549jSUig

    それからウチらはりょうパパとご飯食べた後、一息つく暇もなく次はりょうの地元のツレんとこ行く事になった。
    ウチはまた緊張?みんなが集まってるらしい居酒屋に行く。入った途端10人ぐらいの男の集団がりょうに「久しぶりやんけぇ?」
    「久しぶりっスねぇ?」
    と口々に言い群がる?

    2006-04-02 03:52:00
  • 365:

    マリア ◆b3549jSUig

    その時りょうがウチの手をとり大声で叫んだ。
    り「俺の婚約者やからぁ〜?オマエら覚えとけよぉ〜?手ェだした奴殺すから?」
    ウチは恥ずかしいような嬉しいような不思議な気持ちやった。だけど幸せやった。それ以上の言葉がこの世にないのが悔しいくらい‥ほんまにほんまに幸せやった。‥―こん時までは。

    2006-04-02 03:59:00
  • 366:

    マリア ◆b3549jSUig

    お盆休みも終わりウチらはいつもの日常に戻った。そういえばりょうはこの時ウチのママにも冗談まじりに「マリアと結婚さしてください」言うとったな‥。


    ウチらは自然に週末はどちらかの家に泊まる事になってた。その日ウチはりょうんちに居た。
    ウチは飲みすぎて頭痛くて寝てた。

    2006-04-02 04:34:00
  • 367:

    リサ

    覚えてくれてて良かった(・ω・*)♪ぅち甘えた好きゃからりょうKunみたぃなのタイプ(癶ω癶*)ワラ
    今のマリアChan幸せそ〜なぁ☆☆でも『この時までゎ・・・』みたぃなめっちゃ意味深な事書いてるし〜(>_

    2006-04-02 16:50:00
  • 368:

    名無しさん

    ぁげ?

    2006-04-02 20:12:00
  • 369:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 370:

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    あぼ~ん
  • 371:

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    あぼ~ん
  • 372:

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    あぼ~ん
  • 373:

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    あぼ~ん
  • 374:

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    あぼ~ん
  • 375:

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    あぼ~ん
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    あぼ~ん
  • 377:

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    あぼ~ん
  • 378:

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    あぼ~ん
  • 379:



    2006-04-02 21:44:00
  • 380:


    2006-04-02 21:44:00
  • 381:

    これで大丈夫カナ☆

    2006-04-02 21:45:00
  • 382:

    名無しさん

    380

    2006-04-02 21:55:00
  • 383:

    マリア ◆b3549jSUig

    今見たらめっちゃ荒らされてるし??読んでくれてる方見にくくなってしまってごめんなさい?

    375サン?ありがとぉ??
    388サン?ありがとうございます??

    2006-04-03 01:22:00
  • 384:

    マリア ◆b3549jSUig

    リササン?ちゃんと覚えてるに決まってるやんかぁッ??りょう、タイプとか言うてくれてありがと??笑 ウチ、こん時が人生で一番幸せやったと思う??これから続き書くから見ててねンッ???ほんであげてくれてありがとうねッ???

    2006-04-03 01:28:00
  • 385:

    マリア ◆b3549jSUig

    >>373からの続きです。


    ピンポーン?ピンポンピンポーン?ウチはインターホンの嵐に渋々起きて鍵を開ける。
    り「たらいまぁ〜?」

    2006-04-03 01:36:00
  • 386:

    マリア ◆b3549jSUig

    りょうはまた酔って帰ってきた。最近飲んで帰ってくる日が増えた。
    マ「おかえり?また飲んでんの?」
    ウチは頭痛と眠りを邪魔されてイライラしてたのでベットに入ってもう一回寝ようとした。
    り「マリアたん、もう寝るぅ〜ん?!」
    りょうはウチに起きてほしいらしくウチの髪の毛を自分の指にクルクル巻き付けて遊んでる。

    2006-04-03 01:42:00
  • 387:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「あ゙ぁ゙〜もぉ?ウザイ???クルクルやめて?」
    ウチはキレた。それでもりょうはウチの髪の毛をクルクルしながら
    り「なぁ・・真剣な話さぁ仕事辞めて・・?俺んちで住もうや?な?」
    最近りょうはウチに仕事辞めろってうるさい。ウチはまたか・・って感じやった。
    マ「だから今は辞められへんって?なんで辞めやなあかんの?その方が時間合うしいいやん!」

    2006-04-03 01:48:00
  • 388:

    マリア ◆b3549jSUig

    り「だから俺、心配やから言うてんねやん。なんかあってからじゃ遅いやん?」
    マ「ウチは大丈夫やって!もうウチ寝るから!」
    り「なんでオマエはそんなワガママやねん??自分の事もっと考えろや!」
    ウチはこれ以上その話をしたくなくて背中を向けて返事をしなかった。後ろでりょうがガシャン?って何か蹴った音がしたけど無視した。

    2006-04-03 01:56:00
  • 389:

    マリア ◆b3549jSUig

    あの時のウチは何もわかってなかった。ウチはナンバーにも入り、後ちょっとでNO.2やった。どうせやるんならNO.1になりたかった。意地やったんかも知らん。だけど仕事が楽しかった。


