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*ΒEΤTΕRFLY*

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  • 1:

    マリア ◆b3549jSUig

    アンタは
    染まってしまったんやね
    真っ黒な
    この街の色に...
    揚羽蝶の羽みたいな
    この街の色に...
    人の欲が渦巻いてる
    この街の欲に...
    溺れてしまったんやね
    だけどウチにとって
    アンタは誇リや
    この街で必死に生きて
    きたアンタはウチの誇リや

    2006-01-30 02:05:00
  • 2:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチの周りにおる友達は「祥子、絶対マリアとおったら男に声かけられるからマリアとおんねんで?」とか言うてたけど祥子はウチの男とったことはなかったしウチはあんまそうゆうの気にせんかった。だからか祥子は中学を卒業してからもよく遊びに誘ってきた。

    2006-01-30 02:29:00
  • 3:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは夜の仕事してるヤツ全部が嫌いやった。ホストもスカウトもボーイも。女で仕事してるヤツは全部。何より声かけられんのがウザかった。むこうも声かけんのが仕事やからしゃーないけどウチは働く気も行く気もないからそれはウザい以外のなんでもなかった。今思ったらそれ以外理由ってあんまなかったけど?だからウチはできるだけ目合わさんように下向いてスーツ集団が通り過ぎるのを待った。

    2006-01-30 02:55:00
  • 4:

    マリア ◆b3549jSUig

    足元を見てウチの前を通り過ぎたのを確認して顔を上げるとまだ一人おった?目合ったけどすぐ反らしたらそいつはスーツ集団を追い掛けて小走りで走ってった。ウチは一安心して煙草をふかした?のもつかの間でさっきのヤツが今度はウチのほうへ小走りでやってきた?

    2006-01-30 03:03:00
  • 5:

    マリア ◆b3549jSUig

    「なにしてんのぉ〜?」
    無視した。
    「何才?」「…16。」
    いつもほんまの歳より上に見られて声かけられるけどほんまの歳言うたら「そっかぁ〜!ありがとう」とか言うてどっか行く。しかも愛想悪いからほぼ100?の確立で。だけどアイツは行かんかった。これも今思えばただのナンパやけど?

    2006-01-30 03:22:00
  • 6:

    マリア ◆b3549jSUig

    「今年17?!」
    「・・・せやけど?」
    「同いやん?何月生まれ?」
    「12月。」

    2006-01-30 03:26:00
  • 7:

    マリア ◆b3549jSUig

    「ほんぢゃあ俺の方がちょい年上やわ?俺5月生まれやから?」
    ウチもやったけど同じ年に見えへんかった。無理して着たスーツが笑うとまだ幼い顔を大人に見せてた。

    2006-01-30 03:32:00
  • 8:

    マリア ◆b3549jSUig

    それからそいつはウチが友達を待ってる言うたら友達が来るまでおる言いだした。ウチは帰れ言うたけどそいつは笑顔で嫌や言いよった。でも不思議やったんがまたペラペラ喋るんか思ったらそいつは黙ったままウチの隣座っててん。ボーっと真っ青な空、眺めて。

    2006-01-30 03:38:00
  • 9:

    マリア ◆b3549jSUig

    それからちょっとして祥子が走ってくんのが見えた。祥子「マリア〜?ごめん?・・・・・てゆうか誰??」マリ「知らん?行こや」ウチは祥子の手ひっぱって行こうとした。「ちょちょちょっ待って、待って?番号教えて?」マリ「嫌っ??」「待ってよ?お願い?」そいつは情けない顔してお願いのポーズしてウチを見た。マリ「だから嫌言うてるやんけ?」そんな会話が10分ぐらい続いた。

    2006-01-31 00:53:00
  • 10:

    マリア ◆b3549jSUig

    延々続くウチとそいつの言い合いにしびれをきらした祥子が言った。祥「もぉ〜だ・か・らぁ〜マリア、夜の仕事してる奴嫌いやからそんなお願いしても無理やって??」「仕事とか関係なしで教えてほしいねん?」祥「ほんまあんたひつこいなぁ〜?笑 ウチが教えたるわ?はい、これマリアの番号?」マリ「ちょっと?祥子何してんねん??嫌やって??」って言うてる間にそいつは祥子の携帯からウチの番号をメモって笑顔で言うた。

    2006-01-31 01:01:00
  • 11:

    マリア ◆b3549jSUig

    「俺、りょうやから?もう声かけられたらあかんでぇ〜?」そいつはまた小走りで去って行った。・・・・・・・マリ「祥子、何してくれてんねん?」祥「まぁええやんっ?あのまんま喋ってても話終わらんかったやん?マリア男おらんしあいつケッコォ男前やしええやんっ?」

    2006-01-31 01:16:00
  • 12:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは連絡とらんとこ思った。だけどなんか知らんけど毎日メールするようになってた。ほんまに仕事してるんか??ってゆうぐらい起きてから寝るまで。思ったら気になってたんかも知らん。ボーっと空眺めてたあいつの顔が・・・。りょうはミナミでボーイしてる言うてた。歳はお兄ちゃんの保険証使ってごまかしてるから大丈夫とかなんとか言うてたけどウチにはよぉわからんかった。

    2006-02-01 02:05:00
  • 13:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチがミナミ行った時にはひっかけで喋ったりしたけど遊ぼうって言われても遊ばんかった。夜の男は信用でけへん。そのうち諦めるやろ思ってたけどそんなんが2ヵ月ぐらい続いた。

    2006-02-01 02:10:00
  • 14:

    マリア ◆b3549jSUig

    最近りょうは誘っても断られるって事をやっと学習したらしい。
    り「遊ぼぉ〜?」
    マ「無理?」
    り「やんなぁ〜?」
    これがいつものメール。

    2006-02-02 02:25:00
  • 15:

    マリア ◆b3549jSUig

    だけどその日は違った。
    り「マリアぁ〜?仕事終わった?遊ぼぉ〜???」
    マ「ええで?」
    り「えっ本気?遊んでくれるん?からかってる?」

    2006-02-02 02:28:00
  • 16:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「本気?始発でミナミでるわ?」
    もう4月になってた。朝5時。まだ薄暗いホームから見える桜が妙に綺麗やった。その時のウチは何も知らんかってんな。りょうのホンマの寂しさも。ただこわかった。りょうを好きになってまいそうで。

    2006-02-02 02:36:00
  • 17:

    マリア ◆b3549jSUig

    ミナミに着くと改札のところにりょうが座ってた。ウチらはどこも行くとこなくて結局りょうの家に行く事になった。

    2006-02-02 02:45:00
  • 18:

    マリア ◆b3549jSUig

    りょうは一人暮らしやった。ほんま何もない部屋。布団とテレビとコンポが置かれてるだけの殺風景な部屋。

    2006-02-02 02:50:00
  • 19:

    リサ

    読んでるょ-(o^□^o)
    頑張ってなぁ☆

    2006-02-02 02:55:00
  • 20:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「なんで一人暮らしなん?寂しくないん?」
    り「寂しいよ?だけど俺ほとんど店泊まったり友達んとこ行ったりしてここ帰ってけぇへんし?」
    マ「ぢゃあなんで借りてるんよ??」
    り「うーん、なんとなく??笑」

    2006-02-02 02:57:00
  • 21:

    名無しさん

    綴り間違って、ベターフライになってるよ  BUTTERFLYの間違い 

    2006-02-02 02:57:00
  • 22:

    マリア ◆b3549jSUig

    それからりょうはとんでもない事を言いだした。
    「だからなぁマリア。一緒に住んでっ?」・・・・・・・・・・・・・・!!!!!!え?何言うてますの???ウチは自分の耳を疑った。だってウチら付き合ってもないやん?

    2006-02-02 03:02:00
  • 23:

    マリア ◆b3549jSUig

    リサさん?読んでくれてありがとぉ??頑張ります?
    名無しさん?マヂでぇ?ごめんなさい?教えてくれてありがとう?なおせないんでこのまんまでいきます?

    2006-02-02 03:07:00
  • 24:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「・・・は?何言うてるん?そんな冗談いらんし?」
    り「本気やし?今すぐって言わんから考えてて?」
    マ「考えるも何もマリア、あんたと住まんで?」
    り「まぁ〜一応考えてって?」

    2006-02-03 02:12:00
  • 25:

    マリア ◆b3549jSUig

    記憶にもほぼないパパが毎月送ってくる養育費とお兄ちゃんが生活費を入れてくれるおかげでそんなに迷惑はかけてなかったけどそろそろママにも楽させてあげたかった。それにママには再婚の話があった。ママは家に居てほしいって言ってたし再婚相手の人も嫌いぢゃない。だけどやっぱりそうなれば家には居づらい。

    2006-02-03 02:31:00
  • 26:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「・・・わからん。幸せやけど正直居てたらあかん気する。」
    ウチは気づいたらペラペラ今までの事、今の状況を話してた。急にあんな事聞かれてあの時りょうには隠しても全部見透かされてるような気したんやん。

    2006-02-03 02:38:00
  • 27:

    マリア ◆b3549jSUig

    り「・・俺はマリアの気持ちわかるよ。俺も同じやから。俺はおかんおらんねん。俺がちっちゃい時でてったらしい。今はどこで何してんのかも知らんわ・・。おとんもほとんど家にはおらんかったなぁ〜。ほんで中学卒業して何しよ思ってた時に先輩に今の店誘われて家でた。・・・だからな一緒に住もうや。俺、毎日帰ってくるから。」

    2006-02-03 02:49:00
  • 28:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「・・ウチら同じやな。」
    り「せやな。だから俺、マリアとやってける思うねん。」
    マ「わかった。考えてみるわ?」
    ウチらはその日別々に寝た。りょうはウチをベットに寝かせて自分は寝てた。ウチはヤラれるかなって警戒してたからなんか意外やった。

    2006-02-03 02:56:00
  • 29:

    マリア ◆b3549jSUig

    訂正
    〈床で〉がぬけてました?
    →りょうはウチをベットに寝かせて自分は床で寝てた。

    2006-02-03 02:59:00
  • 30:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチはほんまに迷った。夜の男は信用でけへん。だけど今のウチにはおいしい話やった。
    それから1ヵ月ウチらはよく会うようになった。だけど相変わらずりょうは何もしてけぇへんかった。早起きして遊びに連れってくれたりもした。

    2006-02-03 03:05:00
  • 31:

    マリア ◆b3549jSUig

    そんな時、その日はりょうの家にいた。りょうの携帯には時々女のコから電話がある。話を聞いてると店のコらしかった。だけどその日は違った。
    り「はい。・・・だから無理やって?もう終わったやん。俺、今大事な子おんねん。・・・・・うん。今までの俺やったらそうやけど今回本気やねん。・・・・・うん。ごめん。」

    2006-02-03 03:15:00
  • 32:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチの心臓は耳元で音が聞こえるぐらいうるさく鳴ってた。電話の相手は誰?その話の人は誰?―――――――――――ウチはりょうを好きになってた。

    2006-02-03 03:18:00
  • 33:

    マリア ◆b3549jSUig

    電話を切ったりょうにウチは何も言われへん。りょうも何も喋らん。ウチらは無言なった。
    先に話したのはりょうやった。
    り「今さっきのん元カノやねん。だいぶ前に別れててんけど俺いい加減な事してた。・・・だけど今終わらしたから。俺、本気やねん。付き合ってください・・・!」
    マ「・・・・・はいっ?」

    2006-02-03 03:25:00
  • 34:

    マリア ◆b3549jSUig

    付き合ってすぐりょうがママに話しにきてくれて二人で説得してウチらは一緒に住み始めた。ウチは働くって言うたけどりょうは心配やからって働かせてくれへんかった。だけど約束したとおり毎日帰ってきてくれた。何もなかった部屋はウチの荷物や二人の写真で賑やかになった。ウチはあの時自分のほんまの居場所見つけた気した。

    2006-02-03 03:34:00
  • 35:

    マリア ◆b3549jSUig

    けど一緒に住みはじめてわかったんはりょうがほんまに寂しかったって事。りょうは一人では寝ぇへん。ちっちゃい子みたいに。昔テレビで言うてたんやけどちっちゃい時親から愛情を受けられへんかった子は大人になって恋人に甘えたり子供返りをする事があるらしい。りょうはそうやったんかもしらん。だからかウチをママって呼ぶ。

    2006-02-04 14:21:00
  • 36:

    マリア ◆b3549jSUig

    りょうが夜の仕事初めたんも夜、家に一人でおんのが嫌やったかららしい。一緒におればおるほどりょうの今までの寂しさが伝わってきた。それが痛いぐらいわかったんはウチが友達に呼びだされて家をあけた日やった。

    2006-02-04 14:30:00
  • 37:

    マリア ◆b3549jSUig

    りょうは毎週日曜が休みやった。土曜日の夜。その日もいつものようにご飯つくってりょうを待ってると友達の美奈から電話が鳴った。

    2006-02-04 15:42:00
  • 38:

    マリア ◆b3549jSUig

    美奈「もっしー?マリアぁ?今マリアんちの近くまで来てるからでといでよぉ?」
    マ「けどウチ、りょう待ってやなあかんねん?」
    美奈「ええやん?ちょっとだけ?なっ?お願い?みんなおるしっ?」
    マ「うーん・・・ほなちょっとだけなっ?」

    2006-02-04 15:47:00
  • 39:

    マリア ◆b3549jSUig

    りょうに電話したら行っておいでって言うてくれたからウチは朝までには帰ってくるつもりで行った。
    行くと久々に会う子らがいっぱいおった。先輩も来ててほんまに楽しかった。気づいたら昼なってた。ウチは家の近くまで送ってもらってりょうを起こさんようにそっと玄関の戸をあけた。

    2006-02-04 15:54:00
  • 40:

    マリア ◆b3549jSUig

    戸を開けた瞬間・・・りょうは玄関の前に座ってた。と思ったら次の瞬間抱きついてきた?
    マ「えっ?あんたどうしたん?なんで寝てないの?!」
    り「一人で寝ようと思ったけど寝られへんかった・・」

    2006-02-04 15:59:00
  • 41:

    じの

    頑張れぇぃ?

