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*泣かないで*■短編■

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  • 1:

    今夜は、連絡しないでおこう。
    まだ
    怒ってるかな‥
    明日は
    仲直りできたらいいな☆

    2006-03-11 04:40:00
  • 7:

    そしてまたバタバタと1階へ下りた。
    茶色のローファーを履き、玄関にある全身鏡で自分の姿を確認する。
    にこっと微笑んでみた。

    優。今日は素直になるからね☆

    2006-03-11 05:03:00
  • 8:

    遥は見た目は学校の子には、同級生には見えない!とよく言われる程大人っぽい。
    そしてどこか不思議な雰囲気を持ち、性格もサバサバしていた。
    だから、近寄りがたいと思われることも多く、友達も多い方ではなかった。

    2006-03-11 05:06:00
  • 9:

    でも優が
    認めてくれたんだ。
    遥が可愛い女の子でいられるのは優の前だけだよ?

    遥が男の子と話すなんてあんまりないから、やきもち焼いちゃったんだよね?

    2006-03-11 05:08:00
  • 10:

    優のことを考えながら家を出ると、とっても心地よい風が吹いていた。
    そうだ!
    午前中はさぼっちゃおう。

    優になんて謝るかも、考えてなかったし。

    2006-03-11 05:10:00
  • 11:

    どのくらい寝ていたのだろうか。
    キャッキャッとはしゃぐ子供達の声で目を覚ました。

    《あっ!学校…っ。》ふと時計を見ると11時40分。
    遥はカバンから鏡を取出し、寝起きの顔をチェックした。そして一人うなずき、鏡をカバンへ直すと、すくっと立ち上がった。

    2006-03-11 05:18:00
  • 12:

    公園の出口へむかう。
    その途中すれ違う子供達を見て、なんだか幸せな気持ちになった。

    遥にとって、本当に今日は穏やかな日だった。

    2006-03-11 05:20:00
  • 13:

    公園をでると、真っすぐにすぐ近くの学校へと歩きだした。

    靴箱につき上靴に履きかえると、ついでに優の靴箱も見てみた。
    優が学校に来てるのを確認すると笑顔で自分の教室へ向かった。

    2006-03-11 05:25:00
  • 14:

    まだ廊下は少し寒い季節なのに、昼休みだからか教室の扉は開いていた。
    教室へ入ると、少ない友達の美香はいなかった。
    休みだろうか。
    遥はあとでメールをしようと思いながら教室をでた。

    2006-03-11 05:29:00
  • 15:

    教室をでて、急ぐ場所は優の教室。
    ここも扉はあいていて、廊下では優と仲の良い数人の生徒が騒いでいる。
    その子達の中に、優がいないことがわかると、今度はひょいっと扉から首をのぞかせ教室の中を見た。

    2006-03-11 05:32:00
  • 16:

    《なんで優いないんだろ…。変なの…》

    遥は優の居場所を考え込んだ。そして、二人でよくお弁当を食べた屋上じゃないかと思いついた!‥が、同時に昼休みの終わりのチャイムが鳴ってしまった。

    2006-03-11 05:35:00
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