    その日ウチはお客サンと同伴する事になってた。名前は斎藤サンといって1週間前に3人で来てくれた人の中の一人やった。斎藤サンは32才で工場を経営してると言ってた。席についた途端ウチを気に入ってくれた。

    2006-04-03 02:05:00
  • 390:

    8時のあら∪です ◆cf5o1uLKtM

    関係なL|のレニ荒ら∪て本当レニごめンなさL|・・本当レニ本当レニごめンなさL|・・許∪てもらぇるハズわなL|ですLナど謝リナニカッナニです・・ごめンなさL|

    2006-04-03 02:09:00
  • 391:

    マリア ◆b3549jSUig

    斎「あっリオちゃんっ?僕もう難波なんやけど事務所に財布忘れちゃって‥このままここで待っててもらうのもなんやし‥一緒についてきてくれへんかなぁ?」
    ウチは少し迷ったけど
    マ「いいですよぉ?」
    ウチは斎藤サンの車まで電話で誘導してもらい車に乗った。

    2006-04-03 02:16:00
  • 392:

    マリア ◆b3549jSUig

    車を走らせ話したりしてウチは外をほぼ見てなかった。どれぐらい走ってたんやろ‥。気づいたら車は人気のない川の近くに来てた。確かに工場があって車が止まったのでここかなと思った。
    マ「ここですかぁ〜??」
    斎「は?オマエまだ気づかんの?」
    斎藤サンの顔つきが変わった。ここで初めてウチは自分が騙されてた事に気づいた‥―。

    2006-04-03 02:24:00
  • 393:

    マリア ◆b3549jSUig

    逃げやな‥―。ドアを開けようとした手を掴まれ顔を殴られた。血の味がする。マ「はなっ・・せやっ・・!!」
    斎「怒った顔可愛いなぁ〜。まだ殴られたい?俺としてはその可愛い顔、これ以上殴りたくないねんけどなぁ〜」
    ヘラヘラ笑いながらウチの頬を撫でる。こいつ、おかしい・・。気持ち悪い!こわい・・・。嫌や・・・。りょう助けて・・・。
    マ「ふざっけんな!!離せや、コラァ!!」
    ウチはおもっきり斎藤の足を蹴った。

    2006-04-03 02:34:00
  • 394:

    マリア ◆b3549jSUig

    斎「・・ったいなぁ。」
    顔を殴られる。
    斎「これ以上歯向かったら殺すよ・・?」
    そして斎藤は両手でウチの首をしめた。苦しい・・。・・殺される。斎藤のヘラヘラ笑う顔が涙で滲んでく。・・悔しい。さすがに男には勝たれへん。
    斎藤「おとなしくする?」
    声が出なくてウチは一生懸命首を縦にふった。

    2006-04-03 02:44:00
  • 395:

    マリア ◆b3549jSUig

    ※【略】
    声が出なくてウチは一生懸命首を縦にふった。

    2006-04-03 02:47:00
  • 396:

    マリア ◆b3549jSUig

    斎「いい子やな。」
    斎藤はやっとウチの首から手をはなした。もうウチは斎藤の言いなりになるしかなかった。
    斎「やっぱリオちゃんオッパイでかいしスタイルいいねぇ〜」
    斎藤はヘラヘラしながらウチの体中を舐めまわした。

    2006-04-03 02:52:00
  • 397:

    マリア ◆b3549jSUig

    斎「イレるねぇ〜」
    ウチは涙が溢れた。さっきからウチの携帯がずっと鳴ってる。りょうかな・・。だけど両手を掴まれててでられへん。
    りょう、ごめん・・。ごめんなさい・・・。頭の中で何度も繰り返した。

    2006-04-03 02:56:00
  • 398:

    マリア ◆b3549jSUig

    8時のあら∪サン?なんて言っていいかわからんけどウチのこんなしょーもない話でも読んでくれてる方がいてその方達が読みにくくなってしまってるので荒らされてるのは正直悲しかったです↓↓だけどちゃんと謝りにきてくれてよかった?これからは荒らしぢゃなくて普通に読んでくれたら嬉しいです?

    2006-04-03 03:07:00
  • 399:

    マリア ◆b3549jSUig

    ただ目を閉じて、事が終わるのを待った。


    斎藤はウチの財布から札をぬきその場にウチをおろし車で走り去った。最後に「この事誰かに言うなよ。って言えるわけないか?ついてきたオマエが悪いねんもんなぁ〜ハハッ!」って言うて。ウチは放心状態でその場に座り込んだ。涙はもうでてこない。

    2006-04-04 03:27:00
  • 400:

    マリア ◆b3549jSUig

    何分ぐらいそうしてたやろぉ・・。
    「なぁ!何してんのぉ〜?」
    ウチはその声で我に返った。ここどこ・・?
    横を見ると原付きに乗った2人組のヤンキーがウチに話しかけてきてた。ライトでてらされる。まぶしい。
    マ「ここどこ?」

    2006-04-04 03:34:00
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