    2006-02-04 16:05:00
  • 42:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「ごめんな・・」
    り「ううん。俺、情けないよなぁ〜?マリアおらな寝られへんとか・・・。もう帰ってけぇへん気してこわかってん?」
    マ「ウチここ以外帰るとこないやんっっ」
    ベットに入るとりょうは安心したんかそうとう疲れてたんか、ソッコォ寝た。

    2006-02-04 16:08:00
  • 43:

    マリア ◆b3549jSUig

    じのサン?ありがとう?頑張ります??

    2006-02-05 08:11:00
  • 44:
    2006-02-06 01:09:00
  • 45:

    マリア ◆b3549jSUig

    47サン?ありがとう???

    2006-02-06 02:07:00
  • 46:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチにはりょうが必要なんやと思った。りょうはウチを必要としてくれた。こんなどうしようもないウチを。何もでけへんのに・・・。
    それからもりょうの寂しがりはひどい日とマシな日があった。ひどい日はウチがトイレ行っただけで起きる。寝呆けてウチの名前を何回も呼ぶねん。ウチはどこも行かんのに・・。マシな日でも寝る時はウチの手握って寝る。痛いぐらい強く。

    2006-02-06 02:21:00
  • 47:

    マリア ◆b3549jSUig

    あの子を見てると時々思った。人間ってこんな寂しい生き物なん・・・?って。
    それでもりょうは次の日には仕事に行く。たぶんそんな顔、誰にも見せんと・・・。頭下げて、無視されて・・・。疲れてウチんとこ帰ってくる。

    2006-02-06 02:30:00
  • 48:

    マリア ◆b3549jSUig

    りょうは頑張ってたと思う。あの時のウチらの年の子らはみんな遊んでた。働いてる子もまた仕事辞めた。とかそんな話は日常茶飯事やった。だけどりょうは仕事嫌やぁ〜とか言いながら風邪の日もどんだけ寝てなくても仕事に行った。昼の仕事してる子とは時間が合わんからほんまは遊びたいくせにりょうが地元の友達の約束断ってんのもウチは知ってた。

    2006-02-06 03:00:00
  • 49:

    マリア ◆b3549jSUig

    だけどそんなりょうが一度だけ仕事を辞めかけた事があった。それはりょうが一回だけベロベロなって帰ってきた日。チャイムが鳴って戸を開けるとりょうは一人で歩かれへんぐらい酔って店長に支えられて帰ってきた。
    マ「えっ?りょうどうしたん?」
    り「あっマリアやぁ〜〜ただいまぁ〜〜」
    りょうは時々酔っ払って帰ってくるけどこんな酔ってるりょうは初めて見た。

    2006-02-06 03:02:00
  • 50:

    名無しさん

    2006-02-06 13:06:00
  • 51:

    マリア ◆b3549jSUig

    53サン?ありがとぉー???

    2006-02-07 03:14:00
  • 52:

    マリア ◆b3549jSUig

    しかも目の上と唇が切れて血がでたあとがあった。
    マ「ただいまちゃうわ?あんたどうしたんって??」
    り「マリアぁ〜そんな怒らんといてぇ〜・・・ってか気持ち悪い・・吐く〜・・」
    マ「待って?待って?トイレ行っておいで?」

    2006-02-07 03:19:00
  • 53:

    マリア ◆b3549jSUig

    りょうがトイレに行ったのを確認してウチは店長に聞いた。
    マ「りょうどうしたんですか?なんかしたんですか?」
    店「う〜ん・・・ちょっとな?」
    マ「誰かと喧嘩したんですか?ほんま教えてください?」
    店「・・・あいつ、客と喧嘩しよってん?」

    2006-02-07 03:24:00
  • 54:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「えっ・・?!なんで・・?」
    そん時りょうがトイレからでてきたけどまだ気持ち悪いらしくてベットに直行した。
    店「ちょっと外で話していい?」
    ウチと店長は玄関の外で話した。

    2006-02-08 02:00:00
  • 55:

    マリア ◆b3549jSUig

    店「なんか俺ちょっと外でてて戻ったらあいつ見た事ないぐらいキレて客に殴りかかってたんやん。一応、あいつが外つれだしてたからまだそんな大ごとにはならんかってんけど・・・」
    マ「・・・え?なんでそんなんなったん?りょう、理由なくそんなんする子ちゃう・・・」

    2006-02-08 02:10:00
  • 56:

    マリア ◆b3549jSUig

    店「・・・うん。俺もあいつが店入ってきた時から知ってるしそれはわかってるからそこにおったやつらに聞いたんやん。んぢゃあどうも原因はマリアみたいやねん・・・。」
    マ「・・・なんで?なんでなん?」

    2006-02-08 02:33:00
  • 57:

    マリア ◆b3549jSUig

    店「なんかなぁ客もタチ悪い客でだいぶ酔ってて色んなもんにケチつけてたらしいわ。ほんで支払いの時にぼったくりやってやかりよって初めに殴ったんは相手やねんけどあいつは我慢してたみたいやわ。けどマリアとのペアリングあるやんか?あれを客がおちょくってとろうとしたらしんやん。そっからあいつキレそうやって他のやつが間に入ってんけど客も酔ってもうてるからあいつの携帯に貼ってるマリアとのプリクラはがしたらしいんやわ?

    2006-02-08 02:40:00
  • 58:

    マリア ◆b3549jSUig

    そっからあいつキレてもうて殴ったみたいやわ?俺らの仕事では、よぉある事やからあいつもなれてるはずやねんけどな?まぁ相手も酔ってたしそのあと俺ちゃんと話つけたからマリアもあんま心配すんなよっ?ほんであいつ顔もあんなんやし色々疲れてるみたいやし特別に2・3日休めって伝えといて?」

    2006-02-08 02:50:00
  • 59:

    マリア ◆b3549jSUig

    店長にお礼言うて見送った後ウチはちょっとだけ泣いた。なんか知らんけどすごい悔しかった。その客、今すぐにでも殴りにいきたかった。ウチのりょうに何すんねん・・・。りょう何も悪いことしてへんやんか・・・。ウチはりょうが好きやった。ほんまに、ほんまに・・・。

    2006-02-08 03:02:00
  • 60:

    マリア ◆b3549jSUig

    家に戻りりょうを起こさんようにそっとベットに入った。するとりょうはまたウチを抱き締めた。痛いぐらい・・・。
    マ「えっ?あんた起きてたん?」
    り「うん。・・・店長と何話してたん?」
    マ「ううん。別に?っってかあんた疲れてんねんしはよ寝ぇ?」

    2006-02-09 03:30:00
  • 61:

    マリア ◆b3549jSUig

    り「眠くない?今日のん聞いたんやろ・・?」
    ウチは何を言うたらいいんかわからんくて煙草に火をつけた。煙を深く吸い込み吐き出しながら言った。
    マ「・・・聞いたで。」
    り「・・・ママは俺嫌いなる?」
    りょうがなんか泣きだしそうに見えてウチはりょうを抱き締めた。

    2006-02-09 03:38:00
  • 62:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「なるわけないやんか?あんたなんも悪い事してへんやん・・・・?」
    それ言うてウチは泣いてもうた。
    り「ママ泣かんといてっ。なっ?マリアが泣くことないやんかっ。なっ?泣きやんで?」
    マ「あんたが泣かんからウチがかわりに泣いたってんねん?悔しいやん?・・・なんでプリクラの事なんかでキレたん?」

    2006-02-09 03:46:00
  • 63:

    マリア ◆b3549jSUig

    り「・・・だってな、あれ貼った時お互いはがさんとこって約束したやん・・・。・・・我慢しよ思ってんけど気ついたら殴ってたわっ?頑張ってのばしてんけどぐちゃぐちゃなってもうはられへんようなってもた。・・・ごめん。」
    りょうはポケットからくしゃくしゃになったプリクラをとりだして、悲しそうに笑った。
    マ「プリクラなんかまた撮ったらいいやんっ?なっ?そや?明日撮りに行こっ?」

    2006-02-09 03:59:00
  • 64:

    マリア ◆b3549jSUig

    り「せやなっ?明日行こう?久々にデートしよかっ?最近あんま遊びに行ってなかったし?」
    マ「うんっ?」
    り「・・・マリア。俺な仕事辞めるかもしれん。昼の仕事しようかと思うねん。マリアもそのほうがいいやろ?」
    ウチは正直そうしてほしかった。こんな事もう嫌やったし、ずっとりょうには昼の仕事してほしかった。だけど逃げて今の仕事を辞めてほしくはなかった。りょうが頑張ってるの知ってたから・・。

    2006-02-09 04:08:00
  • 65:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「・・・ウチはどっちでも応援すんでっ。りょうの好きなようにすればいい。・・・ただマリアが嫌がるから今の仕事辞めるとかそんなんは考えんといてっ。りょうがどの仕事しててもりょうにおかえりって言うのがマリアの仕事やしなっ?」
    り「わかった。マリアありがとうな。」

    2006-02-09 04:19:00
  • 66:

    名無しさん

    ヤバッ(●´Д`●)超ハマる♡

    2006-02-09 05:12:00
  • 67:

    マリア ◆b3549jSUig

    69サン?ありがとぉー??バリ嬉しいしっ??最後までハマっててなぁ??

    2006-02-10 03:12:00
  • 68:

    マリア ◆b3549jSUig

    次の日、二人で梅田に行った。やっぱ仕事休んでるしりょうはミナミに行きたくなかったんやと思う。二人で約束のプリクラ撮って、買い物して、ご飯食べて・・・。ウチは楽しかった。こんな普通のカップルみたいな事、久しぶりやもん。りょうも笑ってるけど無理してるようにも見えた。

    2006-02-10 03:27:00
  • 69:

    マリア ◆b3549jSUig

    家に帰りウチは我慢できずに言った。
    マ「なぁ・・あんたほんまは仕事続けたいんぢゃないの?」
    り「・・・そんな事ないよっ?俺、ちゃんと昼の仕事すんねん?」
    マ「ウチあんたの事なんもわかってないと思ってるん?」

    2006-02-10 03:34:00
  • 70:

    マリア ◆b3549jSUig

    り「・・・俺な、正直今わからん。今の仕事してたら色んなもん見るねん。鼻の下のばしたあほなおっさんに頭下げてボロクソ言われて、女の子の機嫌とって・・俺何してるんやろって思うねん。それで金稼いでる俺って汚いよな・・・。」

    2006-02-10 03:45:00
  • 71:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「・・・りょうは汚くないよ。ウチは夜の仕事した事ないからそのしんどさとかそうゆうのんわからんけど・・・。なんて言うたらいいんかわからんけど・・・りょうは汚くない?」

    2006-02-10 04:02:00
  • 72:

    マリア ◆b3549jSUig

    りょうはウチの必死さに吹き出して笑った。ほんでウチに抱きついてきて言うた。
    り「俺、仕事行くわ?マリア、ありがとう?俺、金貯める?そっから昼の仕事する?だから金貯まったら結婚してなっ?」
    マ「まぁ気長に待ってるわ?笑」
    りょうは不安やってんやろな。誰だって将来不安になる。あの子のあの時の気持ち考えるとウチは押し潰されそうになる。なぁ、りょう。この時、止めてたら・・・。ウチは今もそう悔やんでなりません。

    2006-02-10 04:12:00
  • 73:

    ☆彡

    気になります!!

    2006-02-10 06:55:00
  • 74:

    名無しさん

    2006-02-10 21:35:00
  • 75:

    マリア ◆b3549jSUig

    ☆彡サン?気になってくれてありがとう??完結までよろしくっ???
    77サン?ありがとうね???

    2006-02-11 01:09:00
  • 76:

    マリア ◆b3549jSUig

    りょうは言うた通り次の日から仕事に行くようになった。毎日、眠い〜とか文句言いながら・・・。だけど帰ってきたらその日あった事をペラペラうるさいぐらい話してくる。ちっちゃい子が学校であった出来事をママに話すみたいに・・・。うるさいけどそうゆうりょうを見てると愛しくて可愛くて仕方なかった。

    2006-02-11 01:18:00
  • 77:

    マリア ◆b3549jSUig

    りょうがウチの腕の中で寝てんのがあたり前で、りょうがウチの側におんのがあたり前で、同じ毎日。平凡やけど幸せな日々が続いた。

    2006-02-12 04:34:00
  • 78:

    マリア ◆b3549jSUig

    あの時のウチはずっとそんな日が続く気してた。・・てゆうよりずっと続いてほしいって願ってた。だけど幸せな日々は続かんかった。
    雨の降る日やった。窓にあたる雨の音が部屋にやけに響いてウチは寝つけずにいた。――ウチが寝られへんのは雨だけのせいぢゃない。りょうが帰ってけぇへん。電話もでぇへん。今までこんな事一回もなかったのに・・・

    2006-02-12 04:54:00
  • 79:

    名無しさん

    2006-02-12 17:50:00
  • 80:

    かな

    読んでるょ!待ってマス♪

    2006-02-13 13:26:00
  • 81:

    マリア ◆b3549jSUig

    82サン?ありがとう??
    かなサン?読んでくれてありがとッ??更新遅くなっちゃっててごめんなさい?今日はちょっと更新できないんでまた明日か明後日更新するから待っててね??

    2006-02-14 03:10:00
  • 82:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは心配で仕方なかった。でぇへんってわかってても何回も電話した。お願い、でて!って願いながら・・・。なんでもいいから電話にでてほしかった。
    結局ウチは一睡もする事もなく窓の外では鳥の鳴く声が聞こえてた。
    その時・・・玄関の戸が開く音がした。
    ガチャっ・・・・

    2006-02-16 02:08:00
  • 83:

    マリア ◆b3549jSUig

    りょうが帰ってきた安心感となんで?ってゆう怒りでウチは泣いてた。・・・りょうは何も言わん。
    マ「・・・どこ行ってたん?・・・なんで電話でぇへんかったん?なんでよ?!」
    り「・・・・・。」
    マ「・・・なんか言えや!!なぁ!!!」

    2006-02-16 02:15:00
  • 84:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは手元にあった枕をおもっきりりょうに投げつけた。
    り「・・・ったいなぁ!お前浮気したんやろ!!せやのに俺にそんなん言うてくんなや!!!」
    ウチは自分の耳を疑った。・・・・え?なんで??
    マ「・・・はぁ?ウチ浮気なんかしてへんわ!!なんでそうなったん?」

    2006-02-16 02:23:00
  • 85:

    マリア ◆b3549jSUig

    り「もう隠さんでええわ!俺とも別れたいんやろ!!」
    マ「だからなんでそうなってん?!ウチ浮気なんかしてへん言うてるやろ!!」
    り「・・・俺、お前が男と写ってる写メ見たもん・・・。なぁ、なんでなん?俺、そんなあかんかった?俺、お前だけは信じたかったわ・・・。」
    りょうは頭を抱え込んでその場に座り込んだ。
    ウチは何が何かわからんかった。

    2006-02-16 02:29:00
  • 86:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「ちょっ・・りょう!どうゆう事?ちゃんと話して?誰に見せられたん?」
    り「・・・・・言わん約束したから言われへん。」
    マ「今そんなん言うてる場合ちゃうやん!話してくれなウチもわからんやんか!!」
    り「・・・・・・祥子ちゃんに見せてもらった・・。」

    2006-02-16 02:36:00
  • 87:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは唖然とした。なんで祥子が?・・・・なんで?
    ウチはまた涙が溢れてきそうなのを必死に堪えて言った。
    マ「どうゆう事?ちゃんと説明して・・・」
    り「・・・マリア・・。ほんまに浮気してないの・・・?」
    マ「するわけないやん。ウチ、りょう以外の男いらんもん・・・!!」

    2006-02-18 03:21:00
  • 88:

    マリア ◆b3549jSUig

    り「・・・っ、マリっア・・ごめっん・・ごめん・・・。俺、マリア信じられへんかった・・・。」
    りょうは泣いてた。それからりょうはあった事を話した。1ヵ月ほど前りょうの店のボーイが祥子をスカウトしてきて祥子はりょうの店で働きだしたらしい。「マリア、夜の仕事嫌いやしマリアにキャバしてんのバレたくないから黙ってて。お金貯めるまでやから・・・」ってりょうにもっともらしい理由で口止めして。

    2006-02-18 03:30:00
  • 89:

    マリア ◆b3549jSUig

    それから祥子はりょうを何度か遊びに誘いそれをりょうが断るとウチが浮気してるとか言いだしたらしい。たぶん「祥子、マリアの事友達やと思ってるしこんな事言いたくないんやけど・・・」とかブリッコ全開で。初めはりょうも信じひんかったらしいけど写メで信じてしまったらしかった。それはいつも祥子が人の男とる時の手口やった。

    2006-02-18 03:37:00
  • 90:

    マリア ◆b3549jSUig

    写メを見たらウチの隣に映ったその男は幼なじみのこぅちゃんやった。たぶん前の飲み会で皆ベロベロになってた時に撮ったやつやろう。りょうが誤解するのも仕方ないぐらい仲良さげに写ってたけどこぅちゃんとは産まれた時からの付き合いだし何かあったこともないし何かあるわけもない。だけど不運にもりょうはこぅちゃんの事は知ってたけどこぅちゃんの顔は見た事なかった。

    2006-02-18 03:51:00
  • 91:

    マリア ◆b3549jSUig

    話が終わるとウチは悲しさより怒りでいっぱいやった。
    マ「ほんであんたは昨日どこ行ってたん?!」
    り「・・・。」
    マ「黙ってたらわからんやろ!!!」

    2006-02-19 03:08:00
  • 92:

    マリア ◆b3549jSUig

    り「・・ごめっん。俺、祥子ちゃんが言うた事ホンマやと思って・・・めっちゃ飲んで・・・・あんま覚えてないけど・・元カノとおった・・・。」
    ウチは混乱する頭の片隅で冷静に目の前が真っ暗なるってこうゆう事やねんなと思った。その後は感情が一気に溢れ出して自分が自分ぢゃないみたいに泣き叫んだ。横ではりょうが何回も謝ってる。だけどあの時のウチには聞こえへんかった。

    2006-02-19 03:28:00
  • 93:

    マリア ◆b3549jSUig

    何時間泣いたんやろ・・・。カーテンを閉じたままの部屋は昼なんか夜なんかわからんかった。ウチは泣き疲れて寝てもうてた。隣にはりょうがおる。寝息たてて寝てるりょうはやっぱり愛しかった。だけど許されへんかった。ウチのりょうやのに・・・。なぁ元カノとどんな話したん?なぁウチに見せるりょうを元カノにも見せたん?・・・・・りょうとこれ以上一緒におられへん。そう思った。ウチのこの時の答えは間違ってたんか正しかったんかは今もわからん。だけどウチのこの答えがりょうを追い込んだのは事実や。・・・りょう、ごめんな・・。

    2006-02-19 03:46:00
  • 94:

    マリア ◆b3549jSUig

    考えたらまた涙がでてくる。ウチが鼻をかむ音で起きたんかいつもは寝起きの悪いりょうがパチッと目をあけた。目と目が合う。りょうは起きあがりウチの顔を覗き込んで言った。
    り「・・・泣かせてごめん。」
    マ「・・・・。」
    り「俺、信じてもらえるように頑張るから・・・。」

    2006-02-22 02:56:00
  • 95:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「・・・りょう、ごめん。ウチやっぱ無理や。・・・りょうの事好きやって思うたびに昨日の事思い出すと思う。そんなん二人とも幸せぢゃないやん。だっ・・から別れっ・・ようっ・・・。」
    ウチは最後まで言う前に泣いてしまった。それを聞いたりょうは泣きそうな顔になってウチの手を掴み何度も横に首を振った。
    り「・・・嫌やっ!絶対嫌や!!・・・頼むわぁ・・。別れるとか言わんとってくれやぁ・・!!!俺・・マリアぢゃないとあかんねん・・!!もう二度と裏切らんから・・!!!」

    2006-02-22 03:10:00
  • 96:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは涙を拭いて笑顔で言うた。
    マ「もう無理やって。りょうにはいい人また見つかるよ!」
    りょうは「・・・なんでやねん・・」って言うた後下向いたまま何も言わなくなった。たぶん泣いてたんやと思う。肩が震えてた。
    ウチは持てるだけの荷物を手早くカバンにつめた。もう限界やった。これ以上おったらウチはりょうを抱き締めてしまう。髪を撫でてしまう。涙を拭いてあげてしまう。だけどそれは絶対したらあかん。そんな優しさ残酷なだけやから。

    2006-02-22 03:19:00
  • 97:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチが荷物をまとめ終わってもりょうは下を向いたままやった。
    マ「りょう、鍵ここ置いとくな。今までありがとう。」
    り「・・・・・。」
    ウチは机の上に鍵を置き、いつもより重く感じる家の戸を開けた。

    2006-02-22 03:26:00
  • 98:

    マリア ◆b3549jSUig

    戸を開けると涙で濡れた頬が冷たかった。冬ももう終わり。陽の光を浴びたアスファルトを見てた。ウチは人の目も気にせんと大声で泣いた。りょうと暮らした1年8ヵ月。楽しい事もあった。泣いた日もあった。喧嘩した日も。だけど毎日起きたら隣にはりょうがおった。眠る時にも隣にはりょうがいた。どんだけ喧嘩しても手繋いで寝たよな。幸せで幸せで・・・目眩がするぐらい毎日愛してたよ。りょう・・・。あたし達は18になってた。

    2006-02-22 03:44:00
  • 99:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは勢いで出てきたものの途方にくれた。実家には帰られへん。ママの再婚相手がおる。それにママに心配かけたくなかった。ウチは散々考えた結果、美奈に電話した。
    マ「もっしー?美奈ぁ?今から行ってええ?」
    美奈はウチが泣いてる事に気づいてかなり焦ってる。
    美奈「えっ・・ええけど、あんたどうしたん?」
    マ「とりあえず着いたら話す?今から行くわ?」

    2006-02-23 01:42:00
  • 100:

    マリア ◆b3549jSUig

    美奈の家に行くのは久しぶりやった。中学の時は毎日のように美奈んちに集まってそれから遊びに行くのがウチらのお決まりコースやったからなんか懐かしかった。
    ピンポーン?
    美奈は待っててくれたみたいですぐに玄関の戸が勢いよく開いた。美奈は両手に大量の荷物を持ち半泣き状態のウチにビックリしながら「いらっしゃい?寒いねんからはよ上がりなさぁ〜い?」って。美奈の優しさにウチはまたボロボロ涙がこぼれた。

    2006-02-23 01:51:00
  • 101:

    マリア ◆b3549jSUig

    部屋に入ると美奈が「あんた好きやったやろ?飲みやっ?」ってホットミルクティーをくれた。また泣いてるウチの頭を美奈はずっと撫でてくれてた。散々泣いてウチが落ち着くと美奈は煙草の煙に目を細めウチに一本煙草を差出した。
    美奈「まぁ〜一服しぃや?で?何あったん?」
    ウチは祥子とりょうの事を一気に話した。

    2006-02-23 01:58:00
  • 102:

    由里

    今一気に読みました(^O^)
    かなりハマった?
    頑張ってね?よかったらウチの小説ものぞいてねン??
    =誠=です??

    2006-02-23 02:22:00
  • 103:

    マリア ◆b3549jSUig

    由里サン?ハマってくれて&読んでくれてありがとぉ〜??=誠=ってタイトル覚えてる???今度バッチリ読ましてもらいますねぇッ??

    2006-02-23 02:53:00
  • 104:

    名無しさん

    2006-02-23 12:57:00
  • 105:

    マリア ◆b3549jSUig

    107サン?ありがとぉ?

    2006-02-24 02:36:00
  • 106:

    マリア ◆b3549jSUig

    美奈「つぅかありえなくねぇ???だからウチ、昔っから祥子好かんかってん?・・・だってマリアなんもしてへんのにっ・・・なんでマリアがそんなんされなあかんの?!」
    美奈はめっちゃキレてたのに途中で泣きだしてしまった。
    マ「・・・美奈、ありがとうな。」
    美奈「ウチ、もうマリアがなんて言うても祥子許さんから。」
    美奈は目もこすって涙をふき低い声で言った。・・・美奈が本気でキレた?

    2006-02-24 02:46:00
  • 107:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチも祥子は許されへんかった。とりあえずウチらは祥子を呼び出す事にした。美奈が祥子に電話をかける。
    美奈「もっしー?祥子?!・・・おぅ、ウチ、ウチ。祥子が持ってたあゆのCD貸してくれへん?・・・うん、んなウチんち持ってきてや!・・・うん。ほなっ」
    美奈は指でOKをして「今から来るって?」
    マ「あんたなんかちょっと楽しそやな??楽しそうなとこ悪いけど手出したらあかんで!」

    2006-02-24 02:57:00
  • 108:

    マリア ◆b3549jSUig

    美奈はなんで?って顔でウチを見た。美奈は昔から祥子が嫌いやった。中学の時、クラスの女の子が祥子に彼氏をとられた事があって、その時そうゆうのが嫌いな美奈は祥子をシバこうとした。だけどそれをウチが止めた。
    美奈とウチは小学校からの付き合いで中学入ってからも同じグループやったのに誰とでも仲良くなれる美奈と違ってウチはどちらかというと人見知りな性格と悪い噂のせいで「コワイ」と思われがちやった。だからクラスの女の子達も一歩距離をおいて接してる感じ。3年間、どのクラスでもそれは同じやった。

    2006-02-24 03:14:00
  • 109:

    マリア ◆b3549jSUig

    でも中3の時。ウチ始業式には行かず学校が始まって少ししてから行った。職員室で新しいクラスと新しい担任のおもんない説教を聞き、言われた教室に入った。一瞬皆の喋り声が止まり横目でウチを見てまた話に戻る。いつもの事。クラスで友達なんか作る気ない。美奈・麻里・順子。ウチにはこの3人の友達がおるからそれでいい。だってウチに話しかけてくる女の子はおらんねんもん。

    2006-02-24 03:24:00
  • 110:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは背中にささる痛い視線を感じながら席につき寝る体勢に入った。すると誰かに肩を叩かれた。ウチが顔を上げるとそこには少し髪を茶色に染めた女の子がいた。「マリアちゃん、やんな?」
    マ「・・・せやけど?」
    祥子「あたし、祥子って言うねん?あたし、マリアちゃんずっと可愛いなぁと思って仲良くなりたかってん?仲良くしてなっ?」
    ウチはビックリしたけど嬉しかってん。そうやって喋りかけてくれたん初めてやったから。だから美奈らにやめときって言われても友達やったんやん。だから美奈がシバく言うた時も止めたんやん。

    2006-02-24 03:36:00
  • 111:

    マリア ◆b3549jSUig

    そうゆう事もあって美奈は祥子を今度こそシバくつもりやった。
    マ「とりあえずウチと祥子、一対一で話したいねん。だから美奈が祥子シバきたい気持ちわかるけど手出さんといて。お願い。」
    美奈「・・・マリアがそうゆうんやったら・・・ウチは黙ってる。・・・だけどわかって。美奈な、中学ン時あいつがした事は許せても今回マリアがされた事はどうしても許されへんねん。・・・・・まっ、あいつ一回殴っときたいってのも本音やけどなっ?笑」
    美奈はウチを笑わすためか冗談を言った。ウチらはそのあと無言のまま祥子が来るのを待った。

    2006-02-24 03:45:00
  • 112:

    名無しさん

    >>1ー1000

    2006-02-24 03:49:00
  • 113:

    名無しさん


    >>1ー1000

    2006-02-24 03:50:00
  • 114:

    名無しさん

    オモロイ?がんばって?

    2006-02-24 03:52:00
  • 115:

    マリア ◆b3549jSUig

    ピンポーン?祥子が来た。美奈が玄関に祥子を迎えに行く。美奈の部屋は2階にあるので階段を上ってる間、祥子の楽しそうな笑い声が聞こえる。ウチは怒りが込み上げてきた。祥子は部屋に入ると「あっマリアも来てたんやぁ〜?」
    祥子の髪をウチは掴んだ。
    マ「オマエ、人の男に嘘言うてくれたみたいやなぁ?」
    祥子「えっ?マリア何の事?ちょっ・・痛い!はなしてっ!」

    2006-02-24 03:55:00
  • 116:

    マリア ◆b3549jSUig

    117サン?ありがとぉ?最後まで頑張りますッ??

    2006-02-24 03:58:00
  • 117:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「何の事やあらへんやろがっ!コラぁっ!!オマエがなんもしてへんのやったらりょうがなんであの写メもってんのぢゃ?!!説明してみろや!!言うとっけどオマエ、嘘ついたらシバくぞ!」
    祥子は泣きだした。そして上目使いであの女はこう言った。
    祥子「ちがっ違うねん!祥子、りょう君に利用されただけやねん・・・!」
    ウチはおもっきし祥子の顔を殴った。祥子は倒れ込み口から血がでてた。
    祥子「痛い・・・」そりゃ痛かったやろ。だってウチ、ボクシングやってる兄ちゃんに散々鍛えられましたから?

    2006-02-24 04:12:00
  • 118:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「・・嘘つくな言うたんちゃうんけ?!」
    祥子「ぅっ・・ごめ゙ん゙なざい・・殴らんっといて・・・ちゃんと話っすから・・・」
    ウチは少し冷静になり祥子を起こしベットに座らせた。
    マ「・・・もう殴らんからちゃんと話して。なんであんな事したん?」

    2006-02-24 04:22:00
  • 119:

    マリア ◆b3549jSUig

    祥子はそれから少し落ち着き話し始めた。
    祥子「・・・だって、祥子ずっとマリアが羨ましかってん!だってマリアは何でも手に入るやん・・・!昔からマリアは可愛くて皆にチヤホヤされて・・・りょう君だって・・・!祥子な、りょう君と同じ店の子好きやってん。ミナミでスカウトされて連絡とるようなって・・・ほんでりょう君と同じ店やって知ってん。ほんで祥子がりょう君の彼女と友達やって言うたらそいつが色々りょう君の事話してきて・・。とかとか・・。・・・なんか祥子、悔しくなってんやん。祥子は結局そいつにもヤルだけみたいな存在やって祥子はいつもそんなんやのに・・・。マリアは今までだってりょう君にだって・・・愛されてばっかやんか!

    2006-02-24 04:41:00
  • 120:

    マリア ◆b3549jSUig

    だからりょう君に手出した。・・・ぶっちゃけ途中からはりょう君の事好きやった。祥子もマリアみたいにりょう君に愛されたいと思った・・・。だけどりょう君はマリアが大事やからって振り向いてくれへんかった。・・・あたしはりょう君とマリアが壊れればいいと思った。だからマリアが浮気してるって言うたんやん・・・。」

    2006-02-24 04:48:00
  • 121:

    由里

    しょうこムカツク??

    2006-02-24 07:56:00
  • 122:

    マリア ◆b3549jSUig

    由里サン?読んでくれててありがとうございますっ??

    2006-02-25 02:52:00
  • 123:

    マリア ◆b3549jSUig

    美奈が祥子の胸ぐらを掴んだ。
    美奈「オマエふざけんなよ?自分がした事わかっとんのけっ?!コラァ!なんとか言わんかいやっ!!!」
    祥子「・・・ごめっん・・。」
    美奈が祥子を蹴ろうとした。
    マ「ちょ・・美奈もうええわ。祥子、もう帰れや。」

    2006-02-25 02:59:00
  • 124:

    マリア ◆b3549jSUig

    祥子がした事はやっぱ許されへん。だけど祥子は寂しかったんやと思った。それに祥子が原因をつくったとはゆえりょうが浮気した事実はどんだけ祥子を責めても変われへん。
    美奈「えっ・・マリアなんでよ?!」
    マ「こいつ今さらどんだけ責めてももうどうにもならんもん。だからもういい。・・・でも祥子勘違いせんとって。ウチは今までほしいもん全部手に入れてきたわけちゃう。ウチが欲しくて仕方ないもん、あんた持ってるやん。あんたは父さんに愛されてるやん。ちゃんとおかえり言うてくれる家族おるやん。ウチが欲しくて欲しくてやっと見つけた家族がりょうやってんやん。・・・・・・・もうウチの前にもりょうの前にも現れんな。わかったらもう帰って・・。」

    2006-02-25 03:12:00
  • 125:

    マリア ◆b3549jSUig

    祥子「マリっア・・ごめっ・・ごめん・・。」
    美奈「マリア・・。ほんまにええん?」
    美奈は心配そうな顔でウチを見る。ウチは力なく笑って首を横に振った。
    美奈「オマエ今度マリアに何かしたらウチが許さんからな。よぉ覚えとけよ。」

    2006-02-25 03:19:00
  • 126:

    マリア ◆b3549jSUig

    祥子は最後の美奈の脅しにビビり部屋を出て行く時「マリア。ごめんな。」とだけ言って帰った。
    それから祥子がウチらの前に現れる事はなかった。

    2006-02-25 03:22:00
  • 127:

    名無しさん

    実話っすか?
    たのしみにしてます

    2006-02-25 03:45:00
  • 128:

    ???

    初めまして、今日初めて読ませて頂きました?めっちゃ読みやすいし、はまりました??完結まで絶対見続けるんで、完結めざして頑張ってくださぃ??

    2006-02-25 05:02:00
  • 129:

    名無しさん

    2006-02-25 09:55:00
  • 130:

    マリア ◆b3549jSUig

    130サン?ほぼ実話ですよ?楽しみにしてくれてありがとう?
    ???サン?初めまして?ハマってくれてありがとうございます?最後まで頑張るんで最後までよろしくねっ??ほんまにありがとっ?
    132サン?ありがとっ?

    2006-02-26 03:11:00
  • 131:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチはちょっとの間、美奈の家におらしてもらう事になり、美奈の働いてるキャバでウチも働くようになった。ウチは夜の事は全然わからんかったけど結構有名店らしいって入った後に知った。
    思ったよりもこの職業はウチに合ってたみたいであまり苦労する事もなく順調に指名も増えていった。

    2006-02-26 03:21:00
  • 132:

    名無しさん

    BUTTERFLY

    2006-02-26 03:21:00
  • 133:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチはミナミで働いてた。
    ミナミ。狭い狭い街。毎晩、この街で何人もの人が欲に溺れる。
    ウチはなんでわざわざミナミを選んだんやろ。復讐?期待?ううん。あんたの見た世界を見てみたかった。どんなもんか見てみたかった。あんたが黒ならウチも黒に染まりたかったんやん・・。

    2006-02-26 03:30:00
  • 134:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチはいつもの美容院で髪をセットして店に向かってた。今日は一人。いつもは美奈と一緒やねんけどその日美奈は彼氏のとこ寄ってから来るって。どこからどう見ても職業は丸分かり。そんな視線にももう慣れた。

    2006-02-27 04:11:00
  • 135:

    マリア ◆b3549jSUig

    りょうの家をでて1ヵ月。時々電話がかかってくる。【着信:りょう】
    この文字が携帯に表示される度ウチの心臓は口から出そうになる。いつも通話ボタンを押しそうになり、それを振り払うように保留ボタンを押す。でてしまったら最後。声を聞いてしまったら最後。ウチは何をしててもあの家に飛んで帰るやろう。

    2006-02-27 04:20:00
  • 136:

    マリア ◆b3549jSUig

    そんな事を考えながら歩いてるともうすぐ店に着く。角を曲がりふと顔を上げるとそこには、、間違うはずない。・・・りょうや。足がガタガタ震えてるのがわかった。心臓も耳の横で鳴ってるみたいにうるさい。『どうしよ。・・・隠れやな。』そう思うのに足が動いてくれへん。

    2006-02-27 04:27:00
  • 137:

    マリア ◆b3549jSUig

    その時、りょうがこっちを見た。目が合う。逃げようと後ろを向いたウチに「マリア?」りょうが叫んだ。懐かしい声。溢れそうになる涙を必死に堪えた。そして振り向き笑顔で言った。
    マ「あれ?りょうやん?久しぶり?」

    2006-02-27 04:33:00
  • 138:

    マリア ◆b3549jSUig

    り「あっ・・あぁ。久しぶり・・やな。」
    りょうはウチの反応に少し戸惑いながら答えた。
    マ「こんなとこで何してんの?はよ仕事行きやぁ〜?」
    り「・・・俺、マリア待ってたんやん。・・・店長がここにマリア入ってくの見たって言うから・・・。・・・・働いてるん?」

    2006-02-28 02:16:00
  • 139:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「・・・せやでっ?だって働かな食っていかれへんしなっ?」
    り「・・・マヂかよぉ。。」
    マ「そんな情けない声出しなやっ?笑」
    り「なぁマリア。こんな仕事辞めて俺と帰ろっ!なっ?もう俺の事許せって言わんから。マリアが一緒におりたくないんやったら俺、家帰らんから!だから俺ンちおったらいいやん。なっ?」
    可愛いりょう。一生懸命なりょう。りょうはこの時ウチを止めようとしてくれててんやんな。ウチに汚い世界見せたくなかったんやんな。ウチ、何もわかってなかったよな・・。

    2006-02-28 02:31:00
  • 140:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「・・ウチらはもう終わったんやで。」
    り「・・・終わってない?・・・マリアがおらなあかんねん?」
    周りの人達が何事かとウチらを横目で見る。だけどそんな事よりウチの我慢はもう限界やった。
    マ「・・・遅刻するから行くな。りょうも仕事頑張るねんでっ。ぢゃあねっ」

    2006-02-28 02:37:00
  • 141:

    マリア ◆b3549jSUig

    り「ちょっ・・待てや!」
    りょうがウチの腕を掴む。それを振りほどいてウチは店まで走った。
    「おっ?リオちゃん、おはよぉ〜?えっリオちゃん?」
    店に入ると呑気な店長の挨拶。それを無視しトイレに直行した。鍵を締める。我慢してた涙が一気に溢れた。外では「お〜い?リオちゃ〜ん?どうしたぁ?気分悪いのぉ〜?」店長が叫んでる。ウチは声を押し殺して泣いた。

    2006-02-28 02:47:00
  • 142:

    マリア ◆b3549jSUig

    「リオさん、ご指名入りました!」ボーイさんの声がする。
    マ「はい。今行きます!」
    ウチは手早く化粧直しをしてトイレの戸を開けた。これ以上ないぐらいの笑顔で。そして何もなかったように客と酒を飲む。それでウチはやっと慣れ始めた毎日に戻る。

    2006-02-28 02:54:00
  • 143:

    名無しさん

    2006-02-28 02:58:00
  • 144:

    マリア ◆b3549jSUig

    最後の客を笑顔で見送り店に入るとウチはその場に倒れ込んだ。
    「マリア〜生きてるかぁ〜?」美奈がウーロン茶を持ってやってきた。それをゴクリと一口飲んで言った。
    マ「余裕ぢゃいっ?誰や思ってんねぇ〜んっっ?」
    美奈「アハハッ?あんた今日飲み過ぎやからぁ〜?」
    今日ウチが飲み過ぎた原因は一つしかない。頭の中で何度も繰り返される今日のりょうの言葉を忘れたかった。

    2006-02-28 03:02:00
  • 145:

    マリア ◆b3549jSUig

    146サン?ありがとう??

    2006-02-28 03:03:00
  • 146:

    マリア ◆b3549jSUig

    帰る支度をしようと美奈の手をかりて立ち上がった。
    美奈「あんたいけるか?笑 ってか今日なんかある?」
    マ「ウチに予定なんかありませぇ〜ん?」
    美奈「んぢゃ付き合ってほしいとこあるねん?」

    2006-02-28 03:08:00
  • 147:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチらは帰る支度をすませ店をでた。朝方はまだ少し肌寒い。ウチは外にでると酔いがさめてきた。
    マ「ちょっとぉ〜美奈のせいで酔いさめてきたやんかぁ〜?んでこんな時間からどこ行きますの??」
    美奈「まぁ〜また飲めるから許してっ?今日和樹が店来て言うてんねん?だから付き合って?」
    和樹は美奈が最近付き合いだしたホストやった。そこそこ売れてるらしいけどなんせウチはそうゆう事に全く興味がなかった。

    2006-02-28 03:16:00
  • 148:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「え゙ぇ゙〜ウチ金ないでぇ?」
    美奈「大丈夫、大丈夫?和樹のオゴリらしいから?」
    普段なら行かんかったやろうけどその日は飲めたらそれで良かった。
    初ホストクラブ。薄暗い店内。大音量の音楽。「いらっしゃいませ〜」男達の声。なんか変な気分やった。

    2006-02-28 03:38:00
  • 149:

    マリア ◆b3549jSUig

    席に案内されウチはなんか落ち着かなくてソワソワしてた。美奈は何度か来た事があるのか落ち着いて煙草を吸っている。すると一人のホストが来た。「美奈〜ありがとうな!」美奈の彼氏、和樹や。

    2006-02-28 03:42:00
  • 150:

    マリア ◆b3549jSUig

    和「あっ、マリアちゃんやんなっ?初めましてっ?この店では悠斗言いますっ?美奈から色々聞いてんでぇ〜?」和樹は意味深な笑みを浮かべた。
    マ「何ィ〜??美奈がどうせまた余計な事言うてんやろぉ〜?」
    美奈「アハハッ?ホンマの事話しただけやしっ?」
    「何?何?俺も仲間に入れてぇ〜なぁ〜?」

    2006-02-28 03:48:00
  • 151:

    マリア ◆b3549jSUig

    急に話の輪に入ってきたそいつにキョトンとする美奈とウチ。
    和「おまえ、自己紹介もなんもなしで急に話入ってくんなや??二人ともビックリしてもうとるやろが?」
    「ごめん、ゴメン?俺、司言うねん?初めまして?」
    美・マ「初めまして」

    2006-02-28 03:53:00
  • 152:

    マリア ◆b3549jSUig

    司はカワイイというよりカッコイイ感じのキレイな顔した子やった。りょうはどちらかと言うとカワイイ感じでよくジャニーズの山下に似てるって言われてた。司は・・誰にも似てない?りょうと司は全然違うタイプの顔。けど笑った顔がなんとなく似てた。ウチはなんか忘れたかった事を思い出させられた気がして頼んだカシオレを一気に飲んだ。

    2006-02-28 04:07:00
  • 153:

    マリア ◆b3549jSUig

    司「おぉ〜マリアちゃん飲むなぁ〜?まぁ悠斗のオゴリやからガンガン飲め、飲め?」
    マ「やんなぁ〜?次、つぎぃ〜なんでもええから酒持ってきてぇ〜?んで美奈、ウチの事何話したんよぉ〜?」
    美「だからぁマリアはホスト嫌いって言うただけやんっ?」
    司「えぇ〜?嫌いなんっ?」

    2006-02-28 04:14:00
  • 154:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「せやぁ〜?夜の仕事は全部嫌いやぁ〜?」
    ウチはまた目の前にあった酒をゴクゴク飲んだ。もう味なんかわからん。ただ酔いたかった。
    司「自分だって夜やんか?笑」
    マ「それもそやな?笑」

    2006-02-28 04:18:00
  • 155:

    マリア ◆b3549jSUig

    その後、色んな人が入れ代わりに来てウチはどれぐらい飲んだかわからんかった。ただ最後に覚えてるんはトイレに行ってトイレをでた所でこけた事。んぢゃあ司が来てウチを抱っこしてくれたとこまで。そこでウチの記憶はプッツリなくなってた。

    2006-02-28 04:24:00
  • 156:

    名無しさん

    そして司は死んだ

    2006-02-28 04:29:00
  • 157:

    名無しさん

    たのしみ?

    2006-02-28 05:01:00
  • 158:

    マリア ◆b3549jSUig

    160サン?楽しみにしてくれてありがとうね??

    2006-03-01 02:19:00
  • 159:

    マリア ◆b3549jSUig

    目を覚ますとものすごい頭痛がした。それになんか気持ち悪い。・・・てゆうかここどこ??ウチは一瞬で血の気が引いた。まだガンガン頭痛がする頭で必死に昨日の事を思い出す。〈確か、ウチこけて司が来て店の前で美奈が和樹のとこ行く言うて・・・〉あかん!記憶途切れ途切れでさっぱりわからん!!

    2006-03-01 02:27:00
  • 160:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは酒強いってほどでもないけど記憶なくなるまで酔った事はなかった。昨日飲み過ぎた自分を恨みとりあえずドラマみたいなオチやけど服着てんのか確認して無意味やけどパンツも確認。笑 どこも異常なし!

    2006-03-01 02:31:00
  • 161:

    マリア ◆b3549jSUig

    とりあえずウチは下に置かれてあった自分のカバンから携帯を取出し美奈にかけた。
    プルル・・・?
    美「・・・はい?」
    マ「もしっっ??美奈どうしよ???ウチ起きたら知らんとこおんねんけど??なんで??」
    ウチはパニクって早口で今の状況を説明した。

    2006-03-01 02:36:00
  • 162:

    マリア ◆b3549jSUig

    ガチャ?
    戸が開いた。ウチはビビりすぎてビクッてなった。
    「おはよぉ?やっと起きたんかい?」
    ・・・司やん??

    2006-03-01 02:39:00
  • 163:

    マリア ◆b3549jSUig

    とりあえずウチは美奈に言うた。
    マ「・・・なんでウチここにおんの?」
    美奈「まっ詳しくは司クンに聞いてぇ〜?ぢゃあねっ?」
    固まるウチ。やたら笑顔の司。

    2006-03-01 02:42:00
  • 164:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「・・・ウチらヤッちゃった?」
    司「さぁ?どうやろ??」
    マ「こっちは真剣に聞いてんねん?」
    司「そんな怒らんでええやんけ?やってないよ?」
    マ「ホンマやろな??ほんでなんでウチここおるん?」

    2006-03-01 02:50:00
  • 165:

    マリア ◆b3549jSUig

    司「ホンマ?ってゆうか腹減ってない?」
    そういえばチョット安心したらお腹減ってきた。
    マ「チョット減ったかな?」
    り「んぢゃ飯食おっ?作ったから?」
    そう言うと司はベットに座ったまんまのウチをお姫さまダッコした。

    2006-03-01 02:55:00
  • 166:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「ちょ・・おろしてや?」
    ウチはビックリして足をバタバタさせた。
    司「オマエっ暴れんなって?危ないからジッとしとけって?」
    チョット怒られてウチはおとなしくお姫さまダッコされたままリビングらしきところまで連れてかれた。

    2006-03-01 02:59:00
  • 167:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは無事椅子に座らされ目の前にはお粥らしきもの。
    マ「・・・お粥?」
    司「せやっ?オマエ昨日めっちゃ飲んでたからお粥がええかなぁ思って?」
    マ「さすがホストやな?やさしさがちゃうなっ?笑」
    司「せやろぉ?笑」

    2006-03-01 03:04:00
  • 168:

    名無しさん

    2006-03-01 09:29:00
  • 169:

    名無しさん

    なんか面白い????頑張って??

    2006-03-02 00:05:00
  • 170:

    マリア ◆b3549jSUig

    171サン?ありがとう??
    172サン?ありがとう?頑張るなぁ???最後までよろしくっ?

    2006-03-02 02:15:00
  • 171:

    マリア ◆b3549jSUig

    あっ?せやせや?お粥に感動してウチは肝心な事忘れてた?
    マ「ほんでウチなんでここおるん?」
    司「せや?説明せなな?まずどこまで覚えてるん?」
    マ「う〜ん・・トイレでてこけたとこまで?」

    2006-03-02 02:19:00
  • 172:

    マリア ◆b3549jSUig

    まずウチはトイレでこけ司に抱えられ席に戻り、そん時にはウチの記憶はもう完全になく司の髪の毛ひっぱったりヘルプの子を急にビンタしたり美奈と和樹と司はかなり被害を被ったらしい?3人で話合った結果、とりあえずウチを店の外に出そうという事になり、和樹と司が仕事終わるまでウチと美奈は和樹の車にいたらしい。

    2006-03-02 02:26:00
  • 173:

    マリア ◆b3549jSUig

    だけど、美奈は和樹の所に泊まる事になり、仕方なくベロベロのウチをタクシーに乗せ司は家に連れて帰ってきたらしい?

    2006-03-02 02:30:00
  • 174:

    マリア ◆b3549jSUig

    全部を聞き終わりウチは司にめっちゃ謝った。
    マ「ほんっまごめん??そんなんしてくれたのに疑ったりしてマヂごめんな・・?」
    司「ええで?帰るとこないんやろ?」
    マ「なんで知ってるん?」
    司「美奈ちゃんからちょこっと聞いたっ?」

    2006-03-02 02:35:00
  • 175:

    マリア ◆b3549jSUig

    美奈のアホ、ペラペラ喋って?だけどホンマの事やから仕方ない。
    マ「・・・せやな。今は美奈んちおらしてもらってる?」
    司「んで元カレがりょう君っ??」
    マ「はっ?なんで知ってるん??」
    司「昨日帰ってきたらオマエ泣きだして〈りょう、ごめんな〉言うてたもん?」

    2006-03-02 02:42:00
  • 176:

    マリア ◆b3549jSUig

    司はウチの真似をして言うた。・・・似てないし?酔ってたとはいえ恥ずかしいしムカつくし?・・・だけど良くしてもらった手前キレにくいし?
    マ「まぁ〜色々ありがとう!ウチ帰るわ!」
    司「どこ帰るん?まだ美奈ちゃん、和樹んちやろ?まぁゆっくりしぃや?」

    2006-03-02 02:47:00
  • 177:

    マリア ◆b3549jSUig

    とことんムカつく奴!!だけど確かに美奈がおらな帰るに帰られへん?ウチはできるだけ喋らんようにお粥を食べた食器を洗ってた。
    でも司は喋りかけてくる?
    司「りょう君の事まだ好き??」
    マ「めっちゃくちゃ好きやで?」

    2006-03-02 02:52:00
  • 178:

    マリア ◆b3549jSUig

    司「ぢゃあなんで別れたん?」
    マ「あんたに関係ないやんか?」
    司「それもそやな?俺もなぁ〜めっちゃ好きやった人おんねん。」
    その時、司は一瞬だけ寂しそうな顔をした。ウチはなぜかそれをキレイやなと思ってしまった。

    2006-03-02 02:58:00
  • 179:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「その人とはなんで別れたん?」
    司「俺がホストやからぁ〜!一緒におってもお互い傷つくだけやったしなっ。まっ俺の事愛してくれる女は他にもいっぱいおるしなぁ〜?」
    最後には一瞬見せた寂しそうな顔も消えさっきの司に戻ってた。
    マ「あぁ、そうですか??」

    2006-03-02 03:05:00
  • 180:

    マリア ◆b3549jSUig

    司「・・ってかオマエ寂しいやろ?」
    急にそんな事を言われウチはかなり動揺した。
    マ「はぁ??寂しいのは司やろっ?」
    司「うん。俺は寂しいよ。」
    ウチは司の事やから寂しないわぁ?とか言うんやと思ってたからちょっとビックリした。

    2006-03-02 03:09:00
  • 181:

    マリア ◆b3549jSUig

    司「だからさぁ〜オマエ次行くとこ見つけるまでここおってええでっ?俺どうせ帰ってくんの昼やし客んとこ行く時もあるから毎日は帰ってけぇへんし?」
    マ「えっ?そんなんいいわ?」
    ウチは司にそう言われてりょうと住み始めた時の事を思い出した。そういえばりょうも初めて遊んだ時に急に言い出したっけ。それと同時に昨日のりょうの言葉も思い出した。

    2006-03-02 03:18:00
  • 182:

    マリア ◆b3549jSUig

    司はウチがりょうの事考えてんのを察したんか、
    司「オマエがりょう君の事好きなら好きでええやんっ?忘れれたら俺んとこ来たらええやんっ?」
    マ「つかウチこれ営業かけられてるん??」
    司「ううん!完全プライベート?別にオマエもう店こんでええし?」

    2006-03-02 03:31:00
  • 183:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「だけどさぁ、それをして司は何になるん?ヤルだけやったら他にいっぱいおるやろ?」
    今思えば失礼な質問やけどあの時のウチは純粋にそう思った。
    司「オマエわかってへんなぁ〜?そんなんちゃうやん。なんかオマエやったらいける気しただけぢゃ〜?」
    司はウチの頬っぺたをつねった。

    2006-03-02 03:41:00
  • 184:

    マリア ◆b3549jSUig

    その時ウチの電話が鳴った。美奈や。今から帰るって電話やった。
    マ「だけどやっぱウチ、無理やわ・・。ごめん。」
    司「わかった?まぁ気変わったらおいでや?俺の番号これやから?」
    ウチはなんか疲れまくって帰ると美奈からの質問攻めを無視してその日は爆睡した。

    2006-03-02 03:57:00
  • 185:

    名無しさん

    しおリ????????

    2006-03-02 05:25:00
  • 186:

    マリア ◆b3549jSUig

    188サン?ありがとう??

    2006-03-03 03:06:00
  • 187:

    マリア ◆b3549jSUig

    司との事から一週間ほどたってた。司からは電話やメールが毎日くる。内容は仕事のグチやったり遊ぼうって誘いの電話やったり色々やった。あれ以来、司はあの事には触れてけぇへん。ウチはただの気まぐれで言うたんやろって思ってあれから司と一緒に住む事なんか考えてなかった。
    美奈んちや友達んちを点々とするのももう限界やしそろそろママに事情話して一人暮らしでもしようと思ってた。

    2006-03-03 03:14:00
  • 188:

    マリア ◆b3549jSUig

    だけど・・
    なぁ、りょう。運命の悪戯ってああゆう事を言うんかなぁ?あんたは運命なんて言葉マリアに似合わんわって笑うやろか。クサイなぁとか言うて笑うやろか。
    だけどそうとしか思われへんねやん。
    あの日、ウチは仕事が終わって美奈が和樹んちに忘れものしたって言うからタクシーで帰ることになった。

    2006-03-03 03:22:00
  • 189:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチらはタクシーひろうために大通りまで歩いてた。美奈と話ながら歩いてると美奈の表情がみるみるうちに変わってく。おかしいと思いウチは美奈の視線の先を見た。
    手も足もガクガク震えてる。思考回路は完全に停止し目の前の光景が夢である事を願った。

    2006-03-03 03:32:00
  • 190:

    マリア ◆b3549jSUig

    だけど・・これは夢ぢゃない。りょうが楽しそうに女の子とおる。横顔しか見えへんけどあれはりょうや。
    美奈「ちょ・・っ、マリア?!あれ・・りょう君やんな?!」
    美奈がウチの腕をバンバン叩く。・・・痛い。やっぱ夢ぢゃないんや。ウチの視界は涙で歪んだ。だけど見えるんやん。タクシー待ってたんやろう。りょうはその子と止まったタクシーに乗りこんだ。ウチには気づいてない。

    2006-03-03 03:41:00
  • 191:

    マリア ◆b3549jSUig

    なぁ、りょう。あれは嘘やったん?マリアぢゃないとあかんって言うたやん。
    なぁ、その子誰よ?
    ウチ、まだどっかでりょうの事信じてたんやで。
    なぁ、りょう。あんたを最低やと思わさんとってぇや。

    2006-03-03 03:45:00
  • 192:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチはその場に座り込んだ。
    美奈「マリア?大丈夫?・・・ウチ、りょう君にちゃんと事情聞いてきてあげよっか?」
    美奈が心配そうな顔で覗き込む。
    マ「・・ううん。いい。ありがとう!大丈夫やから!」
    ウチは笑顔で言うた。

    2006-03-03 03:50:00
  • 193:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「だけど美奈ごめん。先帰ってて。ウチは大丈夫やから!」
    美奈を信用してないんぢゃない。今は一人になりたかった。
    美奈「ほんまにいける?」
    マ「うん。マヂごめんな。ちょっと一人なりたいねん。」

    2006-03-03 03:54:00
  • 194:

    マリア ◆b3549jSUig

    美奈「・・ん。わかった。んぢゃ先帰るわっ。けどなんかあったらすぐ電話しぃや!すぐ行くから??」
    マ「うんっ。マヂありがとうなっ」
    ウチは美奈と別れ明るくなり始めたミナミの街を一人トボトボ歩いてた。いつのまにか涙は止まってた。

    2006-03-03 04:00:00
  • 195:

    名無しさん

    ・ω・

    2006-03-03 12:24:00
  • 196:

    マリア ◆b3549jSUig

    198サン?何やろ??なんしか見てくれてありがとう?

    2006-03-04 02:43:00
  • 197:

    マリア ◆b3549jSUig

    時間を見ようと携帯を見ると司から何件も着信がある。何やろうと思ってかけ直す。
    プルル・・?ワンコ-ルが鳴ってすぐ司は電話にでた。
    司「はい。」
    マ「電話・・どうしたん?」
    司「オマエどうしたんちゃうやろ?心配してんぞ、ボケ??今どこおんねんな?!」

    2006-03-04 02:51:00
  • 198:

    マリア ◆b3549jSUig

    司はなぜか怒ってる?
    マ「なんで?ミナミやけど・・・?」
    司「だ・か・らぁ〜ミナミはわかってんねん?ミナミのどこやねん?」
    マ「ヴィトンとかあるとこ・・。」

    2006-03-04 02:59:00
  • 199:

    マリア ◆b3549jSUig

    司「わかった!スグ行くからそこ動くなよ!!」
    マ「えっ・・」
    プ-プ-・・・
    切られた?

    2006-03-04 03:04:00
  • 200:

    マリア ◆b3549jSUig

    なんで司来るんやろ?とか思いながらウチは歩き疲れて花壇に座った。
    いつのまにか外は明るくなりもうサラリーマン達の出勤時間。皆、足早に下ばっかり見て歩いてる。ウチらとは別の世界の人達。

    空を見た。寝てないウチにはキツイぐらい眩しい太陽。――こんな日に限って今日は晴れ。雨でも降ってくれたらええのに・・。初めて逢った時、空見てたりょうの横顔を思い出した。泣き止んだはずのウチの目からはポロポロ涙が出てきた。

    2006-03-04 03:22:00
  • 201:

    マリア ◆b3549jSUig

    10分もたたないうちに司が走ってくるのが見えた。ウチは泣いてたのがバレないように涙を拭いた。
    マ「あんたそんな走ってどないしたんな?笑」
    司「オマっ・・急いっで・・来たったのに・・なんっやねん?」
    司は息が切れてる。ウチはこんな朝にこんな場違いな所で、しかもスーツ姿で全力疾走してきた司がなんか可笑しくて笑った。

    2006-03-04 13:27:00
  • 202:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「アハハ?あんたあほやろぉ〜?笑」
    司「あほちゃうわっ?車むこうに止めてるから行くぞっ??」
    ウチはちょっと怒り気味な司の後ろをついてった。車に乗り司の家に着くまでウチらは無言やった。

    2006-03-04 13:32:00
  • 203:

    マリア ◆b3549jSUig

    部屋に入り、司は思ったより怒ってた。
    司「・・オマエなんで俺に電話してこんかってん?」
    マ「・・ってゆうかなんで怒ってんのよ?」
    司「そら怒るわ!俺どんだけ探した思ってんな!!」
    マ「・・・もしかしてまた美奈からなんか聞いたん?」

    2006-03-04 13:41:00
  • 204:

    マリア ◆b3549jSUig

    司「・・ちょっとだけな。」
    マ「・・そっか。ウチは大丈夫やしっ?心配してくれてありがとう?」
    ウチはできるだけ明るい声で言うた。
    司「・・オマエ大丈夫ちゃうやん。」

    2006-03-04 13:45:00
  • 205:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「・・・え?」
    司「だからぁ〜別に我慢せんでええやん。オマエ強がりすぎな。」
    司はウチを自分の肩に引き寄せ髪を撫でた。ウチは我慢してた涙が一気に溢れ出した。

    2006-03-07 02:26:00
  • 206:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチはそれから司の家に泊まる日が増え美奈んちにあった荷物がだんだん司んちに移動し、いつのまにか一緒に住んでた。
    司を好きというよりか寂しさを埋めたかった。髪を撫でてくれてくれる存在ならそれが司ぢゃなくても良かったんかもしらん。ただ一人は嫌やった。

    2006-03-07 02:35:00
  • 207:

    マリア ◆b3549jSUig

    りょうからはあの後電話があった。ウチは少し躊躇いながら電話にでた。この前の事を問いただす気はない。そんな事しても仕方ないから。
    マ「・・・はい。」
    り「あっ・・マリア?やっぱ俺な・・」
    ウチはりょうが最後まで言い終わる前に言うた。
    マ「ウチもう彼氏おるから!りょうも幸せなりな!」

    2006-03-07 02:42:00
  • 208:

    マリア ◆b3549jSUig

    り「・・・ホンマ?」
    マ「嘘ついてどうすんの?」
    り「・・せやな。幸せなりや。」
    マ「うん?りょうも頑張りなっ?バイバイ。」
    それ以来、りょうからの電話はパッタリなくなった。当然やんな。それでもウチが携帯かえても番号かえへんのはどっかでりょうからの電話を期待してたんかもしらん。

    2006-03-07 02:48:00
  • 209:

    名無しさん

    2006-03-07 02:52:00
  • 210:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチが司んちに転がりこんですぐに告られてウチらは付き合った。司はなるべく家に帰ってきてくれて将来の話とかもしてウチはこれも幸せなんかなと思った。だけどそんな日も長くは続かんかった。

    2006-03-07 02:57:00
  • 211:

    マリア ◆b3549jSUig

    212サン?ありがとう??

    2006-03-07 02:59:00
  • 212:

    マリア ◆b3549jSUig

    司と住み始めて1ヵ月ほどたった頃。ウチの携帯には毎日のように無言電話がかかってくるようになった。非通知だったので非通知拒否をしてたら着信履歴が全部うまるほどやった。
    その日、司が帰ってきてウチらはご飯を食べてて、ウチは司に無言電話の事を話した。

    2006-03-07 03:07:00
  • 213:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「そういやぁさぁ〜最近、無言電話めっちゃかかってくんねんけど?」
    司「・・はぁ?オマエ誰からかわかっとん?」
    マ「さぁ?わからんけどウチ客以外に番号教える事ないし客かもしらんし・・・非通知やからわからん?」
    司「ほんなら次かかってきたら俺にかせや。言うたるわ?」

    2006-03-07 03:12:00
  • 214:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは司がでてくれたら大丈夫やろと思ってご飯も食べ終わりもう少し寝ようとしてた。するとプルル・・・?非通知や?ウチは慌ててお風呂に入ってる司の元に電話を持ってった。
    マ「司?司?電話?無言のやつ??」
    司がウチから電話を取り上げでた。
    司「・・・はい。」
    いつもより低い声で司は電話にでた。

    2006-03-07 03:20:00
  • 215:

    マリア ◆b3549jSUig

    相手は無言らしい。
    司「黙ってんとなんか喋れや、コラァ?」
    相手はまだ無言らしい。
    司「オマエ、俺の女になんか用あるんかいやッ?もうかけてくんなやっ??」
    司はそのまま電話を切った。

    2006-03-07 03:25:00
  • 216:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「どやった?」
    司「ずっと無言やわ?まぁまたかかってきたら俺にかわり?」

    毎日かかってきた無言電話はその日一日かかってくる事はなかった。ウチは一安心し仕事に行った。

    2006-03-07 03:29:00
  • 217:

    ?

    一気に読みました?めた?おもしろぃデスやん??頑張ってこれからも書いてね???応援してます?

    2006-03-07 03:42:00
  • 218:

    アリ

    読ませていただきました?途中なのに泣けました?そしてハマリました?面白いので続き楽しみにしてます?最後まで頑張って下さいね?

    2006-03-07 04:49:00
  • 219:

    マリア ◆b3549jSUig

    ?サン?おもしろい言うてくれて&読んでくれてありがとうねぇー???嬉しいッ??最後まで応援ヨロシクお願いしますっ???

    アリサン?ウチの書いたヤツなんかで泣いてくれたんやぁ??ほんまありがとうね??完結まで頑張るんでこれからも読んでくださいねぇー??

    ほんまに二人とも&そのほか読んでくれてる方マヂありがとっ???かなり頑張る気なったしッ?んぢゃ今から続き書きます??

    2006-03-08 01:15:00
  • 220:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは仕事が終わり美奈と店をでた。そしたら一人の女の子がツカツカ、ウチに近づいてきた。と思ったら――――バチン??
    ウチはもう放心状態。だって見た事もない初対面の女の子にウチ、ビンタされてんもん??隣におる美奈もウチらを送り出しに出てきてた店長もみんな唖然?

    2006-03-08 01:23:00
  • 221:

    マリア ◆b3549jSUig

    その女の子はウチにビンタをくらわした後泣きだし
    「ぅ゙・・づっ・・が・・さっ・・とわかれってぇ〜・・」
    その瞬間ウチは頭ん中で全ての事がつながった。
    無言電話はコイツや。
    それに《司》は司の源氏名や。って事はこの子は司の客や。

    2006-03-08 01:31:00
  • 222:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチが一人で納得してると美奈がその女の子の胸ぐらを掴んだ。
    美奈「コラァ?オマエ誰やねん?何、人の連れ殴ってくれとんぢゃ?あ゙ぁン?」
    マ「ちょっ美奈ストップ?」
    今にも殴りかかりそうな美奈を女の子から離してウチは小声で言うた。
    マ「コイツ、司の客やわ。」

    2006-03-08 01:38:00
  • 223:

    マリア ◆b3549jSUig

    女の子はまだ泣いたまんま?ウチはとりあえず女の子から少し離れて司に電話した。
    マ「もしもし。あんたの客来てウチ殴られてんけど?」
    司「はぁ?もしかして優菜?」
    マ「名前とかわからんし?とりあえず今すぐ来て?」

    2006-03-08 01:49:00
  • 224:

    マリア ◆b3549jSUig

    司「わかった。ちょい時間かかるからマンガ喫茶かどっか入ってて?んでそいつに俺と付き合ってるとか一緒に住んでるって言うなよ?」
    マ「はっ・・」
    プープー・・・
    切られた?
    しかもあのヒステリー女とマンガ喫茶に行けって・・・?だけどそこ以外確かに行くとこない?

    2006-03-08 01:56:00
  • 225:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「司がマンガ喫茶で待っとけて。行くで。」
    女「え゙っ・・はぃっ・・」
    たぶんもともとはおとなしい子なんやろう。ウチの後ろをトボトボついて歩いてる。優菜とかいうそのヒステリー女は昔クラスでも一人はおる地味で目立たんタイプの女の子やったんやろうなと思った。茶色に染めた髪の毛もこれでもかってぐらい塗りたくられた黒のシャドゥもどっか無理してるように見えた。

    2006-03-08 02:07:00
  • 226:

    マリア ◆b3549jSUig

    マンガ喫茶に着きウチは迷わず個室を選んだ。この女がいつさっきみたいにヒステリーおこすかわからん?
    優菜はずっと黙ったままやった。個室に入りウチらには気まずい雰囲気が流れた。ウチはその雰囲気に我慢できず本を取りに行った。

    2006-03-08 02:11:00
  • 227:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは本を取りに行ったときに司にメールを送った。
    《マンガ喫茶おるからはよ来い》
    ウチが何冊か雑誌を取り戻ると優菜はまた泣いてた。ウチはそれを無視して雑誌を開いた。

    2006-03-08 02:16:00
  • 228:

    マリア ◆b3549jSUig

    すると優菜が口を開いた。
    優「・・マリアさん?ですよね?さっきはごめんなさい・・・。」
    それから優菜はなんでウチの事を知ってんのかを話しだした。まず優菜は司がホストを始めたときからの客で司が最近家にあまり来なくなったので怪しいと思い、人を雇い司をつけさせたところウチが一緒の部屋にいる事がわかり次はウチをつけさせウチの店がわかったらしい。

    2006-03-08 02:25:00
  • 229:

    マリア ◆b3549jSUig

    無言電話も司の携帯から盗み見してウチの番号を知りかけてきてたらしい。話が終わり優菜は泣きながら
    優「あたしっ・・司がいないと・・生きてけないんです・・。あたしはマリアさんみたいにキレイぢゃないしっ・・司とはつりあわん事ぐらいわかってます・・。だけど司はあたしの全部が好きって言うてくれるんです・・。だから・・司と付き合ってるんなら別れてくださいっ・・・。」

    2006-03-08 02:32:00
  • 230:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチはそう言う優菜を見て悲しくなった。ホストって夢を与える仕事で・・だけどその夢は残酷やんな。キャバ嬢もやってる事はかわらんねよな。人の弱いところ利用してる。一方は愛情で一方はお金でしかない。汚いよな。
    なぁ・・りょう。あんたが見た世界はこれ?

    2006-03-08 02:43:00
  • 231:

    名無しさん

    ?シオリ?

    2006-03-08 04:14:00
  • 232:

    マリア ◆b3549jSUig

    235サン?ありがと?

    2006-03-09 03:30:00
  • 233:

    マリア ◆b3549jSUig

    その時ウチの携帯が鳴った。深刻な話してたんとマンガ喫茶は静かで携帯の着信音がやけに響いてウチはかなり焦った?だけど内心、ホッとした。だって司は付き合ってる言うたらあかん言うしウチは優菜になんて言うたらいいかわからんかった。

    2006-03-09 03:36:00
  • 234:

    マリア ◆b3549jSUig

    電話の相手は・・司や!!内容は
    司「俺もう近所まで来てるからでてきといて?」
    との事やった。
    ウチは優菜とマンガ喫茶から出て前で司を待った。

    2006-03-09 03:39:00
  • 235:

    マリア ◆b3549jSUig

    ちょっとしたら司が車で来てるから車まで来てと言われウチと優菜は司の車に乗った。助手席は一応遠慮して二人で後部座席に座る。三人とも少しの間、沈黙・・。
    司「優菜、誤解させてごめんなっ?」
    優「えっ・・・?」
    司「マリア、俺の姉ちゃんやねん。」

    2006-03-09 03:45:00
  • 236:

    マリア ◆b3549jSUig

    ・・・は?ウチは自分の耳を疑ったよ?ウチがいつあんたの姉ちゃんなってん?そんなウチの怒りを無視してあの男はその後もペラペラ喋る?
    優「えっ?でも・・司、男の女って・・」
    司「あれは姉ちゃんが無言電話かかってくるって言うからそう言うただけやで?俺の女は優菜やろッ?」
    優「ぢゃ・・あたし。お・・ねぇ・・さん?ごめんなさいっ?」

    2006-03-09 03:52:00
  • 237:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「ええよ。」
    ウチは今すぐにでもこの二人をどつきたい気持ちを押さえて言うた。
    ・・せやな。司はホストやもん。お客さん、大事やもんな。
    ウチは悔しさと悲しさでいっぱいやった。

    2006-03-09 03:56:00
  • 238:

    マリア ◆b3549jSUig

    司はウチを家まで送り、その後3日、家に帰ってくる事も電話にでる事もなかった。ウチはほんまに虚しかった。りょうが家に帰ってけぇへんかった時みたいに気狂いそうな苦しい悲しさはなかった。司の場合、いつかこんな日が来る事はどっかで覚悟してたんかもしらん。ただ虚しかった。虚しくて泣いた。

    2006-03-09 04:03:00
  • 239:

    マリア ◆b3549jSUig

    もうこの家をでて行こうかとも考えた。だけどもう居場所を探すのは嫌やった。あの時のウチは一人になる事に異常に怯えてた。
    3日後・・
    玄関の戸が開く音で目が冷めた。
    司が帰ってきた。

    2006-03-09 04:10:00
  • 240:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「・・おかえり。」
    司「あっ・・起きてたん?前はごめんな。あいつめっちゃ金落とす客でさぁ〜今切られたら俺ヤバイねんってぇ〜?だから・・ごめんっ?許して?給料入ったらオマエのほしがってたカバン買ったるからさっ?」
    マ「・・・いいよ。」
    ウチは司のいい加減な態度に怒る気も失せてそう言うしかなかった。

    2006-03-09 04:16:00
  • 241:

    マリア ◆b3549jSUig

    それから司は家に帰ってけぇへん日が増えた。
    ウチは徐々に固定のお客さんも増えナンバーにも入るようになった。司はというと役職にもついてΝO.2らしい。その頃から司は酔って帰ってきては殴るようになった。

    2006-03-10 02:36:00
  • 242:

    マリア ◆b3549jSUig

    ガタンっ??
    司が玄関の戸をあける音でウチは目が冷める。
    マ「・・おかえり。」
    司「おかえりちゃうやろ?起きてまっとけや?」
    マ「ウチだって疲れてんねん。」

    2006-03-10 02:40:00
  • 243:

    マリア ◆b3549jSUig

    司「あ゙ぁン??ここ誰の家や思ってんのぢゃ?」
    司は顔は殴らん。ウチは髪の毛を引っ張られべットから引きずり下ろされる。抵抗してもさすがに男の力にはかなわん。いつからか抵抗しても無駄やしせぇへんようになった。床におちたウチを司は蹴る。物でも蹴るように。お腹を殴られへんようにウチは体をくの字にして司の怒りがおさまるのをひたすら待つ。

    2006-03-10 02:47:00
  • 244:

    マリア ◆b3549jSUig

    だけど散々蹴ったら司は急に優しくなる。
    司「マリア・・。ごめんな。痛かったやろ・・?」
    ってウチの髪を撫でる。
    ウチの涙にも気づかんとその後決まって司はウチを抱く。
    この時のウチは狂ってた。司は、ウチが悪いから殴るんやと思ってた。司は、ウチが悪いから愛してくれへんねやと思ってた。だけどなぜか殴られた後だけは愛されてる気した。

    2006-03-10 02:57:00
  • 245:

    マリア ◆b3549jSUig

    そんな一瞬の優しさだけでウチは司から離れられへんかった。
    ウチの体はアザだらけやった。司に殴られる事は美奈にも言わんかった。誰にも気づかれへんようにドレスもロングドレスしか着られへんようになった。私服でもGパンしか着なくなった。腕はコンシーラーで必死に隠した。

    2006-03-10 03:05:00
  • 246:

    名無しさん

    2006-03-10 03:39:00
  • 247:

    名無しさん

    2006-03-11 09:23:00
  • 248:

    名無しさん

    面白い?頑張って?さい?

    2006-03-11 16:44:00
  • 249:

    名無しさん

    250・251サン?ありがと??
    252サン?ありがとぉ??頑張ります??

    2006-03-12 02:12:00
  • 250:

    マリア ◆b3549jSUig

    その日もウチは腕のアザを隠し仕事にでていた。
    仕事が終わり帰る支度をしてると携帯が鳴った。
    【着信:たっチャン】
    たっチャンはウチがこの仕事を始めたばっかりの時に来たお客サンやった。初めてたっチャンを見た時は絶対ヤのつく職業のお方やと思った?笑 だけど実は何個も会社を持ってる社長サン。

    2006-03-12 02:43:00
  • 251:

    マリア ◆b3549jSUig

    年は20個近く離れてるけどウチとたっチャンは気が合って友達みたいやった。店にもよく来てくれる。
    マ「もしもっし?たっチャンどないしたん?」
    た「おぉ!明日飯でも食いに行かんかぁ?」
    マ「ちょうどあいてるしいけるよぉ?」

    2006-03-12 02:53:00
  • 252:

    マリア ◆b3549jSUig

    すると急にたっチャンが真剣な顔になった。
    た「リオ・・(源氏名)あのな」
    マ「何ぃ〜?どうしたん?真剣な顔して?」
    た「俺回りくどいの嫌いやし単刀直入に聞くわ?オマエ男に殴られてるんか?」

    2006-03-12 03:06:00
  • 253:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「・・はぁ?なんで?」
    ウチは笑ったつもりやけど顔が引きつってんのがわかった。
    た「だって前、俺が店行った時、右手の二の腕の裏んとこにアザあったんたまたまオマエが腕あげたとき見えたから。隠してたみたいやけどあれ、アザやろ?」

    2006-03-12 03:13:00
  • 254:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「え・・ちゃう、ちゃう?転けただけやでぇ?」
    ウチの無理矢理作った笑顔はやっぱり引きつってたと思う。
    た「・・そうかっ?ほんならええんやけど?だけどなリオ、もしもな俺が言うてる事が当たってるんならいつでも俺に言うてこい。オマエは娘みたいなもんやし別になんかしてほしいとは思ってへんからな。オマエは強がり過ぎや。たまには人に頼れ。な?」

    2006-03-13 01:58:00
  • 255:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチはなんか久しぶりに優しい言葉をかけられて泣いてしまった。キャバ嬢としてのウチではなく女のウチでもなくウチを人としてかけてくれた優しい言葉。
    マ「たっ・・ちゃ・・ん。ありがとぉ・・・。」
    た「おぉっ。」
    ウチはたっチャンに今までの事を話した。

    2006-03-13 02:07:00
  • 256:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチの話を聞き終わりたっチャンは静かに話始めた。
    た「なぁリオ。俺もバツイチやし偉そうな事は言われへんけど依存と愛情は違うんやで。オマエは今一人になりたくないから今の男と離れられへんのか、その男を失いたくないから一緒におりたいんかどっちや?」
    マ「・・・一人は、、もう嫌やぁ・・。だけど・・・わからん。」

    2006-03-13 02:14:00
  • 257:

    マリア ◆b3549jSUig

    た「そうか・・。ぢゃあオマエを心から笑わせてくれんのは誰や?今の男に〈何かをしてほしい。愛してほしい。〉ぢゃなくて〈何かをしてあげたい。〉そう思えるか?」
    すぐにりょうの顔が浮かんだ。
    マ「・・・うん。たっチャン。なんかウチわかった気する。ほんまにありがとぉ」

    2006-03-13 02:22:00
  • 258:

    マリア ◆b3549jSUig

    たっチャンは「そうか?」とだけ言うてそれ以上は追求してけぇへんかった。ウチはたっチャンのそうゆうところが好きや。
    その後たっチャンと店に行き仕事を終え家に帰る。
    ウチの答えはもう決まってた。

    2006-03-13 02:27:00
  • 259:

    名無しさん

    書いて〜

    2006-03-14 16:08:00
  • 260:

    マリア ◆b3549jSUig

    264サン?ごめんなさい?ちょっと忙しくて書けんかった?今から更新すんなぁ??

    2006-03-15 00:25:00
  • 261:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは家に帰り司にメールを送った。
    マ《今日帰ってくる?》
    司《おぉ?今日は帰んで?》
    ウチはご飯を作って司を待つ事にした。こんなんどれぐらいぶりやろ・・。ウチと司はいつからかすれ違いばっかりで一緒にご飯食べるなんかここ最近まったくなかった。

    2006-03-15 00:32:00
  • 262:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは睡魔と必死に戦いながら司を待った。ここで寝てしまったら意味がない。
    ガチャ?
    司「ただいまぁ〜?まりあぁ〜?」
    司は帰ってくるなりウチを抱き締めた。こんな機嫌のいい司を見るのも久しぶりやった。

    2006-03-15 00:36:00
  • 263:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「どうしたん?今日えらい機嫌いいな?なんかあったん?」
    抱き締められてると司の香水の匂いとお酒の匂いがした。司は酔ってた。
    司「ん??なんやと思うぅ〜???っってか???ご飯あるぅ〜〜?食べよ?腹減ったぁぁ〜〜」
    ウチはご飯を暖め向かい合って(いただきます)をした。

    2006-03-15 00:42:00
  • 264:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「で?何あったん??」
    司「なんと・・?なんとNO.1になりましたぁぁ〜?」
    マ「・・・っっ?おめでとぉぉぉぉぉ〜?司やったやん??」
    司「やろぉぉ〜?」

    2006-03-15 00:47:00
  • 265:

    マリア ◆b3549jSUig

    司はご飯食べてる間ほんまに嬉しそうでウチまでなんか嬉しかった。ご飯を食べ終わり、司にあの話をしようと思った。
    マ「司・・。あんな・・」
    司「ん〜?あっ?そやそや?はい。これ?」
    司はエルメスの紙袋をウチに差し出した。
    マ「・・何これ?」

    2006-03-15 01:10:00
  • 266:

    マリア ◆b3549jSUig

    司「まぁ、あけてみ?」
    あけるとペガサスのカデナが入ってた。
    司「ほら・・オマエ欲しがってたやん?俺NO.1なったらオマエになんかあげよ思ってて初めは指輪あげよ思ったんやけど・・・さすがに無理やからさっ。これお揃いにしてん?」
    司の胸には同じシルバーのカデナがつけられてた。ウチのはゴールドやった。

    2006-03-15 01:16:00
  • 267:

    名無しさん

    荒らしあるからあげます?
    頑張れ?

    2006-03-16 01:51:00
  • 268:

    名無しさん

    272サン?あげてくれたんやぁ??ありがとぉ?ね??頑張りますッ???

    2006-03-17 01:59:00
  • 269:

    マリア ◆b3549jSUig

    ごめん?↑マリアです?名前入れんの忘れた?

    2006-03-17 02:00:00
  • 270:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは素直に嬉しいような、今までの事考えたら嬉しくないような複雑な気持ちやった。
    マ「・・ありがとう。」
    司「おぉ。オマエには今までなんもしてやれんかったからなっ?まぁ俺の感謝の気持ちや?ほんでさっき何言いかけてたん?!」

    2006-03-17 02:08:00
  • 271:

    マリア ◆b3549jSUig

    色んな気持ちが渦巻いてた。
    一人のウチは
    〈もう無理って思ったやん。司とおっても幸せなんかないやん。もう終わらせたほうがいいって!!〉そう叫んでる。
    だけどもう一人のウチが
    〈もしかしたら司が初めの頃みたいにまた戻ってくれるかもしらんやん!もうちょっと頑張ってみたら?〉そう言う。

    2006-03-17 02:15:00
  • 272:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「・・なぁ。司。マリアが別れよって言うたら司はどうする?司にとってのマリアって何?」
    ずっと思ってた事やった。司にとってウチって何なんやろって。
    ウチは答えがでぇへんかった。だからズルイ考えかもしらんけど司の答え次第でどうするか決めようと思った。
    司「は?!オマエ別れる気なん?!」
    マ「とりあえず答えてよ!」

    2006-03-17 02:21:00
  • 273:

    マリア ◆b3549jSUig

    司「う〜ん、俺にとってマリアは俺の事を受け入れてくれる存在かな・・。・・大事なんは確かやねん。だけど別れよっていわれたらそれがマリアの決めた答えなら俺は止めへんなぁ・・。俺はいつマリアにでていかれても仕方ない事したと思うし。・・・それに俺は出会って始まったかぎり終わりがくるのは当然やと思ってるしな。」
    マ「・・なんでそう思うの?」

    2006-03-17 02:27:00
  • 274:

    マリア ◆b3549jSUig

    司「・・・俺もずっと信じてたよ。永遠に愛し合ってるとかそんなドラマみたいな事。だけど・・そんなんない事に気づかされてん。そういえば俺、前の女の話、オマエにした事ないよなぁ?聞きたい?オマエが聞きたくないんなら話さんけど。」
    マ「いいよ。言うて。」

    2006-03-17 02:33:00
  • 275:

    マリア ◆b3549jSUig

    それからウチは初めて司の過去を知った。司がホストを初めた頃、キャッチして初めてのお客さんになったのがその彼女やったらしい。いつからか付き合うようになりそのときの司は今より仕事に必死で彼女を店に呼んでは金を落とさせた。彼女は風俗嬢。司の売り上げは伸びてった。その先はお決まり。司にはほかにも客ができた。それを越そうと彼女はもっと金を使った。その結果、司が自分の気持ちに気づいたときにはもう遅く、彼女は司から去っていったらしい。

    2006-03-17 02:42:00
  • 276:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは司が見せた寂しそうな顔の理由を知った。
    司「それから思うようなってん。出会いと別れはセットになってるんやって。それに俺がホストって事がアイツを苦しめたんや。俺はこの仕事してるかぎり誰かを幸せにする資格ない。」
    長い沈黙が続いた。
    マ「・・・そっか。」

    2006-03-17 02:48:00
  • 277:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは結局その日別れをきりだされへんかった。それは司も寂しい人なんやと思ったから。
    眠る直前、あゆの歌が頭の中で流れた。
    [一人ぼっちで感じる孤独より二人でいても感じる孤独のほうが辛い事のように]
    司もウチもわかってた。ただ別れを先のばしにしてるだけって事。これ以上一緒に居てもお互い寂しさしかうまれへん事、それはお互いが違う方を向いてるからって事も。

    2006-03-17 03:07:00
  • 278:

    名無しさん

    ≫1-280

    2006-03-17 03:16:00
  • 279:

    名無しさん

    >>1-280

    2006-03-17 03:18:00
  • 280:

    マリア ◆b3549jSUig

    その日から司は少しだけ優しくなった。だけどウチらの間にできた溝は思ったより深かった。
    それから少しして司は忙しくなり家に帰ってくるのは週に1・2回になった。1週間帰ってけぇへん日もあった。だけど殴られる事はなくなってた。あの日までは・・・

    2006-03-18 02:52:00
  • 281:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチはその日も仕事が終わり家に帰ってお風呂に入ってた。すると電話の着信音が聞こえる。ウチは一日の唯一の楽しみのお風呂タイムを邪魔されたくなくて無視した。だけど電話は鳴り終わったと思ったらまた鳴る??ウチは渋々お風呂からでて電話を見た。

    2006-03-18 02:59:00
  • 282:

    マリア ◆b3549jSUig

    知らん番号。だけどもしかしたらお客さんかもと思って電話にでた。
    マ「・・・はい。」
    「・・・あっ、もひもひぃ〜」
    ウチはその声を聞いた瞬間耳にあてた電話を落としそうになった。またあの感じや。全身がガタガタ震え、全身の血がドクドク波打ってる。

    2006-03-18 03:04:00
  • 283:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「・・・りょう?」
    り「ふぅん・・よぉわかったなぁ〜」
    りょうは舌が回らないのか何を言うてるんか聞き取りにくい。
    マ「あんた酔ってんの・・?」
    り「うぅんっ。一滴も飲んでにゃい」

    2006-03-18 03:08:00
  • 284:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「ぢゃあ何?なんかあんたおかしいで?!」
    り「マリ・・アァ?あっ・・い・・た・・いぃ・・・。」
    マ「えっ?りょう?」
    ブチッ?プープー・・・
    切られた。りょうは最後泣いてた。ウチは頭の中がグチャグチャやった。

    2006-03-18 03:14:00
  • 285:

    名無しさん

    2006-03-18 03:20:00
  • 286:

    ???

    前から気になってて?ぃっきに読みました???
    本間に小説的にぉもしろくて感動してます??続きが気になる??これからも読むので頑張って書ぃて?さぃね??素敵な小説書ぃてくれてぁりがとぅ??

    2006-03-18 04:45:00
  • 287:

    マリア ◆b3549jSUig

    頭の中が整理できひんかった。ドクドクなり続ける心臓が冷静になろうとするウチの脳を邪魔する。
    気がつくとウチはドライヤーで髪の毛を乾かしてた。震える手で化粧をした。たぶんウチはどっかでりょうの声を聞いたその瞬間から会いに行く事を決めてたんやと思う。頭では何も考えられへんのに体は勝手に動いてた。

    2006-03-19 02:26:00
  • 288:

    マリア ◆b3549jSUig


    「…今さらりょうに会ってどうするつもり…?」

    そんな疑問が浮かんだ時にはウチはもうタクシーに乗り行き先をつげた後やった。

    2006-03-19 02:30:00
  • 289:

    マリア ◆b3549jSUig

    タクに乗るとパラパラ雨がふり出した。
    「おっ!ふり始めよったなぁ〜!!ねぇちゃん傘持っとるか?」
    タクのおっちゃんが話しかけてくる。半分うわの空で「うん。」とだけ答えた。ほんまは持ってない。だけどこれ以上誰かと会話をする気にはなれなかった。

    ただ窓に落ちては流れる水滴を眺めてた。

    2006-03-19 02:41:00
  • 290:

    マリア ◆b3549jSUig

    少しずつ窓の外の景色はりょうとの思い出の場所になってく。
    忘れようとしてた、忘れたふりしてた思い出が一気に蘇る。
    二人でよく行ったファミレス。二人してボロ負けしたパチスロ屋。よくプリクラを撮ったゲーセン。 全部、楽しかった思い出。

    2006-03-19 02:52:00
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